JPH09329148A - 密封型転がり軸受 - Google Patents
密封型転がり軸受Info
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- JPH09329148A JPH09329148A JP16367896A JP16367896A JPH09329148A JP H09329148 A JPH09329148 A JP H09329148A JP 16367896 A JP16367896 A JP 16367896A JP 16367896 A JP16367896 A JP 16367896A JP H09329148 A JPH09329148 A JP H09329148A
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- JP
- Japan
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- peripheral wall
- lip
- ring
- radial direction
- sealing plate
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
- F16C33/7853—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/7816—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
- F16C33/782—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
- F16C33/7823—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール溝の内周壁、外周壁に接触する密封板
のそれぞれのシールリップが、該シール溝を有している
軌道輪におけるアキシァル方向への動き、又はラジアル
方向への動きに独立して追従することのできる、コスト
安でありながら高密封性能である密封型転がり軸受を提
供することにある。 【構成】 反固定側周縁部より分岐して軸方向の内方に
向かって延びる内側リップ１４と、半径方向に向かって
延びる外側リップ１５とをそれぞれ独立して備えて密封
板８が構成され、一方上記密封板８の反固定側と対向す
る内輪１のシール溝２が、半径方向に垂直状に立ち上が
る内周壁３と、該内周壁３に直行状に交差する外周壁４
とで断面Ｌ字状に構成され、上記内側リップ１４を該シ
ール溝２の内周壁３とアキシァル方向に接触せしめると
共に、外側リップ１５を外周壁４とラジアル方向に接触
せしめることである。
のそれぞれのシールリップが、該シール溝を有している
軌道輪におけるアキシァル方向への動き、又はラジアル
方向への動きに独立して追従することのできる、コスト
安でありながら高密封性能である密封型転がり軸受を提
供することにある。 【構成】 反固定側周縁部より分岐して軸方向の内方に
向かって延びる内側リップ１４と、半径方向に向かって
延びる外側リップ１５とをそれぞれ独立して備えて密封
板８が構成され、一方上記密封板８の反固定側と対向す
る内輪１のシール溝２が、半径方向に垂直状に立ち上が
る内周壁３と、該内周壁３に直行状に交差する外周壁４
とで断面Ｌ字状に構成され、上記内側リップ１４を該シ
ール溝２の内周壁３とアキシァル方向に接触せしめると
共に、外側リップ１５を外周壁４とラジアル方向に接触
せしめることである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外輪又は内輪のいずれ
か一方の軌道輪に固定されて他方の軌道輪との間を密封
する密封板を有した密封型転がり軸受に関する。
か一方の軌道輪に固定されて他方の軌道輪との間を密封
する密封板を有した密封型転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の密封型転がり軸受には、図
４（ａ）に示すような一点接触タイプ又は図４（ｂ）に
示すような二点接触タイプ等種々のものが知られてい
る。
４（ａ）に示すような一点接触タイプ又は図４（ｂ）に
示すような二点接触タイプ等種々のものが知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には次のような問題点を有していた。
には次のような問題点を有していた。
【０００４】すなわち、図４（ａ）に示すような一点接
触タイプは、軌道輪（内輪）100 の端部外径面に断面が
略Ｖ字状に形成されたシール溝200 を備え、そして外輪
側に一端を固定せしめて反固定側を内輪100 のシール溝
200 に対向せしめた密封板300 を備え、該密封板300 の
