JPH09331291A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信装置

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JPH09331291A
JPH09331291A JP8284928A JP28492896A JPH09331291A JP H09331291 A JPH09331291 A JP H09331291A JP 8284928 A JP8284928 A JP 8284928A JP 28492896 A JP28492896 A JP 28492896A JP H09331291 A JPH09331291 A JP H09331291A
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transmission
timing
station
signal
slave station
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JP8284928A
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賢治 ▲高▼呂
Kenji Koro
辰雄 ▲高▼柳
Tatsuo Takayanagi
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TOHO DENSHI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
TOHO DENSHI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/52TPC using AGC [Automatic Gain Control] circuits or amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal
    • H04L7/046Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal using a dotting sequence

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信のスループットを向上させることができ
る無線通信システムを提供する。 【解決手段】 親局1は同期信号、クロックを送信す
る。各子局21 〜2n のAGC回路11は、周波数変換
部10から供給される中間周波数に変換された受信信号
のレベルが一定になるようにゲイン調整を指示するAG
C電圧を発生し、この電圧に基づいて受信信号のレベル
を調整する。各子局21 〜2n のデータ処理回路13
は、受信信号中の同期信号及びクロックに基づいて自局
の識別番号に対応する送出タイミングで親局に対するデ
ータを送出し、利得制御回路16はAGC電圧20に基
づいて送信電力の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親局と多数の子局
(例えば数万〜数十万局)からなる無線通信システム及
びこのような無線通信システムにおいて使用される無線
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の子局から無線で送信される
データを親局により受信して各子局からのデータを収集
する通信システムとして、例えばTV視聴者に対するア
ンケート、娯楽(例えば番組に対する参加)、TVショ
ッピング等を行ったり、セキュリティ、ガス・電気事業
者からの安全監視、ガス・電気・水道の使用量計測等を
行うテレメータシステムあるいはテレコントロールシス
テムが知られている。このような通信システムでは、複
数の子局から同時に送信信号が送信されてしまうと、親
局が各子局からの送信データを識別することができなく
なるため、所定のデータ伝送手順に従って各子局からの
送信が行われ、複数の子局からの送信が同時に行われな
いように制御している。
【0003】例えば代表的なデータ伝送手順であるHD
LC(High-level Data Link Control:ハイレベル・デ
ータ・リンク制御)手順では、例えば256ビット乃至
2048ビット程度のデータから構成される情報フィー
ルドに対しフラグ、アドレス、制御信号等が合計で数十
ビット程度付加されて送信される。上述のようなテレメ
ータ/テレコントロールシステム等では、これらの付加
情報に加えて更に数十ビットの、ビット同期信号、フレ
ーム同期信号、誤り検定符号等が付加されて送信される
ようになっている。
【0004】これらの通信システムでは、周波数多重あ
るいは時分割多重により双方向の通信を行うことができ
るようになっているが、一方のデータの伝送状況等に関
わらず、他方の送信を行うように構成されているため
に、データ伝送の信頼度を確保するためには、何らかの
方法でデータの送達を確認する必要がある。
【0005】このようなデータの送達の確認方法として
は、親局が各子局に送信要求の有無を確認するポーリン
グ方法、子局から回線接続要求や情報送信をCSMA/
CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision De
tect:キャリア検知多重アクセス/衝突検出)方式によ
って行う方法、親局が送信データを受信可能か否かを示
すACK/NAK信号により、子局のデータの送信を制
御する方法、データの送信権を各子局の間で順次移動さ
せる方法等がある。これらの方法では、いずれも、送信
するデータに発信局の識別情報(ID)あるいは誤り訂
正符号を付加したり、各子局がバースト状に送信するデ
ータ間に間隔(ガードタイム)を十分に取ったり、AC
K/NAK信号を送受信したり、送信権の移動を指示す
る信号を送受信したりする必要があるが、上述のような
通信システムでは、一般的に、子局の数がそれほど多く
ないこと、子局から送信されるデータが数十ビット程度
以上であること等から、ビット同期、フレーム同期、誤
り訂正、ACK/NAK信号の送受信、あるいは上述の
ガードタイムを十分な確保等を行ってもデータ伝送のス
ループットが大幅に減少することはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信デ
ータに上述のような数十ビットもの付加情報を付加して
送信する方法では、2ビット〜数ビット程度の短いデー
タを多数(数万〜数十万程度)の子局から送信したい場
合には、送信するデータに対して送信データに付加する
付加情報の長さが長くなってしまい、スループットが著
しく低下してしまう。この結果、上述のような従来の方
法では、数十万局程度の子局から数秒程度の時間内にデ
ータを送信させ、これらのデータを親局で受信すること
は、事実上不可能であった。
【0007】ところで、無線通信においては空間中の電
波伝搬損失の変動(フェージング)により、送信信号が
受信局(親局)に到達する際の強度、位相(到達位相)
が変動する。これらの送信信号が親局に到達する強度、
位相の変動量が親局の受信系の許容量以上となると、隣
接するタイムスロットのデータが干渉して分離が困難に
