JPH09327733A - ワークローディング方法と装置 - Google Patents

ワークローディング方法と装置

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JPH09327733A
JPH09327733A JP15227396A JP15227396A JPH09327733A JP H09327733 A JPH09327733 A JP H09327733A JP 15227396 A JP15227396 A JP 15227396A JP 15227396 A JP15227396 A JP 15227396A JP H09327733 A JPH09327733 A JP H09327733A
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茂治 横道
Kazushi Tanemura
一志 種村
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良治 鳴澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量の平準化生産に対応可能なワーク
ローディング方法および装置を提供する。 【解決手段】 ワーク載置台59に多品種の複数のワー
クWがほぼ垂直状態に適宜な間隔で並行に載置される。
ワーク載置台59をクランプ装置35の位置まで前進さ
せる。前記複数のワークWのうちの所望の1つのワーク
Wをクランプ装置35のクランパー57で把持して吊り
下げた状態で、このワークWから前記ワーク載置台59
を相対的に離反する位置まで後退する。この搬送された
ワークWは吊り下げられたまま水平方向に移動され、ワ
ーク搬送装置21で垂直状態に把持され板材加工装置1
へ搬入される。所望のワークWはほぼ垂直状態のまま板
材加工装置1へ搬入されるので、狭いエリヤ内で所望の
ワークWの板材加工装置1への搬入と多種少量の平準化
生産が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークローディン
グ方法および装置に関し、特にワークを垂直に保持して
板材加工装置に搬入せしめるワークローディング方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッチ処理の板材加工装置におけ
るワークローディング装置は従来から存在するが、多品
種少量の平準化生産を行う板材加工装置、いわゆる板金
加工複合機用のワークローディング装置は存在していな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の板材
加工装置用のワークローディング装置においては、タレ
ットパンチングプレス用、ベンディングマシン用、レー
ザ加工機用などの各バッチ処理のため、各板材加工装置
に専用的に付加されたものである。
【0004】したがって、ワークを無人で自動的に搬送
して上記の各バッチ処理を行って製品を生産する場合、
各バッチ処理毎にワークローディング装置を設置し、且
つ各バッチ処理工程間には搬送装置を設けなければなら
ないので、高価な設備費がかかることや各板材加工装置
と搬送装置を設置するための広い場所が必要とされると
いう問題点があった。
【0005】また、前記各板材加工装置は大量生産を前
提にしているので、限られた材質と板厚の板金加工にし
か適応できない場合が多いという問題点があった。
【0006】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、多品種少量の平準化生産に対
応するため、様々な材質・板厚に対応でき、また、急な
スケジュールの変更にも柔軟に対応できるワークローデ
ィング方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のワークローディング方法
は、ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直状態に適宜
な間隔で並行に載置し、前記複数のワークから所望のワ
ークのみをほぼ垂直状態でワーク面と同方向の水平方向
に前記ワーク載置台から相対的に離反する位置まで搬送
し、この搬送されたワークをほぼ垂直状態で水平方向に
