JPH09329520A - エンジン用筒内圧センサ - Google Patents

エンジン用筒内圧センサ

Info

Publication number
JPH09329520A
JPH09329520A JP15069396A JP15069396A JPH09329520A JP H09329520 A JPH09329520 A JP H09329520A JP 15069396 A JP15069396 A JP 15069396A JP 15069396 A JP15069396 A JP 15069396A JP H09329520 A JPH09329520 A JP H09329520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
pressure sensor
engine
gasket
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15069396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3541570B2 (ja
Inventor
Masami Masuda
正美 桝田
Sadayasu Ueno
定寧 上野
Shigeo Aikawa
茂雄 相川
Takayuki Fumino
高之 文野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15069396A priority Critical patent/JP3541570B2/ja
Publication of JPH09329520A publication Critical patent/JPH09329520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3541570B2 publication Critical patent/JP3541570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの空燃比向上と排気ガス浄化のため
に、シリンダ内の燃焼状態を気筒別に検出、制御するた
めの筒内圧センサとその検出方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】筒内圧センサは、燃焼室の圧力変動を伝え
るパッドと、力を電気信号に変換する圧電素子と、電気
信号をアンプに送る端子と導線で構成しており、筒内圧
センサを装着するための取り付け穴を有したシリンダガ
スケットに、厚さおよびばね定数を最適化したパッドと
圧電素子からなる筒内圧センサを装着し、シリンダヘッ
ドとシリンダブロックの間に筒内圧センサを搭載したシ
リンダガスケットを、結合ボルトで所定の締め付け圧力
で締結している。圧電素子からの電気信号をチャージア
ンプで増幅し、エンジン制御用コンピュ−タに取り込
み、適正な命令を出し、EFI(独立噴射)、独立ヘリ
カル吸気ポ−ト、電子制御EGRバルブなどを制御し、
エンジンを正常な状態にしてトルク変動を防止し、最適
な空燃比を得、クリーンな排ガスを排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃費向
上と排気ガス浄化を目的として、燃焼室内の圧力いわゆ
る筒内圧を検出する筒内圧センサと、該筒内圧センサを
用いた筒内圧の検出方法、およびエンジンの燃焼状態を
制御する方法及びそのエンジンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】筒内圧センサとしては、一般的に、点火
プラグの周辺に取り付けて燃焼圧を直接計測する方法が
採られており、この筒内圧センサからの検出信号によ
り、エンジン本体の失火やノッキング発生状態を検出す
る方式が開発されている。
【0003】しかし、エンジンを多弁化したり、シリン
ダ上部に複数の動弁機構(カムシャフト)を設けるな
ど、エンジンを高出力化する目的で、より複雑構造とな
っているシリンダヘッドに、上記のような筒内圧センサ
を配置することが極めて難しくなっている。
【0004】この欠点を補うために、燃焼圧を間接的に
計測する方法として、特開平2−157631号公報に
みられるように、シリンダガスケット内に筒内圧センサ
本体の装着部を設け、この装着部に着脱可能な圧電素子
を組み込んだ筒内圧センサが開発されている。しかしこ
の従来方法では、柔らかいガスケット材からなる広い面
積のシリンダガスケットと、高剛性の狭い受圧面積をも
つ圧電素子が並列に並んだ構成となっている。このた
め、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に、この
筒内圧センサを組み込んだシリンダガスケットを挾んで
締結するとき、圧縮代は大部の面積を占めるガスケット
材によって決定されるので、圧電素子を最適な圧縮代で
締結することが極めて困難であった。そのため、圧縮代
が不足の場合には、圧電素子が両者間で振動するなどし
て精度の良い検出信号、とくに高周波帯域での検出信号
が得られない一方、締め代が過大な場合には、圧電素子
が破損してしまうといった欠点があった。
【0005】さらにこの従来方式の筒内圧センサでは、 シリンダガスケットや圧電素子の厚さ寸法のばらつき
