JPH09330507A - 磁気記録再生装置のクリーニング機構 - Google Patents

磁気記録再生装置のクリーニング機構

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JPH09330507A
JPH09330507A JP16665596A JP16665596A JPH09330507A JP H09330507 A JPH09330507 A JP H09330507A JP 16665596 A JP16665596 A JP 16665596A JP 16665596 A JP16665596 A JP 16665596A JP H09330507 A JPH09330507 A JP H09330507A
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JP
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tape
cassette
magnetic
loading
cleaning
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JP16665596A
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Hikari Hirata
光 平田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープにテープダメージを与えることな
く、固定ヘッド類のテープ摺動面全体を確実にクリーニ
ングすること。 【解決手段】 カセットステージ12でテープカセット
1をローディングする際に、そのカセットステージ12
で駆動されるクリーニング機構41によってクリーナ5
5を1往復駆動して、そのクリーナ55で固定ヘッド類
29のテープ摺動面29aをクリーニングするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ、データレコーダ、テープストリーマ等の磁気記録
再生装置の固定磁気ヘッドや磁気テープの汚れ掻き取り
用ブレード等の固定ヘッド類のクリーニング機構の技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビデオテープレコーダ等のヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置では、テープカ
セットをカセットローディング機構によって記録及び/
又は再生のための装着位置へローディングした後、テー
プローディング機構によってテープカセット内の磁気テ
ープを引き出して回転ヘッドドラム、固定ヘッド類、キ
ャプスタン等が配置されたテープ走行路にローディング
する。そして磁気テープを定速走行させながら、回転ヘ
ッドドラムによって磁気テープをヘリカルスキャン方式
で記録及び/又は再生している。
【0003】ところで、この種磁気記録再生装置では、
磁気テープの走行によって、固定ヘッド類のテープ摺動
面に磁気テープの磁性粉等が付着されて、ヘッドロック
や出力低下等を招き易い。そこで、テープローディング
機構にローディングリングを用いたUローディング方式
の磁気記録再生装置では、そのローディングリングの回
転によってテープカセット内から磁気テープを引き出し
て回転ヘッドドラム、複数の固定ヘッド類、キャプスタ
ン等が配置されているテープ走行路にローディングする
と共に、ブラシ等からなる複数のクリーニング手段をロ
ーディングリングの回転動力を利用して駆動し、複数の
固定ヘッド類のテープ摺動面に付着されている磁性粉等
をその複数のクリーニング手段によって払拭方式でクリ
ーニングするようにしたものが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種Uロー
ディング方式の磁気記録再生装置では、複数の固定ヘッ
ド類が回転ヘッドドラムのテープ入口側とテープ出口側
とに分けて配置されていて、テープ出口側に配置されて
いる固定ヘッド類はテープカセットから遠いので、磁気
テープのローディング時におけるテープ到達時間が長く
なるが、テープ入口側に配置されている固定ヘッド類は
テープカセットに近いので、磁気テープのローディング
時におけるテープ到達時間が短くなる。
【0005】従って、磁気テープのテープローディング
動作中において、テープ出口側に配置されている固定ヘ
ッド類については、クリーニングするのに時間的な余裕
がある反面、テープ入口側に配置されている固定ヘッド
