JPH0932804A - ロータリアクチュエータ - Google Patents

ロータリアクチュエータ

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JPH0932804A
JPH0932804A JP18599295A JP18599295A JPH0932804A JP H0932804 A JPH0932804 A JP H0932804A JP 18599295 A JP18599295 A JP 18599295A JP 18599295 A JP18599295 A JP 18599295A JP H0932804 A JPH0932804 A JP H0932804A
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JP
Japan
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cylinder tube
rotary actuator
cylinder
base
piston
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Application number
JP18599295A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ito
雄一 伊藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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Publication of JPH0932804A publication Critical patent/JPH0932804A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/084Characterised by the construction of the motor unit the motor being of the rodless piston type, e.g. with cable, belt or chain
    • F15B15/086Characterised by the construction of the motor unit the motor being of the rodless piston type, e.g. with cable, belt or chain with magnetic coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/12Characterised by the construction of the motor unit of the oscillating-vane or curved-cylinder type
    • F15B15/125Characterised by the construction of the motor unit of the oscillating-vane or curved-cylinder type of the curved-cylinder type

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体として大型化することなく配管や配線を通
す案内通路を大きくすることができるロータリアクチュ
エータを提供する。 【解決手段】筒状のシリンダチューブ18はその軸線が
一円周上に配置されるように設けられている。そのシリ
ンダチューブ18の両端はエンドブロック14,15に
て閉塞され、シリンダチューブ18内にはシリンダチュ
ーブ18に沿って移動可能なピストン25が収容されて
いる。そして、エンドブロック14,15に設けられた
給排ポート21,22より圧力流体を給排することによ
り、ピストン25が移動し、その移動に追従して移動体
29が移動される。移動体29にはテーブル13が固定
されており、移動体29の移動に伴いテーブル13が自
転する。テーブル13の中央には径の大きな案内通路8
が形成され、同案内通路8にはテーブル13上の各種駆
動機器から延びる配管や配線が導入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリアクチュ
エータに属するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリアクチュエータの代表的なもの
として、一般にベーン形ロータリアクチュエータが知ら
れている。そこで、このベーン形ロータリアクチュエー
タの概略を図10及び図11に従って説明する。
【0003】ベーン形ロータリアクチュエータ61は中
空円柱状のハウジング62を備え、このハウジング62
の中心軸線上には上下一対の支持孔63,64がそれぞ
れ設けられている。ハウジング62の両支持孔63,6
4には揺動筒65がシール材66でシールされた状態で
挿通され、揺動筒65はその軸線を中心として回動可能
に設けられている。ハウジング62内において揺動筒6
5には放射状に延びるベーン67が一体に設けられ、ベ
ーン67とハウジング62内面との間は図示しないシー
ル材によりシールされている。
【0004】又、ハウジング62内にはストッパブロッ
ク68が固定されており、ストッパブロック68とハウ
ジング62内面との間、及びストッパブロック68と揺
動筒65との間は図示しないシール材によりシールされ
ている。
【0005】従って、ベーン67はストッパブロック6
8の第1の対向面68aに当接する位置から第2の対向
面68bに当接する位置までの間を回動可能となってお
り、ストッパブロック68の円周方向の幅及びベーン6
7の移動方向の厚さによりベーン67及び揺動筒65の
回動角度が例えば270度といった所定角度に設定され
ている。
