JPH09331010A - 半導体装置用リードフレーム - Google Patents
半導体装置用リードフレームInfo
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- JPH09331010A JPH09331010A JP8151207A JP15120796A JPH09331010A JP H09331010 A JPH09331010 A JP H09331010A JP 8151207 A JP8151207 A JP 8151207A JP 15120796 A JP15120796 A JP 15120796A JP H09331010 A JPH09331010 A JP H09331010A
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- lead frame
- leads
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- H01L24/74—Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
- H01L24/741—Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
- H01L24/743—Apparatus for manufacturing layer connectors
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- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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- H01L2224/74—Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
- H01L2224/741—Apparatus for manufacturing means for bonding, e.g. connectors
- H01L2224/743—Apparatus for manufacturing layer connectors
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- H—ELECTRICITY
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- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/15—Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
- H01L2924/181—Encapsulation
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
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- Power Engineering (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
- Die Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗布を開始する際、塗布装置のニードルの先
端部にかかる重力、接着剤ワニスに生じる表面張力等に
よって、ニードル先端部にワニスの液だれが生じる。こ
れが設定した塗布量に加わるため、最初と最後に塗布さ
れるリードに多量の接着剤ワニスが塗布され、リード間
に膜厚ばらつきを生じる。これがボンディング時におけ
るボンディング不良の原因になる。 【解決手段】 半導体装置用リードフレームであり、そ
のインナーリード20-1〜20-5の半導体チップの搭載
予定領域には接着剤ワニスが塗布される。インナーリー
ド20-1〜20-5の内、接着剤ワニスを最初に塗布する
リード20-1と最後に塗布するリード20-5のリード幅
W1 のみを、他のインナーリード20-2〜20-4の幅W
2 よりも大きくし、塗膜間の膜厚ばらつきを低減する。
端部にかかる重力、接着剤ワニスに生じる表面張力等に
よって、ニードル先端部にワニスの液だれが生じる。こ
れが設定した塗布量に加わるため、最初と最後に塗布さ
れるリードに多量の接着剤ワニスが塗布され、リード間
に膜厚ばらつきを生じる。これがボンディング時におけ
るボンディング不良の原因になる。 【解決手段】 半導体装置用リードフレームであり、そ
