JPH09331510A - 多地点制御装置およびテレビ会議通信端末装置 - Google Patents

多地点制御装置およびテレビ会議通信端末装置

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JPH09331510A
JPH09331510A JP8171604A JP17160496A JPH09331510A JP H09331510 A JPH09331510 A JP H09331510A JP 8171604 A JP8171604 A JP 8171604A JP 17160496 A JP17160496 A JP 17160496A JP H09331510 A JPH09331510 A JP H09331510A
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screen
data
moving picture
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JP8171604A
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Nozomi Imae
望 今江
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Ricoh Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多地点制御装置の装置コストを低減できるテ
レビ会議通信端末装置および多地点制御装置を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】 多地点制御装置の画面モードが分割モー
ドの場合、画面を分割して合成する処理を符号化された
状態の動画情報に基づいて行うので、その処理対象とな
るデータ量が小さくて済み、装置構成を小規模に抑える
ことができ、装置コストを低減することができるという
効果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDNを伝送路
として用い、少なくとも動画情報、音声情報および汎用
データを多重化した状態で通信するテレビ会議通信機能
を備えたテレビ会議通信端末装置、および、複数のテレ
ビ会議通信端末装置との間に呼を確立し、それらの複数
のテレビ会議通信端末装置の間で多地点通信セッション
を行う多地点制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ITU−T勧告H.
320で規定されているテレビ会議通信機能などを備
え、遠隔地間で映像や音声等の種々の情報をやりとりし
て会議通信を実現するテレビ会議通信端末装置が提案さ
れている。とくに、近年では、回線としてISDNを用
いた通信アプリケーションとして、テレビ会議通信端末
装置が重要視されており、徐々に普及しつつある。
【0003】また、テレビ会議通信セッションには、2
つのテレビ会議通信端末装置を対向して行う1対1のテ
レビ会議通信セッションの他に、網に接続された多地点
制御装置を介して複数(通常は3以上)のテレビ会議通
信端末装置を接続し、これらの複数のテレビ会議通信端
末装置間で行う多地点テレビ会議通信セッションがあ
る。
【0004】このような多地点テレビ会議通信セッショ
ンでは、同一の多地点制御通信セッションに参加する複
数のテレビ会議通信端末装置(参加端末)から受信した
動画画面をおのおの縮小し、全ての参加端末についての
縮小動画画面を合成して1つの画面(いわゆる、スプリ
ット(分割)画面)を形成し、その合成画面の動画情報
を全ての参加端末に向けて配信している(スプリットモ
ード)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、次のような不都合を生じていた。
【0006】すなわち、多地点制御装置では、複数のテ
レビ会議通信端末装置より受信した動画情報を一旦生の
動画データ(例えば、CIFフォーマット)に復号化
し、その動画データを直接縮小処理して、1つのテレビ
会議通信端末装置の縮小動画画面を形成するので、その
ために非常に大きい処理能力を必要とする。
【0007】例えば、CIFフォーマットの動画データ
では、画面サイズが352×288(ドット)で、1画
素当たりの情報量が24ビットで、1秒間当たりのフレ
ーム数を15フレームとすると、1秒間に処理するデー
タ量は、34.8Mビット程度となり、n個のテレビ会
議通信端末装置との間で多地点制御通信セッションを行
う場合には、そのn倍のデータ処理能力が必要となる。
【0008】そのために、多地点制御装置の装置構成が
大規模になり、装置コストが高くなるという事態を生じ
ていた。
【0009】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、多地点制御装置の装置コストを低減できるテ
レビ会議通信端末装置および多地点制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のテレビ
会議通信端末装置との間に呼を確立し、それらの複数の
テレビ会議通信端末装置の間で多地点通信セッションを
行う多地点制御装置において、おのおののテレビ会議通
信端末装置よりそれぞれ受信した動画情報の所定の符号
化単位毎に、1画面の動画情報を切り出す複数の動画情
報切り出し手段と、上記複数の動画情報切り出し手段が
切り出した部分動画情報を合成して1画面分の動画情報
を形成する動画情報合成手段を備え、上記動画情報合成
手段により形成した動画情報を複数のテレビ会議通信端
末装置に送出するようにしたものである。
【0011】また、前記動画情報がITU−T標準H.
261準拠の動画情報の場合には、前記動画情報の所定
の符号化単位としてGOBを用いることができる。ま
た、前記動画情報がITU−T標準H.261準拠の動
画情報の場合には、記動画情報の所定の符号化単位とし
てマクロブロックを適用することができる。また、前記
複数の動画情報切り出し手段が切り出す動画情報の所定
の符号化単位の切り出し位置は、1画面に合成する動画
情報の数に応じて設定するとよい。
【0012】また、ISDNを伝送路として用い、少な
くとも動画情報、音声情報および汎用データを多重化し
た状態で通信するテレビ会議通信機能を備えたテレビ会
議通信端末装置、および、複数のテレビ会議通信端末装
置との間に呼を確立し、それらの複数のテレビ会議通信
端末装置の間で多地点通信セッションを行う多地点制御
装置において、多地点制御装置は、おのおののテレビ会
議通信端末装置よりそれぞれ受信した動画情報の所定の
符号化単位毎に、1画面の動画情報を切り出す複数の動