【0006】そして、ストッパブロック68に第1の対
向面68aに開口するように設けられた第1の給排ポー
ト69から流体を供給するとベーン67は矢印R方向に
回動し、ストッパブロック68の第2の対向面68bに
当接した位置で停止する。又、ストッパブロック68に
第2の対向面68bに開口するように設けられた第2の
給排ポート70から流体を供給するとベーン67は矢印
L方向に回動し、ストッパブロック68の第1の対向面
68aに当接した位置で停止する。
【0007】揺動筒65の上端にはハウジング62の上
面と一定間隔をおいて平行に延びる円板状のテーブル7
1が設けられている。従って、ベーン67の回動に基づ
いてテーブル71が前記所定角度範囲内で回動するよう
になっている。
【0008】又、テーブル71の下面とハウジング62
の上面との間にはボール軸受72が介在されている。そ
して、テーブル71の荷重をボール軸受72を介してハ
ウジング62で受けつつ、テーブル71が円滑に回動し
得るようになっている。
【0009】このように構成されたベーン形ロータリア
クチュエータ61は、所定位置で把持したワークを別の
所定位置に搬送するロボットハンド等に用いられる。す
なわち、ベーン形ロータリアクチュエータ61のテーブ
ル71上には例えば図11に示すようにエアチャック7
3が取付けられる。
【0010】エアチャック73は、テーブル71上に固
定されるチャック本体74と、チャック本体74から延
びる一対のフィンガ75とを備え、チャック本体74内
に供給される流体圧に基づいて一対のフィンガ75が開
閉する。このフィンガ75の開閉動作に基づいてワーク
を把持又は開放するようになっている。
【0011】そして、エアチャック73は、例えばベー
ン67がストッパブロック68の第1の対向面68aに
当接する位置に配置された状態で一対のフィンガ75に
てワークを把持する。その把持状態で第1の給排ポート
69を介して流体が供給されてベーン67がR方向に回
動してストッパブロック68の第2の対向面68bに当
接する位置に配置された時にフィンガ75を開いてワー
クを開放する。その後、第2の給排ポート70を介して
流体が供給されてベーン67がL方向に回動すること
で、初期位置、すなわちベーン67がストッパブロック
68の第1の対向面68aに当接する位置に復帰する。
以上の動作を繰り返すことで生産ライン上でロボットハ
ンドとして作用する。
【0012】ここで、エアチャック73には、一対のフ
ィンガ75を開閉するためにエアをチャック本体74に
給排するための配管76が接続されている。又、チャッ
ク本体74にはワークを把持した状態にあるか又は開放
した状態にあるかを検出するため、フィンガ75の開閉
状態を検出するためのセンサ77が付設されている。そ
して、センサ77を駆動制御したり、センサ77からの
出力を送信するための配線78がセンサ77に接続され
ている。
【0013】これらの配管76及び配線78は、前記揺
動筒65の筒内に挿通され、揺動筒65の下端から外部
の流体供給源,電源,制御装置等に接続されている。な
お、これら配管76や配線78はエアチャック73に限
らず、テーブル71上に設置される各種駆動機器の駆動
源等として通常必要なものである。
【0014】上記のように配管76及び配線78を揺動
筒65の筒内に通すのは、次の理由による。すなわち、
テーブル71の回動に伴いエアチャック73等の駆動機
器も一体回動するため、テーブル71上の駆動機器は揺
動筒65の軸線を中心として回動することになる。も
し、駆動機器から延びる配管76や配線78を揺動筒6
5の筒内に通さないとすれば、駆動機器の回動に伴い配
管76や配線78が駆動機器や他の周辺機器に干渉する
虞れがあるばかりか、配管76や配線78に無理な引張
力が作用して配管76や配線78が破損する虞れがあ
る。
【0015】これに対し、駆動機器から延びる配管76
や配線78を揺動筒65の筒内に通せば、駆動機器が回
動しても配管76や配線78が駆動機器や他の周辺機器
に干渉する虞れがなく、しかも、駆動機器の回動位置に
かかわらず駆動機器と揺動筒65との間の配管76,配
線78の長さは実質的に変わらないため、配管76,配
線78に無理な引張力が作用することがなく、配管7
6,配管78を保護するのに有利であるからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生産ライン
では、この種のロータリアクチュエータ61を用いて複
雑な作業や大トルクが必要な作業が要求される場合があ
り、この場合、テーブル71上の駆動機器から延びる配
管76,配線78の本数が多くなったり、配管76,配
線78の径が大きくなる。
【0017】ところが、上記従来のベーン形ロータリア
クチュエータ61では、揺動筒65の筒内の径d1を大
きくとることができなかったため、配管76,配線78
の本数が多くしたり配管76,配線78の径が大きくす
る場合には、これら配管76,配線78を揺動筒65内
に通すことができないことがあった。
【0018】すなわち、揺動筒65の筒内の径d1を大
きくすると、相対的にベーン67の径d2が小さくなっ
てしまう。この場合、ベーン67の受圧面積が小さくな
ってしまうため、テーブル71上に重い負荷を載置した
状態ではテーブル71が回転し難くなる等の不都合が生
じる。
【0019】ベーン67の受圧面積を大きくするには、
ハウジング62の径d3を大きくするとかハウジング6
2の高さd4を大きくする方法が考えられるが、これで
は装置全体が大型化してしまい、小型化の要求を満たす
ことができない。
【0020】以上の理由から、従来のベーン形ロータリ
アクチュエータ61では、小型化の要求を満たしつつ揺
動筒65内の径d1を大きくすることは事実上不可能で
あった。
【0021】そのため、多数の配管76,配線78を要
する場合や大径の配管76,配線78を要する場合に
は、揺動筒65内を通すことなく外部に引き回すことを
余儀なくされていた。この場合、上述のとおり、配管7
