JPH09328484A - トリアゾロキノキサリン誘導体の製造方法 - Google Patents

トリアゾロキノキサリン誘導体の製造方法

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JPH09328484A
JPH09328484A JP14570996A JP14570996A JPH09328484A JP H09328484 A JPH09328484 A JP H09328484A JP 14570996 A JP14570996 A JP 14570996A JP 14570996 A JP14570996 A JP 14570996A JP H09328484 A JPH09328484 A JP H09328484A
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formula
substituted
compound
reaction
heterocycle
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Application number
JP14570996A
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English (en)
Inventor
Naoki Hirayama
直樹 平山
Tetsuya Kato
徹哉 加藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】式(I)の化合物と式(II)の化合物と式
(III)の化合物とを同一反応液中にて同時に反応させる
ことを特徴とした抗炎症剤、抗アレルギ−剤として有用
な式(IV)のトリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造
法。 〔式中、Wは原子価結合、メチレンまたはエチレンを;
ZはCまたはNを;X、X′はI、BrまたはClを;
は単結合もしくは二重結合を;Bは0またはアリール
もしくは複素環を;Arは水素、アリールもしくは複素
環を;R1、R2は水素、低級アルキル等を;nは1〜3
の整数を;表す〕 【効果】製造工程の短縮された本発明の製造法を用いる
ことにより、従来の製造法と比較して大幅に向上した収
率で目的化合物を製造することができる。また、収率の
向上と製造工程の短縮により製造費用の削減と操作性の
改善が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】抗炎症剤、抗アレルギ−剤等
として有用な式(IV)
【化5】 (式中、R1 、R2 、A、B、W、Z、Ar、n、
前記と同じである)で示されるトリアゾロキノキサリン
誘導体の新規製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(IV) で示されるトリアゾロキノキサ
リン誘導体の製造法としては、以下の2種類の方法があ
る。第一の方法は式(I)
【化6】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、置換もしくは非置
換のアリ−ル、複素環、またはシクロアルキルを表し、
Wは直接結合、置換もしくは非置換のメチレン、または
置換もしくは非置換のエチレンを表し、R2 は水素、低
級アルキル、低級アルコキシ、またはハロゲンを表す)
で示される化合物から式(V)
【化7】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、置換もしくは非置
換のアリ−ル、複素環、またはシクロアルキルを表し、
Wは直接結合、置換もしくは非置換のメチレン、または
置換もしくは非置換のエチレンを表し、R2 は水素、低
級アルキル、低級アルコキシ、またはハロゲンを表し、
Aは直鎖もしくは分枝したアルキレンを表し、Xはヨウ
素、臭素、または塩素を表す)で示される化合物を製造
して単離する。その後、式(V)で示される化合物と式
(II)
【化8】 (式中、nは1〜3の整数を表し、は単結合もしくは
二重結合を表し、Zは炭素、または窒素を表し、Arは
水素、置換もしくは非置換のアリ−ル、または複素環を
表し、Bは酸素、置換もしくは非置換のアリ−ル、また
は複素環を表す)で示される化合物を反応させて式(I
V) で示される化合物を製造する(国際公開92018505号
公報参照)。式(I)から式(IV) で示される化合物まで
の総合収率は12〜41%である。第二の方法は式(II)
【化9】 (式中、nは1〜3の整数を表し、は単結合もしくは
二重結合を表し、Zは炭素、または窒素を表し、Arは
水素、置換もしくは非置換のアリ−ル、または複素環を
表し、Bは酸素、置換もしくは非置換のアリ−ル、また
は複素環を表す)で示される化合物から式(VI)
【化10】 (式中、Aは直鎖もしくは分枝したアルキレンを表し、
Xはヨウ素、臭素、または塩素を表し、nは1〜3の整
数を表し、は単結合もしくは二重結合を表し、Zは炭
素、または窒素を表し、Arは水素、置換もしくは非置
換のアリ−ル、または複素環を表し、Bは酸素、置換も
しくは非置換のアリ−ル、または複素環を表す)で示さ
れる化合物を製造して単離する。その後、式(VI) で示
される化合物と式(I)
【化11】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、置換もしくは非置
換のアリ−ル、複素環、またはシクロアルキルを表し、
Wは直接結合、置換もしくは非置換のメチレン、または
置換もしくは非置換のエチレンを表し、R2 は水素、低
級アルキル、低級アルコキシ、またはハロゲンを表す)
で示される化合物を反応させて式(IV) で示される化合
物を製造する(国際公開92018505号、特再平6-509839号
公報参照)。式(II) から式(IV) で示される化合物ま
