JPH09330667A - 電磁波遮蔽処理したプラズマディスプレイ用前面板 - Google Patents

電磁波遮蔽処理したプラズマディスプレイ用前面板

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JPH09330667A
JPH09330667A JP8150770A JP15077096A JPH09330667A JP H09330667 A JPH09330667 A JP H09330667A JP 8150770 A JP8150770 A JP 8150770A JP 15077096 A JP15077096 A JP 15077096A JP H09330667 A JPH09330667 A JP H09330667A
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plasma display
conductive material
conductive
front plate
stripe
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Naoki Azuma
直樹 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイで問題となっている出
射光面からの電磁波の放出を遮蔽し、透過率が大幅に低
下させることがない、外的な衝撃においても導電性物質
が剥がれない、プラズマディスプレイ用前面板を提供す
る。 【解決手段】 透明樹脂板の片面又は両面に導電性物質
を付着したパネルを用いることを特徴とするプラズマデ
ィスプレイ用前面板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イを用いたテレビおよび映像機器において電磁波の放射
を押さえたプラズマディスプレイのガラス基板を保護す
る前面板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年テレビの大型化に伴い、従来の直視
型ブラウン管テレビからプラズマディスプレイテレビの
需要が高まっている。プラズマディスプレイの特徴は、
プラズマ素子で発光させ、この発光を直接観察する。こ
のプラズマ素子は一般にガラス基板で作られているが、
このガラス基板を外からの衝撃で直接壊されないため、
むき出しにせず、図1の1で示す様に出射側の面と観察
者の間に保護板としてスクリーンのように前面板が設け
られている。なお、前面板は図1に示す様にファンでハ
ウジング内の空気を対流させて放熱するためにガラス基
板とは密着せず、ある間隔で前面板は設けられる。これ
までの直視型ブラウン管テレビではブラウン管が大きい
ため映像の出射面よりかなりハウジング全体が大きい。
【0003】しかし、プラズマディスプレイでは、基板
は、液晶と同様ガラス基板によるためハウジング全体、
特に厚みが薄く、コンパクトに設計できる。また、ハウ
ジング全体における出射面の面積の比率が大きい。この
ような設計になると、これまでのブラウン管テレビは、
ハウジング全体が大きく、回路が別基板のために、基板
や電源からの電磁波を外へ遮蔽したり、自然界からの電
磁波を遮蔽するにはハウジング内部を導電性処理した
り、基板を出射光面から遠いところに配置したり、基板
を金属板で覆うことにより電磁波を遮蔽することが出来
る。従って、出射光面には電磁波を遮蔽する必要がなか
った。
【0004】しかし、プラズマディスプレイは出射光面
とハウジングとの面積差が小さく、ハウジングもコンパ
クトなため、ハウジング内部を導電性処理しただけでは
電磁波は遮蔽しきれず、また、ハウジング内部で、回路
を金属板で覆うことはスペース的に無理がある。プラズ
マディスプレイは出来るだけ大画面、コンパクト化され
る傾向にあるため、余分スペースは削られる。また、回
路もガラス基板上であったり、実装基板上であるため、
ブラウン管テレビのような電磁波対策がとりづらい。と
はいえ、ハウジング部分からの電磁波は、近年遮蔽が出
来てきている。
【0005】しかし、出射光面が大きいため、出射光面
からの電磁波が漏れる。そこで、出射光面にも電磁波を
遮蔽する対策が必要となる。特にVCCI(情報処理装
置等電波障害自主規制協議会)からの規制も年々と規制
が厳しくなり、これまでの電磁波遮蔽対策よりもより厳
しい電磁波遮蔽対策が、必要となってくる。一般的に
は、前面板は出射光面に用いられるのでガラス基板の透
明電極に用いられているITOや酸化錫のような透明性
導電性物質一面に蒸着することが簡単で、かつ透明性の
あるので使用可能であるように思える。しかし、ITO
の様な透明性導電性物質を前面板の全面に付着すると、
電磁波を遮蔽するためには300μm以上の厚みで付着