のインナーリード20-1〜20-5の半導体チップの搭載
予定領域には接着剤ワニスが塗布される。インナーリー
ド20-1〜20-5の内、接着剤ワニスを最初に塗布する
リード20-1と最後に塗布するリード20-5のリード幅
W1 のみを、他のインナーリード20-2〜20-4の幅W
2 よりも大きくし、塗膜間の膜厚ばらつきを低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LOC、COL等
の半導体装置に用いる半導体装置用リードフレームの製
造方法に関するものである。
の半導体装置に用いる半導体装置用リードフレームの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)においては、従来、1Mビットまではリード
フレームに半導体チップを搭載し、その端子パッドとリ
ードフレームのインナーリードとをボンディングワイヤ
で接続するパッケージ構造が採用されていた。しかし、
近年の大容量化に伴って、例えば、4MビットまではC
OL( Chip On Lead )構造、16MビットではLOC
(Lead On Chip)によるパッケージ構造が採用されてい
る。
s Memory)においては、従来、1Mビットまではリード
フレームに半導体チップを搭載し、その端子パッドとリ
ードフレームのインナーリードとをボンディングワイヤ
で接続するパッケージ構造が採用されていた。しかし、
近年の大容量化に伴って、例えば、4MビットまではC
OL( Chip On Lead )構造、16MビットではLOC
(Lead On Chip)によるパッケージ構造が採用されてい
る。
【0003】図2はLOCパッケージ構造の半導体装置
の一例を示す正面断面図である。LOCパッケージに用
いるリードフレーム1は、インナーリード2とこれに接
続されるアウターリード3、及びインナーリード2の半
導体チップ搭載予定領域2aに貼着された樹脂テープ4
をもって構成されている。インナーリード2及びアウタ
ーリード3は、エッチング或いはプレス加工により製作
される。また、樹脂テープ4には、例えばポリイミドフ
ィルムを用いることができ、その両面には熱可塑性樹脂
或いは熱硬化性樹脂による接着剤が塗布されている。こ
のテープを打抜金型を用いて所定のパターンに打ち抜い
た後、リードフレームの所定位置(インナーリード部)
に貼着される。
の一例を示す正面断面図である。LOCパッケージに用
いるリードフレーム1は、インナーリード2とこれに接
続されるアウターリード3、及びインナーリード2の半
導体チップ搭載予定領域2aに貼着された樹脂テープ4
をもって構成されている。インナーリード2及びアウタ
ーリード3は、エッチング或いはプレス加工により製作
される。また、樹脂テープ4には、例えばポリイミドフ
ィルムを用いることができ、その両面には熱可塑性樹脂
或いは熱硬化性樹脂による接着剤が塗布されている。こ
のテープを打抜金型を用いて所定のパターンに打ち抜い
た後、リードフレームの所定位置(インナーリード部)
に貼着される。
【0004】ここで、リードフレーム1を用いた半導体
装置の組み立てについて説明する。まず、リードフレー
ム1に対して半導体チップ5を位置決めした後、樹脂テ
ープ4に半導体チップ5を貼着する。ついで、ボンディ
ングツール(不図示)を用い、インナーリード2の所定
部分と半導体チップ5の端子パッド6をボンディングワ
イヤ7によって接続する。この後、インナーリード2及
び半導体チップ5を取り囲む形状にモールド樹脂8でモ
ールドすれば、半導体装置9が完成する。
装置の組み立てについて説明する。まず、リードフレー
ム1に対して半導体チップ5を位置決めした後、樹脂テ
ープ4に半導体チップ5を貼着する。ついで、ボンディ
ングツール(不図示)を用い、インナーリード2の所定
部分と半導体チップ5の端子パッド6をボンディングワ
イヤ7によって接続する。この後、インナーリード2及
び半導体チップ5を取り囲む形状にモールド樹脂8でモ
ールドすれば、半導体装置9が完成する。
【0005】しかし、テープを用いた図2の構成のリー
ドフレームによれば、リードフレーム品種毎に専用の金
型及び張り付け装置を必要とする。また、テープが高価
なために、リードフレームが高価格になる。一方、図2
の樹脂テープ4に代え、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂
を用いた接着剤ワニスを塗布して塗膜にしたリードフレ
ームがある。接着剤ワニスの塗布には、ディスペンサや
スクリーン印刷が用いられる。接着剤ワニスには溶媒が