での総合収率は49〜55%である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の2種類の製造方
法に従って式(I)あるいは式(II)の化合物から式(I
V)の化合物を製造した場合の総合収率は12〜55% であり
非常に低い。また、これらの方法では、式(I)あるい
は式(II)の化合物から出発して2工程以上かけて式
(IV) の化合物を製造しており製造工程が長い。しかも
各工程においては使用する反応剤、溶媒、反応装置がす
べて異なるために、工程間で連続して反応を行うことが
できない。各工程においては次の工程に移るために生成
物を単離する必要があり操作が繁雑である。工程間で生
成物の単離を繰り返すことが収率を低下させている原因
でもある。また、製造工程が長くなると製造に伴う人件
費や製造設備の設置、維持に伴う費用が嵩む。トリアゾ
ロキノキサリン誘導体(IV)を高収率で、しかも短縮さ
れた製造工程で製造できる方法が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【化12】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、置換もしくは非置
換のアリ−ル、複素環、またはシクロアルキルを表し、
Wは原子価結合(直接結合)、置換もしくは非置換のメ
チレン、または置換もしくは非置換のエチレンを表し、
2 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、またはハ
ロゲンを表す)で示される化合物と式(II)
【化13】 (式中、nは1〜3の整数を表し、は単結合もしくは
二重結合を表し、Zは炭素、または窒素を表し、Arは
水素、置換もしくは非置換のアリ−ル、または複素環を
表し、Bは酸素、置換もしくは非置換のアリ−ル、また
は複素環を表す)で示される化合物と式(III)
【化14】 (式中、XとX´は独立してヨウ素、臭素、または塩素
を表し、Aは直鎖もしくは分枝アルキレンを表す)で示
される3種類の化合物を同一反応液中にて同時に反応を
行うことを特徴とした抗炎症剤、抗アレルギ−剤として
有用な式(IV)
【化15】 (式中、R1 、R2 、A、B、W、Z、Ar、n、
前記と同じである)で示されるトリアゾロキノキサリン
誘導体を製造する新規製造法に関する。
【0005】本発明中で記述した同時に反応を行うと
は、式(I)と式(II) と式(III)で示される化合物を
反応前に混合して反応を行うことを示す。この場合、式
(I)と式(II)と式(III)で示される化合物をどの順
番で混合してもよい。また、反応中には式(I)と式
(II)と式(III)で示される3種類の化合物は常に反応
している必要はなく、式(I)と式(II)、式(II)と式
(III)あるいは式(I)と式(III)で示される化合物が
反応した後に第三の成分が反応して式(IV)で示される
化合物を与えてもよい。
【0006】本発明中で記述した式(I)で示される化
合物の定義において、低級アルキルは炭素数が1から5
であり直鎖もしくは分枝している。例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル等である。低級アルコ
キシは炭素数が1から5であり直鎖もしくは分枝してい
る。例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、ペンチルオキシ等である。置換もしくは非置換のア
リ−ルとは上記記載の炭素数が1から5の直鎖もしくは
分枝低級アルキル、炭素数が1から5の直鎖もしくは分
枝低級アルコキシ、臭素、塩素、フッ素、ジメチルアミ
ノ基、またはジエチルアミノ基で置換された、もしくは
非置換のアリ−ルを意味する。ここでアリ−ルとは炭素
数が6から12の芳香族炭化水素である。置換もしくは
非置換のフェニル、または置換もしくは非置換のナフチ
ルなどが例示される。好ましくはフェニル、ナフチル、
o-トリル、m-トリル、p-トリル、2-メトキシフェニル、
3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル、2-クロロフ
ェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2,3-キ
シリル、2,4-キシリル、3,4-キシリル、2,3-ジメトキシ
フェニル、2,4-ジメトキシフェニル、3,4-ジメトキシフ
ェニル、2,3-ジクロロフェニル、2,4-ジクロロフェニ
ル、3,4-ジクロロフェニル、4-ジメチルアミノフェニル
である。複素環は炭素数が1から8であり、酸素、窒
素、または硫黄を合計1から3個含有している。ピリジ
ル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、フリル、ピ
ロリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、
オキサゾリル、イソキサゾリルなどが例示され、好まし
くは2-ピリジル、3-ピリジル、2-フリル、3-フリル、2-
チエニル、3-チエニルである。シクロアルキルは炭素数
が3から8であり直鎖もしくは分枝しており、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、4-メチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘ
キシル等が例示される。好ましくはシクロプロピル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルである。置換もしくは非
置換のメチレンとは炭素数が1から5であり、置換メチ
レンとはメチルあるいはエチルにより置換されたメチレ
ンを表す。メチレン、メチルメチレン、ジメチルメチレ
ン、エチルメチレン、ジエチルメチレンなどが例示さ
れ、好ましくはメチレン、メチルメチレン、ジメチルメ
チレンである。置換もしくは非置換のエチレンとは炭素
