JPH0933181A - 細径トンネルプレートヒートパイプの製造方法 - Google Patents

細径トンネルプレートヒートパイプの製造方法

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JPH0933181A
JPH0933181A JP20896695A JP20896695A JPH0933181A JP H0933181 A JPH0933181 A JP H0933181A JP 20896695 A JP20896695 A JP 20896695A JP 20896695 A JP20896695 A JP 20896695A JP H0933181 A JPH0933181 A JP H0933181A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽金属の押出成型の一工程で得られる極めて
安価な、多孔扁平管を有効利用して、蛇行細管ヒートパ
イプ技術応用の各種ヒートパイプの製造コストを大幅に
低減せしめる。 【構成】 多孔扁平管の外表面から細孔を穿孔して隔壁
を部分切除し、これにより貫通細孔群の両端にて所定の
相互間を流通自在に連通せしめ、所定の本数の並列細孔
が多孔扁平管内にて受熱部と放熱部の間で往復蛇行する
よう構成し、然る後に各穿孔の口元及び扁平管の両端を
溶接封止して、貫通細孔群を密閉コンテナとし、所定の
量の作動液を真空封入する製造方法を採用した。 【効果】 この簡易な製造方法は蛇行細管ヒートパイプ
技術応用の各種ヒートパイプの材料費を従来比で十分の
一に、組立て加工費を十分の一に低減せしめるだけでな
く、その信頼性を大幅に向上せしめた。更にその応用機
器の重量を三分の二以下に軽量化せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートパイプの製造方法
に関するものであり、特に軽金属を素材とする貫通細孔
群を有する多孔扁平管を用いてなされる安価で且つ高機
能を有する細径トンネルプレートヒートパイプの製造方
法の改善に関するものである。またこのトンネルプレー
トヒートパイプは従来の蛇行細管ヒートパイプ、従来の
蛇行細径トンネルプレートヒートパイプ、一部で実用化
が開始されている多孔扁平管ヒートパイプ、のすべての
分野を包含するものであり、本発明はそれらの全ての分
野の製造方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】蛇行細管ヒートパイプは従来の二相凝縮
性作動液の相変化応用のヒートパイプとは異なり、細管
内作動液がその表面張力により常に管内を充填閉塞し、
蒸気泡と液滴が交互に管内全体に分散配置され、受熱部
における作動液の核沸騰による圧力波により、蒸気泡と
液滴の軸方向振動を発生し、その振動により熱量を高温
部から低温部に輸送するものであった。この様な作動原
理は本発明者が発明し実用化した特許第1881122
号(ループ型細管ヒートパイプ)、特公平6−9714
7号(ループ型細管ヒートパイプ)及び特開平4−25
1189号(マイクロヒートパイプ)に詳述されてある
通りであり、数多くの実施態様にて実用化されている。
その特徴とする所は通常ヒートパイプが不可能とする
トップヒートモードにおいても極めて良好な熱輸送特性
を示すことを初めとして、自在に屈曲せしめて使用する
ことが出来る、薄肉軽量のプレートヒートパイプを構成
することが出来る、フィン群の装着を必要としないから
全体的に容積を小さくすることが出来る、等実装上の多
くの利点があり、近来の装置の小型化軽量化の業界の要
望に応える新技術として、その市場が益々拡大しつつあ
る。
【0003】これらの蛇行細管ヒートパイプの応用とし
て実用化されている最も先進的な技術として特願平5−
241918号(プレート形ヒートパイプ)がある。こ
れは厚さ1mmの如き薄肉の金属平板の中に蛇行細径ト
ンネルヒートパイプを作り込んだプレート形ヒートパイ
プであって、極めて薄肉軽量であるにも拘らず効率的に
熱量を拡散せしめたり熱量を輸送せしめたりすることを
可能にするもので、今後の電子機器等に不可決の新技術
として市場が拡大しつつある。
【0004】これらの蛇行細管ヒートパイプ技術の構成
において最も重要な第一の点は細管の内径が十分に細
く、作動液がその表面張力により常に内径を充填閉塞し
てそのままの状態で管内を移動するように構成されてあ