画情報切り出し手段と、上記複数の動画情報切り出し手
段が切り出した部分動画情報を合成して1画面分の動画
情報を形成する動画情報合成手段を備え、上記動画情報
合成手段により形成した動画情報を複数のテレビ会議通
信端末装置に送出する一方、 テレビ会議通信端末装置
は、上記動画情報切り出し手段が切り出す部分的動画画
面に、撮影対象がほぼ収まるように撮影手段の撮影画面
を制御するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例にかかる多地点
通信システムの構成の一例を示している。
【0015】同図において、ISDNには、多地点通信
サービスを提供する多地点制御装置MCU、および、複
数のテレビ会議通信端末T1〜Tnが接続され、この複
数のテレビ会議通信端末T1〜Tnが多地点制御装置M
CUへ発呼して呼を確立し、その後、多地点制御装置M
CUによる音声情報、動画情報、および、汎用データの
配信が行われて、複数のテレビ会議通信端末T1〜Tn
による多地点通信セッションが行われる。
【0016】図2は、本発明の一実施例にかかるテレビ
会議通信端末の構成の一例を示している。このテレビ会
議通信端末装置は、ISDNの基本インタフェースを伝
送路として用いるものであり、音声情報の通信機能、動
画情報の通信機能、テレライティング機能、および、こ
れらの通信機能の多重化通信機能を備え、また、ISD
Nの2つの情報チャネル(Bチャネル)を用いたデータ
通信が可能である。
【0017】同図において、システム制御部1は、この
テレビ会議通信端末装置の各部の制御処理、テレビ会議
通信の上位レイヤの処理、および、このテレビ会議通信
端末装置が備えている各種のアプリケーションプログラ
ムの実行処理などの各種制御処理を実行するものであ
り、ROM(リード・オンリ・メモリ)2は、システム
制御部1が実行する制御処理プログラムの一部や、制御
処理プログラムを実行するために必要な各種のデータな
どを記憶するものであり、RAM(ランダム・アクセス
・メモリ)3は、システム制御部1のワークエリアなど
を構成するものである。
【0018】時計回路4は、現在日時情報を出力するた
めのものであり、画像処理部5は、画像データについて
種々の画像処理を適用するためのものであり、磁気ディ
スク装置6は、システムソフトウェア、複数のアプリケ
ーションプログラム、および、多数のユーザデータなど
を記憶するためのものである。
【0019】液晶表示装置7は、テレライティング通信
機能における表示装置として用いられるとともに、ユー
ザがこのテレビ会議通信端末装置を操作するときの表示
部として用いられるものであり、タッチパネル装置8
は、液晶表示装置7の表示画面に設けられて、タッチ操
作された座標データや、タッチ状態データなどを出力す
るものである。
【0020】音声入出力装置9は、通話のための音声を
マイク入力するとともにスピーカ出力するためのもので
あり、音声入出力装置9からマイク入力されたアナログ
音声信号は音声CODEC10に出力され、また、音声
入出力装置9からスピーカ出力するアナログ音声信号
は、音声CODEC10から出力されて音声入出力装置
9に加えられている。
【0021】音声CODEC10は、ISDNのBチャ
ネルを用いてアナログ音声信号を伝送するためのアナロ
グ信号/デジタルデータの信号変換処理を行なうための
ものである。また、音声制御部11は、音声入出力装置
9の動作を制御するためのものである。
【0022】ビデオカメラ装置12は、このテレビ会議
通信端末装置のユーザ側の映像を撮影するためのもので
あり、このビデオカメラ装置12から出力される動画信
号は、映像入力部13に加えられている。
【0023】映像入力13は、ビデオカメラ装置12よ
り入力したアナログNTSC形式の動画信号を対応する
デジタルデータの動画データに変換するものであり、そ
の出力信号は、ビデオCODEC14の映像信号入力端
に加えられるとともに、表示制御部15の動画信号入力
端に加えられている。
【0024】ビデオCODEC14は、入力した動画デ
ータを所定のCIF形式の動画データに変換し、さら
に、TTC標準JT−H.261の符号化方式で符号化
圧縮して動画情報を形成するとともに、符号化圧縮され
た状態の動画情報を元のCIF形式の動画データに変換
し、その動画データをNTSC形式の動画データに変換
するものである。
【0025】表示制御部15は、ビデオモニタ装置16
に表示する画面の表示内容を制御するものであり、シス
テム制御部1からの指令により、映像入力部13または
ビデオCODEC14から入力する動画データの表示画
面情報を形成し、その表示画面情報をアナログNTSC
形式の動画信号に変換した後に、ビデオモニタ装置16
に出力する。
【0026】また、ビデオカメラ制御部17は、ビデオ
カメラ装置12の撮影オン/オフ、ズームイン/ズーム
アウト、および、パンなどの動作を制御するためのもの
である。
【0027】ISDNインターフェース回路18は、I
SDNに接続するとともに、ISDNのレイヤ1の信号
処理機能およびDチャネルの信号と2つのBチャネルの
信号の統合/分離機能を備えたものであり、Dチャネル
の信号はDチャネル伝送制御部19とやりとりし、ま
た、2つのBチャネルの信号は多重化/分離装置20と
やりとりしている。
【0028】Dチャネル伝送制御部19は、Dチャネル
のレイヤ2の信号処理機能、および、1つまたは2つの
Bチャネルを呼接続/解放するための呼制御処理機能を
備えたものである。
【0029】多重化/分離装置20は、Bチャネルを用
いてやりとりする音声、動画、および、汎用データなど
の複数のメディアのデータを多重化し、TTC標準JT
−H.221に規定されているフレームデータを形成し
て回線側に送出するとともに、受信したフレームデータ
に多重化されている複数のメディアのデータを分離する
ものである。この多重化/分離装置20は、音声データ
を音声CODEC9との間でやりとりし、動画データを
ビデオCODEC14との間でやりとりし、また、汎用
データをシステム制御部1との間でやりとりしている。
【0030】これらのシステム制御部1、ROM2、R
AM3、時計回路4、画像処理部5、磁気ディスク装置
6、液晶表示器7、タッチパネル装置8、音声CODE
C10、音声制御部11、映像入力部13、ビデオCO
DEC14、表示制御部15、ビデオカメラ制御部1
7、Dチャネル伝送制御部19、および、多重化/分離
装置20は、内部バス21に接続されており、これらの
各要素間のデータのやりとりは、主として、内部バス2
1を介して行われる。
【0031】図3は、多地点制御装置MCUの概略構成
の一例を示している。
【0032】同図において、n個の通信チャネルユニッ