数が2から10であり、置換エチレンとはメチルあるい
はエチルにより置換されたエチレンを表す。エチレン、
メチルエチレン、ジメチルエチレン、トリメチルエチレ
ン、テトラメチルエチレン、エチルエチレン、ジエチル
エチレン、トリエチルエチレン、テトラエチルエチレン
などが例示され、好ましくはエチレン、メチルエチレ
ン、ジメチルエチレンである。ハロゲンとは臭素、塩
素、またはフッ素を表す。
【0007】式(II)で示される化合物の定義におい
て、置換もしくは非置換のアリ−ル、複素環、低級アル
キル、低級アルコキシの定義は式(I)で示される化合
物の定義と同じである。
【0008】式(III)で示される化合物の定義におい
て、Aの直鎖もしくは分枝アルキレンとは炭素数が1か
ら9の直鎖もしくは分枝したアルキレンであり、メチレ
ン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタ
メチレン、1〜3位の水素がメチルあるいはエチルによ
り置換されたトリメチレン、1〜4位の水素がメチルあ
るいはエチルにより置換されたテトラメチレン、1〜5
位の水素がメチルあるいはエチルにより置換されたペン
タメチレンなどが例示される。好ましくはエチレン、ト
リメチレン、テトラメチレン、2-メチルトリメチレン、
2,2-ジメチルトリメチレンである。
【0009】式(IV) で示される化合物において、
1 、R2 、Wの定義は式(I)で示される化合物の定
義と同じであり、B、Z、Ar、n、の定義は式(I
I)で示される化合物の定義と同じであり、Aの定義は
式(III)で示される化合物の定義と同じである。式
(V)で示される化合物において、R1 、R2 、Wの定義
は式(I)で示される化合物の定義と同じであり、Aの
定義は式(III)で示される化合物の定義と同じであ
る。式(VI)で示される化合物において、B、Z、A
r、n、の定義は式(II)で示される化合物の定義と
同じであり、Aの定義は式(III)で示される化合物の
定義と同じである。
【0010】本発明中の式(I)、式(II)、式(III)
および式(IV)で示される化合物が1個またはそれ以上
の不斎炭素原子を有する場合には、ラセミ体、ジアステ
レオ異性体及び、個々の光学異性体が存在し得るが、本
発明にはそれら全てが包含される。
【0011】
【発明の実施の形態】式(IV)で示される化合物の製造
法について説明する。即ち、式(I)
【化16】 (式中、R1 、R2 、Wは前記に同じである)で示され
る化合物と式(II)
【化17】 (式中、B、Z、Ar、n、は前記と同じである)で
示される化合物と式(III)
【化18】 (式中、X、X´、Aは前記と同じである)で示される
3種類の化合物を溶媒非存在下あるいは溶媒中に溶解も
しくはけん濁させ、塩基存在下に反応させて式(IV)
【化19】 (式中、R1 、R2 、A、B、W、Z、Ar、n、
前記と同じである)で示される化合物を得る。
【0012】本発明に用いられる溶媒は反応を進行させ
て式(IV) の化合物を与えるものならば特に限定されな
い。例えばジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルム
アミド、N,N-ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、アセトニトリル、プロピオニトリル、
n-ブチロニトリル、ヘキサメチルホスルアミド、N-メチ
ルピロリドン、アセトン、2-ブタノン等である。好まし
くはジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホルアミド
である。
【0013】塩基は反応を進行させて式(IV) の化合物
を与えるものならば特に限定されない。例えば水素化ナ
トリウム、水素化カルシウム、水素化カリウム、ナトリ
ウムアミド、リチウムアミド、カリウム t- ブトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ト
リエチルアミン、メチルリチウム、ブチルリチウム、フ
ェニルリチウム、臭化メチルマグネシウム、塩化フェニ
ルマグネシウム、リチウムジイソプロピルアミド,塩化
エチル亜鉛等である。好ましくはナトリウムアミド、リ
チウムアミド、カリウム t- ブトキシド、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム、n-ブチルリチウム、臭化メチル
マグネシウムである。反応温度は反応を進行させて式
(IV)の化合物を与える温度ならば特に限定されない。
例えば-10℃から用いた溶媒の還流温度である。好まし
くは10℃から80℃である。反応時間は反応を進行させて
式(IV)の化合物を与える反応時間ならば特に限定され
ない。例えば5分から48時間である。好ましくは30分
から12時間である。
【0014】このようにして得られた式(IV)で示され
る化合物は有機溶媒による洗浄、再結晶、クロマトグラ
フィ−など、それ自体公知の方法により反応混合物から
分離・精製することができる。
【0015】式(II)で示される化合物はフリ−塩基で
も無機酸塩または有機酸塩などの塩としても用いること
ができる。無機酸塩とは塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩などであり、有
機酸塩とは酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、乳酸塩、
フタル酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩、リンゴ酸塩、安息香酸塩、シュウ
酸塩、クエン酸塩などである。好ましくは塩酸塩、臭化
水素酸塩、硫酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩である。
【0016】本発明に従えば、実施例1で示すように式
