JPH09331245A - 媒体検出回路 - Google Patents

媒体検出回路

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JPH09331245A
JPH09331245A JP15260396A JP15260396A JPH09331245A JP H09331245 A JPH09331245 A JP H09331245A JP 15260396 A JP15260396 A JP 15260396A JP 15260396 A JP15260396 A JP 15260396A JP H09331245 A JPH09331245 A JP H09331245A
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JP
Japan
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duty ratio
circuit
drive current
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current value
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JP15260396A
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English (en)
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Kyohei Hashizume
恭平 橋爪
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体検出回路に関し、発光素子の駆動電流を
最適に設定して寿命を延ばすことを目的とする。 【解決手段】 発光素子(34)と、該発光素子をパルス駆
動する駆動回路(33)と、該発光素子の駆動電流値を該駆
動回路に設定する駆動電流設定回路(32)と、指定された
デューティ比のパルス信号を該駆動回路に出力するタイ
マ(36)と、該発光素子の出力する光を受光する受光素子
(9) を具備し、該光を遮蔽する媒体(30)の有無信号を出
力する受光部(35)と、所定のデューティ比を該タイマに
設定し、且つ最小設定駆動電流値を該駆動電流設定回路
に設定するとともに、該受光部による媒体検出の有無を
監視しつつ該駆動電流値を増加し、前記有無信号の変化
時点の駆動電流値に所定マージン分の駆動電流値を加算
した値を設定値として該駆動電流設定回路に設定するパ
ルス駆動電流設定部(31)とを有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に媒体を検
出する媒体検出回路の改良に関する。発光ダイオード等
の発光素子とフォトトランジスタ等の受光素子とを組み
合わせた光学的な媒体検出回路において、厚さのある媒
体を光透過型で検出する場合は、発光素子(以下発光ダ
イオード)と受光素子との距離がその厚さ分長くなり、
検出精度を上げるためには発光ダイオードの出力を大き
くしなければならない。このため、許容損失の大きい発
光ダイオードを使用することになるが、プリンタ等の大
容量ホッパの用紙サイズを自動的に検出する用途のごと
く、比較的検出速度が遅くてもよい場合には、小電力用
の発光ダイオードを使用し、パルス駆動する方法が採用
されている。しかし、従来では、パルス駆動のディーテ
ィ比を固定とし、且つ発光ダイオードの規格上、そのデ
ュティー比での最大許容パルス電流値で使用するように
していたため、寿命が比較的短く、頻繁な保守点検が必
要であった。
【0002】このため、発光ダイオードの駆動電流を最
大許容パルス電流値以下の媒体検出に最適な値を検索
し、設定して寿命を延ばす媒体検出回路が求められてい
る。
【0003】
【従来の技術】図7は従来例の構成図、図8は媒体検出
動作タイムチャート図である。図7は従来の光透過型媒
体検出回路例を示したもので、発光ダイオード8から出
射される光を受光できるようにフォトトランジスタ9が
配置され、媒体30によって光が遮断されることにより媒
体30の存在が検出される。
【0004】この媒体検出回路において、発光ダイオー