トCU1〜CUnは、多地点制御装置MCUをISDN
に接続して、それぞれ参加端末となるテレビ会議通信端
末装置と呼接続するとともに、おのおののテレビ会議通
信端末装置との間で、所定のメディア多重化通信処理を
行うものであり、音声送受信データ、動画送受信デー
タ、および、汎用データの多重化/分離機能を備えてい
る。また、通信チャネルユニットCU1〜CUnと音声
データ処理ユニットAUとの間で音声入力信号AAI1
〜AAInおよび音声出力信号AAO1〜AAOnがや
りとりされ、通信チャネルユニットCU1〜CUnと動
画データ処理ユニットVUとの間で動画入力信号AVI
1〜AVInおよび動画出力信号AVO1〜AVOnが
やりとりされ、通信チャネルユニットCU1〜CUnと
汎用データ処理ユニットDUとの間で入力汎用データD
DI1〜DDInおよび出力汎用データDDO1〜DD
Onがやりとりされている。
【0033】音声データ処理ユニットAUは、通信チャ
ネルユニットCU1〜CUnより入力した音声データD
AI1〜DAInに基づき、それぞれの通信チャネルユ
ニットCU1〜CUnに出力する音声出力信号AAO1
〜AAOnを形成するものである。このとき、送出する
先の通信チャネルユニットCU1〜CUnより入力した
音声入力信号AAI1〜AAInを除いた他の音声入力
信号AAI1〜AAInをミキシングした状態で、それ
ぞれの音声出力信号AAO1〜AAOnを形成する。
【0034】動画データ処理ユニットVUは、通信チャ
ネルユニットCU1〜CUnより入力した動画入力信号
AVI1〜AVInに基づき、それぞれの通信チャネル
ユニットCU1〜CUnに出力する動画出力信号AVO
1〜AVOnを形成するものである。
【0035】汎用データ処理ユニットDUは、通信チャ
ネルユニットCU1〜CUnより入力した汎用データD
PI1〜DPInに基づき、それぞれの通信チャネルユ
ニットCU1〜CUnに出力する汎用データDPO1〜
DPOnを形成するものである。
【0036】システム制御部SCUは、通信チャネルユ
ニットCU1〜CUn、音声データ処理ユニットAU、
動画データ処理ユニットVU、および、汎用データ処理
ユニットDUと種々の制御情報をやりとりし、これらの
各要素の動作を制御するものである。また、保守用コン
ソール装置CONは、この多地点制御装置MCUの保守
作業のための種々の操作を行うためのものである。
【0037】通信チャネルユニットCU(CU1〜CU
n)の一例を図4に示す。
【0038】同図において、ISDNインタフェース回
路25は、この通信チャネルユニットCUをISDNに
接続するとともに、レイヤ1の信号処理機能、Dチャネ
ル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネル(情報チ
ャネル)の信号の統合/分離機能を備えたものであり、
Dチャネルの信号をDチャネル伝送制御部26との間で
やりとりし、また、2つのBチャネルの信号を多重化/
分離制御装置27との間でやりとりしている。
【0039】Dチャネル伝送制御部26は、信号チャネ
ルで行う呼制御手順機能、および、多重呼制御機能を備
えたものであり、多重化/分離制御装置27は、ITU
−T勧告H.221に準拠したデータ多重化/分離機
能、および、データのフレーム同期機能を備えたもので
あり、その分離側の接続端には、デジタル音声データ、
デジタル動画データ、および、汎用データが加えられて
おり、また、多重化側の接続端は、ISDNインタフェ
ース回路25に接続されている。
【0040】音声CODEC28は、音声データ処理ユ
ニットAUから入力した音声出力信号AAOを対応する
デジタル音声データに変換して多重化/分離装置27に
出力するとともに、多重化/分離装置27から出力され
る受信デジタル音声データを対応するアナログ音声信号
に変換し、音声入力信号AAIとして、音声データ処理
ユニットAUに出力するものである。
【0041】動画CODEC29は、動画データ処理ユ
ニットVUから入力した動画出力信号AVOを対応する
デジタル映像データに変換し、そのデジタル映像データ
のデータ形式をRGB形式からYUV形式に変換し、そ
の変換後のデジタル映像データを所定のCIF形式また
はQCIF型式のビデオデータに変換し、ITU−T勧
告H.261の符号化方式で符号化圧縮してビデオ情報
を形成し、そのビデオ情報を多重化/分離装置27に出
力するとともに、多重化/分離装置27から出力される
受信ビデオ情報を復号化して元のCIFまたはQCIF
型式のビデオデータに変換し、そのビデオデータをYU
V形式からRGB形式にデータ変換し、そのデータを対
応するアナログ動画信号に変換し、動画入力信号AVI
として動画データ処理ユニットVUに出力するものであ
る。
【0042】また、多重化/分離装置27は、汎用デー
タチャネルの信号を、汎用データ処理ユニットDUとの
間で、やりとりする。
【0043】図5は、音声データ処理ユニットAUの構
成の一例を示している。
【0044】同図において、通信チャネルユニットCU
1から出力される音声入力信号AAI1は、音声レベル
判定部LVに加えられるとともに、音声ミキサ回路MX
2〜MX(n−1),MXnに加えられている。
【0045】また、通信チャネルユニットCU2から出
力される音声入力信号AAI2は、音声レベル判定部L
Vに加えられるとともに、音声ミキサ回路MX1,MX
3〜MX(n−1),MXnに加えられている。
【0046】また、通信チャネルユニットCU(n−
1)から出力される音声入力信号AAI(n−1)は、
音声レベル判定部LVに加えられるとともに、音声ミキ
サ回路MX1〜MX(n−2),MXnに加えられてい
る。
【0047】また、通信チャネルユニットCUnから出
力される音声入力信号AAInは、音声レベル判定部L
Vに加えられるとともに、音声ミキサ回路MX1〜MX
(n−1)に加えられている。
【0048】音声レベル判定部LVは、話者検出のため
のものであり、音声入力信号AAI1〜AAInのうち
最大レベルのものを判定し、その判定結果をシステム制
御部SCUに通知する。
【0049】音声ミキサMX1は、音声入力信号AAI
2〜AAInを混合した音声信号を形成するものであ
り、その出力信号は、音声出力信号AAO1として、通
信チャネルユニットCU1に出力される。
【0050】また、音声ミキサMX2は、音声入力信号
AAI1,AAI22〜AAInを混合した音声信号を
形成するものであり、その出力信号は、音声出力信号A
AO2として、通信チャネルユニットCU2に出力され
る。
【0051】また、音声ミキサMX(n−1)は、音声
入力信号AAI1〜AAI(n−2),AAInを混合
した音声信号を形成するものであり、その出力信号は、