り、細管内は作動液の蒸気泡と作動液の液滴が自ら交互
に配置されて充満されてあることであり、次に重要な点
は細管は高温部と低温部の間を往復蛇行して多数の作動
液蒸発部と多数の作動液凝縮部を有することである。蛇
行細管ヒートパイプの蛇行ターン数が多い程ヒートパイ
プの性能の重力依存性が少なくなる特徴がありこれが蛇
行細管ヒートパイプに優れた特性を与える。
【0005】従来の蛇行細管ヒートパイプの製造方法は
まず細管の製造に始まる。その第一工程はインゴットま
たはビュレットの鋳造工程である。第二工程はプレス押
出しによる大径中空管の押出成形工程である。第三工程
は大径中空管から細管に至るまで多数の工程を経て細径
化せしめる伸管工程である。この工程は外形を規制する
ダイスと内径を規制するプラグを用いて引抜成形により
実施される。必要とする細管が得られるまでにはこのダ
イス及びプラグによる数十パスの引抜工程が必要であ
る。
【0006】この様にして得られた細管は屈曲成形機に
より蛇行成形されて蛇行細管に成形される。その後の工
程としては端末封止工程、高真空脱気工程、作動液封入
工程、を経て蛇行細管ヒートパイプが完成する。
【0007】蛇行細径トンネルプレートヒートパイプの
製造方法は純銅または純アルミ等の平板を素材とする外
形切削が第一の工程である。第二の工程においては外形
切削された平板の片側平面に所定の幅、深さ、蛇行形状
の細溝パターンが形成される。この形成は機械切削また
はホトエッチングにより実施される。第三の工程はラミ
ネート工程であり、パターンが形成された平板をパター
ン面を内側に二枚または三枚積層接着して蛇行細径トン
ネルを内蔵した平板を構成する。この工程には高温高圧
を必要とし特殊な高度の技術が必要である。第四の工程
で蛇行細径トンネル内を高真空に脱気した後、所定量の
作動液を封入封止して蛇行細径トンネルヒートパイプと
して完成させる。
【0008】最近一部で蛇行細管ヒートパイプ及び蛇行
細径トンネルプレートヒートパイプの製造コスト低減の
ため多孔扁平管によるそれらの製造が提案されている。
図11はその製造方法の説明図であって一部断面拡大図
で示してある。その構成は図の如く多孔扁平管1の端末
部にキャップ16をろう接して構成する。キャップ16
には連結溝17−1、17−2、17−nの群を形成
し、夫々貫通細孔3−1と3−2、及び3−3と3−4
の如く隣接細孔の端末ををひとつ置きに連結せしめる。
この連結溝17−1、17−2、は この連結細孔の連
結は反対側の端末においては 3−2と3−3及び3−
4と3−5の如く一本ずつずらして連結する様に形成
し、これに依り連結細孔3−nは蛇行する一条の細径ト
ンネルを形成する。連結溝17−1、17−2、17−
nは作動液移動時の反転部となる。この蛇行細径トンネ
ルの形成手段としては類似手段として貫通細孔3−nの
群間の隔壁群2−1、2−2、2−3、2−nの端末を
ひとつ置きに部分切除しても同等の効果があり、その場
合はキャップ16の連結溝17−1、17−2、17−
nは省略して実施する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は蛇行細管ヒー
トパイプ技術を基本とする応用技術であり、蛇行細管ヒ
ートパイプ技術応用の全てのヒートパイプの製造方法に
ついて、それらの全てを包含してその改善された製造方
法を提供する。
【0010】蛇行細管ヒートパイプ技術は上述の様な多
くの優れた特徴を有する反面、その製作コストが嵩む点
が問題点となっている。即ち細管そのものの成形に数多
くの工程と加工時間を必要とし高価なものとなってい
る。更に細管ヒートパイプとして高性能を発揮せしめる
為には多くの蛇行ターン数を必要とし、細管群の整列配
置に多くの加工時間を必要とし、この作業は自動化が困
難である為コスト低減に困難さがあった。図9は蛇行細
管ヒートパイプ21の構成の説明図である。Hは加熱手
段、Cは冷却手段を示す。蛇行細管ヒートパイプ21は
加熱部Hと冷却部Cの間を数十回乃至数百回の蛇行を繰
り返して受熱部21−1、放熱部21−2を形成してい
る。受熱部には通常受熱板を接着して使用し、受熱効率
向上の為には受熱部の細管は密接して並列配置する必要
があり多くの加工時間を必要とする。また放熱部は放熱
効率向上の為整列配置して展開せしめる必要があり、そ
の為に多くの加工時間を必要とする。
【0011】またトンネルプレートヒートパイプは先端
