JPH0933419A - 半濁物測定方法及び装置 - Google Patents

半濁物測定方法及び装置

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JPH0933419A
JPH0933419A JP7181679A JP18167995A JPH0933419A JP H0933419 A JPH0933419 A JP H0933419A JP 7181679 A JP7181679 A JP 7181679A JP 18167995 A JP18167995 A JP 18167995A JP H0933419 A JPH0933419 A JP H0933419A
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JP
Japan
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semi
flow rate
detection signal
density
basic
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JP7181679A
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English (en)
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Katsuya Nanjo
克也 南條
Hiroaki Nose
宏明 野瀬
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半濁物の流量、密度が簡単に測定できる半濁
物測技術を提供する。 【解決手段】 半濁物SP中の所定位置に測定光を照射
する照射手段9と、半濁物SP中を透過し又は半濁物S
Pにより反射された測定光を受光して検出信号を生成す
る受光手段1と、受光手段1からの検出信号を変換係数
に基づいて密度データ又は流量データに変換する変換手
段4、5と、変換手段4、5により変換された密度デー
タ又は流量データを表示する表示手段6と、を備え、変
換係数は、予め基本密度又は基本流量の半濁物SP中を
透過し又は半濁物SPにより反射された測定光を受光す
ることにより生成される検出信号の値と基本密度又は基
本流量とに基づいて算出する。空中等の霧の流量の他、
半濁状態の気体、液体、固体等の密度を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、霧、煙、コロイド
状体等の半濁物の密度若しくは流量を測定する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体等の密度を測定する方法とし
て、予め密度や質量の判っている標準物と被測定物との
質量差から被測定物の密度を測定していた。流体の被測
定物の流量を測定するものとしては、被測定物を容器に
より測定する方法、質量を測り流量に換算する測定方
法、ノズルに被測定物を通過させ圧力をパラメータとし
て流量を測定する方法等が用いられていた。
【0003】内部に微細粒子の混じるコロイド状の物体
を測定する技術としては、レーザ光が流れの中の微小粒
子によって散乱するときドップラー効果により周波数が
変化することを利用したレーザ流速計があった。
【0004】なお、本発明でいう半濁物とは、液体、固
体、気体のいずれかであって、レーザビーム等により透
過光又は反射光が得られる程度の懸濁状態を維持する物
質をいい、例えば、固体としては内部に微粒子を含む石
英やガラス状の半透明物体、液体としては雲母や粘土等
が混じった半濁状態の流体やコロイド状体、気体として
はノズル等から噴射される霧状体、水蒸気、煙等の微細
粒子を含むものを意味する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内部に微細粒
子が存在している物質であって、その微細粒子が単位体
積当たりどのくらい存在しているかを示す密度や、微細
粒子を含む当該物質が噴出されている場合に、その噴出
物の流れに悪影響を与えないでその密度、流量を簡便に
測定することができなかった。特に、ノズル等から空気
中に散布された霧状の液体の流量を知りたい場合に、従
来では噴出後の霧状体の流量を知ることができなかっ