混じっているので、塗布後、所定の温度及び時間をかけ
て溶媒を蒸発させる。この接着剤ワニスを塗布したリー
ドフレームは、テープ方式に比べて以下のような特長が
ある。 (a)リード部等の必要部分のみに必要最小限の接着剤
ワニスを塗布することが可能であると共にポリイミドフ
ィルム等の基材が不要であり、テープ代及びテープ製造
費の分だけフレームを安くできる。 (b)ポリイミドフィルム等の基材を用いていないた
め、パッケージに含まれる高分子材料の量を少なくする
ことができる。これは吸湿量の低減につながり、はんだ
リフローによるパッケージクラックの発生を低減するこ
とができる。
ドフレームによれば、リードフレーム品種毎に専用の金
型及び張り付け装置を必要とする。また、テープが高価
なために、リードフレームが高価格になる。一方、図2
の樹脂テープ4に代え、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂
を用いた接着剤ワニスを塗布して塗膜にしたリードフレ
ームがある。接着剤ワニスの塗布には、ディスペンサや
スクリーン印刷が用いられる。接着剤ワニスには溶媒が
混じっているので、塗布後、所定の温度及び時間をかけ
て溶媒を蒸発させる。この接着剤ワニスを塗布したリー
ドフレームは、テープ方式に比べて以下のような特長が
ある。 (a)リード部等の必要部分のみに必要最小限の接着剤
ワニスを塗布することが可能であると共にポリイミドフ
ィルム等の基材が不要であり、テープ代及びテープ製造
費の分だけフレームを安くできる。 (b)ポリイミドフィルム等の基材を用いていないた
め、パッケージに含まれる高分子材料の量を少なくする
ことができる。これは吸湿量の低減につながり、はんだ
リフローによるパッケージクラックの発生を低減するこ
とができる。
【0006】次に、接着剤ワニスを塗布するための塗布
装置10及びこれを用いた塗布方法について説明する。
熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いた接着剤ワニス
は、図2に示すように、塗布装置10を用いて一定間隔
に配設されたインナーリード11-1〜11-8(ここでは
説明の便宜上、8本にしているが、その数は任意であ
る)の各々の上面に対し、順次蒲鉾形に塗布され、塗膜
12が形成される(ステップ101)。
装置10及びこれを用いた塗布方法について説明する。
熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いた接着剤ワニス
は、図2に示すように、塗布装置10を用いて一定間隔
に配設されたインナーリード11-1〜11-8(ここでは
説明の便宜上、8本にしているが、その数は任意であ
る)の各々の上面に対し、順次蒲鉾形に塗布され、塗膜
12が形成される(ステップ101)。
【0007】塗布装置10はニードル13及びバレル1
4から成る移動機構と、コントローラ15で構成されて
いる。バレル14とコントローラ15の間はビニール、
ゴム等の素材を用いた可撓性を有するエアー配管16に
より接続されている。ニードル13は、例えばステンレ
ス材を用いて内径約0.34mmφ、外径0.64mm
φ、長さ約13mmに作られたパイプ状の形状を有し、
その先端から液状の接着剤ワニスが吐出される。このニ
ードル13に一体的に設けられているバレル14はポリ
プロピレン等の素材を用いて作られる。その容積は30
cc程度であり、接着剤ワニス14a(例えば、ポリエ
ーテルアミドイミド系の熱可塑性の樹脂)を内蔵する。
コントローラ15内のエアーポンプ(不図示)から供給
される空気圧によってニードル13に圧送される。コン
トローラ15は、塗膜12が適切な量になるように、接
着剤ワニスの吐出圧及び吐出時間を制御する回路及び機
構を備えている。なお、塗膜12を適切に塗布するため
には、更に、ニードル13のインナーリード11-1〜1
1-8との間隔、ニードル移動速度等の条件も最適にする
必要がある。このような条件が揃えば、インナーリード
11-1〜11-8の隣接間に接着剤ワニスがこぼれること
なく塗布することができる。
4から成る移動機構と、コントローラ15で構成されて
いる。バレル14とコントローラ15の間はビニール、
ゴム等の素材を用いた可撓性を有するエアー配管16に
より接続されている。ニードル13は、例えばステンレ
ス材を用いて内径約0.34mmφ、外径0.64mm
φ、長さ約13mmに作られたパイプ状の形状を有し、
その先端から液状の接着剤ワニスが吐出される。このニ
ードル13に一体的に設けられているバレル14はポリ
プロピレン等の素材を用いて作られる。その容積は30
