JPH0932942A - 逆止弁装置 - Google Patents
逆止弁装置Info
- Publication number
- JPH0932942A JPH0932942A JP18162195A JP18162195A JPH0932942A JP H0932942 A JPH0932942 A JP H0932942A JP 18162195 A JP18162195 A JP 18162195A JP 18162195 A JP18162195 A JP 18162195A JP H0932942 A JPH0932942 A JP H0932942A
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- JP
- Japan
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- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一次側室3と二次側室5との間の差圧が低下し
た場合に確実に閉弁し、かつ作動の信頼性が高く、また
構造の簡単な逆止弁装置を提供する。 【解決手段】弁体7をスプリング14で閉弁方向に付勢
し、早期に確実に閉弁させ、緩衝室12a,12b内の
緩衝ピストン13により振動、ウオータハンマ等を防止
し、また緩衝室12a,12bを二次側に連通して空気
のトラップ等を防止し、また緩衝室を二次側室5に隣接
して設け、弁軸9をこの緩衝室内に挿入して緩衝ピスト
ン13と連結し、構造を簡単にして小形化を達成した。
た場合に確実に閉弁し、かつ作動の信頼性が高く、また
構造の簡単な逆止弁装置を提供する。 【解決手段】弁体7をスプリング14で閉弁方向に付勢
し、早期に確実に閉弁させ、緩衝室12a,12b内の
緩衝ピストン13により振動、ウオータハンマ等を防止
し、また緩衝室12a,12bを二次側に連通して空気
のトラップ等を防止し、また緩衝室を二次側室5に隣接
して設け、弁軸9をこの緩衝室内に挿入して緩衝ピスト
ン13と連結し、構造を簡単にして小形化を達成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道設備等に使用
される逆止弁装置に関する。さらに特定すれば、本発明
は水道配管の逆流を防止し、かつその作動が確実で振動
やウオータハンマ等を生じることがないとともに構造が
簡単な逆止弁装置を提供するものである。
される逆止弁装置に関する。さらに特定すれば、本発明
は水道配管の逆流を防止し、かつその作動が確実で振動
やウオータハンマ等を生じることがないとともに構造が
簡単な逆止弁装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水道設備には逆止弁装置が備
えられており、万一水道本管内の圧力が低下した場合の
水道水の逆流を防止し、この水道本管内の汚染を防止す
るように構成されている。
えられており、万一水道本管内の圧力が低下した場合の
水道水の逆流を防止し、この水道本管内の汚染を防止す
るように構成されている。
【0003】ところで、従来はビル、マンション等の高
層建築物の水道設備には受水槽が設けられ、水道本管か
ら給水された水道水は一旦この受水槽に貯溜されてから
末端の水栓に給水されるように構成されている。
層建築物の水道設備には受水槽が設けられ、水道本管か
ら給水された水道水は一旦この受水槽に貯溜されてから
末端の水栓に給水されるように構成されている。
【0004】しかし、最近ではこのような高層建築物の
水道設備の受水槽を廃止し、水道本管から末端の水栓ま
で直接配管した水道設備が検討されている。このような
直結形の水道設備は、受水槽内に水道水が貯溜されるこ
とがないので、水質の低下を防止することはできる反
面、万一、水道本管内の水圧が低下した場合には末端の
水栓から水道水の逆流が生じる可能性が高い。
水道設備の受水槽を廃止し、水道本管から末端の水栓ま
で直接配管した水道設備が検討されている。このような
直結形の水道設備は、受水槽内に水道水が貯溜されるこ
とがないので、水質の低下を防止することはできる反
面、万一、水道本管内の水圧が低下した場合には末端の
水栓から水道水の逆流が生じる可能性が高い。
【0005】このため、このような直結形の水道設備で