た。
【0006】そこで、本発明は、半濁物の流量、密度が
簡単に測定できる半濁物測定方法及び装置を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、基本密度又は基本流量を
維持する半濁物を透過し又は半濁物により反射された測
定光を受光することにより生成される検出信号の値と基
本密度又は基本流量とに基づいて予め変換係数を算出す
る初期設定工程と、半濁物中を透過し又は半濁物により
反射された測定光を受光して検出信号を生成する検出工
程と、変換係数に基づいて検出信号を半濁物の密度デー
タ又は流量データに変換する変換工程と、密度データ又
は流量データを表示する表示工程と、を備えて構成され
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、基本密度又は基
本流量を維持する半濁物を透過し又は半濁物により反射
された測定光を受光することにより生成される検出信号
の値と基本密度又は基本流量とに基づいて予め変換係数
を算出する初期設定工程と、半濁物中を透過し又は半濁
物により反射された測定光を受光して検出信号を生成す
る検出工程と、サンプルタイミング毎に得られる検出信
号を表示手段の応答速度に対応する周期毎に平均化し検
出信号の微分値を算出する微分値算出工程と、変換係数
に基づいて検出信号の微分値を半濁物の密度データ又は
流量データの微分値に変換する変換工程と、密度データ
又は流量データの微分値を表示する表示工程と、を備え
て構成される。
【0009】請求項3に記載の発明は、基本密度又は基
本流量を維持する半濁物を透過し又は半濁物により反射
された測定光を受光することにより生成される検出信号
の値と基本密度又は基本流量とに基づいて予め変換係数
を算出する初期設定工程と、半濁物中を透過し又は半濁
物により反射された測定光を受光して検出信号を生成す
る検出工程と、サンプルタイミング毎に得られる検出信
号を半濁物の密度又は流量が微変動する周期を越える長
期周期毎に平均化し検出信号の積分値を算出する積分値
算出工程と、変換係数に基づいて検出信号の積分値を半
濁物の密度データ又は流量データの平均値に変換する変
換工程と、密度データ又は流量データの平均値を表示す
る表示工程と、を備えて構成される。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3に記載の半濁物測定方法において、密度データ又
は流量データQは、検出信号の電圧値Vに対し、 Q=K/V+α (K≠0、V≠0、αは所定の定
数) なる関係式で変換され、変換係数はKを求めるものであ
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、半濁物中の所定
位置に測定光を照射する照射手段と、半濁物中を透過し
又は半濁物により反射された測定光を受光して検出信号
を生成する受光手段と、所定の変換係数に基づいて受光
手段からの検出信号を密度データ又は流量データに変換
する変換手段と、変換手段により変換された密度データ
又は流量データを表示する表示手段と、を備え、変換係
数は、予め基本密度又は基本流量の半濁物中を透過し又
は半濁物により反射された測定光を受光することにより
生成される検出信号の値と基本密度又は基本流量とに基
づいて算出する。
【0012】請求項6に記載の発明は、半濁物中の所定
位置に測定光を照射する照射手段と、半濁物中を透過し
又は半濁物により反射された測定光を受光して検出信号
を生成する受光手段と、サンプルタイミング毎に得られ
る検出信号を表示手段の応答速度に対応する周期毎に平
均化し検出信号の微分値を算出する微分値算出手段と、
所定の変換係数に基づいて検出信号の微分値を半濁物の
密度データ又は流量データの微分値に変換する変換手段
と、密度データ又は流量データの微分値を表示する表示
手段と、を備え、変換係数は、予め基本密度又は基本流
量を維持する半濁物中を透過し又は半濁物により反射さ
れた測定光を受光することにより生成される検出信号の
値と基本密度又は基本流量とに基づいて算出する。
【0013】請求項7に記載の発明は、半濁物中の所定
位置に測定光を照射する照射手段と、半濁物中を透過し
又は半濁物により反射された測定光を受光して検出信号
を生成する受光手段と、サンプルタイミング毎に得られ
る検出信号を半濁物の密度又は流量が微変動する周期を