なる。気象条件の変動によるフェージングは、VHF帯
やUHF帯の低い領域では、一般的に緩やかであるが、
飛行機等の遠距離にある反射物体の移動により発生する
フェージングの変化速度は比較的早い。このような変化
速度の早いフェージングは空中線の指向性が高い場合に
は、特に問題とはならないが、上述のように多数の子局
が空間的に分布している場合には空中線の指向性がそれ
ほど高くないために、直接波と遠距離にある反射物体で
反射された反射波が干渉するいわゆるlong delay disto
rtion (長遅延歪)が発生し、データの受信が困難にな
ることがある。
【0008】自動車電話、携帯電話等の移動体通信シス
テムでは、各子局と親局の距離、フェージング等に応じ
て送信信号の受信強度が変化するため、各子局の送信出
力の制御を行うようになっている。このような子局の送
信出力の制御は、基地局が行う場合と移動端末が行う場
合とがあるが、どちらも自動車の走行スピードの変化等
によるフェージング速度が極めて早く、受信信号の強度
を検出してから送信出力が実際に制御されるまでの時間
差、あるいは受信周波数と送信周波数の差等よっては大
きな誤差が発生するので、平均的な受信信号の受信レベ
ルに基づいて送信出力を制御するようになっている。こ
のため、このような送信出力の制御では、送信出力のき
め細かい制御を行うことはできず、一般的な送信出力の
制御ステップは4dBから10dB程度である。
【0009】多数の子局からの送信信号が時間的に集中
する通信システムにおいては、制御ステップが大きすぎ
るため、これらの制御方法により各子局から送信される
送信信号が親局に到達する際の強度を均一化して、時間
的に近接している各子局からの送信信号間の干渉を避
け、データ伝送のスループットを向上させることが困難
であった。
【0010】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、データ伝送のスループットを向上さ
せ、短時間で多数の子局から親局にデータを伝送するこ
とができる無線通信システム及び無線通信装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線通信装
置は、本発明に係る無線通信システムにおいて親局ある
いは子局として使用される。
【0012】本発明に係る無線通信システムは、少なく
とも1つの親局と、複数の子局とを備える無線通信シス
テムであって、子局が、フェージングによる減衰量を検
出するフェージング量検出手段と、フェージング量検出
手段により検出したフェージング量に応じて連続的又は
略連続的(例えば0.1dB程度)に送信電力を制御す
る送信電力制御手段と備えている。
【0013】また、親局が、各子局から送信された送信
信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、受
信レベル検出手段により検出した各子局の送信信号の受
信レベルを予め定められた標準値と比較し、長時間に亙
る各子局からの送信信号の受信レベルの平均的な変動量
を求め、この変動量に応じて各子局の送信電力を補正す
るための補正量を求め、求めた各子局の送信電力の補正
量を対応する子局に送信する送信電力補正量送信手段と
を備え、子局が、自局に対する親局からの送信電力の補
正量に基づいて送信電力の補正を行う送信電力補正手段
を備える構成としてもよい。
【0014】また、子局が、フェージング量検出手段に
より検出したフェージング量が予め定められた閾値より
大きいときに、送信を停止する送信停止制御手段を備え
る構成としてもよい。また、子局のフェージング量検出
手段及び送信電力制御手段として、受信信号の受信レベ
ルを検出し、検出した受信レベルに応じて受信信号のレ
ベルを所定のレベルとするためのレベル調整量を求め、
求めたレベル調整量に基づいて受信信号のレベルを調整
すると共に、レベル調整量に基づいて送信電力を制御す
る自動利得制御手段を用いてもよい。
【0015】また、親局が、各子局からの送信信号の受
信タイミングを検出する受信タイミング検出手段と、受
信タイミング検出手段により検出した各子局からの送信
信号の受信タイミングと、各子局に割り当てられた受信
タイミングとを比較するタイミング比較手段と、タイミ
ング比較手段の比較結果に基づいて各子局に送信タイミ
ングの補正を指示するタイミング補正指示を発生し、発
生したタイミング補正指示を対応する子局に送信するタ
イミング補正指示送信手段とを備える構成としてもよ
い。この場合は、各子局が、親局からのタイミング補正
指示を受信するタイミング補正指示受信手段と、タイミ
ング補正指示受信手段により受信したタイミング補正指
示に基づいて送信信号を送信する送信タイミングを補正
する送信タイミング補正手段とを備える構成とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
同図中に示すように、この無線通信システムは、1つの
親局1と多数(n個、数万〜数十万程度)の子局21
n から構成されている。このような無線通信システム
は、例えば図2に示すようにテレビジョン放送の視聴者
宅に各子局21 〜2n が配置されて構成され、テレビジ
ョン放送の視聴者を対象としてアンケート等を行う場合
等に用いられる。親局1は各子局21 〜2n から送信さ
れた各視聴者からの回答等のデータを受信し、受信した
各子局21 〜2n からのデータを親局1に接続されてい
る情報処理装置等に供給するようになっている。以下の
説明では、1人の視聴者からの回答すなわち各子局21
〜2n から親局1に送信されるデータは、肯定/否定/
保留等を示す2ビット〜数ビット程度である場合につい
て説明するが各子局21 〜2n から親局1に送信される
データがこれ以上、例えば数十ビット〜数千ビットであ
る場合にも本発明を適用することができる。
【0017】親局1は、上述の図1に示すように、空中
線y1を介して送受信を行う送受信機3と、この送受信
機3の受信出力に基づいて各子局21 〜2n からの送信
信号の着信レベル及び着信位相を監視する着信レベル位
相監視回路4と、送信データ/受信信号の変調/復調を
行う変復調部5と、送信データ/受信データの処理を行
う親局データ処理部6とを備えている。
【0018】子局21 は、空中線y2を受信処理系と送
信処理系で共用するための空中線共用部7と、親局から
の送信信号を復調してデータを再生する受信処理系と、
データに基づいて親局に送信する送信信号を形成する送
信処理系とを備えている。
【0019】受信処理系は、電界強度が高い場合等に受
信した信号(高周波信号)を減衰させる強電界用受信半
固定減衰器8と、受信した高周波信号に帯域制限、増幅
等の処理を施す(受信)高周波部9と、受信した高周波
信号を中間増幅周波数に変換する(受信)周波数変換部
10と、中間周波数に変換された受信信号の振幅を調整
するAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)
回路11と、受信信号を復調してデータを再生する復調
回路12と、再生されたデータに基づいて所定の処理を
行うデータ処理部13とを備えている。
【0020】送信処理系は、データ処理部13等から供