cc程度であり、接着剤ワニス14a(例えば、ポリエ
ーテルアミドイミド系の熱可塑性の樹脂)を内蔵する。
コントローラ15内のエアーポンプ(不図示)から供給
される空気圧によってニードル13に圧送される。コン
トローラ15は、塗膜12が適切な量になるように、接
着剤ワニスの吐出圧及び吐出時間を制御する回路及び機
構を備えている。なお、塗膜12を適切に塗布するため
には、更に、ニードル13のインナーリード11-1〜1
1-8との間隔、ニードル移動速度等の条件も最適にする
必要がある。このような条件が揃えば、インナーリード
11-1〜11-8の隣接間に接着剤ワニスがこぼれること
なく塗布することができる。
【0008】このような塗布装置10を用いてインナー
リード11-1〜11-8の各々に塗膜12を塗布した後、
塗膜12に含有している溶媒を乾燥させる。この乾燥処
理は、所定の温度に加熱されたホットプレート上に数分
間セットすることにより行われる。
リード11-1〜11-8の各々に塗膜12を塗布した後、
塗膜12に含有している溶媒を乾燥させる。この乾燥処
理は、所定の温度に加熱されたホットプレート上に数分
間セットすることにより行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の接着剤
ワニスを塗布したリードフレームによれば、塗布を開始
する際、ニードル13の先端部に重力がかかり、また、
接着剤ワニスに表面張力が生じる等の理由により、図4
に示すように、ワニスの液だれ17が生じる。この液だ
れ17が生じたまま接着剤ワニスの吐出を開始すると、
最初に塗布するリード(例えば、インナーリード1
1-1)には〔設定した吐出量+液だれ17〕の量が塗布
されてしまい、図5の(a)に示すように、2番以降に
塗布するリードの塗膜12に比べ膜厚の大きい塗膜12
aが形成され、リード間の膜厚にばらつきを生じ、ボン
ディング時にボンディング不良が発生し易くなる。
ワニスを塗布したリードフレームによれば、塗布を開始
する際、ニードル13の先端部に重力がかかり、また、
接着剤ワニスに表面張力が生じる等の理由により、図4
に示すように、ワニスの液だれ17が生じる。この液だ
れ17が生じたまま接着剤ワニスの吐出を開始すると、
最初に塗布するリード(例えば、インナーリード1
1-1)には〔設定した吐出量+液だれ17〕の量が塗布
されてしまい、図5の(a)に示すように、2番以降に
塗布するリードの塗膜12に比べ膜厚の大きい塗膜12
aが形成され、リード間の膜厚にばらつきを生じ、ボン
ディング時にボンディング不良が発生し易くなる。
【0010】また、塗布量が多いと、図5の(b)のよ
うに両サイドに流れ出る液こぼれ18が生じる。或い
は、図5の(c)のように、リード間にブリッジ19が
形成され、連結状態が生じる。図5の(b),(c)の
ような状態が生じ、接着剤ワニスがリードの裏面に回り
込むと、ボンディング不良の原因になる。上記の問題は
塗布の開始リードだけでなく、塗布終了リードでも発生
する。すなわち、ワニスの慣性効果によって所定の量よ
りも多く排出される結果、塗布開始リードと同様の問題
が生じる。
うに両サイドに流れ出る液こぼれ18が生じる。或い
は、図5の(c)のように、リード間にブリッジ19が
形成され、連結状態が生じる。図5の(b),(c)の
ような状態が生じ、接着剤ワニスがリードの裏面に回り
込むと、ボンディング不良の原因になる。上記の問題は
塗布の開始リードだけでなく、塗布終了リードでも発生
する。すなわち、ワニスの慣性効果によって所定の量よ
りも多く排出される結果、塗布開始リードと同様の問題
が生じる。
【0011】そこで本発明は、接着剤ワニスの塗布開始
リード及び塗布終了リードにおける塗膜厚を他のリード
と同程度に行えるようにした半導体装置用リードフレー
ムを提供することを目的としている。
リード及び塗布終了リードにおける塗膜厚を他のリード
と同程度に行えるようにした半導体装置用リードフレー
ムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、インナーリードの半導体チップの搭載
予定領域に接着剤ワニスを塗布した半導体装置用リード
フレームにおいて、前記インナーリードの内、前記接着
剤ワニスの塗布開始リード及び塗布終了リードの幅を他
のリードの幅より広くしている。
めに、本発明は、インナーリードの半導体チップの搭載
予定領域に接着剤ワニスを塗布した半導体装置用リード
フレームにおいて、前記インナーリードの内、前記接着
剤ワニスの塗布開始リード及び塗布終了リードの幅を他
のリードの幅より広くしている。
【0013】この構成によれば、他のリードに比べて接
