JPH09330109A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JPH09330109A
JPH09330109A JP14955496A JP14955496A JPH09330109A JP H09330109 A JPH09330109 A JP H09330109A JP 14955496 A JP14955496 A JP 14955496A JP 14955496 A JP14955496 A JP 14955496A JP H09330109 A JPH09330109 A JP H09330109A
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浩隆 佐藤
Akira Fujii
章 藤井
Masahiro Nakamura
中村  匡宏
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Makino Milling Machine Co Ltd
NEC Robotics Engineering Ltd
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶容量を低減すると共に、処理速度および
補正精度を高める。 【解決手段】 制御装置に移動指令のうち微小指令の有
効・無効を判定する微小指令判定処理回路102と、こ
の微小指令判定処理回路102により無効と判定された
微小指令を除いて新たな移動指令を出す微小指令無効化
処理回路103とを有する微小指令補正手段101を含
ませた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、与えられた曲面上
を多数の微小部分で補正を加えて移動する工作機械等を
制御する数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の数値制御装置は、図13
に示すように入出力手段1305と記憶手段1306と
加工指令処理手段1307と補間手段1308とサーボ
制御手段1309とを有し、加工プログラム1301お
よび操作盤1302からの設定をモータ1304の回転
指令に変換する制御装置1303を備えている。
【0003】このように構成された数値制御装置による
制御処理の概要につき、図13を用いて説明する。加工
プログラム1301は、工具(図示せず)の移動指令,
各種座標変換や各種補正機能等を指令するプログラムで
ある。移動指令は、通常、線分や円弧等の基本形状単位
の移動指令の組み合わせである。座標変換の例として
は、図形の拡大・縮小や図形の回転がある。補正機能の
例としては、工具径補正やテーパ加工補正等がある。
【0004】操作盤1302は、加工の起動, 停止,
リセットや加工プログラム1301の各種の動作パラメ
ータ(例えば、加工速度のオーバライド値や径補正量等
である。)
【0005】加工プログラム1301や操作盤1302
での操作は、入出力手段1305より制御装置1303
に入力され、記憶手段1306に格納されるか、あるい
は直接に加工指令処理手段1307に渡される。
【0006】加工指令処理手段1307では、操作盤1
302で設定された操作指令および加工プログラム13
01で規定された移動指令を解析し、各種の補正を施し
て補間手段1308に渡す。補正手段1308への入力
は、各種の座標変換や補正済の線分や円弧等の基本形状
単位の移動指令である。
【0007】補間手段1308は、微小時間周期毎にそ
の周期での移動量をサーボ制御手段1309に指令す
る。
【0008】サーボ制御手段1309では、補間手段1
308からの指令通りにモータ1304を追従させるべ
くサーボ制御を行う。モータ1304は、工作機械の可
動テーブルや垂直軸を動作させる。
【0009】このようにして、被加工物が加工プログラ
ム1301や操作盤1302の指定通りに加工される。
【0010】次に、加工指令処理手段1307につき、
図14を用いて説明する。加工指令処理手段1307
は、意味解析手段1401と座標変換手段1402と各
種補正手段1403とから構成されている。
【0011】意味解析手段1401は、入出力手段13
05や記憶手段1306からの入力を受けてこの入力が
「移動指令」か「各種補正指令」等の解析を行う。座標
変換手段1402は、移動指令に従って座標変換を行
う。各種補正手段1403は、各種補正指令に従って移
動指令に対する補正処理を行う。
【0012】図15は補正処理として例えば径補正を行
った場合を説明するために示す図である。工具径補正手
段1501は、補正経路算出処理回路1502と干渉判
定処理回路1503と干渉回避処理回路1504とから
構成されている。
【0013】一般的には工具径補正以外の補正機能も存
在するが、本発明の実施の形態では工具径補正について
記述するので、他の補正機能については説明を省略す