類については、クリーニングするのに時間的な余裕がな
く、クリーニング手段が動作中にローディング途中の磁
気テープに干渉して、テープダメージを与えてしまう危
険がある。このため、テープ入口側に配置されている固
定ヘッド類については、クリーニング手段の動作を瞬時
に終了させなければならず、その固定ヘッド類のテープ
摺動面の極く一部(例えばコントロールヘッドのギャッ
プ部のみ等)しか払拭することができず、テープ摺動面
全体に付着した磁性粉を払拭することができない。
【0006】このように、磁気テープのローディング動
作中に、ローディングリングの回転動力を利用して駆動
されるクリーニング手段によって複数の固定ヘッド類を
クリーニングする方法では、クリーニング手段がローデ
ィング途中の磁気テープに干渉して、テープダメージを
与え易かったり、固定ヘッド類のテープ摺動面全体を確
実にクリーニングし難い等の問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ローディング途中の磁気テープに
テープダメージを与える危険が皆無であり、しかも、固
定ヘッド類のテープ摺動面全体を確実にクリーニングす
ることができる磁気記録再生装置のクリーニング機構を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の磁気記録再生装置のクリーニング機構は、
カセットローディング機構によってローディングしたテ
ープカセット内の磁気テープをテープローディング機構
によって引き出して回転ヘッドドラムや固定ヘッド類が
配置されたテープ走行路にローディングする磁気記録再
生装置において、カセットローディング機構によって駆
動されるクリーニング手段によって固定ヘッド類のテー
プ摺動面をクリーニングするように構成したものであ
る。
【0009】上記のように構成された本発明の磁気記録
再生装置のクリーニング機構は、カセットローディング
機構によってテープカセットをローディングする際に、
そのカセットローディング機構でクリーニング手段を駆
動して、固定ヘッド類のテープ摺動面をクリーニングす
るようにしたので、そのテープカセットのローディング
後に行われる磁気テープのローディング動作とは全く無
関係に、固定ヘッド類のテープ摺動面をクリーニングす
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をビデオテープレコ
ーダ等のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置に適
用した実施の形態を図を参照して説明する。
【0011】「カセットローディング機構の説明」ま
ず、図1によって、テープカセット1をローディング及
びイジェクトするカセットローディング機構11につい
て説明する。即ち、このカセットローディング機構11
は、底板12a及び左右両側板12bを有するカセット
ステージ12と、ベースであるメカデッキ13上に垂直
に取り付けられて、カセットステージの両側に平行状に
配置された左右一対のステージガイド板14(図8参
照)とを有し、その左右一対のステージガイド板14に
形成された各3つ、合計6つのL型ガイド溝15と、カ
セットステージ12の左右両側板12bに取り付けられ
て各L型ガイド溝15に遊嵌された各3つ、合計6つの
ガイドローラ16とによってカセットステージ12をカ
セット挿入位置P1 と、カセット引込み位置P2 と、カ
セット装着位置P3 との間でほぼL型の移動軌跡に沿っ
て矢印a、b方向及び矢印a′、b′方向にローディン
グ及びイジェクトするためのガイド機構が構成されてい
る。
【0012】つまり、カセットローディング時には、図
1に実線で示すカセット挿入位置P1 にて、テープカセ
ット1をカセットステージ12内の底板12a上に矢印
a方向から挿入すると、カセット圧着ローラ17等のカ
セット圧着手段によってテープカセット1がカセットス
テージ12の底板12a上に圧着されて保持される。そ
して、カセットステージ12内へのテープカセット1の
挿入完了の検出に基づいてカセットローディングモータ
が作動され、そのカセットローディングモータで駆動さ
れるステージ移動機構(何れも図示せず)によってカセ
ットステージ12がL型ガイド溝15に沿ってカセット
挿入位置P1 から図1に1点鎖線で示すカセット引込み
位置P2 まで矢印a方向に水平に引き込まれた後、図1
に点線で示すカセット装着位置P3 まで矢印b方向に垂
直に下降されて、テープカセット1がカセット装着位置
3 に水平にローディングされるように構成されてい
る。