越える長期周期毎に平均化し検出信号の積分値を算出す
る積分値算出手段と、変換係数に基づいて検出信号の積
分値を密度データ又は流量データの平均値に変換する変
換手段と、密度データ又は流量データの平均値を表示す
る表示手段と、を備え、変換係数は、予め基本密度又は
基本流量を維持する半濁物中を透過し又は半濁物により
反射された測定光を受光することにより生成される検出
信号の値と基本密度又は基本流量とに基づいて算出す
る。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請
求項7に記載の半濁物測定装置において、密度データ又
は流量データQは、検出信号の電圧値Vに対し、 Q=K/V+α (K≠0、V≠0、αは所定の定
数) なる関係式で変換され、変換係数はKを求めるものであ
る。
【0015】
【作用】請求項1及び請求項5に記載の発明によれば、
初期設定により、予め半濁物(ノズルから噴射される霧
状体等)に照射された光の透過光又は反射光を測定する
ことにより、半濁物の基本密度当たり又は基本流量当た
りの変換係数が得られる。変換係数が得られたなら、実
際の検出時において、測定対象となる半濁物の透過光又
は反射光である測定光から検出信号を生成し、変換係数
に基づいて検出信号を半濁物の密度データ又は流量デー
タに変換することにより、密度データ又は流量データが
表示される。
【0016】請求項2又は請求項6に記載の発明によれ
ば、検出時に得られた検出信号は、表示手段の応答速度
に対応した周期(短周期となる。)毎に平均化した検出
信号の値、すなわち微分値に変換される。この微分値を
表示することは、半濁物の密度又は流量の安定度、均一
度を表示することになる。
【0017】請求項3又は請求項7に記載の発明によれ
ば、検出時に得られた検出信号は、長期周期毎に平均化
された値、すなわち積分値に変換される。その積分値を
表示することは、半濁物の密度又は流量を示すことにな
る。
【0018】請求項4又は請求項8に記載の発明によれ
ば、密度データ又は流量データQは、検出信号の電圧値
Vの逆数に比例し、比例定数は変換係数により規定され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半濁物測定方法及び装置
に係る好適な実施の形態を図面を参照して説明する。(I)第1形態 本発明の実施の第1形態は、測定すべき半濁物としてノ
ズル等から噴射されている霧状の噴射物(消毒液、ペン
キ剤等:以下「霧状体」という。)を測定対象とした測
定装置に関する。 構成の説明 図1に本発明の第1形態における半濁物測定装置の構成
を示す。
【0020】図1に示すように、第1形態の半濁物測定
装置101において、電源8はレーザLED9を駆動す
るための電力を供給する。レーザLED9は電源8から
供給される電力により所定の透過用光線である照射光を
発生する。LEDとしては、近赤外線の発光を行う光源
が透過光を用いる場合に好ましい。
【0021】スリットSはレーザLED9から発せられ
た照射光を通過させる。なお、一定面積を有するスリッ
トS(光の窓)を通過した光を照射光Lとする。受光部
1は半濁物SP中を透過した照射光Lを受光し、電気信
号たる検査信号に変換する。A/D変換器2は、受光部
1より供給される検出信号Dをデジタル信号に変換す
る。
【0022】CPU3は微分値算出手段、積分値算出手
段及び変換手段として動作し、積分回路4と変換回路5
とを備える。積分回路4は、リアルタイムで入力される
検出信号Dを所定数のサンプル数で積分し、一定周期に
おける平均値を算出する。この平均を行う回数は任意に
設定できる。
【0023】変換回路5は、平均化された検出信号Dを
所定の変換式に従って密度データ又は流量データに変換
する。ディスプレイ6はCPU3で演算されたデータを
表示する。入力部7はユーザにより、必要なモード設定
等をCPU3に命令するために用いられる。 動作の説明 次に動作を説明する。 i) 照射光と霧状体との位置関係 図3に、第1形態の半濁物測定装置101を用いた実際
の測定の様子を示す。
【0024】被検査対象たる霧状体を測定する場合に
は、図3(A)に示すように、半濁物測定装置101は
霧状体G中の所定の位置に照射光Lを照射し、噴霧状態
を測定する。ノズルと照射光が通過するスリットとの位
置関係は、図3(B)のようになる。同図(B)に示す