ワーク搬送装置へ移動せしめ、この移動されたワークを
ワーク搬送装置により垂直状態に把持すると共に、この
ワーク搬送装置に把持されたワークを板材加工装置へ搬
入せしめることを特徴とするものである。
【0008】したがって、ワーク載置台に複数のワーク
がほぼ垂直状態に適宜な間隔で並行に載置されるので、
狭いエリヤに多くのワークを垂直状態で載置に可能にな
る。これらのワークが多種であったとしても各ワークの
位置が明確にされることにより、前記複数のワークから
所望の1つのワークは垂直状態のまま水平方向に前記ワ
ーク載置台から容易に引き出される。このワークは常時
ほぼ垂直状態にされた状態でワーク搬送装置へ移動され
て把持され、ほぼ垂直状態のまま板材加工装置へ搬入さ
れるので、狭いエリヤ内で所望のワークが板材加工装置
へ搬入され多種少量の平準化生産が行われる。
【0009】請求項2によるこの発明のワークローディ
ング方法は、ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直状
態に適宜な間隔で並行に載置し、これらのワークを前記
ワーク載置台によりワーク面と同方向の水平方向に搬送
し、このワーク載置台から複数のワークから所望のワー
クのみを吊り上げて保持した状態で前記ワーク載置台を
後退せしめた後、前記吊り上げて保持されたワークを前
記ワーク載置台の搬送方向と直交する方向に水平方向に
移動せしめ、この移動されたワークをワーク搬送装置に
より垂直状態に把持し、このワーク搬送装置に把持され
たワークをワーク面と同方向の水平方向に搬送して板材
加工装置へ搬入せしめることを特徴とするものである。
【0010】したがって、ワーク載置台がワーク面と同
方向の水平方向に走行することにより、ワーク載置台か
ら吊り上げられたワークがワーク載置台から相対的に離
反することになる。前記吊り上げられたワークはワーク
面と直交する方向で板材加工装置へ移動されるので、多
種のワークのうちの所望の1つが垂直状態のまま水平方
向に前記ワーク載置台から容易に引き出され、狭いエリ
ヤ内で所望のワークが板材加工装置へ搬入され多種少量
の平準化生産が行われる。
【0011】請求項3によるこの発明のワークローディ
ング方法は、ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直状
態に適宜な間隔で並行に載置し、このワーク載置台から
複数のワークから所望のワークのみを吊り上げて保持し
このワークを前記ワーク載置台から相対的に離反する位
置まで搬送し、前記吊り上げて保持されたワークを前記
搬送方向と直交する方向にワーク搬送装置へ移動せし
め、この移動されたワークをワーク搬送装置により垂直
状態に把持し、このワーク搬送装置に把持されたワーク
をワーク面と同方向の水平方向に搬送して板材加工装置
へ搬入せしめることを特徴とするものである。
【0012】したがって、ワーク載置台に載置された多
種のワークのうちの所望の1つのワークが吊り上げられ
て保持され、ワーク載置台が移動しなくとも、前記ワー
クが吊り下げられた状態でワーク面と同方向及び直交方
向に自在に移動されるので、所望のワークはワーク載置
台から垂直状態のまま容易に引き出され、狭いエリヤ内
で所望のワークが板材加工装置へ搬入され多種少量の平
準化生産が行われる。
【0013】請求項4によるこの発明のワークローディ
ング装置は、複数のワークをほぼ垂直状態に適宜な間隔
で並行に載置可能なワーク載置台と、このワーク載置台
に載置された複数のワークから所望のワークを吊り上げ
て保持するクランパーを備え、前記ワーク載置台と相対
的に移動自在に設けたクランプ装置と、このクランプ装
置で搬送されたワークを把持してほぼ垂直状態に保持す
るワークホルダを備え、このワークホルダで把持された
ワークを板材加工装置へ搬入せしめるワーク搬送装置
と、からなることを特徴とするものである。
【0014】したがって、請求項1と同様であり、ワー
ク載置台に複数のワークがほぼ垂直状態に適宜な間隔で
並行に載置されるので、狭いエリヤに多くのワークを載
置に可能になる。これらのワークが多種であったとして
も各ワークの位置が明確にされることにより、また、ワ
ーク載置台に載置されたワークがクランプ装置のクラン
パーで吊り上げられて保持され、クランプ装置により水
平方向に移動されることにより、複数のワークのうちの