6や配線78が駆動機器や他の周辺機器に干渉して作業
効率の低下を来したり、配管76や配線78に無理な引
張力が作用して配管76や配線78が破損する虞れがあ
った。
【0022】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、全体として大型化することな
く配管や配線を通す通路を大きくすることができるロー
タリアクチュエータを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明においては、テーブルを所定の
角度範囲内で回転させるロータリアクチュエータにおい
て、筒状のシリンダチューブをその軸線が一円周上に配
置されるように設けるとともに、そのシリンダチューブ
の両端をエンドブロックにより閉塞し、前記シリンダチ
ューブ内に該シリンダチューブに沿って移動可能なピス
トンを収容し、そのピストンによりシリンダチューブ内
を2つの圧力室に区画形成し、前記両圧力室に圧力流体
を供給又は排出する給排ポートを設け、前記シリンダチ
ューブの外側には前記ピストンの移動に追従して移動す
る移動体を設け、その移動体にテーブルを連結して当該
テーブルを回転可能とし、そのテーブルのシリンダチュ
ーブ内側に対応する箇所に配線,配管等を導入する案内
通路を形成したロータリアクチュエータをその要旨とす
る。
【0024】従って、請求項1に係る発明においては、
エンドブロックに形成された給排ポートを介してシリン
ダチューブ内に圧力流体を給排することにより、ピスト
ンがシリンダチューブに沿って移動され、このピストン
の移動に追従して移動体がシリンダチューブの外側を移
動する。移動体にはテーブルが連結されているので、テ
ーブルは移動体に移動に伴い所定の角度範囲内で回転す
る。その結果、テーブル上に設けられる各種駆動機器も
前記所定の角度範囲内で回転する。
【0025】一円周上にシリンダチューブが介在され、
シリンダチューブ内周の流路断面積をピストンの受圧面
積と同一にすることができるのでピストンに対し充分な
駆動力が付与され、テーブルを確実に回転することが可
能となる。
【0026】又、一円周上にシリンダチューブが介在さ
れていることから、シリンダチューブの前記円周内には
比較的大きな空間が形成されている。従って、テーブル
のシリンダチューブ内側に対応する箇所に形成される案
内通路を大きくすることが可能となる。そして、配管や
配線等を導入するための案内通路を大きくすることがで
きることにより、装置全体を大型化することなく、案内
通路に導入する配管や配線等の本数を増やしたり大径の
ものを用いることが可能となる。
【0027】又、請求項2に係る発明においては、請求
項1に記載のロータリアクチュエータにおいて、ベース
上に前記エンドブロックを固定するとともに、前記テー
ブルをシリンダチューブを挟んでベースと対向するよう
に配設し、ベースを介してテーブルを支持し、ベースと
テーブルとの間には当該テーブルの荷重を支えるととも
にテーブルの回転を補助するための軸受を介在させたロ
ータリアクチュエータをその要旨とする。
【0028】従って、請求項2に係る発明においては、
請求項1に係る発明の作用に加え、ロータリアクチュエ
ータを単一のユニットとして取り扱うことが可能とな
り、例えばベースを適宜の位置に容易に設置することが
できる。又、ベースとテーブルとの間に、テーブルの荷
重を支えるとともにテーブルの回転を補助するための軸
受を介在させたことにより、大重量の駆動機器をテーブ
ル上に配置したとしても安定した状態でテーブルを回転
させることができる。
【0029】又、請求項3に係る発明においては、請求
項2に記載のロータリアクチュエータにおいて、ベース
とテーブルの間には、前記シリンダチューブが配設され
た一円周より内周側に筒状の支持部材を介在させるとと
もに、その支持部材の内側を前記案内通路と連通し、前
記支持部材に前記軸受を設けたロータリアクチュエータ
をその要旨とする。
【0030】従って、請求項3に係る発明においては、
請求項2に係る発明の作用に加え、案内通路を介して導
入される配線や配管は支持部材内を通って外部に導出さ
れるので、配線や配管が移動体に干渉する虞れを減らし
てテーブルの回転に支障を来すことが防止される。
【0031】更に、請求項4に係る発明においては、請
求項2に記載のロータリアクチュエータにおいて、ベー
スとテーブルの間には、前記シリンダチューブが配設さ
れた一円周より外周側に筒状の支持部材を介在させ、そ
の支持部材に前記軸受を設けたロータリアクチュエータ
をその要旨とする。
【0032】従って、請求項4に係る発明では、一円周
上に配設されたシリンダチューブの内周側を完全な空間
とすることができるので、配線や配管を通す通路を一層
大きくすることができる。又、テーブルの外縁側を軸受
支持することになり、テーブルを一層安定して支持する
ことが可能となる。更に、シリンダチューブ及び移動体
が支持部材により外部から保護される。
【0033】なお、請求項3及び請求項4に係る発明に
おいて、支持部材は、ベース又はテーブルとは別体に設
けてもよく、ベース又はテーブルの一方に一体に設けて
もよく、更にはベース及びテーブルの両方に設けてもよ
い。
【0034】更に又、請求項5に係る発明においては、
請求項3又は請求項4に記載のロータリアクチュエータ
において、前記支持部材を筒状に形成したロータリアク
チュエータをその要旨とする。
【0035】従って、請求項5に係る発明では、請求項
3に係る発明の作用における配線や配管が移動体に干渉
する虞れを確実に無くすことができ、又請求項4に係る
発明の作用におけるシリンダチューブ及び移動体の外部
からの保護を確実に達成し得る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に従って本発明
の実施の一形態について説明する。ロータリアクチュエ
ーア1は上下方向に延びる一軸線lをその中心とする円
板状のベース2を備えており、そのベース2の外周縁に
は、上下方向に貫通するボルト孔3が90度間隔で4箇
所に形成されている。そして、各ボルト孔3に図示しな
いボルトをそれぞれ挿通することでベース2が所定位置
に固定されるようになっている。ベース2の中央には同
ベース2と同じ軸線lを中心とする円孔2aが形成され
ている。ベース2の円孔2a周囲からは上方に延びる支
持筒4が一体形成されている。
【0037】前記支持筒4の上方には、支持筒4の内径
D1よりも大径D2となる案内筒5が配設されている。
案内筒5の下端部にはその内方へ水平に延びるフランジ
6が一体形成されている。更に、そのフランジ6の内端
部には下方へ延びる環状突部7が一体形成されている。
環状突部7は支持筒4と軸心、内径及び外径が一致する
ように形成され、環状突部7の下面と支持筒4の上面と
が互いに対向するように配設されている。そして、案内
筒5の内周空間と支持筒4の内周空間とにより、上下方
向に貫通する径の大きな案内通路8が形成されている。
すなわち、案内通路8はその上部の径がD2に、下部の
径がD1となっている。
【0038】前記フランジ6の下面にはその周方向に上
部軸受体9が固定され、その上部軸受体9と対応するベ
ース2上、すなわちベース2の支持筒4を囲む位置には
下部軸受体10が固定されている。上部軸受体9と下部
軸受体10との間には多数のボール11が配設されてい
る。そして、これら上部軸受体9,下部軸受体10及び
多数のボール11によりボール軸受12が構成されてい
る。従って、案内筒5は、その中心軸線を中心としてベ
ース2に対し円滑に回転可能となるよう構成されてい
る。
【0039】案内筒5の上端部には前記ベース2と同心
円でかつベース2よりも僅かに外径の小さい円環状のテ
ーブル13が一体形成され、テーブル13はベース2と
平行に配設されている。従って、テーブル13は案内筒
5と共にその中心軸線を中心として回転可能に構成され
ている。又、前記案内通路8は本発明におけるテーブル
13に形成された案内通路に対応するものである。
【0040】一方、図1及び図4に示すように、ベース
2の上面一側方には一対のエンドブロック14,15が
固定されている。両エンドブロック14,15はその高
さがベース2とテーブル13との間の間隔よりも僅かに
小さく形成されており、両エンドブロック14,15の
テーブル13への干渉が防止されている。
【0041】両エンドブロック14,15において前記
テーブル13とベース2との中間位置には、前記ベース
2,支持筒4,案内筒5及びテーブル13と同心円、す
なわち軸線lを中心とした円でかつテーブル13よりも
径が小さく案内筒5よりも径の大きな一円周上に、円柱
状の突部16,17が形成されている。両突部16,1
7は互いに反対向きに突出されている。
【0042】非磁性体としてのアルミニウムにより構成
された円筒状のシリンダチューブ18は前記両突部1
6,17と同一軸線lを中心とした一円周上に沿って円
弧状に形成され、その両端が前記両突部16,17にそ
れぞれ外嵌されている。なお、両突部16,17の外周
にはOリング19,20がそれぞれ装着され、そのOリ
ング19,20によりシリンダチューブ18内周と両突
部16,17外周との間がシールされている。
【0043】前記シリンダチューブ18の剛性はテーブ
ル13の剛性よりも小さくなっており、シリンダチュー
ブ18はその自重により僅かに下方へ撓むようになって
いる。
【0044】図1及び図4において左側のエンドブロッ
ク14の外側面には外側へ向かって開口する第1の給排
ポート21が設けられ、右側のエンドブロック15には
前記第1の給排ポート21と同方向に延びる第2の給排
ポート22が設けられている。両エンドブロック14,
15には、それぞれ給排ポート21,22とシリンダチ
ューブ18内とに連通する連通孔23,24がそれぞれ
形成され、両給排ポート21,22及び連通孔23,2
4を介してシリンダチューブ18内に流体を供給又は排
出するようになっている。
【0045】シリンダチューブ18内には、断面形状が
シリンダチューブ18の内周形状とほぼ等しいマグネッ
トよりなるピストン25が収容されている。ピストン2
5の外周には一対の周溝25aが形成され、周溝25a
にはそれぞれリップが逆方向に延びるUパッキン26が
装着されている。そして、これら両Uパッキン26によ
りピストン25の外周面とシリンダチューブ18の内周
面との間がシールされている。
【0046】又、前記ピストン25によってシリンダチ
ューブ18内が第1の圧力室27と第2の圧力室28と
に区画されている。従って、前記第1の給排ポート21
と第1の圧力室27とが連通されると共に、第2の給排
ポート22と第2の圧力室28とが連通されている。そ
して、前記両給排ポート21,22から各圧力室27,
28に流体を適宜に供給又は排出することにより、ピス
トン25がシリンダチューブ18内を移動する、すなわ
ちシリンダチューブ18に沿った一円周上を移動するよ
うになっている。
【0047】ピストン25は、当該ピストン25が一方
のエンドブロック14の突部16に当接する位置と他方
のエンドブロック15の突部17に当接する位置との間
で移動可能である。すなわち、ピストン25の前記一円
周方向の回動角度は、両エンドブロック14,15に形
成された突部16,17の配設位置及びピストン25の
移動方向の幅により決定され、この実施例ではピストン
25が270度回動するように設定されている。
【0048】シリンダチューブ18の外周には移動体2
9が嵌合されている。すなわち、移動体29は、シリン
ダチューブ18の外周面に沿って摺動可能に嵌合された
円筒状の外側永久磁石30と、その外側永久磁石30を
外側から覆って外側永久磁石30を保持する非磁性体製
の保持器31とから構成されている。そして、移動体2
9側に設けられた外側永久磁石30は非磁性体製のシリ
ンダチューブ18を挟んで永久磁石よりなるピストン2
5と磁気的に結合されている。従って、ピストン25の
シリンダチューブ18内の移動に追従して移動体29が
シリンダチューブ18に沿って移動する。
【0049】保持器31の上面には、前記テーブル13
の下面の径方向の長さとほぼ同一の幅を有する平坦面3
1aが形成されている。平坦面31aはテーブル13の
下面とほぼ同一の高さ位置に配置されている。そして、
テーブル13下面と保持器31の平坦面31aとが当接
した状態でテーブル13上方から4本のボルト32が螺
入され、これら各ボルト32によってテーブル13と保
持器31とが締め付け固定されている。従って、シリン
ダチューブ18に沿って移動体29が移動するのに伴
い、テーブル13がその中心軸線を回転中心として27
0度の角度範囲内で一体的に回転、すなわち自転する。
なお、前記ボルト32は、その頭部がテーブル13内に
入り込んでおり、ボルト32がテーブル13の上面に突
出することがない。
【0050】又、シリンダチューブ18の中間部は保持
器31を介してテーブル13に支持されることとなり、
シリンダチューブ18の両端部を支持するエンドブロッ
ク14,15を含めて、シリンダチューブ18は3箇所
で支持されている。
【0051】本実施形態では、ロータリアクチュエータ
1をロボットハンドのために用いており、テーブル13
の上面にエアチャック33が配設されている。すなわ
ち、エアチャック33のチャック本体34がテーブル1
3上面の適宜箇所に固定されている。チャック本体34
にはテーブル13の放射方向へ延びる一対のフィンガ3
5が設けられている。チャック本体34の前記フィンガ
35とは反対側には流体を給排するための配管36が接
続され、配管36を介してチャック本体34内に流体圧
が加わると、チャック本体34内の図示しないピストン
が移動してフィンガ35が開閉するようになっている。
【0052】又、チャック本体34の一側面にはチャッ
ク本体34内の前記ピストンの位置を検出してフィンガ
35がワークを開放した開放状態にあるかワークを把持
した把持状態にあるかを認識するためのセンサ37が装
着されている。このセンサ37は例えばピストンに固着
した磁石の磁気を検出する磁気センサにより構成されて
いる。センサ37には該センサ37を駆動したりセンサ
37からの電気信号を入力するための配線38が接続さ
れている。
【0053】そして、これら配管36及び配線38は前
記案内筒5と支持筒4との内周に形成された径の大きな
案内通路8を介して流体供給源あるいは電源に接続され
ている。
【0054】次に、上記のように構成されたロータリア
クチュエータ1の作用について説明する。ピストン25
が図1の実線で示す位置に配置された状態で配管36を
介してチャック本体34にエアを供給すると、一対のフ
ィンガ35によりワークが把持される。又、このワーク
把持動作がセンサ37により検出され、配線38を介し
て外部に出力される。
【0055】一対のフィンガ35によりワークを把持し
た状態で、第1の給排ポート21から流体を供給する
と、連通孔23を介して第1の圧力室27に流体が供給
され、ピストン25が図1の時計回りに270度回動
し、2点鎖線で示す位置に停止する。
【0056】この停止位置で配管36を介してチャック
本体34からエアを排出すると、一対のフィンガ35が
開いてワークを開放する。又、このワーク解放動作がセ
ンサ37により検出され、配線38を介して外部に出力
される。
【0057】その後、第2の給排ポート22から流体を
供給すると、連通孔24を介して第2の圧力室28に流
体が供給され、ピストン25が図1の反時計回りに27
0度回動し、実線で示す位置に停止して一連の動作が完
了する。
【0058】そして、この一連の動作が繰り返されるこ
とでワークを所定の位置から別の位置へ搬送することが
できる。ここで、シリンダチューブ18は、その両端が
エンドブロック14,15により支持されている。又、
移動体29はテーブル13に固定され、そのテーブル1
3がボール軸受12を介してベース2に支持されてい
る。従って、シリンダチューブ18はその両端でエンド
ブロック14,15に支持されるとともにその中間でベ
ース2に間接的に支持されている。シリンダチューブ1
8はテーブル13よりも剛性が低くされており、シリン
ダチューブ18の自重による変形や組付上の誤差による
変形は、移動体29の移動に伴ってシリンダチューブ1
8が撓むことで吸収される。
【0059】以上の如く、本実施形態で示したロータリ
エクチュエータ1によれば、次に示す効果が得られる。 (イ)テーブル13を回転させるための手段を、軸線が
一円周上に配置されたシリンダチューブ18と、そのシ
リンダチューブ18内を流体圧に基づいて移動するピス
トン25と、そのピストン25に追従して移動する移動
体29とから構成した。その結果、シリンダチューブ1
8内周の流路断面積をピストン25の受圧面積と同一に
することができるのでピストン25に対し充分な駆動力
が付与され、ロータリアクチュエータ1全体を大型化し
なくともテーブル13を確実に回転することが可能とな
る。
【0060】(ロ)一円周上にシリンダチューブ18が
介在されていることから、シリンダチューブ18の前記
円周内には比較的大きな空間が形成されている。従っ
て、テーブル13のシリンダチューブ18内側に対応す
る箇所に形成される案内通路8の径D1,D2を大きく
することが可能となる。そして、配管36や配線38を
導入するための案内通路8を大きくすることができるこ
とにより、ロータリアクチュエータ1全体を大型化する
ことなく、案内通路8に導入する配管36や配線38の
本数を増やしたり大径のものを用いることが可能とな
る。
【0061】(ハ)ロータリアクチュエータ1はベース
2上に全ての部品が組付けられており、ロータリアクチ
ュエータ1を単一のユニットとして取り扱うことが可能
となる。そして、そのユニット化されたロータリアクチ
ュエータ1は、ベース2をその外周縁に形成した取付部
としてのボルト孔3を介して適宜の位置に固定すること
で容易に設置することができる。
【0062】(ニ)ベース2とテーブル13との間に、
テーブル13の荷重を支えるとともにテーブル13の回
転を補助するためのボール軸受12を介在させているの
で、大重量の駆動機器をテーブル13上に配置したとし
ても安定した状態でテーブル13を回転させることがで
きる。
【0063】(ホ)案内通路8を介して導入される配管
36や配線38は支持筒4及び案内筒5の内周側を下部
(外部)に導出されるので、配管36や配線38が移動
体29に干渉する虞れがなくなる。その結果、テーブル
13の回転に支障を来すことが防止される。
【0064】(ヘ)ロータリアクチュエータ1は、例え
ばシリンダチューブ18の内径側等のように空間部の占
める部分が大きくなるので、従来のベーン形ロータリア
クチュエータに比べ全体として軽量化を図ることができ
る。
【0065】(ト)ロータリアクチュエータ1は、ベー
ス2とテーブル13との間にシリンダチューブ18を挟
み込んだ構造となっているため、従来のベーン形ロータ
リアクチュエータに比べて全高を格段に低くすることが
できる。
【0066】(チ)テーブル13を回転させるための手
段として、従来のマグネット式ロッドレスシリンダに関
する技術を採り入れることができ、容易に信頼性の高い
ロータリアクチュエータ1を得ることができる。
【0067】(リ)シリンダチューブ18は、その両端
がエンドブロック14,15により支持されている。
又、移動体29はテーブル13に固定され、そのテーブ
ル13がボール軸受12を介してベース2に支持されて
いる。従って、シリンダチューブ18はその両端でエン
ドブロック14,15に支持されるとともにその中間で
ベース2に間接的に支持されていることになり、シリン
ダチューブ18を安定して支持することができる。更
に、シリンダチューブ18はテーブル13よりも剛性が
低くされており、シリンダチューブ18の自重による変
形や組付上の誤差による変形は移動体29の移動に伴っ
てシリンダチューブ18が撓んで修正される。その結
果、シリンダチューブ18はその組付上精度が要求され
ることがなく、製作コスト面や組付作業面において有利
である。
【0068】(ヌ)シリンダチューブ18をアルミニウ
ムを使用して構成していることにより、軽量化を図るこ
とができる。なお、本発明は、前記実施形態に限らず、
例えば以下のような実施形態としてもよい。
【0069】(1)前記実施形態の移動体29に代え、
図5に示す移動体41にて実施してもよい。すなわち、
図5に示すように、移動体41は、シリンダチューブ1
8の内側の所定範囲を除いて該シリンダチューブ18に
嵌合される円弧状の外側永久磁石42と、その外側永久
磁石42を外側から覆って外側永久磁石を保持する非磁
性体製の保持器43とから構成されている。保持器43
の上面は前記実施形態と同様の平坦面43aが形成され
ており、テーブル13の下面にボルト32にて固定され
ている。
【0070】この構成によれば、前記実施形態に比べ、
更に支持筒4及び案内筒5の内径を前記実施形態で示し
た内径D1,D2よりも大きくすることが可能となり、
その結果、案内通路8を一層大きくすることができる。
【0071】(2)前記実施形態のシリンダチューブ1
8に代え、図6に示すシリンダチューブ45にて実施し
てもよい。すなわち、図6に示すように、シリンダチュ
ーブ45は断面D字状の筒材にて形成され、その平坦面
45aがシリンダチューブ45の内周側に、湾曲面45
bが外周側にそれぞれ配設されている。又、湾曲面45
bに対応して移動体46が配設されている。移動体46
は、前記湾曲面45bに係合する円弧状の外側永久磁石
47と、その外側永久磁石47を保持する非磁性体製の
保持器48とから構成されている。保持器48の上面は
前記実施形態と同様の平坦面48aが形成されており、
テーブル13の下面にボルト32にて固定されている。
【0072】この構成によれば、前記実施形態で示した
内径D1,D2に比べ、更に支持筒4及び案内筒5の内
径を更に大きくすることが可能となり、その結果、案内
通路8を一層大きくすることができる。
【0073】(3)図6においても示されているが、移
動体46は必ずしもシリンダチューブ45に嵌合される
構成でなくてもよい。すなわち、移動体46はテーブル
13に固定されるため、上記例示のようにシリンダチュ
ーブ45に対し移動体46が嵌合されていない構成であ
ってもピストン25に追従して移動体46を確実にシリ
ンダチューブ45に沿って移動させることが可能であ
る。
【0074】(4)シリンダチューブ18,45は、円
筒状や断面D字の筒状に限らず、例えば四角筒状等のよ
うに各種形状で実施することが可能である。 (5)前記実施形態では磁気的結合に基づいて移動体2
9,41,46を移動させるように構成したが、これに
代え図7に示すような構成でもよい。
【0075】すなわち、図7に示すように、シリンダチ
ューブ51にはその長手方向に沿ってスリット52が形
成されている。シリンダチューブ51内に収容された図
示しないピストンには、スリット52を介して外部(シ
リンダチューブ51の上部)に露出する移動体53が連
結され、ピストンの移動に追従して移動体53が一体的
に移動するようになっている。なお、この例では、シリ
ンダチューブ51にスリット52を形成した従来公知の
ロッドレスシリンダを円弧状に形成したものと同様の構
成となる。この構成においても、案内通路8の内径を大
きくすることができる。
【0076】(6)図7において、シリンダチューブ5
1に形成されるスリット52をシリンダチューブ51の
上面ではなく、外側面に沿って形成し、移動体53をシ
リンダチューブ51の外側面に沿って移動するように構
成してもよい。この構成によれば、ロータリアクチュエ
ータ1の全高を移動体53の分だけ低くすることができ
る。
【0077】(7)前記実施形態において支持筒4は必
ずしも必要ではなく、支持筒4を省略して実施すること
も可能である。 (8)前記実施形態において案内筒5は必ずしも必要で
はなく、この場合、支持筒4をテーブル13の下面近傍
まで突出させ、支持筒4上面とテーブル13下面との間
にボール軸受12を介在させればよい。
【0078】(9)前記支持筒4及び案内筒5を、完全
な筒状ではなく、櫛歯状等に形成することも可能であ
る。 (10)前記実施形態では支持筒4及び案内筒5をシリ
ンダチューブ18の内周側に配置したが、これに代え図
8及び図9に示すような構成としてもよい。
【0079】すなわち、図8及び図9に示すように、前
記実施形態で例示されたベース2内側の支持筒4及びテ
ーブル13内側の案内筒5は省略されている。一方、ベ
ース2の外周縁には上方に延びる支持筒55が設けられ
ている。そして、支持筒55上面とテーブル13下面と
の間にはテーブル13が円滑に回転できるように支持す
るボール軸受56が介在されている。
【0080】このようにテーブル13を外側支持した場
合には、上述のとおり、前記実施形態で必要であった支
持筒4及び案内筒5が不要となる。そして、案内通路8
の内径をシリンダチューブ18の内周径とほぼ一致させ
ることができ、前記実施形態における内径D1,D2の
案内通路8よりも通路径を一層大きくすることが可能と
なる。
【0081】又、ロータリアクチュエータ1の外側面が
支持筒55により覆われるため、支持筒55によりシリ
ンダチューブ18の外周面等を外部から保護することが
できる。しかも、シリンダチューブ18や移動体29等
が外部から見えないため、美観上も好ましい。
【0082】(11)磁気的結合を利用したロッドレス
シリンダに用いるシリンダチューブ18,45は、アル
ミニウムにより構成する以外にも、非磁性体であればそ
の他の金属や樹脂等を用いることも可能である。又、磁
気的結合のためには、前記実施形態のようにピストン2
5及び外部永久磁石30の全てを永久磁石により構成す
る必要はなく、それぞれ少なくとも一部に磁石が設けら
れていればよい。
【0083】(12)前述のスリット式のロッドレスシ
リンダに用いるシリンダチューブ51は、必ずしも非磁
性体でなくともよい。 (13)エンドブロック14,15は前記実施形態のよ
うに一対設ける必要はなく、単一のエンドブロックとし
て実施することも可能である。この場合、単一のエンド
ブロックに、シリンダチューブ18,45,51の両端
を支持する一対の支持部と、この支持部を介してシリン
ダチューブ18,45,51の両端から流体を給排する
一対の給排ポートを設ければよい。
【0084】(14)テーブル13を円滑に回転させる
ための軸受は、ボール軸受12に限らず、回転を補助し
得る軸受であれば別種の軸受であってもよい。 (15)テーブル13上には、エアチャック33に限ら
ずシリンダ等の各種駆動機器を取付けることができ、又
複数種の駆動機器を取付けてもよい。
【0085】(16)テーブル13に形成される案内通
路8は必ずしも円孔である必要はなく、テーブル13の
端部から中央にかけて切欠部を形成してその切欠部の中
央側を案内通路としたり、テーブル13を半円板状に形
成してテーブル13の側部を案内通路としてもよい。
【0086】次に、上記の各実施形態から把握される技
術思想をその効果とともに以下に記載する。なお、「請
求項」は特許請求の範囲の各請求項に対応している。 (1)請求項1に記載のロータリアクチュエータにおい
て、ピストンの少なくとも一部及び移動体の少なくとも
一部を磁石により構成し、移動体をピストンと磁気的に
結合したロータリアクチュエータ。
【0087】この構成によれば、従来のマグネット式ロ
ッドレスシリンダに関する技術を採り入れることがで
き、容易に信頼性の高いロータリアクチュエータを得る
ことができる。
【0088】(2)請求項1に記載のロータリアクチュ
エータにおいて、シリンダチューブにはその長手方向に
スリットを形成し、そのスリットを介してピストンと移
動体とを連結したロータリアクチュエータ。
【0089】この構成によれば、従来のスリット式ロッ
ドレスシリンダに関する技術を採り入れることができ、
容易に信頼性の高いロータリアクチュエータを得ること
ができる。
【0090】(3)請求項1に記載のロータリアクチュ
エータにおいて、移動体を、シリンダチューブ外側のう
ち、前記円周方向内側を避けて配置したロータリアクチ
ュエータ。
【0091】この構成によれば、配管や配管を導入する
ための案内通路をシリンダチューブの円周方向内側いっ
ぱいまで大きくすることができ、配線や配管の本数を増
やしたりその径を大きくしても容易に対応できる。
【0092】(4)請求項1に記載のロータリアクチュ
エータにおいて、移動体のテーブル下面との対向面を平
坦に形成し、その平坦面とテーブル下面とを当接させた
状態で移動体をテーブルに固定し、更にシリンダチュー
ブの剛性をテーブルの剛性よりも低くしたロータリアク
チュエータ。
【0093】この構成によれば、テーブルに移動体を確
実に位置決め固定することができ、シリンダチューブの
自重等による撓みを吸収して確実にテーブルを回転させ
ることができる。又、シリンダチューブを精度良く組付
けなくとも確実にテーブルが回転するので、製作コスト
面や組付作業面において有利である。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る発
明によれば、ロータリアクチュエータを全体として大型
化することなく配管や配線を通す通路を大きくすること
ができる。請求項2に係る発明によれば、請求項1に係
る発明の効果に加え、ロータリアクチュエータを単一の
ユニットとして取り扱うことが可能となり、例えばベー
スを適宜の位置に容易に設置することができる。又、大
重量の駆動機器をテーブル上に配置したとしても安定し
た状態でテーブルを回転させることができる。
【0095】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明の効果に加え、配線や配管が移動体に干渉する
虞れを減らしてテーブルの回転に支障を来すことを防止
することができる。
【0096】請求項4に係る発明によれば、請求項2に
係る発明の効果に加え、配線や配管を通す通路を一層大
きくすることができる。又、テーブルの外縁側を軸受支
持することになり、テーブルを一層安定して支持するこ
とができる。更に、シリンダチューブ及び移動体を支持
部材により外部から保護することができる。
【0097】請求項5に係る発明では、請求項3に係る
発明において配線や配管が移動体に干渉する虞れを確実
に無くすことができ、又請求項4に係る発明の作用にお
けるシリンダチューブ及び移動体の外部からの保護を確
実に達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るロータリアクチュ
エータを示す断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】同ロータリアクチュエータを示す平面図
【図4】同ロータリアクチュエータの正面図
【図5】本発明の別の実施の形態に係るロータリアクチ
ュエータの要部断面図
【図6】本発明の更に別の実施の形態に係るロータリア
クチュエータの要部断面図
【図7】本発明の更に別の実施の形態に係るロータリア
クチュエータの一部切欠平面図
【図8】本発明の更に別の実施の形態に係るロータリア
クチュエータの断面図
【図9】同ロータリエクチュエータの正面図
【図10】従来のベーン形ロータリアクチュエータを示
す断面図
【図11】同ベーン形ロータリアクチュエータを示す断
面図
【符号の説明】
1…ロータリアクチュエータ、2…ベース、4,5…支
持部材としての支持筒及び案内筒、8…案内通路、13
…テーブル、12,56…軸受としてのボール軸受、1
4,15…エンドブロック、18,45,51…シリン
ダチューブ、21,22…給排ポートとしての第1の給
排ポート及び第2の給排ポート、25…ピストン、2
7,28…圧力室としての第1の圧力室及び第2の圧力
室、29,41,46,53…移動体、55…支持部材
としての支持筒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル(13)を所定の角度範囲内で
    回転させるロータリアクチュエータにおいて、 筒状のシリンダチューブ(18,45,51)をその軸
    線が一円周上に配置されるように設けるとともに、その
    シリンダチューブ(18,45,51)の両端をエンド
    ブロック(14,15)により閉塞し、前記シリンダチ
    ューブ(18,45,51)内に該シリンダチューブ
    (18,45,51)に沿って移動可能なピストン(2
    5)を収容し、そのピストン(25)によりシリンダチ
    ューブ(18,45,51)内を2つの圧力室(27,
    28)に区画形成し、前記両圧力室(27,28)に圧
    力流体を供給又は排出する給排ポート(21,22)を
    設け、前記シリンダチューブ(18,45,51)の外
    側には前記ピストン(25)の移動に追従して移動する
    移動体(29,41,46,53)を設け、その移動体
    (29,41,46,53)にテーブル(13)を連結
    して当該テーブル(13)を回転可能とし、そのテーブ
    ル(13)のシリンダチューブ(18,45,51)内
    側に対応する箇所に配線,配管等を導入する案内通路
    (8)を形成したロータリアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロータリアクチュエー
    タにおいて、ベース(2)上に前記エンドブロック(1
    4,15)を固定するとともに、前記テーブル(13)
    をシリンダチューブ(18,45,51)を挟んでベー
    ス(2)と対向するように配設し、ベース(2)を介し
    てテーブル(13)を支持し、ベース(2)とテーブル
    (13)との間には当該テーブル(13)の荷重を支え
    るとともにテーブル(13)の回転を補助するための軸
    受(12,56)を介在させたロータリアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のロータリアクチュエー
    タにおいて、ベース(2)とテーブル(13)の間に
    は、前記シリンダチューブ(18,45,51)が配設
    された一円周より内周側に筒状の支持部材(4,5)を
    介在させるとともに、その支持部材(4,5)の内側を
    前記案内通路(8)と連通し、前記支持部材に前記軸受
    (12)を設けたロータリアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のロータリアクチュエー
    タにおいて、ベースとテーブル(13)の間には、前記
    シリンダチューブ(18,45,51)が配設された一
    円周より外周側に筒状の支持部材(55)を介在させ、
    その支持部材に前記軸受(56)を設けたロータリアク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のロータリ
    アクチュエータにおいて、前記支持部材(55)を筒状
    に形成したロータリアクチュエータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200790A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Kobe Steel Ltd 関節機構
CN103989313A (zh) * 2014-06-01 2014-08-20 陈津辰 一种大型旋转餐桌的台架

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