音声出力信号AAO(n−1)として、通信チャネルユ
ニットCU(n−1)に出力される。
【0052】また、音声ミキサMXnは、音声入力信号
AAI1〜AAI(n−1)を混合した音声信号を形成
するものであり、その出力信号は、音声出力信号AAO
nとして、通信チャネルユニットCUnに出力される。
【0053】このようにして、通信チャネルユニットC
U1〜CUnには、それぞれが音声データ処理ユニット
AUに出力した音声出力信号を除く他の全ての音声出力
信号を混合した音声信号が、音声入力信号AAI1〜A
AInとして加えられている。
【0054】この場合の動画データ処理ユニットVUの
構成の一例を、図6に示す。
【0055】同図において、通信チャネルユニットCU
1〜CUnから入力した動画入力信号AAI1〜AAI
nは、アナログ/デジタル変換器ADC1〜ADCnに
加えられ、アナログ/デジタル変換器ADC1〜ADC
nによりおのおの対応するデジタル信号に変換され、そ
の変換後のデジタル信号は、デジタル動画信号DAI1
〜DAInとして、画像切り出し部VC1〜VCnに加
えられる。
【0056】画像切り出し部VC1〜VCnは、システ
ム制御部SCUより加えられる制御信号SScにより、
画面モードとして切り換えモードが指定されている場合
には、入力されるデジタル動画信号DAI1〜DAIn
をそのままの状態で動画合成部VMXに出力し、また、
制御信号SScにより、画面モードとして分割モードが
指定されている場合には、1画面を構成するデジタル動
画信号DAI1〜DAInから、所定画面領域のものの
みを抽出し、その抽出した部分的なデジタル動画信号D
AI1〜DAInを動画合成部VMXに出力する。
【0057】画像合成部VMXは、制御信号SScによ
り画面モードとして切り換えモードが指定されている場
合には、そのときに話者端末として指定されている端末
から受信したデジタル動画信号DAI1〜DAInを、
送信画面のデジタル動画信号として選択し、その選択し
たデジタル動画信号をデジタル送信動画信号DAOとし
て出力するとともに、制御信号SScにより画面モード
として分割モードが指定されている場合には、そのとき
に入力している部分的なデジタル動画信号に基づいて、
1画面分のデジタル動画信号を合成し、その合成後のデ
ジタル動画信号をデジタル送信動画信号DAOとして出
力する。また、画像合成部VMXから出力されるデジタ
ル送信動画信号DAOは、デジタル/アナログ変換器D
AC1〜DACnに加えられている。
【0058】デジタル/アナログ変換器DAC1〜DA
Cnは、入力されるデジタル送信動画信号DAOを対応
するアナログ信号に変換するものであり、その変換後の
アナログ信号は、動画出力信号AAO1〜AAOnとし
て、通信チャネルユニットCU1〜CUnに加えられて
いる。
【0059】さて、テレビ会議端末装置T1〜Tnは、
Bチャネルにおいては、TTC標準JT−H.221で
規定されるマルチフレーム形式でデータをやりとりして
おり、したがって、テレビ会議端末装置T1〜Tnと多
地点制御装置MCUとの間のデータのやりとりも、この
TTC標準JT−H.221で規定されるマルチフレー
ム形式で行われている。
【0060】図7に示すように、1つのマルチフレーム
MFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SMF
8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1〜
SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されてい
る。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16個
のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0061】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図8に示すように、80オクテットのデータからな
り、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞれ
のビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を構
成している。
【0062】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocation
Signal)BASを構成する。また、サブチャネ
ルSCH8の第17〜第24オクテットには、データを
暗号化するためのキー情報などをやりとりするための暗
号チャネルのデータがセットされることがある(オプシ
ョン)。
【0063】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図9に示すよう
に、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0064】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15の第2オクテットには、「0011011
1」なる8ビットのデータパターンからなる水平同期信
号が配置され、奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM11の第1オクテットには、「001011」な
る6ビットのデータパターンからなる垂直同期信号が配
置されている。
【0065】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0066】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0067】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されているBチャネルのう
ち、そのフレームを運んでいるBチャネルの接続された
順番をあらわすコネクション番号を表示するために用い
られる。また、第15フレームの第1オクテットのビッ
トRは、将来の勧告のために確保(予約)されており、
その値には0がセットされる。
【0068】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0069】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0070】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0071】また、ビットレート割当信号BASは、図