所望の1つのワークが垂直状態のまま水平方向に前記ワ
ーク載置台から容易に引き出される。このワークは常時
ほぼ垂直状態にされた状態でワーク搬送装置へ移動され
て把持され、ほぼ垂直状態のまま板材加工装置へ搬入さ
れるので、狭いエリヤ内で所望のワークが板材加工装置
へ搬入され多種少量の平準化生産が行われる。
【0015】請求項5によるこの発明のワークローディ
ング装置は、前記ワーク載置台が、複数のワークをほぼ
垂直状態に適宜な間隔で並行に載置可能であって、これ
ら載置されたワーク面と同方向の水平方向に走行自在で
あると共に、クランプ装置が前記ワーク載置台の搬送方
向と直交する方向に走行自在であることを特徴とするも
のである。
【0016】したがって、ワーク載置台に載置された多
種のワークのうちの所望の1つのワークは、クランプ装
置のクランパーで吊り上げた後に、前記ワーク載置台が
前記ワークの位置から離反する位置まで後退する。クラ
ンパーで吊り下げられたワークは、ワーク面に対して直
交する方向に移動されてワーク搬送装置にほぼ垂直状態
で把持され、板材加工装置へ搬入される。所望のワーク
はワーク載置台から容易に引き出され、ほぼ垂直状態で
板材加工装置へ搬入される。
【0017】請求項6によるこの発明のワークローディ
ング装置は、前記クランプ装置が、ワーク載置台に載置
されたワーク面に対して同方向で且つ直交方向の水平方
向に相対的に走行自在であることを特徴とするものであ
る。
【0018】したがって、ワーク載置台が走行しなくと
も、クランプ装置が移動することにより多種のワークの
うちの所望の1つのワークが水平方向に前記ワーク載置
台から容易に引き出され、ほぼ垂直状態で板材加工装置
へ搬入される。
【0019】請求項7によるこの発明のワークローディ
ング装置は、前記板材加工装置が、前記ワーク搬送装置
の搬入路の両側にそれぞれ配置されたロボットと、この
両ロボットの先端に保持されたワークに各種の板材加工
を行う適宜な工具と、前記ワーク搬送装置の搬入路に近
接してレーザ加工機と、を備えてなることを特徴とする
ものである。
【0020】したがって、この発明のワークローディン
グ装置は、上記のような多品種少量の平準化生産を行う
板材加工装置、いわゆる板金加工複合機にも適用され、
様々な材質・板厚に対応され、また、急なスケジュール
の変更にも柔軟に対応する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のワークローディ
ング方法および装置の実施の形態について、板金加工複
合装置を例にとって図面を参照して説明する。
【0022】図4、図5、図6および図7を参照する
に、本実施例に係わる板材加工装置としての例えば板金
加工複合装置1は、ほぼ半球状のカバー3を備えてお
り、このカバー3の天井には、前後方向へ開閉自在な開
閉式天井5F、5Bが設けられている。このカバー3の
高さ方向における床面よりある高さ位置には左右方向へ
延伸した例えば透明なプラスチックなどからなる窓7が
備えられていて、内部を覗けるようになっている。この
窓7の例えば右側部分には、操作盤9が設けられてお
り、このカバー3内に設けた両ロボットやレーザ加工機
などを外部で操作できるようになっている。
【0023】前記カバー3における左右両側の下部には
ワーク搬送路11のうちのワーク搬入口13、製品搬出
口15が設けられている。このワーク搬入口13にはワ
ーク搬入用外部レール17が設けられていると共に、製
品搬出口15には製品搬出用外部レール19が設けられ
ている。
【0024】したがって、ワークは垂直に支持された状
態において、ワーク搬入用外部レール板金加工統合装置
17で案内されてワーク搬入口13からカバー3内に搬
入され、後述する両ロボット、レーザ加工時により種々
の加工を行った後、製品搬出口15から製品搬出用外部
レール19で案内されてカバー3から外部へ搬出される
ことになる。
【0025】また、前記開閉式天井5F、5Bはカバー
3内の両ロボットやレーザ加工機などの保守点検を行う
際に開かれる。しかも、カバー3内でワークを加工する
ときには開閉式天井5F、5Bは閉じられていて、作業
者は外部より操作盤9を操作してワークに加工を行うと
共に、窓7より加工中の内部を監視するものである。し
たがって、加工中は低騒音であり安全である。