【0013】そして、カセット装着位置P3 にローディ
ングされたテープカセット1内の供給リール3及び巻取
リール4が図8に示すように、メカデッキ13上に垂直
に取り付けられている供給リール台18及び巻取リール
台19に上方から水平に係合される。なお後述する磁気
テープ2の記録及び/又は再生後のカセットイジェクト
時には、カセットローディングモータで駆動されるステ
ージ移動機構によってカセットステージ12がL型ガイ
ド溝15に沿ってカセット装着位置P3 からカセット引
込み位置P2 まで矢印b′方向に垂直に上昇された後
に、カセット挿入位置P1 まで矢印a′方向に水平に押
し出されるように構成されている。
【0014】「テープローディング機構の説明」次に、
図8によって、テープカセット1内の磁気テープ2をロ
ーディング及びイジェクトするUローディング方式のテ
ープローディング機構について説明する。即ち、このテ
ープローディング機構21は、メカデッキ13上に取り
付けられていて、ローディングモータ(図示せず)によ
って回転駆動されるローディングリング22が水平基準
に対して傾斜されている回転ヘッドドラム23の外周に
偏心され、かつ、傾斜されて配置されている。そして、
前述したように、テープカセット1がカセットローディ
ング機構11によってカセット装着位置P3 にローディ
ングされると、そのローディング完了の検出に基づいて
ローディングモータによってローディングリング22が
矢印c方向に回転駆動されて、そのローディングリング
22上に取り付けられている複数の回転ガイド24によ
ってテープカセット1内の供給リール3から磁気テープ
2が矢印c方向に水平に引き出されると共に、これに追
従して供給側引出ガイド25及び巻取側引出ガイド26
が磁気テープ1を矢印d、e方向に水平に引き出す。
【0015】すると、テープカセット1内から水平に引
き出された磁気テープ2が回転ヘッドドラム23の外周
にヘリカル状で、ほぼU型に巻き付けられると共に、回
転ヘッドドラム23のテープ入口側27及びテープ出口
側28に配置されている固定磁気ヘッドである全幅消去
ヘッド29、コントロールヘッド30、磁気テープ1の
磁性面の汚れ掻き落し用ブレード31、音声ヘッド3
2、チャンネル消去ヘッド33等の固定ヘッド類やキャ
プスタン34及び複数の固定ガイド35等によって形成
されているテープ走行路にローディングされるように構
成されている。なお、この際、テープ出口側28はテー
プカセット1から遠いので、磁気テープ2のローディン
グ時におけるテープ到達時間が長くなるが、テープ出口
側21はテープカセット1に近いので、磁気テープ2の
ローディング時におけるテープ到達時間は短くなる。
【0016】ところで、回転ヘッドドラム23及びキャ
プスタン34はこの磁気記録再生装置への電源投入によ
り既に回転駆動されていて、テープローディング完了後
に、ローディングリング22上に取り付けられているピ
ンチローラ36によって磁気テープ2の一部がキャプス
タン34に圧着されると共に、巻取リール4による磁気
テープ2の巻き取り動作が開始されると、磁気テープ2
が供給リール3から巻取リール4へ移行すべくキャプス
タン34によってテープ走行路上を矢印f方向に走行さ
れて、回転ヘッドドラム23の回転磁気ヘッド(図示せ
ず)及び複数の固定ヘッド類によってデータの記録及び
/又は再生が行われるように構成されている。
【0017】そして、この磁気テープ2の矢印f方向へ
の走行中に、その磁気テープ2の磁性面に付着している
塵埃等の汚れを汚れ掻き落し用ブレード31が自動的に
掻き落すように構成されている。そして、この磁気テー
プ2の記録及び/又は再生後のテープイジェクト時に
は、上述したテープローディング動作の逆動作で、磁気
テープ2がテープカセット1内の供給リール3に巻き取
られるようにイジェクトされる。そして、そのテープイ
ジェクト動作に引き続いて、前述したカセットローディ
ング機構11によってテープカセット1が図1に示した
カセット装着位置P3 からカセット挿入位置P1 へイジ
ェクトされるように構成されている。
【0018】「固定ヘッド類のクリーニング機構の説
明」次に、図1〜図7によって、固定ヘッド類のクリー
ニング機構41について説明する。なお、この実施の形
態では、固定ヘッド類のうち、特に、前述した磁気テー
プ2のローディング時におけるテープ到達時間が長いテ
ープ出口側28に比べて、テープ到達時間が短いテープ
入口側27に配置されている固定ヘッド類である全幅消
去ヘッド29、コントロールヘッド30及び磁気テープ
2の磁性面の汚れ掻き落し用ブレード31のテープ摺動