ド8に流れる電流の値は、パルス定電流駆動回路5によ
り、発光ダイオード8の電流により発生する抵抗Rの両
端の電圧と、ディジタル・アナログ変換回路DAC 4から
出力される電圧とが一致するように定電流制御されると
ともに、パルス発生回路12から発生する、パルス幅T1,
繰り返し周波数T2のパルス信号により、パルス定電流駆
動回路5のスイッチングトランジスタTR7がオンオフ
し、定電流制御された発光ダイオード8の駆動電流がオ
ンオフしてパルス駆動される。
【0005】なお、パルス発生回路12の発生するパルス
*SNSCLKのT1,T2 は固定、即ち、T1/T2 ×100
%で表されるデューティ比は固定であり、また、DAC 4
に設定される駆動電流値は、駆動電流設定部3が、初期
設定用ROMに予め設定されている固定の駆動電流値
を、例えば電源投入時に設定する。
【0006】以上のようにして発光ダイオード8がパル
ス駆動されてパルス的に発光しており、媒体30が存在し
ないときはフォトトランジスタ9がその光を受光する。
受光された光は、フォトトランジスタ9により電気信号
に変換され、比較回路10に入力される。比較回路10で
は、前記電気信号は所定のスライスレベルVSでスライス
され、レベルに応じて2値化される。この2値状態は、
フリップ・フロップFF 11 によって、パルス信号*SN
SCLKにより、ラッチされる。
【0007】図8は以上の動作のタイムチャート図で、
媒体無しの状態で受光され、スライスされた電気信号A
は*SNSCLKによりFF 11 にラッチされ、FF 11 よ
り信号Bとして“0”が出力される。同様に媒体有りの
場合はFF 11 より信号Bとして“1”が出力される。
【0008】このFF 11 の出力を中央処理ユニットCP
U1に設けられている媒体検出部2が監視し、プリンタ
の用紙サイズを検出するように複数の媒体検出回路が配
置されている場合は、それぞれの媒体の有無検出により
用紙サイズを判別し、プリント出力時の用紙サイズ指定
と異なるときはアラームを発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した発光ダイ
オード8をパルス駆動する媒体検出回路では、検出感度
上げるために、パルス駆動のデュティー比を固定にする
とともに、DAC 4に設定する駆動電流を、そのデュティ
ー比での最大許容パルス電流値としていた。
【0010】図2は赤外発光ダイオードの特性例を示し
たもので、図2の(1) に示すように、周囲温度が25°
以上のときは、許容される最大パルス順電流値(最大許
容パルス電流値)が下がることを示しており、できるだ
け温度上昇を抑える必要がある。このため、パルス駆動
方式が採用されるが、図2の(2) に示すように、デュテ
ィー比により最大パルス順電流が規定されており、パル
ス幅100μSの場合ではデュティー比が1のとき、つ
まりT2=10msのとき、最大パルス順電流は1A,
デュティー比が10のときは、最大パルス順電流は0.
5Aのごとく規定されている。
【0011】前述したように、光透過型の場合は比較的
光出力を要するので、例えば、デュティー比を10とし
た場合は駆動電流を0.5Aのごとく、そのデュティー
比での最大パルス順電流を駆動電流値として初期設定用
ROM13に格納してDAC 4に設定していた。
【0012】このように最大定格で赤外発光ダイオード
8を使用するので、寿命は比較的短く、保守点検の頻度
が大きいといった課題があった。本発明は、上記課題に
鑑み、最大パルス電流値以下の媒体検出に最適な駆動電
流を検索して設定することにより、発光ダイオードの寿
命を延ばす媒体検出回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明の媒体検出回路は、図1本発明の原理図
に示すように、以下のように構成される。
【0014】(第1の発明)第1の発明の媒体検出回路
は、発光素子34と、発光素子34をパルス駆動する駆動回
路33と、発光素子34の駆動電流値を駆動回路33に設定す
る駆動電流設定回路32と、指定されたデューティ比のパ
ルス信号を駆動回路33に出力するタイマ36と、発光素子
34の出力する光を受光する受光素子9を具備し、発光素
子34の発する光を遮蔽する媒体30の有無信号を出力する
受光部35と、所定のデューティ比をタイマ36に設定し、