は、より信頼性の高い逆止弁装置を必要とする。たとえ
ば、流入側の一次側室の圧力と流出側の二次側室の圧力
との差圧が、0.03MPa程度まで低下した場合に閉
弁し、差圧が零になって逆流が生じる前に確実に閉弁す
るような逆止弁装置を必要とする。
は、より信頼性の高い逆止弁装置を必要とする。たとえ
ば、流入側の一次側室の圧力と流出側の二次側室の圧力
との差圧が、0.03MPa程度まで低下した場合に閉
弁し、差圧が零になって逆流が生じる前に確実に閉弁す
るような逆止弁装置を必要とする。
【0006】このような逆止弁装置には、一次側室と二
次側室との間の差圧が上記の圧力まで低下した場合に、
弁体を強制的に閉弁させるスプリング等を必要とする。
しかし、この弁体を付勢するスプリング等の弾性体を設
けた場合には、この逆止弁装置の弁体の振動、ウオータ
ハンマ等を生じる可能性があり、このような不具合を防
止するために特別の構造としなければならず、構造が複
雑になるとともに、作動の信頼性も低下する等の不具合
を生じる。
次側室との間の差圧が上記の圧力まで低下した場合に、
弁体を強制的に閉弁させるスプリング等を必要とする。
しかし、この弁体を付勢するスプリング等の弾性体を設
けた場合には、この逆止弁装置の弁体の振動、ウオータ
ハンマ等を生じる可能性があり、このような不具合を防
止するために特別の構造としなければならず、構造が複
雑になるとともに、作動の信頼性も低下する等の不具合
を生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、弁体をスプリング等の弾性体
で付勢して確実に閉弁作動させることができるととも
に、振動やウオータハンマ等を生じることがなく、また
構造が簡単で信頼性の高い逆止弁装置を提供するもので
ある。
基づいてなされたもので、弁体をスプリング等の弾性体
で付勢して確実に閉弁作動させることができるととも
に、振動やウオータハンマ等を生じることがなく、また
構造が簡単で信頼性の高い逆止弁装置を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の逆止弁装置は、二次側室から弁口に着座
する弁体を備え、この弁体はスプリング等の弾性体で閉
弁方向に付勢されている。また、弁箱内に二次側室に隣
接して緩衝室が形成されており、この緩衝室内には上記
の弁体の弁軸が液密を維持して摺動自在に挿通されてい
る。またこの緩衝室内には液密を維持して摺動自在な緩
衝ピストンが収容されており、この緩衝ピストンは上記
の弁軸に取付けられて弁体と連結されている。この緩衝
ピストンにはこれを貫通してオリフイス孔が形成されて
おり、またこの緩衝室内は連通路を介して上記の二次側
室に連通しているものである。
めに、本発明の逆止弁装置は、二次側室から弁口に着座
する弁体を備え、この弁体はスプリング等の弾性体で閉
弁方向に付勢されている。また、弁箱内に二次側室に隣
接して緩衝室が形成されており、この緩衝室内には上記
の弁体の弁軸が液密を維持して摺動自在に挿通されてい
る。またこの緩衝室内には液密を維持して摺動自在な緩
衝ピストンが収容されており、この緩衝ピストンは上記
の弁軸に取付けられて弁体と連結されている。この緩衝
ピストンにはこれを貫通してオリフイス孔が形成されて
おり、またこの緩衝室内は連通路を介して上記の二次側
室に連通しているものである。
【0009】このような逆止弁装置は、スプリング等の
弾性体により、弁体が閉弁方向に付勢されているので、
一次側室と二次側室との間の差圧が低下した場合には、
この弾性体の付勢力によって弁体が閉弁するので、逆流
を確実に防止することができ、信頼性が高い。また、緩
衝室内の緩衝ピストンにより、この弁体の開閉の際に大
きな減衰力が与えられるので、上記のような弾性体によ
る弁体の付勢にもかかわらず、弁体の振動、ウオータハ
ンマ等が確実に防止される。また、この緩衝室は二次側
室内に連通しており、水道配管等の場合、サイホン現象
が発生してもこの二次側には空気が吸入されることはな
く、この緩衝室内に空気がトラップされることはないの
で信頼性が高い。さらに、上記の緩衝室は二次側室に隣
接して設けられ、弁体の弁軸がこの緩衝室内に挿入され
て緩衝ピストンに連結されているので、構造が簡単であ
り、また小形化できるものである。
弾性体により、弁体が閉弁方向に付勢されているので、