をある程度許容しなければならない、 とくに複数個の圧電素子を用いる多気筒エンジンの筒
内圧センサにあっては、圧電素子相互間の厚さばらつき
も許容しなければならない、 筒内圧センサを装着したシリンダガスケットをシリン
ダブロックとシリンダヘッド間に組み立てるに際して、
結合ボルトの締め付けトルクを高精度に管理しなければ
ならない、 エンジンの温度上昇に伴う締め付け力の変化を吸収す
ることができず、検出信号の変動をきたしていた、な
ど、生産し実用化する上で大きな障害となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術による筒内圧センサでは、検出性能を高めようとす
ると、生産上の障害をきたすという、性能面と生産面が
相入れないという問題を有していた。
【0007】すなわち、筒内圧センサ本体を、1mmな
いし1.5mmといった薄さのシリンダガスケットに内
臓する場合に、筒内圧センサ本体およびガスケット材の
わずかな厚さのばらつきが、シリンダブロックとシリン
ダヘッドの間にシリンダガスケットを締め付けるに際
し、予期しない締め付け力の大きな変動となって表れ、
上述したような好ましからざる事態を引き起こしてい
た。
【0008】上記問題点を解決するために、本発明で
は、これら厚さばらつきがあってもこれらを許容し、量
産に適した筒内圧センサの構造と検出システムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の基本となる動作
原理は、ミクロにみた場合、測定対象となるエンジンが
弾性体であり、シリンダヘッドにかかる燃焼圧に呼応し
て、シリンダブロックとシリンダヘッド間が、シリンダ
ガスケットの厚さ方向に膨張・収縮を繰り返すこと、す
なわちシリンダガスケットの厚さ変動を来すことを利用
して、この厚さ変動を検出して、シリンダ内の燃焼圧、
すなわち筒内圧を測定することにある。
【0010】ちなみに、燃焼圧に伴うシリンダガスケッ
トの厚さ変動は、エンジンやシリンダガスケットの種類
にもよるが、例えば参考文献1)に記載されているよう
に、8ないし12μm程度であり、この燃焼圧の変動
を、圧電素子による圧電効果を利用して、電気量の変動
として検出するものである。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の筒内圧
センサは、 (1)シリンダ内の燃焼圧を伝えるためのパッドと、圧力
を電気信号に変換する圧電素子と、電気信号をチャージ
アンプに送る端子と導線で構成しており、 (2)シリンダガスケット内のパッドと筒内圧センサ本体
を装着するための取り付け穴と導線または導線の通り溝
に、パッドと筒内圧センサ本体を装着し、シリンダヘッ
ドとシリンダブロックの間に筒内圧センサを搭載したシ
リンダガスケットを結合ボルトで所定の締め付け圧力で
締結している。
【0012】(3)圧電素子からの電気信号をチャージア
ンプで増幅し、エンジン制御用コンピュ−タ(ECU)
に取り込み、エンジン制御用コンピュ−タから適切な指
令を出し、エンジンの燃焼圧を正常な状態に制御する。
【0013】(4)このとき使用するパッドは、シリンダ
ガスケットのばね定数をk、パッドのばね定数をk1と
するとき、パッドのばね定数k1はkよりも大きく、か
つ、シリンダガスケット内に筒内圧センサを装着して、
シリンダブロック・シリンダブロック間に締結したと
き、筒内圧センサ本体が破損しない範囲でなければなら
ない。
【0014】(5)これらの構成からなる筒内圧センサに
おいては、1個の筒内圧センサで2気筒以上の燃焼圧を
検出することが可能になる。
【0015】図3、図4に、筒内圧センサを使用したエ
ンジンとその制御システムの構成を示し、図5に筒内圧
センサを使用したときの効果を示す。燃焼室13内の燃
焼圧の変動を、ガスケット内に装着しているパッドによ
り筒内圧センサ本体に伝え、圧電素子でパッドの圧力変
化を電気信号として検出する。この得られる電気信号
は、比較的高電圧であるが電流値が小さいため、その信
号を端子と導線を介して入力インピーダンスの高いチャ
ージアンプに伝え、インピーダンス変換を行ってエンジ
ン制御用コンピュ−タ(ECU)に取り込む。
【0016】例えば、シリンダ内においてノッキング発
生などの異常な圧力変動がある場合に、エンジン制御用
コンピュ−タから適切な指令を出し、燃料噴射のタイミ
ング、独立ヘリカル吸気ポ−トの開閉、電子制御EGR
バルブなどを制御し、エンジンの燃焼を正常な状態に維
持してトルク変動を防止し、最適な空燃比を確保して、
燃料消費量を最少にして、排ガスをクリーンにする。
【0017】ところで、本発明の筒内圧センサでは、燃
焼室内の圧力変動を、上述したようにエンジンのミクロ
な弾性変形を利用して間接的に計測するために、燃焼圧
を伝えるパッドが極めて重要な役割を果たす。
【0018】すなわち、結合ボルトによって所定の締め
付け圧力状態でシリンダヘッドとシリンダブロックの間
に、パッドと筒内圧センサ本体の圧電素子を装着したシ
リンダガスケットを固定する。このとき、 (1)ガスケット厚さ方向に、μm単位の高精度で筒内圧
センサ本体の圧電素子を取り付けることができれば、燃
焼圧に呼応したシリンダガスケットの厚さ変動を圧電素