(IV)で示される化合物を収率60〜72%で製造すること
ができる。本発明法は従来の製造法と比較して式(IV)
で示される化合物の収率を大幅に向上させた。本方法は
式(I)と式(II) と式(III)で示される化合物を同一
反応液中にて同時に反応させ式(IV) で示される化合物
を製造しており、従来法の式(I)あるいは式(II)で示
される化合物から出発して中間体を単離した後に前工程
とは異なる反応条件下に式(IV) で示される化合物を製
造する製造方法とは概念的に全く異なる方法である。さ
らに、本発明法は式(I)あるいは式(II)で示される化
合物から式(IV)で示される化合物に至る製造工程数を
従来法と比較して短縮している。収率の向上は製造費用
の削減に寄与し、製造工程の短縮は操作性の改善と人件
費、設備費用、原材料費等の削減に寄与する。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。本発明は何等これらに限定されるものではない。
【0018】実施例1 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-(ジフェニルメチレ
ン)ピペリジン-1- イル]プロピル] [1,2,4] トリアゾ
ロ[4,3-a] キノキサリン(
【化20】 2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4] トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリンと2.52g の4-ジフェニルメチレン
ピペリジンと1.59g の1-ブロモ-3- クロロプロパンを20
mlのジメチルスルホキシドに溶解した。室温、窒素雰囲
気下にて2.51g のカリウム t- ブトキシドを20mlのジメ
チルスルホキシドに溶解した溶液を先の溶液に2 時間か
けて滴下した。滴下後には室温にて1時間攪拌した。反
応系に水を添加して、析出した結晶を濾過し、水洗浄し
た。乾燥後、4.47g の白色結晶を得た。高速液体クロマ
トグラフィ−を用いて、この結晶の含量分析を行った。
その結果、4.47g の白色結晶中には、3.42g の標題化合
物()が含有されていた(72% 収率)。この白色結晶
を50mlのアセトンを用いて洗浄した後に乾燥して、3.33
g の標題化合物()を白色結晶として得た(70% 収
率)。
【0019】mp:202-204℃ IR(KBr) cm-1: 2892,1508,1429,1349,746,7051 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,d,J=7.8),7.29-7.25(4H,m),7.
22-7.16(3H,m),7.12-7.10(4H,m),6.97(1H,d,J=8.3),6.9
0(1H,t,J=7.8),4.42(2H,s),3.43(2H,t,J=7.3),2.78(3H,
s),2.60-2.38(10H,m),1.88(2H,quint,J=6.9) MS:476(M+)
【0020】実施例2 実施例1の標題化合物()を、以下の製造条件で製造
した。
【0021】3.76g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと5.03g の4-ジフェニ
ルメチレンピペリジンと4.13g の1-クロロ-3- ヨ−ドプ
ロパンを40mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解した。
室温、窒素雰囲気下にて4.99g のカリウム t- ブトキシ
ドを40mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解した溶液を
先の溶液に1 時間かけて滴下した。滴下後には室温にて
1時間攪拌した。反応系に水を添加して、析出した結晶
を濾過し、水洗浄した。乾燥後、7.05g の淡黄色結晶を
得た。この結晶を50mlのアセトンを用いて洗浄した後に
乾燥して、6.24g の標題化合物()を白色結晶として
得た(65% 収率)。
【0022】実施例3 実施例1の標題化合物()は、以下の製造条件で製造
した。
【0023】0.94g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと1.26g の4-ジフェニ
ルメチレンピペリジンと1.04g の1-クロロ-3- ヨ−ドプ
ロパンを10mlのヘキサメチルホスホルアミドに溶解し
た。室温、窒素雰囲気下にて1.26g のカリウム t- ブト
キシドを10mlのヘキサメチルホスホルアミドに溶解した
溶液を先の溶液に2 時間かけて滴下した。滴下後には室
温にて1時間攪拌した。反応系に水を添加したが、結晶
が析出しなかったので、ジクロロメタンにより抽出し
た。分液したジクロロメタン溶液を濃縮して乾固後、カ
ラムクロマトグラフィ−により精製して、1.58g の標題
化合物()を白色結晶として得た(63% 収率)。
【0024】実施例4 実施例1の標題化合物()は、以下の製造条件でも製
造することができる。2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル
[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと2.89g の4-
ジフェニルメチレンピペリジン・塩酸塩と1.59g の1-ブ
ロモ-3- クロロプロパンを20mlのジメチルスルホキシド
にけん濁した。室温、窒素雰囲気下にて3.65g のカリウ
ム t- ブトキシドを20mlのジメチルスルホキシドに溶解
した溶液を先の溶液に4 時間かけて滴下した。滴下後に
は室温にて1時間攪拌した。反応系に水を添加して、析
出した結晶を濾過し、水ついで20mlのアセトンにより洗
浄した。乾燥後、3.40g の標題化合物()を白色結晶
として得た(71% 収率)。
【0025】実施例5 実施例1の標題化合物()を、以下の製造条件で製造
