JPH0932957A - 電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁装置

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JPH0932957A
JPH0932957A JP7185365A JP18536595A JPH0932957A JP H0932957 A JPH0932957 A JP H0932957A JP 7185365 A JP7185365 A JP 7185365A JP 18536595 A JP18536595 A JP 18536595A JP H0932957 A JPH0932957 A JP H0932957A
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JP
Japan
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valve body
stopper
solenoid
valve
plunger
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Application number
JP7185365A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Osone
竜也 大曽根
Hiroaki Kuroda
博明 黒田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体のストロークにおける衝接時の衝撃応力
を軽減し、ストッパーと弁体間に設けた非磁性体のシム
の耐久性を向上させ、併せて、電磁弁装置の耐久性を向
上させ、衝突時の防音効果を確保する。 【解決手段】 ソレノイド6のONによりプランジャ2
を、弁座8に着座した閉位置から、ストッパー3に衝接
する開位置に向け動作させてオイル圧Ps を調圧し、プ
ランジャ2とストッパー3を分断し、これら分断部分間
を緩衝材4で結合し衝撃応力を軽減するから、プランジ
ャ2とストッパー3間のシム5と、電磁弁装置1の耐久
性の向上と衝接音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドのO
N,OFFにより弁体を、ストッパーに衝接した開位置
と弁座に着座した閉位置との間で動作させ、ストッパー
と弁体との衝接部位に残留磁力遮断用の非磁性体のシム
を設けた構成の電磁弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁弁装置には、図5に示すも
のがあり、電磁弁装置20は、制御流体を圧力Ps で入
力し、デューティ制御で行われるソレノイド21のO
N,OFFにより、ソレノイド21と、弁体であるプラ
ンジャ22および、ストッパー23に磁気回路を形成
し、プランジャ22を、ストッパー23に衝接した開位
置と、弁座24に着座した閉位置との間で動作させて、
ケース25の連通孔から内部流体をドレンして圧力Ps
の調圧を行い、プランジャ22とストッパー23との衝
接部位に非磁性体のシム26を設けて、ソレノイド21
のOFF時における磁気回路中の残留磁力を遮断して電
磁弁の応答性を確保するものである。
【0003】また、電磁弁の応答性に関して、例えば、
特開平4−79号公報には、ストッパーと弁体との衝接
部に、非粘着性樹脂をコーティングして、制御流体の粘
着性の影響による電磁弁の応答遅れを防止し、電磁弁の
応答性を確保するものが記載されており、これは同時
に、弁体とストッパーとの衝接を緩衝させる機能を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ストッパーと
弁体との衝接部位に非磁性体のシムを設けた構成の電磁
弁装置において、緩衝材をストッパーおよび弁体の表面
に設けることは、シムに悪影響を及ぼすことになり、例
えば、ストッパーと弁体間にゴミ等の小さな異物が侵入
すると、緩衝材表面は凹凸形状に変形するため、ストッ
パーと弁体との衝接時に、その緩衝材表面の凹凸形状に
よって、ストッパーと弁体との衝接部位に設けた非磁性
体のシムに大きな応力集中が発生し、シムを破損しやす
く、耐久性も悪化させることになる。
【0005】また、緩衝材が変形して衝接部での衝撃応
力を吸収し、緩衝材表面が変形したままでは、衝接時に
十分な緩衝効果を表せず、電磁弁装置の耐久性及び防音
効果を低下させることになる。
【0006】本発明は、こうした事実に鑑みなされたも
ので、弁体のストロークにおける衝接時の衝撃応力を軽
減して、ストッパーと弁体間に設けた残留磁力遮断用の