【0026】前記カバー3内は、図7に示されているよ
うに、ワーク搬入用外部レール17に連結された前記ワ
ーク搬送路11における内部レール11Lの両側に左手
ロボットRL 、右手ロボットRR が配置されており、こ
の左手ロボットRL 、右手ロボットRR にそれぞれ近接
して左手、右手ロボット用自動工具交換装置ATCL
ATCR が配置されている。また、前記ワーク搬送路1
1に近接してレーザ加工機LASが配置されている。
【0027】これらの両ロボットRL ,RR やレーザ加
工機LAS等は公知であるので、詳細の説明は省略する
が、前記レーザ加工機LASには、X,Y,Zの直線3
軸、A,Bの回転2軸およびCのギャップセンサ1軸が
備えられている。また、左手、右手ロボットRL ,RR
も同様に直線3軸、回転3軸およびグリッパ1軸が備え
られている。さらに、左手、右手ロボット用自動交付交
換装置ATCL ,ATCR にはそれぞれ、回転1軸が備
えられている。したがって、板金加工複合装置1の全体
では合計22軸が備えられていることになり、ワークW
が垂直に保持された状態で加工が行われて製品が得られ
ることとなる。
【0028】上記構成により、ワークWは両ロボットR
L ,RR の先端に設けられた金型によって例えばパンチ
ング加工が行われると共にレーザ加工機LASでレーザ
加工が行われることになる。
【0029】本発明に係わるワークローディング装置と
しては、例えば図1、図2および図3に示すように、上
述した板金加工複合装置1のワーク搬入口13の付近に
設けられている。
【0030】すなわち、図1、図2および図3を参照す
るに、ワーク搬入用外部レール17上を走行するワーク
搬送装置21がワーク搬入口13の付近に設けられてい
る。
【0031】前記ワーク搬送装置21のベース23上に
は2つの支持体25がワーク搬送装置21の走行方向と
同方向に並んだ位置に所定の間隔を隔てて立設されてお
り、前記2つの支持体25の間に、2本の縦フレーム2
7および2本の横フレーム29で矩形状の枠体を成すワ
ークホルダ31が、全体としてワーク搬送装置21上で
垂直方向に回動自在である。すなわち、ワークホルダ3
1は2本の縦フレーム27の長手方向にほぼ中央で前記
2つの支持体25の間に軸支されている。
【0032】なお、前記ワークホルダ31の2本の縦フ
レーム27および2本の横フレーム29には板状をなす
ワークの4方向を把持するクランパー33が備えられて
いる。このワークホルダ31の一面側がワークの把持面
になっており、この把持面にワークWを当接して前記ク
ランパー33でワークを把持可能に構成されている。
【0033】また、前記ワーク搬送装置21の上方に
は、ワークをクランプして吊り下げた状態で前記ワーク
搬送装置21へワークを搬送するクランプ装置35が設
けられている。
【0034】より詳しくは、床面にはレール37上に梁
構造部材でなるフレーム39がX方向及びその反対方向
に車輪41及びこの車輪41を駆動するモータ43を介
して走行自在に設けられている。このフレーム39の天
井部にはキャレッジ45がワーク搬送装置21の走行方
向のX方向に対して直交するY方向に走行自在であっ
て、且つ前記ワーク搬送装置21の上方に位置するフレ
ーム39の天井部の一端から他方端側へ往復動するよう
に設けられている。
【0035】前記フレーム39の天井部に平行な2本の
ガイドレール47がY方向に設けられ、この2本のガイ
ドレール47間にキャレッジビーム49が横架され、こ
のキャレッジビーム49に軸承された車軸51の両端に
車輪53が設けられ、この車輪53がガイドレール47
上を走行する。前記車軸51がモータ55で駆動されて
キャレッジ45全体がY方向へ走行自在に設けられてい
る。さらに、前記キャレッジビーム49にはキャレッジ
本体49aが垂直方向のZ方向に上下動可能に設けられ
ている。
【0036】また、前記キャレッジ本体49aにはクラ
ンパー57が2個設けられている。これらのクランパー
57の間隔は自在に調整可能である。
【0037】前記フレーム39の天井部の一端側、すな
わちワーク搬送装置21の側と反対側のフレーム39の
天井部の一端側の下方にはワーク載置台59が前記キャ
レッジ45のY方向と直交する方向、すなわちX方向へ
走行するように設けられている。
【0038】より詳しくは、床面に平行な2本のレール