面29a、30a、31aを払拭方式でクリーニングす
るクリーニング機構41を示しているが、もちろん、テ
ープ出口側28に配置されている固定ヘッド類である音
声ヘッド32やチャンネル消去ヘッド33のテープ摺動
面も、このクリーニング機構41と同様の方式で同じよ
うにクリーニングすることができるものである。
【0019】そして、このクリーニング機構41は、垂
直なスライダー取付台42aと、水平なクリーナ取付台
43aとによって平面形状がほぼT字型に形成されたク
リーナスタンド42を有していて、このクリーナスタン
ド42がメカデッキ13上で図8に1点鎖線で示す位置
に取り付けられている。そして、スライダー取付台42
aが一方のステージガイド板14の内側に沿って平行
で、かつ、垂直に配置されていて、このスライダー取付
台42aの内側に移動部材であるスライダー43が複数
のガイド溝44及びガイドローラ45を介してカセット
ステージ12の水平移動方向と平行な矢印g、g′方向
に水平にスライド自在に取り付けられている。そして、
このスライダー43はクリーナスタンド42との間に架
設されたスライド復帰用付勢手段である引張りコイルバ
ネ46によって矢印g′方向にスライド付勢されて、ス
ライダー43の突片43aがクリーナスタンド42のス
トッパー42cに当接されて停止されている。そして、
このスライダー43の矢印d′方向側の端部の上端位置
に取り付けた被押圧部である被押圧ローラ47にカセッ
トステージ12の一方の側板12bの前端面12b′が
矢印a方向から当接されるように構成されている。
【0020】そして、スライダー取付台42aの外側に
支点ピン48を介してリンク49が上下方向である矢印
h、h′方向に揺動自在に取り付けられていて、このリ
ンク49とスライダー43との間にカム機構50が組み
込まれている。このカム機構50は、スライダー43に
形成されたカムであるカム溝51と、リンク49の先端
の内側に取り付けられて、カム溝51内に遊嵌されたカ
ム従動子であるカム従動ローラ52とによって構成され
ている。そして、このカム溝51は鈍角状のほぼV型に
形成されていて、矢印g、g′方向の両端部が一対の高
所部51a、51bに形成され、中間部が低所部51c
に形成されていて、これら一対の高所部51a、51b
と低所部51cとの間には高低差H1 が形成されてい
る。
【0021】そして、クリーナスタンド42の水平なク
リーナ取付台42b上に2本のガイド軸53が垂直に取
り付けられていて、クリーナ昇降部材54がこれらのガ
イド軸53に沿って上下方向である矢印k、k′方向に
平行移動によって昇降自在に取り付けられている。そし
て、このクリーナ昇降部材54の先端に2つのクリーナ
取付部54a、54bが二又状に形成されていて、この
2つのクリーナ取付部54a、54bにクリーニング手
段であるブラシ状の2つのクリーナ55、56が取り付
けられている。そして、一方のクリーナ55は全幅消去
ヘッド29とコントロールヘッド30の共用クリーナに
構成されていて、他方のクリーナ55は汚れ掻き落し用
ブレード31の専用クリーナに構成されている。そし
て、これら2つのクリーナ55、56が1つのクリーナ
昇降部材54によって矢印k、k′方向に同時に昇降さ
れて、これらのクリーナ55、56によって全幅消去ヘ
ッド29、コントロールヘッド30及び汚れ掻き落し用
ブレード31のテープ摺動面29a、30a、31aの
全面を大きな昇降ストロークH2 で払拭方式でクリーニ
ングできるように構成されている。
【0022】そして、カム従動ローラ47の高低差H1
の矢印h、h′方向の駆動力によってクリーナ昇降部材
54を矢印k、k′方向に大きな昇降ストロークH2
駆動するための駆動力伝達機構57が、3つのリンク5
8、59、60によって構成されている。即ち、まず、
中間のリンク59がほぼコ字状に形成されていて、この
リンク59がクリーナ取付台42b上に支点ピン61を
介して上下方向である矢印i、i′方向に揺動自在に取
り付けられている。そして、垂直な一方のリンク58の
下端がリンク49の先端に取り付けられているカム従動
ローラ52の取付軸であるローラ支軸62に回転自在に
連結され、そのリンク58の上端が中間のリンク59の
一方のアーム部59aの先端に連結ピン63を介して回
転自在に連結されている。そして、水平な他方のリンク
60の基端がクリーナ取付台42上に支点ピン64を介
して上下方向である矢印j、j′方向に揺動自在に取り
付けられていて、そのリンク60の基端側に偏位された
位置に取り付けられた連結ピン65が中間のリンク59
の他方のアーム部59bの先端に形成されたピン係合溝