子からの電気信号として高感度に検出できる。しかし、
耐熱性の高い圧電素子は、セラミックスなどのいわゆる
硬脆材でできており、圧縮代がわずかでも許容値を超え
ると、圧電素子を破壊させてしまう。
【0019】(2)シリンダの気密を保つため、シリンダ
ガスケットに弾性に富んだガスケット材を用いており、
きわめて変形しやすい。このため、シリンダブロックと
シリンダヘッド間に締め付けた状態で、シリンダガスケ
ットの厚さ寸法を高精度に維持することができず、上記
(1)の条件を満たすことができない。
【0020】(3)したがって、圧電素子とシリンダヘッ
ドあるいはシリンダブロックの間に、弾性に富んだパッ
ドを挿入することになる。
【0021】(4)しかし、パッドの弾性が過度になる
と、燃焼圧に呼応したシリンダガスケットの厚さ変動が
あっても、圧電素子には力がほとんど作用しなくなり、
高感度の電気信号が得られない。このため、このパッド
の弾性についての配慮が必要になる。
【0022】この点について、図6を用いて説明する。
【0023】まず、圧電素子はガスケット材やパッド材
よりも剛性が相対的に高いので、その弾性変形は無視で
きると仮定する。またシリンダガスケット3の受圧面積
が広いので、シリンダヘッド4とシリンダブロック5の
間にシリンダガスケット3が所定の締結力で締め付けら
れるとき、シリンダガスケット3の圧縮代によって、筒
内圧センサ本体とパッドの圧縮代が決定される。
【0024】シリンダガスケット3の厚さが、公称のシ
リンダガスケット厚さtgと(1−α)tgの間をばらつく
として、締結後のパッドの締め代は、公称のパッドの圧
縮代ΔとΔ+α・tgの間をばらつく。したがって、パッ
ド2のバネ定数をk1、該パッドの受圧面積をA、該パ
ッドの破壊限界応力をσp、圧電素子の破壊限界応力を
σcとすると、 σc < k1(Δ+α・tg)/A ・・・ (1) σp < k1(Δ+α・tg)/A ・・・ (2) でなければならない。
【0025】またパッド2に等しい面積のシリンダガス
ケット3のばね定数kよりも、パッドのばね定数k1が
小さくなると、著しく検出感度が劣化するので好ましく
ない。したがって、パッド2のばね定数k1は k ≦ k1 < σc・A/(Δ+α・tg) ・・・ (3) k ≦ k1 < σp・A/(Δ+α・tg) ・・・ (4) でなければならない。
【0026】またこの条件範囲で、パッドのばね定数k
1を大きくとるほど、力振幅λ(=f1−f2)が増大し、
圧電素子への入力が大きくなり筒内圧センサの感度が良
くなるので、 Δ>0 なる範囲で、k1を可能な限り大
きくした方がよい。
【0027】さらに、このような特徴のあるパッド2を
筒内圧センサ本体に使用することで、1個の筒内圧セン
サで2気筒以上のシリンダ内の燃焼圧を検知することが
可能である。
【0028】シリンダガスケットの厚み方向の収縮及び
結合ボルトの伸びと燃焼圧変動の関係を図12を用いて
説明する。
【0029】エンジンに燃焼圧が作用するときの結合ボ
ルトの伸びとシリンダガスケットの緩み(伸び)の関係
を示したもので、シリンダガスケットの伸縮から燃焼圧
変動を測定することを特徴とするが、シリンダガスケッ
トの締め付け寸法のばらつきが問題となる。
【0030】なぜならば、締結ボルトの伸びが同じであ
っても、シリンダガスケットの締め付け寸法がばらつく
ことにより、シリンダガスケットの伸びに対して、適切
な燃焼圧変動を検出することができない。ゆえに、シリ
ンダガスケットに直接圧電素子を挿入して使用すること
は困難である。
【0031】また、燃焼圧変動を測定する場合、図13
に示すように、燃焼圧の大半をシリンダガスケットで受
ける系の燃焼圧(燃焼圧力)に測定系を挿入して並列測
定することになる。測定系のばね定数が柔らかければ別
に問題ないが、センサ本体(圧電素子)は硬脆材であ
り、ばね定数が大きいためセンサ単独では、結合ボルト
の締結力のわずかな変動によりセンサ本体が破壊し、測
定が困難である。
【0032】そこで、微小変位を力として圧電素子に伝
えるパッドが必要になる。このパッドは、シリンダガス
ケットの締め付け寸法ばらつきを吸収できること、ま
た、シリンダガスケットの微小伸縮を力として圧電素子
に伝えることが必要で、このような、両者を満たす最適
なパッドのばね定数でなければならない。
【0033】シリンダガスケットによる伸縮が支配的な
ため、測定系の挿入による全体系への影響は考慮しなく
てもよい。しかし、パッドはただ単にクッションの効い
た柔らかいものを挿入すればよいというようなものでは
なく、パッドのばね定数が小さいと、シリンダガスケッ
トの微小伸縮を力として圧電素子に伝えることができ
ず、ばね定数が大きいと力が大きすぎて、圧電素子が破
壊する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の筒内圧センサの第
1の実施例を図1ないし図2を参照して説明する。図1
および図2は、図3に示すようなエンジン本体10にお
ける、シリンダヘッド4とシリンダブロック5との間に
介在している燃焼ガスの漏れを防止するシリンダガスケ
ット3の部分拡大図である。図3中で、11はシリンダ
ブロック内に形成されたシリンダ、12はシリンダ11
内に配設されたピストン、13はシリンダヘッド4内に