61がX方向に設けられ、このレール61上を前記ワー
ク載置台59が車輪63を介して走行する。すなわち、
前記車輪63の車軸65がモータ67で駆動されてワー
ク載置台59の全体がレール61上をX方向へ走行自在
に設けられている。なお、ワーク載置台59の前面には
ストッパ係合部材69が突設されており、ワーク載置台
59がフレーム39の天井部の一端側の下方で停止する
ように前記ストッパ係合部材69に係合するリミットス
イッチ71がフレーム39に固定されている。
【0039】前記ワーク載置台59のベース73上には
ワークサポートポール75が多数適宜な間隔で立設され
ており、これらのワークサポートポール75は各ワーク
サポートポール75間にワークWを略垂直状態で且つワ
ークの長手方向がX方向に向くように載置可能に配置さ
れている。
【0040】上述した実施の形態の例に基づく作用を説
明すると、図1を参照するに、ワーク載置台59が位置
Aに位置するときにワークサポートポール75間に複数
のワークが挿入され、複数のワークがワーク載置台59
のベース73上に略垂直状態に並行にセットされる。
【0041】次に、ワーク載置台59はモータ67の回
転駆動により自動的にフレーム39の一端側の下方の位
置Bの方向へ移動し、ワーク載置台59のストッパ係合
部材69がリミットスイッチ71に当接して位置Bで停
止する。
【0042】一方、キャレッジ45はフレーム39の天
井部のガイドレール47、47をY方向へ走行し、位置
Bに位置しているワーク載置台59上の所望のワークの
上方で停止する。次いでキャレッジ45のキャレッジ本
体49aに設けられている2個のクランパー57が降下
し、ワーク載置台59上の所望のワークをクランプし、
ワークをZ方向に吊り上げる。ワークが吊り上げられた
状態で、ワーク載置台59が位置Aへ後退する。
【0043】なお、ワーク載置台59上のワークサポー
トポール75へのワークWの挿入位置にはそれぞれ番号
がついており、スケジュール運転する場合には、任意の
位置のワークWをいつでも取り出すことができる。
【0044】ワークWがクランパー57で吊り上げられ
た状態で、キャレッジ45がフレーム39の天井部のガ
イドレール47、47をY方向へ走行し、フレーム39
の天井部の一端側の下方に位置するワーク搬送装置21
の位置まで移動する。このワーク搬送装置21上のワー
クホルダ31はワークの把持面が垂直状態で回動方向が
停止されている。
【0045】ワークWはワークホルダ31の把持面に当
接され、各フレーム27の2方向のクランパー33aで
クランプされる。
【0046】クランパー57はアンクランプし、キャレ
ッジ本体49aが上昇するワークホルダ31のクランパ
ー33bで残りの2方向をクランプする。
【0047】ワークホルダ31にクランプされたワーク
Wは垂直状態のまま保持され、ワーク搬送装置21がX
方向に移動を開始する。ワーク搬入口13のドアが開
き、ワーク搬送装置21が板金加工複合装置1の内部に
走行し、ワークWに種々の板材加工が開始される。
【0048】他の実施例としては、前述したワーク載置
台59を停止した状態にしておき、クランプ装置35が
モータ43の駆動によりレール上を図1の紙面上でX方
向に走行して位置Aで停止し、且つキャレッジ45がY
方向へ移動され、位置Aに位置しているワーク載置第5
9上の所望のワークの上方で停止する。次いで、2個の
クランパー57が降下し、このクランパー57で所望の
ワークWがクランプされ保持される。
【0049】前記クランプ装置35が図1の紙面上でX
方向に走行して位置Bに戻って停止し、次いでキャレッ
ジ45がY方向へ走行して前述した実施の形態の例と同
様にワークがワーク搬送装置21のワークホルダ31に
クランプされる。他は前述した実施の形態の例と同様で
ある。
【0050】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例
では板材加工装置として板金加工複合装置1を例にとっ
て説明したが一般的なタレットパンチングプレス、ベン
ディングマシン、レーザ加工機やその他の板材加工装
置、あるいはこれらの各種板材加工装置が組み合わされ
た板材加工装置であっても構わない。
【0051】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、ワーク載置台に