且つ最小設定駆動電流値を駆動電流設定回路32に設定す
るとともに、受光部35による媒体検出の有無を監視しつ
つ駆動電流値を増加し、前記有無信号の変化点の駆動電
流値に所定マージン分の駆動電流値を加算した値を設定
値として駆動電流設定回路32に設定するパルス駆動電流
設定部31とを有するように構成される。
【0015】以上のごとく、媒体検出の有無信号の変化
時点を検出し、そのときの駆動電流にマージン分の駆動
電流を加算して設定値とするので、一般的には最大許容
パルス電流値以下となり、発熱が抑えられて寿命が延び
る。
【0016】(第2の発明)第2の発明の媒体検出回路
は、前記第1の発明の構成において、デューティ比と最
大許容パルス電流値とを対応させた発光素子の特性テー
ブル37を設け、マージン分を加算した設定値が特性テー
ブル中の同じデューティ比の最大許容パルス電流値を超
える場合は、その設定値が最大許容パルス電流値以下と
なるデューティ比を特性テーブル37より抽出してタイマ
36に設定するように構成される。
【0017】即ち、図2の赤外発光ダイオードの特性例
を表わす図に示すように、赤外発光ダイオードは、デュ
ーティ比が所定値より大きい場合には、最大許容パルス
電流値が下がる特性を持つ。このため、例えば、デュー
ティ比として、タイマ36に所定範囲の最大デューティ比
Dmax として10を設定し、マージンを加えた設定値I
s +ΔIがそのデューティ比における最大パルス順電流
Idmaxを超えた場合にはデューティ比を下げる。これに
より、下げたデューティ比ではIdmaxは、そのデューテ
ィ比での最大パルス順電流より小さくなり、延命に寄与
する。 (第3の発明)第3の発明は、警報手段38を設け、デュ
ーティ比を下げ、所定範囲内の最小デューティ比に達し
ても設定値がそのデューティ比における最大許容パルス
電流値以上の場合は警報を発するように構成される。
【0018】図2の(2) では、Is +ΔIが1A以上の
ときは警報が発せられ、誤設定が防止される。 (第4の発明)第4の発明は、第2の発明において、所
定範囲内の最大デューティ比において最大許容パルス電
流値に達しても媒体検出の有無の変化が得られない場合
は、デューティ比を所定分下げて駆動電流値を増加して
有無信号の変化点を検索するように構成される。
【0019】以上により、マージン分を加算する以前に
最大パルス順電流を超えた場合、デューティ比を下げ
て、改めて有無信号の変化点の電流値が検索され、媒体
検出のための最適値が求まる。 (第5の発明)第5の発明は、第4の発明において、デ
ューティ比を最小デューティ比まで下げても有無信号の
変化点が求まらないときは、警報手段38により警報を発
するように構成する。
【0020】以上により、発光素子34の劣化等による設
定不能がオペレータに通知される。 (第6の発明)第6の発明は、第1および第2の発明に
おいて、受光部35で受光したアナログ値を監視するアナ
ログ値監視回路を設け、受光部35の出力する有無信号の
変化点を検出したとき、そのアナログ値を読み取るとと
もに、その時点のアナログ値に所定値を加算した値がア
ナログ監視回路から出力されるまで、駆動電流値を増加
することにより、マージン分を加算した駆動電流値を設
定するように構成される。
【0021】以上により、光出力としてのマージン分が
加算される。 (第7の発明)第7の発明は、発光素子と、該発光素子
をパルス駆動する駆動回路と、該発光素子の駆動電流値
を該駆動回路に設定する駆動電流設定回路と、指定され
たデューティ比のパルス信号を該駆動回路に出力するタ
イマと、該発光素子の出力する光を受光する受光素子を
具備し、該受光素子で受光した信号を所定レベルでスラ
イスして該光を遮蔽する媒体の有無信号を出力する受光
部と、スライスレベルを変更するスライスレベル変更回
路と、所定のデューティ比を該タイマに設定し、且つ最
小設定駆動電流値を該駆動電流設定回路に設定するとと
もに、該受光部による媒体検出の有無を監視しつつ該駆
動電流値を増加し、前記有無信号の変化点を検出したと
き、該変化点の駆動電流値を設定値とし、前記スライス
レベルを所定マージン分下げるパルス駆動電流設定部と
を有するように構成する。
【0022】以上は、マージンとして、駆動電流を加算
するのではなく、受光出力のアナログ信号を2値化する