給されるデータの送信タイミングすなわち送信位相を手
動で調整して送信信号が親局1に到達する際の位相を粗
調整するため手動粗調回路14−1と、この手動粗調回
路14−1からのデータを変調して変調信号を形成する
変調回路15と、送信信号の利得を所定のレベルに制御
する送信利得制御回路16と、送信信号を増幅する送信
電力増福器18と、親局1が近い場合等に送信レベルを
減衰させるための親局着信レベル調整減衰器19とを備
えている。
【0021】他の子局22 〜2n も、この子局21 と同
様に構成されている。各子局21 〜2n には各々異なる
識別番号が割り当てられている。この識別番号は、後述
のように、各々の子局21 〜2n が送信信号を送出する
タイミングを制御するために用いられる。
【0022】また、親局1と各子局21 〜2n の送信周
波数は、送信・受信用のアンテナを共用とする等の理由
から、極めて近い周波数とされている。さらに、後述の
ように親局1から各子局21 〜2n に対する送信と、各
子局21 〜2n から親局に対する送信の時間的間隔が小
さい(数秒〜1秒以下)ため、親局1から各子局21
n に対する(上り)送信と各子局21 〜2n から親局
1に対する(下り)送信におけるフェージングの相関が
極めて高く(ほぼ1程度)なっている。
【0023】このように構成された無線通信システムで
は、作業者が子局の設置時に当該子局の親局1からの距
離に応じて手動粗調回路14−1の調整を行い、親局1
からの同期信号に応じて当該子局が送信した送信信号が
親局1に到達するタイミングが所定のタイミングに略等
しくなるように、当該子局の送信タイミングを調整す
る。
【0024】例えば図1に示す無線通信システムにおい
て、65536局程度の子局21 〜2n が数ビット程度
のデータを1秒程度の時間内に親局に送信する場合に、
親局1と各子局21 〜2n の距離の差が30km以下程
度であった場合、親局1からの距離の差に起因する遅延
時間差(〜200μsec)は、各子局21 〜2n から
の受信信号間の間隔(10μsec程度)より大きくな
る。このような場合には、上述のように手動粗調回路1
4−1の調整を行って各子局が送信信号を送信するタイ
ミングの初期設定を行う。
【0025】上述のように各子局の送信タイミングが調
整された状態において、各子局21〜2n からのデータ
を親局1に送信する際には、まず、親局1が着信制御回
路4により図3(A)に示すようなクロック、同期信号
を発生し、送受信機3により送信する。ここで、1周期
の時間tは、例えば数秒〜1秒以下である。これらのク
ロック、同期信号は、同図中に示すように時間的に多重
化され、例えば位相変調されて送出されており、各子局
1 〜2n は検波した受信信号からクロックと同期信号
を分離するようになっている。なお、この図3は、各子
局21 〜2n から情報ビットを2ビットとし、ガードタ
イムを1ビット分設けて単位時間taを3ビット分と仮
定し、子局数nが65536(=216)局とした場合を
図示しているが、子局数nは65536局に限定され
ず、子局数に応じて図3(A)中の1周期の時間tを適
宜変更すればよい。
【0026】各子局21 〜2n は、親局1からのクロッ
ク、同期信号に基づいて送信信号の送出タイミングを制
御し、同図(B)から同図(D)に示すように自局の識
別番号に対応するタイミングで送信データを送出するよ
うになっている。
【0027】各子局21 〜2n の強電界用受信半固定減
衰器8は、例えば空中線y2、空中線共用部7を介して
受信した受信信号(クロック、同期信号)の受信レベル
が所定値より高い場合に、受信信号を減衰させて高周波
部9に供給し、高周波部9は、受信した高周波信号に帯
域制限、増幅等の処理を施して周波数変換部10に供給
し、周波数変換部10は、受信した高周波信号を中間増
幅周波数に変換してAGC回路11に供給する。
【0028】図4(B)に示すように親局1が一定の送
出レベルで送出した送信信号(クロック等)は、同図
(A)に示すように、各子局21 〜2n 毎に時間依存性
の異なるフェージングによって、各子局21 〜2n で受
信される際の強度が変化する。このため、例えば子局2
1 の受信入力は、同図(C)に示すように変化する。
【0029】子局21 のAGC回路11は供給された受
信信号の受信レベルを検出し、検出した受信レベルに応
じてゲイン調整を指示するAGC電圧(電流)を発生
し、この電圧に基づいて受信信号のレベルが予め設定さ
れた所定の値となるように調整する。これにより、復調
回路12には図4(D)に示すようにレベルが所定値に
調整された受信信号が供給される。このときのAGC回
路11の相対利得は、図4(E)に示すように、同図
(C)に示す受信レベルの変動と逆比例の関係にある。
AGC回路11は、このようなAGC回路11の相対利
得に対応するAGC電圧(電流)20を利得制御回路1
6にも供給する。
【0030】復調回路12は、受信した受信信号を復調
し、さらにクロックと同期信号に分離する。データ処理
部13は、分離されたクロックと同期信号に従って自局
に割り当てられた識別番号に対応する送出タイミングを
検出し、この送出タイミングで送信データを送出する。
この送出タイミングは、例えば上述のクロックに同期し
たクロックを発生しておき、同期信号が供給された後の
クロック数をカウントし、このカウント値が自局21
識別番号に対応する数となるタイミングとして検出す
る。データ処理部13が送出した送信データは上述のよ
うな設定値に基づいて送信タイミングを粗調整する手動
粗調回路14−1を介して変調回路15に供給される。
変調回路15は、送信データを例えば位相変調して利得
制御回路16に供給する。
【0031】利得制御回路16は、AGC回路11から
供給されるAGC電圧(電流)20に基づいて送信信号
の送出レベルの調整を行う。すなわち、図4(C)中に
示す受信信号の受信レベルが低いときには図4(E)中
に示すAGC利得が高くなり、利得制御回路16は、送
信信号の送出レベルを高くする。また、図4(C)中に
示す受信信号の受信レベルが高いときには図4(E)中
に示すAGC利得が低くなるため、利得制御回路16は
送信信号の送出レベルを低くする。
【0032】この通信システムでは、上述のように親局
1と各子局21 〜2n の送信周波数が極めて近い周波数
とされており、さらに、1周期の時間tが数秒〜1秒と
されているため、上述の親局1からの送信信号を受信し
てから子局21 が親局1に対する送信信号を送出するた
めの時間が最大でも数秒〜1秒以下となり、親局1から
各子局に対する送信(上り)と各子局21 〜2n から親
局1に対する送信(下り)におけるフェージングの相関
が極めて高い。このため、受信信号に対するAGC回路
の相対利得に基づいて送信信号の送出レベルを制御する
ことにより、図4(F)に示すように、親局1が受信す
る子局21 からの送信信号の受信レベルを一定とするこ
とができる。
【0033】他の子局22 〜2n も同様に各々自局の識
別番号に応じたタイミングで送信信号を送出し、送信信
号の送出レベルの制御を行う。これにより、親局1が受
信する各子局21 〜2n からの送信信号の受信レベルを
一定とすることができる。