着剤ワニスの塗布量が多くなる塗布開始リード及び塗布
終了リードのリード幅が広いため、塗布した接着剤ワニ
スは幅方向に拡散する。したがって、塗布開始リード及
び塗布終了リードのリード幅を最適に設定すれば、他の
リードと略同一の膜厚値にすることができ、膜厚のリー
ド間におけるばらつきを極めて小さくすることができ
る。この結果、ボンディング時におけるボンディング不
良を生じ難くすることができる。
着剤ワニスの塗布量が多くなる塗布開始リード及び塗布
終了リードのリード幅が広いため、塗布した接着剤ワニ
スは幅方向に拡散する。したがって、塗布開始リード及
び塗布終了リードのリード幅を最適に設定すれば、他の
リードと略同一の膜厚値にすることができ、膜厚のリー
ド間におけるばらつきを極めて小さくすることができ
る。この結果、ボンディング時におけるボンディング不
良を生じ難くすることができる。
【0014】前記塗布開始リード及び前記塗布終了リー
ドは、前記他のリードの幅の1.3倍以上にするのが適
している。この構成によれば、接着剤ワニスの塗布量が
多かった場合でも、余分なワニス量を拡大したリード面
が負担する結果、液だれ、ブリッジ、過膜厚等を生じさ
せることがない。
ドは、前記他のリードの幅の1.3倍以上にするのが適
している。この構成によれば、接着剤ワニスの塗布量が
多かった場合でも、余分なワニス量を拡大したリード面
が負担する結果、液だれ、ブリッジ、過膜厚等を生じさ
せることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は本発明による半導体装置
用リードフレームの主要部の構成を示す斜視図である。
本発明においては、図1に示すように、例えば、リード
フレームが片側で5本のインナーリード20-1〜20-5
を有する場合、その内の接着剤ワニスの塗布開始インナ
ーリード20-1と塗布終了インナーリード20-5のみを
他のインナーリード20-3〜20-4に比べて幅広にして
いる。すなわち、塗布開始インナーリード20-1と塗布
終了インナーリード20-5の幅W1 は、他のインナーリ
ード20 -3〜20-4の幅W2 に対する比、W1 :W2 を
1.3:1以上に設定するようにしている。この値にす
れば、適正な塗膜厚を形成することができる。なお、リ
ードの厚みtは、全てのリードで同じである。
て図面を基に説明する。図1は本発明による半導体装置
用リードフレームの主要部の構成を示す斜視図である。
本発明においては、図1に示すように、例えば、リード
フレームが片側で5本のインナーリード20-1〜20-5
を有する場合、その内の接着剤ワニスの塗布開始インナ
ーリード20-1と塗布終了インナーリード20-5のみを
他のインナーリード20-3〜20-4に比べて幅広にして
いる。すなわち、塗布開始インナーリード20-1と塗布
終了インナーリード20-5の幅W1 は、他のインナーリ
ード20 -3〜20-4の幅W2 に対する比、W1 :W2 を
1.3:1以上に設定するようにしている。この値にす
れば、適正な塗膜厚を形成することができる。なお、リ
ードの厚みtは、全てのリードで同じである。
【0016】このように、塗布開始インナーリード20
-1と塗布終了インナーリード20-5の幅W1 を他のイン
ナーリード20-3〜20-4に比べて幅広にしたことによ
り、塗布開始インナーリード20-1及び塗布終了インナ
ーリード20-5に多量の接着剤ワニスが塗布されても、
塗布後の接着剤ワニスはリード幅方向に拡散するので、
塗膜12aが他のリードに塗布される塗膜12と同程度
になり、膜厚は均一化される。このため、従来のような
ボンディング不良は生じ難くなる。
-1と塗布終了インナーリード20-5の幅W1 を他のイン
ナーリード20-3〜20-4に比べて幅広にしたことによ
り、塗布開始インナーリード20-1及び塗布終了インナ
ーリード20-5に多量の接着剤ワニスが塗布されても、
塗布後の接着剤ワニスはリード幅方向に拡散するので、
塗膜12aが他のリードに塗布される塗膜12と同程度
になり、膜厚は均一化される。このため、従来のような
ボンディング不良は生じ難くなる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。こ
こでは、接着剤ワニスの塗布手段としてディスペンサ方
式を用いた。また、接着剤ワニスにはポリエーテルアミ
ドイミド系の熱可塑性の樹脂を用いた。この接着剤ワニ
スは25℃において約100Pa・s、固形分が約20
wt%である。この接着剤ワニスを容積約30ccのバ
レル14に充填し、密封した。
こでは、接着剤ワニスの塗布手段としてディスペンサ方