66内に係合されている。そして、このリンク60の先
端がクリーナ昇降部材54に長穴67及び連結ピン68
を介して連結されていて、このリンク60がクリーナ取
付台42bとの間に架設された上昇付勢手段である引張
りコイルバネ69によって上方である矢印j′方向に移
動付勢されている。
【0023】「クリーニング動作の説明」次に、図1〜
図7によって、テープカセット1のローディング時にお
ける全幅消去ヘッド29、コントロールヘッド30及び
汚れ掻き落し用ブレード31のテープ摺動面29a、3
0a、31aのクリーニング動作を説明する。即ち、ま
ず、テープカセット1のイジェクト完了状態では、カセ
ットステージ12が図1に実線で示すカセット挿入位置
まで矢印a′方向に復帰されていて、スライダー43が
引張りコイルバネ46によって図3及び図7に実線で示
す停止位置P11まで矢印g′方向にスライド復帰されて
いる。そして、カム機構50のカム従動ローラ52がカ
ム溝51の一方の高所部51a内に入り込んでリンク4
9が矢印h′方向に上昇され、駆動力伝達機構57のリ
ンク60が引張りコイルバネ69の付勢力で補助されて
矢印h′方向に上昇されて、クリーナ昇降部材54によ
って2つのクリーナ55、56が全幅消去ヘッド29、
コントロールヘッド30及び汚れ掻き落し用ブレード3
1より上方の上昇位置P13まで矢印f′方向に上昇され
てロックされている。
【0024】次に、前述したように、カセットステージ
12内にテープカセット1が矢印a方向から水平に挿入
された後、カセットローディング機構11によってカセ
ットステージ12が図1に実線で示すカセット挿入位置
1 から1点鎖線で示すカセット引込み位置P2 を経て
カセット装着位置P3 まで矢印a、b方向にローディン
グされる途中で、そのカセットステージ12の一方の側
板12bの前端面12b′がスライダー43の被押圧ロ
ーラ47に図3及び図7に実線で示すように矢印a方向
から当接して、そのカセットステージ12によってスラ
イダー43が図3及び図7に実線で示す停止位置P11
ら点線で示すスライド位置P12まで引張りコイルバネ4
6に抗して矢印g方向に押されてスライドされる。
【0025】すると、カム機構50のカム溝51がリン
ク49に取り付けられているカム従動ローラ52に対し
て図7に実線で示す位置から点線で示す位置まで矢印g
方向に移動されて、この間に、カム従動ローラ52がカ
ム溝51内を一方の高所部51aから中間の低所部51
cを経て他方の高所部51bに至るように矢印g′方向
に相対的に移動されることになって、そのカム従動ロー
ラ52がリンク49と一緒に図3に実線で示す上昇位置
と点線で示す下降位置との間で高低差H1 で矢印h、
h′方向に1往復駆動される。
【0026】そして、カム従動ローラ52の高低差H1
の矢印h、h′方向の1往復動作力が駆動力伝達機構5
7のリンク58、59及び60によって順次拡大され
て、クリーナ昇降部材54へ伝達されて、最終的に矢印
j、j′方向に大きなストロークで1往復駆動されるリ
ンク60によってクリーナ昇降部材54が2本のガイド
軸53で案内されながら図5に示す上昇位置P13と下降
位置P14との間で拡大された大きな昇降ストロークH2
で矢印k、k′方向に1往復駆動される。そして、その
クリーナ昇降部材54によって2つのクリーナ55、5
6がその上昇位置P13と下降位置P14との間でその昇降
ストロークH2 で矢印k、k′方向に1往復動されて、
これらクリーナ55、56によって全幅消去ヘッド2
9、コントロールヘッド30及び汚れ掻き落し用ブレー
ド31のテープ摺動面29a、30a、31aの全体が
広範囲に払拭方式で自動的にクリーニングされる。
【0027】なお、カセットローディング時に、カセッ
トステージ12がカセット挿入位置P1 からカセット引
込み位置P2 まで矢印a方向に水平移動される間は、そ
のカセットステージ12の一方の側板12bの前端面1
2b′がスライダー43の被押圧ローラ47を矢印g方
向に水平に押すが、カセットステージ12がカセット引
込み位置P2 からカセット装着位置P3 まで矢印b方向
に垂直移動される間は被押圧ローラ47は一方の側板1
2bの前端面12b′に沿って矢印b′方向に相対的に
転動されることになる。そして、カセットステージ12
がカセット装着位置P3 へローディング完了される直前
に、上述したクリーニング動作が終了されて、2つのク
リーナ55、56が全幅消去ヘッド29、コントロール
ヘッド30及び汚れ掻き落し用ブレード31より上方の
上昇位置P13である磁気テープ2の走行路よりも高い位
置まで上昇されてロックされることになる。
