JPH068395B2 - マイカベ−ス組成物 - Google Patents

マイカベ−ス組成物

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JPH068395B2
JPH068395B2 JP61184476A JP18447686A JPH068395B2 JP H068395 B2 JPH068395 B2 JP H068395B2 JP 61184476 A JP61184476 A JP 61184476A JP 18447686 A JP18447686 A JP 18447686A JP H068395 B2 JPH068395 B2 JP H068395B2
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JP
Japan
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mica
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pearl
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陽一郎 森口
正彦 伊藤
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Nippon Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマイカベース組成物にかかり、さらに詳しくは
パールマイカ顔料を高濃度に且つ安定分散状態に含み、
自動車補修用塗料、建材用塗料その他各種塗料に汎用的
に添加しうるマイカベース塗料組成物に関するものであ
る。
従来技術 マイカ顔料表面上に二酸化チタン、酸化鉄などの被覆を
設けたパールマイカ顔料は真珠様光沢を持ち、また各種
の色を有するため、この顔料を含む塗料が特に自動車工
業などで注目されている。近時パールマイカ塗色の増加
あるいは自動車塗料、同補修用塗料の品種増加に伴い、
パールマイカ顔料を含む塗料もますますその種類が多く
なり、また商品の在庫量も莫大になりつつある。
そこでパールマイカ顔料を粉体で供給したり、あるいは
樹脂ワニスと混合し、マイカベース塗料として供給する
ことが行われているが、前者にあってはユーザーによる
計量の正確度が要求され、調色性に問題を生じ易く、ま
た混合を入念に行わぬとブツなどが発生し、良好な塗膜
が得難いし、また後者の場合マイカベース塗料の樹脂と
最終塗料の樹脂との相溶性、あるいは溶剤の問題などで
マイカベース塗料と配合可能な塗料はごく僅かなものに
制限され、汎用的なマイカベース塗料は見出されていな
い。
発明が解決しようとする問題点 そこで、パールマイカ顔料を含むベース組成物であっ
て、それ自体極めて安定で長期の保存に耐え、色相変化
がなく、任意の塗料に配合しうる汎用的なベース組成物
が得られるならば、業界に益するところ極めて大であり
かかる組成物を提供することが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば上記目的が、 (A)パールマイカ顔料 20〜50重量% (B)酸化ポレエチレンワックス、ポリアマイドワック
ス、有機ベントナイト及びシリカからなる群より選ばれ
る沈降防止剤(固形分換算)2〜4重量% 及び (C)非反応性有機溶剤 残り重量% からなるマイカベース組成物により達成せられる。
本発明で用いられるパールマイカ顔料は、マイカ表面上
に二酸化チタンを比較的厚膜に被覆したホワイトパー
ル、比較的薄膜に被覆した干渉パール、二酸化チタン以
外の物質、例えば酸化鉄などで被覆した着色パールなど
で知られているマイカを表面処理したパールマイカ顔料
を広く包含するもので、各種グレードのものが市販され
ており、それらのいずれも本発明目的に好適に使用せら
れる。
また有機溶剤は通常溶剤型塗料に使用せられる非反応性
の任意の極性、非極性溶剤が使用され、それらの代表的
なものとしてはキシレン、トルエン、ソルベッソ100
などの芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセテートなどのエステル類、メチルイソブチ
ルケトンなどのケトン類などが挙げられる。アルコール
類も用いられるがポリイソシアネートなどの硬化剤を用
いる塗料系にあっては使用を回避すべきである。
自動車補修用塗料分野においては硝化綿あるいはCAB
などを含む樹脂ビヒクルを使用することもあるが、この
ような塗料との溶解性をも充分保持せしめるためには極
性溶剤/非極性溶剤=40/60以上とすることが望ま
しく、したがって汎用性という点からかかる混合溶剤の
使用が特に好ましいことも見出されている。
本発明においては上記パールマイカ顔料が特定の沈降防
止剤の存在下に非反応有機溶剤中に分散含有せしめられ
安定なベース組成物が提供せられる。本発明者らはかか
る沈降防止剤として、融点97〜103℃の酸化ポリエ
チレンワックス、ポリアマイドワックス、有機ベントナ
イト類、シリカ類が有用であることを見出した。またパ
ールマイカ顔料の濃度は組成物重量に基づいて20〜5
0重量%、好ましくは20〜40重量%、さらに好まし
くは20〜35重量%の範囲内であることも見出されて
いる。というのは20重量%未満では汎用的なパールマ
イカベース組成物としての使用目的に対し、好ましいも