【0034】ところで、実際に各子局21 〜2n が受信
する受信信号の受信レベルは、フェージングによる変動
以外にも親局1からの距離の差、周囲の温度等に応じて
変動するが、各子局21 〜2n が親局1からの送信信号
の受信レベルの変動に応じて、送信信号の送出レベルを
制御することにより、これらによる受信レベルの変動も
補償され、親局1が受信する各子局21 〜2n からの受
信信号のレベルが一定となる。
【0035】この無線通信システムでは、上述のように
親局1に到達する各子局21 〜2nからの送信信号の受
信レベルを一定にすることができる。親局1が受信する
各子局21 〜2n からの送信信号の受信レベルが一定で
ない場合、レベルの低い送信信号が受信レベルの高い信
号の多重反射波等によって干渉されてしまう。従って、
この無線通信システムのように、各子局21 〜2n から
の送信信号の受信レベルを一定とすることにより、時間
的に隣接する各子局21 〜2n からの送信信号間の干渉
を低減させることができる。
【0036】親局1の送受信機3は各子局21 〜2n
らの送信信号を受信すると各々の受信信号の受信タイミ
ングをデータ処理回路6に供給すると共に、受信信号を
変復調部5に供給する。データ処理回路6は、送受信機
3からのタイミング情報に基づいて各々の送信信号を送
信した子局を検出し、対応する受信データが変復調部5
により復調されて供給されると、例えば検出した子局に
対応するメモリ上の領域に保持する。
【0037】時間的に隣接する各子局21 〜2n からの
送信信号の間には、送信信号間の干渉を避けるためにガ
ードタイムが設けられる。このガードタイム(ガードビ
ット)は、データを識別する際のマージンとして、ま
た、親局1において受信信号の送信元を識別するための
マージンとして設けている。
【0038】各子局21 〜2n からの送信信号の送出レ
ベル制御、送出タイミングの設定、受信した信号の波形
整形等が理想的でかつ均一であるならば、必ずしもガー
ドビットを設ける必要はないが、このような処理を実現
することは困難である。図5は一例としてクロックレー
トが情報伝送のシンボルレート(この場合は、2ビット
で1シンボルとなっている。)と等しく、情報ビットが
2ビット、ガードビットが1ビットの場合を場合におけ
る各子局21 〜2n の送信信号の送出タイミングの詳細
を示している。
【0039】また、この例では、図5(A)に示すよう
に、クロックは例えば図3(A)に示す同期信号に先立
つ所定期間にしか送信せず、他の期間にはクロックを送
出しない。このため、各子局は、自らクロックを発生
し、クロックを受信したときに、PLL(フェーズ・ロ
ックド・ループ)回路等を用いて、発生するクロックの
位相を受信したクロックに同期させる。
【0040】上述のように各子局21 〜2n が親局1か
ら送信される同期信号、クロックに基づいて自局に割り
当てられた識別番号に対応する送出タイミングで送信信
号を送出することにより、従来は各々の子局21 〜2n
からの送信信号に付加して送信していた同期信号、識別
情報等の付加情報を不要とすることができ、あるいはガ
ードビットを短くすることができ、データ伝送のスルー
プットを大幅に向上させることができる。このため、こ
のような無線通信システムを用いることにより多数の子
局21 〜2n からのデータを短時間で親局1に伝送する
ことができる。
【0041】また、上述のように親局1における各子局
1 〜2n からの送信信号の受信レベルを一定にするこ
とにより、各子局21 〜2n からの送信信号間の干渉を
低減させることができるため、ガードビットを短くして
通信のスループットを向上させることができる。
【0042】ところで、多数の子局が広く散在してお
り、親局1から各子局21 〜2n までの距離の差が大き
いときには、各子局21 〜2n からの受信レベルが数十
dB程度異なる場合があり、上述のように親局1からの
送信信号の受信レベルに応じて各子局21 〜2n からの
送信レベルの制御を行っただけでは親局1における受信
レベルを均一化することが難しい場合がある。このた
め、この無線通信システムでは、親局着信レベル調整減
衰器19を設け、親局1に近い子局からの受信レベルを
低減させ、親局1から遠い子局からの受信レベルと均衡
させることができるようになっている。この親局着信レ
ベル調整減衰器19による減衰量は、例えば上述の手動
粗調回路14−1と同様に、設置時に当該子局の親局か
らの距離等に応じて手動で設定する構成としてもよい
が、親局1の着信レベル位相監視回路4によって検出し
た親局1における当該子局からの送信信号の着信レベル
に応じて親局1が送信レベルの補正指示を送信し、この
補正指示に応じて切り換える構成としてもよい。
【0043】上述の第1の実施形態に示したように、受
信信号のレベルに基づいて送信信号のレベルを調整する
ようにしても、例えば経年変化による受信AGC回路1
1、利得制御回路16のゲイン等の変化により、親局1
に到達する各子局21 〜2nからの送信信号のレベルが
不均一になることがある。
【0044】このため、本発明の第2の実施形態に係る
無線通信システムでは、図6に示すように、上述の図1
に示す構成に加えて各子局21 〜2n が、送信電力を微
調整するための送信電力微調整回路17と、親局1から
の受信データから抽出された送信電力の微調整幅を指示
する情報(設定値)に基づいて送信電力微調整回路17
の制御を行う設定値制御部29とを備えている。なお、
上述の図1に示すものと同等あるいは対応する構成要素
は図1と同じ符号で表されている。
【0045】このように構成された無線通信システムで
は、親局1の着信レベル位相監視回路4は、上述の第1
の実施形態と同様に各子局21 〜2n からの送信信号を
受信する際に、受信した各子局21 〜2n からの送信信
号の着信レベルを検出し、これらの着信信号の長周期の
変化を検出し、この長周期の変化に応じて各子局21
n からの送信信号の微調整幅(設定値)を決定し、こ
の設定値を各子局21〜2n に送信する。
【0046】このような設定値を受信したデータ処理部
13は送信電力微調整・設定信号21を送信電力微調整
回路17に供給して送信電力の微調整を行う。これによ
り、親局1からの指示(設定値)に応じて送信電力の補
正を行うことができる。
【0047】上述の図4に示すようなAGC回路11に
よる各子局21 〜2n の送信信号の送出レベルの調整だ
けでは上述の手動粗調回路14−1における初期設定誤
差や長期的な経時変化によるAGC回路11、利得制御
回路16等の特性の変化等の補正を行うことができない
ことがあるが、この無線通信システムでは、上述のよう
に親局1からの制御により子局21 〜2n の送出レベル
の微調整を行うことができるため、各子局21 〜2n
らの送信信号をより精度よく一致させることができる。
【0048】ところで、フェージング等による送信信号
の減衰が著しいときは、親局1における受信レベルが低
くなり過ぎたり、あるいは多重伝搬による波形歪が大き
くなったりして受信が困難になることが考えられる。こ
のような場合に送信信号を送信しても、符号間干渉が大
きく、誤り率が高くなることが考えられる。
【0049】このため、本発明の第3の実施形態に係る