ように、霧状体Gはノズルから遠ざかるに連れて徐々に
密度を下げる。そのため、ノズル10と照射光Lとの位
置関係を一定にして測定する必要がある。スリットSの
ピッチSxとスリット幅Syは一定のものとする。ノズ
ルの噴射口から照射光L(スリットS)までの距離X
も、一定の値にして測定することに留意する。
【0025】霧状体Gでは、ノズル口から一定の距離に
おける霧の密度変化は、そのまま、霧状体中の被噴射物
の微粒子の数の変化に略比例する。霧状体中の霧の微粒
子の一単位が一定の体積を有すると仮定すると、霧の密
度の変化は被噴射物の流量の変化に略比例すると考えら
れる。 ii) 初期値の設定 図3(C)にノズルの霧状体測定における初期値の測定
方法例を示す。
【0026】同図(C)に示すように、ノズル10から
噴射される霧状体Gを遮蔽板で一定時間堰止める。その
期間における流量をシリンダ12で受け、空中に放出さ
れた実際の流量測定する。霧状体では、流量の増大に反
比例して透過光の強度が減衰すると仮定すると、受光部
1の検出信号Dの値をVとした場合、霧状体の単位時間
当たりの流量Qは、 Q=K/V+α …(1) で示されると考えられる。なお、αは初期状体で生ずる
測定値のずれ(オフセット)である。
【0027】式(1)より、測定する一定期間をt0
一定期間t0 当たりの霧状体の流量をL、そのとき得ら
れる検出信号をV0 とすると、 L=K・t0 /V0 +α という関係が成り立ち、 ∴K=(L−α)・V0 /t0 …(2) というように係数Kが求められる。
【0028】実際の測定中においては、式(2)の係数
を用いて、ある時間に得られる検出信号Vxに対し、そ
のときの単位時間当たりの流量Qは、 Q=K/Vx+α =(L−α)・V0 /(t0 ・Vx) …(3) として求められる。よって、シリンダ12により測定で
きた流量Lと測定時間t 0 が判れば、初期値の設定が行
える。
【0029】なお、前記したように、流量Qは霧状体中
の単位体積当たりの被噴射物の霧状粒子の数に比例する
と考えられる。よって、Qは霧状粒子の密度(個/単位
体積)にも比例関係を有するとも考えられる。iii) 測定動作 次に、実際の測定動作の流れを、図2のフローチャート
に基づいて説明する。
【0030】ステップS1において、ユーザは、所定の
方法で一定時間t0 当たりの噴射量Lを測定する。ユー
ザは、これを入力部7を用いてCPU3に設定する。C
PU3は、設定された初期データに基づいて式(2)に
従って式(1)における係数Kを求め、算出した係数K
を変換回路5に設定する。
【0031】ステップS2において実際の測定が始めら
れると(YES)、まず、CPU3は内部のカウンタ変
数nをリセットする(ステップS3)。次に、図1に図
示しない発振器等から供給されるサンプリングタイミン
グ信号による割り込みを待ち(ステップS4)、サンプ
リングタイミング時(ステップS4:YES)、受光部
1から供給されA/D変換された検出信号Vxを入力す
る(ステップS5)。
【0032】ステップS6において、前回までの検出信
号の値の累計値Vn-1 (nはサンプリング回数を示
す。)に現在入力されている検出信号Vxを加算する。
最初のサンプリングタイミングではVn (=V1 )は検
出信号Vxそのものである。
【0033】ステップS7では、カウンタnをインクリ
メントする。ステップS8において、カウンタ値nが規
定の数Mに達したか否かを検査し、達していない場合
(NO)はステップS4からS7の処理を繰り返す。
【0034】カウンタnの値が規定数Mに達した場合
(ステップS8:YES)、平均値を算出する。則ち、 平均値=Vn (=VM )/M の演算を行う(ステップS9)。ステップS4からステ
ップS9までの処理は種として積分回路4が行う。
【0035】ステップS10において、変換回路5は、
算出された平均値を式(3)に代入して、流量データQ
に変換する。CPU3は流量データQをメモリ等に記憶
して(ステップS11)、ディスプレイ6に流量データ
を表示する(ステップS12)。
【0036】測定が続けられる限り(ステップS13:
YES)ステップS3からステップS12の処理を繰り
返して、表示する流量データを更新し続ける。操作部7
よりユーザが終了を指定すると(ステップS13:N
O)測定を終了する。iv) 積分回数による測定値の意味 図2のステップS8において、平均化を行う回数Mは任