反固定側周縁部には、シール溝200 の内周壁201 と接触
するシールリップ（中間リップ）301 を備えていたもの
であるが、このような一点接触タイプでは上記中間リッ
プ301 の摩耗や接触圧の減退がそのまま密封性能に影響
し、どうしても防塵性、防水性に満足できるものではな
い。そして、図示例では、シール溝200 の内側肩部202
との間にラビリンス密封を形成しているシールリップ
（内側リップ）302 と、シール溝200 の外側肩部203 と
の間にラビリンス密封を形成しているシールリップ（外
側リップ）303 を有しているものであるが、このような
非接触型のものでは高密封性能は望めない。
触タイプは、軌道輪（内輪）100 の端部外径面に断面が
略Ｖ字状に形成されたシール溝200 を備え、そして外輪
側に一端を固定せしめて反固定側を内輪100 のシール溝
200 に対向せしめた密封板300 を備え、該密封板300 の
反固定側周縁部には、シール溝200 の内周壁201 と接触
するシールリップ（中間リップ）301 を備えていたもの
であるが、このような一点接触タイプでは上記中間リッ
プ301 の摩耗や接触圧の減退がそのまま密封性能に影響
し、どうしても防塵性、防水性に満足できるものではな
い。そして、図示例では、シール溝200 の内側肩部202
との間にラビリンス密封を形成しているシールリップ
（内側リップ）302 と、シール溝200 の外側肩部203 と
の間にラビリンス密封を形成しているシールリップ（外
側リップ）303 を有しているものであるが、このような
非接触型のものでは高密封性能は望めない。
【０００５】また、図４（ｂ）に示すような二点接触タ
イプは、密封板300 の反固定側に薄肉のネック部304 を
介し、該薄肉のネック部304 の先端に、シール溝200 の
内周壁201 と接触するシールリップ（内側リップ）302
と、外側肩部203 に接触するシールリップ（外側リッ
プ）303 との２つのシールリップを備えたシール部305
を形成しているもので、その互いに共通とする薄肉のネ
ック部304 を有することによってそれぞれのリップ302,
303 が連動して動くものであり、図４（ａ）のタイプと
比すれば密封性は高いものではある。しかし、上記せる
ようにそれぞれのリップ302,303 の動きが独立していな
いものであるため、モーメント、振れ等の動きに追従で
きるものでなく、結果的には高密封性能な転がり軸受の
提供は図れていなかった。
イプは、密封板300 の反固定側に薄肉のネック部304 を
介し、該薄肉のネック部304 の先端に、シール溝200 の
内周壁201 と接触するシールリップ（内側リップ）302
と、外側肩部203 に接触するシールリップ（外側リッ
プ）303 との２つのシールリップを備えたシール部305
を形成しているもので、その互いに共通とする薄肉のネ
ック部304 を有することによってそれぞれのリップ302,
303 が連動して動くものであり、図４（ａ）のタイプと
比すれば密封性は高いものではある。しかし、上記せる
ようにそれぞれのリップ302,303 の動きが独立していな
いものであるため、モーメント、振れ等の動きに追従で
きるものでなく、結果的には高密封性能な転がり軸受の
提供は図れていなかった。
【０００６】また、図４（ａ）、（ｂ）にはそれぞれラ
ビリンス密封を形成するが、それぞれ複雑なラビリンス
を形成させる必要があるため、軌道輪（図示せる内輪10
0 ）のシール溝200 形状も複雑にする必要があり、この
ことがコスト高騰を招く原因となっていた。
ビリンス密封を形成するが、それぞれ複雑なラビリンス
を形成させる必要があるため、軌道輪（図示せる内輪10
0 ）のシール溝200 形状も複雑にする必要があり、この
ことがコスト高騰を招く原因となっていた。
【０００７】そこで本発明者は、密封板のシールリップ
構造と該シールリップの接触するシール溝構造とに着目
して改良を重ねた結果、上記従来技術の抱えていた問題
点を解消し得る発明の完成に至ったものである。
構造と該シールリップの接触するシール溝構造とに着目
して改良を重ねた結果、上記従来技術の抱えていた問題
点を解消し得る発明の完成に至ったものである。
【０００８】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、シール溝の内周壁、外周壁に接触する密封板のそれ
ぞれのシールリップが、該シール溝を有している軌道輪
におけるアキシァル方向への動き、又はラジアル方向へ
の動きに独立して追従することのできる、コスト安であ
りながら高密封性能である密封型転がり軸受を提供する
ことにある。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、シール溝の内周壁、外周壁に接触する密封板のそれ
ぞれのシールリップが、該シール溝を有している軌道輪