技術に不可欠の新技術であり、その用途は極めて広く、
従来技術のあらゆる部門でその活用に依る改善が期待さ
れている。然しその製造には、薄肉金属プレートの片面
に精細な蛇行細溝を切削する高度な技術、この金属プレ
ートの複数枚を積層溶接して蛇行細径トンネルを内蔵し
たプレートに構成する高度な技術、等が不可欠であり、
それらに起因して最先端高級機器以外には適用が困難な
程に、高価格なプレートになる点が問題点であり、他の
従来技術に広く適用して技術的改善を実施する為には、
その大幅なコスト低減の必要性が重要な課題となってい
る。図10はトンネルプレートヒートパイプ22の説明
図であり、プレートは細径トンネル23−1、23−
2、23−nとなるべき細溝の群のパターンを切削した
プレート22−1とパターンを切削しない薄肉プレート
22−2の二枚を溶接積層して構成されてある。ぱター
ンの切削とプレートの溶接積層は何れも高度な技術を必
要とし、高価な加工費用を要する。
【0012】蛇行細管ヒートパイプ及びトンネルプレー
トヒートパイプの製造コスト低減のため一部で多孔扁平
管によるヒートパイプの製造が提案されている。然し図
11に例示の如き多孔扁平管ヒートパイプの製造方法
は、微細な連結溝群の形成が極めて困難であり、端末部
端面の気密性の信頼性保証に問題があり、製造コストは
それほど低減されず、またキャップ16の厚さを業界の
要望する2mm以下とすることが不可能な為、実用性に
問題があり、いまだ実用化されていない。
【0013】本発明は各種業界の強い要望に応えて、蛇
行細管ヒートパイプ技術の優れた利点を失うことなく、
上記の課題を解決して大幅なコスト低減を可能にする細
径トンネルヒートパイプの新規な製造方法を提供する。
【0014】
【課題を解決する為の手段】近来のプレス押出成型技術
の進歩は目覚ましく、特にアルミ系、マグネシゥム系金
属の如き軽量柔軟性金属の押出成型においては長さ方向
に平行並列に整列配置された多数の貫通細孔を有するテ
ープ状多孔扁平管の製作が可能になっている。この貫通
細孔の直径は0.9mm以下に細径化することが可能で
あり、僅かに幅20mm以下、厚さ1.3mm以下のテ
ープ状扁平管の中に20本もの貫通細孔を設けることが
可能になっている。更にその長さは数100mの長さに
成型することが可能である。この様な多孔扁平管は薄肉
であり且つ軽金属の押出成型品であるから極めて可撓性
に富み、自在に屈曲せしめて使用することが出来る。
【0015】この様な多孔扁平管の両端末を溶接封止
し、その貫通直管群を両端末にてターンを繰り返す所定
の本数の蛇行細径トンネルとして再成形することが可能
であれば、この多孔扁平管を用いて優れた機能のリボン
状のプレートヒートパイプを構成することが出来る筈で
ある。この様なリボン状のプレートヒートパイプは長尺
蛇行状に形成して蛇行細管ヒートパイプと同様に使用す
ることが可能であり、並列に接着することにより細径ト
ンネルプレートヒートパイプとしても使用することが可
能となる。即ち多孔扁平管応用のヒートパイプの安価で
信頼性高い製造方法の確立は前述の従来の製造方法の課
題の全てを解決する。本発明は多孔扁平管のこの様な点
に着目して発想されたもので、以下に課題を解決する為
の手段としての多孔扁平管を用いた蛇行細径トンネルを
内蔵したプレートヒートパイプの製造方法について述べ
る。
【0016】本発明の蛇行細径トンネルを内蔵した多孔
扁平管ヒートパイプの基本的な製造方法は以下の五工程
を含む工程である。図面による説明は実施例と重複する
ので省略する。多孔扁平管の両端末を所定の形状に切削
成形する第一の工程、この両端末から所定の距離を設け
て且つ両端末に近接した位置において扁平金属管の貫通
細孔群に平行な外表面から貫通細孔径の二倍より細い内
径の細孔を、放電加工、超音波研削加工、研磨加工等の
軟質軽金属に施しても「バリ」を発生せしめない加工方
法により穿孔し、この穿孔の位置、深さ、方向等に依り
扁平金属管内の貫通細孔間の隔壁を部分的に切除し、こ
の部分切除により貫通細孔群の両端末を所定の連結状態
に連結連通せしめて細径トンネル群形成の為の準備構造
とする第二の工程、端末切削と穿孔に依る管内の汚染及
び切粉を洗浄除去する第三の工程、穿孔細孔の開口部の
口元に、表皮面のみの加圧圧縮による口径縮小手段を施
すかまたは所定の材料による充填手段を施し然る後に開
口部の口元を軽金属薄肉材料の溶接またはろう接により