形成された燃焼室である。
【0035】この場合、シリンダガスケット3には、図
1に示すようにシリンダ11に対応する部分にシリンダ
11の内径寸法と略同径の筒穴(シリンダ用開口部)1
4が形成されているとともに、シリンダヘッド4に図示
しない固定ボルト15の挿入穴および冷却水や潤滑油の
流通穴がそれぞれ形成されている。
【0036】またシリンダガスケット3の外周面および
内周面には、図2に示すように、例えば金属等の導体に
よって形成されたカバ−部材であるグロメット9が配設
されている。このグロメット9の内部には、例えば低密
度グラファイト等の柔らかい材質の一対のガスケット材
3a、3bが配設されているとともに、これらのガスケ
ット材3a、3bの間には中間板3cが配設されてい
る。このシリンダガスケット3には、各筒穴14の周囲
に、略リング状の筒内圧センサ本体装着穴16と電気信
号を伝える導線7の通り溝17が形成されている。この
ときの導線7は、シリンダガスケット3と一体構造とな
っていても構わない。また、筒内圧センサ本体装着穴1
6は、図2に示すガスケット材3aと中間板3c、およ
びその下側にあるガスケット材3bの一部も取り除き形
成されている。
【0037】さらに、このシリンダガスケット3の筒内
圧センサ本体装着穴16内には略リング状の筒内圧セン
サ本体18が着脱可能に取付けられている。このときの
筒内圧センサ本体18には、ガスケット材3a、3bの
単位面積あたりのばね定数kよりも大きいばね定数k1
の発泡金属製のパッド2と一対の圧電素子1が組み込ま
れている。また圧電素子1の外面には、正電極と負電極
にそれぞれ端子6を装着し、導線7によりチャージアン
プ8につながっている。
【0038】エンジン稼働時には、シリンダヘッド4、
シリンダブロック5及びシリンダガスケット3の温度
は、燃焼室13から伝導してくる熱により250℃から
300℃近くにまで上昇する。そのため、図14に示す
筒内圧センサ本体18の製作、組立において、圧電素子
1のキュリー点は300℃以上のもので、圧電素子1と
端子6及び端子6と導線7の材料においても300℃以
上の耐熱性のあるものを用いている。また圧電素子1と
端子6をはんだを用いて接合する場合、はんだには30
0℃以上で溶融する高温はんだを使用し、また、導線7
に使用している同軸ケ−ブルにも、300℃まで耐熱性
のある被覆を使用している。
【0039】圧電素子1からの電気信号が、端子6、導
線7を通りアンプ8で増幅するまでの配線経路では、圧
電素子1と端子6及び導線7を接合した状態で、PIQ
(ポリイミド材)などの耐熱性の高い絶縁材でコ−ティ
ングし、電気的に絶縁しており、他の導通部の影響を受
けない構成としている。その後、圧電素子1及び端子
6、導線7とパッド2を、筒内圧センサ本体装着穴16
及び導線7の通り溝17が加工されたシリンダガスケッ
ト3に装着し、シリンダヘッド4とシリンダブロック5
の間に筒内圧センサ本体を搭載したシリンダガスケット
3を、結合ボルト15で所定の締め付け力で締結する。
【0040】これにより、従来より筒内圧センサ本体1
8の取付け位置が燃焼室13から離れた場所であって
も、筒内圧センサのパッド2の作用によってシリンダ1
1の軸方向の圧力変化を圧電素子1で検出することによ
り、高感度で燃焼圧を検知することが可能になり、燃焼
室13からの熱による温度の影響を抑えることができ、
信頼性が向上する。
【0041】パッド2の最適化事例を、図6、図7を用
いて下記に述べる。
【0042】いま公称の初期シリンダガスケット3の厚
さtgを1.45mm、その厚さ変動αを±5%とすれ
ば、α・tsを±0.073mmとなる。シリンダガスケ
ットの圧力シールド有効面積を200cm2、これを有
効径10mm、10本の抗張力60kgf/mm2の締
結用ボルト15を用いて、その65%の張力でシリンダ
ガスケットをシリンダヘッド4とシリンダブロック5の
間にパッド2を挟んで締め付けたとき、シリンダガスケ
ット3の厚さtsが、t=0.15mm圧縮されて1.3
0mmになったとする。
【0043】このときのシリンダガスケットのばね定数
は204kgf/μmとなる。
【0044】またシリンダボア80mm、燃焼圧の最高
値50kgf/cm2とすると、これによる負荷の最大
値は2520kgf、このときのシリンダヘッドの弾性
変位は12.3μmとなる。
【0045】ここでパッドの破壊限界応力σpおよび圧
電素子の破壊限界応力σcを30kgf/mm2、安全率
を2、圧電素子の直径を6mm2にとると、Δ=0.1m
mでは、とりうるばね定数k1は、 k1=2.45kgf/μm で、センサに働く力の変動は、30.8kgf、面圧の
変動に換算すると、109kgf/cm2となる。
【0046】Δを限界の0.08mmにとると、それぞ
れ k1=2.78kgf/μm、34.8kgf、123k
gf/cm2 と求まる。このときの圧電素子の検出感度は最大値を示
す。
【0047】なお、パッドの初期厚さtp−tcとパッド
のばね定数k1との間には、 tp−tc ∝ k1 なる関係がある。
【0048】一方、パッド材として、シリンダガスケッ
トと同じ材質を用いると、シリンダガスケットの1cm
2あたりのばね定数は、0.98kgf/μmとなり、直
径6mmの受圧面積をもつパッドのばね定数kは、0.