無線通信システムでは、図7に示すように、上述の図1
に示す各子局21 〜2n に受信AGC回路11からのA
GC電圧20に基づいて送信の制御を行う送信制御回路
28と、この送信制御回路28からの制御に基づいて利
得制御回路16の出力の送信電力増幅器18に対する供
給を制御するスイッチ(SW)30とを備えている。
【0050】送信制御回路28は、フェージング等によ
りAGC回路11のAGC電圧20が予め設定された所
定値以上となる(すなわち受信レベルが所定値以下とな
る)とデータの送信を待機させるための送信待機命令信
号23−1を発生してデータ処理部13に供給する。デ
ータ処理部13は、送信待機命令信号23−1が供給さ
れると、送信データの送出を停止する。このとき、SW
30により、送信電力増幅器18に対する利得制御回路
16の出力の供給が停止される。
【0051】そして、フェージング等による送信信号の
減衰が小さくなると、AGC回路11によって検出され
る親局1からの送信信号の受信レベルが高くなり、AG
C電圧20のレベルが低くなる。さらに、AGC電圧2
0のレベルが低くなって所定値以下となると、送信制御
回路28は送信待機命令信号23−1を無効とし、デー
タ処理部13は、手動粗調回路14−1に対する送信デ
ータの送出を再開する。同時にSW30により、送信電
力増幅器18に対する利得制御回路16の出力の供給が
再開され、親局1に対する送信データの送信が再開され
る。
【0052】これにより、この無線通信システムでは、
フェージング等により伝搬状態が悪化した時には子局か
らの送信信号の送出を停止し、伝搬状態が回復したとき
に伝送を再開する。従来の通信方式では、電波伝搬状態
の悪いときであっても、かまわずに送信してしまうた
め、正常な伝送を行うことができずに頻繁にACK/N
AKを繰り返してしまったり、結果的に誤った情報が伝
送されてしまったりする。この無線通信システムでは、
個々の受信データの誤り検出等を行ってないため、伝搬
状態が悪いときにデータの伝送しないことにより、誤り
の発生を防止することができる。
【0053】ここで、上述の図1あるいは図6に示す無
線通信システムにおいて、例えば親局1と各子局21
n の距離の差が、例えば3km程度に小さく、655
36局分の子局からの送信信号を5秒で取り込む場合に
は、親局1と各子局21 〜2n の距離の差に起因する遅
延時間差が20μsec程度となり、手動粗調回路14
ー1の初期設定後の誤差(1μsec程度)はほとんど
問題とならず、また、遅延時間差が各子局21 〜2n
らの受信信号間の間隔50μsec程度に比して十分小
さいので送信タイミングの微調整機能は必要としない。
【0054】あるいは、同様に親局1と各子局21 〜2
n の距離の差に起因する遅延時間差が20μsec程度
であり、各子局21 〜2n から親局1に送信するデータ
のバースト長が数十ビット程度であり、65536局分
の子局からの送信信号を数十秒で取り込む場合では、1
ビットあたりの伝送時間が15μsec程度となるた
め、各子局21 〜2n からの送信信号に2〜3ビット程
度のガードビットを付加して送信することにより、時間
的に隣接する受信信号間の間隔が30〜45μsec程
度となり、手動粗調回路14−1以外に送信タイミング
の微調整機能は必要としない。この場合、数十ビットの
データに2〜3ビット程度のガードビットを付加するだ
けであるのでスループットの低下は極めて小さい。
【0055】しかしながら、上述のような多くの子局2
1 〜2n が広い領域(例えば親局1から半径30km以
上の領域等)に分布して配置されている場合、親局1か
ら各子局21 〜2n までの伝搬時間が異なるため、各子
局21 〜2n からの送信信号は、上述の図3(C)〜同
図(D)に示すタイミングから、親局1から各子局21
〜2n までの距離に応じて遅延したタイミングで親局1
に到達する。
【0056】この遅延時間は、各子局21 〜2n から親
局1までの距離に応じて異なる。最も遠い子局が親局1
から30km離れている場合、この子局に親局1からの
送信信号(同期信号)が伝搬されるまでに約100μs
ec(光速:3×108 m/secとした場合)かかる
ことになる。さらに、この子局からの送信信号が親局1
に到達するまでに約100μsecかかるため、この子
局からの送信信号は、親局1に近接して設けられ、伝搬
時間がほとんど0である子局からの送信信号に対して2
00μsecの遅延を生じることになる。
【0057】ここで、上述の65536局からの送信信
号を1秒以内に受信したい場合、各子局21 〜2n 当た
りの割り当て時間とガードビットの合計taは15.3
μsec程度となる。従って、ガードタイムは、5μs
ec程度となる。このような条件において、各子局21
〜2n からの送信信号の受信タイミングの誤差が200
μsec程度である場合には、親局1は受信した受信信
号がどの子局21 〜2n からのものであるか判断するこ
とができない。
【0058】従って、実際のデータ伝送を行う前に、各
子局21 〜2n からの送信タイミングを例えば誤差が1
μsec以内程度となるように初期設定を行わなければ
ならない。上述の手動粗調回路14−1の調整だけで
も、送信タイミングの誤差を、上述のガードタイム以下
の1μsec(300mの距離の誤差に相当)以内とす
ることができるが、経年変化等によるタイミングのずれ
等にも対応することができるように、送信タイミングの
微調整は親局1における測定結果に基づいて親局1から
の遠隔設定により行うことが望ましい。
【0059】このため、本発明の第4の実施形態では、
図8に示すように、上述の図1に示す構成に加えて、上
述の手動粗調回路14−1により粗調整された送信デー
タの送信タイミングをさらに微調整するための遠隔微調
回路14−2と、データ処理部13により抽出された送
信時刻微調整設定信号(設定値)に基づいて遠隔微調回
路14−2の制御を行う設定値制御部29とを備えてい
る。
【0060】また、親局1の着信レベル位相監視回路4
は、図9に示すように、同期信号を発生する同期信号発
生部31と、クロックを発生するクロック発生部32
と、基準クロック発生部33と、この基準クロック発生
部33により発生した基準クロックと送受信機3により
受信した各子局21 〜2n からの送信信号の受信タイミ
ングを比較するタイミング比較部34と、該タイミング
比較部34からのタイミングの比較結果に基づいて各子
局21 〜2n からの送信信号の送信タイミングの補正指
示を生成するタイミング補正指示生成部35とを備えて
いる。
【0061】親局1から各子局21 〜2n の送信タイミ
ングの微調整(微補正)を行う場合は、当該子局の送信
タイミング前後に他の子局の信号があると、正確な測定
・設定が困難であるので、トラフィックのない夜明け前
後に行うことが好ましい。各子局21 〜2n の送信タイ
ミングの微調整を行うときには、データ処理回路6は順
次、1つの子局のみに送信信号の送出を許可する送信許
可メッセージを送信する。このとき、基準タイミング発
生部33は、送信許可メッセージの送信に応じて親局か
ら所定の距離にある基準局から送信信号が返送される基
準タイミングを発生し、タイミング比較部34に供給す
る。