非磁性体のシムの耐久性を向上させ、併せて、電磁弁装
置の耐久性の向上と、衝突時の防音効果を確保すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
である、請求項1に係る、電磁弁装置は、ソレノイドの
ON,OFFにより動作する弁体と、ソレノイドのOF
Fで弁体が着座する弁座と、弁体と衝接するストッパー
と、ストッパーと弁体との衝接部位に設けた残留磁力遮
断用の非磁性体のシムを有し、ソレノイドのONにより
弁体を、弁座に着座した閉位置から、ストッパーに衝接
する開位置に向け動作させて制御流体の調圧を行い、前
記弁体およびストッパーの少なくとも一方を、弁体スト
ローク方向に分断し、これら分断部分間を、弁体および
ストッパーよりも弾性係数の小さな緩衝材で結合したこ
とで、緩衝材が、ストッパーと弁体間に設けた残留磁力
遮断用の非磁性体のシムに接触することなく、衝撃応力
を軽減でき、緩衝材の変形により前記シムに大きな応力
集中が発生してシムを破損させることがないから、シム
の耐久性を向上させることができ、併せて、電磁弁装置
の耐久性を向上できると共に、衝突時の衝接音を低減す
る。
【0008】また、本発明である、請求項2に係る、電
磁弁装置は、ソレノイドのON,OFFにより動作する
弁体と、ソレノイドOFFで弁体が着座する弁座と、弁
体と衝接するストッパーと、ストッパーと弁体との衝接
部位に設けた残留磁力遮断用の非磁性体のシムを有し、
ソレノイドのONにより弁体を、弁座に着座した閉位置
から、ストッパーに衝接する開位置に向け動作させて制
御流体の調圧を行い、前記ストッパーに衝接する直前の
弁体ストローク域で、ストッパーに対する弁体の接近速
度を低下させる弁体速度低下手段を設けたことで、弁体
の急激な衝突を防いで、ストッパーと弁体との間の衝撃
応力を軽減でき、緩衝材の変形によりストッパーと弁体
間に設けた残留磁力遮断用の非磁性体のシムに大きな応
力集中が発生してシムを破損させることがないから、シ
ムの耐久性を向上させることができ、併せて、電磁弁装
置の耐久性を向上できると共に、衝突時の衝接音を低減
する。
【0009】さらに、本発明である、請求項3に係る、
電磁弁装置は、ストッパーに衝接する直前の弁体ストロ
ーク域で該ストッパーおよび弁体間に密閉室が画成され
るよう弁体のガイドを形成し、該密閉室の容積減少中に
内部流体の流出に流動抵抗を与えてストッパーに対する
弁体の接近速度を低下させる流動抵抗手段を設け、これ
ら密閉室および流動抵抗手段により前記弁体速度低下手
段を構成したことで、特定の形状を持たない密閉室の内
部流体が緩衝材となって、弁体の急激な衝突を防いで、
ストッパーと弁体との間の衝撃応力を軽減でき、緩衝材
の変形によりストッパーと弁体間に設けた残留磁力遮断
用の非磁性体のシムに大きな応力集中が発生してシムを
破損させることがないから、シムの耐久性を向上させる
ことができ、併せて、電磁弁装置の耐久性を向上できる
と共に、衝突時の衝接音を低減する。
【0010】加えて、本発明である、請求項4に係る、
電磁弁装置は、前記弁体ガイドによりストッパーおよび
弁体間に画成される室を、ストッパーに衝接する直前の
弁体ストローク域以外の弁体ストローク域で、流動抵抗
なく外部に通じさせる外部連通孔を弁体ガイドに設け、
弁体が該外部連通孔を通過して塞いだ状態でストッパー
および弁体間に画成される室を前記密閉室としたこと
で、ストッパーに衝接する直前の弁体ストローク域以外
の弁体ストローク域での弁体のストローク速度を速める
ことができるから、電磁弁の応答性を悪化させることが
ない。
【0011】さらに加えて、本発明である、請求項5に
係る、電磁弁装置は、前記流動抵抗手段をワンウエイオ
リフィスで構成したことで、密閉室の容積減少中に内部
流体の流出に流動抵抗を与えてストッパーに対する弁体
の接近速度を低下させることが容易に実施できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明である電磁弁装置の構成を
示したもので、本発明である電磁弁装置1は、弁体とな
るプランジャ2と、プランジャ2と衝接するストッパー
3と、プランジャ2およびストッパー3のそれぞれに内
部結合した緩衝材4と、プランジャ2とストッパー3と
に介在する非磁性体のシム5と、プランジャ2に推進力
を与えるソレノイド6及び、プランジャ2の推進方向
(弁体ストローク方向)を規制するガイド7が、弁座8
を備えたケース9に収納されている。
【0014】ここで、緩衝材4は、プランジャ2および
ストッパー3を、それぞれ、弁体ストローク方向に分断
して、これら分断部分間に挟み込んだ形で結合させてあ