閉鎖密閉する第四の工程、多孔扁平管の両端末を所定の
構造に溶接または圧接して封止し、管内を密閉コンテナ
として形成する第五の工程、の五工程を含む工程により
多孔扁平管は蛇行細径トンネル群を内蔵したリボン条プ
レートとして構成される。最終工程においてこの蛇行細
径トンネル群をコンテナとしてその内容積の所定の割合
の二相凝縮性作動液を真空封入して細径トンネルプレー
トヒートパイプが形成される。
【0017】
【作用】このような細径トンネルプレートヒートパイプ
の製造方法には以下のような作用がある。 (1)多孔扁平管はビュレットから細孔群内蔵リボン状
平板構成に至るまで一工程押出成形で形成されるから大
径中空管押出工程、多数パスの伸管工程、平板の外形切
削工程、蛇行細溝パターン形成工程、ラミネート工程が
省略される。この中で極めて高度な技術と高級高価な設
備を必要とする蛇行細溝パターン形成工程とラミネート
工程の省略、は蛇行細管ヒートパイプ及び細径トンネル
プレートヒートパイプ製造に比較して材料コスト低減に
極めて大きく貢献する。 (2)長尺のリボン状細径トンネルプレートヒートパイ
プとして構成し、蛇行せしめて蛇行細管ヒートパイプと
して使用する場合、多孔扁平管は一例として幅20mm
の扁平管で内径1mm相当の貫通細孔20本を有するか
ら、性能的に外径1.6mmの蛇行細管20本に相当す
る性能を発揮する。従って蛇行細管ヒートパイプの蛇行
受放熱部を形成する場合細管の本数を大幅に減少せしめ
ることが可能になる。このことはa.材料費用の大幅な
削減。b.屈曲加工費の大幅な削減。c.管の整列配置
の為の加工費の大幅な削減。を意味する。 (3)多孔扁平管を蛇行せしめて構成したヒートパイプ
として適用する場合は、蛇行回数は扁平管の蛇行回数と
扁平管内の蛇行の相乗積になり性能が著しく向上する。
また扁平管内の蛇行回数が少ない場合は夫々のトンネル
の蛇行回数は減少するがターンを形成する並列トンネル
の本数が増加し最大熱輸送量が大幅に増加する。これら
のことから目標とする性能を発揮せしめる為の多孔扁平
管コンテナを構成するの長さが減少し製造コストが低減
される。 (4)従来の多孔扁平管ヒートパイプの製造方法に比較
して、多孔扁平管の両端末端面の封止にはキャップのろ
う接を必要とせず、圧潰のままの溶接接合や圧接接合及
び抵抗溶接接合が可能になり、簡易な構造になるから封
止の為の時間が大幅に短縮され、溶接強度が増加する。
特に例えば厚さ1.3mm、幅20mm、貫通細孔群2
0本の多孔扁平管のの端末に作動液反転用キャップをろ
う接する作業は極めて困難な作業で歩留が悪く、信頼性
が著しく悪化する。本発明の製造方法の実施によってこ
の問題点は完全に解決する。 (5)従来の多孔扁平管ヒートパイプの製造方法に比較
して、放電加工に依る細孔群両端末の処理は「バリ」の
発生を皆無とし、作業ミスの発生を皆無にすることに依
り歩留を向上せしめ信頼性を著しく向上させる。また
「バリ」取りの為の無為な時間を無くし、端末の処理時
間を大幅に短縮せしめてコスト低減に大きく貢献する。
また放電加工用電極の数を増加せしめることに依り、細
管群両端末の処理の為の細管穿孔は一括して一工程で実
施することが出来る。 本発明の細径トンネルプレートヒートパイプの製造方法
は上述(1)〜(5)の作用の総合作用に依り従来の蛇
行細管ヒートパイプ及びトンネルプレートヒートパイプ
の製造方法、更に一部で実用化が進められている多孔扁
平管ヒートパイプの製造方法に比較して画期的なコスト
低減を実現する。
【0018】
【実施例】
[第一実施例]図1〜図6は本発明の第一実施例製造工
程の説明図である。この実施例は本発明の製造方法の基
本に従っており、また基本構造の説明において図面によ
る説明を省略したので本説明においては基本構造の説明
を兼ねて説明する。図1は多孔扁平管の両端末を所定の
形状に切削成形する第一の工程が終了した状態を示す斜
視図である。1は多孔扁平管、2−nは貫通細孔群3−
nの相互間の隔壁群である。図において所定の形状とし
ては端面は直交直線状に切断されてある。この端面切断
は傾斜角をなして切断される場合も、曲線状に切断され
る場合もある。他の製造方法にとしては端面加工により
蛇行細径トンネルを形成することも可能であるがその場
合は切断面に「バリ」が発生したり、細孔群が閉塞する
ことのない切断をする必要がある。軟質軽金属の多孔扁
平管をその様に切断することは極めて困難な作業となり
且つ多くの加工時間を必要とする。然し本発明において