一次側室と二次側室との間の差圧が低下した場合には、
この弾性体の付勢力によって弁体が閉弁するので、逆流
を確実に防止することができ、信頼性が高い。また、緩
衝室内の緩衝ピストンにより、この弁体の開閉の際に大
きな減衰力が与えられるので、上記のような弾性体によ
る弁体の付勢にもかかわらず、弁体の振動、ウオータハ
ンマ等が確実に防止される。また、この緩衝室は二次側
室内に連通しており、水道配管等の場合、サイホン現象
が発生してもこの二次側には空気が吸入されることはな
く、この緩衝室内に空気がトラップされることはないの
で信頼性が高い。さらに、上記の緩衝室は二次側室に隣
接して設けられ、弁体の弁軸がこの緩衝室内に挿入され
て緩衝ピストンに連結されているので、構造が簡単であ
り、また小形化できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の一形態を説明する。この実施形態は、本発明を水道用
の逆止弁装置に適用したものである。図中の1はこの逆
止弁装置の弁箱であって、この弁箱1内には流入側の一
次側室3および流出側の二次側室5が形成され、また一
次側口2および二次側口4が形成されている。そして、
上記の一次側室3および二次側室5は弁口6によって連
通されている。そして、この弁口6には上記の二次側室
5側から弁体7が着座し、この弁口6を開閉する。な
お、8はドレン蓋である。
の一形態を説明する。この実施形態は、本発明を水道用
の逆止弁装置に適用したものである。図中の1はこの逆
止弁装置の弁箱であって、この弁箱1内には流入側の一
次側室3および流出側の二次側室5が形成され、また一
次側口2および二次側口4が形成されている。そして、
上記の一次側室3および二次側室5は弁口6によって連
通されている。そして、この弁口6には上記の二次側室
5側から弁体7が着座し、この弁口6を開閉する。な
お、8はドレン蓋である。
【0011】また、上記の弁箱1の上端部には蓋部材1
0および仕切壁11が取付けられ、これらの蓋部材10
と仕切壁11によって囲まれた略円筒状の緩衝室12
a,12bが形成されている。この緩衝室12a,12
bは、図に示す如く、上記の仕切壁11によって上記の
二次側室5と区画され、この緩衝室12a,12bは二
次側室5に隣接して設けられている。
0および仕切壁11が取付けられ、これらの蓋部材10
と仕切壁11によって囲まれた略円筒状の緩衝室12
a,12bが形成されている。この緩衝室12a,12
bは、図に示す如く、上記の仕切壁11によって上記の
二次側室5と区画され、この緩衝室12a,12bは二
次側室5に隣接して設けられている。
【0012】そして、この緩衝室12a,12b内に
は、緩衝ピストン13が液密を維持して摺動自在に収容
されており、この緩衝ピストン13によってこの緩衝室
内は一方の緩衝室12aと他方の緩衝室12bとに区画
されている。また、上記の弁体7には弁軸9が突設され
ており、この弁軸9は上記の仕切壁11を液密をもって
摺動自在に貫通し、この弁軸9の先端部は上記の緩衝ピ
ストン13に連結されている。
は、緩衝ピストン13が液密を維持して摺動自在に収容
されており、この緩衝ピストン13によってこの緩衝室
内は一方の緩衝室12aと他方の緩衝室12bとに区画
されている。また、上記の弁体7には弁軸9が突設され
ており、この弁軸9は上記の仕切壁11を液密をもって
摺動自在に貫通し、この弁軸9の先端部は上記の緩衝ピ
ストン13に連結されている。
【0013】また、この緩衝ピストン13を貫通して、
たとえば複数の細径のオリフイス孔15が形成され、こ
のオリフイス孔15によってこの緩衝ピストン13の両
側の一方の緩衝室12aと他方の緩衝室12bとが連通
されている。また、上記の一方の緩衝室12a内は、上
記の弁箱1内に形成された連通路16を介して上記の二
次側室5内に連通している。
たとえば複数の細径のオリフイス孔15が形成され、こ
のオリフイス孔15によってこの緩衝ピストン13の両
側の一方の緩衝室12aと他方の緩衝室12bとが連通
されている。また、上記の一方の緩衝室12a内は、上
記の弁箱1内に形成された連通路16を介して上記の二
次側室5内に連通している。
【0014】また、上記の一方の緩衝室12a内には、
弾性体たとえば圧縮コイルスプリング14が収容されて
