JPH09327430A - 回収弁当箱の洗浄前処理方法および装置 - Google Patents

回収弁当箱の洗浄前処理方法および装置

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JPH09327430A
JPH09327430A JP30965896A JP30965896A JPH09327430A JP H09327430 A JPH09327430 A JP H09327430A JP 30965896 A JP30965896 A JP 30965896A JP 30965896 A JP30965896 A JP 30965896A JP H09327430 A JPH09327430 A JP H09327430A
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JP
Japan
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section
lid
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Application number
JP30965896A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yasugata
健一 安形
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AIHO KK
Aiho Corp
Original Assignee
AIHO KK
Aiho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業環境を悪化させることなく作業性を向上
し、しかも安全性に優れた回収弁当箱の洗浄前処理方法
および装置を提供する。 【解決手段】 第1移送ライン1に導入した回収弁当箱
MWを分離部6に移送し、この分離部6において箱体挟
持部35により回収弁当箱MWの箱体Wを挟持しながら
蓋体Mを蓋体分離部7により分離する。分離した蓋体M
を蓋体移送部9に移して洗浄装置Sに供給する一方、分
離した箱体Wを箱体移送部8を滑降させながらシャワー
13で散水し、その水を含んだ箱体Wを箱体移送部8の
下端で反転させながら、その底面外側を回転羽根15で
殴打して箱体W内部の残菜を落下させ、下方の残菜回収
機構28に回収する。次いで、該箱体Wを反転箱体滑降
部16を下降させて回転部3に移し、該回転部3により
第2移送ライン2に移行させて洗浄装置Sへ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回収弁当箱の洗浄
前処理方法および装置に関し、さらに詳しくは、喫食後
に返却されて来た大量の回収弁当箱を洗浄装置で洗浄す
る前に、弁当箱の蓋体と箱体とを分離するとともに、弁
当箱内に残っていた残菜を除去して洗浄装置で効率良く
洗浄ができるようにする洗浄前処理方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給食センター等における弁当箱の
洗浄は、作業者が弁当箱の蓋を取ったのち、その内側に
多量の放出水を直接当てて水の勢いで残菜を下方の受け
籠に落下させ、しかるのち洗浄機に供給して洗浄すると
いう方法が一般的に用いられていた。しかし、放出水の
量が少ないと残菜が落下しにくく、逆に放出水の量が多
いと周辺まで水浸しになって作業環境が悪化し、特に冬
季においては水により作業員の冷えを著しくするという
問題があった。
【0003】上記手作業の問題を解消するため、弁当箱
の蓋取り作業を自動的に行うものとして、例えば実公昭
62−25467号公報に記載される装置が提案されて
いる。この装置では、蓋が取り付けられたままの回収弁
当箱を無端コンベア上に1個づつ送り爪で区切られたひ
と間隔分の載置部にきちんと載置し、その途中で蓋体と
箱体とを分離した後、蓋体は上方のコンベアによって洗
浄装置に入る前に反転させるようにし、また箱体は残飯
落とし部で反転させ、下方を支えた状態を保ち乍ら弁当
箱の上方を移動する無端コンベアの送り爪で押してひと
間隔づつ洗浄装置に移動するようにしている。
【0004】しかしながら、この自動蓋取り装置は弁当
箱の蓋を取る作業は自動化されているものの、送り爪で
区切られたひと間隔分の載置部にきちんと弁当箱をおく
必要がある為、さらに無端コンベアもひと間隔分づつ間
欠的に送るものであるため作業性が悪く、かえって作業
員が手で蓋を取る従来の方法の方が効率的であるという
欠点があった。
【0005】また、蓋体を取り除いた後の箱体は、底側
を上方にするように反転させても、下方がそのまま支え
られているため、残菜が落下せずに箱体の渕に追従した
まま洗浄装置に供給されることがあった。さらに、弁当
箱を送り爪と送り爪との間に供給する必要があるため、
その供給の際に、突出した送り爪に作業員の指が接触し
て切傷する恐れがあった。
【0006】一方、弁当箱には合成樹脂で成形されたも
のが多く、中には蓋体が箱体に対して大きな摩擦抵抗力
を発生するように嵌め込まれる構成になったものがあ
る。このような弁当箱の場合は、上記自動蓋取り装置で
は分離部で蓋体から箱体が離れないままになっているこ
とがある。この場合には、装置を停止して弁当箱を取除
く作業が必要になるため、作業性や安全性に問題点があ
った。
【0007】上述のように、従来の装置では、弁当箱か
ら蓋を自動的に分離することを可能にするものの、作業
性が悪かったり、残菜を周辺に撒き散らしたりするなど
の問題を有するものであった。また、蓋体が強く嵌め込
まれた弁当箱では、蓋体が箱体から分離しないことがあ
って安全性に問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の問題点を解決し、作業環境を悪化させる
ことなく作業性を向上し、しかも安全性に優れた回収弁
当箱の洗浄前処理方法および装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による回収弁当箱
の洗浄前処理方法は、洗浄装置の導入側に、回収弁当箱
の導入部を有する第1移送ラインと、下流側が前記洗浄
装置の導入側に接続する第2移送ラインとを併設し、前
記第1移送ラインの導入部に受け入れた回収弁当箱を移
送部により蓋体分離部と箱体挟持部とを配置した分離部
へ送り、該分離部で前記箱体挟持部で回収弁当箱の箱体
を挟持しながら前記蓋体分離部により蓋体を分離し、分
離後の蓋体を蓋体移送部に移して前記洗浄装置に供給す
る一方、分離後の箱体を前記蓋体移送部の下側に分岐す
る箱体移送部を滑降させながら該箱体に水を散布し、次
いで該箱体移送部の下端で該箱体を表裏に反転させなが
ら、該箱体の底面外側を回転羽根で殴打して残菜を下方
の残菜回収部に落下させ、さらに反転後の箱体を反転箱
体滑降部を滑降させて回転部に至らせ、該回転部を介し
て前記第2移送ラインの上流側に移行させて前記洗浄装
置に供給するようにすることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明による回収弁当箱の洗浄前処
理装置は、洗浄装置の導入側に、回収弁当箱の導入部を
有する第1移送ラインと、下流側が前記洗浄装置の導入
側に接続する第2移送ラインとを併設し、前記第1移送
ラインに前記回収弁当箱の導入部に続いて移送部を設
け、該移送部の端部に分離部を接続すると共に、該分離
部に蓋体分離部と箱体挟持部とを配置し、該蓋体分離部
の上方側に該蓋体分離部で分離後の蓋体を前記洗浄装置
へ移送する蓋体移送部を配置する一方、該蓋体分離部の
下方側に該蓋体分離部で分離後の箱体を滑降させる箱体
移送部を配置すると共に、その上部に滑降中の箱体に水
を散布するシャワーを設置し、該箱体移送部の下端に箱
体を表裏に反転させる反転落下部と該反転中の箱体の底
面外側を殴打する回転羽根とを設け、該反転落下部に反
転箱体滑降部を接続すると共に、該反転落下部と反転箱
体滑降部との下方に残菜回収機構を配置し、前記反転箱
体滑降部の端部を回転部を介して前記第2移送ラインの
上流側に接続したことを特徴とするものである。
【0011】上述のように洗浄装置で洗浄する前の回収
弁当箱は、蓋体を組み付けた状態で第1移送ラインの導
入部に供給され、分離部に移送されて蓋体と箱体と分離
され、蓋体の方はそのまま蓋体移送部を介して洗浄装置
へ供給される。他方、箱体の方は、箱体移送部を介して
反転落下部に向け滑降するが、その滑降の途中でシャワ
ーの散水によって箱体内部にある残菜を水浸しにする。
この水浸し状態で箱体が反転落下部で表裏に開口側を下
向きにするとともに、回転羽根により底面外側を反転落
下速度よりも速い速度で殴打されるため、箱体内の残菜
の落下が促進される。このようにシャワーによる給水
と、箱体が開口側を下向きに反転する斜め途中の底面外
側を殴打される衝撃力との相乗効果によって、極めて効
率的に残菜の落下と回収とを行うことができる。
【0012】残菜を放出した箱体は、第1移送ラインの
端部から回転部を介して第2移送ラインへ移行する。こ
の第2移送ライン側に移送した箱体は、開口側を下向き
にしたまま箱体移送部によって洗浄装置の導入部に供給
される。洗浄装置には蓋体と箱体とが分離されて供給さ
れるので、洗浄後に洗浄装置から導出されるときの回収
作業も円滑に行うことができ、自動化を容易にする。ま
た、前処理で残菜を大略除去してしまうため、洗浄装置
自体を小型化することができ、特に装置全体の長さを短
縮することができる。
【0013】また、蓋体と箱体とが強い摩擦力で嵌合し
て離れ難い構造であっても、箱体挟持部によって回収弁
当箱の箱体の両側面を挟持した状態にして蓋体を離脱さ
せるため蓋体と箱体とを容易に分離することができ、安
全にかつ装置を停止させることなく連続操業することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明の実施形
態を示す回収弁当箱の洗浄前処理装置の概略平面図であ
る。図2は図1の第1移送ラインの概略側面図、図3は
図1の回転部の概略平面図、図4は図1の第2移送ライ
ンの概略図である。また、図5は図1の分離部の拡大概
略平面図、図6は図5のP−Q縦断面図である。