意に設定できるが、その回数を少ない数で行うか、長い
周期で行うかによって出力されるデータの示す意味が変
わってくる。
【0037】ステップS9からステップS12に示す測
定値の更新処理が短い周期で行われる場合(例えば、サ
ンプリング周期が1/1000〔sec 〕のとき64サン
プルの積算を行う周期(=1秒間に15回程度))、測
定される流量データは、力状体の微変動を繰り返し表示
する。この測定データの変動率は、被測定物たる半濁物
SP、則ち、霧状体Gの噴霧状態を示している。通常、
ノズル等から噴射される霧状体は圧縮空気の圧力、供給
液体量等により噴霧状態が悪化する場合がある。霧状体
が悪化するということは、霧状体に気泡等が生じ、ノズ
ルからスムースに被噴射物が噴射されない結果、霧状体
の均一性が保たれていないことを示す。
【0038】従って、測定データの変動率をモニタする
ことにより、出力されている霧状体の状態を定量的に知
ることができる。この短い周期による測定値更新処理は
検出信号の変動率を問題にするため、微分処理を行って
いるとも考えることができる。
【0039】上記更新処理の周期の限界値は、ディスプ
レイ6が頻繁な表示データの更新に対して追従できる速
度により定まる。なお、変動率のみを知りたい場合はス
テップS10における変換処理を行う必要がなく、検出
信号の短い周期における積算結果を表示するようにして
もよい。
【0040】また、上記とは反対に測定値の更新処理が
長い周期で行われる場合(例えば、サンプリング周期が
1/1000〔sec 〕のとき、8192回の積算を行う
周期(=8秒間に1回程度))、測定される流量データ
は微変動を平均化(累積、積分)しているため現在噴射
されている霧状体の流量を示す。本形態の目的である全
体的な流量の測定は、長周期による積分と更新処理が必
要とされる。 形態の効果 上記のように第1形態によれば、上記短い周期による測
定値の変動と長い周期による流量データの双方をモニタ
することにより、ノズルから噴射された霧状体につい
て、流量や密度を容易に測定できる。また、検出信号を
積算する回数を少なく、短い周期でデータの更新を行う
ことにより、霧の状態を測定することもできる。本形態
は、特に、ペンキ、消毒液等を吹き付け作業を行う際
に、吹き付け中の霧の量を観測する必要がある場合に適
する。(II)第2形態 本発明の第2形態では、被測定対象たる半濁物として、
蒸気、煙等の微小粒子を空間に均一に含んだ気体を考え
る。本形態は、第1形態で述べた霧状体と同様、空間中
の微粒子を測定するので、第1形態と同様の考え方が適
用できる。
【0041】第2形態の半濁物測定装置102の構成
は、第1形態で示した半濁物測定装置102の構成と同
一のものである。但し、変換回路5に設定される変換係
数が異なる。
【0042】次に動作を説明する。図4に本形態におけ
る測定の様子を示す。同図(A)に示すように、本形態
の半濁物測定装置102は、半濁物として水蒸気、煙等
の微粒子を含む気体M2 を測定する。気密室16には外
部より供給される気体M2 が充填され、気密室内部には
ほぼ均一の密度で気体M2 が広がっている。なお、気密
室は初期値を正確に測るために必要であり、実際の測定
は外気中で行ってもよい。
【0043】初期測定(同図(B))において、一定密
度(密度d2 とする。)の気体M2(標準気体SM2
を気密室に充満させ、そのときの受光部1からの検出信
号の大きさV2 を測定する。
【0044】ところで、前述のように、式(1)におけ
る流量Qは、単位体積当たりに存在する微粒子自体の
数、則ち微粒子の密度と比例する。そのため、密度をd
とすると、式(1)はオフセット分をゼロとすると、 d=K’/V …(4) と変形できる。よって、密度と検出信号のレベルが判る
と係数K’が判る。
【0045】本形態では、密度d2 時に、検出信号がV
2 であるから K’=d2 ・V2 d=d2 ・V2 /V …(5) となる。初期測定により式(5)で求めた係数Kを変換
回路5に設定すれば、図4(A)に示す実際の測定時
に、気体M2 中に存在する微粒子の密度を測定できる。
【0046】半濁物測定装置102の具体的な動作は、
第1形態で説明した図2に示すフローチャートに従う。
本形態においても、積算回数の考え方も本形態に適用で
きるので、少ないサンプリング回数で積算を繰り返して