複数のワークがほぼ垂直状態に適宜な間隔で並行に載置
されるので、狭いエリヤに多くのワークを載置できる。
たとえ、これらのワークが板厚、材質の異なる多種であ
ったとしても各ワークの位置が明確にされることによ
り、これらのワークのうちの所望の1つのワークを垂直
状態のまま前記ワーク載置台から容易に引き出すことが
できる。このワークは常時ほぼ垂直状態にされた状態で
ワーク搬送装置へ移動されて把持され、ほぼ垂直状態の
まま板材加工装置へ搬入されるので、狭いエリヤ内で所
望のワークを板材加工装置へ搬入でき多種少量の平準化
生産を行うことができる。
【0052】請求項2のの発明によれば、ワーク載置台
がワーク面と同方向に走行することにより、ワーク載置
台から吊り上げられたワークがワーク載置台から相対的
に離反することになる。前記吊り上げられたワークはワ
ークの長手方向と直交する方向で板材加工装置へ移動さ
れるので、多種のワークのうちの所望の1つのワークを
垂直状態のまま前記ワーク載置台から容易に引き出すこ
とができ、狭いエリヤ内で所望のワークを板材加工装置
へ搬入でき多種少量の平準化生産を行うことができる。
【0053】請求項3の発明によれば、ワーク載置台に
載置された多種のワークのうちの所望の1つのワークが
吊り上げられて保持され、ワーク載置台が移動しなくと
も、前記ワークが吊り下げられた状態でワーク面と同方
向及び直交方向に自在に移動されるので、所望のワーク
をワーク載置台から垂直状態のまま容易に引き出すこと
ができ、狭いエリヤ内で所望のワークが板材加工装置へ
搬入され多種少量の平準化生産を行うことができる。
【0054】請求項4の発明によれば、請求項1と同様
であり、ワーク載置台に複数のワークがほぼ垂直状態に
適宜な間隔で並行に載置されるので、狭いエリヤに多く
のワークを載置に可能になる。これらのワークが多種で
あったとしても各ワークの位置が明確にされることによ
り、また、ワーク載置台に載置されたワークがクランプ
装置のクランパーで吊り上げられて保持され、クランプ
装置により水平方向に移動されることにより、複数のワ
ークのうちの所望の1つのワークを垂直状態のまま前記
ワーク載置台から容易に引き出すことができる。このワ
ークは常時ほぼ垂直状態にされた状態でワーク搬送装置
へ移動されて把持され、ほぼ垂直状態のまま板材加工装
置へ搬入されるので、狭いエリヤ内で所望のワークを板
材加工装置へ搬入され多種少量の平準化生産行うことが
できる。
【0055】請求項5の発明によれば、ワーク載置台に
載置された多種のワークのうちの所望の1つのワーク
は、クランプ装置のクランパーで吊り上げた後に、前記
ワーク載置台が前記ワークの位置から離反する位置まで
後退する。クランパーで吊り下げられたワークは、ワー
ク面に対して直交する方向に移動されてワーク搬送装置
にほぼ垂直状態で把持され、板材加工装置へ搬入される
ので、所望のワークをワーク載置台から容易に引き出す
ことができ、ほぼ垂直状態で板材加工装置へ搬入でき
る。
【0056】請求項6の発明によれば、ワーク載置台が
走行しなくとも、クランプ装置が移動することにより多
種のワークのうちの所望の1つのワークを前記ワーク載
置台から容易に引き出すことができ、ほぼ垂直状態で板
材加工装置へ搬入できる。
【0057】請求項7の発明によれば、この発明のワー
クローディング装置は、多品種少量の平準化生産を行う
板材加工装置、いわゆる板金加工複合機にも適用でき、
様々な材質・板厚に対応でき、また、急なスケジュール
の変更にも柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の例を示すもので、ワー
クローディング装置の平面図である。
【図2】この発明の実施の形態の例を示すもので、ワー
クローディング装置の正面図である。
【図3】この発明の実施の形態の例を示すもので、ワー
クローディング装置の側面図である。
【図4】板材加工装置の各加工機をカバー内に収納せし
めた外観の正面図である。
【図5】図4における平面図である。
【図6】図4における側面図である。
【図7】板材加工装置内を示した正面図である。
【符号の説明】