り、材質は、プランジャ2およびストッパー3の材質よ
りも縦弾性係数が小さく、降伏応力や疲労強度などの材
料強度を十分に有するものを使用する。
【0015】また、プランジャ2とストッパー3との間
に設けた非磁性体のシム5は、ソレノイド6への通電に
よって、プランジャ2、ストッパー3およびソレノイド
6に形成した磁気回路において、ソレノイド6への通電
を停止した後に残留する磁力線を遮断し、通電停止後の
電磁弁の応答乱れを防止するためのものである。
【0016】10は、制御流体となるオイルが流入する
入口側からケース9側に向かうに従い内部容積が大とな
る逆オリフィス形状の接続部材で、外部からのオイルを
接続部材10を介して、弁座8からケース9内に流通さ
せる。
【0017】次に、作用を説明する。
【0018】ソレノイド6は、デューティ制御がなされ
た、外部からのON/OFF信号によって、デューティ
値が0、つまり、ソレノイド6に非通電(ソレノイドO
FF時)の場合、プランジャ2は、ばね11の反力によ
って、弁座8に着座した閉位置にあり、デューティ値を
大きくする、つまり、ソレノイド6を時間当たり通電す
る電流量を大きくするに従って、プランジャ2は、スト
ッパー3側に推進力を受けて、ばね11の反力に対抗し
て、ストッパー3側にストロークし、最終的に、ストッ
パー3に衝接した開位置となる。
【0019】即ち、プランジャ2が弁座8に着座した閉
位置である時、接続部材10でのオイルの圧力Ps を最
大圧Pmax として、デューティ値を大きくするに従っ
て、プランジャ2がストッパー3側にストロークし、弁
座8およびガイド7に設けたドレン孔8h ,7h から、
ケース9内に流入したオイルを、ケース9に設けたドレ
ン孔9h で外部にドレンすることで、オイルの圧力Ps
を減圧していき、プランジャ2がストッパー3に衝接し
た開位置でオイルの圧力Ps は最小圧Pmin になる。
【0020】逆に、ストッパー3に衝接した開位置か
ら、デューティ値を小さくする、つまり、ソレノイド6
を時間当たり通電する電流量を小さくするに従って、プ
ランジャ2はストッパー3側への推進力を失う代わり
に、ばね11の反力を受けて弁座8側にストロークし、
最終的に、弁座8に着座した閉位置になる。
【0021】即ち、プランジャ2がストッパー3に衝接
した開位置である時、オイルの圧力Ps を最小圧Pmin
として、デューティ値を小さくするに従って、ばね11
の反力によって、プランジャ2が弁座8側にストローク
し、弁座8およびガイド7に設けたドレン孔8h ,7h
を絞ることで、オイルの圧力Ps を増圧していき、プラ
ンジャ2が弁座8に着座した閉位置で最大圧Pmax (P
s )になる。
【0022】ところで、緩衝材4は、プランジャ2およ
びストッパー3、それぞれの分断部分に挟み込まれた形
で結合し、プランジャ2およびストッパー3の衝接時に
おいて、プランジャ2とストッパー3との衝接部位に設
けたシム5に接触することなく、プランジャ2とストッ
パー3との間の衝撃応力を軽減するから、例えば、緩衝
材4が衝撃を吸収するときに変形して、緩衝材表面が凹
凸形状となることによって、シム5に大きな応力集中が
発生し、シムを破損することがない。従って、シム5の
耐久性は、従来の緩衝材無しや、コーティング加工の緩
衝材に比べて向上する。また、緩衝材変形によって衝撃
応力を吸収する効果が低減することが無いから、併せ
て、電磁弁装置1の耐久性を向上させ、衝接時の衝接音
を低減することができる。
【0023】このとき、緩衝材4は、プランジャ2およ
びストッパー3の少なくとも一方の分断部分に挟み込ま
れた形で結合させればよいが、プランジャ2およびスト
ッパー3の両方に緩衝材4を設け、プランジャ2とスト
ッパー3との衝接部を緩衝材で挟み込むと、衝接時の衝
撃を吸収し衝撃応力を緩和することに一層効果的であ
る。
【0024】さらに、図2は、衝接時における応力σと
歪みεの関係を示し、一点鎖線aは、緩衝材なし従来技
術での歪みεに対する応力σで、実線bは、緩衝材なし
の従来技術に、プランジャ2(ストッパー3)の分断部
分に緩衝材を設けた本発明での歪みεに対する応力σで
あり、一点鎖線aおよび実線bの傾きは、それぞれの弾
性係数を示している。
【0025】図2の一点鎖線aまたは実線bが各縦軸方
向破線と構成する領域の面積は、衝接時における単位体
積当たりの歪みエネルギーEを示し、一点鎖線aと破線
で構成された領域Aと、実線bと破線で構成された領域
Bとは、等しい領域面積を有している。この図から、衝
接時に、同じ歪みエネルギーEを受ける場合、一点鎖線
aの応力σ1 に比べて、実線bの応力σ2 の方がΔσ小
さくなることがわかる。従って、緩衝材無しの従来技術