させなければならない。この厚みになると光線透過率が
低くなり、ヘーズが高くなり、プラズマディスプレイの
映像の質が悪くなり好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はプラズマディ
スプレイで問題となっている出射光面からの電磁波の放
出を遮蔽し、透過率が大幅に低下させることがない、外
的な衝撃においても導電性物質が剥がれないプラズマデ
ィスプレイ用前面板を提供することである。
【0007】
【課題を解決させるための手段】本発明者は、この問題
を解決すべく鋭意研究の結果、電磁波を遮蔽するために
は、前面板に導電性を待たせる必要があり、すなわち、
入射光の面に導電性物質をストライプまたはメッシュ状
に付着することで、透過光を大幅に低下させずに電磁波
を遮蔽する事が出来て、外的な衝撃においても導電性物
質が剥がれない、プラズマディスプレイ用前面板が出来
ることを見い出し、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明は、透明樹脂板の片面又は両
面に導電性物質を付着したパネルを用いることを特徴と
するプラズマディスプレイ用前面板である。導電性物質
として、導電性ペースト又は導電性塗料が好ましい。導
電性物質をストライプもしくはメッシュ状に付着したパ
ネルであることが好ましい。
【0009】導電性物質のストライプもしくはメッシュ
状の線幅rは、1μm≦r≦1000μm、間隔sは、
1μm≦s≦5000μm、厚みdは、0.1μm≦d
≦1000μmであることが、更に好ましい。また、導
電性物質のストライプもしくはメッシュ状の線幅の最大
値Rと間隔の最小値Lの比L/Rを0.1以上5000
以下にすることが好ましい。
【0010】更に、プラズマディスプレイ用前面板の両
面又は片面に反射防止、帯電防止、汚れ防止のうち少な
くとも1つの機能を付与することが好ましい。以下、本
発明を詳細に説明する。本発明で用いられる導電性物質
としては、各種の材料を用いることが出来る。ITOや
酸化錫、酸化チタンのような透明性導電性物質でも良
い。また、金、銀、銅、クロム、ニッケル、アルミ等の
金属あるいはこれらの合金、混合物を用いても良い。さ
らに、導電性のあるカーボンを用いても良い。
【0011】これらの導電性物質は単体では透明樹脂板
には付着しないし、均一に付着できない。しない。ま
た、透明性電極の場合は、蒸着やスパッタリングで行う
ため、大サイズの対応が難しく、また、蒸着やスパッタ
リングをしたくない不必要な部分にマスクをかけたりし
なければならないため作業効率が悪い。そこで、導電性
物質として、これらの金属やカーボンと付着させるため
の有機バインダー等の接着剤、必要に応じて、作業性の
ための溶剤を混合した導電性ペースト、導電性塗料を用
いてもよい。
【0012】有機バインダーとしては、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、
スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド樹
脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。これら有機バインダ
ーは、1種でも良いし、複数種用いても良い。溶剤とし
ては、トルエン、キシレン等の芳香族類、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸ブ
チル、酢酸エチル等のエステル類、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル等のエチレングリコールエーテルエステル類、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノイソブチルエーテル等のジエチレングリコ
ールエーテルエステル類、同様なトリエチレングリコー
ルエーテルエステル類、プロピレングリコールエーテル
エステル類、ジプロピレングリコールエーテルエステル
類、トリプロピレングリコールエーテルエステル類やテ
ノペノール類、アルコール類、フェーノール類、N−メ
チルピロリドン、ラクトン類等の1種もしくは複数種が
用いられる。また、用いる透明樹脂板にもよるが、沸点
が高くなく、透明樹脂板を犯しにくい溶剤を用いるのが
好ましい。
【0013】また、導電性ペーストや導電性塗料には、
これらの他に安定剤、着色剤を添加しても良い。着色剤
を加える際には、外観を良くし、外光反射を吸収するた
めに、暗色性色調の着色剤を添加するのも好ましいし、
特定の波長を吸収する選択波長を吸収する着色剤であれ
ばさらに好ましい。導電性ペースト、導電性塗料につい
てもこれらは元々遮光性があるので、透過性を出すのは