は端面には何らの加工を必要としないから単純な圧潰溶
接、加圧圧接またはろう材充填ろう接で良いから、「バ
リ」の発生や、細孔群の閉塞についての配慮の必要がな
く、無造作に切断するだけで良い。極めて短時間で切断
加工が完了するこの製造方法は本発明の製造方法の大き
な利点である。
【0019】図2は本発明製造方法の第二工程を示す斜
視図である。図3は第二工程実施後の内部状態を示す平
面断面の拡大図である。基本の製造工程においては第一
工程完了後の多孔扁平管1の両端末から所定の距離を設
けて且つ両端末に近接した位置において、多孔扁平管1
の貫通細孔3−nの群に平行な外表面から貫通細孔3−
nより細い内径の細孔を、放電加工、超音波研削加工、
研磨加工等の軟質軽金属に対しても「バリ」を発生せし
めない加工方法により穿孔し、この穿孔細孔4−n、5
−nの位置、深さ、方向等に依り扁平管1内の貫通細孔
3−nの群の相互間の隔壁を部分的に除去し、貫通細孔
3−nの群の両端末を穿孔細孔4−n、5−nにより所
定の連結状態に連結連通せしめて細径トンネル群形成の
為の準備構造とする工程である。第一実施例においては
この工程は多孔扁平管1の両端末から所定の距離を設け
て且つ両端末に近接した位置に、扁平管1の両平面の何
れかまたは片面側から平面に垂直な方向に細孔群を放電
加工により穿孔する。放電加工は基本の製造方法の各種
の穿孔手段の中で最も能率的に穿孔を実施することが出
来る。即ち電極の数を増加させることにより多数の細孔
の穿孔を同時に一工程で実施することが出来る。また切
削された軽金属は微粉となって放電加工液中に分散され
決して「バリ」を発生させることはない。この穿孔細孔
4−n、5−nの群により貫通細孔3−nの群相互間の
隔壁2−nを一条おきに部分切除し、且つこの隔壁2−
nの部分切除部6−2は隔壁一条につき一か所であるよ
う反対側端末における隔壁切除の順序をを一条ずつずら
して切除することにより、貫通細孔3−nの群が一条の
蛇行細径トンネルとして連結連通される様構成する為の
準備工程としている。
【0020】第三の工程は端末切削と穿孔に依る管内の
汚染及び切粉を洗浄除去する工程である。この洗浄工程
は図示は省略してある。この工程では被洗浄体が多くの
細孔を有する構造になっているから内部洗浄を確実に行
うためには超音波洗浄であることが望ましい。
【0021】図4は第四の工程の完了状態をを示す多孔
扁平管1の断面拡大図である。この工程は穿孔細孔4−
n、5−nの口元を溶接またはろう接により封止閉鎖す
る工程である。図において6−1、6−2は隔壁切除部
であって、隔壁2−nの群が穿孔細孔4−n、5−nに
よってひとつ置きに切除されてあることを示している。
隔壁2−nの群を端末の反対側においてひとつずつずれ
た状態に、ひとつ置きに部分的に切除することにより、
貫通穿孔3−nの群はそれらの端末に置いて隣接の貫通
穿孔3−nと流通自在に連通連結された一条の連続した
蛇行細径トンネルとして形成される。穿孔細孔4−n、
5−nの群は夫々の開口部の口元において充填材7−n
に依って充填封止されてある。充填材7−nは軽金属の
ろう接温度または溶接温度で溶融したり分解してはなら
ない。従ってこの充填材は900℃の高温度にも耐えて
全く変化を生じないものが使用される。またこの充填材
はそのような高温度においてろう接、溶接時に使用され
るフラックスに侵されない材質である必要がある。8は
ろう材であって、軽金属薄板9−1を穿孔細孔4−n、
5−nの群の表面にろう接してそれらを完全な気密状態
に閉鎖密閉している。軽金属薄板9−1は穿孔細孔4−
n、5−nの内径が極めて細い場合は軽金属薄板9−1
を省略してろう材8のみで実施することが出来る。ろう
接、溶接に際しては表面正常化が必要であるが本実施例
の場合実施後の表面に平滑性が要求される場合はこの工
程には表面平滑化手段をも併せて実施する。同様に穿孔
細孔4−n、5−nの内径が極めて細い場合は充填材7
−nも省略して実施することが出来る。また表面表皮の
みの加圧圧縮による変形により開口部口元を閉鎖せしめ
て充填材に替えて実施することも出来る。
【0022】図5は本発明の基本的製造方法及び第一実
施例の第五工程を示す断面図である。この工程は前工程
迄の作業を準備工程として出来上がった多孔扁平管1の
両端末10−1、10−2を溶接または圧接により気密
に密封封止して全体をヒートパイプコンテナとして完成