に、本発明を採用すれば、衝撃応力を小さくすることが
できる。
【0026】図3は、第二の実施の形態を示したもの
で、前記したものと同一のものは、同一符号で示して説
明を省略する。
【0027】この第二の実施の形態で表される電磁弁装
置12において、プランジャ2の弁体ストローク方向を
規制するガイド7は、プランジャ2およびストッパー3
間に室を画成するように形成し、さらに、このガイド7
には、前記室内のオイルを流動抵抗なく外部に連通させ
る外部連通孔Hを設け、ストッパー3に衝接する直前の
弁体ストローク域(緩衝域)Sでは、前記室を密閉室R
o とし、それ以外の弁体ストローク域では、外部連通孔
Hから、前記室内のオイルを流動抵抗なく外部にドレン
する構成にする。
【0028】また、13は、流動抵抗手段であるワンウ
ェイオリフィスで、プランジャ2のストッパー3側への
ストロークによる密閉室Ro の容積減少中に、密閉室R
o から外部にドレンするとき、オイルに流動抵抗を与え
てドレン量を減少させて、ストッパー3に対するプラン
ジャ2の接近速度を低下させるものである。
【0029】図4は、ワンウェイオリフィス13の構成
を示し、(a)は正面図を、(b)は縦断面を示し、円
筒形状の部材14に開口部を設け、その開口部内に、球
体15を遊びのある状態で収納し、爪部14n で球体1
5の脱落を防止してあり、プランジャ2が、ばね11の
ばね力で離れる過程での吸着作用および体積変化時の作
動抵抗軽減の為、衝接側よりドレン開口面積を大きくす
る構成とする。
【0030】即ち、図(b)において、オイルが、図面
左向きの矢印方向にワンウェイオリフィス13へ流入す
る場合、ワンウェイオリフィス13内の球体15が円筒
部材14を貫通する通路14r に密接し、流量を少なく
する役目をするから、ワンウェイオリフィス13を流通
するオイルは、流動抵抗を受けながら、外部にドレンさ
れる。
【0031】また、オイルが、図面右向きの矢印方向に
ワンウェイオリフィス13から流出する場合、ワンウェ
イオリフィス13はドレン開口面積を大きくする構成
で、外部からのオイルによって、球体15が通路14r
から離脱するから、ワンウェイオリフィス13を流通す
るオイルは、外部ドレン時に比べ、流動抵抗を受けるこ
とがない。
【0032】次に、作用を説明する。
【0033】まず、プランジャ2が弁座8に着座した閉
位置である時、接続部材10でのオイルの圧力Ps を最
大圧Pmax として、ソレノイド6をデューティ制御し、
デューティ値が大きくするに従って、プランジャ2をス
トッパー3側にストロークさせる。
【0034】このとき、緩衝域S以外の弁体ストローク
域では、ガイド7に設けた外部連通孔Hからガイド7に
画成される室内のオイルをドレンすることで、プランジ
ャ2のストローク速度を減速せず、電磁弁の応答性を確
保しながら、制御流体であるオイルの圧力Ps を減圧し
ていく。
【0035】さらに進んで、プランジャ2が緩衝域Sの
弁体ストローク域で、ガイド7に設けた外部連通孔Hを
通過して塞いだ状態になると、ガイド7に画成される室
はワンウェイオリフィス13のみと接続する密閉室Ro
となって、緩衝域Sをストロークしていくことで、ワン
ウェイオリフィス13のオリフィス効果によりプランジ
ャ2を減速させながら、オイルの圧力Ps を減圧してい
き、プランジャ2がストッパー3に衝接した開位置でオ
イルの圧力Ps は最小圧Pmin になる。
【0036】ここで、緩衝域Sでのストロークによる密
閉室Ro の容積減少中、ワンウェイオリフィス13で
は、外部へドレンするオイルに流動抵抗を与えてドレン
量を絞り、密閉室Ro 内の油圧で、ストッパー3に対す
るプランジャ2の接近速度を低下させる。
【0037】従って、プランジャ2およびストッパー3
間に画成される室と、ワンウェイオリフィス13によっ
て、前記室である密閉室Ro に残留したオイルが、緩衝
材となってプランジャ2の接近速度を緩和することで、
プランジャ2とストッパー3での急激な衝突を防いで、
プランジャ2とストッパー3との間の衝撃応力を軽減す
るから、有形である緩衝材が衝撃を吸収するときに変形
して、緩衝材表面が凹凸形状となることによって、シム
5に大きな応力集中が発生し、シムを破損することがな
い。従って、シム5の耐久性を向上させることができ
る。また、緩衝材変形によって衝撃応力を吸収する効果
が低減することが無いから、併せて、電磁弁装置1の耐
久性を向上させ、衝接時の衝接音を低減することができ
【0038】逆に、プランジャ2がストッパー3に衝接
した開位置である時、オイルの圧力Ps を最小圧Pmin
として、ソレノイド6をデューティ制御し、デューティ
値を小さくするに従って、ばね11の反力によって、プ