1 板金加工複合装置 3 カバー 13 ワーク搬入口 17 ワーク搬入用外部レール 21 ワーク搬送装置 31 ワークホルダ 33 クランパー(ワークホルダの) 35 クランプ装置 39 フレーム 45 キャレッジ 57 クランパー 59 ワーク載置台 61 レール(ワーク載置台の)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直
    状態に適宜な間隔で並行に載置し、前記複数のワークか
    ら所望のワークのみをほぼ垂直状態でワーク面と同方向
    の水平方向に前記ワーク載置台から相対的に離反する位
    置まで搬送し、 この搬送されたワークをほぼ垂直状態で水平方向にワー
    ク搬送装置へ移動せしめ、 この移動されたワークをワーク搬送装置により垂直状態
    に把持すると共に、このワーク搬送装置に把持されたワ
    ークを板材加工装置へ搬入せしめることを特徴とするワ
    ークローディング方法。
  2. 【請求項2】 ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直
    状態に適宜な間隔で並行に載置し、これらのワークを前
    記ワーク載置台によりワーク面と同方向の水平方向に搬
    送し、 このワーク載置台から複数のワークから所望のワークの
    みを吊り上げて保持した状態で前記ワーク載置台を後退
    せしめた後、 前記吊り上げて保持されたワークを前記ワーク載置台の
    搬送方向と直交する方向に水平方向に移動せしめ、 この移動されたワークをワーク搬送装置により垂直状態
    に把持し、このワーク搬送装置に把持されたワークをワ
    ーク面と同方向の水平方向に搬送して板材加工装置へ搬
    入せしめることを特徴とするワークローディング方法。
  3. 【請求項3】 ワーク載置台に複数のワークをほぼ垂直
    状態に並行に載置し、 このワーク載置台から複数のワークから所望のワークの
    みを吊り上げて保持しこのワークをワーク面と同方向の
    水平方向に前記ワーク載置台から相対的に離反する位置
    まで搬送し、 前記吊り上げて保持されたワークを前記搬送方向と直交
    する方向にワーク搬送装置へ移動せしめ、この移動され
    たワークをワーク搬送装置により垂直状態に把持し、こ
    のワーク搬送装置に把持されたワークをワーク面と同方
    向の水平方向に搬送して板材加工装置へ搬入せしめるこ
    とを特徴とするワークローディング方法。
  4. 【請求項4】 複数のワークをほぼ垂直状態に適宜な間
    隔で並行に載置可能なワーク載置台と、 このワーク載置台に載置された複数のワークから所望の
    ワークを吊り上げて保持するクランパーを備え、前記ワ
    ーク載置台と相対的に移動自在に設けたクランプ装置
    と、 このクランプ装置で搬送されたワークを把持してほぼ垂
    直状態に保持するワークホルダを備え、このワークホル
    ダで把持されたワークを板材加工装置へ搬入せしめるワ
    ーク搬送装置と、からなることを特徴とするワークロー
    ディング装置。
  5. 【請求項5】 前記ワーク載置台が、複数のワークをほ
    ぼ垂直状態に適宜な間隔で並行に載置可能であって、こ
    れら載置されたワーク面と同方向の水平方向に走行自在
    であると共に、 クランプ装置が前記ワーク載置台の搬送方向と直交する
    方向に走行自在であることを特徴とする請求項4記載の
    ワークローディング装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプ装置が、ワーク載置台に載
    置されたワーク面に対して同方向で且つ直交方向の水平
    方向に相対的に走行自在であることを特徴とする請求項
    4記載のワークローディング装置。
  7. 【請求項7】 前記板材加工装置が、前記ワーク搬送装
    置の搬入路の両側にそれぞれ配置されたロボットと、こ
    の両ロボットの先端に保持されたワークに各種の板材加
    工を行う適宜な工具と、前記ワーク搬送装置の搬入路に
    近接してレーザ加工機と、を備えてなることを特徴とす
    る請求項4〜6のいずれか一つに記載のワークローディ
    ング装置。
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