【0062】各子局21 〜2n のデータ処理部13は、
上述のような送信許可メッセージを受信すると、受信し
たメッセージが自局に対する送信許可メッセージである
か否かを検出し、自局に対するメッセージであるとき
は、予めこのような補正値の設定用に定められた所定の
タイミングで送信信号を親局1に返送する。
【0063】親局1の送受信機3は、このような子局か
らの送信信号を受信すると、子局からの送信信号の検出
タイミングをタイミング比較部34に供給する。タイミ
ング比較部34は、送受信機3からの検出タイミングと
基準タイミング発生部33からの基準タイミングを比較
し、比較出力をタイミング補正指示生成部35に供給す
る。タイミング補正指示生成部35は比較結果が所定の
許容誤差範囲以内であればタイミング補正指示を形成せ
ず、比較結果が許容誤差範囲以上であれば対応する子局
が送信信号を送出するタイミングを補正するためのタイ
ミング補正指示を形成し、形成したタイミング補正指示
を送受信機3を介して送信する。
【0064】各子局21 〜2n のデータ処理部13は、
自局に対するタイミング補正指示を受信すると、送信時
刻微調整・設定信号22を送信時刻微調整回路14に供
給して自局の送出タイミングを補正する。これにより、
この子局の送出タイミングが許容範囲内に調整される。
そして、親局は、送出タイミングを補正した子局に対し
て、再度、送信許可メッセージを送信し、送出タイミン
グが正確に補正されているか確認する。上述のような送
出タイミングの調整を全ての子局21 〜2n に対して行
うことにより、全ての子局21 〜2n の送出タイミング
が調整される。
【0065】ここで、上述のガードタイム分以下の誤
差、例えば1μsec以下程度の誤差は、各子局21
n から親局1に対するデータの伝送を行っているとき
にも補正することができる。上述の図9に示す親局1の
タイミング比較部34は、各子局21 〜2n からの送信
データを受信する際に、送信データを受信したタイミン
グと基準タイミング発生部33からの基準タイミングと
を比較し、受信タイミングの誤差をタイミング補正指示
生成部35に供給する。タイミング補正指示生成部35
は、タイミング比較部34による受信タイミングの誤差
に基づいてタイミング補正指示を生成し、生成したタイ
ミング補正指示を対応する子局に送信する。このような
タイミング補正指示を受信した子局は、タイミング補正
指示が自局に対するものであるときには、上述と同様に
タイミング補正指示に従って自局の送信タイミングを調
整する。
【0066】これにより、各子局21 〜2n から親局に
対するデータの送信を行っている際にも、送信信号の送
出タイミングに誤差がある子局の送出タイミングを補正
することができる。
【0067】また、通常は、親局1の変復調部5におい
て受信信号からデータの復調・検出を行う際に、例えば
所定のタイミング(復調・検出点)において、受信信号
を閾値と比較してデータの復調等を行っているが、所定
のタイミングから時間的に前後させて復調・検出点を3
点以上設定し、これらの復調・検出点における受信信号
と閾値の比較結果により、受信タイミングの誤差を検出
するようにしてもよい。このように復調・検出点を3点
以上設けた場合、受信タイミングに誤差がある場合、こ
の誤差に応じて変調・検出点の一部でデータを検出する
ことができなくなる。従って、各変調・検出点における
受信信号と閾値の比較結果により受信タイミングの誤差
を検出することができる。この場合、同一の子局からの
受信タイミングの誤差を複数回測定し、これらの複数回
の測定結果に統計処理を施して受信タイミングの誤差を
検出してもよい。
【0068】また、親局1からの距離の差が近い位置に
子局21 〜2n が設置される場合には、上述の手動粗調
回路14−1を設けなくても、親局1からの送信タイミ
ング制御のみで十分な場合がある。
【0069】このため、本発明に係る第5の実施形態で
は、図10に示すように、各子局21 〜2n に上述の図
8中の手動粗調回路14−1を削除し、遠隔微調回路1
4−2と同様な送信時刻微調整回路14を設けている。
この送信時刻微調整回路14はデータ処理部13により
検出された送信時刻微調整設定信号に基づいて送信デー
タの送信時刻(送信タイミング)を微調整することがで
きるようになっている。
【0070】また、この実施形態では各子局21 〜2n
に上述の図6に示す送信電力微調整回路17と同様な送
信電力微調整回路17aを備えている。この送信電力微
調整回路17aは、図6中の送信電力微調整回路17と
は異なり利得制御回路16の出力に対して微調整を行う
ようになっている。また、この送信電力微調整回路17
aは、データ処理部13により抽出された送信電力の微
調整幅を指示する情報(設定値)に基づいて送信電力の
微調整を行うようになっている。
【0071】このように、この無線通信システムでは、
親局1からの制御に応じて送信タイミング及び送信電力
の調整を行うことができるため、親局1で受信する各子
局21 〜2n からの送信信号の受信レベルを均一化し、
さらに、各子局21 〜2n からの受信信号の受信タイミ
ングを精度よく調整することができる。このため、符号
間干渉を低減させることができる。
【0072】図11は本発明の第6の実施例に係る無線
通信システムの構成を示すブロック図である。この無線
通信システムは、上述の図1に示す第1の実施形態にお
ける送信利得の自動制御機能、上述の図6に示す第2の
実施形態における送信電力の微調整機能、上述の図7に
示す第3の実施形態における送信(停止)制御機能、上
述の図8に示す第4の実施形態における送信タイミング
の微調整機能を21 〜2n に設けたものである。
【0073】このような構成とすることにより、親局1
からの制御により各子局21 〜2nの送信電力、送信タ
イミング等を制御することができるために親局1が受信
する各子局21 〜2n からの受信レベル、タイミングの
最適化を行って時間的に隣接する符号間の干渉を低減さ
せることができる。また、フェージング等によりAGC
回路11のAGC電圧20が予め設定された所定値以上
(回路構成によっては所定値以下)となる(すなわち受
信レベルが所定値以下となる)と、送信制御回路28が
データ制御部13を制御してデータの送信を待機させる
ため、悪条件下でデータの伝送を行うことによる誤りの
発生を避け、伝送効率が低下することを防止することが
できる。
【0074】図12は本発明の第7の実施例に係る無線
通信システムの構成を示すブロック図である。この無線
通信システムは、例えば自動車電話、携帯電話等の移動
体無線通信システム等からなり、1つの親局51と複数
の子局521 〜52n とを備えている。各子局52
1 は、空中線y4を送信処理系と受信処理系で共用する
ための空中線共用部53と、電界強度が高い場合等に受
信した信号(高周波信号)を減衰させる強電界用受信半
固定減衰器54と、受信した高周波信号に帯域制限、増
幅等の処理を施す高周波部55と、受信信号と送信信号
とを合成する受信信号/送信信号合成部56と、合成さ
れた受信信号/送信信号のレベルを調整するAGC回路
57と、受信信号と送信信号とを分離する受信信号/送
信信号分離部58と、受信信号を復調する復調器59
と、送信データを変調する変調器60と、送信信号を増