場合のスライスレベルを下げることにより、マージンを
確保する。 (第8の発明)第8の発明は、前記第1,第2,第4,
第6,第7の発明で設定した駆動電流の設定値,デュー
ティ比,またはスライスレベルを書き込み読み出し可能
な不揮発性の保存用メモリ38に退避する。そして、以後
電源投入時に保存用メモリ38の内容を読出して駆動電流
設定回路32およびタイマ36に設定するように構成する。
【0023】以上により、1回の設定、または媒体無し
で電源投入などの設定開始条件のみで設定処理が行わ
れ、以後はその最適設定値で発光素子が駆動されること
になり、延命が期待されるとともに保守点検が容易とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態例を詳細に説明する。図3は第1および第2の実施
の形態例の構成図、図4は設定動作フローチャート図、
図5は第3の実施の形態例の構成図、第6図は第3の実
施の形態例の設定動作フローチャート図である。なお、
全図を通じて同一符号は同一対象物を表わす。
【0025】本発明の実施の形態例をプリンタ等の大容
量ホッパにおける用紙サイズ判定に使用される光透過型
センサについて説明する。即ち、ホッパ内の所定箇所に
複数個配置されてそれぞれの媒体有無検出により、用紙
サイズが判定される。
【0026】なお、前述したように、本例のごとく光透
過型センサが大容量ホッパ内の用紙有無検出に使用され
る場合は、用紙の収容枚数が多いので発光ダイオードと
受光素子との間隔が比較的長くなり、且つまた外部ノイ
ズの影響が大きくなるため、発光ダイオードを強力に発
光させることが必要とされる。
【0027】(第1の実施の形態例)第1の実施の形態
例を第2図,第3図,第4図を用いて説明する。本実施
の形態例は、第3図において、媒体30が発光ダイオード
8とフォトトランジスタ9との間に存在しない状態、つ
まりフォトトランジスタ9で発光ダイオード8の発する
光を受光できる状態で発光ダイオード8の駆動電流の最
適設定処理を行う。
【0028】即ち、フリップ・フロップFF11の出力を監
視しつつ発光ダイオード8の駆動電流を予め定めた最小
電流値(比較回路10への入力がスライスレベルに達しな
い値)より増加して行き、FF11の出力によって媒体無し
の状態(比較回路10への入力がスライスレベル以上で、
且つ*SNSCLKによってその状態がラッチされるレ
ベルに達したとき)が確認されたとき、その時点の駆動
電流に、予め定められているマージン分の駆動電流ΔI
を加算する例を示す。なお、後述するが、デュティー比
は最初は所定範囲内での最大デュティー比Dmax 、ここ
では図2に示す特性でデューティ比10とし、FF 11 の
出力が媒体無しを検出した時点の駆動電流Isまたは、
設定されるべき駆動電流値Is+ΔIがそのデューティ
比の最大パルス順電流Idmaxを超えた場合は、デュティ
ー比を所定スップ分Δdづつ下げていって最適値を検索
する。
【0029】図3において、15はタイマで、図7に示す
パルス信号*SNSCLKを出力する。この*SNSC
LKのパルス幅は100μS 固定、デュティー比D(T1
/T2×100)は可変であり、パルス駆動電流設定部21から
の設定により、10%〜1%の間で所定間隔Δd 単位に
変更される。なお、パルス幅100μsでは、デューテ
ィ比を下げても媒体検出のための駆動電流は変わらない
ものとしている。
【0030】16は特性テーブルで、図2の(2) に示す発
光ダイオードの最大パルス順電流値がデュティー比対応
でメモリに格納されたものである。このデュティー比
は、例えば10%〜1%の間で、且つ所定間隔Δdおき
に格納されている。
【0031】17は制御テーブルで、駆動電流の増加する
単位Δi,デュティー比の変更する単位Δd,駆動電流値の
マージン分ΔI等の設定制御に係わる所定値が予めメモ
リに格納されたものである。
【0032】18は保存用メモリで、不揮発性の書込み読
出し可能なメモリで構成され、設定済み駆動電流値, デ
ュティー比が格納され保存される。その他、DAC 4,パ
ルス定電流駆動回路5,発光ダイオード8,フォトトラ
ンジスタ9,比較回路10, FF 11,および媒体検出部2等
で構成される媒体検出回路は、図6の従来例で示したも
のと同じである。なお、図3に示すADC 20は後述する第