る。他の補正と組み合わせた場合でも、工具径補正手段
1501の構成は図15に示す構成と変わらない。
【0014】次に、径補正経路を求める例につき、図1
6を用いて説明する。現在の移動指令B1の始点P1か
ら法線方向に径補正量Dだけオフセットした平行線L1
を引く。次移動指令B2の始点P2から同様に径補正量
Dだけオフセットした平行線L2を引く。この平行線L
2と平行線L1の交点を移動指令B2の始点P2に対す
る径補正経路の終点D2とする。
【0015】工具径補正経路を求めるとき、指令経路の
軌跡と工具径補正量との関係により干渉が生じる場合が
ある。干渉とは、工具が被加工物に切り込み過ぎてしま
う状態を表す。干渉が生じた場合、従来より径補正経路
に対して干渉の回避措置が講じられており、この種の干
渉回避措置が講じられた技術は例えば実開昭64−73
04号公報に「数値制御装置」として開示されている。
【0016】これを図17,図18および図19を用い
て説明する。図17は工具の中心経路の第1ブロックと
第3ブロックの交角を求め、回避することができる干渉
であるかを判定する(ステップC1およびC2)。ここ
で、交角が90°以上の場合は回避することができない
干渉とし(ステップC5)、90°未満の場合は第1ブ
ロックと第3ブロックの交点を第1ブロックと第2ブロ
ックの経点とし、回避経路を求める(ステップC3およ
びC4)。図18は上述した処理に従い干渉の回避措置
を施した経路を示す。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の数値
制御装置において、直線や円弧の組み合わせで表せない
ような加工形状は、微小直線に分割して近似した指令
(微小指令)を用いて表すことがあるが、このような微
小指令を含んだ加工プログラムには次に示すような問題
点がある。
【0018】すなわち、第1の問題点は、微小指令に対
して径補正をかけると、多くの干渉が生じてしまうこと
である。この理由は、微小指令の経路が必ずしも加工形
状を正しく反映しているとは限らないからである。
【0019】図20は、理論上の指令経路とこれに対し
径補正を行った工具軌跡を示しており、径補正を行って
も干渉が生じていない例である。図21は、理論上の指
令経路を微小直線で近似し、微小指令に対して径補正を
かけた例を示し、干渉が生じている。
【0020】本来ならば干渉が生じるはずの無い加工形
状にもかかわらず、加工形状を微小指令に分割したため
に、P2〜P7間のブロックで径補正経路に干渉D2〜
D7が生じている。これは、理論上の指令経路から微小
指令に分割する際、指令の最小単位毎に近似点を選ぶた
めである。
【0021】第2の問題点は、工具経路の干渉部分に対
して回避が判断され、微小指令を対象とした干渉回避が
提案されていないことである。
【0022】このため、従来の数値制御装置において、
上述した連続の多数指令に亘る干渉を回避するには、事
前に指令を多数読み込み径補正を計算し、複雑な正誤判
定や回避経路の算出処理を必要とし、記憶容量が増大す
ると共に、処理速度が低下するという不都合がある。
【0023】また、微小指令による指令経路が正確に加
工形状を表してはいないため、工具経路の干渉部分だけ
で回避経路を判断していては、本来の理論上の工具経路
に近付けるのは困難なものとなり、補正精度が低下する
という不都合もある。
【0024】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、微小指令により近似された移動指令に対して簡
易な処理で干渉を回避することができ、もって記憶容量
を低減することができると共に、処理速度および補正精
度を高めることができる数値制御装置の提供を目的とす
るものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の数値制御装置は、加工プロ
グラムによって規定された移動指令を解析し、かつ補正
指令に応じて移動指令に対する補正処理を施すことによ
り、加工形状に対応した多数の微小区間経路が集合して
なる指令経路から微小指令に基づいて補正経路を算出す
る補正手段付きの加工指令処理手段を有し記憶手段を含
む制御装置を備え、この制御装置に、移動指令のうち微
小指令の有効・無効を判定する第1手段と、この第1手
段により無効と判定された微小指令を除いて新たな移動
指令を出す第2手段とを有する微小指令補正手段を含ま
せた構成としてある。したがって、微小指令補正手段の
第1手段によって移動指令のうち微小指令の有効・無効
が判定され、第2手段によって第1手段で無効と判定さ
れた微小指令を除いて新たな移動指令が出される。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の数
値制御装置において、微小指令補正手段が補正手段内に
組み込まれている構成としてある。したがって、微小指
令補正手段の補正手段内に組み込まれた微小指令補正手