幅する送信電力増幅器61と、送信電力の調整を行うた
めの送信電力調整減衰器62とを備えている。他の子局
522 〜52n もこの子局521と同様に構成されてい
る。
【0075】このような子局521 では、親局51から
送信された送信信号は空中線y4、空中線共用部53を
介して減衰器54に供給され、減衰させられて高周波部
55に供給される。高周波部55は受信信号を中間周波
数に変換して受信信号/送信信号合成部56に供給し、
受信信号/送信信号合成部56は、高周波部55からの
受信信号63を送信信号64と合成してAGC回路57
に供給する。AGC回路57は、復調器59の信号入力
レベル66が一定のレベルとなるように増幅度を調整す
る。復調部59はAGC回路57の出力から分離された
受信信号を復調して音声データ等の受信データとして出
力する。
【0076】また、変調器60は音声データ等の送信デ
ータが入力されると、この送信データを変調して形成し
た送信信号を受信信号/送信信号合成部56に供給す
る。AGC回路57は送信信号を受信信号と同様な増幅
度で増幅して受信信号/送信信号分離部58に供給す
る。このAGC回路57の増幅度は、上述のように復調
器59の信号入力レベル66が一定のレベルとなるよう
に調整されているため、フェージングによる親局51か
らの受信信号の受信レベルの低下量とほぼ等しい。従っ
て、送信信号は、フェージングによるレベルの低下分を
考慮して増幅される。受信信号/送信信号分離部58
は、AGC回路57の出力から送信信号を分離し、送信
電力増幅部61に供給する。送信電力増幅部61によっ
て増幅された送信信号は減衰器62によって送出レベル
を調整された後、空中線共用部53、空中線53を介し
て親局51に送信される。
【0077】図13は、このような構成の子局521
AGC回路57内によってレベルが調整される受信信号
と送信信号の周波数の関係の一例を示している。この図
13において71は中間周波数の受信信号のスペクトル
例であり、72は送信信号のスペクトル例であり、73
は受信信号/送信信号分離部58において中間周波数の
受信信号を分離するためのBPF(帯域通過フィルタ)
の減衰率特性例であり、74は受信信号/送信信号分離
部58において送信信号を分離するためのBPF(帯域
通過フィルタ)の減衰率特性例である。高周波部55の
出力である受信中間周波数63と変調器の出力64の周
波数は、受信信号/送信信号分離部58において容易に
分離できるように十分に離すことが望ましい。
【0078】この無線通信システムでは、送信信号がA
GC回路57において、フェージングによって変動する
受信信号のレベルを一定に保つような増幅度で増幅され
ているため、AGC回路57で増幅された送信信号のレ
ベルは、受信信号のレベルの変動に完全に逆比例してい
る。従って、このような送信信号を送信電力増幅部61
によって増幅して送信することにより、フェージングに
よる伝搬損失を子局側の送信電力で補償することがで
き、親局51が受信する受信信号のレベルを一定に保つ
ことができる。
【0079】なお、本発明は上述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜変更を加えることができる。例
えば親局から子局あるいは子局から親局に対する送信信
号のフォーマットは、上述の図2に示すフォーマットに
限定されるものではなく、例えば図14に示すように全
て(65536局)の子局を256程度のセグメントに
分け、各グループ毎に同期信号とセグメント番号を付加
して伝送するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る無線通信システムでは、例
えばフェージングが発生して受信電力が減衰すると、子
局のフェージング量検出手段がフェージングによる減衰
量を検出し、このフェージング量に応じて送信電力制御
手段が送信電力を連続的又は0.1dBステップ程度に
略連続に制御して送信電力を増加させる。これにより、
親局が受信する各子局からの受信レベルを均一化するこ
とができ、時間的に隣接する複数の子局からの送信信号
間の干渉を低減させることができる。このため、各子局
からの送信信号間のガードビットを短くして通信のスル
ープットを向上させることができる。
【0081】また、親局が各子局から送信された送信信
号の受信レベルを検出し、これらの受信レベルを予め定
められた標準値と比較し、長時間に亙る各子局からの送
信信号の受信レベルの平均的な変動量を求め、この変動
量に応じて各子局の送信電力を補正するための補正量を
求め、求めた各子局の送信電力の補正量を対応する子局
に送信し、子局が、自局に対する親局からの送信電力の
補正量に基づいて送信電力の補正を行うことにより、親
局が受信する各子局からの送信信号の受信レベルを高精
度に制御することができる。従って、各子局からの送信
信号間の干渉をさらに低減させることができる。
【0082】また、フェージング量検出手段により検出
したフェージング量が予め定められた閾値より大きいと
きに、送信停止制御手段により送信を停止することによ
り、伝搬条件が悪い状態での送信を避けることができ
る。このため、送信信号の誤りの発生を低減することが
でき、送信信号の再送信等によるスループットの低下を
防止することができる。
【0083】また、子局の自動利得制御手段が親局から
の受信信号の受信レベルを検出し、検出した受信レベル
に応じて受信信号のレベルを所定のレベルとするための
レベル調整量を求め、求めたレベル調整量に基づいて受
信信号のレベルを調整すると共に、レベル調整量に基づ
いて送信電力を制御することにより、フェージングによ
る受信信号の変動に基づいて送信電力を制御することが
でき、フェージングによる親局の受信レベルの変動を高
精度に補償することができる。
【0084】また、親局が、各子局からの送信信号の受
信タイミングを検出し、検出した各子局からの送信信号
の受信タイミングと、各子局に割り当てられた受信タイ
ミングとを比較し、各子局に送信タイミングの補正を指
示するタイミング補正指示を発生して対応する子局に送
信し、各子局が、親局からのタイミング補正指示に基づ
いて送信信号を送信する送信タイミングを補正すること
により、各子局の送信タイミングを高精度に制御するこ
とができる。このため、必要とするガードビットの長さ
を短くすることができ、通信のスループットを向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 上記無線通信システムの使用形態を示す概念
図である。
【図3】 上記無線通信システムにおける親局からの同
期信号と各子局からの送信データの送出タイミングを示
す波形図である。
【図4】 上記無線通信システムの動作を説明するため
の波形図である。
【図5】 上記親局からの同期信号と各子局からの送信
データの送出タイミングの詳細を示す波形図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態に係る無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図9】 上記無線通信システムを構成する着信制御回