におけるアキシァル方向への動き、又はラジアル方向へ
の動きに独立して追従することのできる、コスト安であ
りながら高密封性能である密封型転がり軸受を提供する
ことにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、外輪又は内輪のいずれ
か一方の軌道輪に固定されて他方の軌道輪との間を密封
する密封板を有した密封型転がり軸受において、反固定
側の周縁部に、該周縁部より分岐して軸方向の内方に向
かって延びる内側リップと、半径方向に向かって延びる
外側リップとをそれぞれ独立して備えて密封板が構成さ
れ、一方上記密封板の反固定側と対向する軌道輪のシー
ル溝が、半径方向に垂直状に立ち上がる内周壁と、該内
周壁に直行状に交差する外周壁とで断面Ｌ字状に構成さ
れ、上記内側リップを該シール溝の内周壁とアキシァル
方向に接触せしめると共に、外側リップを外周壁とラジ
アル方向に接触せしめることである。
に本発明がなした技術的手段は、外輪又は内輪のいずれ
か一方の軌道輪に固定されて他方の軌道輪との間を密封
する密封板を有した密封型転がり軸受において、反固定
側の周縁部に、該周縁部より分岐して軸方向の内方に向
かって延びる内側リップと、半径方向に向かって延びる
外側リップとをそれぞれ独立して備えて密封板が構成さ
れ、一方上記密封板の反固定側と対向する軌道輪のシー
ル溝が、半径方向に垂直状に立ち上がる内周壁と、該内
周壁に直行状に交差する外周壁とで断面Ｌ字状に構成さ
れ、上記内側リップを該シール溝の内周壁とアキシァル
方向に接触せしめると共に、外側リップを外周壁とラジ
アル方向に接触せしめることである。
【００１０】
【作用】上記技術的手段により、アキシァル方向に軌道
輪の移動力（モーメント，振動等により）が加わった場
合には、密封板における反固定側の周縁部に独立分岐し
て設けた内側リップがその軌道輪のアキシァル方向への
動きに追従し、軸受の軌道輪内周壁と内側リップとの間
には隙間が作られないため異物の侵入が防がれる。ま
た、この時には外側リップも軌道輪の外周壁に接触して
いるため防水、防塵性は非常に良い。
輪の移動力（モーメント，振動等により）が加わった場
合には、密封板における反固定側の周縁部に独立分岐し
て設けた内側リップがその軌道輪のアキシァル方向への
動きに追従し、軸受の軌道輪内周壁と内側リップとの間
には隙間が作られないため異物の侵入が防がれる。ま
た、この時には外側リップも軌道輪の外周壁に接触して
いるため防水、防塵性は非常に良い。
【００１１】また、ラジアル方向に軌道輪の移動力が加
わった場合には、上記内側リップと独立分岐して設けた
密封板の外側リップがその軌道輪のラジアル方向への動
きに追従し、軸受の軌道輪外周壁と外側リップとの間に
は隙間が作られないため異物の侵入が防がれる。また、
この時には内側リップも軌道輪の内周壁に接触している
ため防水、防塵性は非常に良い。
わった場合には、上記内側リップと独立分岐して設けた
密封板の外側リップがその軌道輪のラジアル方向への動
きに追従し、軸受の軌道輪外周壁と外側リップとの間に
は隙間が作られないため異物の侵入が防がれる。また、
この時には内側リップも軌道輪の内周壁に接触している
ため防水、防塵性は非常に良い。
【００１２】
【実施例】以下、本発明密封型転がり軸受の実施例を図
に基づいて説明する。図示例は、内輪１と外輪６との間
に転動体（玉）７を配すると共に、一方の軌道輪（外
輪）６にかしめ固定され、他方の軌道輪（内輪）１との
間を密封する密封板８を備えた密封型転がり玉軸受の一
実施例を示す。なお、本実施例では、外輪６側に密封板
８の一端（固定部１１）を固定せしめて内輪シール溝の
形式としているが、その逆で内輪１側に密封板８の一端
を固定せしめ、外輪シール溝の形式とするものであって
もよく任意であり、また、軸受も玉軸受に限定されな
い。
に基づいて説明する。図示例は、内輪１と外輪６との間
に転動体（玉）７を配すると共に、一方の軌道輪（外
輪）６にかしめ固定され、他方の軌道輪（内輪）１との
間を密封する密封板８を備えた密封型転がり玉軸受の一
実施例を示す。なお、本実施例では、外輪６側に密封板
８の一端（固定部１１）を固定せしめて内輪シール溝の
形式としているが、その逆で内輪１側に密封板８の一端
を固定せしめ、外輪シール溝の形式とするものであって
もよく任意であり、また、軸受も玉軸受に限定されな
い。
【００１３】密封板８は、その主体をゴム等の弾性体９
で形成すると共に、芯金１０によって補強されてなるゴ
ムシールであって、芯金１０の周縁にカール部を有する
と共に、該カール部上を膨出状に弾性体９を被覆してか
しめ固定部１１が周設されており、そして、該密封板８
の反固定側１２の周縁部１３には、軸方向（アキシァル
方向）の内方に向かって延びる内側リップ１４と、半径
方向（ラジアル方向）に向かって延びる外側リップ１５