36kgf/μmと求まる。しかしこの場合の検出感度
は、前者の13%に過ぎない。
【0049】次に、上記構成の作用について、図1から
図3において説明する。
【0050】エンジン本体10の組立時に、シリンダガ
スケット3は結合ボルト15によって所定の締め付け圧
力状態でシリンダヘッド4とシリンダブロック5の間に
挟んで固定されている。この場合には、シリンダガスケ
ット3とシリンダガスケット3内のパッド2と筒内圧セ
ンサ本体18の圧電素子1は通常の締め付け圧力状態で
押圧された基準状態で保持されている。
【0051】また、エンジン本体10の動作中は各シリ
ンダ11内の燃焼室13で爆発による燃焼によって、シ
リンダヘッド4にはシリンダブロック5側より離間する
方向に押圧力が発生する。そしてこの押圧力によって、
シリンダヘッド4とシリンダブロック5との間のシリン
ダガスケット3のシ−ルしている面に面圧変動が生じる
とともにパッド2も同様に面圧変動が生じる。筒内圧セ
ンサ本体装着穴17には、ガスケット材3a、3bに替
わって、それらのばね定数kよりも大きいばね定数k1
のパッド2と圧電素子1が組み込まれているので、シリ
ンダガスケット3のシ−ルしている面の面圧変動より
も、より大きな面圧変動が得られる。この場合、従来よ
りも燃焼室から離れた位置に筒内圧センサ本体18を配
置して、温度の影響などの外乱の影響を小さくすること
もできる。このパッド2の変形による面圧変動に応じて
シリンダガスケット4内の各筒内圧センサ本体18の圧
電素子1から電気信号が検出され、端子6、導線7を順
次通ってアンプ8で増幅し、エンジン制御用コンピュ−
タ(ECU)19に入力され、このエンジン制御用コン
ピュ−タにより各シリンダ11内の圧力変動が個別に検
出できる。例えば、シリンダ11内の燃焼室13におい
てノッキング発生などの異常な圧力変動がある場合に、
エンジン制御用コンピュ−タ(ECU)19から適正な
命令を出し、EFI(独立噴射)20、独立ヘリカル吸
気ポ−ト21、電子制御EGRバルブ22などを制御
し、エンジンの燃焼圧を正常な状態にしてトルク変動を
防止し、図5に示す最適な空燃比にする。
【0052】上記実施例で構成した筒内圧センサにおい
ては、各シリンダ11毎におのおの1個ずつ筒内圧セン
サを装着した場合について述べたが、さらに、1個の筒
内圧センサには、出力信号のレベルが下がるものの、複
数のシリンダ11の燃焼圧の出力信号が含まれている。
そのため、後述するような出力信号の分離により、1個
の筒内圧センサから複数の気筒の燃焼圧信号を検出する
ことが可能である。図8には、1個の筒内圧センサで2
気筒の燃焼圧信号を検出している実施例である。
【0053】すなわち、4気筒エンジンの場合、図8に
示すシリンダガスケット3のシリンダ11と対応する部
分にシリンダ11の内径寸法と略同径の筒穴14が形成
されている。この略同径の筒穴14aと略同径の筒穴1
4bから等距離にある中間部に、筒内圧センサ本体装着
穴16を設け、中にはパッド2と略リング状の筒内圧セ
ンサ本体18が着脱可能に取付けられている。この1個
の筒内圧センサで2つのシリンダ11の燃焼圧を検出す
る。同様に、略同径の筒穴14cと略同径の筒穴14d
から等距離にある中間部に、筒内圧センサを設け、1個
の筒内圧センサで2つのシリンダ11の燃焼圧を検出す
る。例えば、図6に示すシリンダ11内の燃焼室13に
おいて、ノッキング現象などにより異常な圧力変動があ
る場合に、1個の筒内圧センサで2つのシリンダ11の
燃焼圧を圧電素子1で電気信号として検出し、端子6、
導線7を順次通ってアンプ8で増幅し、その電気信号を
エンジン制御用コンピュ−タ19に送り、エンジン制御
用コンピュ−タ19から適正な命令を出し、EFI(独
立噴射)20、独立ヘリカル吸気ポ−ト21、電子制御
EGRバルブ22などを制御し、エンジンの燃焼圧を正
常な状態にしてトルク変動を防止し、図5に示す最適な
空燃比にする。
【0054】このように、本発明では、従来の筒内圧セ
ンサでは不可能であった複数のシリンダ11の燃焼圧を
1個ないし複数個の筒内圧センサで検出することが可能
である。このため、高価な筒内圧センサの使用個数を削
減できるセンサフュージョンを構築でき、エンジンのコ
ストを下げる効果がある。
【0055】各気筒の筒内圧の算出について、4気筒エ
ンジンの実施例について次に述べる。
【0056】第1気筒から第4気筒までの各気筒に対応
するガスケット内の4か所に、第1から第4までの合計
4個のセンサを取り付け、これらのセンサからの出力を
x1、x2、x3、x4とすると、第1気筒における気筒内圧
は、第1センサの出力に影響を与えるだけでなく、第
2、第3、第4センサの出力に影響を与える、いわゆる
クロストークを生じる。このように、第1気筒から第4
気筒の気筒内圧は、第1から第4までのセンサ出力に影
響を与えるので、これら4個のセンサ出力から各気筒内
圧を算出する必要がある。
【0057】この各気筒内圧を分離する演算手法とし
て、時間領域で行う方法と、周波数領域で行う方法があ
る。
【0058】まず最初に、周波数領域で行う実施例につ
いて説明する。
【0059】時間領域において、第1気筒から第4気筒
までの各気筒の燃焼圧を、f1(t)、f2(t)、f3(t)、f
4(t)、これら気筒の燃焼圧によって得られる第1から第
4までのセンサの出力信号を、x1(t)、x2(t)、x3
(t)、x4(t)とする。これらの個々を、それぞれラプラ
ス変換する。
【0060】 F1(s)=ζ[f1(t)] F2(s)=ζ[f2(t)] F3(s)=ζ[f3(t)] F4(s)=ζ[f4(t)] ・・・ (5) X1(s)=ζ[x1(t)] X2(s)=ζ[x2(t)] X3(s)=ζ[x3(t)] X4(s)=ζ[x4(t)] ・・・ (6) sはラプラス演算子で、j=平方根(−1)、ωを円振
動数とすると、s=jωで与えられる。
【0061】ここで、第1のセンサ出力X1(s)には、第
1気筒の内圧F1(s)の影響のほか、第2気筒、第3気
筒、第4気筒のそれぞれの内圧F2(s)、F3(s)、F4(s)
の影響を受ける。これらの影響度合い、すなわち伝達関
数G11(s)、G12(s)、G13(s)、G14(s)とすると、 X1(s)=G11(s)・F1(s)+G12(s)・F2(s)+G13(s)・F3(s)+G14(s)・F4(s) ・・・
(7) で与えられる。同様にX2(s)、X3(s)、X4(s)は X2(s)=G21(s)・F1(s)+G22(s)・F2(s)+G23(s)・F3(s)+G24(s)・F4(s) X3(s)=G31(s)・F1(s)+G32(s)・F2(s)+G33(s)・F3(s)+G34(s)・F4(s) X4(s)=G41(s)・F1(s)+G42(s)・F2(s)+G43(s)・F3(s)+G44(s)・F4(s) ・・・ (8) と求まる。あるいは
【0062】
【数9】