表示する構成にすればよい。則ち、図2のフローチャー
トのステップS8にて、積算するカウント最大数Mを短
周期(例えば、1/1000〔sec 〕のサンプリングタ
イミングで64回毎)と設定することで、蒸気や煙の揺
らぎの程度を測定することができる。
【0047】上記のように、第2形態によれば、蒸気や
煙等の密度及び密度の変化状態の測定を簡単に行うこと
ができる。(III)第3形態 本発明の第3形態は、被測定対象として半濁状態の固体
を測定する。
【0048】第3形態の半濁物測定装置103の構成
は、第1形態の構成と同様である。但し、変換回路5に
行う初期設定が異なる。次に動作を説明する。
【0049】図5に第3形態における測定の様子を示
す。同図(A)に示すように、実際の測定時、半濁物測
定装置103は透過光Lを半濁状態の固定M3 に照射
し、透過光を検出する。このように、本形態では固体の
半濁状態をも測ることが可能であるが、固体M3 の厚み
により透過率に変化が生ずるので、初期測定で使用した
標準試料SM3 と同等の厚さを持った物質を被測定物と
しなければならない。
【0050】第3形態における初期測定(同図(B)参
照)は、半濁物測定装置103が、内部の微粒子の密度
が予め判っている標準固体SM3 を測定することにより
行う。本形態においても、第2形態における式(5)の
考え方が適用できる。則ち、標準固体SM3 の密度をd
3 とし、これを測定したときの検出信号のレベルをV 3
とすると、オフセット成分をゼロとする場合、 d=d3 ・V3 /V …(6) として固体M3 の密度が測定できる。
【0051】半濁物測定装置103における具体的な動
作は、第1形態で説明した図2に示すフローチャートに
従う。上記の如く第3形態によれば、固体中に存在する
微粒子の密度を測定することができる。(IV)第4形態 本発明の第4形態は、被測定対象として半濁状態の液体
を測定する。
【0052】第4形態の半濁物測定装置104の構成
は、第1形態の構成と同様である。但し、変換回路5に
行う初期設定が異なる。図6に、第4形態の半濁物測定
装置における測定の様子である。
【0053】実際の測定時(同図(A)参照)では、ダ
クト18等の中を流れる半濁状態の被測定物である液体
M4 に照射光を照射し、この透過光を検出する。液体は
流れていても流れていなくてもかわまない。
【0054】初期測定では(同図(B)参照)、第2形
態、第3形態の密度の測定の考え方を適用できる。則
ち、微粒子の密度が予め判っている(d4 とする。)標
準液体SM4 をダクト18の中に流す。この標準液体S
4 を半濁物測定装置104で測定して得られた検出信
号をV4 とする。
【0055】式(5)を変形して、求める密度の式は、
オフセット成分をゼロとすると、 d=d4 ・V4 /V …(7) となる。
【0056】本形態では、液体の微粒子の密度が測定で
きるほか、第1形態の短い周期の積算の考え方を適用し
て、液体の密度の変化の様子を検出できる。則ち、図2
のフローチャートのステップS8にて、積算するカウン
ト最大数Mを短周期(例えば、1/1000〔sec 〕の
サンプリングタイミングで64回毎)と設定すること
で、ダクト18内部を流れる液体の濁り方の変動を感知
できる。
【0057】上記の如く第4形態によれば、半濁物とし
て液体の密度を測定できる他、液体の濁り方の変化を定
量的に検出できる。その他の変形例 本発明の上記形態に限らず種々の変形が可能である。
【0058】例えば、上記形態では霧状体、均一の気
体、固体、液体を被測定物としたが、被測定物の透過率
が物質の密度に相関して変化するような被測定媒体であ
れば、上記各形態の構成のまま、初期測定のやり直しの
みで適用できる。
【0059】また、上記形態では透過光を利用して被測
定物の密度・流量の検出を行っていたが、被測定物から
の反射光を用いることもできる。半濁物による透過光へ
の影響は、反射光にも同様の影響を与えるからである。
【0060】但し、この場合、流量Qと検出信号Vxと
の関係は Q=K’・Vx+α(K’≠0) の関係となる。噴霧量と反射量は略比例すると考えられ
るからである。
【0061】
【発明の効果】請求項1乃至請求項8に記載の発明によ
れば、半濁物を透過又は半濁物により反射した照射光を
検出し、検出した検出信号から流量又は密度に変換する