式を用いた。また、接着剤ワニスにはポリエーテルアミ
ドイミド系の熱可塑性の樹脂を用いた。この接着剤ワニ
スは25℃において約100Pa・s、固形分が約20
wt%である。この接着剤ワニスを容積約30ccのバ
レル14に充填し、密封した。
【0018】リードフレームは、厚みtが0.15mm
で材質がFe−42%Ni合金製の板材にエッチングを
施し、従来技術による「試料1」と本発明による「試料
2」を製作した。なおリード間隔は、全て0.3mmに
した。「試料1」は、図6に示すようにインナーリード
11-1〜11-5の全てが同一幅(0.3mm)の従来技
術により製作したものである。また、「試料2」は図1
に示すように本発明により製作したものであり、塗布開
始インナーリード20 -1と塗布終了インナーリード20
-5の幅W1 を0.5mmにし、他のインナーリード20
-3〜20-4の幅を0.3mmにして製作したものであ
る。なお、「試料1」及び「試料2」は、共に同一材
(Fe−42%Ni合金)を用いており、製作工程も同
一である。また、図1及び図6では、説明の便宜上、リ
ード数を5本にしているが、実際には1リードフレーム
中に320本程度を有している。
で材質がFe−42%Ni合金製の板材にエッチングを
施し、従来技術による「試料1」と本発明による「試料
2」を製作した。なおリード間隔は、全て0.3mmに
した。「試料1」は、図6に示すようにインナーリード
11-1〜11-5の全てが同一幅(0.3mm)の従来技
術により製作したものである。また、「試料2」は図1
に示すように本発明により製作したものであり、塗布開
始インナーリード20 -1と塗布終了インナーリード20
-5の幅W1 を0.5mmにし、他のインナーリード20
-3〜20-4の幅を0.3mmにして製作したものであ
る。なお、「試料1」及び「試料2」は、共に同一材
(Fe−42%Ni合金)を用いており、製作工程も同
一である。また、図1及び図6では、説明の便宜上、リ
ード数を5本にしているが、実際には1リードフレーム
中に320本程度を有している。
【0019】この2種類のリードフレームのインナーリ
ード部に、図3に示した塗布装置10を用いて接着剤ワ
ニスを塗布した。この塗布に際しては、ニードル13を
リードフレームのインナーリード20-1〜20-5の一方
から他方に向けて、連続的に吐出及び移動(リード間で
も停止させない)させながら行った。また、塗布条件と
しては、吐出圧を3.5kg/cm2 、ニードル移動速
度を10mm/s、リードフレームとニードル先端間の
距離を0.15mmにした。この条件は溶媒乾燥後の塗
膜12の厚みの目標値を30μm程度にした場合であ
る。したがって、塗膜厚の目標値が変われば、塗布条件
も変える必要がある。溶媒乾燥に際しては3台のホット
プレートを用いて行った。各々のホットプレートの加熱
温度は100℃、200℃、300℃に設定し、塗膜1
2を形成した後のリードフレームを100℃→200℃
→300℃の順に各5分間づつ搬送させるものとした。
ード部に、図3に示した塗布装置10を用いて接着剤ワ
ニスを塗布した。この塗布に際しては、ニードル13を
リードフレームのインナーリード20-1〜20-5の一方
から他方に向けて、連続的に吐出及び移動(リード間で
も停止させない)させながら行った。また、塗布条件と
しては、吐出圧を3.5kg/cm2 、ニードル移動速
度を10mm/s、リードフレームとニードル先端間の
距離を0.15mmにした。この条件は溶媒乾燥後の塗
膜12の厚みの目標値を30μm程度にした場合であ
る。したがって、塗膜厚の目標値が変われば、塗布条件
も変える必要がある。溶媒乾燥に際しては3台のホット
プレートを用いて行った。各々のホットプレートの加熱
温度は100℃、200℃、300℃に設定し、塗膜1
2を形成した後のリードフレームを100℃→200℃
→300℃の順に各5分間づつ搬送させるものとした。
【0020】以上のようにして、100枚のリードフレ
ームに対して接着剤ワニスを塗布し、夫々のリードの膜
厚を測定した。塗膜厚の測定には市販の焦点顕微鏡(例
えば、最高0.1μmまでの差を検出できる精度を有す
るもの)を用い、塗膜表面と塗膜12近傍のリード(F
e−42%Ni合金)表面との高低差を求めたところ、
表1(「試料1」に関するもの)及び表2(「試料2」
に関するもの)に示す結果が得られた。
ームに対して接着剤ワニスを塗布し、夫々のリードの膜
厚を測定した。塗膜厚の測定には市販の焦点顕微鏡(例
えば、最高0.1μmまでの差を検出できる精度を有す
るもの)を用い、塗膜表面と塗膜12近傍のリード(F