【0028】そして、このカセットローディング動作の
終了後に、前述したように、テープローディング機構2
1によってテープカセット1内から磁気テープ2が水平
に引き出されてテープ走行路にローディングされるが、
2つのクリーナ55、56が磁気テープ2の走行路より
も高い位置まで上昇されてロックされているので、その
ローディングされる磁気テープ2がその2つのクリーナ
55、56に干渉される危険が全くない。
【0029】そして、磁気テープ2の記録及び/又は再
生後に、その磁気テープ2がテープローディング機構2
1によってテープカセット1内にイジェクトされ、その
テープイジェクト動作に引き続いて、テープカセット1
がカセットローディング機構11によってカセット装着
位置P3 からカセット挿入位置P1 へ矢印b′、a′方
向にイジェクトされる間に、クリーニング機構41のス
ライダー43が引張りコイルバネ46によって矢印g′
方向にスライド復帰される。すると、前述同様に、カム
機構50のカム従動ローラ52が高低差H1 で矢印h、
h′方向に1往復駆動され、そのカム従動ローラ52の
駆動力がクリーナ昇降部材54に伝達されて、2つのク
リーナ55、56が大きな昇降ストロークH2 で矢印
k、k′方向に1往復動されて、これらのクリーナ5
5、56によって全幅消去ヘッド29、コントロールヘ
ッド30及び汚れ掻き落し用ブレードのテープ摺動面2
9a、30a、31aの全体が再び自動的にクリーニン
グされることになる。従って、このクリーニング機構4
1は、テープカセット1のローディング時とイジェクト
時にそれぞれ1回、合計2回に亘ってクリーニング動作
を行うことになる。
【0030】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、上記した実施の形態では、クリーニング
手段としてブラシ状のクリーナ55、56を示したが、
払拭方式やエアー吹き付け方式等の各種方式のクリーニ
ング手段を採用することができる。また、上記した実施
の形態では、カセットステージ12の水平移動を利用し
て駆動されるカム機構50によってクリーナ55、56
を1往復動させるように構成したが、カセットステージ
12の水平移動を利用して駆動されるラック・ピニオン
機構によってクリーナ55、56を同様に1往復動させ
ることもできる。また、上記した実施の形態で示したカ
ム機構50では、カム溝51を鈍角のほぼV型に形成す
ることによってカム従動ローラ52を介してクリーナ5
5、56を1往復動させるようにしたが、そのカム溝5
1をほぼ波形に形成すれば、クリーナ55、56を2〜
3往復動させることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の磁気記
録再生装置のクリーニング機構は、次のような効果を奏
する。
【0032】請求項1は、カセットローディング機構に
よってテープカセットをローディングする際に、そのカ
セットローディング機構でクリーニング手段を駆動し
て、固定ヘッド類のテープ摺動面をクリーニングするよ
うにして、そのテープカセットのローディング後に行わ
れる磁気テープのローディング動作とは全く無関係に、
固定ヘッド類のテープ摺動面をクリーニングすることが
できるようにしたので、磁気テープにテープダメージを
与える危険が皆無であり、しかも、固定ヘッド類のテー
プ摺動面全体を確実にクリーニングすることができる。
従って、磁気テープの磁性粉が固定ヘッド類に付着して
ヘッドロックや出力低下等を発生したり、固定ヘッド類
に付着堆積した磁性粉の塊が磁気テープを介して回転ヘ
ッドドラムの回転磁気ヘッドに転写されて、その回転磁
気ヘッドにヘッドロックが発生することも未然に防止す
ることができて、磁気記録再生装置の性能を大幅に向上
することができる。それでいて、カセットローディング
機構によってクリーニング手段を駆動する方式は、その
クリーニング手段の駆動専用に新たにモータを追加する
必要がなく、構造が簡単で、低コストである。
【0033】請求項2は、回転ヘッドドラムのテープ入
口側に配置されている固定ヘッド類のテープ摺動面をク
リーニング手段でクリーニングするようにしたので、磁
気テープのローディング時におけるテープ到達時間の長
短等には一切無関係に、そのテープ入口側の固定ヘッド
類のテープ摺動面全体を安全にクリーニングすることが
できる。
【0034】請求項3は、カセットローディング機構の
カセットステージによって駆動されるカム機構によって
クリーニング手段を少なくとも1往復駆動するように構
成したので、テープカセットのローディング完了後に、
クリーニング手段を磁気テープと干渉しない高さに安定
してロックする機能を簡単な構造で達成することができ
て、低コストで、信頼性の高いものを得ることができ
る。
【0035】請求項4及び請求項5は、固定ヘッド類と
して、固定磁気ヘッド及び/又は磁気テープの磁性面の
汚れ掻き落し用ブレードを用いたので、これら固定磁気
ヘッドヘッド及び/又は汚れ掻き落し用ブレードのテー
プ摺動面全体を確実にクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録再生装置のクリーニ
ング機構の実施の形態を説明する図面である。
【図2】クリーニング機構全体を示した概略図である。
【図3】クリーニング機構のカセットステージとスライ
ダーとの関係を示した側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図4の左側の側面図である。
【図6】クリーニング機構の駆動力伝達機構の3つのリ
ンクの連動構造を示した斜視図である。
【図7】クリーニング機構のカム機構を説明する側面図
である。
【図8】テープローディング機構を説明する平面図であ
る。
【符号の説明】
1はテープカセット、2は磁気テープ、11はカセット
ローディング機構、12はステージ、21はテープロー
ディング機構、27はテープ入口側、28はテープ出口
側、29は全幅消去ヘッド(固定ヘッド類)、30はコ
ントロールヘッド(固定ヘッド類)、31は汚れ掻き落
し用ブレード(固定ヘッド類)、29a、30a、31
aはテープ摺動面、41はクリーニング機構、42はク
リーナスタンド、43はスライダー(移動部材)、46
は引張りコイルバネ(付勢手段)、50はカム機構、5
1はカム溝、52はカム従動ローラ、54はクリーナ昇
降部材、55、56はクリーナ(クリーニング手段)、
57は駆動力伝達機構である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録及び/又は再生のためのカセット装着
    位置へテープカセットをローディングするカセットロー
    ディング機構と、 上記ローディングされたテープカセット内から磁気テー
    プを引き出して回転ヘッドドラムや固定ヘッド類が配置
    されたテープ走行路にローディングするテープローディ
    ング機構とを備えた磁気記録再生装置において、 上記カセットローディング機構によって駆動されて、上
    記固定ヘッド類のテープ摺動面をクリーニングするクリ
    ーニング手段を備えたことを特徴とする磁気記録再生装
    置のクリーニング機構。
  2. 【請求項2】上記クリーニング手段は上記回転ヘッドド
    ラムのテープ入口側に配置されている固定ヘッド類のテ
    ープ摺動面をクリーニングするように構成されたことを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置のクリーニ
    ング機構。
  3. 【請求項3】上記カセットローディング機構中のカセッ
    トステージによって駆動されるカム機構を有し、 上記カム機構によって、上記クリーニング手段を少なく
    とも1往復駆動するように構成したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の磁気記録再生装置のクリーニ
    ング機構。
  4. 【請求項4】上記固定ヘッド類を固定磁気ヘッドで構成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項
    3記載の磁気記録再生装置のクリーニング機構。
  5. 【請求項5】上記固定ヘッド類を固定磁気ヘッドと、上
    記磁気テープの磁性面の汚れ掻き落し用ブレードとで構
    成したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求
    項3記載の磁気記録再生装置のクリーニング機構。
JP16665596A 1996-06-07 1996-06-07 磁気記録再生装置のクリーニング機構 Withdrawn JPH09330507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9147432B2 (en) 2012-05-11 2015-09-29 Fujifilm Corporation Head cleaning device and drive device

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