ので、半濁物の任意の位置での流量又は密度を測定する
ことができる。
【0062】請求項2又は請求項6に記載の発明によれ
ば、検出信号を短い周期で積算し微分した信号を得るの
で、半濁物の密度又は流量の変化を検出し、半濁物の均
一度を定量的に観察できる。
【0063】請求項3又は請求項7に記載の発明によれ
ば、検出信号を長い周期で積算し、積分した信号につい
て流量又は密度に変換するので、安定した流量又は密度
を検出できる。
【0064】請求項4又は請求項8に記載の発明によれ
ば、密度データ又は流量データは、所定の関係式で変換
されるので、受光する光の変化を簡単に正確に流量又は
密度データに変換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の半濁物測定装置のブロック図であ
る。
【図2】実施形態の半濁物測定測定の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図3】第1形態における測定の様子である。
【図4】第2形態における測定の様子である。
【図5】第3形態における測定の様子である。
【図6】第4形態における測定の様子である。
【符号の説明】
S…スリット G…霧状体 M…被測定体(噴射物、気体(蒸気・煙等)、固体、流
体) SM…気体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本密度又は基本流量を維持する半濁物
    を透過し又は前記半濁物により反射された測定光を受光
    することにより生成される検出信号の値と前記基本密度
    又は基本流量とに基づいて予め変換係数を算出する初期
    設定工程と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    測定光を受光して検出信号を生成する検出工程と、 前記変換係数に基づいて前記検出信号の値を前記半濁物
    の密度データ又は流量データに変換する変換工程と、 前記密度データ又は流量データを表示する表示工程と、 を備えたことを特徴とする半濁物測定方法。
  2. 【請求項2】 基本密度又は基本流量を維持する半濁物
    を透過し又は前記半濁物により反射された測定光を受光
    することにより生成される検出信号の値と前記基本密度
    又は基本流量とに基づいて予め変換係数を算出する初期
    設定工程と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    測定光を受光して検出信号を生成する検出工程と、 サンプルタイミング毎に得られる前記検出信号を表示手
    段の応答速度に対応する周期毎に平均化し前記検出信号
    の微分値を算出する微分値算出工程と、 前記変換係数に基づいて前記検出信号の微分値を前記半
    濁物の密度データ又は流量データの微分値に変換する変
    換工程と、 前記密度データ又は流量データの微分値を表示する前記
    表示工程と、 を備えたことを特徴とする半濁物測定方法。
  3. 【請求項3】 基本密度又は基本流量を維持する半濁物
    を透過し又は前記半濁物により反射された測定光を受光
    することにより生成される検出信号の値と前記基本密度
    又は基本流量とに基づいて予め変換係数を算出する初期
    設定工程と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    測定光を受光して検出信号を生成する検出工程と、 サンプルタイミング毎に得られる前記検出信号を前記半
    濁物の密度又は流量が微変動する周期を越える長期周期
    毎に平均化し前記検出信号の積分値を算出する積分値算
    出工程と、 前記変換係数に基づいて前記検出信号の積分値を前記半
    濁物の密度データ又は流量データの平均値に変換する変
    換工程と、 前記密度データ又は流量データの平均値を表示する表示
    工程と、 を備えたことを特徴とする半濁物測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の半濁物測
    定方法において、 前記密度データ又は流量データQは、検出信号の電圧値
    Vに対し、 Q=K/V+α (K≠0、V≠0、αは所定の定数) なる関係式で変換され、前記変換係数はKを求めるもの