10に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15の第2
オクテットには、直前のフレームで送出した能力BAS
あるいはBASコマンドの値を誤り訂正するための二重
誤り訂正符号が配置される。
【0072】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図11に示すように、第1オ
クテットから第80オクテットのオクテット順序に送出
され、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送
出される。
【0073】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0074】図12は、テレビ会議通信端末などのオー
ディオビジュアル端末がBチャネルを用いてデータ伝送
するときに実行する伝送制御手順として適用するTTC
標準JT−H.242の一般的な手順例を示している。
また、この手順は、テレビ会議通信端末T1〜Tnと多
地点制御装置MCUとの間のデータ伝送についても適用
される。
【0075】まず、発呼端末(この場合は、テレビ会議
通信端末T1〜Tn)が宛先端末(この場合は、多地点
制御装置MCU)へ発呼してDチャネル上で呼設定手順
を行い、1つのBチャネル(以下、第1チャネルとい
う)を確保し(フェーズA)、その設定した第1チャネ
ル上でPCM音声データ(A則またはμ則、64Kbp
s)をセットしたフレームデータをやりとりしながらフ
レーム同期を行ない(フレームモード)、フレーム同期
が確立すると、相互に能力BASデータおよびコマンド
BASデータをやりとりし(フェーズB1−1)、その
ときに使用する伝送モードを決定して、2つ目のBチャ
ネルを確保するための付加呼設定要求を開始する(フェ
ーズB1−2)。
【0076】そして、伝送モードをそのときに相互に交
換した内容から、原則として、互いに共通で最も機能の
高いモードを選択し(フェーズB1−3)、発呼端末か
らその選択した動作モードで着呼端末に受信機能を動作
させるよう端末の受信機能を指定するBASコマンドを
送信して、もしこの場合、発呼端末が送信したBASコ
マンドと異なるモードのBASコマンドを受信した場合
には、受信したBASコマンドを再度送信し、送信モー
ドを受信モードに一致させ、発呼端末と着呼端末の装置
機能に共通するパラメータを設定する(フェーズB
2)。これにより、第1チャネルでは、そのときに選択
した伝送モードに対応した、例えば、音声データ(16
Kbps)のデータ伝送、および、動画像データ(4
6.4Kbps)のデータ伝送が行われる(フェーズ
C)。
【0077】第1チャネルがフレームモードでデータ伝
送を開始すると、2つ目のBチャネル(以下、第2チャ
ネルという)についてDチャネル上で呼設定手順を行い
(フェーズCA)、第2チャネルが確立すると、第2チ
ャネルを使ってフレーム同期信号FASおよびビット割
当信号BASのみを含むフレームデータをやりとりして
フレーム同期およびマルチフレーム同期を確立し(フェ
ーズCB1−11)、次いで、第1チャネルと第2チャ
ネル間の同期を確立する(フェーズCB1−12)。
【0078】2つのBチャネルの同期が完了すると、発
呼端末側からBASコマンドを送出して伝送モードを設
定し(フェーズCB1−2)、その設定した内容に伝送
モードを切り換え(フェーズCB1−3)、共通パラメ
ータを設定する(フェーズCB2)。なお、送信したB
ASコマンドと異なるモードのBASコマンドを受信し
た場合には、受信したBASコマンドを再度送信し、送
信モードを受信モードに一致するよう伝送モードを切り
換え、共通パラメータを設定する。
【0079】このようにして、第2チャネルの初期化が
終了すると、それ以降は、第1チャネルでやりとりする
フレームデータ、および、第2チャネルでやりとりする
フレームデータが同期された状態で、2つのBチャネル
を用いて、例えば、音声データ、動画データ、および、
汎用データが、それぞれ56Kbps、62.4Kbp
s、および、6.4Kbpsの伝送速度が割り当てられ
てデータ伝送される(図13参照)。
【0080】このようなデータ伝送を終了するときに
は、まず、第2チャネルから切断する。このとき、第1
チャネルのみで行なう音声データ伝送のために、共通モ
ードを設定するための手順が行われて(フェーズCD
1)、第2チャネルはフレームモードのモード0Fへの
モード切換えが行われる(フェーズCD2)。このとき
には、第1チャネルと第2チャネルが非同期であり、か
つ、第2チャネルではフレーム同期信号FASとビット
割当信号BASのみの伝送状態で呼が保持されている状
態であり、Dチャネルの呼切断解放手順により第2チャ
ネルの呼を解放できる状態になっている。
【0081】また、第1チャネルでは、フェーズCD1
およびフェーズCD2の間、フレームモードで音声デー
タが56Kbpsの伝送速度で伝送されており、動画デ
ータの伝送は停止され、さらに、一方の端末のオペレー
タが通話終了する場合はモード0Fに切り換え(フェー
ズD2)、この後、Dチャネルの呼切断解放手順により
第1チャネルの呼を解放できる状態になっている。
【0082】これにより、第1チャネルおよび第2チャ
ネルについて、Dチャネル上で呼切断解放手順が実行さ
れて(フェーズE)、2つの端末間のオーディオビジュ
アル伝送が終了する。
【0083】このように、テレビ会議通信端末装置など
のオーディオビジュアル端末では、最初に1つのBチャ
ネル(第1チャネル)を確保してフレームモードを確立
した後に、この第1チャネルで音声データと動画データ
の伝送速度の割り当てを行なって過渡的なモードでデー
タ伝送を行ないつつ、同時に互いに2つ目のBチャネル
(第2チャネル)の設定が可能ならば、Dチャネルの呼
設定手順により第2チャネルを確保する。そして、過渡
的なモードで伝送している第1チャネルと、新たに確保
した第2チャネルをチャネル同期させ、そのチャネル同
期が確立した時点で、音声データと動画データの伝送速
度の割り当てを再設定し、増大したBチャネルの伝送容
量を活用して、より高品質な音声データおよび動画デー
タのやりとりを行なうようにしている。
【0084】また、データ伝送を終了するときには、い
ったん、第1チャネルと第2チャネルの両方を同期させ
た状態で伝送路を使用していたモードから、第1チャネ
ルだけを使用するモードへ変更する必要がある。そこ
で、まず、音声データは56Kbpsの伝送速度のまま
保持するとともに、動画データの伝送を停止して第1チ
ャネルのみの伝送モードに変更する一方、第2チャネル
は、第1チャネルとの同期状態を停止するとともに、ユ
ーザデータが空き伝送状態になっているモード0Fに移