した。
【0026】2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと2.52g の4-ジフェニ
ルメチレンピペリジンと1.59g の1-ブロモ-3- クロロプ
ロパンを20mlのジメチルスルホキシドに溶解した。室
温、窒素雰囲気下にて13.4mlのn-ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(1.66M) を先の溶液に2 時間かけて滴下した。
滴下中に反応系は不均一化し、白濁液となった。滴下後
には室温にて1時間攪拌した。反応系に水を添加して析
出した結晶を濾過し、ついで20mlのアセトンにより洗浄
した。乾燥後、2.82g の標題化合物()を白色結晶と
して得た(60% 収率)。
【0027】実施例6 実施例1の標題化合物()を、以下の製造条件で製造
した。
【0028】2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと2.52g の4-ジフェニ
ルメチレンピペリジンと1.59g の1-ブロモ-3- クロロプ
ロパンを20mlのジメチルスルホキシドに溶解した。室
温、窒素雰囲気下にて3.65g のナトリウム アミドを20
mlのジメチルスルホキシドに溶解した溶液を先の溶液に
2 時間かけて滴下した。滴下後には室温にて1時間攪拌
した。反応系に水を添加して析出した結晶を濾過し、つ
いで20mlのアセトンにより洗浄した。乾燥後、2.99g の
標題化合物()を白色結晶として得た(64% 収率)。
【0029】実施例7 実施例1の標題化合物()を、以下の製造条件で製造
を行った。
【0030】1.13g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンと1.26g の4-ジフェニ
ルメチレンピペリジンと0.81g の1-ブロモ-3- クロロプ
ロパンを10mlのジメチルスルホキシドに溶解した。室
温、窒素雰囲気下にて11.2mlの臭化メチルマグネシウム
のテトラヒドロフラン溶液(1.02M) を先の溶液に3 時間
かけて滴下した。滴下中に反応系は不均一化し、白濁液
となった。滴下後には室温にて1時間攪拌した。反応系
に水を添加して析出した結晶を濾過した。結晶を水洗浄
後、20mlのアセトンにより洗浄した。乾燥後、1.46g の
標題化合物()を白色結晶として得た(62% 収率)。
【0031】実施例8 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-(ジフェニルメチル)
ピペラジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリン(
【化21】 2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4] トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリンと2.55g の1-ジフェニルメチルピ
ペラジンと1.59g の1-ブロモ-3- クロロプロパンを20ml
のジメチルスルホキシドに溶解した。室温、窒素雰囲気
下にて2.51g のカリウム t- ブトキシドを20mlのジメチ
ルスルホキシドに溶解した溶液を先の溶液に2 時間かけ
て滴下した。滴下後には室温にて1時間攪拌した。反応
系に水を添加して、析出した結晶を濾過し、水洗浄し
た。乾燥後、4.08g の淡黄色結晶を得た。20mlのアセト
ンを用いてこの結晶を洗浄して、2.95g の標題化合物
)を淡黄色結晶として得た(63% 収率)。
【0032】mp:175-185℃(分解) IR(KBr) cm-1: 1508,1011,746,7041 NMR(CDCl3)δ: 7.46-7.41(5H,m),7.27(4H,t,J=7.3),7.
17(3H,td,J=7.6,1.4),6.94(1H,d,J=8.3),6.89(1H,t,J=
7.8),4.42(2H,s),4.22(1H,s),3.37(2H,t,J=7.3),2.77(3
H,s),2.47(8H,brs),1.83(2H,quint,J=6.9)
【0033】実施例9 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-(ベンゾイル) ピペリ
ジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリアゾロ[4,3-a]
キノキサリン(
【化22】 2.26g の4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4] トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリンと2.26g の4-ベンゾイルピペリジ
ン・塩酸塩と1.59g の1-ブロモ-3- クロロプロパンを20
mlのジメチルスルホキシドに溶解した。室温、窒素雰囲
気下にて3.59g のカリウム t- ブトキシドを20mlのジメ
チルスルホキシドに溶解した溶液を先の溶液に2 時間か
けて滴下した。滴下後には室温にて1時間攪拌した。反
応系に水を添加して、ジクロロメタンで抽出した。カラ
ムクロマトグラフィ−により精製して、2.91g の標題化
合物()を白色固体として得た(70% 収率)。
【0034】mp:72-73℃ 元素分析: C31H29N5O として 計算値:C,72.26;H,7.03;N,16.85 測定値:C,72.41;H,7.17;N,17.04 IR(KBr) cm-1: 3451,2928,1710,1686,1560,1504,1433,1
267,984,748,7001 NMR(CDCl3)δ: 7.95-7.92(2H,m),7.58-7.54(1H,m),7.4
7(3H,t,J=7.8),7.35-7.22(1H,m),6.99(1H,d,J=8.3),,6.