2の実施の形態例で使用されるもので、本実施例では不
要のものである。
【0033】以上の構成において、パルス駆動電流設定
部21により以下の手順で最適設定処理が行われる。図4
参照 (1) 電源が投入されたとき、媒体30の有無がチェックさ
れ、媒体無しのとき設定処理が実施される。この媒体30
の有無は、図3では図示省略したが、ホッパ内の所定位
置に設けられたリミットスイッチ等の媒体有無センサで
検出される。媒体30がホッパ内に存在するときは駆動電
流の最初の最適設定を行うことができないので、発光ダ
イオード8等が交換された時は、オペレータが媒体30を
ホッパから抜き取った後に電源を投入する。
【0034】なお、前記媒体有無センサが無い場合に
は、媒体無しの状態にして、設定コマンドをオペレータ
パネル等から入力する等で設定制御を行わせることがで
きる。 (2) 媒体無しが確認された場合、先ず、制御テーブル17
を参照し、最大デュティー比Dmax をタイマ15に、最小
電流値Imin をDAC 4にそれぞれ設定する。 (3) FF 11 の出力を検索し、媒体無し出力を確認する。 (4) 通常は前記設定では光出力が不足し、比較回路10の
入力においてスライスレベルに達しないので媒体有りと
認識されるので、DAC 4への設定電流値を所定増分Δi
増加する。この際、特性テーブル16を参照し、そのデュ
ティー比でのIdmax と比較し、Idmax 以下の場合は、FF
11 の出力を検索する。この動作をFF 11を監視して媒
体検出無しを確認するまで行う。Idmaxを超えた場合、
図2の(2)の点aで示す値にときは、後述のステップ(6)
に進む。 (5) 媒体無しが検出された時点の駆動電流Is にマージ
ン分ΔIを加算する。 (6) この値がIdmax を超えている場合(点a)、制御テ
ーブル17を参照して最小デューティ比、ここでは1以下
か否かを検証する。Idmaxを超えていない場合は設定処
理を終了する。 (7) デューティ比が1以上であればデュティー比を所定
ステップ分Δd下げる。 (8) この時点で設定電流Is +ΔI,またはIs がその
デュティー比でのIdmaxを超えているか否かを検証し、
Idmaxを超えている場合は、再びデューティ比を下げて
Idmaxと比較する。 (9) 以上により現在設定されている駆動電流値がIdmax
以下となるので、媒体無し検出の状態であれば設定(図
2のIs',点cは下限)を終了する。媒体無しが検出さ
れない場合は、Is がDAC 4に設定されているので、前
述したステップ(4) に進み、Δi づつ増加して媒体無し
検出を検索する。 (10)以上により、最適駆動電流値, デューティ比が決定
し設定されたので、これらの値を保存用メモリ18に格納
して設定処理を終了する。 (11)前記(8) の検証で、最小デュティー比以下で、且つ
Idmaxを超えている場合(図2の点dで表される電流)
はエラーを警報出力部19に出力する。 (12)なお、最初に媒体30が存在すれば、保存用メモリ18
から保存した電流値, デューティ比を読み出し、DAC
4, タイマ15にセットする。保存用メモリ18に設定値が
保存さていないときは警報を発するようにしてもよい。
【0035】以上のごとく、最大パルス順電流値以下の
最適駆動電流値をデューティ比を変えて設定することが
できるので、発光ダイオード8の損失が従来例より減少
し、寿命を延ばすことが期待できる。また、発光ダイオ
ード8が劣化しても電源投入の都度、再設定させること
が容易となるので、保守点検の必要性が減少する。
【0036】(第2の実施の形態例)第2の実施の形態
例は、図3において、ADC 20を設け、フォトトランジス
タ9のアナログ出力を監視しつつ、マージン分ΔIの電
流をDAC 4に設定する。つまり、図4において、ステッ
プ(5) のマージン分ΔIを設定する方法のみ第1の実施
の形態例と相違する。第1の実施の形態例では、予め定
めたマージン分ΔIを加算してDAC 4に設定するのみで
その結果を監視しないが、本実施例では、FF 11 が媒体
無しを検出した時点のアナログ電流値に対して所定割合
(マージン分)増加することを確認しながらマージン分
を設定する。
【0037】(第3の実施の形態例)図5は、図3の回
路からADC 20を削除し、スライスレベル変更回路23を追
