JP3435787B2 - ラミネート用水性印刷インキ - Google Patents
ラミネート用水性印刷インキInfo
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Description
る。さらに詳しくは、表面処理を施されたプラスチック
フィルム、特に延伸ポリプロピレン、ポリエステルフィ
ルムにグラビア及びフレキソ印刷され、すぐれたラミネ
ート加工適性を有する水性印刷インキに関する。
の公害、有機溶剤中毒等の労働安全衛生、更に引火爆発
等の危険といった問題を解決する一つの手段として水性
印刷インキへの転換が提案されている。事実、水性印刷
インキは一般包装紙や段ボール等の紙器等の印刷に広く
実用されてきている。しかしながら、軟包装材用途を中
心とした非浸透性のプラスチックフィルム基材に対する
印刷分野においては、一部用途を除き、水性印刷インキ
はほとんど実用化されていない。これは、かかる分野に
おいて、水性印刷インキの品質が溶剤型インキと比べ、
十分とは言い難いためである。
を被印刷体とする場合、乾燥性に加えて基材への均一な
濡れ及び接着更にラミネート加工に対する適用性などの
諸問題が解決されておらず、実用化は極めて困難であっ
た。一方、プラスチックフィルムを印刷する業界におい
ては、近年、少ロット化、品種の多様化が進んでいる。
これに対応するため、各種のプラスチックフィルムに接
着し、多様な用途に適用できるいわゆる汎用インキを用
いて、作業効率、経済性の向上が図られている。
例え、処理ポリプロピレンに接着し、良好なラミネート
強度が得られても、処理ポリエステルに対する強度が不
十分であったり、逆に処理ポリエステルに対し良好な強
度が得られても処理ポリプロピレンに対し、十分な強度
が得られないという欠点があった。更には、有機顔料を
配合した場合、表面処理OPP、PETフィルムに対す
る接着、押し出しラミネート機によって溶融ポリエチレ
ンを積層するラミネート加工におけるラミネート強度が
得られるものでも、無機顔料(特に酸化チタン)を配合
した場合、ラミネート強度が不十分であるという欠点が
あった。これは、水性印刷インキ中の酸化チタン配合量
が有機顔料と比べ著しく多いため、接着付与成分である
樹脂含有量が少なくなるためである。
処理を施したポリプロピレンフィルム、ポリエステルフ
ィルムのいずれにも接着し、印刷面にアンカーコート剤
をコートしたのち押し出しラミネート機によって溶融ポ
リエチレンを積層するラミネート加工におけるラミネー
ト強度が良好なラミネート用水性印刷インキの提供にあ
る。
水分解性の官能基と、アルキル基、フェニル基およびシ
クロヘキシル基から選ばれる少なくとも一種の有機官能
基とがケイ素に化合している有機ケイ素化合物を含有す
るラミネート用水性印刷インキを提供する。
水分解性の官能基と有機官能基とを有し、YSiR3-a
Xa (aは1〜3の整数)の化学式で示される。ここで
Xはケイ素原子に結合している加水分解性の官能基で、
メトキシ基、エトキシ基、クロロ基等が挙げられる。R
はアルキル基である。また、Yは、アルキル基、フェニ
ル基およびシクロヘキシル基から選ばれる少なくとも1
種の有機官能基である。アルキル基は、メタクリロキシ
基、フェニル基およびシクロヘキシル基等の置換基を有
してもよいが、化学式Cn H2n+1(nは1〜20の整数)
で示され、通常アルキルシランカップリング剤と呼ばれ
ている置換基を有さないアルキル基が、特に有効であ
る。
ンキ中 0.1〜10重量%の範囲とするのが好ましいが、
0.5〜5 重量%とするのがより好ましい。含有量が 0.1
重量%未満であるとラミネート強度向上に効果が少な
く、10重量%を越えるとインキ化時に発泡し分散を阻害
する欠点があり好ましくない。
させる方法としては、添加剤を水性印刷インキに含有さ
せる一般的な方法でよく、特に限定されるものではな
い。例えば、(1) 予め顔料に乾式または湿式法にて有機
ケイ素化合物を処理する、(2)インキ化時に顔料と有機
ケイ素化合物を一緒に練肉する、(3) インキを練肉後に
有機ケイ素化合物を添加する、等の方法がある。
性または水分散性樹脂や、その中間的なハイドロゾル型
樹脂を用いることができる。具体的には、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル、他の(メタ)アクリロイル基
含有モノマー、スチレン、α−メチルスチレンや、マレ
イン酸、フマール酸等の不飽和カルボン酸またはそのエ
ステル等から合成される(メタ)アクリル酸共重合樹
脂、カルボキシル基含有石油樹脂、セルロース系樹脂、
スチレンマレイン酸樹脂、シェラック、水性ポリエステ
ル、水性ポリウレタン等を、単独または混合して用いる
ことができる。また、水溶性樹脂を保護コロイドとして
合成されるコロイド状水性樹脂も用いることができる。
性を付与するため、顔料などの着色剤、体質顔料、ワッ
クス類、消泡剤、増粘剤、硬化剤、水および水混和性有
機溶剤などが必要に応じて適宣添加され、アトライタ
ー、サンドミルなどの練肉機を使用して分散を行い、所
定の粘度になる様調整を行なって水性印刷インキが製造
される。かくして得られた水性印刷インキは、印刷時に
適正粘度になるまで水または水混和性有機溶剤、例えば
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマル
プロピルアルコールなどのアルコール系有機溶剤を混合
した溶剤を用いて希釈し、グラビア印刷またはフレキソ
印刷方式でプラスチックフィルムなどに印刷される。
発明はこれに限定されるものでない。なお、実施例中
「部」とは「重量部」を、「%」とは「重量%」をそれ
ぞれ表わす。 〔実施例1〜10および比較例1〜5〕表1に示す組成
の水性印刷インキを常法により作成した。実施例6は、
シランカップリング剤以外の原料を用いて水性印刷イン
キを作成した後、シランカップリング剤を添加した。
社製「TSL-8241」(ヘキシルトリメトキシシラン) シランカップリング剤B:東芝シリコーン社製「TSL-81
85」(オクタデシルトリメトキシシラン) シランカップリング剤C:信越シリコーン社製「KBM100
3 」(ビニルトリメトキシシラン) ルチル型酸化チタンA :シランカップリング剤Aで顔
料(ルチル型酸化チタンD)に対し4%乾式処理済み ルチル型酸化チタンB :シランカップリング剤Bで顔
料(ルチル型酸化チタンD)に対し4%乾式処理済み ルチル型酸化チタンC :γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン(信越シリコーン社製「KBM503」で
顔料(ルチル型酸化チタンD)に対し3%乾式処理済み ルチル型酸化チタンD :石原産業社製(シランカップ
リング処理なし) フタロシアニンブルー :東洋インキ製造社製 水性ポリウレタン樹脂分散体:三洋化成社製(固型分35
%) 水性アクリル樹脂溶液 :東洋インキ製造社製(固型分
30%)
#3(離合社製)で18秒(25℃)になるよう、水45部、
エタノール40部およびイソプロパノール15部の混合溶媒
で希釈し、コロナ放電処理ポリエステル(PE)フィル
ム(東洋紡績社製「エステルE5100」、厚さ12μm)、
コロナ放電処理ポリプロピレン(PP)フィルム(東洋
紡績社製「パイレン P2161」、厚さ20μm)のコロナ放
電処理面に、版深25μmを備えたグラビア版を用いて乾
燥温度60℃、印刷速度80m/分でグラビア印刷した。得
られた印刷フィルムの印刷面に、ポリエチレンイミン系
アンカーコート(AC)剤(東洋モートン社製「EL-42
0」)またはポリイソシアネート系アンカーコート(A
C)剤(東洋モートン社製「EL-510A/AD RT-80」)を塗
布し、塗布面上に低密度ポリエチレン(三菱油化社製
「ユカロン LK-30」)をエクストルーションラミネート
して積層体を得た。得られた積層体を15mm幅に切断し、
T型剥離強度を測定した。測定結果を表2に示す。
優れたラミネート適性を有する水性印刷インキが得られ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】加水分解性の官能基と、アルキル基、フェ
ニル基およびシクロヘキシル基から選ばれる少なくとも
一種の有機官能基とがケイ素に化合している有機ケイ素
化合物を含有することを特徴とするラミネート用水性印
刷インキ。 - 【請求項2】有機ケイ素化合物を 0.1〜10重量%含有す
ることを特徴とする請求項1記載のラミネート用水性印
刷インキ。 - 【請求項3】Cn H2n+1の化学式で示され、nが 1〜20
の整数であるアルキル基がケイ素に化合している有機ケ
イ素化合物を含有することを特徴とする請求項1または
2記載のラミネート用水性印刷インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06488094A JP3435787B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ラミネート用水性印刷インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06488094A JP3435787B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ラミネート用水性印刷インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268266A JPH07268266A (ja) | 1995-10-17 |
JP3435787B2 true JP3435787B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=13270879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06488094A Expired - Lifetime JP3435787B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ラミネート用水性印刷インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435787B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072912A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-03-21 | Dainippon Ink & Chem Inc | 印刷インキ組成物 |
JP4742231B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-08-10 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | シランカップリング剤を含有する印刷インキ組成物、さらにそれを用いてなるプラスチックシート被覆物とそのラミネート積層物 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP06488094A patent/JP3435787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07268266A (ja) | 1995-10-17 |
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