難しい。そこで、これらの導電性物質をストライプ又は
メッシュ状に付着させ、基板からの出射光を透過する部
分を均等に設けるのが好ましい。ストライプやメッシュ
の線幅については、太いと電磁波遮蔽効果が高いが、外
観上風合いが悪い。細いと作業的に均一化しにくく、ま
た、途中で断線し、電磁波を遮蔽することが出来ない。
好ましくは1μm〜1000μmである。プラズマディ
スプレイのプラズマ素子基板は一般に良く知られている
ようにRGBの発光体のそれぞれが約50μmの隔壁で
区切られ、約250μmのR発光体もしくはG発光体も
しくはB発光体のプラズマ素子部と繰り返されている。
従って、ストライプやメッシュの線幅についてはこの周
期と位置あわせをして用いることが好ましい、さらに好
ましくは、プラズマ素子の1区画を完全に遮蔽しないた
めに、1μm〜300μmである。さらに導電性物質を
付着する精度や外観的に目立ちにくいことから20μm
〜300μmが好ましい。
【0014】導電性物質のストライプ及びメッシュ状の
間隔は狭いほど、抜ける電磁波が少なくて好ましいが、
上記のプラズマ素子を覆って遮光してしまうと、画像が
表現できないため好ましくない。広すぎると電磁波が抜
けてしまい遮蔽効果が減少する。好ましくは、1μm〜
5000μmである。間隔の精度を保つため、また、プ
ラズマ発光素子1区画を遮光しないため、均一に面を遮
蔽するためさらに好ましくは、10〜1000μmであ
る。
【0015】付着した導電性物質の厚みであるが、厚み
は厚い方が導電性が良い。しかし、厚くするためには手
間がかかり、作業効率が悪い。また、0.1μmより薄
いと電磁波の遮蔽効果が弱い。従って、好ましくは、
0.1μm以上1000μmである。しかし、斜めから
見たとき、付着した導電性物質が厚いと遮光してしまい
視野角が狭くなる。よって、さらに好ましいのは、0.
1μm以上100μmである。
【0016】線幅と間隔の比については透過率、即ち、
画像の明るさや、プラズマ素子の1区画を遮蔽しないこ
とに重要な影響を与える。前面板内の線幅の最大値と間
隔の最小値との比が0.1以上3000以下であると画
像の明るさを低下させずに電磁波の遮蔽効果が得られ
る。0.1より小さいと透過率が低すぎ、3000より
大きいと電磁波遮蔽効果が出なくて好ましくない。さら
に好ましいのは0.3以上1000以下である。この場
合だと作業性も良く、かつ、精度良く導電性物質を付着
することが出来る。
【0017】これらの線幅、間隔、厚みは、前面板内で
すべて均一である必要はなく、画面中央を細くし、間隔
を広げたり、端部を太く、厚くしもよい。付着方法の精
度から、導電性物質が直線ではなく、波を打つ曲線であ
っても外観上支障が無い程度であればかまわない。ま
た、ストライプ、メッシュ形状について縦方向、横方
向、斜め方向等特に限定されることは無い。ただし、ス
トライプについては、上記プラズマ素子間の隔壁と同方
向にする事でプラズマ素子を遮光することが無く好まし
い。しかし、ストライプの線幅が、プラズマ素子の1区
画220μmより薄い場合には特に気にする必要は無
い。メッシュ形状についても隔壁の方向にあわせるのが
よいが、効率よく遮蔽するために、回転させて設置して
も良い。例えば、45°に回転させてメッシュの対角方
向が、隔壁方向になっても良い。
【0018】導電性物質を付着する方法としては、スク
リーン印刷、グラビア印刷、フォトリソグラフ等の印刷
する方法、蒸着、スパッタリング、スプレー、塗布等が
挙げられる。精度良く付着する方法として、スクリーン
印刷、カレンダー印刷、フォトリソグラフ等の印刷方法
が挙げられる。この場合、特に導電性物質に導電性ペー
スト、導電性塗料を用いると、その作業性が向上し好ま
しい。
【0019】導電性物質を付着した結果、その導電性
は、抵抗値が低いほど導電性が高く、それに伴い、電磁
波の遮蔽効果は高くなる。抵抗値としては、放射される
電磁波が、弱い場合には、導電性物質部分の10cm間
隔での測定で0.1MΩ以下であることが好ましい。さ
らに好ましくは1000Ωであることが好ましい。本発
明に用いる透明樹脂板としては、アクリル樹脂、スチレ
ン樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂および塩化
ビニル等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂
等の熱硬化性樹脂が挙げられる。特に、光透過性の良い
アクリル樹脂や導電性ペーストや導電性塗料中の溶剤を
乾燥するために耐熱性の高いポリカーボネート樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。
【0020】また、特定の波長を吸収する、波長選択性