加した構成を持つ。第1および第2の実施の形態例で
は、マージンとして駆動電流を増加したが、本例では、
比較回路10のスライスレベルを変更してマージンをと
る。スライスレベル変更回路23はノイズにより誤動作し
ない範囲の高い第1のレベルの電圧と、第1のレベルよ
りマージン分低い第2の電圧とのいずれか一方を指定に
より出力するもので、パルス駆動電流設定部22は、最初
の設定時には第1のレベルの電圧を選択し、FF 11 の出
力で媒体無しが検出された時点で、第2のレベルの電圧
の出力を指示する。
【0038】図6は本実施の形態例の設定動作フローチ
ャート図で、(1) 電源投入時に媒体無しが検出されてい
るとき、設定動作を開始し、(2) 最大デューティ比, 最
小電流値を設定する。(3) この状態から媒体無しを検出
するまで、(4) 駆動電流値をΔi づつ増加し、その都度
Idmaxを変えたか否かをチェックする。(5)Idmaxを超
えている場合は最小デューティ比以下か否かをチェック
しつつ、(6) デューティ比をΔdづつ下げ、(7) その都
度Idmaxを超えたか否かをチェックする。そしてIdmax
以下を確認して、媒体無しを検出するまでΔi 増加す
る。このようにして媒体無しが検出された時点で、(9)
スライスレベルを第2のスライスレベルに設定し、マー
ジンを取って設定を終了し、(10)保存用メモリ18に設定
する。(8)なお、最小デューティ比以下になっても媒体
無しが検出されない場合は警報を発する。(11)保存用メ
モリ18には、以上のごとく設定した駆動電流, デューテ
ィ比, スライスレベルが保存されているので、以後電源
投入時等においてこれらの値を読みだして、それぞれDA
C 4,タイマ15, スライスレベル変更回路23に設定す
る。
【0039】以上の第1,第2,第3の実施の形態例で
示したごとく、あるデュティー比でのIdmaxに駆動電流
を設定しなくても十分な検出余裕度が得られ、熱損失が
少なくなるので、寿命が長くなる。
【0040】なお、以上の設定は、いずれの場合でも、
発光ダイオード8を交換した時点で行えばよく、以後、
設定された値が保存用メモリ18に保存されて電源投入時
に設定される。また、頻度は比較的少ないが、ホッパ内
に媒体が存在しないときに電電が投入されることがあ
り、このときは、その時点の発光ダイオード8の性能に
応じて最適に再設定される。これにより、検出余裕度が
常に保たれ信頼性が増加する。
【0041】以上の実施の形態例では光透過型について
説明したが、光反射型についても同様である。この場合
は、媒体有りの状態で設定処理を行ない、媒体有り検出
時点を認識して光透過型と同様の最適設定処理を行う。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光素子の駆動電流として最大パルス順電流値より低い
値に設定されるので、寿命が増し、且つ性能が劣化して
も余裕度のある検出動作を行わせることができ、保守点
検の必要がなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 赤外発光ダイオードの特性例を表す図
【図3】 第1および第2の実施の形態例の構成図
【図4】 設定動作フローチャート図
【図5】 第3の実施の形態例の構成図
【図6】 第3の実施の形態例の設定動作フローチャー
ト図
【図7】 従来例の構成図
【図8】 媒体検出動作タイムチャート図
【符号の説明】
1 中央処理ユニットCPU 2 媒体検出部 3 駆動電流設定部 4 ディジタルア
ナログ変換回路DAC 5 パルス定電流駆動回路 6 OP AMP 7 スイッチングトランジスタ 8 発光ダイオー
ド 9 フォトトランジスタ 10 比較回路 11 フリップ・フロップFF 12 パルス発生回
路 13 初期設定用ROM 15 タイマ 16 特性テーブル 17 制御テーブル 18 保存用メモリ 19 警報出力部 20 アナログディ
ジタル変換回路ADC 21 パルス駆動電流設定部 22 パルス駆動電
流設定部 23 スライスレベル変更回路 30 媒体 31 パルス駆動電
流設定部 32 駆動電流設定回路 33 駆動回路 34 発光素子 35 受光部 36 タイマ 37 特性テーブル 38 保存用メモリ 39 警報手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、該発光素子をパルス駆動