のとはいえず、また50重量%を越えると系の粘度が大
となり過ぎ、取り扱いが困難になるからである。沈降防
止剤の量は選択せられる溶剤、顔料およびその割合など
によっても左右されるが、系中における顔料の安定な分
散に有効な量で適宜選択される。例えば酢酸ブチル/ト
ルオールの比が1:1の溶剤中にパールマイカ顔料を約
30重量%分散させるため、ポリエチレンワックス系の
沈降防止剤、例えばディスパロン4200-10(登録商標
名、酸化ポリエチレンワックス、楠本化成(株)社製、
固形分含量10%)では全組成物重量に対し20〜40
重量%の割合で沈降防止剤が使用される。
本発明のパールマイカベース組成物は上記の如く顔料、
沈降防止剤および溶剤を攪拌混合することにより極めて
容易に製造され、放置しても溶剤リッチの層が上層に認
められるが長期間全体が乳濁した軟らかい塊りのままで
残り、使用に際し攪拌するだけで良好な分散液となるた
め、貯蔵安定性は極めて良好である。また樹脂を含まぬ
ため、広範な溶剤型塗料に添加可能であり、例えば着色
された下塗り塗膜の上にパールマイカ含有塗料を塗布
し、さらにクリヤー塗装を行う3コート塗装では本発明
のベース組成物を樹脂ワニスでパールマイカ顔料濃度約
3%程度に希釈すればよく、またパールマイカと着色顔
料を含む塗膜上にクリヤー塗装を行う2コート塗装目的
には本発明のベース組成物を適当な着色塗料と配合し、
必要に応じて樹脂ワニスで顔料濃度を調整すれば良い。
従って本発明のベース組成物は任意の塗料あるいは樹脂
ワニスと配合可能であるばかりか、貯安性に優れ、また
パウダーの如く調色上の問題点、混合不良に基づくブツ
発生などの欠点もなくユーザーによる取り扱いの容易性
とあいまって極めて有用なベース組成物であり、自動車
用塗料のみならず、建材用あるいは高級什器用塗料など
の分野においても有用な塗料調整が可能である。
以下実施例、比較例により本発明を説明する。特にこと
わりなき限り部および%は重量による。
実施例1 トルエン16部および酢酸ブチル34部からなる溶剤中
にディスパロン4200-10(酸化ポリエチレンワックス、
登録商標名、楠本化成(株)社製、固形分10%)20
部を加え、ディスパーにて攪拌し、次にパールグレイス
SMY-90-9(登録商標名、ゴールド色干渉パール、日本光
研(株)社製)30部を添加し攪拌を続け、均質なマイ
カベース組成物を得た。
実施例2 実施例1と同様方法で、但し下記処方により着色マイカ
ベース組成物を得た。
エクステリヤマーリン ファインラセット *1 30重量部 ディスパロン 4200-10 30重量部 トルエン 6.5重量部酢酸ブチル 33.5重量部 合計 100重量部 *1…赤色マイカ、登録商標名、 マ−ルコーポレーション、米国 実施例3 実施例1と同様方法で、但し下記処方によりホワイトパ
ールベース組成物を得た。
パールグレイズSME-90-9*2 30重量部 ディスパロン 4200-10 20重量部 トルエン 16重量部酢酸ブチル 34重量部 合計 100重量部 *2…ホワイトパール、登録商標名、 日本光研究(株)社製 実施例4 トルエン20部および酢酸ブチル40部からなる混合溶
剤中にディスパーで攪拌しつつディスパロン6900-20X
(登録商標名、ポリアマイドワックス、楠本化成(株)
社製、固形分20重量%)10部を加え、均一な分散状
態とした後、パールグレイズSME-90-9を30部加え攪拌
を続け、パールマイカベース組成物を得た。
比較例1 実施例4と同様方法により、但し下記処方によりマイカ
ベース組成物を得た。
パールグレイズSME-90-9 30重量部 ディスパーバイク *3 10重量部 トルエン 20重量部酢酸ブチル 40重量部 合計 100重量部 *3…ポリカルボン酸系沈降防止剤、 登録商標名、ビックマリンラロット社製 上記各マイカベース組成物を500ccの容器に入れ40℃
で3ケ月間貯蔵した後、容器を浸透して上部の溶剤層と
下部のソフト懸濁物を混合し目視によりその状態を調
べ、貯蔵安定性を評価した。
目視で全体が均一に分散状態となっている場合 を○ 固形物でブツが認められる場合 を× として判定した。
これら試験結果を下記第1表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)パールマイカ顔料 20〜50重量
    % (B)酸化ポレエチレンワックス、ポリアマイドワック
    ス、有機ベントナイト及びシリカからなる群より選ばれ
    る沈降防止剤(固形分換算)2〜4重量% 及び (C)非反応性有機溶剤 残り重量% からなるマイカベース組成物
JP61184476A 1986-08-05 1986-08-05 マイカベ−ス組成物 Expired - Lifetime JPH068395B2 (ja)

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JPS6339973A JPS6339973A (ja) 1988-02-20
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JP2729632B2 (ja) * 1988-06-15 1998-03-18 大日本印刷株式会社 研磨テープ及びその製造方法
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