を持つ着色剤も好ましい。このような着色剤として、色
素、顔料、カーボン、金属塩、金属錯体等が挙げられ
る。また、用いる熱可塑性透明樹脂や微粒子に相溶する
材料であれば更に好ましい。なお、着色剤は、色度、明
度を満たすものであれば1種に限らず複数種できる。本
発明の前面板の両面又は出射光面のみに反射防止、帯電
防止、汚れ防止性能を設ける方法としては、透明樹脂板
より高屈折率のフッ素樹脂をコーティングしたり塗布や
ディッピングで前面板に付与することにより、反射防止
や汚れ防止性能を持たせることが出来る。また、シリコ
ン系樹脂を上記と同様にして前面板に付与することによ
り、汚れ防止性能を持たせることが出来る。
【0021】屈折率の異なるフッ化マグネシウム、酸化
チタン等の金属酸化物を前面板に単層もしくは多層にコ
ーティングすることで反射防止機能を持たせることも好
ましい。また、テレビのような画面を見ることを目的と
する機器について、必ずしも反射光を低下することが反
射防止というわけではなく、表面に微細な凹凸形状を用
いて反射光を全体に散乱することで直接視界に入る反射
光を低下することも反射防止機能をもつと考えられ、好
ましい。この場合には、プレス成形、エッチング加工等
の加工方法により、表面に凸凹形状を設けるのも好まし
い。
【0022】また、微細な粉末、例えば、シリカ、アル
ミナ、酸化錫、マイカ、二酸化チタン等の無機物を混入
したインキあるいは接着剤を表面に印刷するのも好まし
い。インキや接着剤は一般的に用いられているアクリル
系、ウレタン系、エポキシ系等が使用できる。この場
合、インキや接着剤は透過性の良いものがよく、アクリ
ル系、エポキシ系が特に好ましい。
【0023】また、帯電防止については、帯電防止剤を
塗布したり、帯電防止剤を透明樹脂板に混入することも
好ましい。帯電防止剤には微細な金属物質や金属酸化物
を用いても良いし、界面活性剤を用いても良い。ポリエ
ーテル系、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチ
レンオキサイド等やエステル系例えばアミド系やイミド
系、カルボン酸エーテル系その他が挙げられる。界面活
性剤では、アニオン系界面活性剤のカルボン酸塩、スル
ホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、もしくはこれらの誘導体
等が挙げられる。これらは1種でも良く複数種でも良
い。
【0024】またこれらの処理をした透明樹脂板を前面
板の片面もしくは両面に積層することもできる。なお、
本発明で用いる前面板は電磁波を遮蔽するためにアース
をする必要がある。これは、プラズマディスプレイの画
面部分の外側の2面もしくは4面にグランド電極を用い
て本体のアースに直結してやればよい。両面に導電性物
質を付着する場合には、両面がつながるようにグランド
電極を設置すればよい。このように画面の外側にグラン
ド電極を用いてやれば、ハウジング部分にこのグランド
電極を隠すことが出来るので、外観が非常によい。ま
た、ストライプ及びメッシュ状にする場合、これらが断
線しないようにアースをする必要がある。そのため、こ
れらストライプ及びメッシュ状の形状はプラズマディス
プレイの画面のサイズもしくはそれ以上のサイズで設け
る必要がある。
【0025】
【発明の実施の形態】実施例、比較例で用いた評価及び
試験方法は次の通りである。 (1)導電性の確認 (株)鶴賀電機製作所製のDIGITAL AC mΩ
METER MODEL 3562を用いて作製した
サンプルの中心について端子の距離が10cmの間隔で
の付着した導電性物質部分の4線式測定による抵抗値を
測定する。必要に応じて、導電性物質状にグランド電極
を設けて抵抗を測定し易くしても良い。なお、導電性物
質がストライプ状に付着している場合にはストライプ方
向に端子を10cm離して測定する。
【0026】この機器では抵抗値が200Ωまでしか測
定できない。そこでこの機器で抵抗値が200Ωの場合
には機器を変えて横河電機製のデジタルマルチメーター
7541を用いて2線式測定による抵抗値を測定する。
測定部分は上記と同様にして測定する。この場合、端子
の抵抗はサンプルの抵抗より遥かに小さいので無視出来
るとして、上記4線式の測定による抵抗値と同様に扱え
るとして評価する。 (2)透過性の確認 日本電色製のヘーズメーターDP−1001を用い、光
線透過率を測定する。
【0027】
【実施例1】銀の粉体とバインダー樹脂にポリエチレン
樹脂、酸化防止剤と溶剤にジエチレングリコールモノエ
チルエーテルを含む導電性ペーストを用い、透明樹脂板
にテレビの21inchより一回り大きい、22inc
hのアクリル樹脂板を用いて、スクリーン印刷で、線幅
平均200μm、間隔平均240μm、L/R=1.