段において、第1手段によって移動指令のうち微小指令
の有効・無効が判定され、第2手段によって第1手段で
無効と判定された微小指令を除いて新たな移動指令が出
される。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項1記載の数
値制御装置において、微小指令補正手段が加工指令処理
手段と記憶手段との間に組み込まれている構成としてあ
る。したがって、加工指令処理手段と記憶手段との間に
組み込まれた微小指令補正手段において、第1手段によ
って移動指令のうち微小指令の有効・無効が判定され、
第2手段によって第1手段で無効と判定された微小指令
を除いて新たな移動指令が出される。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1記載の数
値制御装置において、微小指令補正手段は補正手段の移
動指令入力側に接続されている構成としてある。したが
って、補正手段の移動指令入力側に接続された微小指令
補正手段において、第1手段によって移動指令のうち微
小指令の有効・無効が判定され、第2手段によって第1
手段で無効と判定された微小指令を除いて新たな移動指
令が出される。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4記載の数値制御装置にお
いて、各微小区間経路の長さを算出し、この長さが予め
設定された微小指令最大長以下であれば微小指令と判定
する微小指令判定処理回路が含まれている構成としてあ
る。したがって、微小指令判定処理回路において、各微
小区間経路の長さが算出され、この長さが予め設定され
た微小指令最大長以下であれば微小指令と判定される。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4記載の数値制御装置にお
いて、加工プログラムにおいて設定された微小区間の開
始・終了にうち開始が指令されてから微小区間の終了が
指令されるまでの間を微小指令と判定する微小指令判定
処理回路が微小指令補正手段に含まれている構成として
ある。したがって、微小指令判定処理回路において、加
工プログラムにおいて設定された微小区間の開始・終了
のうち開始が指令されてから微小区間の終了が指令され
るまでの区間を微小指令と判定される。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4記載の数値制御装置にお
いて、指令値k=1の微小指令経路ベクトル始点から予
め設定された指令値k=nに対してn個先の微小指令経
路ベクトル終点までの経路ベクトルを算出し、この間の
各微小指令の有効・無効を判定する微小指令無効判定処
理回路が微小指令補正手段に含まれている構成としてあ
る。したがって、微小指令無効判定処理回路において、
指令値k=1の微小指令経路ベクトル始点から予め設定
された指令値k=nに対してn個先の微小指令経路ベク
トル終点までの経路ベクトルが算出され、この間の各微
小指令の有効・無効が判定される。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4記載の数値制御装置にお
いて、指令値k=1の微小指令経路ベクトル始点から指
令値k=nに対するn個先の微小指令経路ベクトル終点
までの経路ベクトルを算出するにあたり、有効な微小指
令が得られるまで指令値k=1から指令値k=nまで判
定を繰り返す微小指令無効判定処理回路が微小指令補正
手段に含まれている構成としてある。したがって、微小
指令無効判定処理回路において、指令値k=1の微小指
令経路ベクトル始点から指令値k=nに対するn個先の
微小指令経路ベクトル終点までの経路ベクトルを算出す
るにあたり、有効な微小指令が得られるまで指令値k=
1から指令値k=nまで判定が繰り返される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態に係る数値制御装置において、図14の各種補正
手段1403内で微小指令経路の補正を行う例を示す。
同図において、座標変換手段1402,補正経路算出処
理回路1502,干渉判定処理回路1503,干渉回避
処理回路1504および補間手段1308の各機能につ
いては、図15で述べた数値制御装置における各構成要
素の機能と同一である。
【0034】微小指令補正手段101は、微小指令判定
処理回路102と微小指令無効化処理回路103とから
なり、干渉を回避するために適切な指令経路を得る補正
手段であって、干渉が起きないように指令経路を補正す
る。
【0035】微小指令判定処理回路102は、補正経路
に干渉が生じた移動指令の中から微小指令のみを選択す
る。微小指令無効化処理回路103は、干渉が生じると
判定された微小指令を「無効」とし、有効な指令から新
たな移動指令を得る。
【0036】次に、本発明の第1の実施形態における処
理につき、図1および図2を参照して説明する。意味解