せしめる工程である。穿孔細孔4−n、5−nの群によ
り連通連結された貫通細孔の群3−nはこの工程により
多孔扁平管1の中に封じ込められた多数回蛇行の細径ト
ンネルヒートパイプの密閉コンテナとして構成される。
【0023】上述の五工程を含む工程により構成された
多孔扁平管1のコンテナの中に、内容積の所定の割合の
二相凝縮性作動液を真空封入して本発明の製造方法によ
る細径トンネルプレートヒートパイプが完成する。図6
はその完成品の平面図である。図においては作動液封入
の為に設ける注入細孔は図示を省略してある。
【0024】[第二実施例] 本実施例は使用する多孔
扁平管が長尺リボン状扁平管であり、製造するトンネル
プレートヒートパイプが適用時に受熱部と放熱部の間を
往復蛇行して適用される長尺リボン状プレートヒートパ
イプである場合に適用される。図7は本発明の製造方法
の第二実施例の説明図であって一部断面の平面図で示し
てある。本実施例においては多孔扁平管1のコンテナ内
における貫通細孔3−nの蛇行が省略されて、貫通細孔
3−nはヒートパイプ適用時の多孔扁平管1の蛇行によ
って蛇行せしめられることを特徴とする。図において穿
孔細孔12、13を、夫々に多孔扁平管1の両端末から
所定の距離を設けて且つ両端末に近接した位置に、扁平
金属管1の貫通細孔3−nの群に平行な片側端縁若しく
は両側端縁から、端縁に直角で両平面に平行な方向に、
放電加工により穿孔し、この穿孔細孔12、13は貫通
細孔3−nの群と交差し、貫通細孔3−nの相互間の隔
壁2−nの群を順次貫通して部分切除し、多孔扁平管1
内の貫通細孔3−nの群の全てと交差するにいたる深さ
まで穿孔し、これにより貫通細孔3−nの群を、その全
てがそれらの両端末に近接した位置において、隔壁切除
部6−nにより連結連通せしめた平行並列の非蛇行細径
トンネル群として構成せしめてある。この様にして構成
した細径トンネルプレートヒートパイプは一条の細径ト
ンネルが蛇行するプレートヒートパイプよりトップヒー
ト特性は低下するものの、多数のトンネルが平行並列し
て構成されるから、最大熱輸送能力が向上する特徴があ
る。
【0025】[第三実施例] 図8は本発明の製造方法
の第三実施例を示す説明図で一部断面の平面図である。
第一実施例が多孔扁平管を用いて一条の蛇行細径トンネ
ルが多数の蛇行を繰り返す細径トンネルコンテナを内蔵
するプレートヒートパイプを構成する実施例であり、第
二実施例が多数条の非蛇行細径トンネルコンテナを内蔵
するプレートヒートパイプを構成する実施例であるのに
対し、本実施例では少数条の細径トンネルが少数回の蛇
行をする蛇行細径トンネルコンテナを内蔵プレートヒー
トパイプを構成する実施例である。本実施例は基本の製
造方法における第二の工程は、図8に例示の如く、多孔
扁平管1の両端末から所定の距離を設けて且つ両端末に
近接した位置に、扁平管1の片側端縁から、端縁に直角
で両平面に平行な方向に両端末それぞれに一本の細孔を
放電加工により穿孔し、この穿孔細孔12、13は貫通
細孔3−nの群と交差し、貫通細孔3−nの群間の隔壁
2−nの群を順次貫通し、扁平管1内の貫通細孔3−n
の群の三分の二の数の細孔3−nと交差するに到る深さ
まで穿孔するものとし、両端末の夫々の各一本の穿孔細
孔12、13は多孔扁平管1の両端に近接した位置の両
側端縁の相互に反対側の端縁から穿孔し、且つほぼ相互
対称の位置に穿孔するものとし、これにより貫通細孔3
−nの群の三分の一の本数の細孔群が、共通の穿孔細孔
12、13により連結連通された平行並列の蛇行細径ト
ンネル群として、扁平管1内において二回のターンの蛇
行をして配設された状態に形成する。この様に構成され
た本発明の細径トンネルプレートヒートパイプは内蔵さ
れた細径トンネルの蛇行回数は少ないがプレートヒート
パイプがリボン状の長尺ヒートパイプであり、受熱部と
放熱部の間を往復蛇行して使用される場合は、トンネル
の実質的蛇行回数はヒートパイプの蛇行回数の三倍とな
り極めて高性能になる。またこの実施例は第一実施例に
比較して穿孔細孔12、13が僅かに2本となり穿孔数
が十分の一以下と極めて少なくなり、更に作業も容易で
あり、第一実施例より更に大幅にコスト低減が図れる。
【0026】
【発明の効果】蛇行細管ヒートパイプと同じ様に多数回
蛇行屈曲せしめて適用する長尺リボン状プレートヒート
パイプを、長尺リボン状多孔扁平管を用いて、本発明の
製造方法を適用することにより、細管製造工程が大幅に