2、厚み平均7.5μmのストライプ形状を片面に印刷
する。その後、70℃で2時間溶剤を乾燥した。なお、
ストライプ形状はアクリル樹脂板の中央21inchに
付着し、その周辺はグランド電極として4辺とも同じ導
電性ペーストを付着して構成する。
【0028】このようにして製造した前面板の導電性
は、抵抗値が、0.47Ωであり、かなり導電性が高
い。光線透過率は、57%であった。また、21inc
hのプラズマディスプレイの前面板として、導電物質が
付着してある面をガラス基板側に向け、隔壁部分にスト
ライプ形状の中央部分がくるようにしてテレビに装着し
たところ、プラズマディスプレイから発する電磁波が大
幅に遮蔽でき、また、画像も遮光される部分がほとんど
なく観察できる。また、導電性物質は入射側に付着して
いるので、外からの影響により剥がれることがない。
【0029】
【実施例2】実施例1で作製した前面板の出射光側にポ
リエチレンテレフタレート樹脂の片面に微細なシリカ粉
末を混入したアクリル系接着剤を塗布して表面を荒らし
た反射防止シートを積層する。このようにして製造した
前面板の導電性は実施例1同様0.47Ωである。光線
透過率は、45%と実施例1より低下しているが、高い
値を示す。また実施例1と同様にしてプラズマディスプ
レイに装着したところ、プラズマディスプレイから発す
る電磁波を大幅に遮蔽することができ、かつ画像も遮光
される部分がほとんど観察されない。また、実施例1で
は前面板に蛍光灯の写り込みが気になっていたが、実施
例2では蛍光灯の写り込みは無くなり、どの角度から画
面を見ても映像が見やすい。また、導電性物質はテレビ
内部側に付着しているので、外からの影響により剥がれ
ることがない。
【0030】
【比較例1】導電性物質を付着していないアクリル板を
前面板として用いる。この場合導電性は抵抗値で、1×
1016Ω以上であり、導電性は悪く、電磁波の遮蔽は悪
い。光線透過率は92%と高いが、実際に実施例1、2
同様、21inchのプラズマディスプレイに装着して
もプラズマディスプレイから発する電磁波を遮蔽するこ
とが出来ないので好ましくない。
【0031】
【発明の効果】プラズマ素子を保護すると共に人体や周
辺機器に悪影響を及ぼす電磁波を遮蔽することの出来、
透過率が大幅に低下することなく、外的な衝撃で導電性
物質が剥がれることのないプラズマディスプレイ用前面
板を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイの構成を示すの
模式図の1例である。
【図2】導電性の測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1、前面板 2、ガラス基板 3、ハウジング 4、ファン 5、透明樹脂板 6、導電性物質 7、グランド電極 8、端子 9、デジタルマルチメーター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂板よりなるプラズマディスプレ
    イ用前面板において、入射光側の面に導電性物質をスト
    ライプ又はメッシュ状に付着することを特徴とするプラ
    ズマディスプレイ用前面板。
  2. 【請求項2】 導電性物質として、導電性ペースト又は
    導電性塗料を用いることを特徴とする請求項1記載のプ
    ラズマディスプレイ用前面板。
  3. 【請求項3】 導電性物質をストライプもしくはメッシ
    ュ状に付着したパネルを用いることを特徴とする請求項
    1又は2記載のプラズマディスプレイ用前面板。
  4. 【請求項4】 導電性物質のストライプもしくはメッシ
    ュ状の線幅rは、1μm≦r≦1000μm、間隔s
    は、1μm≦s≦5000μm、厚みdは、0.1μm
    ≦d≦1000μmであることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のプラズマディスプレイ用前面板。
  5. 【請求項5】 導電性物質のストライプもしくはメッシ
    ュ状の線幅の最大値Rと間隔の最小値Lの比L/Rを
    0.1以上5000以下にすることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のプラズマディスプレイ用前面
    板。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載のプラ
    ズマディスプレイ用前面板の両面又は片面に反射防止、
    帯電防止、汚れ防止のうち少なくとも1つの機能を付与
    することを特徴とするプラズマディスプレイ用前面板。
JP8150770A 1996-06-12 1996-06-12 電磁波遮蔽処理したプラズマディスプレイ用前面板 Withdrawn JPH09330667A (ja)

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