JP2004010659A - 水性塗料 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス等の透明基板に塗布した場合に、強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行える水性塗料を提供する。
【解決手段】シリコーン変性アクリル樹脂と着色顔料とを含む水性塗料において、上記の着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、上記のシリコーン変性アクリル樹脂に対して上記の着色顔料を0.5〜25重量%の範囲で含有させた。
【選択図】 なし
【解決手段】シリコーン変性アクリル樹脂と着色顔料とを含む水性塗料において、上記の着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、上記のシリコーン変性アクリル樹脂に対して上記の着色顔料を0.5〜25重量%の範囲で含有させた。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水性塗料に係り、特に、ガラス等の透明基板に塗布した場合に、強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行える水性塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水性塗料として様々な種類のものが用いられており、一般に、水に水溶性樹脂や着色顔料を溶解,分散させたものが用いられている。
【0003】
また、近年においては、ガラス等の透明基板の装飾性を高めるため、水性塗料をガラス等の透明基板に塗布して、ガラス等の透明基板を着色することが行われている。
【0004】
しかし、従来の水性塗料を用いてガラス等の透明基板を着色した場合、塗料の付着力が弱くて簡単に剥がれたり、また十分な色彩を呈するように着色を行った場合に、ガラス等の透明基板の透明性が著しく低下する等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、水性塗料における上記のような問題を解決することを課題とするものであり、ガラス等の透明基板に塗布した場合に、強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行える水性塗料を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る水性塗料においては、上記のような課題を解決するため、シリコーン変性アクリル樹脂と着色顔料とを含む水性塗料において、上記の着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、上記のシリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されるようにしたのである。
【0007】
そして、この発明における水性塗料のように、シリコーン変性アクリル樹脂を用いると、ガラス等の透明基板に対して塗料が強固に付着されるようになる。また、着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されるようにすると、十分な色彩を呈するように着色を行った場合においても、ガラス等の透明基板の透明性が低下するのが防止される。
【0008】
なお、上記の着色顔料は上記のような平均粒径を持つものであれば特に限定されず、従来より水性塗料に用いられている公知の着色顔料を使用することができる。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の実施例に係る水性塗料について具体的に説明すると共に、この実施例に係る水性塗料をガラス等の透明基板に塗布した場合に、塗料がガラス等の透明基板に強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行えるようになることを、比較例を挙げて明らかにする。
【0010】
(実施例1)
実施例1においては、シリコーン変性アクリル樹脂が35重量%,水が41重量%,有機溶剤が24重量%の割合になった市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW HR)とを使用し、上記の樹脂溶液99.1gに上記の顔料分散液を0.9gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0011】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は34.7g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は0.18gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように0.5重量%であった。
【0012】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、市販の粒径測定器(堀場製作所社製:PARTICLE SIZE DISTRIBUTION ANALYZER CAPA−700)を用いて測定したところ、下記の表1に示すように0.23μmであった。
【0013】
(実施例2)
実施例2においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW)とを使用し、上記の樹脂溶液93.3gに上記の顔料分散液を6.7gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0014】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は32.7g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は1.3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように4.0重量%であった。
【0015】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.23μmであった。
【0016】
(実施例3)
実施例3においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0017】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0018】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.29μmであった。
【0019】
(実施例4)
実施例4においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL RED HB)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0020】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0021】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.54μmであった。
【0022】
(実施例5)
実施例5においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、上記の実施例3と同じ市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液70.0gに上記の顔料分散液を30.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0023】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は24.5g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は6gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように24.5重量%であった。
【0024】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例3の場合と同じ0.29μmであった。
【0025】
(比較例1)
比較例1においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)及び市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW HR)とを使用し、上記の樹脂溶液99.3gに上記の顔料分散液を0.7gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0026】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は34.76g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は0.14gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように0.4重量%であった。
【0027】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例1の場合と同じ0.23μmであった。
【0028】
(比較例2)
比較例2においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:RYUDYE−W RED FB)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0029】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0030】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.67μmであった。
【0031】
(比較例3)
比較例3においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、上記の実施例3と同じ市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液68.0gに上記の顔料分散液を32.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0032】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は23.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は6.4gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように26.9重量%であった。
【0033】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例3の場合と同じ0.29μmであった。
【0034】
次に、上記のように作製した実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料を用いた場合における透明性と着色力との評価を行い、その結果を下記の表1に示した。
【0035】
ここで、透明性の評価においては、各水性塗料をそれぞれガラス板の上にバーコーター(番手20)を用いて塗布し、ガラス板を各水性塗料によって着色し、白紙に黒線を引いた上に上記のように着色された各ガラス板を置いて黒線の状態を目視によって評価し、黒線が明確に認識できる場合を○、黒線がぼやけた状態の場合を×で示した。
【0036】
また、着色力の評価においては、上記の実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料において、それぞれ顔料が30重量%含有された評価用の各水性塗料を作製し、評価用の各水性塗料と上記の実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料とをそれぞれガラス板上にバーコーター(番手20)を用いて塗布し、ガラス板をこれらの各水性塗料によって着色した。そして、上記の評価用の各水性塗料による画像濃度IDoと、実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料による画像濃度IDaとをそれぞれ濃度計(Macbeth社製:Macbeth RD914)によって測定し、評価用の各水性塗料による画像濃度IDoに対する実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料による画像濃度IDaの比率(IDa/IDo)×100を求め、この値が60%以上の場合を○、60%未満の場合を×で示した。
【0037】
【表1】
【0038】
この結果から明らかなように、着色顔料の平均粒径が0.6μm以下であると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されている実施例1〜5の各水性塗料を用いた場合には、ガラス基板に透明性が高く、着色力も十分な着色が行えた。これに対して、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合が0.4重量%になった比較例1の水性塗料を用いた場合には、十分な着色力が得られなかった。また、平均粒径が0.67μmになった着色顔料を用いた比較例2の水性塗料や、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合が26.9重量%になった比較例3の水性塗料を用いた場合には、透明性が大きく低下していた。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明における水性塗料においては、シリコーン変性アクリル樹脂を用いるようにしたため、ガラス等の透明基板に対して塗料が強固に付着されるようになり、また着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料を0.5〜25重量%の範囲で含有させるようにしたため、十分な色彩を呈するように着色を行った場合においても、ガラス等の透明基板の透明性が低下するのが防止され、十分な色彩を呈すると共に透明性に優れた着色が行えるようになった。
【発明の属する技術分野】
この発明は水性塗料に係り、特に、ガラス等の透明基板に塗布した場合に、強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行える水性塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水性塗料として様々な種類のものが用いられており、一般に、水に水溶性樹脂や着色顔料を溶解,分散させたものが用いられている。
【0003】
また、近年においては、ガラス等の透明基板の装飾性を高めるため、水性塗料をガラス等の透明基板に塗布して、ガラス等の透明基板を着色することが行われている。
【0004】
しかし、従来の水性塗料を用いてガラス等の透明基板を着色した場合、塗料の付着力が弱くて簡単に剥がれたり、また十分な色彩を呈するように着色を行った場合に、ガラス等の透明基板の透明性が著しく低下する等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、水性塗料における上記のような問題を解決することを課題とするものであり、ガラス等の透明基板に塗布した場合に、強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行える水性塗料を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る水性塗料においては、上記のような課題を解決するため、シリコーン変性アクリル樹脂と着色顔料とを含む水性塗料において、上記の着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、上記のシリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されるようにしたのである。
【0007】
そして、この発明における水性塗料のように、シリコーン変性アクリル樹脂を用いると、ガラス等の透明基板に対して塗料が強固に付着されるようになる。また、着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されるようにすると、十分な色彩を呈するように着色を行った場合においても、ガラス等の透明基板の透明性が低下するのが防止される。
【0008】
なお、上記の着色顔料は上記のような平均粒径を持つものであれば特に限定されず、従来より水性塗料に用いられている公知の着色顔料を使用することができる。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の実施例に係る水性塗料について具体的に説明すると共に、この実施例に係る水性塗料をガラス等の透明基板に塗布した場合に、塗料がガラス等の透明基板に強固に付着し、十分な着色性を有すると共に、透明性にも優れた着色が行えるようになることを、比較例を挙げて明らかにする。
【0010】
(実施例1)
実施例1においては、シリコーン変性アクリル樹脂が35重量%,水が41重量%,有機溶剤が24重量%の割合になった市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW HR)とを使用し、上記の樹脂溶液99.1gに上記の顔料分散液を0.9gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0011】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は34.7g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は0.18gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように0.5重量%であった。
【0012】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、市販の粒径測定器(堀場製作所社製:PARTICLE SIZE DISTRIBUTION ANALYZER CAPA−700)を用いて測定したところ、下記の表1に示すように0.23μmであった。
【0013】
(実施例2)
実施例2においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW)とを使用し、上記の樹脂溶液93.3gに上記の顔料分散液を6.7gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0014】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は32.7g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は1.3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように4.0重量%であった。
【0015】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.23μmであった。
【0016】
(実施例3)
実施例3においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0017】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0018】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.29μmであった。
【0019】
(実施例4)
実施例4においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL RED HB)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0020】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0021】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.54μmであった。
【0022】
(実施例5)
実施例5においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、上記の実施例3と同じ市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液70.0gに上記の顔料分散液を30.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0023】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は24.5g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は6gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように24.5重量%であった。
【0024】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例3の場合と同じ0.29μmであった。
【0025】
(比較例1)
比較例1においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)及び市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL GOLDEN YELLOW HR)とを使用し、上記の樹脂溶液99.3gに上記の顔料分散液を0.7gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0026】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は34.76g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は0.14gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように0.4重量%であった。
【0027】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例1の場合と同じ0.23μmであった。
【0028】
(比較例2)
比較例2においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、着色顔料を水に分散させた市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:RYUDYE−W RED FB)とを使用し、上記の樹脂溶液85.0gに上記の顔料分散液を15.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0029】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は29.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は3gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように10.1重量%であった。
【0030】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径を、上記の実施例1の場合と同様にして測定したところ、下記の表1に示すように0.67μmであった。
【0031】
(比較例3)
比較例3においては、上記の実施例1と同じ市販のシリコーン変性アクリル樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製:ウォーターゾール WSA−915)と、上記の実施例3と同じ市販の顔料分散液(大日本インキ化学工業社製:DEXCEL BLUE HG)とを使用し、上記の樹脂溶液68.0gに上記の顔料分散液を32.0gの割合で加え、これをハイブリッドミキサー(キーエンス社製)により1分間混合させて水性塗料を得た。
【0032】
ここで、上記の樹脂溶液中におけるシリコーン変性アクリル樹脂の量は23.8g、上記の顔料分散液中における着色顔料の量は6.4gであり、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合Xは、下記の表1に示すように26.9重量%であった。
【0033】
また、上記の水性塗料中における着色顔料の平均粒径は、上記の実施例3の場合と同じ0.29μmであった。
【0034】
次に、上記のように作製した実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料を用いた場合における透明性と着色力との評価を行い、その結果を下記の表1に示した。
【0035】
ここで、透明性の評価においては、各水性塗料をそれぞれガラス板の上にバーコーター(番手20)を用いて塗布し、ガラス板を各水性塗料によって着色し、白紙に黒線を引いた上に上記のように着色された各ガラス板を置いて黒線の状態を目視によって評価し、黒線が明確に認識できる場合を○、黒線がぼやけた状態の場合を×で示した。
【0036】
また、着色力の評価においては、上記の実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料において、それぞれ顔料が30重量%含有された評価用の各水性塗料を作製し、評価用の各水性塗料と上記の実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料とをそれぞれガラス板上にバーコーター(番手20)を用いて塗布し、ガラス板をこれらの各水性塗料によって着色した。そして、上記の評価用の各水性塗料による画像濃度IDoと、実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料による画像濃度IDaとをそれぞれ濃度計(Macbeth社製:Macbeth RD914)によって測定し、評価用の各水性塗料による画像濃度IDoに対する実施例1〜5及び比較例1〜3の各水性塗料による画像濃度IDaの比率(IDa/IDo)×100を求め、この値が60%以上の場合を○、60%未満の場合を×で示した。
【0037】
【表1】
【0038】
この結果から明らかなように、着色顔料の平均粒径が0.6μm以下であると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されている実施例1〜5の各水性塗料を用いた場合には、ガラス基板に透明性が高く、着色力も十分な着色が行えた。これに対して、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合が0.4重量%になった比較例1の水性塗料を用いた場合には、十分な着色力が得られなかった。また、平均粒径が0.67μmになった着色顔料を用いた比較例2の水性塗料や、シリコーン変性アクリル樹脂に対する着色顔料の割合が26.9重量%になった比較例3の水性塗料を用いた場合には、透明性が大きく低下していた。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明における水性塗料においては、シリコーン変性アクリル樹脂を用いるようにしたため、ガラス等の透明基板に対して塗料が強固に付着されるようになり、また着色顔料として平均粒径が0.6μm以下のものを用いると共に、シリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料を0.5〜25重量%の範囲で含有させるようにしたため、十分な色彩を呈するように着色を行った場合においても、ガラス等の透明基板の透明性が低下するのが防止され、十分な色彩を呈すると共に透明性に優れた着色が行えるようになった。
Claims (1)
- シリコーン変性アクリル樹脂と着色顔料とを含み、上記の着色顔料の平均粒径が0.6μm以下であると共に、上記のシリコーン変性アクリル樹脂に対して着色顔料が0.5〜25重量%の範囲で含有されていることを特徴とする水性塗料。
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