行し、Dチャネルの呼切断解放手順により呼を切断/解
放する。また、第1チャネルは、モード0Fへ変更した
後、Dチャネルの呼切断解放手順により、呼を切断/解
放する。また、呼切断解放手順で得た課金情報などは、
チャネル毎に管理することができる。
【0085】また、ITU−T勧告H.320で規定さ
れているテレビ会議通信機能では、ビデオCODECの
符号化方式として、ITU−T勧告H.261で規定さ
れている動画符号化方式を適用する。このITU−T勧
告H.261の動画符号化方式について、次に説明す
る。ここで、動画情報としては、CIFとQCIFの2
種類のフォーマットが定められているが、以下の説明で
は、CIFについてのみ記述する。
【0086】CIF(Common Intermed
iate Format;共通中間フォーマット)形式
は、動画情報の基本フォーマットであり、このCIF
は、1秒間に29.97フレームの画面を表示し、輝度
成分(Y)については、1つのフレーム(画像フレー
ム)を288ラインで、かつ、1ラインを360画素か
ら構成するとともに、色差成分(Cb,Cr)について
は、1つのフレームを144ラインで、かつ、1ライン
を180画素から構成する。
【0087】そして、そのフレームを、図14(a)に
示すように12個のGOB(Group Of Blo
ck)に分割し、おのおののGOBを、同図(b)に示
すように、11×3の33個のマクロブロックに分割す
る。
【0088】さらに、1つのマクロブロックは、同図
(c)に示すように、輝度成分については、2×2の4
つのブロックに分割するとともに、色差成分については
1×1のブロックに分割する。したがって、輝度成分お
よび色差成分の1つのブロックは、同図(d)に示すよ
うに、それぞれ8画素×8ラインから構成される。
【0089】この動画情報は、上述したようなフレーム
/GOB/マクロブロック/ブロックの階層構造に対応
しており、その一例を図15(a)〜(d)に示す。な
お、以下の説明は、ITU−T勧告H.261に対応し
た国内標準であるTTC標準JT−H261に基づいて
いる。
【0090】まず、1フレームの動画情報は、同図
(a)に示すように、フレームの開始をあらわす所定ビ
ットパターンの20ビットデータからなるフレーム開始
符号PSC、フレームの順序番号をあらわすフレーム番
号TR、1フレーム全体に関する情報をあらわすタイプ
情報PTYPE、拡張用データ挿入情報PEI、予備情
報PSPARE、および、GOBデータからなる。ここ
で、拡張用データ挿入情報PEIは少なくとも1つが含
まれ、予備情報PSPAREは含まれないことがある。
また、フレーム開始符号PSC、フレーム番号TR、タ
イプ情報PTYPE、拡張用データ挿入情報PEI、お
よび、予備情報PSPAREは、フレームヘッダと呼ば
れる。
【0091】GOBデータは、各GOBについて、それ
ぞれ1つが配置される。したがって、1フレームの動画
情報には、12個のGOBデータが含まれる。1つのG
OBデータは、同図(b)に示すように、GOBデータ
の開始をあらわすGOB開始符号GBSC、GOBの位
置を示すGOB番号GN、量子化特性の情報を示す量子
化特性情報GQUANT、拡張用データ領域(予備情
報)の有無を示す拡張用データ挿入情報GEI、予備情
報GSPARE、および、マクロブロックデータからな
る。ここで、拡張用データ挿入情報GEIは少なくとも
1つが含まれ、予備情報GSPAREは含まれないこと
がある。また、GOB開始符号GBSC、GOB番号G
N、量子化特性情報GQUANT、拡張用データ挿入情
報GEI、および、予備情報GSPAREは、GOBヘ
ッダと呼ばれる。このように、GOBデータは、それ1
つで独立した符号データを構成する。
【0092】マクロブロックデータは、各マクロブロッ
クについて、それぞれ1つが配置される。ただし、フレ
ームのその部分に情報がない場合には、伝送されない。
【0093】1つのマクロブロックデータは、同図
(c)に示すように、マクロブロックの位置をあらわす
ためのマクロブロックアドレスMBA、マクロブロック
の種別およびどのデータ要素があらわれるのかを表示す
るためのタイプ情報MTYPE、量子化特性をあらわす
量子化特性情報MQUANT、動きベクトル情報MV
D、少なくとも1つの変換係数が伝送されるマクロブロ
ックであることをあらわす有意ブロックパターンCB
P、および、ブロックデータからなる。ここで、量子化
特性MQUANT、動きベクトル情報MVDおよび有意
ブロックパターンCBPは、タイプ情報MTYPEで指
示されたときにあらわれる。また、マクロブロックアド
レスMBA、タイプ情報MTYPE、量子化特性情報M
QUANT、動きベクトル情報MVD、および、有意ブ
ロックパターンCBPは、マクロブロックヘッダと呼ば
れる。
【0094】ブロックデータは、同図(d)に示すよう
に、例えば、そのブロックの画像データをDCT(離散
コサイン変換)処理して得られた変換係数データをあら
わす変換係数TCOEFF、および、ブロックの終了を
あらわすブロック終了符号EOBからなる。
【0095】さて、上述したように、ITU−T勧告
H.261の動画符号化方式では、1画面を構成するG
OBごとに独立した符号データが形成され、したがっ
て、1つのGOBデータを復号化すると、対応するGO
Bの動画信号を形成することができる。
【0096】すなわち、符号化された状態の動画データ
は、GOB毎に切り分けることができ、その切り分けた
後のGOBデータを適宜に並び替えて、1つの画面の内
容を再構成することができる。
【0097】そこで、本実施例では、多地点制御装置M
CUにおいて、それぞれのテレビ会議通信端末T1〜T
nより受信した動画情報をそのGOB毎に切り分けて合
成することで、符号化された動画情報を直接取り扱うよ
うにしている。
【0098】例えば、4つのテレビ会議通信端末T1〜
T4から受信した動画情報を合成する場合を考えると、
おのおののテレビ会議通信端末T1〜T4より受信した
画面は、それぞれ図16(a)〜(d)に示すように、
12個のGOBに分割することができる。
【0099】すなわち、テレビ会議通信端末T1より受
信した画面RAは、RA1〜RA12の12個のGOB
に分割でき、テレビ会議通信端末T2より受信した画面
RBは、RB1〜RB12の12個のGOBに分割で
き、テレビ会議通信端末T3より受信した画面RCは、
RC1〜RC12の12個のGOBに分割でき、テレビ
会議通信端末T4より受信した画面RDは、RD1〜R
D12の12個のGOBに分割できる。
【0100】そして、これらのテレビ会議通信端末T1
〜T4より受信した画面の、それぞれ1,3,5番目の
GOBのデータを抽出して、同図(e)に示すような1
画面の送信画面TXを合成する。