短縮されるだけでなく、一条の多孔扁平管ヒートパイプ
は多数本の細管ヒートパイプと同等の熱交換性能を発揮
するので管使用長さをも大幅に削減することが可能にな
った。これらにより材料費用を十分の一に低減せしめ、
蛇行屈曲及び整列配置の為の加工時間をも十分の一に削
減し、全体として従来の蛇行細管ヒートパイプの製造コ
ストを十分お一に低減せしめることを可能にした。
【0027】また広幅の多孔扁平管、もしくは並列接着
したリボン状多孔扁平管で構成した広幅の細径トンネル
プレートヒートパイプは、極めて高コストの蛇行細径ト
ンネルパターンの切削工程を省略し、同様に極めて高コ
ストの平板積層工程をも省略することを可能ならしめ
た。これらにより細径トンネルプレートヒートパイプの
製造コストは全体として十分の一に低減せしめることが
可能になった。
【0028】上記と同様なコスト低減を目指して実用化
が進められている多孔扁平管ヒートパイプも本発明の適
用により、貫通細孔群の蛇行の為の極めて複雑な構造で
高価な端末キャップの装着が不必要になり、構成が単純
化され、製造コストを三分の一に低減すること可能にな
った。
【0029】多孔扁平管の製造は単一金属による一工程
押出し加工であるから、完全に軟化されたままであり、
金属間化合物の如き硬化性不純物を含ませず製造するこ
とが出来る。また製造工程にも加工硬化を与える工程を
含まない。従って完成した細径トンネルプレートヒート
パイプは極めて柔軟で自由に屈曲せしめて使用すること
が出来る。この点では他の製造方法に依る場合の追随を
許さない。この様な単純な製造工程と構造の簡素化は蛇
行細管ヒートパイプ技術応用の全てのヒートパイプの信
頼性も大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的製造方法及び第一実施例製造方
法の第一工程の説明図であり第一工程完了後の一部断面
の斜視図である。
【図2】本発明の基本的製造方法の第二工程の説明図で
あり第一実施例製造方法の第二工程を示す斜視図であ
る。
【図3】第一実施例製造方法の第二工程実施後の内部状
態を示す平面断面の拡大図である。
【図4】本発明の基本的製造方法の説明図であり第四工
程の完了状態をを示す多孔扁平管の平面の断面拡大図で
ある。
【図5】本発明の基本的製造方法及び第一実施例の第五
工程を示す断面図である。
【図6】本発明の基本的製造方法及び第一実施例の全工
程完了後の完成品の平面図を示す。
【図7】本発明の製造方法の第二実施例の説明図であっ
て一部断面の平面図である。
【図8】本発明の製造方法の第三実施例を示す説明図で
一部断面の平面図である。
【図9】従来の蛇行細管ヒートパイプの構成の説明図で
ある。
【図10】従来のトンネルプレートヒートパイプの構成
の説明図である。
【図11】多孔扁平管ヒートパイプの従来の製造方法の
説明図であって一部断面拡大図で示してある。
【符号の説明】
1 多孔扁平管 2−n 隔壁 3−n 貫通細孔 4−n 穿孔細孔 5−n 穿孔細孔 6−n 隔壁切除部 7−n 充填材 8 ろう材 9 軽金属薄板 10−1 溶接封止端 10−2 溶接封止端 11−1 ろう接封止部 11−2 ろう接封止部 12 穿孔細孔 13 穿孔細孔 21−1 受熱部 21−2 放熱部 22−1 プレート 22−2 薄肉プレート 23−n 細溝(細径トンネル) C 冷却手段 H 加熱手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽金属を素材とし、長さ方向に平行並列
    に整列配置された多数の貫通細孔を有する扁平管に依り
    形成されてあり、貫通細孔はヒートパイプの受熱部と放
    熱部の間を多数回往復蛇行して蛇行細径トンネルとして
    形成される、細径トンネルプレートヒートパイプの製造
    方法であって、多孔扁平管の両端末を所定の形状に切削
    成形する第一の工程、この両端末から所定の距離を設け
    て且つ両端末に近接した位置において、多孔扁平管の貫
    通細孔群に平行な外表面から貫通細孔径の二倍より細い
    内径の細孔を、放電加工、超音波研削加工、研磨加工等
    の軟質軽金属に施しても「バリ」を発生せしめない加工
    方法により穿孔し、この穿孔細孔の位置、深さ、方向等
    に依り扁平管内の貫通細孔間の隔壁を部分的に切除し、
    この貫通細孔群の両端末を所定の連結状態に連結連通せ