    であることを特徴とする半濁物測定方法。
  5. 【請求項5】 半濁物中の所定位置に測定光を照射する
    照射手段と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    前記測定光を受光して検出信号を生成する受光手段と、 所定の変換係数に基づいて前記受光手段からの検出信号
    を密度データ又は流量データに変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された密度データ又は流量デー
    タを表示する表示手段と、を備え、 前記変換係数は、予め基本密度又は基本流量の半濁物中
    を透過し又は前記半濁物により反射された測定光を受光
    することにより生成される前記検出信号の値と前記基本
    密度又は基本流量とに基づいて算出することを特徴とす
    る半濁物測定装置。
  6. 【請求項6】 半濁物中の所定位置に測定光を照射する
    照射手段と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    前記測定光を受光して検出信号を生成する受光手段と、 サンプルタイミング毎に得られる前記検出信号を表示手
    段の応答速度に対応する周期毎に平均化し検出信号の微
    分値を算出する微分値算出手段と、 所定の変換係数に基づいて前記検出信号の微分値を前記
    半濁物の密度データ又は流量データの微分値に変換する
    変換手段と、 前記密度データ又は流量データの微分値を表示する前記
    表示手段と、を備え、 前記変換係数は、予め基本密度又は基本流量を維持する
    半濁物中を透過し又は前記当該半濁物により反射された
    測定光を受光することにより生成される前記検出信号の
    値と前記基本密度又は基本流量とに基づいて算出するこ
    とを特徴とする半濁物測定装置。
  7. 【請求項7】 半濁物中の所定位置に測定光を照射する
    照射手段と、 前記半濁物中を透過し又は前記半濁物により反射された
    前記測定光を受光して検出信号を生成する受光手段と、 サンプルタイミング毎に得られる前記検出信号を前記半
    濁物の密度又は流量が微変動する周期を越える長期周期
    毎に平均化し検出信号の積分値を算出する積分値算出手
    段と、 所定の変換係数に基づいて前記検出信号の積分値を密度
    データ又は流量データの平均値に変換する変換手段と、 前記密度データ又は流量データの平均値を表示する表示
    手段と、を備え、 前記変換係数は、予め基本密度又は基本流量を維持する
    半濁物中を透過し又は当該半濁物により反射された測定
    光を受光することにより生成される検出信号の値と前記
    基本密度又は基本流量とに基づいて算出することを特徴
    とする半濁物測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7に記載の半濁物測
    定装置において、 前記密度データ又は流量データQは、検出信号の電圧値
    Vに対し、 Q=K/V+α (K≠0、V≠0、αは所定の定
    数) なる関係式で変換され、前記変換係数はKを求めるもの
    であることを特徴とする半濁物測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528584A (ja) * 2011-10-06 2014-10-27 ノードソン コーポレーションNordson Corporation 粉体流検出
WO2023095290A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 ミスト流量測定装置、超音波霧化システム及びミスト流量測定方法
WO2023095291A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 ミスト流量測定装置

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JP7309308B1 (ja) * 2021-11-26 2023-07-18 東芝三菱電機産業システム株式会社 ミスト流量測定装置
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