おり、このスプリング14によって上記の緩衝ピストン
13および弁体7が閉弁方向に付勢されている。このス
プリング14の付勢力は、上記の弁体7の径、この逆止
弁装置の閉弁設定圧力たとえば一次側室3と二次側室5
の開弁差圧0.03MPa、その他の条件に対応して設
定されている。また、このスプリング14の付勢力に対
応して、上記の緩衝ピストン13の面積、オリフイス孔
15の断面積等が設定されている。
弾性体たとえば圧縮コイルスプリング14が収容されて
おり、このスプリング14によって上記の緩衝ピストン
13および弁体7が閉弁方向に付勢されている。このス
プリング14の付勢力は、上記の弁体7の径、この逆止
弁装置の閉弁設定圧力たとえば一次側室3と二次側室5
の開弁差圧0.03MPa、その他の条件に対応して設
定されている。また、このスプリング14の付勢力に対
応して、上記の緩衝ピストン13の面積、オリフイス孔
15の断面積等が設定されている。
【0015】また、上記の蓋部材10の上端部にはスト
ッパ杆17が螺装されており、このストッパ杆17の先
端部は上記の一方の緩衝室12a内に挿入され、その先
端は上記の弁軸9の先端に対向している。そして、上記
の弁体7が開弁した場合に、その弁軸9の先端がこのス
トッパ杆17の先端に当接し、このストッパ杆17はこ
の弁体7の最大開度を規制するストッパとして作用す
る。なお、18はこのストッパ杆17の貫通部分をシー
ルするパッキンである。そして、このストッパ杆17を
回転して螺進させることにより、その先端と弁軸9の先
端との間の間隔を変更し、上記の弁体7の最大開度を任
意に設定することができる。
ッパ杆17が螺装されており、このストッパ杆17の先
端部は上記の一方の緩衝室12a内に挿入され、その先
端は上記の弁軸9の先端に対向している。そして、上記
の弁体7が開弁した場合に、その弁軸9の先端がこのス
トッパ杆17の先端に当接し、このストッパ杆17はこ
の弁体7の最大開度を規制するストッパとして作用す
る。なお、18はこのストッパ杆17の貫通部分をシー
ルするパッキンである。そして、このストッパ杆17を
回転して螺進させることにより、その先端と弁軸9の先
端との間の間隔を変更し、上記の弁体7の最大開度を任
意に設定することができる。
【0016】次に、上記の逆止弁装置の作用を説明す
る。この逆止弁装置は、水道設備、たとえば水道配管の
適宜の箇所に設置され、配管内での水の逆流を防止す
る。上記の一次側室3の圧力が高い場合には、この圧力
が上記の弁体7の下面に作用し、スプリング14の付勢
力に抗して上記の弁体7を押し上げて開弁させ、この一
次側室3から二次側室5に水が流通する。
る。この逆止弁装置は、水道設備、たとえば水道配管の
適宜の箇所に設置され、配管内での水の逆流を防止す
る。上記の一次側室3の圧力が高い場合には、この圧力
が上記の弁体7の下面に作用し、スプリング14の付勢
力に抗して上記の弁体7を押し上げて開弁させ、この一
次側室3から二次側室5に水が流通する。
【0017】そして、たとえば一次側室3の圧力が低下
し、この一次側室3と二次側室5との圧力差が0.00
3MPa以下に低下した場合には、弁体7に作用するこ
の差圧の力より上記のスプリング14による付勢力の方
が大きくなり、この弁体7はこのスプリング14の付勢
力により弁口6に着座し、閉弁する。したがって、この
一次側室3と二次側室5の差圧が零となって逆流が生じ
る前に、この弁体7が閉弁するので逆流を確実に防止す
ることができる。
し、この一次側室3と二次側室5との圧力差が0.00
3MPa以下に低下した場合には、弁体7に作用するこ
の差圧の力より上記のスプリング14による付勢力の方
が大きくなり、この弁体7はこのスプリング14の付勢
力により弁口6に着座し、閉弁する。したがって、この
一次側室3と二次側室5の差圧が零となって逆流が生じ
る前に、この弁体7が閉弁するので逆流を確実に防止す
ることができる。
【0018】また、上記の弁体7が開閉作動する際に
は、この弁体7に弁軸9を介して連結されている緩衝ピ
ストン13が緩衝室12a,12b内で摺動する。この
ような緩衝ピストン13の摺動により、一方の緩衝室1
2aと他方の緩衝室12bとの間で、上記のオリフイス
孔15を介して水が流通する。そして、水がこの細径の
オリフイス孔15を流通する際の抵抗により、この緩衝
ピストン13の移動速度すなわち弁体7の開閉速度が規
制され、大きな減衰力が発生する。したがって、この弁
体7が急激に開閉してウオータハンマ等が生じたり、ま
たこの弁体7が振動したりする不具合は確実に防止され
る。
は、この弁体7に弁軸9を介して連結されている緩衝ピ
ストン13が緩衝室12a,12b内で摺動する。この
ような緩衝ピストン13の摺動により、一方の緩衝室1
2aと他方の緩衝室12bとの間で、上記のオリフイス
孔15を介して水が流通する。そして、水がこの細径の
オリフイス孔15を流通する際の抵抗により、この緩衝
ピストン13の移動速度すなわち弁体7の開閉速度が規
制され、大きな減衰力が発生する。したがって、この弁
体7が急激に開閉してウオータハンマ等が生じたり、ま
たこの弁体7が振動したりする不具合は確実に防止され
る。
【0019】また、上記の緩衝室12a,12bは二次
側室5内に連通されているので、この緩衝室内に空気等
がトラップされることはなく、作動不良等を生じること
がなく、信頼性が高い。すなわち、水道配管等では、た
とえば水圧が低下したような場合に、配管の各部の高低
差による水等圧により配管内にサイホン現象が発生し、
この配管内が負圧になる場合がある。このような場合に
は、配管の各所に設置されているバキュームブレーカ等
が開弁し、この配管内に空気が吸入される。この配管の
途中に本発明のような逆止弁装置が設置されている場合
には、この逆止弁装置の上流側すなわち一次側室3内に
負圧が発生して空気が吸入されることはあるが、その下
流側すなわち二次側室5内には負圧の発生および空気の
吸入が生じることはない。したがって、この二次側室5
内はいかなる場合でも正圧でかつ水の充満した状態を維
持する。よって、この実施形態のような逆止弁装置で
は、いかなる場合でもこの緩衝室12a,12b内に空
気が侵入してトラップされるようなことはなく、この空
気のトラップによる作動不良等を生じることがなく、作
動の信頼性がより高くなる。
側室5内に連通されているので、この緩衝室内に空気等
がトラップされることはなく、作動不良等を生じること
がなく、信頼性が高い。すなわち、水道配管等では、た
とえば水圧が低下したような場合に、配管の各部の高低
差による水等圧により配管内にサイホン現象が発生し、
この配管内が負圧になる場合がある。このような場合に
は、配管の各所に設置されているバキュームブレーカ等
が開弁し、この配管内に空気が吸入される。この配管の
途中に本発明のような逆止弁装置が設置されている場合
には、この逆止弁装置の上流側すなわち一次側室3内に
負圧が発生して空気が吸入されることはあるが、その下
流側すなわち二次側室5内には負圧の発生および空気の
吸入が生じることはない。したがって、この二次側室5
内はいかなる場合でも正圧でかつ水の充満した状態を維
持する。よって、この実施形態のような逆止弁装置で
は、いかなる場合でもこの緩衝室12a,12b内に空
気が侵入してトラップされるようなことはなく、この空
気のトラップによる作動不良等を生じることがなく、作
動の信頼性がより高くなる。
【0020】また、上記の緩衝室12a,12bは、仕
切壁11によって区画されて二次側室5に隣接して設け
られ、この仕切壁を貫通して弁軸9がこの緩衝室内に挿
入されて緩衝ピストン13に連結されており、その構造
が簡単であるとともに小形に形成することができる。
切壁11によって区画されて二次側室5に隣接して設け
られ、この仕切壁を貫通して弁軸9がこの緩衝室内に挿
入されて緩衝ピストン13に連結されており、その構造
が簡単であるとともに小形に形成することができる。
【0021】また、この実施形態では、弁体7を閉弁方
向に付勢する弾性体として上記のような圧縮コイルスプ
リング14を使用し、このスプリング14を一方の緩衝
室12a内に収容して弁軸9を介して弁体7を付勢する
ようにしたので、このスプリング14を配置する特別の
空間を必要とせず、この逆止弁装置をより小形化するこ
とができる。なお、本発明は上記のような実施の一形態
には限定されることはなく、各種の実施形態が可能であ
ることはもちろんである。
向に付勢する弾性体として上記のような圧縮コイルスプ
リング14を使用し、このスプリング14を一方の緩衝
室12a内に収容して弁軸9を介して弁体7を付勢する
ようにしたので、このスプリング14を配置する特別の
空間を必要とせず、この逆止弁装置をより小形化するこ
とができる。なお、本発明は上記のような実施の一形態
には限定されることはなく、各種の実施形態が可能であ
ることはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】上記のような逆止弁装置は、一次側室と
二次側室との間の差圧が低下した場合には、スプリング
等の弾性体の付勢力によって弁体が閉弁するので、逆流
を確実に防止することができ、信頼性が高い。また、緩
衝室内の緩衝ピストンにより、この弁体の開閉の際に大
きな減衰力が与えられるので、上記のような弾性体によ
る弁体の付勢にもかかわらず、弁体の振動、ウオータハ
ンマ等が確実に防止される。また、この緩衝室は二次側
室内に連通しており、水道配管等の場合、サイホン現象
が発生してもこの二次側には空気が吸入されることはな
く、この緩衝室内に空気がトラップされることがないの
で信頼性が高い。さらに、上記の緩衝室は二次側室に隣
接して設けられ、弁体の弁軸がこの緩衝室内に挿入され
て緩衝ピストンに連結されているので、構造が簡単であ
り、また小形化できる等、その効果は大である。
二次側室との間の差圧が低下した場合には、スプリング
等の弾性体の付勢力によって弁体が閉弁するので、逆流
を確実に防止することができ、信頼性が高い。また、緩
衝室内の緩衝ピストンにより、この弁体の開閉の際に大
きな減衰力が与えられるので、上記のような弾性体によ
る弁体の付勢にもかかわらず、弁体の振動、ウオータハ
ンマ等が確実に防止される。また、この緩衝室は二次側
室内に連通しており、水道配管等の場合、サイホン現象
が発生してもこの二次側には空気が吸入されることはな
く、この緩衝室内に空気がトラップされることがないの
で信頼性が高い。さらに、上記の緩衝室は二次側室に隣
接して設けられ、弁体の弁軸がこの緩衝室内に挿入され
て緩衝ピストンに連結されているので、構造が簡単であ
り、また小形化できる等、その効果は大である。
【図1】本発明の実施の一形態の逆止弁装置の縦断面
図。
図。
1…弁箱 3…一次側室 5…二次側室 6…弁口 7…弁体 9…弁軸 12a,12b…緩衝室 13…緩衝ピストン 14…スプリング 15…オリフイス孔 16…連通路
Claims (2)
- 【請求項1】 弁箱と、この弁箱内に形成された流入側
の一次側室および流出側の二次側室と、上記の弁箱内に
形成され上記の一次側室と二次側室とを連通する弁口
と、この弁口に上記の二次側室側から着座してこの弁口
を開閉する弁体と、この弁体を閉弁方向に付勢する弾性
体とを備えたものにおいて、 上記の弁箱内には上記の二次側室に隣接して緩衝室が形
成されており、この緩衝室内には上記の弁体の弁軸が液
密を維持して摺動自在に挿通されており、またこの緩衝
室内には液密を維持して摺動自在な緩衝ピストンが収容
されており、この緩衝ピストンは上記の弁軸に取付けら
れて弁体と連結されており、またこの緩衝ピストンには
これを貫通してオリフイス孔が形成されており、また上
記の緩衝室内は連通路を介して上記の二次側室に連通し
ていることを特徴とする逆止弁装置。 - 【請求項2】 前記の弾性体は、圧縮コイルスプリング
であり、このスプリングは前記の緩衝室内に収容されて
おり、前記の弁軸を介して前記の弁体を閉弁方向に付勢
するものであることを特徴とする請求項1の逆止弁装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18162195A JPH0932942A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 逆止弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18162195A JPH0932942A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 逆止弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932942A true JPH0932942A (ja) | 1997-02-07 |
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