90(1H,t,J=7.3),4.44(2H,s)3.41(2H,t,J=7.3),3.30-3.2
9(1H,m),2.99(2H,d,J=11.7),2.77 (3H,s),2.43(2H,t,J=
6.8),2.13(2H,dt,J=10.7,3.4),1.90-1.82(6H,m) MS:415(M+)
【0035】実施例10 3-メチル-9-[3-[4-(ジフェニルメチレン) ピペリジン-1
- イル] プロピル]-9H[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] ベン
ズイミダゾ−ル・フマル酸塩(
【化23】 実施例1と同様にして、4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,
4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンの代わりに3-メチ
ル-9H[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a] ベンズイミダゾ−ルを
用いて標題化合物()のフリ−体を油状物質として得
た後に、エタノ−ル溶液中にてフマル酸と反応させて標
題化合物()を無色固体として得た。
【0036】mp:103-106℃ 元素分析: C30H31N5・C4H4O4・0.75(H2O) として 計算値:C,69.08;H,6.22;N,11.85 測定値:C,69.01;H,6.16;N,11.55
【0037】実施例11 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-(ジフェニルメチレン
ピペリジン)-1-イル]-2-メチルプロピル] [1,2,4] トリ
アゾロ[4,3-a] キノキサリン(
【化24】 実施例1と同様にして、1-ブロモ-3- クロロプロパンの
代わりに1-ブロモ-3- クロロ-2- メチルプロパンを用い
て標題化合物()を白色固体として得た。
【0038】元素分析: C32H33N5・0.5(H2O)として 計算値:C,69.08;H,6.22;N,11.85 測定値:C,69.01;H,6.16;N,11.551 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,d,J=7.9),7.38-7.22(4H,m),7.
20-7.13(3H,m),7.10-7.08(4H,m),6.97(1H,t,J=8.3),6.8
9(1H,t,J=7.8),4.44(2H,s),3.53(2H,d,J=6.8),2.78(3H,
s),2.63-2.31(10H,m),1.98(1H,m),1.72(3H,d,J=6.9) MS:490(M+H)+
【0039】実施例12 4,5-ジヒドロ-1- プロピル-5-[3-[4-(ジフェニルメチレ
ン)ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリアゾ
ロ[4,3-a] キノキサリン(
【化25】 実施例1と同様にして、4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,
4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンの代わりに4,5-ジ
ヒドロ-1- プロピル[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキ
サリンを用いて標題化合物()を無色固体として得
た。
【0040】IR(KBr )cm-1: 2946,2810,1557,1502,147
3,1009,7021 NMR(CDCl3)δ: 7.43(1H,d,J=7.8),7.29-7.12(11H,m),
6.97(1H,d,J=7.8),6.89(1H,t,J=7.8),4.43(2H,s),3.40
(2H,t,J=7.),3.10(2H,q,J=6.8)2.50-2.17(12H,m),1.86
(2H,quint,J=6.8),1.47(3H,t,J=6.8) MS:504(M+H)+
【0041】実施例13 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-[(4- クロロフェニ
ル)フェニルメチレン] ピペリジン-1- イル] プロピ
ル] [1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリン(
【化26】 実施例1と同様にして、4-( ジフェニルメチレン) ピペ
リジンの代わりに4-[(4-クロロフェニル)フェニルメチ
レン] ピペリジンを用いて標題化合物()を淡黄色結
晶として得た。
【0042】mp:165-167℃ 元素分析: C31H32N5Cl・0.25(H2O) として 計算値:C,72.36;H,6.37;N,13.61;Cl,6.89 測定値:C,72.30;H,6.32;N,13.51;Cl,6.85 IR(KBr )cm-1: 2960,1684,1611,1557,1504,1487,1431,7
561 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,dd,J=7.8,6.8),7.31-7.20(7H,
m),7.10-7.04(3H,m),6.97(1H,d,J=8.3),6.91(1H,t,J=8.
3),4.44(2H,s),3.41(2H,t, J=6.8),2.77(3H,s),2.55-2.
38(10H,m),1.87(2H,quint,J=6.8), MS:509(M+)
【0043】実施例14 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-[ビス( p-トリル)メ
チレン] ピペリジン-1-イル] プロピル] [1,2,4] トリ
アゾロ[4,3-a] キノキサリン(
【化27】 実施例1と同様にして、4-ジフェニルメチレンピペリジ
ンの代わりに4-[ ビス(p-トリル)メチレン] ピペリジ
ンを用いて標題化合物()を白色結晶として得た。
【0044】mp:160-162℃ 元素分析: C33H37N5として 計算値:C,78.69;H,7.40;N,13.90 測定値:C,78.81;H,7.15;N,13.85 IR(KBr )cm-1: 2952,2798,1611,1551,1510,1468,1429,1
350,1282,820,7451 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,dd,J=8.3,1.5),7.21(1H,t,J=
8.3),7.08(4H,d,J=7.8),7.01-6.97(5H,m),6.90(1H,t,J=
8.3),4.44(2H,s),3.43(2H,t,J=7.3),2.77(3H,s),2.48-
2.40(10H,m),2.32(6H,s),1.87(2H, quint,J=6.8) MS:504(M+H)+
【0045】実施例15 4,5-ジヒドロ-1,6- ジメチル-5-[3-[4-(ジフェニルメチ
レン)ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリア
ゾロ[4,3-a] キノキサリン(
【化28】 実施例1と同様にして、4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,
4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンの代わりに4,5-ジ
ヒドロ-1,6- ジメチル[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a]キノ
キサリンを用いて標題化合物()を白色固体として得
た。
【0046】元素分析: C32H35N5・0.5(H2O)として 計算値:C,77.08;H,7.28;N,14.04 測定値:C,77.12;H,7.34;N,13.861 NMR(CDCl3)δ: 7.37(1H,dd,J=8.3,1.5),7.34-7.22(5H,
m),7.21-7.08(8H,m),4.25(2H,s),2.76(3H,s),2.73(2H,
t,J=6.8),2.48-2.26(11H,m),1.76(4H,m) MS:490(M+H)+
【0047】実施例16 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[2-[4-(ジフェニルメチル)
ピペラジン-1- イル] エチル] [1,2,4] トリアゾロ[4,3
-a] キノキサリン・フマル酸塩(10
【化29】 実施例1と同様にして、4-ジフェニルメチレンピペリジ
ンの代わりに1-ジフェニルメチルピペラジンを用い、1-
ブロモ-3- クロロプロパンの代わりに1-ブロモ-2- クロ
ロエタンを用いて標題化合物(10)のフリ−体を油状
物として得た。このフリ−体をエタノ−ルに溶解し、フ
マル酸と反応させた。析出した結晶を濾過し、エタノ−
ルで洗浄した後に乾燥して、標題化合物(10)を淡黄
色結晶として得た。
【0048】mp:171-172℃ 元素分析: C29H32N65 ・1.25(C4H4O4)として 計算値:C,66.98;H,6.12;N,13.78 測定値:C,66.88;H,6.17;N,13.51 IR(KBr )cm-1: 1702,1502,1276,984,752,6481 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,dd,J=8.3,1.5),7.41(4H,m),7.