【0101】すなわち、送信画面TXのGOB1には、
テレビ会議通信端末T1より受信した画面RAのGOB
(RA1)のデータを配置し、送信画面TXのGOB2
には、テレビ会議通信端末T2より受信した画面RBの
GOB(RB1)のデータを配置し、送信画面TXのG
OB3には、テレビ会議通信端末T1より受信した画面
RAのGOB(RA3)のデータを配置し、送信画面T
XのGOB4には、テレビ会議通信端末T2より受信し
た画面RBのGOB(RB3)のデータを配置し、送信
画面TXのGOB5には、テレビ会議通信端末T1より
受信した画面RAのGOB(RA5)のデータを配置
し、送信画面TXのGOB6には、テレビ会議通信端末
T2より受信した画面RBのGOB(RB5)のデータ
を配置し、送信画面TXのGOB7には、テレビ会議通
信端末T3より受信した画面RCのGOB(RC1)の
データを配置し、送信画面TXのGOB8には、テレビ
会議通信端末T4より受信した画面RDのGOB(RD
1)のデータを配置し、送信画面TXのGOB9には、
テレビ会議通信端末T3より受信した画面RCのGOB
(RC3)のデータを配置し、送信画面TXのGOB1
0には、テレビ会議通信端末T4より受信した画面RD
のGOB(RD3)のデータを配置し、送信画面TXの
GOB11には、テレビ会議通信端末T3より受信した
画面RCのGOB(RC5)のデータを配置し、送信画
面TXのGOB12には、テレビ会議通信端末T4より
受信した画面RDのGOB(RD5)のデータを配置す
ることで、送信画面TXの1画面分のデータを合成す
る。
【0102】また、このような動画信号のGOB毎の切
り出し処理は、多地点制御装置MCUの動画データ処理
ユニットVUの画像切り出し部VC1〜VCnによりな
され、また、切り出されたGOBの合成処理は、多地点
制御装置MCUの動画データ処理ユニットVUの動画合
成部VMXによりなされる。
【0103】このようにして、本実施例では、多地点制
御装置MCUの画面モードが分割モードの場合、画面を
分割して合成する処理を、符号化された状態の動画情報
に基づいて行うので、その処理対象となるデータ量が小
さくて済み、装置構成を小規模に抑えることができ、装
置コストを低減することができる。
【0104】ところで、このように1画面を構成するG
OBを部分的に切り出すと、合成した画面の内容が、意
図する内容にならない場合がある。
【0105】例えば、おのおののテレビ会議通信端末T
1〜T4より受信した画面の内容が、それぞれ図17
(a)〜(d)のように、話者を画面の中心に据えたカ
メラアングルであった場合、その画面の左上側の1/4
の画像部分が切り取られて、1画面に合成されるので、
その合成後の画面の内容は、同図(e)に示すように、
おのおのの話者の顔の一部が欠けた状態になることが考
えられる。
【0106】かかる事態を解消するためには、多地点制
御装置MCUが送信する画面が分割モードの画面である
場合、おのおののテレビ会議通信端末T1〜T4では、
図18(a)〜(d)に示したように、画面の左上側の
1/4の部分に話者が収まるような態様にカメラアング
ルを切換えるようにするとよい。この場合、合成後の画
面の内容は、同図(e)に示すように、各テレビ会議通
信端末T1〜T4の話者の上半身がそれぞれ収まるよう
な態様となり、問題なく会議を行うことができる。
【0107】図19は、多地点制御装置MCUにおい
て、画面モード切り換えに関する処理の一例を示してい
る。
【0108】まず、通信モードの変更が指令されること
を監視しており(判断101)、通信モードの変更が指
令されて、判断101の結果がYESになるときには、
その変更が画面モードの変更であったかどうかを調べる
(判断102)。
【0109】変更が画面モードの変更の場合で判断10
2の結果がYESになるときには、切り換えモードから
分割モードに変更になったのかどうかを調べる(判断1
03)。
【0110】画面モードが切り換えモードから分割モー
ドに変更になった場合で、判断103の結果がYESに
なるときには、画面モードを分割モードに変更する旨を
あらわす所定のBASコマンドを各テレビ会議通信端末
T1〜Tnに送出するとともに(処理104)、動画デ
ータ処理ユニットVUに出力する制御信号SScによ
り、分割モードを指定する(処理105)。
【0111】また、画面モードが分割モードから切り換
えモードに変更になった場合で、判断103の結果がN
Oになるときには、画面モードを切り換えモードに変更
する旨をあらわす所定のBASコマンドを各テレビ会議
通信端末T1〜Tnに送出するとともに(処理10
6)、動画データ処理ユニットVUに出力する制御信号
SScにより、切り換えモードを指定する(処理10
7)。また、この場合には、それ以降、話者検出された
端末をあらわす情報を、制御信号SScに設定して、出
力する。
【0112】以上の処理を終了すると、その時点で通信
中であるかどうかを調べ(判断108)、判断108の
結果がYESになるときには、判断101に戻り、同様
の処理を継続して行う。
【0113】また、指定された通信モードの変更が画面
モード以外の場合であり、判断102の結果がNOにな
るときには、そのときに指定されたモード変更を通知す
るための所定のBASコマンドを各テレビ会議通信端末
T1〜Tnに送出するととも、変更後の通信モードを内
部的に設定し(処理109)、判断108に進む。
【0114】また、この場合のテレビ会議通信端末T1
〜Tnの画面モード切り換えに関する処理の一例を図2
0に示す。
【0115】BASコマンドを受信すると(判断201
の結果がYES)、その受信したBASコマンドの内容
が画面モードの変更であるかどうかを調べる(判断20
2)。判断202の結果がYESになるときには、その
ときの画面モードの変更が切り換えモードから分割モー
ドへの変更であるかどうかを調べ(判断203)、判断
203の結果がYESになるときには、ビデオカメラ装
置12のカメラアングルを、あらかじめ設定されている
画面分割モード用のカメラアングルに切り換え(処理2
04)、また、判断203の結果がNOになるときに
は、ビデオカメラ装置12のカメラアングルを、分割モ
ードに変更する前の所定の画面切り換えモードの状態に
戻す(処理205)。
【0116】以上の処理を終了すると、その時点で通信
中であるかどうかを調べ(判断206)、判断206の
結果がYESになるときには、判断201に戻り、同様
の処理を継続して行う。
【0117】また、判断202の結果がNOになるとき
には、そのときに受信したBASコマンドの内容に対応
した処理を実行し(処理207)、判断206に進む。
【0118】ところで、上述した実施例では、画面分割
する際にGOB単位に符号化された状態の動画情報を切
