JPH09328648A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH09328648A
JPH09328648A JP8150560A JP15056096A JPH09328648A JP H09328648 A JPH09328648 A JP H09328648A JP 8150560 A JP8150560 A JP 8150560A JP 15056096 A JP15056096 A JP 15056096A JP H09328648 A JPH09328648 A JP H09328648A
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JP
Japan
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coating composition
component
resin
aluminum
organic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP8150560A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kobayashi
稔幸 小林
Akira Yamazaki
曜 山崎
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Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた塗膜性能を維持しつつ、アルミニウム
の黒変による銀色仕上げ不良現象を防止するアルミニウ
ム顔料含有塗料組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化樹脂を樹脂ビヒクルの主成分とし
て含むアルミニウム顔料含有塗料組成物に、有機酸のア
ルカリ金属塩を含有させた塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムの黒
変による銀色仕上げ不良現象が防止されたアルミニウム
顔料含有塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム顔料含有塗料組成物
は、美装と反射、水分の透過防止等の目的で、タンク、
鉄骨、屋根等に使用されているもので、アルミニウムペ
ーストと専用油ワニスが事前に混合された既調合型銀色
仕上げ塗料と、アルミニウムペーストまたはアルミニウ
ム粉とワニスを別封にし、使用直前に混合して塗装する
二液混合型銀色仕上げ塗料がある。後者のワニスとして
はアルキド樹脂、塩素化樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂ワニス等がある。
【0003】取りわけ塩素化樹脂ワニスの場合、ワニス
の脱塩素作用よりアルミニウムの表面を溶解する性質が
あり、アルミニウムペーストまたはアルミニウム粉とワ
ニスを混合すると短時間でアルミニウム表面の溶解によ
る黒変でムラに仕上ったり、輝度の低下等が生じる問題
があり、塩素化樹脂にエポキシ樹脂やエポキシ変性樹脂
等の塩素キャッチャー剤を加えたワニスを用いたり、ア
ルミニウム表面の処理等で対応されてきたが、塩素化樹
脂の種類によっては全く効果がない場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
欠点を解消し、優れた塗膜性能を維持しつつ、アルミニ
ウムの黒変による銀色仕上げ不良現象が防止されたアル
ミニウム顔料含有塗料組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために研究を行った結果、塩素化樹脂を樹脂
ビヒクルの主成分として含むアルミニウム顔料含有塗料
組成物に、有機酸のアルカリ金属塩を含有させることを
特徴とする塗料組成物を用いることによって解決できる
ことを見い出した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。
【0007】本発明の塗料組成物は、塩素化樹脂、アル
ミニウムペースト、及び有機酸のアルカリ金属塩からな
り、必要により溶剤、添加剤を加えて作成される。
【0008】本発明で用いる塩素化樹脂としはて、塩素
化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素
化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂、塩
化ゴム等が挙げられ、特に限定するものではないが、塩
素化ポリエチレン樹脂が特に好ましい。
【0009】本発明で用いるアルミペーストとしては、
特にステアリン酸等により表面処理されたペースト状の
ものが挙げられ、例えばアルミトップ(東海金属社
製)、アルミペーストSap(昭和アルミパウダー社
製)、アルペースト(東洋アルミニウム社製)、エター
ナブライト(シルバーライン社製)、Stapa(旭化
成工業社製)等の市販品を特に限定なく使用することが
できる。
【0010】本発明で用いる有機酸のアルカリ金属塩の
有機酸成分としては、サルチル酸、スルホン酸、カルボ
ン酸等が挙げられ、アルカリ金属塩成分としてはマグネ
シウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム等が挙げら
れる。
【0011】本発明の塗料組成物は、塩素化樹脂100
重量部に対し、有機酸のアルカリ金属塩を0.8〜20
重量部含有することが好ましい。有機酸のアルカリ金属
塩の配合量が0.8重量部未満の場合、アルミニウム顔
料を混合した後、時間の経過とともに黒変が生じ好まし
くない。逆に、有機酸のアルカリ金属塩の配合量が20
重量部を越えた場合、塗膜外観に変化はなく、コストが
かさむだけで好ましくない。
【0012】本発明において適宜使用される溶剤として
は、トルエン、キシレン、ベンゼン、ナフサ等の非極性
溶剤である炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール、アルミアルコール、ヘキサ
ノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、グ
リセリン等のアルコール系溶剤、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤が適当であ
る。
【0013】溶剤の使用量は、塩素化樹脂、アルミニウ
ム顔料、有機酸のアルカリ金属塩を含めた塗料組成物1
00重量部中に、30〜50重量部が適当である。
【0014】また、本発明においては、必要に応じて可
塑剤、安定剤、レオロジー調整剤等の添加剤を含有させ
ることが可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明のアルミニウム顔料含有塗料組成
物によれば、アルミニウムの黒変現象を防止し、銀色仕
上げ性に優れる塗料組成物が得られた。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例中、「部」、「%」は重量基準で示
す。
【0017】<クリヤー塗料の作成>塩素化ポリエチレ
ン(HE−915;日本製紙社製商品名)25部、エポ
キシキャッチャー剤(アデカレジンEP−4200;旭
電化工業社製商品名)3部、ソルベッソ100(エクソ
ン社製商品名)48部、可塑剤(EMPARA40;味
の素社製商品名)4部、可塑剤(EMPARA70;味
の素社製商品名)9部、メチルイソブチルケトン2部、
キシレン4部及びトルエン5部を混合し、ディスパーに
て練合してクリヤー塗料とした。
【0018】<実施例1〜3、比較例1,2>クリヤー
塗料75部、アルミペースト(SAPIII;昭和アル
ミ社製商品名)25部、シンナー15部及び有機酸のア
ルカリ金属塩(NACORR 1651;楠本化成社製
商品名)を表1の割合で練合し、それぞれの黒変の有無
を調べた。
【0019】<黒変の有無> ○;良好(黒変がない) △;輝度は有するものの若干黒変している ×;黒変している ××;黒変が著しい
【0020】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化樹脂を樹脂ビヒクルの主成分とし
    て含むアルミニウム顔料含有塗料組成物に、有機酸のア
    ルカリ金属塩を含有させることを特徴とする塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記塩素化樹脂が塩素化ポリエチレンで
    あることを特徴とする請求項1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 塩素化樹脂100重量部に対して、有機
    酸のアルカリ金属塩を0.8〜20重量部含有させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の塗料組成物。
JP8150560A 1996-06-12 1996-06-12 塗料組成物 Pending JPH09328648A (ja)

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