JP2003251520A - 既設流体管の切断装置 - Google Patents

既設流体管の切断装置

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JP2003251520A
JP2003251520A JP2002055493A JP2002055493A JP2003251520A JP 2003251520 A JP2003251520 A JP 2003251520A JP 2002055493 A JP2002055493 A JP 2002055493A JP 2002055493 A JP2002055493 A JP 2002055493A JP 2003251520 A JP2003251520 A JP 2003251520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半径方向及び管軸方向の振止め規制量の調整
作業を簡略化し、かつ振止め機構を簡素化した既設流体
管の切断装置を提供すること。 【解決手段】 既設流体管1に水密的に装着した円筒形
筐体5,5に対して回転可能に外嵌したエンドミル13
を備えた回転スリーブ7により、既設流体管1を切断す
る切断装置において、回転スリーブ7の管軸方向両側に
1対の円筒形筐体5,5を囲繞する振止め金具31,3
2が装着され、既設流体管1に固定的に設けられた支持
体33,34が前記振止め金具31,32の両外側端に
対向して配置され、この両支持体33,34には円周方
向複数箇所に振止め金具31,32の半径方向及び管軸
方向の振れを規制する振止めローラ体36が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水道管やガ
ス管等の既設流体管を、内部の流体の流れを遮断するこ
となく切断する既設流体管の切断方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に埋設された流体管には、地
震や地盤沈下等による地盤の相対変位により、管と直交
する方向又は管軸方向に応力が加わることが多く、その
応力が許容限度を超えた際に、継手部より管が抜け出し
たり、破損事故を起こしたりすることがある。
【0003】このような事故を防止するには、既設の流
体管に伸縮可撓性の管継手を取り付けることが効果的で
あり、このような管継手を、流体管内の流体の流れを止
めることなく不断流状態で取り付けるために、本願の出
願人は、図5に示すような、既設流体管の切断方法を既
に案出し出願している(特願2000−373352
号)。
【0004】図5において、100は地盤を掘削して所
要長さに亘り露出させた既設流体管、例えばスチール製
の水道管で、その適所の外周面には、上下2分割構造の
円筒形をなす左右1対のスチール製のガイドスリーブ1
03,104が、互いに所定寸法離間して外嵌され、そ
れらの両端開口部を水道管100の外周面に溶接すると
ともに、上下の突合わせ面を溶接することにより、密封
状に固着されている。
【0005】左方のガイドスリーブ103の外周面は、
管軸を中心とする球面103aに形成され、右方のガイ
ドスリーブ104は直円筒形をなし、その左右のガイド
スリーブ103,104間の水道管100の周囲には、
上下2分割構造の円筒形をなすスチール製の左右1対の
筐体105,105が、互いの対向面間に所要の環状隙
間Cが形成されるとともに、水道管100の外周面との
間にも環状空間が形成されるようにして外嵌され、上下
の突合わせ面をボルトにより締結することにより一体化
されている。
【0006】左右の筐体105,105における対向端
の外周面には、上下2分割構造の回転スリーブ110
が、両筐体周りに回転できるようにパッキン115を介
して支持されている。回転スリーブ110の中央部には
作業孔117が穿設され、その開口端部には、仕切弁装
置118と、その上部に切断装置119とが密封状に取
り付けられている。
【0007】120a、120bは、円筒状に形成され
た振れ止め金具であって、管軸方向に分割されて、左右
1対の筐体105、105を囲繞するように装着されて
いる。これら振れ止め金具120a、120bには、両
筐体105、105の外周に転動可能に摺接する複数の
ガイドローラGを備えた半径方向振止め手段122が円
周方向に配置されている。
【0008】一方、水道管100の外周を把持するよう
に着脱可能に取着された左右のブラケット124、12
4の内側面には、振れ止め金具120a、120bの環
状当接板121に摺接する複数のガイドローラG’を備
えた軸方向振止め手段125、125が設けられてい
る。
【0009】水道管100の上端を穿孔して、回転スリ
ーブ110を筐体周りに回転させてエンドミル126で
水道管100を切断する際に、回転スリーブ110は振
れ止め金具120a、120bの半径方向振止め手段1
22であるガイドローラGにより、両筐体105、10
5の外周に案内されて半径方向の振れが規制されると共
に、振れ止め金具120a、120bの環状当接板12
1が軸方向振止め手段125のガイドローラG’に案内
されて、軸方向の振れが規制されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した先願
のものにおいても、次のような解決すべき課題が残され
ていた。すなわち、半径方向振止め手段が振止め金具に
取り付けられ、管軸方向振止め手段が左右のブラケット
に取り付けられているために、半径方向の振止め規制量
と管軸方向振止め規制量の調整をそれぞれ個別に行わな
ければならず、調整作業が繁雑であるばかりでなく、両
手段が分散配置されているために、切断装置の構造自体
が複雑化するという問題が有った。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、半径方向及び管軸方向の振止め規制量の調整作業を
簡略化し、かつ振止め機構を簡素化した既設流体管の切
断装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の既設流体管の切断装置は、既設流体管に予
め設定された所定切断位置を挟む両側の外周に、管軸方
向に所要寸法離間させた分割構造の左右1対の円筒形筐
体をそれぞれ密封装着し、該両筐体に対して密封状に外
嵌した回転スリーブを回転させつつ、その外周面の少な
くとも一部の作業孔より挿入した切削工具を流体管の中
心に向けて送り込むことにより、両筐体により囲まれた
流体管を切断する既設流体管の切断装置であって、前記
回転スリーブの管軸方向両側に前記1対の円筒形筐体を
囲繞する振止め金具が装着され、前記既設流体管に固定
的に設けられた支持体が前記振止め金具の両外側端に対
向して配置され、前記両支持体には円周方向複数箇所に
前記振止め金具の半径方向及び管軸方向の振れを規制す
る振止めローラ体が設けられていることを特徴としてい
る。上記装置の特徴によると、既設流体管に固定的に設
けられた支持体に、半径方向及び管軸方向の振れが規制
できる振止めローラ体が設けられているので、調整が楽
であると共に、振止め機構の簡素化が図れる。
【0013】本発明の既設流体管の切断装置は、前記振
止めローラ体は、半径方向の振れを規制する軸部と管軸
方向の振れを規制するフランジ部とから成るローラと、
該ローラを回転自在に支持するローラ支持体で構成され
ていることが好ましい。このようにすれば、回転可能な
軸部で半径方向の振れを規制し、フランジ部で管軸方向
の振れを規制する構造となっているので、振れ止め装置
が一カ所に集約できかつコンパクトに構成できる。
【0014】本発明の既設流体管の切断装置は、前記ロ
ーラ支持体が前記軸部と前記フランジ部の双方を回転自
在に支持しているのが好ましい。このようにすれば、ロ
ーラ支持体にかかる負荷を軸部とフランジ部の双方に分
散して受けることができる。
【0015】本発明の既設流体管の切断装置は、前記ロ
ーラが管軸方向に位置移動できることが好ましい。この
ようにすれば、振止め金具と振止めローラ体のフランジ
部とのクリアランスを調整することで回転スリーブの移
動量を把握できる。
【0016】本発明の既設流体管の切断装置は、前記左
右1対の円筒形筐体を、既設流体管の切断位置を挟む両
側に水密的に固設した左右のガイドスリーブを介して密
封装着するのが好ましい。このようにすれば、既設流体
管の外周面の精度が悪くても、ガイドスリーブを設ける
ことで、不断水の状態で回転スリーブを正確に回転させ
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の既設流体管の切断装置の一
部切欠側面図であり、図2は図1の部分拡大図であり、
図3(a)は振止めローラ体の断面図、(b)はその正
面図である。
【0019】図1において、1は、地盤Eを掘削して所
要長さに亘り露出させた既設流体管、例えばスチール製
の水道管で、左右1対の支持脚2,2に水道管1の外周
を把持するように着脱可能に取着されたブラケット2
a,2aを介して支持されている。上下2分割構造の円
筒形をなす左右1対のスチール製のガイドスリーブ3,
4が、互いに所定寸法離間して水道管1に外嵌され、そ
れらの両端開口部を水道管1の外周面に溶接するととも
に、上下の突合わせ面を溶接することにより、密封状に
固着されている。
【0020】左方のガイドスリーブ3の外周面は、管軸
を中心とする球面3aに形成され、右方のガイドスリー
ブ4は、直円筒形をなし、左右のガイドスリーブ3,4
間の水道管1の周囲には、上下2分割構造の円筒形をな
すスチール製の左右1対の筐体5,5が、互いの対向面
間に所要の環状隙間が形成されるとともに、水道管1の
外周面との間にも環状空間が形成されるようにして外嵌
され、上下の突合わせ面をボルトにより締結することに
より一体化されている。
【0021】左右の筐体5,5の外周面には、上下2分
割構造の回転スリーブ7が回転可能に外嵌され、互いの
対向面に形成された取付フランジ7a同士(片側のみ図
示)をボルトとナット9により締結することにより一体
化されている。なお、左右1対の円筒形筐体5,5は、
水道管1の外周に外嵌溶接された左右のガイドスリーブ
3,4の外周面に保持される例につき説明したが、水道
管1の外周が精度良く形成されている場合は、前記円筒
形筐体5を水道管1の外周に支持することも可能であ
る。
【0022】回転スリーブ7の周壁上部の中央部には、
作業孔10が穿設され、その開口端部には、仕切弁12
と、その上部に回転切削工具であるエンドミル13を有
する切断装置とが密封状に上向きに取り付けられてい
る。切断装置は、水道管1の中心に向かって進退移動さ
せるねじ送り式の昇降機構14と、エンドミル13を回
転させる油圧モータ(図示せず)とを備えている。
【0023】地盤E上に敷設したベース板15における
回転スリーブ7の下方には、管軸と平行をなす駆動軸1
6の両端部が、ブラケット17,17により固定される
と共に、駆動軸16の両端部には1対の駆動スプロケッ
ト18,18が軸支されており、この駆動軸16の左端
部をギヤードモータ19の回転軸19aに取り付けるこ
とにより、駆動スプロケット18,18及び従動スプロ
ケット20に掛け渡されているチェーン21が駆動さ
れ、回転スリーブ7は筐体5の回りを回転することがで
きる。
【0024】図2に示すように、左方のガイドスリーブ
3は左方の筐体5とパッキン24で密封され、左方の筐
体5と回転スリーブ7はパッキン25で密封されてい
る。同様に、右方のガイドスリーブ4は右方の筐体5と
パッキン26で密封され、右方の筐体5と回転スリーブ
7はパッキン27で密封されている。したがって、ガイ
ドスリーブ3,4、両筐体5,5及び回転スリーブ7で
囲まれた部屋30は外部と遮断され不断水で作業ができ
るように構成されている。
【0025】回転スリーブ7の管軸方向両側には1対の
円筒形筐体5,5を囲繞する振止め金具31,32が装
着され、ガイドスリーブ3,4の外端部にはそれぞれ支
持体33、34がガイドスリーブ3,4に対して固定的
に取り付けられている。これら左右一対の支持体33,
34には円周方向にそれぞれ複数の振止めローラ体36
が設けられている。この振止めローラ体36により回転
スリーブ7は、振止め金具31,32を介して半径方向
及び管軸方向の振れが規制されることになる。
【0026】図3(a)及び(b)に基づき振止めロー
ラ体36の構造について説明する。振止めローラ体36
は軸部37aとフランジ部37bとで構成されているロ
ーラ37と、軸部37aを回転自在に支持するブッシュ
38aを有するローラ支持体38から成り、ローラ支持
体38は支持体33(34)のフランジ33a(34
a)にねじ39で螺着されている。
【0027】支持体33のフランジ部33aには調整ボ
ルト40が螺合しており、ねじの先端部40aはローラ
37の背面に形設した円筒状凹部37cに当接してい
る。したがって、調整ボルト40を振止めローラ体36
に対して進退することで、ローラ37の軸方向の位置が
設定される。調整ボルト40の位置決め固定用のロック
ナット41は、ローラ37の軸方向位置がずれないよう
に機能している。
【0028】次に、本発明の振止めローラ体の調整作用
につき図4(a)〜(c)を参照して説明する。図4は
図2の振止め金具32に対して振止めローラ体36を適
用したときの調整手順を示したもので、(a)は調整前
の状態、(b)は調整作業中の状態、(c)は調整完了
状態を示している。
【0029】図4(a)において、ロックナット41は
緩められており、調整ボルト40は進退可能に支持体3
4のフランジ部34aに螺合している。ローラ37は使
用されている振止め金具32内径に合わせて最適なもの
が選択されている。したがって半径方向の振れ幅はロー
ラ37の軸部37aによって規制される。
【0030】図4(b)において、例えば調整ボルト4
0をねじ込むことにより、調整ボルト40の先端部40
aはローラ37の円筒状凹部37cに当接し、ローラ3
7は振止め金具32に向かって近接し、最適クリアラン
スが設定されたところで、図4(c)に示すようにロッ
クナット41をねじ込んで調整ボルト40の位置決めを
する。このようにすることにより、振止め金具32の側
端面32aの管軸方向の振れは、ローラ体37のフラン
ジ部37bによって規制され、振止め金具32と振止め
ローラ体37のフランジ部37bとのクリアランスを調
整することで回転スリーブ7の移動量を把握できる。
【0031】したがって、本発明の振止めローラ体36
は一カ所で振れ止めの調整ができ、構造的にもローラ3
7とローラ支持体38を備えた簡素な構成部品で構成さ
れているので、組立や調整に便利である。
【0032】図4において、一つの振止めローラ体の調
整作業について述べたが、振れ止めローラ体は左右の支
持体33,34の各フランジ33a,34aに複数個円
周方向に配置されているので、これらすべての振止めロ
ーラ体を調整ボルト40により調整する必要がある。
【0033】次に、上記装置による既設流体管の切断方
法について説明する。まず図1に示すように、地盤Eを
掘削して露出させた水道管1に、左右のガイドスリーブ
3,4、筐体5,5、回転スリーブ7の順に取り付けた
のち、ガイドスリーブ3,4の外方の水道管1を、ベー
ス板15に立設した左右1対の支持脚2,2により支持
する。
【0034】その後、一対の円筒形筐体5、5の端部外
周に支持体33,34を取付けると共に、回転スリーブ
7に振止め金具31,32を取り付ける。この際に、調
整ボルト40によりローラ37の軸方向の位置決めをす
ることで振止め金具31,32の管軸方向の振れ幅が規
制される。一方、振止め金具31,32の半径方向の振
れ幅はローラ37の軸部37aで規制される。
【0035】次に、回転スリーブ7の作業孔10の開口
部に、仕切弁12と切断装置とを取り付けたのち、回転
スリーブ7の下方のベース板15上に、駆動スプロケッ
ト18やギャードモータ19等の駆動手段を設置する。
この状態において、油圧モータを作動させてエンドミル
13を回転させるとともに、昇降機構14の上端に取り
付けたハンドル14aを回転させてエンドミル13を水
道管1の上端面に向かって下降させる。
【0036】エンドミル13の先端部により水道管1の
上端を穿孔すると同時に、モータ19によりチェーン2
1を回走させて回転スリーブ7を振止め金具31,32
と共に一定方向に回転させて切断する。この際、振止め
金具31,32は、ローラ37の軸部37aにより半径
方向に案内支持されると共に、振止め金具31,32の
側端面31a、32aがローラ37のフランジ部37b
により軸方向に案内される。
【0037】水道管1を切断したのち、図1に示すよう
に、切断装置の昇降機溝14を操作して、エンドミル1
3を仕切弁12の弁体上方まで上昇させ、作業孔10の
上方の管路を密閉する。ついで、切断装置を取り外して
図示しない止水栓取付装置を装着する。次に、回転スリ
ーブ7の外周面に取り付けられた従動スプロケット2
0,チェーン21,駆動スプロケット18やギャードモ
ータ19等の駆動手段、左右の支持脚2,2及びベース
板15等を撤去し、最後に、両振止め金具31、32な
いし左右の支持体33,34を取り外したのち、露出さ
せた水道管1を埋め戻せば、工事は終了する。
【0038】以上説明したように、上記実施形態におい
ては、水道管1の切断加工に際し、エンドミル等の切削
工具13を装着した回転スリーブ7と共に回転駆動され
る振止めローラ体36が、複数の半径方向振止め手段で
あるローラ37の軸部37aによってガイドされ、ま
た、複数の管軸方向振止め手段であるローラ37のフラ
ンジ部37bによってガイドされるため、水道管1外周
に対する切削工具13の半径方向及び軸方向の振れ量を
が一カ所で調整でき、水道管1の切断加工精度を一層向
上させることができる。
【0039】本発明では、切削工具としてエンドミルを
使用した例につき説明したが、水道管が薄肉の場合に
は、上記エンドミルの代わりに、突切りバイト等の切削
工具を用いることもある。また、ローラの進退は、必ず
しもねじにより調整するものでなくてもよく、ローラの
位置決め後に支持体に固定できるものであればよい。更
に、ローラ支持体はローラの軸部とフランジ部の双方を
回転自在に支持して、回転スリーブの負荷を分散させる
ようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。
【0041】(a)請求項1項の発明によれば、既設流
体管に固定的に設けられた支持体に、半径方向及び管軸
方向の振れが規制できる振止めローラ体が設けられてい
るので、調整が楽であると共に、振止め機構の簡素化が
図れる。
【0042】(b)請求項2項の発明によれば、回転可
能な軸部で半径方向の振れを規制し、フランジ部で管軸
方向の振れを規制する構造となっているので、振れ止め
装置を一カ所に集約できかつコンパクトに構成できる。
【0043】(c)請求項3項の発明によれば、振止め
ローラ支持体にかかる負荷を軸部とフランジ部の双方に
分散して受けることができる。
【0044】(d)請求項4項の発明によれば、振止め
金具と振止めローラ体のフランジ部とのクリアランスを
調整することで回転スリーブの移動量を把握できる。
【0045】(e)請求項5項の発明によれば、既設流
体管の外周面の精度が悪くても、ガイドスリーブを設け
ることで、不断水の状態で回転スリーブを正確に回転さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設流体管の切断装置の一部切欠側面
図である。
【図2】同じく、図1の部分拡大図である。
【図3】(a)は振止めローラ体の断面図、(b)はそ
の正面図である。
【図4】図2の振止め金具32に対して振止めローラ体
36を適用したときの調整手順を示したもので、(a)
は調整前の状態、(b)は調整作業中の状態、(c)は
調整完了状態を示している。
【図5】本願の出願人が案出した既設流体管を切断装置
の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 既設流体管(水道管) 2 支持脚 2a ブラケット 3 ガイドスリーブ 3a 球面 4 ガイドスリーブ 5 円筒形の筐体 7 回転スリーブ 9 ボルトとナット 12 仕切弁 13 エンドミル 14 昇降機構 14a ハンドル 15 ベース板 16 駆動軸 17 ブラケット 18 駆動スプロケット 19 ギャードモータ 19a 回転軸 20 従動スプロケット 21 チェーン 24〜27 パッキン 30 部屋 31、32 振止め金具 31a,32a 側端面 33、34 支持体 34a,34a フランジ 36 振止めローラ体 37 ローラ 37a 軸部 37b フランジ部 37c 円筒状凹部 38 ローラ支持体 38a ブッシュ 39 ねじ 40 調整ボルト 40a 先端部 41 ロックナット E 地盤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設流体管に予め設定された所定切断位
    置を挟む両側の外周に、管軸方向に所要寸法離間させた
    分割構造の左右1対の円筒形筐体をそれぞれ密封装着
    し、該両筐体に対して密封状に外嵌した回転スリーブを
    回転させつつ、その外周面の少なくとも一部の作業孔よ
    り挿入した切削工具を流体管の中心に向けて送り込むこ
    とにより、両筐体により囲まれた流体管を切断する既設
    流体管の切断装置であって、 前記回転スリーブの管軸方向両側に前記1対の円筒形筐
    体を囲繞する振止め金具が装着され、前記既設流体管に
    固定的に設けられた支持体が前記振止め金具の両外側端
    に対向して配置され、前記両支持体には円周方向複数箇
    所に前記振止め金具の半径方向及び管軸方向の振れを規
    制する振止めローラ体が設けられていることを特徴とす
    る既設流体管の切断装置。
  2. 【請求項2】 前記振止めローラ体は、半径方向の振れ
    を規制する軸部と管軸方向の振れを規制するフランジ部
    とから成るローラと、該ローラを回転自在に支持するロ
    ーラ支持体で構成されている請求項1に記載の既設流体
    管の切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ支持体は前記軸部と前記フラ
    ンジ部の双方を回転自在に支持している請求項2に記載
    の既設流体管の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラは管軸方向に位置移動できる
    請求項2または3に記載の既設流体管の切断装置。
  5. 【請求項5】 前記左右1対の円筒形筐体は、既設流体
    管の切断位置を挟む両側に水密的に固設した左右のガイ
    ドスリーブを介して密封装着されている請求項1ないし
    4の何れかに記載の既設流体管の切断装置。
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