    しめて細径トンネル群形成の為の準備構造とする第二の
    工程、端末切削と穿孔に依る管内の汚染及び切粉を洗浄
    除去する第三の工程、穿孔細孔の開口部の口元に、表皮
    面のみの加圧圧縮による口径縮小手段を施すか、または
    所定の材料による充填手段を施すかして、然る後に開口
    部の口元を軽金属薄肉材料の溶接またはろう接により閉
    鎖密閉する第四の工程、多孔扁平管の両端末を所定の構
    造に溶接または圧接して封止し管内を密閉コンテナとし
    て形成する第五の工程、の五工程を含む工程により軽金
    属扁平管からなる密閉コンテナを構成し、然る後に密閉
    コンテナの内容積の所定の割合の二相凝縮性作動液を真
    空封入して構成することを特徴とする細径トンネルプレ
    ートヒートパイプの製造方法。
  2. 【請求項2】 第二の工程は多孔扁平管の両端末から所
    定の距離を設けて且つ両端末に近接した位置に、扁平管
    の両平面の何れかまたは片面側から平面に垂直な方向に
    細孔群を放電加工により穿孔し、この穿孔細孔群により
    貫通細孔群相互間の隔壁を一条おきに部分切除し、且つ
    この隔壁の部分切除は隔壁一条につき一か所であるよう
    反対側の端末における隔壁切除の順序をを一条ずつずら
    して切除することにより、貫通細孔群が一条の蛇行細径
    トンネルとして連結連通される様構成する為の準備工程
    であり、第四の工程は扁平金属管の平面に穿孔した細孔
    群が平面上に開口する開口部の口元のみを、少なくとも
    900℃以上の耐熱性を有し且つ素材軽金属のろう接用
    または溶接用フラックスに対して安定な充填材に依り充
    填閉鎖した後、充填閉鎖部を含むこの扁平管平面に平滑
    化及び清浄化手段を施して、然る後この平面の充填部を
    含む平面の部分またはその全面に、溶接またはろう接手
    段により金属被覆を施して、穿孔された細孔群の開口部
    群の夫々の口元を気密に閉鎖密閉せしめる工程であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の細径トンネルプレート
    ヒートパイプの製造方法。
  3. 【請求項3】 使用する多孔扁平管は長尺リボン状の扁
    平管であり、製造するプレートヒートパイプは適用時に
    は受熱部と放熱部の間を往復蛇行して適用されるもので
    あり、第二の工程は多孔扁平管の両端末から所定の距離
    を設けて且つ両端末に近接した位置に、扁平金属管の貫
    通細孔群に平行な片側端縁若しくは両側端縁から、端縁
    に直角で両平面に平行な方向に、両端末それぞれに一本
    の細孔を放電加工により穿孔し、この穿孔細孔は貫通細
    孔群と交差し、貫通細孔群間の隔壁を順次貫通切除し、
    扁平金属管内の貫通細孔群の全ての細孔と交差するにい
    たる深さまで穿孔し、これにより貫通細孔群はその全て
    がそれらの両端末において、共通細孔により連結連通さ
    れた平行並列の細径トンネル群として構成される工程で
    あることを特徴とする請求項1に記載の細径トンネルプ
    レートヒートパイプの製造方法。
  4. 【請求項4】 第二の工程は多孔扁平管の両端末から所
    定の距離を設けて且つ両端末に近接した位置に、扁平管
    の片側端縁から、端縁に直角で両平面に平行な方向に両
    端末それぞれに一本の細孔を放電加工技術により穿孔
    し、この穿孔細孔は貫通細孔群と交差し、貫通細孔群間
    の隔壁を順次貫通し、扁平管内の貫通細孔群の三分の二
    の数の細孔と交差するにいたる深さまで穿孔するものと
    し、両端末のそれぞれの各一本の穿孔は多孔扁平管の両
    端に近接した位置の両端縁の反対側端縁から穿孔し且つ
    ほぼ相互対称の位置に穿孔するものとし、これにより貫
    通細孔群の三分の一の本数の細孔群が、共通の穿孔細孔
    により連結連通された平行並列の蛇行細径トンネル群と
    して、扁平管内において二回のターンの蛇行をして配設
    された状態に構成される工程であることを特徴とする請
    求項1に記載の細径トンネルプレートヒートパイプの製
    造方法。
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