    する駆動回路と、該発光素子の駆動電流値を該駆動回路
    に設定する駆動電流設定回路と、指定されたデューティ
    比のパルス信号を該駆動回路に出力するタイマと、該発
    光素子の出力する光を受光する受光素子を具備して該光
    を遮蔽する媒体の有無信号を出力する受光部と、所定の
    デューティ比を該タイマに設定し、且つ最小設定駆動電
    流値を該駆動電流設定回路に設定するとともに、該受光
    部による媒体検出の有無を監視しつつ該駆動電流値を増
    加し、前記有無信号が変化した時点の駆動電流値に所定
    マージン分の駆動電流値を加算した値を設定値として該
    駆動電流設定回路に設定するパルス駆動電流設定部とを
    有することを特徴とする媒体検出回路。
  2. 【請求項2】 デューティ比と最大許容パルス電流値
    とを対応させた発光素子の特性テーブルを設け、マージ
    ンを加算した該設定値が該特性テーブル中の該デューテ
    ィ比の最大許容パルス電流値を超える場合は、該設定値
    が最大許容パルス電流値以下となるデューティ比を該特
    性テーブルより抽出して該タイマに設定することを特徴
    とする請求項1記載の媒体検出回路。
  3. 【請求項3】 警報手段を設け、デューティ比を下
    げ、所定範囲内の最小デューティ比に達しても該設定値
    が該デューティ比における最大許容パルス電流値以上の
    場合は警報を発することを特徴とする請求項2記載の媒
    体検出回路。
  4. 【請求項4】 所定範囲内の最大デューティ比におい
    て最大許容パルス電流値に達しても媒体検出の有無の変
    化が得られない場合は、デューティ比を所定分下げ、且
    つ駆動電流値を増加して該有無信号の変化点を検索する
    ことを特徴とする請求項2記載の媒体検出回路。
  5. 【請求項5】 警報手段を設け、所定範囲内の最小デ
    ューティ比に下げても、該デューティ比における最大許
    容パルス電流値内で該有無信号の変化点が得られない場
    合は警報を発することを特徴とする請求項4記載の媒体
    検出回路。
  6. 【請求項6】 該受光部で受光したアナログ値を監視
    するアナログ値監視回路を設け、受光部の出力する有無
    信号の変化点を検出したとき、該アナログ値を読み取る
    とともに、該アナログ値に所定マージン分を加算した値
    が該アナログ監視回路から出力されるまで駆動電流値を
    増加し、設定することを特徴とする請求項1および請求
    項2記載の媒体検出回路。
  7. 【請求項7】 発光素子と、該発光素子をパルス駆動
    する駆動回路と、該発光素子の駆動電流値を該駆動回路
    に設定する駆動電流設定回路と、指定されたデューティ
    比のパルス信号を該駆動回路に出力するタイマと、該発
    光素子の出力する光を受光する受光素子を具備して該受
    光素子で受光した信号を所定レベルでスライスして該光
    を遮蔽する媒体の有無信号を出力する受光部と、スライ
    スレベルを変更するスライスレベル変更回路と、所定の
    デューティ比を該タイマに設定し、且つ最小設定駆動電
    流値を該駆動電流設定回路に設定するとともに、該受光
    部による媒体検出の有無を監視しつつ該駆動電流値を増
    加し、前記有無信号の変化点を検出したとき、該変化点
    の駆動電流値を設定値とし、前記スライスレベル変更回
    路に指示して該スライスレベルを所定マージン分下げる
    パルス駆動電流設定部とを有することを特徴とする媒体
    検出回路。
  8. 【請求項8】 書き込み読み出し可能な不揮発性の保
    存用メモリを設け、設定された駆動電流値およびデュー
    ティ比を該保存用メモリに退避し、以後電源投入時に該
    保存用メモリの内容を読出して駆動電流設定回路および
    タイマに設定することを特徴とする請求項1または請求
    項2または請求項4または請求項6または請求項7記載
    の媒体検出回路。
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