路の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第5の実施形態に係る無線通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第6の実施形態に係る無線通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第7の実施形態に係る無線通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図13】 上記無線通信システムを構成するAGC回
路を通る受信信号周波数と送信信号周波数の関係の一例
を示す図である。
【図14】 上記第7実施形態に係る無線通信システ
ムにおける親局からの同期信号と各子局からの送信デー
タの送出タイミングを示す波形図である。
【符号の説明】
1、51 親局、21 〜2n 、521 〜52n 子局、
4 着信レベル位相監視回路、6 データ処理部、11
AGC回路、13 データ処理部、14 送信時刻微
調整回路、14−1 手動粗調回路、14−2 遠隔微
調回路、16送信利得制御回路、17、17a 送信電
力微調整回路、19 親局着信レベル調整減衰器、56
受信信号/送信信号合成回路、57 受信AGC回
路、58受信信号/送信信号分離回路、62 送信電力
調整減衰器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの親局と、複数の子局と
    を備える無線通信システムであって、 上記子局は、フェージングによる減衰量を検出するフェ
    ージング量検出手段と、 該フェージング量検出手段により検出したフェージング
    量に応じて連続的又は略連続的に送信電力を制御する送
    信電力制御手段と備えることを特徴とする無線通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記親局は、上記各子局から送信された
    送信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段
    と、 該受信レベル検出手段により検出した各子局の送信信号
    の受信レベルを予め定められた標準値と比較し、長時間
    に亙る各子局からの送信信号の受信レベルの平均的な変
    動量を求め、この変動量に応じて各子局の送信電力を補
    正するための補正量を求め、求めた各子局の送信電力の
    補正量を対応する子局に送信する送信電力補正量送信手
    段とを備え、 上記子局は、自局に対する上記親局からの送信電力の補
    正量に基づいて送信電力の補正を行う送信電力補正手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記子局は、上記フェージング量検出手
    段により検出したフェージング量が予め定められた閾値
    より大きいときに、送信を停止する送信停止制御手段を
    備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通
    信システム。
  4. 【請求項4】 上記子局は、上記フェージング量検出手
    段及び送信電力制御手段として、受信信号の受信レベル
    を検出し、該検出した受信レベルに応じて受信信号のレ
    ベルを所定のレベルとするためのレベル調整量を求め、
    該求めたレベル調整量に基づいて受信信号のレベルを調
    整すると共に、上記レベル調整量に基づいて送信電力を
    制御する自動利得制御手段を備えることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 上記親局は、各子局からの送信信号の受
    信タイミングを検出する受信タイミング検出手段と、 該受信タイミング検出手段により検出した各子局からの
    送信信号の受信タイミングと、各子局に割り当てられた
    受信タイミングとを比較するタイミング比較手段と、 該タイミング比較手段の比較結果に基づいて各子局に送
    信タイミングの補正を指示するタイミング補正指示を発
    生し、発生したタイミング補正指示を対応する子局に送
    信するタイミング補正指示送信手段とを備え、 上記各子局は、親局からのタイミング補正指示を受信す
    るタイミング補正指示受信手段と、 該タイミング補正指示受信手段により受信したタイミン
    グ補正指示に基づいて送信信号を送信する送信タイミン
    グを補正する送信タイミング補正手段とを備えることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の無線通信
    システム。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの親局と、複数の子局と
    を備える無線通信システムにおいて子局として使用され
    る通信装置であって、 フェージングによる減衰量を検出するフェージング量検
    出手段と、 該フェージング量検出手段により検出したフェージング
    量に応じて連続的又は略連続的に送信電力を制御する送
    信電力制御手段と備えることを特徴とする無線通信装
    置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの親局と、各々識別番号
    が割り当てられた複数の子局とを備え、上記親局が、同
    期信号送信手段により、各子局がデータを送信するタイ
    ミングの基準となる同期信号を送信する無線通信システ
    ムにおいて子局として使用される無線通信装置であっ
    て、 上記親局から送信される同期信号を受信する同期信号受
    信手段と、 該同期信号受信手段により受信した同期信号に基づいて
    自局に割り当てられた識別番号に対応するタイミングで
    送信信号を送信する送信タイミング制御手段と、 親局からのタイミング補正指示により、送信信号の送信
    タイミングの補正を行う送信タイミング補正手段を備え
    ることを特徴とする無線通信装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つの親局と、各々識別番号
    が割り当てられた複数の子局とを備え、各子局が各々自
    局に割り当てられたタイミングで送信信号を送信する無
    線通信システムにおいて親局として使用される無線通信
    装置であって、 各子局がデータを送信するタイミングの基準となる同期
    信号を送信する同期信号送信手段と、 子局から送信された送信信号を受信する受信手段と、 該受信手段による送信信号の受信タイミングに基づいて
    受信した送信信号の送信元である子局を判定する判定手
    段と、 各子局に割り当てられた受信タイミングと、受信した各
    子局からの送信信号の受信タイミングとの誤差を検出
    し、検出した誤差に基づいて各子局に送信タイミングの
    補正を指示するタイミング補正指示手段とを備えること
    を特徴とする無線通信装置。
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