り出すようにしているが、この切り出し単位をマクロブ
ロック単位にすることもできる。ただし、その場合、1
つのマクロブロックには、復号化する際に必要な情報、
例えば、量子化ステップ、動きベクトルデータなどを含
まない場合があるので、切り出す際にそれらの不足して
いる情報を追加形成してマクロブロックデータに追加す
る必要がある。
【0119】また、上述した実施例では、4つのテレビ
会議通信端末より受信した動画情報を合成する場合につ
いて説明したが、それ以外の数の動画情報を合成する場
合についても、本発明を同様にして適用することができ
る。ただし、合成する画像の切り出しについては、マク
ロブロック単位にした場合の方が、GOB単位にする場
合に比べて自由度が高い。
【0120】なお、上述した実施例では、動画情報の符
号化方式として、ITU−T勧告H.261を適用した
場合について説明したが、それ以外の動画符号化方式を
用いる場合でも、本発明を同様にして適用することがで
きる。
【0121】また、本発明は、テレビ会議通信端末機能
を備えた他の装置、例えば、パーソナルコンピュータ等
についても同様に適用することができる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多地点制御装置の画面モードが分割モードの場合、画面
を分割して合成する処理を符号化された状態の動画情報
に基づいて行うので、その処理対象となるデータ量が小
さくて済み、装置構成を小規模に抑えることができ、装
置コストを低減することができるという効果を得る。
【0123】また、分割モードの場合に、テレビ会議通
信端末側のカメラアングルを切り換えているので、合成
後の画面の内容を適切なものとすることができ、円滑な
会議通信を実現することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる多地点通信システム
の一例を示したブロック図。
【図2】本発明の一実施例にかかるテレビ会議通信装置
を示したブロック図。
【図3】本発明の一実施例にかかる多地点制御装置の一
例を示したブロック図。
【図4】通信チャネルユニットの一例を示したブロック
【図5】音声データ処理ユニットの一例を示したブロッ
ク図。
【図6】動画データ処理ユニットの一例を示したブロッ
ク図。
【図7】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す概
略図。
【図8】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図9】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図10】ビットレート割当信号の一例を示す概略図。
【図11】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図12】ITU−T勧告H.242の一般的な手順例
を示したタイムチャート。
【図13】2つの情報チャネルを確保して、フレームモ
ードのデータ転送を実行しているときに、音声データ、
汎用データ、および、動画データの伝送速度の割り当て
の一例を示した概略図。
【図14】動画情報の信号形式の一例を示した概略図。
【図15】動画情報のデータ形式の一例を示した概略
図。
【図16】1画面からのGOBの抽出と合成画面を説明
するための概略図。
【図17】合成画面の一例を説明するための概略図。
【図18】修正した合成画面について説明するための概
略図。
【図19】多地点制御装置において、画面モード切り換
えに関する処理の一例を示したフローチャート。
【図20】テレビ会議通信端末の画面モード切り換えに
関する処理の一例を示したフローチャート。
【符号の説明】
VC1〜VCn 画像切り出し部 VMX 画像合成部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のテレビ会議通信端末装置との間に
    呼を確立し、それらの複数のテレビ会議通信端末装置の
    間で多地点通信セッションを行う多地点制御装置におい
    て、 おのおののテレビ会議通信端末装置よりそれぞれ受信し
    た動画情報の所定の符号化単位毎に、1画面の動画情報
    を切り出す複数の動画情報切り出し手段と、 上記複数の動画情報切り出し手段が切り出した部分動画
    情報を合成して1画面分の動画情報を形成する動画情報
    合成手段を備え、 上記動画情報合成手段により形成した動画情報を複数の
    テレビ会議通信端末装置に送出することを特徴とする多
    地点制御装置。
  2. 【請求項2】 前記動画情報がITU−T標準H.26
    1準拠の動画情報であり、前記動画情報の所定の符号化
    単位がGOBであることを特徴とする請求項1記載の多
    地点制御装置。
  3. 【請求項3】 前記動画情報がITU−T標準H.26
    1準拠の動画情報であり、前記動画情報の所定の符号化
    単位がマクロブロックであることを特徴とする請求項1
    記載の多地点制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の動画情報切り出し手段が切り
    出す動画情報の所定の符号化単位の切り出し位置は、1
    画面に合成する動画情報の数に応じて設定されることを
    特徴とする請求項1記載の多地点制御装置。
  5. 【請求項5】 ISDNを伝送路として用い、少なくと
    も動画情報、音声情報および汎用データを多重化した状
    態で通信するテレビ会議通信機能を備えたテレビ会議通
    信端末装置、および、複数のテレビ会議通信端末装置と
    の間に呼を確立し、それらの複数のテレビ会議通信端末
    装置の間で多地点通信セッションを行う多地点制御装置
    において、 多地点制御装置は、おのおののテレビ会議通信端末装置
    よりそれぞれ受信した動画情報の所定の符号化単位毎
    に、1画面の動画情報を切り出す複数の動画情報切り出
    し手段と、上記複数の動画情報切り出し手段が切り出し
    た部分動画情報を合成して1画面分の動画情報を形成す
    る動画情報合成手段を備え、上記動画情報合成手段によ
    り形成した動画情報を複数のテレビ会議通信端末装置に
    送出する一方、 テレビ会議通信端末装置は、上記動画情報切り出し手段
    が切り出す部分的動画画面に、撮影対象がほぼ収まるよ
    うに撮影手段の撮影画面を制御することを特徴とするテ
    レビ会議通信端末装置および多地点制御装置。
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