とを上記周縁部１３より二股状に分岐してそれぞれ独立
して備えている。
で形成すると共に、芯金１０によって補強されてなるゴ
ムシールであって、芯金１０の周縁にカール部を有する
と共に、該カール部上を膨出状に弾性体９を被覆してか
しめ固定部１１が周設されており、そして、該密封板８
の反固定側１２の周縁部１３には、軸方向（アキシァル
方向）の内方に向かって延びる内側リップ１４と、半径
方向（ラジアル方向）に向かって延びる外側リップ１５
とを上記周縁部１３より二股状に分岐してそれぞれ独立
して備えている。
【００１４】内側リップ１４は、例えば周縁部１３より
軸方向の内方に向けて下り傾斜状に延設すると共に、そ
の先端を内輪１のシール溝２の内周壁３方向に向けて延
設してなるものであるが、傾斜角度等任意でこの形状に
何等限定されるものではなく、例えば周縁部１３から内
周壁３方向に向けて水平状に分岐せしめるものとしても
よく、軌道輪（内輪１）のアキシァル方向への移動（図
２中矢印Ｘにて示す）に追従できるリップ構造であれば
よく本発明の範囲内において適宜変更可能である。
軸方向の内方に向けて下り傾斜状に延設すると共に、そ
の先端を内輪１のシール溝２の内周壁３方向に向けて延
設してなるものであるが、傾斜角度等任意でこの形状に
何等限定されるものではなく、例えば周縁部１３から内
周壁３方向に向けて水平状に分岐せしめるものとしても
よく、軌道輪（内輪１）のアキシァル方向への移動（図
２中矢印Ｘにて示す）に追従できるリップ構造であれば
よく本発明の範囲内において適宜変更可能である。
【００１５】また、本実施例では、周縁部１３から延び
る延設部１４ａと先端部１４ｂとの間に切返し部１４ｃ
を設けているため、該切返し部１４ｃによって先端部１
４ｂが独立作動し、内輪１のアキシァル方向への移動に
対しさらにスムーズな追従が可能である。
る延設部１４ａと先端部１４ｂとの間に切返し部１４ｃ
を設けているため、該切返し部１４ｃによって先端部１
４ｂが独立作動し、内輪１のアキシァル方向への移動に
対しさらにスムーズな追従が可能である。
【００１６】一方、外側リップ１５は、周縁部１３より
半径方向に向けて下り傾斜状（内方に向けて）に延設す
ると共に、中途部位からは逆方向に下り傾斜状（外方に
向けて）となるようにシール溝２の外周壁４に向けて延
設してなる（略逆くの字状）ものであるが、この形状に
限定されるものではなく、周縁部１３からシール溝２の
外周壁４に向けて真直ぐに垂設するように分岐せしめる
ものとしてもよく、内輪１のラジアル方向への移動（図
２中矢印Ｙにて示す）に追従できるリップ構造であれば
よく本発明の範囲内において適宜変更可能である。
半径方向に向けて下り傾斜状（内方に向けて）に延設す
ると共に、中途部位からは逆方向に下り傾斜状（外方に
向けて）となるようにシール溝２の外周壁４に向けて延
設してなる（略逆くの字状）ものであるが、この形状に
限定されるものではなく、周縁部１３からシール溝２の
外周壁４に向けて真直ぐに垂設するように分岐せしめる
ものとしてもよく、内輪１のラジアル方向への移動（図
２中矢印Ｙにて示す）に追従できるリップ構造であれば
よく本発明の範囲内において適宜変更可能である。
【００１７】また、上記内側リップ１４と同様に本実施
例では、周縁部１３から延びる延設部１５ａと先端部１
５ｂとの間に切返し部１５ｃを設けているため、該切返
し部１５ｃによって先端部１５ｂが独立作動し、内輪１
のアキシァル方向への移動に対しさらにスムーズな追従
が可能である。
例では、周縁部１３から延びる延設部１５ａと先端部１
５ｂとの間に切返し部１５ｃを設けているため、該切返
し部１５ｃによって先端部１５ｂが独立作動し、内輪１
のアキシァル方向への移動に対しさらにスムーズな追従
が可能である。
【００１８】内輪１は、上記密封板８の反固定側１２と
対向するシール溝２が、半径方向に垂直状に立ち上がる
内周壁３と、該内周壁３に直行状に交差する外周壁４と
で断面Ｌ字状に構成されており、上記内側リップ１４を
該シール溝２の内周壁３とアキシァル方向に接触せしめ
ていると共に、外側リップ１５を外周壁４とラジアル方
向に接触せしめている。
対向するシール溝２が、半径方向に垂直状に立ち上がる
内周壁３と、該内周壁３に直行状に交差する外周壁４と
で断面Ｌ字状に構成されており、上記内側リップ１４を
該シール溝２の内周壁３とアキシァル方向に接触せしめ
ていると共に、外側リップ１５を外周壁４とラジアル方
向に接触せしめている。
【００１９】また、図３に示す本発明密封型転がり軸受
の他の実施例のように、密封板８の反固定側１２の周縁
部１３に、上記内側リップ１４、外側リップ１５と分岐
するように副リップ１６を内周肩部５方向に向けて設
け、これによりグリースの洩れを防ぐものとすることも
可能である。本実施例では内周肩部５との間に微小のシ