27(4H,t,J=7.3),7.21(1H,m), 7.17(2H,t,J=7.3),6.92-
6.88(2H,m),4.51(2H,s),4.22(1H,s),3.47(2H,t,J=6.8),
2.76(3H,s),2.66(2H,t,J=6.8),2.55(4H,brs),2.42(4H,b
rs)
【0049】実施例17 4,5-ジヒドロ-1,4- ジメチル-5-[3-[4-(ジフェニルメチ
レン)ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリア
ゾロ[4,3-a] キノキサリン(11
【化30】 実施例1と同様にして、4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,
4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンの代わりに4,5-ジ
ヒドロ-1,4- ジメチル[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a]キノ
キサリンを用いて標題化合物(11)を無色固体として
得た。
【0050】元素分析: C32H35N5として 計算値:C,78.49;H,7.20;N,14.30 測定値:C,78.69;H,7.37;N,14.01 IR(KBr )cm-1: 2930,1553,1502,1468,1429,1350,1282,7
50,7041 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,d,J=7.8),7.29-7.25(4H,m),7.
22-7.16(4H,m),7.12-7.10(3H,m),6.93(1H,d,J=7.8),6.9
0(1H,t,J=7.3),4.88(1H,q, J=6.8),3.57(H,quint,J=6.
8),3.21(1H,quint,J=6.8),2.78(3H,s),2.47-2.40(10H,
m),1.84(2H,quint,J=6.8),1.27(3H,d, J=6.9) MS:490(M+H)+
【0051】実施例18 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-[フェニル(2- ピリジ
ル)メチレン] ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,
4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリン(12
【化31】 実施例1と同様にして、4-ジフェニルメチレンピペリジ
ンの代わりに4-[ フェニル(4- ピリジル)メチレン] ピ
ペリジンを用いて標題化合物(12)を白色結晶として
得た。
【0052】mp:183-185℃ 元素分析: C30H32N6・0.25(H2O) として 計算値:C,74.89;H,6.81;N,17.47 測定値:C,74.81;H,6.75;N,17.70 IR(KBr )cm-1: 2907,2894,1584,1508,1451,1429,1134,7
48,7021 NMR(CDCl3)δ: 8.60(1H,dd,J=5.5,1.8),7.60(1H,td,J=
7.9,1.8),7.45(1H,dd,J=7.9,1.8),7.32-7.10(8H,m),6.9
8(1H,d,J=7.3),6.89(1H,t,J=6.7),4.44(2H,s),3.41(2H,
t,J=6.7),2.77(3H,s),2.57-2.41 (10H,m),1.87(2H,quin
t,J=6.8) MS:476(M+)
【0053】実施例19 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-[ビス(2- チエニル)
メチレン] ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] ト
リアゾロ[4,3-a] キノキサリン(13
【化32】 実施例1と同様にして、4-ジフェニルメチレンピペリジ
ンの代わりに4-[ ビス(2- チエニル)メチレン] ピペリ
ジンを用いて標題化合物(13)を黄色結晶として得
た。
【0054】mp:175.5-178℃ 元素分析: C27H29N5S2として 計算値:C,66.50;H,5.99;N,14.36 測定値:C,66.13;H,6.07;N,14.07 IR(KBr )cm-1: 2952,2806,1506,1429,750,7041 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,dd,J=8.3,1.5),7.25(2H,dd,J=
5.4,1.2),7.21(1H,d,J=7.3),6.99-6.95(3H,m),6.85(1H,
d,J=3.4),4.44(2H,s),3.41 (2H,t,J=6.7),2.77(3H,s),
2.59-2.32(10H,m),1.86(2H,quint, J=6.8) MS:487(M+)
【0055】実施例20 4,5-ジヒドロ-1- メチル-5-[3-[4-[ビス(2- フリル)メ
チレン] ピペリジン-1-イル] プロピル] [1,2,4] トリ
アゾロ[4,3-a] キノキサリン(14
【化33】 実施例1と同様にして、4-ジフェニルメチレンピペリジ
ンの代わりに4-[ ビス(2- フリル)メチレン] ピペリジ
ンを用いて標題化合物(14)を黄色固体として得た。
【0056】元素分析: C27H29N5O2として 計算値:C,71.19;H,6.42;N,15.37 測定値:C,71.08;H,6.22;N,15.17 IR(KBr )cm-1: 2952,2902,1555,1508,1429,1348,1288,1
152,1013,7481 NMR(CDCl3)δ: 7.47(1H,dd,J=7.8,1.0),7.40(2H,d,J=
2.0),7.24(1H,d,J=8.3),6.99(1H,dd,J=8.3,1.0),6.94(1
H,t,J=7.8),6.40(2H,m),6.15(2H,d,J=3.4),4.42(2H,s),
3.45(2H,t,J=6.8),2.78(3H,s),2.75-2.52(10H,m),2.05
(2H,brs) MS:455(M+)
【0057】実施例21 4,5-ジヒドロ-1- フェニル-5-[3-[4-(ジフェニルメチレ
ン)ピペリジン-1- イル] プロピル] [1,2,4] トリアゾ
ロ[4,3-a] キノキサリン(15
【化34】 実施例1と同様にして4,5-ジヒドロ-1- メチル[1,2,4]
トリアゾロ[4,3-a] キノキサリンの代わりに4,5-ジヒド
ロ-1- フェニル[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキサリ
ンを用いて標題化合物(15)を無色固体として得た。
【0058】元素分析: C36H35N5として 計算値:C,79.73;H,6.50;N,13.82 測定値:C,79.51;H,6.44;N,13.77 IR(KBr )cm-1: 2952,2902,1555,1508,1429,1348,1288,1
152,1013,7481 NMR(CDCl3)δ: 7.70-7.41(5H,m),7.47-7.40(3H,m),7.2
4(1H,d,J=8.3),6.99-6.94(2H,m),6.44-6.31(2H,m),6.12
(2H,d,J=6.7),4.42(2H,s), 3.44(2H,t,J=6.7),2.78-2.4
4(10H,m),1.78(2H,brs) MS:543(M+H)+
【0059】
【発明の効果】本発明の式(I)と式(II)と式(III)で
示される化合物を同一反応液中にて同時に反応させて抗
炎症剤、抗アレルギ−剤等として有用なトリアゾロキノ
キサリン誘導体(IV) を製造する新規な製造法は従来の
製造法と比較して、式(IV) で示される化合物の収率を
大幅に向上させた。また、この新規な製造法は従来の製
造法と比較して、製造工程を短縮させている。収率の向
上と製造工程の短縮により製造費用の削減と操作性の改
善が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 ABF A61K 31/55 ABF (C07D 487/04 241:40 249:08) (C07D 487/04 235:30 249:08) (C07D 487/04 243:14 249:08)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、置換もしくは非置
    換のアリ−ル、複素環、又はシクロアルキルを表し、W
    は原子価結合、置換もしくは非置換のメチレン、又は置
    換もしくは非置換のエチレンを表し、R2 は水素、低級
    アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンを表す)で示
    される化合物と式(II) 【化2】 (式中、nは1〜3の整数を表し、は単結合もしくは
    二重結合を表し、Zは炭素、又は窒素を表し、Arは水
    素、置換もしくは非置換のアリ−ル、又は複素環を表
    し、Bは酸素、置換もしくは非置換のアリ−ル、又は複
    素環を表す)で示される化合物と式(III) 【化3】 (式中、XとX´は独立してヨウ素、臭素、または塩素
    を表し、Aは直鎖もしくは分枝アルキレンを表す)で示
    される3種類の化合物を混合して同一反応液中にて同時
    に反応させて式(IV) 【化4】 (式中、R1 、R2 、A、B、W、Z、n、Ar、
    前記と同じである)で示されるトリアゾロキノキサリン
    誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】反応に際し、塩基としてナトリウムアミ
    ド、リチウムアミド、カリウム t- ブトキシド、水素化
    ナトリウム、水素化カリウム、n-ブチルリチウム、また
    は臭化メチルマグネシウムを用いることを特徴とする請
    求項1記載のトリアゾロキノキサリン誘導体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】反応に際し、溶媒としてジメチルスルホキ
    シド、テトラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホルアミ
    ド、またはN,N-ジメチルホルムアミドを用いることを特
    徴とする請求項1記載のトリアゾロキノキサリン誘導体
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000034278A1 (fr) * 1998-12-04 2000-06-15 Toray Industries, Inc. Derives triazolo, et inhibiteurs de chimiokines contenant ces derives comme ingredient actif
US7119088B2 (en) 2003-02-19 2006-10-10 Pfizer Inc. Triazole compounds useful in therapy

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