e−42%Ni合金)表面との高低差を求めたところ、
表1(「試料1」に関するもの)及び表2(「試料2」
に関するもの)に示す結果が得られた。
【0021】
【表1】
【0022】表1における従来のリードフレームにおい
ては、最小値で9.9μm(38.9μm−29.0μ
m=9.9μm)の高低差、平均値で12.6μm(4
3.1μm−30.5μm=12.6μm)の高低差で
ある。また、最大値では23.9μm(55.6μm−
31.7μm=23.9μm)である。このように、従
来のリードフレームでは大きな膜厚ばらつきが見られ
る。
ては、最小値で9.9μm(38.9μm−29.0μ
m=9.9μm)の高低差、平均値で12.6μm(4
3.1μm−30.5μm=12.6μm)の高低差で
ある。また、最大値では23.9μm(55.6μm−
31.7μm=23.9μm)である。このように、従
来のリードフレームでは大きな膜厚ばらつきが見られ
る。
【0023】
【表2】
【0024】一方、表2に示すように、本発明によるリ
ードフレームは、最小値で1.2μm(30.1μm−
28.9μm=1.2μm)の高低差、平均値で0.8
μm(31.3μm−30.5μm=0.8μm)の高
低差である。また、最大値では1.3μm(32.9μ
m−31.6μm=1.3μm)である。このように、
本発明のリードフレームは従来のリードフレームに比
べ、高低差(リード間の膜厚差)を極めて小さくするこ
とができた。この結果、ワイヤボンディング工程におけ
るボンディング不良の発生を防止することができる。
ードフレームは、最小値で1.2μm(30.1μm−
28.9μm=1.2μm)の高低差、平均値で0.8
μm(31.3μm−30.5μm=0.8μm)の高
低差である。また、最大値では1.3μm(32.9μ
m−31.6μm=1.3μm)である。このように、
本発明のリードフレームは従来のリードフレームに比
べ、高低差(リード間の膜厚差)を極めて小さくするこ
とができた。この結果、ワイヤボンディング工程におけ
るボンディング不良の発生を防止することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、発明は、
インナーリードの内、接着剤ワニスの塗布開始リード及
び塗布終了リードの幅を他のリードの幅より広くしたた
め、接着剤ワニスの余剰分は幅方向に拡散する。したが
って、リード間の膜厚のばらつきを極めて小さくするこ
とができ、ボンディング時におけるボンディング不良を
生じ難くすることができる。
インナーリードの内、接着剤ワニスの塗布開始リード及
び塗布終了リードの幅を他のリードの幅より広くしたた
め、接着剤ワニスの余剰分は幅方向に拡散する。したが
って、リード間の膜厚のばらつきを極めて小さくするこ
とができ、ボンディング時におけるボンディング不良を
生じ難くすることができる。
【図1】本発明の半導体装置用リードフレームのインナ
ーリード部の詳細構成を示す斜視図である。
ーリード部の詳細構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のリードフレーム製造方法におけるワニ
ス塗布工程で用いられる塗布装置の模式的構成図であ
る。
ス塗布工程で用いられる塗布装置の模式的構成図であ
る。
【図3】LOCパッケージ構造の半導体装置の一例を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図4】従来のリードフレームにおいてワニスの液だれ
が生じた様子を示すニードル先端部の正面図である。
が生じた様子を示すニードル先端部の正面図である。
【図5】従来のリードフレームにおける塗布不良の例を
示す正面図であり、(a)は特定のリードの塗布量が多
いために塗膜に高低差を生じた状態を示し、(b)はリ
ードのサイドに液こぼれが生じた状態を示し、(c)は
リード間にブリッジが形成された状態を示している。
示す正面図であり、(a)は特定のリードの塗布量が多
いために塗膜に高低差を生じた状態を示し、(b)はリ
ードのサイドに液こぼれが生じた状態を示し、(c)は
リード間にブリッジが形成された状態を示している。
【図6】従来のリードフレームにおけるインナーリード
部の詳細を示す拡大斜視図である。
部の詳細を示す拡大斜視図である。
1 リードフレーム 10 塗布装置 11,11-1〜11-5,20-3〜20-4 インナーリー
ド 12 塗膜 13 ニードル 20-1 塗布開始インナーリード 20-5 塗布終了インナーリード
ド 12 塗膜 13 ニードル 20-1 塗布開始インナーリード 20-5 塗布終了インナーリード
Claims (2)