ール隙間をもった非接触の密封部Ａを形成しているが、
接触の密封部としてもよい。
の他の実施例のように、密封板８の反固定側１２の周縁
部１３に、上記内側リップ１４、外側リップ１５と分岐
するように副リップ１６を内周肩部５方向に向けて設
け、これによりグリースの洩れを防ぐものとすることも
可能である。本実施例では内周肩部５との間に微小のシ
ール隙間をもった非接触の密封部Ａを形成しているが、
接触の密封部としてもよい。
【００２０】従って、アキシァル振動（矢印Ｘにて示
す）が内輪１に加わった場合には、密封板８における反
固定側１２の周縁部１３に独立分岐して設けた内側リッ
プ１４がその内輪１のアキシァル方向への動きに追従す
るため、シール溝２の内周壁３と内側リップ１４との間
には隙間が作られない。この時には外側リップ１５も外
周壁４に接触している。また、ラジアル振動（矢印Ｙに
て示す）が内輪１に加わった場合には、上記内側リップ
１４と独立分岐して設けた外側リップ１５がその内輪１
のラジアル方向への動きに追従するため、シール溝２の
外周壁４と外側リップ１５との間には隙間が作られな
い。この時には内側リップ１４も内周壁３に接触してい
る。
す）が内輪１に加わった場合には、密封板８における反
固定側１２の周縁部１３に独立分岐して設けた内側リッ
プ１４がその内輪１のアキシァル方向への動きに追従す
るため、シール溝２の内周壁３と内側リップ１４との間
には隙間が作られない。この時には外側リップ１５も外
周壁４に接触している。また、ラジアル振動（矢印Ｙに
て示す）が内輪１に加わった場合には、上記内側リップ
１４と独立分岐して設けた外側リップ１５がその内輪１
のラジアル方向への動きに追従するため、シール溝２の
外周壁４と外側リップ１５との間には隙間が作られな
い。この時には内側リップ１４も内周壁３に接触してい
る。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し、アキシ
ァル方向に軌道輪の移動力（モーメント，振動等によ
り）が加わった場合には、密封板における反固定側の周
縁部に独立分岐して設けた内側リップがその軌道輪のア
キシァル方向への動きに追従し、軸受の軌道輪内周壁と
内側リップとの間には隙間が作られず、またラジアル方
向に軌道輪の移動力が加わった場合には、上記内側リッ
プと独立分岐して設けた密封板の外側リップがその軌道
輪のラジアル方向への動きに追従し、軸受の軌道輪外周
壁と外側リップとの間には隙間が作られないため異物の
侵入が防がれる。また、ラジアル方向の移動時には内側
リップも軌道輪の内周壁に接触し、アキシァル方向の移
動時には外側リップも軌道輪の外周壁に接触しているた
め防水、防塵性は非常に良い。
ァル方向に軌道輪の移動力（モーメント，振動等によ
り）が加わった場合には、密封板における反固定側の周
縁部に独立分岐して設けた内側リップがその軌道輪のア
キシァル方向への動きに追従し、軸受の軌道輪内周壁と
内側リップとの間には隙間が作られず、またラジアル方
向に軌道輪の移動力が加わった場合には、上記内側リッ
プと独立分岐して設けた密封板の外側リップがその軌道
輪のラジアル方向への動きに追従し、軸受の軌道輪外周
壁と外側リップとの間には隙間が作られないため異物の
侵入が防がれる。また、ラジアル方向の移動時には内側
リップも軌道輪の内周壁に接触し、アキシァル方向の移
動時には外側リップも軌道輪の外周壁に接触しているた
め防水、防塵性は非常に良い。
【００２２】さらに、本発明によれば、従来技術のよう
に複雑なラビリンスを形成させる必要がなく、シール溝
形状も断面Ｌ字状としたシンプルなものでよいため、コ
スト安も図れた。
に複雑なラビリンスを形成させる必要がなく、シール溝
形状も断面Ｌ字状としたシンプルなものでよいため、コ
スト安も図れた。
【００２３】従って、従来のように摩耗や接触圧の減退
がそのまま密封性能に影響する一点接触タイプや内側リ
ップと外側リップとが独立せず連動する二点接触タイプ
とは異なり、シール溝の内周壁、外周壁に接触する密封
板のそれぞれのシールリップが、該シール溝を有してい
る軌道輪におけるアキシァル方向への動き、又はラジア
ル方向への動きに独立して追従することのできる、コス
ト安でありながら高密封性能である密封型転がり軸受を
提供することができた。
がそのまま密封性能に影響する一点接触タイプや内側リ
ップと外側リップとが独立せず連動する二点接触タイプ
とは異なり、シール溝の内周壁、外周壁に接触する密封
板のそれぞれのシールリップが、該シール溝を有してい
る軌道輪におけるアキシァル方向への動き、又はラジア
ル方向への動きに独立して追従することのできる、コス
ト安でありながら高密封性能である密封型転がり軸受を
提供することができた。
【図１】本発明密封型転がり軸受の一実施例を示す縦断
側面図。
側面図。
【図２】要部を拡大して示す縦断側面図。