析手段1401から座標変換手段1402を介して与え
られた移動指令と補正指令は、補正経路算出処理回路1
502に入力される。補正経路算出処理回路1502
は、補正指令に従って移動指令に対して補正を行い、工
具径補正経路を求める(ステップA1)。
【0037】干渉判定処理回路1503は、工具径補正
経路に干渉が生じているかをチェックする(ステップA
2)。干渉が生じる場合、微小指令判定処理回路102
において、指令経路長を算出し、この長さが予め設定し
てある微小指令最大長以下であれば微小指令と判定する
(ステップA3およびA4)。微小指令でない場合、干
渉回避処理回路1504において従来通り干渉回避を行
い、工具径補正経路を求める(ステップA7)。ステッ
プA4において、微小指令と判定された場合、移動指令
は微小指令無効化処理回路103に与えられる。
【0038】微小指令無効化処理回路103おいては、
干渉ブロックとその前後の移動指令を「無効」とし(ス
テップA5)、干渉前ブロックの始点と干渉後ブロック
の終点を結ぶベクトルを算出して新たな移動指令とする
(ステップA6)。この移動指令を再び補正経路算出処
理回路1502に与えて工具径補正経路を求める(ステ
ップA1)。
【0039】上述した第1の実施形態における処理につ
き、図2および図3を用いて説明する。指令経路P1〜
P3に対する工具径補正経路D1〜D3が算出されてい
る(ステップA1)。ここで、工具径補正経路のD2か
らD3にかけて生じている干渉VD2が判定される(ス
テップA2)。
【0040】この干渉VD2の移動指令は、指令経路の
P2からP3にかけたベクトルV2である。前後の移動
指令を含めたV1,V2およびV3を無効な移動指令と
し、P1からP4にかけたベクトルV1−1を新たな移
動指令とする(ステップA3およびA4)。
【0041】そして、再び工具径補正処理を行い、V1
−1とV4に対する工具径補正経路VD1−1を算出
(ステップA1)し、上述の手順を繰り返す。
【0042】図4は図21に対し上記の通り指令経路の
補正を行った結果を示す。指令経路は加工形状に沿った
形状となり、工具径補正経路からも干渉が解消されてい
る。
【0043】なお、一般的には、理論図形そのものに干
渉がある場合等、干渉を完全に取り除くことはできない
が、近似誤差による干渉は上述した手段により抑制する
ことができる。
【0044】また、残った干渉部分は、従来からの干渉
回避手段を用いることにより、実用上十分な干渉回避を
行うことができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施形態につき、図
面を参照して説明する。図5は図14の座標変換手段1
402と各種補正手段1403との間に微小指令補正手
段501を組み込んだ例を示す。
【0046】微小指令補正手段501は、図6に示す通
り微小指令判定処理回路102と微小指令無効判定処理
回路601と微小指令無効化処理回路602とからな
り、干渉抑制するように微小指令を補正する。
【0047】微小指令判定処理回路102は、加工プロ
グラム1301から解析された移動指令のうち微小指令
のみを取り出す。微小指令無効判定処理回路601は各
微小指令の「有効」・「無効」を判定する。微小指令無
効化処理回路602は、「無効」と判定された微小指令
を指令経路から削除し、新たな指令経路を算出する。
【0048】図7は微小指令経路を補正する手段のフロ
ーチャート図である。微小指令毎に以下の判定処理およ
び無効化処理を行う。微小指令判定処理回路102(ス
テップB1およびB2)は、上述した第1実施の形態の
微小指令判定処理回路102(ステップA3およびA
4)と同一である。
【0049】微小指令無効判定処理601は、現在(指
令値k=1)の微小指令経路ベクトル始点から予め設定
された指令値k=nに対してn個先の微小指令経路ベク
トル終点までのベクトルVNを算出し、その間の各微小
指令の「有効」・「無効」を判定する(ステップB3お
よびB4)。nは、加工プログラム1301の指令や操
作盤1302からの入力により任意に設定してもよい。
【0050】ステップB4において、微小指令が「無
効」と判定された場合、移動指令は微小指令無効化処理
回路602に渡される。微小指令無効化処理回路602
においては、「無効」と判定された微小指令経路を指令
経路から削除し、有効な微小指令経路終点まで新たな指
令経路として算出する(ステップB5およびB6)。以
上に示す処理を繰り返して、微小指令に対する補正を行
った指令経路を求める。
【0051】次に、上述した第2の実施形態の処理につ
き、図7および図8を用いて説明する。上記説明におけ
るnに対し、n=4とした場合、現在の微小指令V1の
始点P1から4個先の微小指令終点P5までを結ぶベク
トルVNを算出する(ステップB3)。
【0052】P1〜P5に至る間の各微小指令V1〜V
4の終点P2〜P4がベクトルVNに対して工具径補正