【0063】と書き替えることもできる。
【0064】これより、他の気筒内圧の影響が取り除か
れた各気筒内圧は
【0065】
【数10】
【0066】と求められる。
【0067】ここで、各気筒の吸・排気弁が完全に個別
制御できるエンジンにあっては、第2気筒から第4気筒
までの吸・排気弁を開放して、第2気筒、第3気筒、第
4気筒の気筒内圧を0として、第1気筒のみを動作させ
たときのセンサ出力信号から、それぞれの伝達関数G11
(s)、G21(s)、G31(s)、G41(s)が求まる。同様にし
て、順次、第2気筒、第3気筒、第4気筒のみを動作さ
せて、Gij(s)(i=1〜4、j=2〜4)も求まる。
【0068】このようにして、Gij(s)は既知となるの
で、各センサの出力信号X1(s)、X2(s)、X3(s)、X4
(s)を式(10)に代入することにより、各気筒内圧F1
(s)、F2(s)、F3(s)、F4(s)が求まる。
【0069】ところで、このような各気筒間の吸・排気
弁が完全に個別制御できないエンジン、すなわち各気筒
間の吸・排気弁が完全に連動して運転されるエンジンに
あっては、第1気筒のみを燃焼させ、第2気筒から第4
気筒は断熱圧縮・膨張のみさせて、各センサの出力信号
X1(s)、X2(s)、X3(s)、X4(s)を求める。ここで、F
2(s)、F3(s)、F4(s)の間には、吸・排気弁の開閉タイ
ミングに対応した時間遅れの相似波形を持つとすると、 F3(s)=exp(−τ23・s)・F2(s) ・・・ (11) F4(s)=exp(−τ24・s)・F2(s) ・・・ (12) となる。τ23、τ24は、4気筒、4サイクルエンジンに
おいては、大略π、2π、3πといった値である。
【0070】同じように、第2気筒、第3気筒、第4気
筒のみを燃焼させて、Gij(s)(i=1〜4、j=1〜
4)を求めることができる。これらより同様に、各セン
サの出力信号X1(s)、X2(s)、X3(s)、X4(s)を入力と
して、式(10)を用いて、各気筒内圧F1(s)、F2(s)、F
3(s)、F4(s)を求めることができる。
【0071】以上、周波数領域における各気筒内圧F1
(s)、F2(s)、F3(s)、F4(s)の求め方について述べた
が、時間領域における各気筒内圧についても、同様に求
めることができる。すなわち、各センサからの出力信号
x1(t)、x2(t)、x3(t)、x4(t)を基に、これら相互の
記述関数(describing function)wij(t)(i=1〜4、
j=1〜4)を求め、これら各センサからの出力信号と
記述関数のコンボリューションを求めることにより、各
気筒内圧f1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)が求まる。
【0072】あるいは、さきに述べた周波数領域におけ
る各気筒内圧F1(s)、F2(s)、F3(s)、F4(s)を、逆ラ
プラス変換することにより、時間領域における各気筒内
圧f1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)を求めることができ
る。
【0073】図9は、このようにして分離した、4サイ
クルエンジンの1気筒内の燃焼圧の測定例である。
【0074】パッド材質としては、バネ性に富んだ金属
材料にこだわる必要はなく、カーボン材や樹脂系の材料
であっても、先述のバネ定数k1の条件を満足すればよ
い。しかしカーボン材や樹脂系の材料では、応力弛緩や
クリープ現象といった経時変化を生じやすく、パッドに
予め加えられた締め付け力が時間とともに減少してい
き、筒内圧センサとしての特性が劣化していく傾向にあ
る。
【0075】図10は、筒内圧センサのもう一つの実施
例で、パッド2’を金属製のばね構成としたもので、所
定の予荷重が圧電素子1に与えられた状態で組み立てら
れており、同様の効果が得られる。
【0076】またパッド材質が、圧電素子よりも圧縮破
壊応力がいくぶん小さく、過度の圧縮代に対して降伏す
るが、それ以下の条件範囲ではバネ特性をもつ材質であ
っても構わない。すなわちパッド材の圧縮破壊応力をσ
pとするとき、 σp<σcを満足する。また σpよりも
大きな応力が作用し塑性変形した後、σp以下の応力に
対して弾性を保ち、またクリープ変形を起こさない、と
いった2条件を満足すればよい。たとえば軟質金属は、
クリープ変形の徴候があるが、厳しい検出精度や性能保
証期間が問われなければ、使用可能である。
【0077】以上、カーボン製のシリンダガスケットに
本発明を適用した実施例についてのべたが、図11に示
すように、金属製のシリンダガスケットに本発明を適用
しても、同様の効果が得られる。この場合パッド28
は、金属ガスケットの上当て板26の一部に突起形状に
形成され、先述のばね定数が得られるばね性をもたせて
いる。
【0078】さらにその他、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施しても同様の効果が得られる。例
えば、チャージアンプの替わりに、電気信号のインピー
ダンス変換ができる増幅器であれば、他の種類の増幅器
であっても、同様の効果が得られるなどである。
【0079】
【発明の効果】本発明により、燃焼室内にセンサまたは
センサの一部を取り付けることなく、またシリンダブロ
ックやシリンダヘッドに特別な細工を施すことなく、シ
リンダ内の燃焼圧を検出することができるので、センサ
実装部のスペ−スが十分でないエンジン環境で複雑な構
造にしなくてよい。
【0080】とくに寸法ばらつきがあっても、十分に感
度よく燃焼圧が検出できる特徴があり、安定した性能の
筒内圧センサが生産できる。
【0081】また、パッドの効果により、従来の筒内圧
センサよりも燃焼室から十分離れたところに筒内圧セン
サを取り付けることが可能なので、圧電素子の温度変化
による出力変動を最小限にし、かつ、外乱による振動の
影響も受けにくい。さらに、図10に示すように、1個
の筒内圧センサで2気筒以上の燃焼室内の燃焼圧を検知
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒内圧センサの一実施例を示すエンジ
ンのシリンダ部、分解図である。
【図2】図1の筒内圧センサの詳細部断面図である。
【図3】本発明の筒内圧センサを使用したエンジンの一
例である。
【図4】制御システムの構成図を示す。
【図5】図3の制御を行ったときの効果の説明である。
【図6】本発明のシリンダガスケットの厚さ方向の関係
を示す説明図である。
【図7】図6に対応した数値関係を示す図である。
【図8】1個の筒内圧センサで2気筒のシリンダの燃焼
圧を検出する一実施例である。
【図9】本発明の筒内圧センサによる燃焼圧の測定の一
例である。
【図10】本発明の筒内圧センサの別の実施例である。
【図11】本発明の筒内圧センサを金属製のシリンダガ
スケットに適用した実施例である。
【図12】結合ボルトの伸び及びシリンダガスケット厚
の収縮と燃焼圧変動の関係を示す図である。
【図13】シリンダガスケットの全体系とパッド及び圧
電素子の測定系の関係を示す図である。
【図14】本発明の筒内圧センサの製作、組立の一例を
示すブロック線図である。
【符号の説明】
1、25…圧電素子、2、2’…パッド、3…シリンダ
ガスケット、3a、3b…ガスケット材、3c、24…
中間板、4…シリンダヘッド、5…シリンダブロック、
6…端子、7…導線、8…チャージアンプ、9、23…
グロメット、10…エンジン本体、11…シリンダ、1
2…ピストン、13…燃焼室、14、14a、14b、
14c、14d…筒穴、15…結合ボルト、16…筒内
圧センサ本体装着穴、17…通り溝、18…筒内圧セン
サ本体、19…エンジン制御用コンピュ−タ(EC
U)、20…EFI(独立噴射)、21…独立ヘリカル
吸気ポ−ト、22…電子制御EGRバルブ、26…上当
て板、27…下当て板、28…パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 文野 高之 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地株式 会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドとシリンダブロックの間に
    筒内圧センサ本体の装着部を設けたシリンダガスケット
    と、 燃焼室内の筒内圧変化を伝えるためのパッドと、 該パッドの圧力変化を検出するための圧電素子と、 該圧電素子の信号を増幅するチャージアンプから構成さ
    れ、筒内圧の変動によるシリンダガスケットの厚さ方向
    の弾性変形を圧電素子の電気信号として検出できるよう
    にしたことを特徴とするエンジン用筒内圧センサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジン用筒内圧センサに
    おいて、 パッドのばね定数をk1、パッドの面積に等しいシリン
    ダガスケットのばね定数をk、シリンダガスケット内に
    筒内圧センサを組み込んで締結したときのパッドの圧縮
    代をΔ、圧電素子の受圧面積をA、圧電素子の破壊限界
    応力をσc、シリンダガスケットの初期厚さばらつきを
    α・tgとするとき、パッドのばね定数k1が k ≦ k1 < σc・A/(Δ+α・tg) の範囲であることを特徴とするエンジン用筒内圧セン
    サ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエンジン用筒内圧セ
    ンサにおいて、 シリンダガスケットが金属製又はカーボン製であること
    を特徴とするエンジン用筒内圧センサ。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のパッドは、金属製の
    シリンダガスケットの一部又はカーボン製ガスケットの
    一部から構成されていることを特徴とするエンジン用筒
    内圧センサ。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載のエンジン用筒内圧セ
    ンサにおいて、 チャージアンプをシリンダガスケットに固定したことを
    特徴とするエンジン用筒内圧センサ。
  6. 【請求項6】請求項1記載のエンジン用筒内圧センサに
    おいて、 1個の筒内圧センサで2筒以上の筒内圧を検出すること
    を特徴とするエンジン用筒内圧センサ。
  7. 【請求項7】請求項1記載のエンジン用筒内圧センサに
    おいて、 キュリ−点が300℃以上の圧電素子を用い、圧電素子
    と端子を、300℃以上の高温はんだないし低温ロウを
    用いて接合したことを特徴とするエンジン用筒内圧セン
    サ。
  8. 【請求項8】請求項1記載のエンジン用筒内圧センサに
    おいて、 パッドの降伏応力をσpとするとき、 σp < σc であることを特徴とする筒内圧センサ。
  9. 【請求項9】シリンダヘッドとシリンダブロックの間に
    筒内圧センサ本体の装着部を設けたシリンダガスケット
    と、燃焼室内の筒内圧変化を伝えるためのパッドと、該
    パッドの圧力変化を検出するための圧電素子と、該圧電
    素子の信号を増幅するチャージアンプから構成されたエ
    ンジン用筒内圧センサと、 トルク変動を防止するためのエンジン制御用コンピュー
    タと、 該エンジン制御用コンピュータからの命令により燃焼室
    内に送るための燃料を調整するEFIとからなることを
    特徴とするエンジンシステム。
JP15069396A 1996-06-12 1996-06-12 エンジン用筒内圧センサ Expired - Fee Related JP3541570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15069396A JP3541570B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 エンジン用筒内圧センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15069396A JP3541570B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 エンジン用筒内圧センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09329520A true JPH09329520A (ja) 1997-12-22
JP3541570B2 JP3541570B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=15502387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15069396A Expired - Fee Related JP3541570B2 (ja) 1996-06-12 1996-06-12 エンジン用筒内圧センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3541570B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2822215A1 (fr) * 2001-03-15 2002-09-20 Taiho Kogoyo Co Ltd Joint de culasse
US6533283B1 (en) * 1999-03-23 2003-03-18 Reinz-Dichtungs-Gmbh Cylinder head gasket
KR100398001B1 (ko) * 2001-08-31 2003-09-19 현대자동차주식회사 실린더 헤드 커버의 러버 가스켓의 면압 측정장치
US7185893B2 (en) * 2001-01-19 2007-03-06 Dana Corporation Metallic flat seal and method for the production thereof
JP2007231903A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Yanmar Co Ltd 内燃機関のノッキング判定装置
JP2009198324A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Denso Corp 荷重センサ及びその製造方法
JP2010090809A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Denso Corp 内燃機関用圧力検出装置
CN104061084A (zh) * 2013-03-18 2014-09-24 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6533283B1 (en) * 1999-03-23 2003-03-18 Reinz-Dichtungs-Gmbh Cylinder head gasket
US6682075B2 (en) 1999-03-23 2004-01-27 Reinz-Dichtungs-Gmbh Cylinder head gasket
US7185893B2 (en) * 2001-01-19 2007-03-06 Dana Corporation Metallic flat seal and method for the production thereof
FR2822215A1 (fr) * 2001-03-15 2002-09-20 Taiho Kogoyo Co Ltd Joint de culasse
KR100398001B1 (ko) * 2001-08-31 2003-09-19 현대자동차주식회사 실린더 헤드 커버의 러버 가스켓의 면압 측정장치
JP2007231903A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Yanmar Co Ltd 内燃機関のノッキング判定装置
JP2009198324A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Denso Corp 荷重センサ及びその製造方法
JP4605232B2 (ja) * 2008-02-21 2011-01-05 株式会社デンソー 荷重センサ及びその製造方法
US8141431B2 (en) 2008-02-21 2012-03-27 Denso Corporation Load sensor having load detection element and support element and method for manufacturing the same
JP2010090809A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Denso Corp 内燃機関用圧力検出装置
CN104061084A (zh) * 2013-03-18 2014-09-24 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP3541570B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1486653B1 (en) Combustion pressure sensor
US4169388A (en) Integrated spark plug-combustion pressure sensor
US6411038B2 (en) Installation structure of engine component with combustion pressure sensor in engine
US5195365A (en) Device for detecting combustion pressure of an internal combustion engine
EP1582722B1 (en) In-cylinder pressure transducer
KR20060047893A (ko) 압력게이지 예열 플러그
US6756722B2 (en) Method for fabricating spark plug with piezoelectric sensor and spark plug fabricated by the same
JP3900059B2 (ja) 燃焼センサ付きグロープラグおよび燃焼圧センサ付きグロープラグの取付構造ならびに取付方法
US20120234084A1 (en) Device for detecting a combustion chamber pressure of an internal combustion engine
JPS61153530A (ja) ノツクセンサ
KR20110119761A (ko) 일체형 연소 센서를 구비한 스파크 플러그 및 그러한 스파크 플러그를 장착한 엔진 컴포넌트
JPH09329520A (ja) エンジン用筒内圧センサ
JP2008538405A (ja) 燃焼室圧センサとシールエレメントとを備えたシース形グロープラグ
US20020189334A1 (en) Spark apparatus with pressure signal response amplification
KR20110124257A (ko) 연소 센서를 구비한 스파크 플러그
JP3541599B2 (ja) エンジンの筒内圧センサ
JP4207070B2 (ja) 燃焼センサ付きグロープラグ
WO2014010246A1 (ja) 燃焼センサ
WO2011099445A1 (ja) 筒内圧センサ
JPS6184538A (ja) エンジンの燃焼圧力検出器
EP4166919A1 (en) Knocking sensor assembly
JPH03185326A (ja) 圧電型圧力センサ
JP2013140044A (ja) 圧力検出装置および圧力検出装置付き内燃機関
US4492109A (en) Knocking detection apparatus for an internal combustion engine
JPH0323544Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040322

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees