JP3897614B2 - 既設流体管の切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば水道管やガス管等の既設流体管を、内部の流体の流れを遮断することなく切断する既設流体管の切断方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地中に埋設された流体管には、地震や地盤沈下等による地盤の相対変位により、管と直交する方向又は管軸方向に応力が加わることが多く、その応力が許容限度を超えた際に、継手部より管が抜け出したり、破損事故を起こしたりすることがある。
【0003】
このような事故を防止するには、既設の流体管に伸縮可撓性の管継手を取り付けることが効果的であり、このような管継手を、流体管内の流体の流れを止めることなく不断流状態で取り付けるために、本願の出願人は、図5に示すような、既設流体管の切断方法を既に案出し出願している(特願2000−373352号)。
【0004】
図5において、100は地盤を掘削して所要長さに亘り露出させた既設流体管、例えばスチール製の水道管で、その適所の外周面には、上下2分割構造の円筒形をなす左右1対のスチール製のガイドスリーブ103,104が、互いに所定寸法離間して外嵌され、それらの両端開口部を水道管100の外周面に溶接するとともに、上下の突合わせ面を溶接することにより、密封状に固着されている。
【0005】
左方のガイドスリーブ103の外周面は、管軸を中心とする球面103aに形成され、右方のガイドスリーブ104は直円筒形をなし、その左右のガイドスリーブ103,104間の水道管100の周囲には、上下2分割構造の円筒形をなすスチール製の左右1対の筐体105,105が、互いの対向面間に所要の環状隙間Cが形成されるとともに、水道管100の外周面との間にも環状空間が形成されるようにして外嵌され、上下の突合わせ面をボルトにより締結することにより一体化されている。
【0006】
左右の筐体105,105における対向端の外周面には、上下2分割構造の回転スリーブ110が、両筐体周りに回転できるようにパッキン115を介して支持されている。回転スリーブ110の中央部には作業孔117が穿設され、その開口端部には、仕切弁装置118と、その上部に切断装置119とが密封状に取り付けられている。
【0007】
120a、120bは、円筒状に形成された振れ止め金具であって、管軸方向に分割されて、左右1対の筐体105、105を囲繞するように装着されている。これら振れ止め金具120a、120bには、両筐体105、105の外周に転動可能に摺接する複数のガイドローラGを備えた半径方向振止め手段122が円周方向に配置されている。
【0008】
一方、水道管100の外周を把持するように着脱可能に取着された左右のブラケット124、124の内側面には、振れ止め金具120a、120bの環状当接板121に摺接する複数のガイドローラG’を備えた軸方向振止め手段125、125が設けられている。
【0009】
水道管100の上端を穿孔して、回転スリーブ110を筐体周りに回転させてエンドミル126で水道管100を切断する際に、回転スリーブ110は振れ止め金具120a、120bの半径方向振止め手段122であるガイドローラGにより、両筐体105、105の外周に案内されて半径方向の振れが規制されると共に、振れ止め金具120a、120bの環状当接板121が軸方向振止め手段125のガイドローラG’に案内されて、軸方向の振れが規制されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した先願のものにおいても、次のような解決すべき課題が残されていた。すなわち、半径方向振止め手段が振止め金具に取り付けられ、管軸方向振止め手段が左右のブラケットに取り付けられているために、半径方向の振止め規制量と管軸方向振止め規制量の調整をそれぞれ個別に行わなければならず、調整作業が繁雑であるばかりでなく、両手段が分散配置されているために、切断装置の構造自体が複雑化するという問題が有った。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、半径方向及び管軸方向の振止め規制量の調整作業を簡略化し、かつ振止め機構を簡素化した既設流体管の切断装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の既設流体管の切断装置は、既設流体管に予め設定された所定切断位置を挟む両側の外周に、管軸方向に所要寸法離間させた分割構造の左右1対の円筒形筐体をそれぞれ密封装着し、該両筐体に対して密封状に外嵌した回転スリーブを回転させつつ、その外周面の少なくとも一部の作業孔より挿入した切削工具を流体管の中心に向けて送り込むことにより、両筐体により囲まれた流体管を切断する既設流体管の切断装置であって、前記回転スリーブの管軸方向両側に前記1対の円筒形筐体を囲繞する振止め金具が装着され、前記既設流体管に固定的に設けられた支持体が前記振止め金具の両外側端に対向して配置され、前記両支持体には円周方向複数箇所に前記振止め金具の半径方向及び管軸方向の振れを規制する振止めローラ体が設けられていることを特徴としている。
上記装置の特徴によると、既設流体管に固定的に設けられた支持体に、半径方向及び管軸方向の振れが規制できる振止めローラ体が設けられているので、調整が楽であると共に、振止め機構の簡素化が図れる。
【0013】
本発明の既設流体管の切断装置は、前記振止めローラ体は、半径方向の振れを規制する軸部と管軸方向の振れを規制するフランジ部とから成るローラと、該ローラを回転自在に支持するローラ支持体で構成されていることが好ましい。
このようにすれば、回転可能な軸部で半径方向の振れを規制し、フランジ部で管軸方向の振れを規制する構造となっているので、振れ止め装置が一カ所に集約できかつコンパクトに構成できる。
【0014】
本発明の既設流体管の切断装置は、前記ローラ支持体が前記軸部と前記フランジ部の双方を回転自在に支持しているのが好ましい。
このようにすれば、ローラ支持体にかかる負荷を軸部とフランジ部の双方に分散して受けることができる。
【0015】
本発明の既設流体管の切断装置は、前記ローラが管軸方向に位置移動できることが好ましい。
このようにすれば、振止め金具と振止めローラ体のフランジ部とのクリアランスを調整することで回転スリーブの移動量を把握できる。
【0016】
本発明の既設流体管の切断装置は、前記左右1対の円筒形筐体を、既設流体管の切断位置を挟む両側に水密的に固設した左右のガイドスリーブを介して密封装着するのが好ましい。
このようにすれば、既設流体管の外周面の精度が悪くても、ガイドスリーブを設けることで、不断水の状態で回転スリーブを正確に回転させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の既設流体管の切断装置の一部切欠側面図であり、図2は図1の部分拡大図であり、図3(a)は振止めローラ体の断面図、(b)はその正面図である。
【0019】
図1において、1は、地盤Eを掘削して所要長さに亘り露出させた既設流体管、例えばスチール製の水道管で、左右1対の支持脚2,2に水道管1の外周を把持するように着脱可能に取着されたブラケット2a,2aを介して支持されている。上下2分割構造の円筒形をなす左右1対のスチール製のガイドスリーブ3,4が、互いに所定寸法離間して水道管1に外嵌され、それらの両端開口部を水道管1の外周面に溶接するとともに、上下の突合わせ面を溶接することにより、密封状に固着されている。
【0020】
左方のガイドスリーブ3の外周面は、管軸を中心とする球面3aに形成され、右方のガイドスリーブ4は、直円筒形をなし、左右のガイドスリーブ3,4間の水道管1の周囲には、上下2分割構造の円筒形をなすスチール製の左右1対の筐体5,5が、互いの対向面間に所要の環状隙間が形成されるとともに、水道管1の外周面との間にも環状空間が形成されるようにして外嵌され、上下の突合わせ面をボルトにより締結することにより一体化されている。
【0021】
左右の筐体5,5の外周面には、上下2分割構造の回転スリーブ7が回転可能に外嵌され、互いの対向面に形成された取付フランジ7a同士(片側のみ図示)をボルトとナット9により締結することにより一体化されている。なお、左右1対の円筒形筐体5,5は、水道管1の外周に外嵌溶接された左右のガイドスリーブ3,4の外周面に保持される例につき説明したが、水道管1の外周が精度良く形成されている場合は、前記円筒形筐体5を水道管1の外周に支持することも可能である。
【0022】
回転スリーブ7の周壁上部の中央部には、作業孔10が穿設され、その開口端部には、仕切弁12と、その上部に回転切削工具であるエンドミル13を有する切断装置とが密封状に上向きに取り付けられている。切断装置は、水道管1の中心に向かって進退移動させるねじ送り式の昇降機構14と、エンドミル13を回転させる油圧モータ(図示せず)とを備えている。
【0023】
地盤E上に敷設したベース板15における回転スリーブ7の下方には、管軸と平行をなす駆動軸16の両端部が、ブラケット17,17により固定されると共に、駆動軸16の両端部には1対の駆動スプロケット18,18が軸支されており、この駆動軸16の左端部をギヤードモータ19の回転軸19aに取り付けることにより、駆動スプロケット18,18及び従動スプロケット20に掛け渡されているチェーン21が駆動され、回転スリーブ7は筐体5の回りを回転することができる。
【0024】
図2に示すように、左方のガイドスリーブ3は左方の筐体5とパッキン24で密封され、左方の筐体5と回転スリーブ7はパッキン25で密封されている。同様に、右方のガイドスリーブ4は右方の筐体5とパッキン26で密封され、右方の筐体5と回転スリーブ7はパッキン27で密封されている。したがって、ガイドスリーブ3,4、両筐体5,5及び回転スリーブ7で囲まれた部屋30は外部と遮断され不断水で作業ができるように構成されている。
【0025】
回転スリーブ7の管軸方向両側には1対の円筒形筐体5,5を囲繞する振止め金具31,32が装着され、ガイドスリーブ3,4の外端部にはそれぞれ支持体33、34がガイドスリーブ3,4に対して固定的に取り付けられている。これら左右一対の支持体33,34には円周方向にそれぞれ複数の振止めローラ体36が設けられている。この振止めローラ体36により回転スリーブ7は、振止め金具31,32を介して半径方向及び管軸方向の振れが規制されることになる。
【0026】
図3(a)及び(b)に基づき振止めローラ体36の構造について説明する。振止めローラ体36は軸部37aとフランジ部37bとで構成されているローラ37と、軸部37aを回転自在に支持するブッシュ38aを有するローラ支持体38から成り、ローラ支持体38は支持体33(34)のフランジ33a(34a)にねじ39で螺着されている。
【0027】
支持体33のフランジ部33aには調整ボルト40が螺合しており、ねじの先端部40aはローラ37の背面に形設した円筒状凹部37cに当接している。したがって、調整ボルト40を振止めローラ体36に対して進退することで、ローラ37の軸方向の位置が設定される。調整ボルト40の位置決め固定用のロックナット41は、ローラ37の軸方向位置がずれないように機能している。
【0028】
次に、本発明の振止めローラ体の調整作用につき図4(a)〜(c)を参照して説明する。図4は図2の振止め金具32に対して振止めローラ体36を適用したときの調整手順を示したもので、(a)は調整前の状態、(b)は調整作業中の状態、(c)は調整完了状態を示している。
【0029】
図4(a)において、ロックナット41は緩められており、調整ボルト40は進退可能に支持体34のフランジ部34aに螺合している。ローラ37は使用されている振止め金具32内径に合わせて最適なものが選択されている。したがって半径方向の振れ幅はローラ37の軸部37aによって規制される。
【0030】
図4(b)において、例えば調整ボルト40をねじ込むことにより、調整ボルト40の先端部40aはローラ37の円筒状凹部37cに当接し、ローラ37は振止め金具32に向かって近接し、最適クリアランスが設定されたところで、図4(c)に示すようにロックナット41をねじ込んで調整ボルト40の位置決めをする。このようにすることにより、振止め金具32の側端面32aの管軸方向の振れは、ローラ体37のフランジ部37bによって規制され、振止め金具32と振止めローラ体37のフランジ部37bとのクリアランスを調整することで回転スリーブ7の移動量を把握できる。
【0031】
したがって、本発明の振止めローラ体36は一カ所で振れ止めの調整ができ、構造的にもローラ37とローラ支持体38を備えた簡素な構成部品で構成されているので、組立や調整に便利である。
【0032】
図4において、一つの振止めローラ体の調整作業について述べたが、振れ止めローラ体は左右の支持体33,34の各フランジ33a,34aに複数個円周方向に配置されているので、これらすべての振止めローラ体を調整ボルト40により調整する必要がある。
【0033】
次に、上記装置による既設流体管の切断方法について説明する。まず図1に示すように、地盤Eを掘削して露出させた水道管1に、左右のガイドスリーブ3,4、筐体5,5、回転スリーブ7の順に取り付けたのち、ガイドスリーブ3,4の外方の水道管1を、ベース板15に立設した左右1対の支持脚2,2により支持する。
【0034】
その後、一対の円筒形筐体5、5の端部外周に支持体33,34を取付けると共に、回転スリーブ7に振止め金具31,32を取り付ける。この際に、調整ボルト40によりローラ37の軸方向の位置決めをすることで振止め金具31,32の管軸方向の振れ幅が規制される。一方、振止め金具31,32の半径方向の振れ幅はローラ37の軸部37aで規制される。
【0035】
次に、回転スリーブ7の作業孔10の開口部に、仕切弁12と切断装置とを取り付けたのち、回転スリーブ7の下方のベース板15上に、駆動スプロケット18やギャードモータ19等の駆動手段を設置する。この状態において、油圧モータを作動させてエンドミル13を回転させるとともに、昇降機構14の上端に取り付けたハンドル14aを回転させてエンドミル13を水道管1の上端面に向かって下降させる。
【0036】
エンドミル13の先端部により水道管1の上端を穿孔すると同時に、モータ19によりチェーン21を回走させて回転スリーブ7を振止め金具31,32と共に一定方向に回転させて切断する。この際、振止め金具31,32は、ローラ37の軸部37aにより半径方向に案内支持されると共に、振止め金具31,32の側端面31a、32aがローラ37のフランジ部37bにより軸方向に案内される。
【0037】
水道管1を切断したのち、図1に示すように、切断装置の昇降機溝14を操作して、エンドミル13を仕切弁12の弁体上方まで上昇させ、作業孔10の上方の管路を密閉する。ついで、切断装置を取り外して図示しない止水栓取付装置を装着する。次に、回転スリーブ7の外周面に取り付けられた従動スプロケット20,チェーン21,駆動スプロケット18やギャードモータ19等の駆動手段、左右の支持脚2,2及びベース板15等を撤去し、最後に、両振止め金具31、32ないし左右の支持体33,34を取り外したのち、露出させた水道管1を埋め戻せば、工事は終了する。
【0038】
以上説明したように、上記実施形態においては、水道管1の切断加工に際し、エンドミル等の切削工具13を装着した回転スリーブ7と共に回転駆動される振止めローラ体36が、複数の半径方向振止め手段であるローラ37の軸部37aによってガイドされ、また、複数の管軸方向振止め手段であるローラ37のフランジ部37bによってガイドされるため、水道管1外周に対する切削工具13の半径方向及び軸方向の振れ量をが一カ所で調整でき、水道管1の切断加工精度を一層向上させることができる。
【0039】
本発明では、切削工具としてエンドミルを使用した例につき説明したが、水道管が薄肉の場合には、上記エンドミルの代わりに、突切りバイト等の切削工具を用いることもある。また、ローラの進退は、必ずしもねじにより調整するものでなくてもよく、ローラの位置決め後に支持体に固定できるものであればよい。更に、ローラ支持体はローラの軸部とフランジ部の双方を回転自在に支持して、回転スリーブの負荷を分散させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏する。
【0041】
(a)請求項1項の発明によれば、既設流体管に固定的に設けられた支持体に、半径方向及び管軸方向の振れが規制できる振止めローラ体が設けられているので、調整が楽であると共に、振止め機構の簡素化が図れる。
【0042】
(b)請求項2項の発明によれば、回転可能な軸部で半径方向の振れを規制し、フランジ部で管軸方向の振れを規制する構造となっているので、振れ止め装置を一カ所に集約できかつコンパクトに構成できる。
【0043】
(c)請求項3項の発明によれば、振止めローラ支持体にかかる負荷を軸部とフランジ部の双方に分散して受けることができる。
【0044】
(d)請求項4項の発明によれば、振止め金具と振止めローラ体のフランジ部とのクリアランスを調整することで回転スリーブの移動量を把握できる。
【0045】
(e)請求項5項の発明によれば、既設流体管の外周面の精度が悪くても、ガイドスリーブを設けることで、不断水の状態で回転スリーブを正確に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設流体管の切断装置の一部切欠側面図である。
【図2】同じく、図1の部分拡大図である。
【図3】(a)は振止めローラ体の断面図、(b)はその正面図である。
【図4】図2の振止め金具32に対して振止めローラ体36を適用したときの調整手順を示したもので、(a)は調整前の状態、(b)は調整作業中の状態、(c)は調整完了状態を示している。
【図5】本願の出願人が案出した既設流体管を切断装置の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 既設流体管(水道管)
2 支持脚
2a ブラケット
3 ガイドスリーブ
3a 球面
4 ガイドスリーブ
5 円筒形の筐体
7 回転スリーブ
9 ボルトとナット
12 仕切弁
13 エンドミル
14 昇降機構
14a ハンドル
15 ベース板
16 駆動軸
17 ブラケット
18 駆動スプロケット
19 ギャードモータ
19a 回転軸
20 従動スプロケット
21 チェーン
24〜27 パッキン
30 部屋
31、32 振止め金具
31a,32a 側端面
33、34 支持体
34a,34a フランジ
36 振止めローラ体
37 ローラ
37a 軸部
37b フランジ部
37c 円筒状凹部
38 ローラ支持体
38a ブッシュ
39 ねじ
40 調整ボルト
40a 先端部
41 ロックナット
E 地盤

Claims (5)

  1. 既設流体管に予め設定された所定切断位置を挟む両側の外周に、管軸方向に所要寸法離間させた分割構造の左右1対の円筒形筐体をそれぞれ密封装着し、該両筐体に対して密封状に外嵌した回転スリーブを回転させつつ、その外周面の少なくとも一部の作業孔より挿入した切削工具を流体管の中心に向けて送り込むことにより、両筐体により囲まれた流体管を切断する既設流体管の切断装置であって、
    前記回転スリーブの管軸方向両側に前記1対の円筒形筐体を囲繞する振止め金具が装着され、前記既設流体管に固定的に設けられた支持体が前記振止め金具の両外側端に対向して配置され、前記両支持体には円周方向複数箇所に前記振止め金具の半径方向及び管軸方向の振れを規制する振止めローラ体が設けられていることを特徴とする既設流体管の切断装置。
  2. 前記振止めローラ体は、半径方向の振れを規制する軸部と管軸方向の振れを規制するフランジ部とから成るローラと、該ローラを回転自在に支持するローラ支持体で構成されている請求項1に記載の既設流体管の切断装置。
  3. 前記ローラ支持体は前記軸部と前記フランジ部の双方を回転自在に支持している請求項2に記載の既設流体管の切断装置。
  4. 前記ローラは管軸方向に位置移動できる請求項2または3に記載の既設流体管の切断装置。
  5. 前記左右1対の円筒形筐体は、既設流体管の切断位置を挟む両側に水密的に固設した左右のガイドスリーブを介して密封装着されている請求項1ないし4の何れかに記載の既設流体管の切断装置。
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