ランジャ2を弁座8側にストロークし、プランジャ2が
弁座8に着座した閉位置で最大圧Pmax (Ps )にす
る。
【0039】ここで、緩衝域Sにおける密閉室Ro の容
積増大中、外部から密閉室Ro に流入するオイルは、ワ
ンウェイオリフィス13で流動抵抗を受けないため、密
閉室Ro に素早く充填されて、プランジャ2が、ばね1
1のばね力で離れる過程での吸着作用および体積変化時
の作動抵抗を軽減し、プランジャ2におけるストローク
時の速度を増加させるので、制御弁の応答性が悪化する
ことはない。
【0040】また、緩衝域S以外の弁体ストローク域で
は、ガイド7に設けた外部連通孔Hからガイド7に画成
される室内にオイルが流入することで、プランジャ2の
ストローク速度を減速せず、電磁弁の応答性を確保しな
がら、制御流体であるオイルの圧力Ps を増圧していく
ので、この弁体ストローク域においても、制御弁の応答
性が悪化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である電磁弁装置における第一の実施の
形態の構成を示す図である。
【図2】同実施の形態の効果を示す図である。
【図3】本発明である電磁弁装置における第二の実施の
形態の構成を示す図である。
【図4】同実施の形態におけるワンウェイオリフィスの
構成を示す図である。
【図5】従来の電磁弁装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁弁装置(第一の実施の形態) 2 プランジャ 3 ストッパー 4 緩衝材 5 シム 6 ソレノイド 7 ガイド7 7h ドレン孔 8 弁座 8h ドレン孔 9 ケース 9h ドレン孔 10 接続部材 11 ばね11 12 電磁弁装置(第二の実施の形態) 13 ワンウェイオリフィス 14 円筒部材 14n 爪部 14r 通路 15 球体 H 外部連通孔 Ro 密閉室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドのONにより弁体を、弁座に
    着座した閉位置から、ストッパーに衝接する開位置に向
    け動作させ、ストッパーと弁体との衝接部位に残留磁力
    遮断用の非磁性体のシムを設けた電磁弁装置において、 前記弁体およびストッパーの少なくとも一方を、弁体ス
    トローク方向に分断し、これら分断部分間を、弁体およ
    びストッパーよりも弾性係数の小さな緩衝材で結合した
    ことを特徴とする電磁弁装置。
  2. 【請求項2】 ソレノイドのONにより弁体を、弁座に
    着座した閉位置から、ストッパーに衝接する開位置に向
    け動作させ、ストッパーと弁体との衝接部位に残留磁力
    遮断用の非磁性体のシムを設けた電磁弁装置において、 前記ストッパーに衝接する直前の弁体ストローク域で、
    ストッパーに対する弁体の接近速度を低下させる弁体速
    度低下手段を設けたことを特徴とする電磁弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ストッパーに衝接す
    る直前の弁体ストローク域で該ストッパーおよび弁体間
    に密閉室が画成されるよう弁体のガイドを形成し、該密
    閉室の容積減少中に内部流体の流出に流動抵抗を与えて
    ストッパーに対する弁体の接近速度を低下させる流動抵
    抗手段を設け、これら密閉室および流動抵抗手段により
    前記弁体速度低下手段を構成したことを特徴とする電磁
    弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記弁体ガイドによ
    りストッパーおよび弁体間に画成される室を、ストッパ
    ーに衝接する直前の弁体ストローク域以外の弁体ストロ
    ーク域で、流動抵抗なく外部に通じさせる外部連通孔を
    弁体ガイドに設け、弁体が該外部連通孔を通過して塞い
    だ状態でストッパーおよび弁体間に画成される室を前記
    密閉室としたことを特徴とする電磁弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、流動抵抗手
    段をワンウエイオリフィスで構成したことを特徴とする
    電磁弁装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7110887B2 (en) 2003-10-22 2006-09-19 Tanita Corporation Residual chlorine meter

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