- 【請求項1】 インナーリードの半導体チップの搭載予
定領域に接着剤ワニスを塗布した半導体装置用リードフ
レームにおいて、 前記インナーリードの内、前記接着剤ワニスの塗布開始
リード及び塗布終了リードの幅を他のリードの幅より広
くしたことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。 - 【請求項2】 前記塗布開始リード及び前記塗布終了リ
ードは、前記他のリードの幅の1.3倍以上にすること
を特徴とする請求項1記載の半導体装置用リードフレー
ム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15120796A JP3341581B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 半導体装置用リードフレーム |
TW086107993A TW335545B (en) | 1996-06-12 | 1997-06-10 | Lead frame, method of making the same and semiconductor device using the same |
KR1019970024122A KR100474843B1 (ko) | 1996-06-12 | 1997-06-11 | 리드프레임,그의제조방법및그것을사용한반도체장치 |
US08/873,704 US6107675A (en) | 1996-06-12 | 1997-06-12 | Lead frame |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15120796A JP3341581B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 半導体装置用リードフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09331010A true JPH09331010A (ja) | 1997-12-22 |
JP3341581B2 JP3341581B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=15513586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15120796A Expired - Fee Related JP3341581B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 半導体装置用リードフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3341581B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202403A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド、及び、インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
JP2013208894A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-10-10 | Canon Inc | 液体吐出ヘッドの製造方法及びこの製造方法により製造された液体吐出ヘッド |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP15120796A patent/JP3341581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202403A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド、及び、インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
JP2013208894A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-10-10 | Canon Inc | 液体吐出ヘッドの製造方法及びこの製造方法により製造された液体吐出ヘッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3341581B2 (ja) | 2002-11-05 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |