JPH09330597A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09330597A
JPH09330597A JP14589096A JP14589096A JPH09330597A JP H09330597 A JPH09330597 A JP H09330597A JP 14589096 A JP14589096 A JP 14589096A JP 14589096 A JP14589096 A JP 14589096A JP H09330597 A JPH09330597 A JP H09330597A
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switching circuit
floating gate
semiconductor memory
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Yasuhiro Kobayashi
靖弘 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値データを記憶する半導体記憶装置の歩留
まりを向上させること。 【解決手段】 メモリセルに対して複数の書き込み状態
を設定して多値のデータを記憶させるフラッシュEEP
ROMにおいて、多値レベル切替回路2により、、書き
込み状態の設定レベルを変化させる。多値レベル切替回
路2は、ボンディング端子の切り替えによりNORゲー
ト3〜6入力する信号の状態を変化させる。制御コア回
路140は、NORゲート3〜6からの信号の状態に応
じて、多値のレベルを変更する。こうすることにより、
例えば、16値対応メモリセルとして不良品であったも
のを8値対応メモリセルとして再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、詳しくは、不揮発性半導体メモリ、特に、フラッ
シュEEPROM(Electrical Erasable and Programma
ble Read Only Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、FRAM(Ferro-electric Random
Access Memory)、EPROM(Erasable and Programma
ble Read Only Memory)、EEPROMなどの不揮発性
半導体メモリが注目されている。EPROMやEEPR
OMでは、浮遊ゲートに電荷を蓄積し、電荷の有無によ
るしきい値電圧の変化を制御ゲートによって検出するこ
とで、データの記憶を行わせるようになっている。
【0003】また、EEPROMには、メモリチップ全
体でデータの消去を行うか、又は、メモリセルアレイを
任意のブロックに分けてその各ブロック単位でデータの
消去を行うフラッシュEEPROMがある。フラッシュ
EEPROMを構成するメモリセルは、スプリットゲー
ト型とスタックトゲート型とに大きく分類される。
【0004】1)スプリットゲート型メモリセル スプリットゲート型のフラッシュEEPROMは、WO
92/18980(G11C 13/00)に示されて
いる。図9に同公報に記載されているスプリットゲート
型メモリセル101の断面構造を示す。
【0005】P型単結晶シリコン基板102上にN型の
ソースS及びドレインDが形成されている。ソースSと
ドレインDに挟まれたチェネルCH上に、第1の絶縁膜
103を介して浮遊ゲートFGが形成されている。浮遊
ゲートFG上に第2の絶縁膜104を介して制御ゲート
CGが形成されている。制御ゲートCGの一部は、第1
の絶縁膜103を介してチャネルCH上に配置され、選
択ゲート105を構成している。
【0006】図10にスプリットゲート型メモリセル1
01を用いたフラッシュEEPROM121の全体構成
を示す。メモリセルアレイ122は、複数のメモリセル
101がマトリクス状に配置されて構成されている。行
(ロウ)方向に配列された各メモリセル101の制御ゲ
ートCGは、共通のワード線WLa〜WLzに接続され
ている。列(カラム)方向に配列された各メモリセル1
01のドレインDは、共通のビット線BLa〜BLzに
接続されている。全てのメモリセル101のソースSは
共通ソース線SLに接続されている。
【0007】各ワード線WLa〜WLzはロウデコーダ
123に接続され、各ビット線BLa〜BLzはカラム
デコーダ124に接続されている。外部から指定された
ロウアドレス及びカラムアドレスは、アドレスピン12
5に入力される。そのロウアドレス及びカラムアドレス
は、アドレスピン125からアドレスバッファ126を
介してアドレスラッチ127へ転送される。アドレスラ
ッチ127でラッチされた各アドレスのうち、ロウアド
レスはロウデコーダへ転送され、カラムアドレスはカラ
ムデコーダ124へ転送される。
【0008】ロウデコーダ123は、アドレスラッチ1
27でラッチされたロウアドレスに対応した1本のワー
ド線WLa〜WLz(例えば、WLm)を選択し、その
選択したワード線WLmとゲート電圧制御回路134と
を接続する。カラムデコーダ124は、アドレスラッチ
127でラッチされたカラムアドレスに対応したビット
線BLa〜BLz(例えば、BLm)を選択し、その選
択したビット線BLmとドレイン電圧制御回路133と
を接続する。
【0009】ゲート電圧制御回路134は、ロウデコー
ダ123を介して接続されたワード線WLmの電位を、
図11に示す各動作モードに対応して制御する。ドレイ
ン電圧制御回路133は、カラムデコーダ124を介し
て接続されたビット線BLmの電位を、図11に示す動
作モードに対応して制御する。共通ソース線SLはソー
ス電圧制御回路132に接続されている。ソース電圧制
御回路132は、共通ソース線SLの電位を、図11に
示す各動作モードに対応して制御する。
【0010】外部から指定されたデータは、データピン
128に入力される。そのデータは、データピン128
から入力バッファ129を介してカラムデコーダ124
へ転送される。カラムデコーダ124は、前記のように
選択したビット線BLa〜BLzの電位を、そのデータ
に対応して後記するように制御する。任意のメモリセル
101から読み出されたデータは、ビット線BLa〜B
Lzからカラムデコーダ124を介してセンスアンプ群
130へ転送される。センスアンプ群130は、数個の
センスアンプ(図示略)から構成されている。カラムデ
コーダ124は、選択したビット線BLmと各センスア
ンプとを接続する。後記するように、センスアンプ群1
30で判別されたデータは、出力バッファ131からデ
ータピン128を介して外部へ出力される。
【0011】尚、上記した各回路(123,124,1
26,127,129〜134)の動作は、制御コア回
路140によって制御される。次に、フラッシュEEP
ROM121の各動作モード(消去モード、書き込みモ
ード、読み出しモード)について、図11を参照して説
明する。 (a)消去モード 消去モードにおいて、共通ソース線SL及び全てのビッ
ト線BLa〜BLzの電位はグランドレベル(=0V)
に保持される。選択されたワード線WLmには14〜1
5Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WL1,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。そのため、選択されたワード線WLm
に接続されている各メモリセル101の制御ゲートCG
は14〜15Vに持ち上げられる。
【0012】ところで、ソースS及び基板102と浮遊
ゲートFGとの間の静電容量と、制御ゲートCGと浮遊
ゲートFGの間の静電容量とを比べると、前者の方が圧
倒的に大きい。そのため、制御ゲートCGが14〜15
V、ドレインが0Vの場合、制御ゲートCGと浮遊ゲー
トFGとの間に高電界が生じる。その結果、ファウラー
−ノルドハルム・トンネル電流(Fowler-Nordheim Tunne
l Current、以下、FNトンネル電流という)が流れ、
浮遊ゲートFG中の電子が制御ゲートCG側へ引き抜か
れて、メモリセル101に記憶されたデータの消去が行
われる。
【0013】この消去動作は、選択されたワード線WL
mに接続されている全てのメモリセル101に対して行
われる。尚、複数のワード線WLa〜WLzを同時に選
択することにより、その各ワード線に接続されている全
てのメモリセル101に対して消去動作を行うこともで
きる。このように、メモリセルアレイ122を複数組の
ワード線WLa〜WLz毎の任意のブロックに分けてそ
の各ブロック単位でデータの消去を行う消去動作は、ブ
ロック消去と呼ばれる。
【0014】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたビット線BLmの
電位はグランドレベルに保持され、それ以外のビット線
(非選択のビット線)BLa〜BL1,BLn〜BLz
の電位は、選択されたワード線の電位(2V)以上に保
持される。選択されたメモリセル101の制御ゲートC
Gに接続されているワード線WLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のワード線(非選択のワード線)WLa〜
WL1,WLn〜WLzの電位はグランドレベルにされ
る。共通ソース線SLには12Vが供給される。
【0015】ところで、メモリセル101において、制
御ゲートCGとソースS及びドレインDによって構成さ
れるトランジスタのしきい値電圧Vthは0.5Vであ
る。従って、選択されたメモリセル101では、ドレイ
ンD中の電子は反転状態のチャネルCH中へ移動する。
そのため、ソースSからドレインDへ電流(セル電流)
が流れる。
【0016】一方、ソースSに12Vが印加されるた
め、ソースSと浮遊ゲートFGとの間の容量を介したカ
ップリングにより、浮遊ゲートFGの電位が持ち上げら
れる。そのため、チャネルCHと浮遊ゲートFGとの間
には高電界が生じる。従って、チャネルCH中の電子は
加速されてホットエレクトロンとなり、図9の矢印Aに
示すように、そのホットエレクトロンは浮遊ゲートFG
へ注入される。その結果、選択されたメモリセル101
の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットのデー
タが書き込まれて記憶される。
【0017】この書き込み動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。 (c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル101
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
4Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WL1,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。選択されたメモリセル101のドレイ
ンDに接続されているビット線BLmには2Vが供給さ
れ、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜
BL1,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされ
る。
【0018】前記したように、消去状態にあるメモリセ
ル101の浮遊ゲートFG中からは電子が引き抜かれて
いるため、浮遊ゲートFGはプラスに帯電している。ま
た、書き込み状態にあるメモリセル101の浮遊ゲート
FG中には電子が注入されているため、浮遊ゲートFG
はマイナスに帯電している。従って、消去状態にあるメ
モリセル101の浮遊ゲートFG直下のチャネルCHは
オンしており、書き込み状態にあるメモリセル101の
浮遊ゲートFG直下のチャネルCHはオフしている。そ
のため、制御ゲートCGに4Vが印加されたとき、ドレ
インDからソースSへ流れる電流(セル電流)は、消去
状態のメモリセル101の方が書き込み状態のメモリセ
ル101よりも大きくなる。
【0019】この各メモリセル101間のセル電流値I
dの大小をセンスアンプ群130内の各センスアンプで
判別することにより、メモリセル101に記憶されたデ
ータの値を読み出すことができる。例えば、消去状態の
メモリセル101のデータの値を「1」、書き込み状態
のメモリセル101のデータの値を「0」として読み出
しを行う。つまり、各メモリセル101に、消去状態の
データ値「1」と、書き込み状態のデータ値「0」の2
値を記憶させることができる。
【0020】この読み出し動作は、消去動作と異なり、
選択されたメモリセル101毎に行うことができる。と
ころで、スプリットゲート型メモリセル101におい
て、ソースSをドレインと呼び、ドレインDをソースと
呼ぶフラッシュEEPROMが、USP5029130
(G11C11/40)に示されている。
【0021】図12に、同公報に記載されているスプリ
ットゲート型メモリセル110の断面構造を示す。図1
3に、スプリットゲート型メモリセル110を用いたフ
ラッシュEEPROM111の全体構成を示す。図14
に、フラッシュEEPROM111の各動作モードにお
ける各部の電位を示す。スプリットゲート型メモリセル
110において、スプリットゲート型メモリセル101
と異なるのは、ソースS及びドレインDの呼び方が逆に
なっている点だけである。つまり、メモリセル110の
ソースSはメモリセル101においてはドレインDと呼
ばれ、メモリセル110のドレインDはメモリセル10
1においてはソースSと呼ばれる。
【0022】フラッシュEEPROM111において、
フラッシュEEPROM121と異なるのは、共通ソー
ス線SLが接地されている点だけである。従って、いず
れの動作モードにおいても、共通ソース線SLの電位は
グランドレベルに保持される。また、書き込みモードに
おいて、選択されたメモリセル110のドレインDに接
続されているビット線BLmには12Vが供給され、そ
れ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜BL
1,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされる。
【0023】ところで、メモリセル110において、制
御ゲートCGとソースS及びドレインDによって構成さ
れるトランジスタのしきい値電圧Vthは0.5Vであ
る。従って、選択されたメモリセル110では、ソース
S中の電子は反転状態のチャネルCH中へ移動する。そ
のため、ドレインDからソースSへ電流(セル電流)が
流れる。
【0024】一方、ドレインDに12Vが印加されるた
め、ドレインDと浮遊ゲートFGとの間の容量を介した
カップリングにより、浮遊ゲートFGの電位が持ち上げ
られる。そのため、チャネルCHと浮遊ゲートFGとの
間には高電界が生じる。従って、チャネルCH中の電子
は加速されてホットエレクトロンとなり、図12の矢印
Aに示すように、そのホットエレクトロンは浮遊ゲート
FGへ注入される。その結果、選択されたメモリセル1
10の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットの
データが書き込まれて記憶される。
【0025】尚、フラッシュEEPROM121におい
て、ソース電圧制御回路132をソース電流制御回路に
置き代える構成も提案されている。この場合は、ソース
電流制御回路によってセル電流値Idを一定値に制御す
ることで、共通ソース線SLの電位を図11に示す各動
作モードに対応して制御する。また、フラッシュEEP
ROM121又はフラッシュEEPROM111におい
て、ドレイン電圧制御回路133をドレイン電流制御回
路に置き代える構成も提案されている。この場合は、ド
レイン電流制御回路によってセル電流値Idを一定値に
制御することで、ビット線BLmの電位を図11又は図
14に示す各動作モードに対応して制御する。
【0026】また、フラッシュEEPROM121にお
いて、全てのメモリセル101のソースSを共通ソース
線SLに接続するのではなく、行方向に配列された各メ
モリセル101のソースSだけを共通のソース線に接続
する構成も提案されている。この場合は、ソース線デコ
ーダを設け、カラムアドレスに対応した1本のソース線
を選択し、その選択したソース線とソース電圧制御回路
132とを接続するようにする。
【0027】ところで、近年、フラッシュEEPROM
の集積度を向上させるため、メモリセルに消去状態を書
き込み状態の2値(=1ビット)を記憶させるだけでな
く、3値以上を記憶させること(多値記憶動作)が求め
られている。図15にスプリットゲート型メモリセル1
01、111における浮遊ゲートFGの電位Vfgとセ
ル電流値Idの特性を示す。尚、浮遊ゲート電位Vfg
はソースSに対する浮遊ゲートFGの電位である。
【0028】読み出しモードにおいて、制御ゲートCG
には一定電圧(=4V)が印加されているため、制御ゲ
ートCGの直下のチャネルCHは定抵抗として機能す
る。よって、スプリットゲート型メモリセル101、1
11は、浮遊ゲートFGとソースS及びドレインDとか
ら構成されるトランジスタと、制御ゲートCG直下のチ
ャネルCHからなる定抵抗とを直列接続したものとみな
すことができる。
【0029】従って、浮遊ゲート電位Vfgが一定値
(=3.5V)未満の領域では、トランジスタの特性が
支配的となる。そのため、メモリセル101、111に
おいて、浮遊ゲートFGとソースS及びドレインDによ
って構成されるトランジスタのしきい値電圧Vth(=
0.5V)より浮遊ゲート電位Vfgが小さい領域で
は、セル電流値Idはゼロとなる。そして、浮遊ゲート
電位Vfgがしきい値電圧Vthを越えると、セル電流
値Idは右肩上がりの特性を示す。また、浮遊ゲート電
位Vfgが3.5Vを越える領域では、制御ゲートCG
の直下のチャネルCHからなる定抵抗の特性が支配的と
なり、セル電流値Idは飽和する。
【0030】ところで、浮遊ゲート電位Vfgは、書き
込み動作において浮遊ゲートFGに蓄積された電荷によ
って生じる電位Vfgwと、ドレインDからのカップリ
ングによって生じる電位Vfgcとの和である(Vfg
=Vfgw+Vfgc)。読み出し動作において、電位
Vfgcは一定であるため、セル電流値Idは電位Vf
gwによって一義的に決定される。また、書き込み動作
において、浮遊ゲートFGの電荷量は、その動作時間を
調整することによって制御することができる。
【0031】従って、書き込み動作において、その動作
時間を調整して浮遊ゲートFGの電荷量を制御すること
で電位Vfgwを制御すれば、浮遊ゲート電位Vfgを
制御することができる。その結果、読み出し動作におけ
るセル電流値Idを任意に設定することができる。そこ
で、図15に示すように、セル電流値Idが40μA未
満の領域をデータ値「11」、40μA以上80μA未
満の領域をデータ値「10」、80μA以上120μA
未満の領域をデータ値「01」、120μA以上の領域
をデータ値「00」にそれぞれ対応づける。そして、書
き込み動作において、浮遊ゲート電位Vfg(=Va,
Vb,Vc)が前記各セル電流値Id(=40,80,
120μA)に対応した値になるように動作時間を調整
する。
【0032】つまり、消去状態にあるメモリセル10
1、111の浮遊ゲートFG中からは電子が引き抜かれ
ているため、データ値「00」を記憶しているのと同じ
状態になっている。このとき、浮遊ゲート電位Vfgは
電位Vc(=2.5V)以上になっている。そして、書
き込み動作が行われ、浮遊ゲートFGに電荷が蓄積され
るにつれて、浮遊ゲート電位Vfgは低下していく。そ
のため、浮遊ゲート電位VfgがVb(=1.5V)以
上Vc(=2.5V)未満になった時点で書き込み動作
を停止すれば、メモリセル101、111にデータ値
「01」の入力データが書き込まれたことになる。ま
た、浮遊ゲート電位Vfgがしきい値電圧Vth(=
0.5V)以上Vb未満になった時点で書き込み動作を
停止すれば、メモリセル101、111にデータ値「1
0」の入力データが書き込まれたことになる。また、浮
遊ゲート電位Vfgがしきい値電圧Vth未満になった
時点で書き込み動作を停止すれば、メモリセル101、
111にデータ値「11」の入力データが書き込まれた
ことになる。
【0033】このようにすれば、1個のメモリセル10
1、111に4値(=2ビット)のデータを記憶させる
ことができる。 2)スタックトゲート型メモリセル 図16にスタックトゲート型メモリセル201の断面構
造を示す。P型単結晶シリコン基板202上にN型のソ
ースS及びドレインDが形成されている。ソースSとド
レインDに挟まれたチャネルCH上に、第1の絶縁膜2
03を介して浮遊ゲートFGが形成されている。浮遊ゲ
ートFG上に第2の絶縁膜204を介して制御ゲートC
Gが形成されている。浮遊ゲートFGと制御ゲートCG
とは相互にずれることなく積み重ねられている。従っ
て、ソースS及びドレインDは、各ゲートFG、CG及
びチャネルCHに対して対称構造をとる。
【0034】図17にスタックトゲート型メモリセル2
01を用いたフラッシュEEPROM221の全体構成
を示す。フラッシュEEPROM221において、図1
0に示したスプリットゲート型メモリセル101を用い
たフラッシュEEPROM121と異なるのは、以下の
点である。
【0035】メモリセルアレイ122は、複数のメモ
リセル201がマトリクス状に配置されて構成されてい
る。 列方向に配列された各メモリセル201のソースS
は、共通のビット線BLa〜BLzに接続されている。 全てのメモリセル201のドレインDは、共通ドレイ
ン線DLに接続されている。共通ドレイン線DLは共通
ドレイン線バイアス回路222に接続されている。共通
ドレイン線バイアス回路222は、後記するように、共
通ドレイン線DLの電位を各動作モードに対応して制御
する。共通ドレイン線バイアス回路222の動作は制御
コア回路140によって制御される。
【0036】ところで、本明細書において、スプリット
ゲート型メモリセル101及びスタックトゲート型メモ
リセル201におけるソースS及びドレインDの呼称
は、読み出し動作を基本に決定し、読み出し動作におい
て電位の高い方をドレイン、電位の低い方をソースと呼
ぶことにする。そして、書き込み動作や消去動作におい
ても、ソースS及びドレインDの呼称については読み出
し動作におけるそれと同じにする。
【0037】次に、フラッシュEEPROM221の各
動作モード(消去モード、書き込みモード、読み出しモ
ード)について、図18を参照して説明する。 (a)消去モード 消去モードにおいて、全てのビット線BLa〜BLzは
オープン状態にされ、全てのワード線WLmの電位はグ
ランドレベルにされる。共通ドレイン線バイアス回路2
22は、共通ドレイン線DLを介して、全てのメモリセ
ル201のドレインDに12Vを印加する。
【0038】その結果、FNトンネル電流が流れ、浮遊
ゲートFG中の電子がドレインD側へ引き抜かれて、メ
モリセル201に記憶されたデータの消去が行われる。
この消去動作は、選択されたワード線WLmに接続され
ている全てのメモリセル201に対して行われる。尚、
複数のワード線WLa〜WLzを同時に選択することに
より、その各ワード線に接続されている全てのメモリセ
ル201に対して消去動作(ブロック消去)を行うこと
もできる。
【0039】(b)書き込みモード 書き込みモードにおいて、選択されたメモリセル201
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
12Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワー
ド線)WLa〜WL1,WLn〜WLzの電位はグラン
ドレベルにされる。選択されたメモリセル201のソー
スSに接続されているビット線BLmには5Vが供給さ
れ、それ以外のビット線(非選択のビット線)BLa〜
BL1,BLn〜BLzの電位はグランドレベルにされ
る。共通ドレイン線バイアス回路222は、共通ドレイ
ン線DLを介して、全てのメモリセル201のドレイン
Dをグランドレベルに保持する。
【0040】すると、制御ゲートCGからのカップリン
グによって、浮遊ゲートFGの電位が持ち上げら、ソー
スSの近傍で発生したホットエレクトロンが浮遊ゲート
FGへ注入される。その結果、選択されたメモリセル2
01の浮遊ゲートFGには電荷が蓄積され、1ビットの
データが書き込まれて記憶される。 (c)読み出しモード 読み出しモードにおいて、選択されたメモリセル201
の制御ゲートCGに接続されているワード線WLmには
5Vが供給され、それ以外のワード線(非選択のワード
線)WLa〜WL1,WLn〜WLzの電位はグランド
レベルにされる。全てのビット線BLa〜BLmの電位
はグランドレベルにされる。共通ドレイン線バイアス回
路222は、共通ドレイン線DLを介して、全てのメモ
リセル201のドレインDに5Vを印加する。
【0041】その結果、スプリットゲート型メモリセル
101の場合と同様に、ドレインDからソースSへ流れ
る電流(セル電流)は、消去状態のメモリセル201の
方が書き込み状態のメモリセル101よりも大きくな
る。従って、各メモリセル201に、消去状態のデータ
値「1」と、書き込み状態のデータ値「0」の2値を記
憶させることができる。
【0042】ところで、スタックトゲート型メモリセル
201を用いたフラッシュEEPROMにおいても多値
を記憶させる多値メモリが提案されている。図19にス
タックトゲート型メモリセル201における浮遊ゲート
FGの電位Vfgとセル電流値Idの特性を示す。尚、
浮遊ゲート電位VfgはソースSに対する浮遊ゲートF
Gの電位である。
【0043】スタックトゲート型メモリセル201で
は、浮遊ゲートFGと制御ゲートCGとが相互にずれる
ことなく積み重ねられているため、スプリットゲート型
メモリセル101のように制御ゲートCGの直下のチャ
ネルCHが定抵抗として機能せず、トランジスタの機能
だけをする。そのため、浮遊ゲート電位Vfgがメモリ
セル201のしきい値電圧Vth(=1V)未満の領域
では、セル電流値Idはゼロとなる。そして、浮遊ゲー
ト電位Vfgがしきい値電圧Vthを越えると、セル電
流値Idは浮遊ゲート電位Vfgに正比例する。
【0044】従って、スタックトゲート型メモリセル2
01でも、書き込み動作において、その動作時間を調整
して浮遊ゲートFGの電荷量を制御することで電位Vf
gwを制御すれば、浮遊ゲート電位Vfgを制御するこ
とができる。そこで、図19に示すように、セル電流値
Idが40μA未満の領域をデータ値「11」、40μ
A以上80μA未満の領域をデータ値「10」、80μ
A以上120μA未満の領域をデータ値「01」、12
0μA以上160μA未満の領域をデータ値「00」に
それぞれ対応づける。そして、書き込み動作において、
浮遊ゲート電位Vfg(=Va,Vb,Vc,Vd)が
前記各セル電流値Id(=40,80,120,160
μA)に対応した値になるように動作時間を調整する。
このようにすれば、1個のメモリセル101、201に
4値(=2ビット)のデータを記憶させることができ
る。
【0045】尚、フラッシュEEPROMにおいて、多
値記憶動作を行わせるには、書き込み動作時にメモリセ
ル101、111、201の浮遊ゲート電位Vfgを精
密に制御することによって書き込み状態を正確に制御す
ることは必要不可欠である。すなわち、書き込み後のメ
モリセル101、201の浮遊ゲート電位Vfgを精度
良く所望の値に設定することが重要となる。その方法と
して、現在一般に用いられているのがベリファイ書き込
み方式である。
【0046】ベリファイ書き込み方式では、メモリセル
101、、111、201に対して、まず、一定期間
(数百nsec〜数μsec)だけ書き込み動作を行い、次
に、検証のための読み出し動作(ベリファイ読み出し動
作)を行う。続いて、書き込み動作において書き込むべ
きデータ値と、読み出し動作において読み出されたデー
タ値(すなわち、書き込み動作において実際に書き込ま
れたデータ値)とを比較する(比較動作)。ここで、書
き込むべきデータ値と読み出されたデータ値とが一致し
ていなければ、再び一定時間だけ書き込み動作を行う。
このように、書き込むべきデータ値と読み出されたデー
タ値とが一致するまで、書き込み動作→ベリファイ読み
出し動作→比較動作のサイクルを繰り返し行う。
【0047】このような多値記憶メモリ及びベリファイ
書き込み方式に関して、例えば、特開平4−57294
号公報(G11C16/04)に記載されている。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、メモ
リセルに多値のデータを書き込むには、セル電流の領域
を多値のデータに対応づけ、セル電流に対応する浮遊ゲ
ートFGの電位を制御することにより行う。図5は4値
のEEPROMに要求される書き込み時のセル電流の分
布を示したものであり、セル毎にセル電流にばらつきは
あるものの、セル毎のセル電流は、4値データに対応し
たセル電流の各領域内に収まることが必要となる。
【0049】同様に、図6は8値のEEPROMに要求
される書き込み時のセル電流の分布を、図7は16値の
EEPROMに要求される書き込み時のセル電流の分布
を示している。このように、メモリセルに多値のデータ
を書き込むには、データの数が多くなるほど、セル電流
の領域を狭く設定する必要がある。
【0050】ところが、多値記憶型メモリセルにあって
は、放置状態でのメモリセルのデータ保持特性、書き換
え時の非選択メモリセルのディスターブ耐性、選択メモ
リセルのエンデュランス特性などがばらつき、書き込み
を行ったメモリセルのデータが変動してしまい、この変
動が大きいとセル毎のセル電流のばらつきが大きくな
る。すると、例えば、図8に示すように、セル毎のセル
電流が、多値データに対応したセル電流の各領域内に収
まらなくなって、隣の領域とオーバーラップしてしま
い、読み出しが不可能になる問題がある。
【0051】この問題は、多値のデータが多くなるに従
って、より深刻なものとなる。本発明は、半導体記憶装
置としての歩留まりを向上させることを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体記憶装
置は、メモリセルに対して複数の書き込み状態を設定し
て多値のデータを記憶させるものであって、前記書き込
み状態の設定レベルを変化させる手段を設けたものであ
る。また、請求項2の半導体記憶装置は、設定レベルを
変化させる手段が、設定レベル切替回路とこの切替回路
からの出力に応じてメモリセルに対する書き込み状態を
変化させる制御回路とからなるものである。
【0053】また、請求項3の半導体記憶装置は、設定
レベルを変化させる手段が、設定レベル切替回路からな
り、この切替回路からの出力に応じてメモリセルに対す
る書き込み状態を変化させるものである。また、請求項
4の半導体記憶装置は、設定レベル切替回路が、信号切
替回路とこの信号切替回路を通して入力される信号の状
態に応じた信号を出力する論理回路とからなるものであ
る。
【0054】また、請求項5の半導体記憶装置は、信号
切替回路が、ボンディング端子の切り替えにより前記論
理回路に入力する信号の状態を変化させるものである。
また、請求項6の半導体記憶装置は、信号切替回路が、
ヒューズの切断状態により前記論理回路に入力する信号
の状態を変化させるものである。また、請求項7の半導
体記憶装置は、信号切替回路が、前記論理回路に入力す
る信号の状態が書き込み可能なメモリからなるものであ
る。
【0055】また、請求項8の半導体記憶装置は、メモ
リセルのゲートの電位を複数に設定することにより書き
込み状態を変化させ、多値の各データに対応させたもの
である。また、請求項9の半導体記憶装置は、メモリセ
ルが、少なくともソース、ドレイン、浮遊ゲートを有
し、前記浮遊ゲートの電位を複数に設定することにより
書き込み状態を変化させ、多値の各データに対応させた
ものである。
【0056】また、請求項10の半導体記憶装置は、設
定レベルを変化させる手段により、メモリセルアレイを
構成する複数のメモリセルの設定レベルを一度に変化さ
せるものである。例えば、当初16値のデータを記憶さ
せるメモリセルを設計したところ、メモリセルのデバイ
ス特性のばらつきにより16値の読み書きに対応できな
いことが判明した場合、設定レベル切替回路により、設
定レベルを16値から8値に切り替える。設定レベルが
8値になると、例えば、8値データに対応したセル電流
の各領域幅にも多少の余裕ができ、16値におけるメモ
リセルのデバイス特性のばらつきを吸収することができ
る。
【0057】こうすることにより、16値対応メモリセ
ルとして不良品であったものを8値対応メモリセルとし
て再生できる。
【0058】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)本発明を具体化した第1の実施形態を
図1及び図2に従って説明する。但し、従来技術と同様
の個所には同じ符号を用い、詳細な説明を省略する 図1にフラッシュEEPROM1の全体構成を示す。
尚、本実施形態おいて、メモリセルの構造は、スプリッ
トゲート型及びスタックトゲート型のどちらでもよい。
【0059】本実施形態において、図10、図13又は
図17に示す従来のフラッシュEEPROMの全体構成
図と異なるのは、制御コア回路140に信号を入力する
多値レベル切替回路2を設けた点である。図2はこの多
値レベル切替回路2の詳細構成を示したものである。1
6値、8値、4値、2値のそれぞれの出力に対応した信
号を出力する4個のNORゲート3〜6が設けられ、こ
れらのNORゲート3〜6には、切替回路7の2つの出
力端子8、9からの信号が直接又はインバータを介して
入力される。
【0060】切替回路7は、電位VDDを持つ2つの接
点10、11と電位VSSを持つ2つの接点12、13
とを有し、これらの接点10〜13と前記2つの出力端
子8、9とを切替接続することにより、2つの出力端子
8、9から表1に示す通り、4種類の信号を出力する。
尚、以下の説明では、便宜上、電位VDDを「High
(H)」、電位VSSを「Low(L)」とする。
【0061】
【表1】
【0062】前記切替回路7の各接点10〜13及び出
力端子8、9は、具体的にはボンディングパッドで構成
され、各パッド間を配線で接続することによって、接続
状態を切り替える。このように、ボンディングパッドに
よる切替方式は、組立途中にチップ毎に検査して切り替
えることはできないが、製品完成後、多数のチップを同
一の多値レベルに切り替える場合に適している。
【0063】NORゲート3の一方の入力部には、出力
端子8の信号がインバータ14を介して入力され、他方
の入力部には、出力端子9の信号がインバータ15を介
して入力される。NORゲート4の一方の入力部には、
出力端子8の信号がインバータ14を介して入力され、
他方の入力部には、出力端子9の信号が直接入力され
る。
【0064】NORゲート5の一方の入力部には、出力
端子8の信号が直接入力され、他方の入力部には、出力
端子9の信号がインバータ15を介して入力される。N
ORゲート6の一方の入力部には、出力端子8の信号が
直接入力され、他方の入力部には、出力端子9の信号が
直接入力される。斯かる構成において、前記切替回路7
の各接点の切替状態(パターンA〜D)に応じて、前記
各NORゲート3〜6は、表2のような4種類の出力と
なり、制御コア回路140に入力される。
【0065】
【表2】
【0066】制御コア回路140は、多値レベル切替回
路2から入力される信号の状態に応じて、レベル数を切
り替える。具体的には、図1に示すフラッシュEEPR
OM1が16値に対応するように設計されていて、これ
を8値に切り替える場合、制御コア回路140は、16
値に対応して設計されている各回路、すなわち、ロウデ
コーダ123、カラムデコーダ124、アドレスバッフ
ァ126、アドレスラッチ127、入力バッファ12
9、センスアンプ群130、出力バッファ131、ソー
ス電圧制御回路132、ドレイン電圧制御回路133及
びゲート電圧制御回路134が8値のデータに対応して
作動するように制御する。
【0067】例えば、書き込み、読み出し動作において
16値を判定するために、それぞれ異なる閾値を持つ1
5個のセンスアンプが、前記センスアンプ群130内に
組み込まれているが、この内、8値を判定するための閾
値を持つセンスアンプのみを選択し、その他の閾値を持
つセンスアンプを非選択状態にする。また、ロウデコー
ダ123、カラムデコーダ124、アドレスバッファ1
26及びアドレスラッチ127においては、アドレスピ
ンの内の1本を非選択状態にすることにより、アドレス
によるデコード数を1/2に減少させる。
【0068】また、入力バッファ129及び出力バッフ
ァ131においては、データピン128の入出力の半数
を未使用状態にする。尚、8値から4値に切り替える場
合や4値から2値に切り替える場合も同様の制御を行
う。また、図1のカッコ内に記載したように、制御コア
回路140を介さずに、多値レベル切替回路2からの信
号が、直接ロウデコーダ123、カラムデコーダ12
4、アドレスバッファ126、アドレスラッチ127、
入力バッファ129、センスアンプ群130、出力バッ
ファ131、ソース電圧制御回路132、ドレイン電圧
制御回路133及びゲート電圧制御回路134に入力さ
れるようにしておき、入力される信号の状態に応じたレ
ベル数に切り替わるように各回路が作動するように設計
しておいてもよい。各回路の具体的な動作は上記と同様
である。
【0069】(第2実施形態)本発明を具体化した第2
の実施形態を図3に従って説明する。但し、本第2実施
形態において第1実施形態と異なるのは、切替回路の具
体的構成のみである。切替回路16は、電位VDDに第
1のヒューズ17を介して一方の出力端子8が接続さ
れ、電位VSSに第2のヒューズ18を介して他方の出
力端子9が接続されている。そして、第1及び第2のヒ
ューズ17、18を適宜入切することにより、出力端子
8、9から表1に示す通り、4種類の信号を出力する。
このように多値レベルの切り替えをヒューズで行えるよ
うにすることで、組立途中のウェハ段階でチップ毎に検
査して切り替えることができ、チップ毎に異なるレベル
数に切り替えることも可能である。
【0070】(第3実施形態)本発明を具体化した第3
の実施形態を図4に従って説明する。但し、本第3実施
形態において第1実施形態と異なるのは、切替回路の具
体的構成のみである。切替回路19は、第1のEEPR
OM20に一方の出力端子8が接続され、第2のEEP
ROM21に他方の出力端子9が接続されている。そし
て、第1及び第2のEEPROM20、21に「1」か
「0」(HかL)の状態を書き込んでおくことにより、
表1のパターンA〜Dの状態を作り出す。
【0071】第1及び第2のEEPROM20、21
は、チップに正常な電源電圧が投入されたことを示すV
DDOK信号を受けて活性化する。EEPROMである
ので、書き換えが可能で、組立途中のウェハ段階でチッ
プ毎に検査して切り替えることができ、チップ毎に異な
るレベル数に切り替えることも可能である。しかも、第
2実施形態のようなヒューズ方式に比べて、切り替え作
業も楽である。
【0072】尚、EEPROMに代えてEPROMを用
いても構わない。要は、データ書き込みが可能なROM
であればよい。以上の実施形態にあっては、多値レベル
を切り替える際、そのレベルよりも低いレベルに切り替
えることが主眼として説明されているが、これに限るも
のではなく、例えば、4値に設定していたものを、デバ
イス特性が良好なので8値に変更するというような制御
も可能である。
【0073】また、最高16値のメモリを想定している
が、もちろんそれ以上の多値メモリにも適用できる。
【0074】
【発明の効果】本発明にあっては、デバイス特性の状況
に応じてメモリセルを良品化することができるので、多
値データを記憶する半導体記憶装置の歩留まりを向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフラッシュEEPRO
Mのブロック回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る多値レベル切替回
路図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る多値レベル切替回
路図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る多値レベル切替回
路図である。
【図5】4値対応メモリのセル電流分布図である。
【図6】8値対応メモリのセル電流分布図である。
【図7】16値対応メモリのセル電流分布図である。
【図8】従来の形態の問題点を説明するための8値対応
メモリのセル電流分布図である。
【図9】スプリットゲート型メモリセルの断面図であ
る。
【図10】従来の形態のフラッシュEEPROMのブロ
ック図である。
【図11】従来の形態の説明図である。
【図12】別のスプリットゲート型メモリセルの断面図
である。
【図13】別の従来の形態のフラッシュEEPROMの
ブロック図である。
【図14】別の従来の形態の説明図である。
【図15】スプリットゲート型メモリセルの特性図であ
る。
【図16】スタックトゲート型メモリセルの断面図であ
る。
【図17】従来の形態のフラッシュEEPROMのブロ
ック図である。
【図18】従来の形態の説明図である。
【図19】スタックトゲート型メモリセルの特性図であ
る。
【符号の説明】
2 多値レベル切替回路(設定レベル切替回路) 3〜6 NORゲート(論理回路) 7,16,19 切替回路(信号切替回路) 8,9 出力端子(ボンディング端子) 10〜13 接点(ボンディング端子) 14,15 インバータ(論理回路) 17 第1のヒューズ 18 第2のヒューズ 20 第1のEEPROM 21 第2のEEPROM 140 制御コア回路(制御回路)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに対して複数の書き込み状態
    を設定して多値のデータを記憶させるものであって、前
    記書き込み状態の設定レベルを変化させる手段を設けた
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記設定レベルを変化させる手段は、設
    定レベル切替回路とこの切替回路からの出力に応じてメ
    モリセルに対する書き込み状態を変化させる制御回路と
    からなることを特徴とした請求項1に記載の半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 前記設定レベルを変化させる手段は、設
    定レベル切替回路からなり、この切替回路からの出力に
    応じてメモリセルに対する書き込み状態を変化させるこ
    とを特徴とした請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記設定レベル切替回路は、信号切替回
    路とこの信号切替回路を通して入力される信号の状態に
    応じた信号を出力する論理回路とからなることを特徴と
    した請求項2又は3に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記信号切替回路は、ボンディング端子
    の切り替えにより前記論理回路に入力する信号の状態を
    変化させることを特徴とした請求項4に記載の半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記信号切替回路は、ヒューズの切断状
    態により前記論理回路に入力する信号の状態を変化させ
    ることを特徴とした請求項4に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記信号切替回路は、前記論理回路に入
    力する信号の状態が書き込み可能なメモリからなること
    を特徴とした請求項4に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルのゲートの電位を複数に
    設定することにより書き込み状態を変化させ、多値の各
    データに対応させたことを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルは、少なくともソース、
    ドレイン、浮遊ゲートを有し、前記浮遊ゲートの電位を
    複数に設定することにより書き込み状態を変化させ、多
    値の各データに対応させたことを特徴とする請求項8に
    記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記設定レベルを変化させる手段によ
    り、メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルの設
    定レベルを一度に変化させることを特徴とした請求項1
    乃至9のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100926195B1 (ko) * 2006-11-14 2009-11-09 가부시끼가이샤 도시바 불휘발성 반도체 기억 장치

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