方向と同一の方向にあれば「有効」と判定し、反対の方
向にあれば「無効」と判定する。
【0053】図8において、P2およびP3は、補正方
向と反対の方向に位置し、P4は同一の方向に位置す
る。したがって、現在の微小指令V1およびV2は「無
効」となって指令経路から削除し、V1の始点P1から
「有効」と判定された微小指令V3の終点P4までを結
ぶベクトルV1−4を算出し、新たな指令経路とする
(ステップB5およびB6)。
【0054】図9は、図21に対し上記の通り補正を行
った指令経路に従来の工具径補正処理を施した例を示
す。第2の実施形態は、完全に干渉を取り除くことはで
きないが、近似誤差による干渉を抑制することができ
る。この新たな指令経路に対して従来の工具径補正と干
渉回避処理を行うことにより、加工形状に沿った工具軌
跡を得ることができる。この第2の実施形態において
は、上述した第1の実施形態に比べて計算が容易であ
る。
【0055】図10は微小指令判定処理回路において他
の判定処理方法を説明するために示すフローチャート図
である。この微小指令判定処理回路では、加工プログラ
ム1301の指令に微小区間の「開始」と「終了」を示
す指令を用意し、微小区間の「開始」が指令されてから
微小区間の「終了」が指令されるまでの間は微小指令と
判定してもよい(ステップS1およびS2)。
【0056】図11は微小指令の「有効」・「無効」を
判定する例を説明するために示す図である。ベクトルV
Nを算出するにあたり予め設定された値は用いず、有効
な微小指令が見つかるまで指令値k=1から指令値k=
nまで順次増加して判定を繰り返してもよい。
【0057】なお、上述した実施形態では、座標変換手
段1402からの出力を各種補正手段1403へ渡す間
に微小指令の補正を行う場合について説明したが、本発
明はこれに限定されず、図12に示すように加工指令処
理手段1307からの出力を補間手段1308には渡さ
ず、微小指令補正手段501によって微小指令補正を行
い、その結果を微小指令補正済の加工プログラムとして
記憶手段1306に登録してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御装置に移動指令のうち微小指令の有効・無効を判定す
る第1手段と、この第1手段により無効と判定された微
小指令を除いて新たな移動指令を出す第2手段とを有す
る微小指令補正手段を含ませたので、微小指令補正手段
の第1手段によって移動指令のうち微小指令の有効・無
効が判定され、第2手段によって第1手段で無効と判定
された微小指令を除いて新たな移動指令が出される。
【0059】したがって、微小指令により近似された移
動指令に対して簡易な処理を施すことにより、すなわち
微小指令の有効・無効のみを判定し、工具経路の算出前
に指令経路自体を変更することにより干渉を回避するこ
とができるから、記憶容量を低減することができると共
に、処理速度を高めることができる。
【0060】また、指令経路を変更することにより干渉
の回避を行うことは、理論上の工具経路に近付き易くな
るから、補正精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る数値制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】同じく本発明の第1の実施形態に係る数値制御
装置の補正処理を説明するために示すフローチャート図
である。
【図3】第1の実施形態において、指令経路に対する補
正処理を説明するために示す図である。
【図4】第1の実施形態において、指令経路に対する補
正処理の結果を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る数値制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態における微小指令補正手段の構
成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係る数値制御装置の補正処理
を説明するために示すフローチャート図である。
【図8】第2の実施形態において、指令経路に対する補
正処理を説明するために示す図である。
【図9】第2の実施形態において、指令経路に対する補
正処理の結果を示す図である。
【図10】微小指令判定処理回路における判定処理を説
明するために示すフローチャート図である。
【図11】微小指令無効判定処理回路における判定処理
を説明するために示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る数値制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の数値制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図14】加工指令処理手段の構成を示すブロック図で