【図３】他の実施例における要部を拡大して示す縦断側
面図。
面図。
【図４】従来技術の要部を拡大して示す縦断側面図。
１：内輪 ２：シール溝 ３：内周壁 ４：外周壁 ６：外輪 ８：密封板 １１：固定部 １２：反固定側 １３：周縁部 １４：内側リップ １５：外側リップ
Claims (1)
- 【請求項１】 外輪又は内輪のいずれか一方の軌道輪に
固定されて他方の軌道輪との間を密封する密封板を有し
た密封型転がり軸受において、反固定側の周縁部に、該
周縁部より分岐して軸方向の内方に向かって延びる内側
リップと、半径方向に向かって延びる外側リップとをそ
れぞれ独立して備えて密封板が構成され、一方上記密封
板の反固定側と対向する軌道輪のシール溝が、半径方向
に垂直状に立ち上がる内周壁と、該内周壁に直行状に交
差する外周壁とで断面Ｌ字状に構成され、上記内側リッ
プが該シール溝の内周壁とアキシァル方向に接触すると
共に、外側リップが外周壁とラジアル方向に接触するこ
とを特徴とする密封型転がり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16367896A JPH09329148A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 密封型転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16367896A JPH09329148A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 密封型転がり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329148A true JPH09329148A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15778527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16367896A Pending JPH09329148A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 密封型転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09329148A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001020962A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受用密封装置 |
| KR100863723B1 (ko) * | 2002-02-20 | 2008-10-16 | 한라공조주식회사 | 앵귤러 볼 베어링 |
| CN106838017A (zh) * | 2017-04-10 | 2017-06-13 | 无锡市海峰海林精工机械制造有限公司 | 一种汽车发动机用防漏脂轴承密封结构 |
| CN113389813A (zh) * | 2021-06-11 | 2021-09-14 | 广德中隆轴承有限公司 | 一种用于高速低扭矩涨紧器皮带轮上的轴承 |
| WO2022073532A1 (de) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Abgedichtetes wälzlager |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP16367896A patent/JPH09329148A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001020962A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受用密封装置 |
| KR100863723B1 (ko) * | 2002-02-20 | 2008-10-16 | 한라공조주식회사 | 앵귤러 볼 베어링 |
| CN106838017A (zh) * | 2017-04-10 | 2017-06-13 | 无锡市海峰海林精工机械制造有限公司 | 一种汽车发动机用防漏脂轴承密封结构 |
| WO2022073532A1 (de) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Abgedichtetes wälzlager |
| CN113389813A (zh) * | 2021-06-11 | 2021-09-14 | 广德中隆轴承有限公司 | 一种用于高速低扭矩涨紧器皮带轮上的轴承 |
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