ある。
【図15】工具径補正手段の構成を示すブロックであ
る。
【図16】一般的な工具径補正処理を説明するために示
す図である。
【図17】従来における第1の数値制御装置による干渉
現象を示す図である。
【図18】従来における第2の数値制御装置による干渉
回避措置について説明するために示す図である。
【図19】第2の数値制御装置による干渉回避手段のフ
ローチャート図である。
【図20】理論上の指令経路と工具径補正経路について
説明するために示す図である。
【図21】実際の指令経路に対する補正処理を説明する
ために示す図である。
【符号の説明】
101 微小指令補正手段 102 微小指令判定処理回路 103 微小指令無効化処理回路 1301 加工プログラム 1308 補間手段 1403 各種補正手段 1501 工具径補正手段 1502 補正経路算出処理回路 1503 干渉判定処理回路 1504 干渉回避処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 浩隆 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町一丁目1 番25号 日本電気ロボットエンジニアリン グ株式会社内 (72)発明者 藤井 章 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中村 匡宏 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムによって規定された移動
    指令を解析し、かつ補正指令に応じて移動指令に対する
    補正処理を施すことにより、加工形状に対応した多数の
    微小区間経路が集合してなる指令経路から微小指令に基
    づいて補正経路を算出する補正手段付きの加工指令処理
    手段を有し記憶手段を含む制御装置を備え、 この制御装置に、 上記移動指令のうち微小指令の有効・無効を判定する第
    1手段と、 この第1手段により無効と判定された微小指令を除いて
    新たな移動指令を出す第2手段とを有する微小指令補正
    手段を含ませたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】 上記微小指令補正手段は上記補正手段内
    に組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の数
    値制御装置。
  3. 【請求項3】 上記微小指令補正手段は上記加工指令処
    理手段と上記記憶手段との間に組み込まれていることを
    特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  4. 【請求項4】 上記微小指令補正手段は上記補正手段の
    移動指令入力側に接続されていることを特徴とする請求
    項1記載の数値制御装置。
  5. 【請求項5】 上記微小指令補正手段には、上記各微小
    区間経路の長さを算出し、この長さが予め設定された微
    小指令最大長以下であれば微小指令と判定する微小指令
    判定処理回路が含まれていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の数値制御
    装置。
  6. 【請求項6】 上記微小指令補正手段には、上記加工プ
    ログラムにおいて設定された微小区間の開始・終了のう
    ち開始が指令されてから微小区間の終了が指令されるま
    での間を上記微小指令と判定する微小指令判定処理回路
    が含まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4記載の数値制御装置。
  7. 【請求項7】 上記微小指令補正手段には、指令値k=
    1の微小指令経路ベクトル始点から予め設定された指令
    値k=nに対してn個先の微小指令経路ベクトル終点ま
    での経路ベクトルを算出し、この間の各微小指令の有効
    ・無効を判定する微小指令無効判定処理回路が含まれて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項
    3又は請求項4記載の数値制御装置。
  8. 【請求項8】 上記微小指令補正手段には、指令値k=
    1の微小指令経路ベクトル始点から指令値k=nに対す
    るn個先の微小指令経路ベクトル終点までの経路ベクト
    ルを算出するにあたり、有効な微小指令が得られるまで
    指令値k=1から指令値k=nまで判定を繰り返す微小
    指令無効判定処理回路が含まれていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の
    数値制御装置。
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