【0015】図1〜図3に示すように、本発明の洗浄前
処理装置は、平面視において洗浄装置Sの上流側に第1
移送ライン1と第2移送ライン2とが並設され、この第
1移送ライン1の下流端部と第2移送ライン2の上流端
部との間に回転部3が跨がるように設けられている。第
1移送ライン1は、図2の側面図に示すように、上流側
端部に、無端帯から形成された導入部4と移送部5とを
設けている。その導入部4に回収弁当箱MWを導入した
のち、移送部5により洗浄装置Sの方向(矢印Aa,B
bの方向)へ向けて斜め上方の分離部6へ移送し、この
分離部6で弁当箱MWの移動傾斜方向を下向きに変更す
る。
【0016】分離部6で下向きに変更された弁当箱MW
は、上部側の蓋体Mが、2本のレールR’,L’からな
る蓋体分離部7に支えられるように係合し、下部側の箱
体Wが、左右両側を箱体挟持部35,35によって挟持
されながら、蓋体分離部7のレールR’,L’よりも大
きく傾斜したレールR,Lで形成された箱体移送部8に
移送されることにより蓋体Mと箱体Wとに分離される。
【0017】図5、図6で示されるように、箱体挟持部
35は左右一対のロールからなり、左右両側壁から箱体
移送部8に突出するように設けられている。この左右の
箱体挟持部35は箱体Wを把持しながら強制的に移送す
る。箱体挟持部35は、その周方向の移送方向が蓋体分
離部7のレールR’,L’に対して角度θ分だけ下方に
向くように設けられている。この角度θは0〜15度、
好ましくは0度超、12度以下の範囲にするようにし、
この角度設定により箱体Wを把持しながら蓋体Mをこじ
ることなく確実に分離するようにする。
【0018】蓋体分離部7で分離された蓋体Mは、上面
を上方に内面を下方に向けた状態で、洗浄装置Sの方向
(矢印c,d,eの方向)へ下方に傾斜延長する蓋体移
送部9を滑降するように移送され、その下端の蓋体供給
部10から洗浄装置Sの蓋体導入部S1に供給される。
洗浄装置Sにおいて蓋体Mを複数列に並べて洗浄する場
合は、蓋体移送部9の端部に仕分け装置12を設けるよ
うにすれば、この仕分け装置12により2列あるいはそ
れ以上に仕分けて供給することができる。11は仕分け
装置12の駆動部である。
【0019】分離部6で蓋体Mが分離された箱体Wの方
は、箱体挟持部35から解放されると、蓋体移送部9の
下方に洗浄装置S側に向けて傾斜するように箱体移送部
8を滑降(矢印Cの方向)する。箱体移送部8の上方に
はシャワー13が設けられていて、このシャワー13か
ら水が滑降中の箱体Wの中に供給される。シャワー13
から水の供給を受けた箱体Wは、下端の反転落下部14
に到達し、ここで内面が下向きにするように反転して落
下(矢印Dの方向)する。このように箱体Wが反転落下
する時、外側に設けた回転羽根15が箱体Wの底面外側
を反転速度よりも速い速度で殴打することにより反転を
促進するとともに、箱体Wの内側に残留している残菜を
略一挙に落下させるようにする。
【0020】反転落下部14で反転した箱体Wは、洗浄
装置Sから遠ざかる方向に向かって傾斜した反転箱体滑
降部16に案内されて滑降し(矢印Eの方向)、回転部
3に至る。回転部3に誘導された箱体Wは、図3及び図
4に示すように、第1移送ライン1から第2移送ライン
2側に移され(矢印Fの方向)、第2移送ライン2に設
けられた無端帯からなる箱体移送部17に載置(矢印G
の方向に移動)され、引続き洗浄装置Sの方向に移送
(矢印Hの方向)される。
【0021】回転部3では、回転部3の上面の一部と第
1移送ライン1の反転箱体滑降部16の下端部とが重な
るように配置されているため、反転箱体滑降部16から
回転部3への箱体Wの移行が円滑に行われるようになっ
ている。また、回転部3の下面の一部に第2移送ライン
2の箱体移送部17の上流側端部が重なるように配置さ
れているため、回転部3から箱体移送部17への箱体W
の移行も円滑に行われるようになっている。
【0022】回転部3において、第1移送ライン1から
第2移送ライン2に移される箱体Wは、第1移送ライン
1と第2移送ライン2との間に落下しないよう内側ガイ
ド板18によって保護され、また回転部3の回転による
遠心力によって外方に飛出さないように、外側ガイド板
19によって保護されている。箱体Wは無端帯の箱体移
送部17によって斜め上方に洗浄装置Sの方向(矢印H
の方向)へ移送され、次いで下降方向に傾斜(矢印Iの
方向)した下降箱体移動部20に移載され、この下降箱
体移動部20の箱体供給部21から洗浄装置Sの箱体導
入部S2へ供給される(図1,図4参照)。
【0023】洗浄装置Sにおいて箱体Wを複数列に導入
して洗浄する場合は、下降箱体移動部20に仕分け装置
22を設けるようにし、この仕分け装置22により2列
あるいはそれ以上に仕分けて供給するようにするとよ
い。第1移送ライン1において少なくとも蓋体分離部
7、反転落下部14、反転箱体滑降部16は、左右2本
のレールR,Lから構成され、この2本のレールR,L
によって蓋体M或いは箱体Wが支えるられるようになっ
ている(図1〜図3、図5,6参照)。
【0024】この左右2本のレールR,Lのうち、少な
くとも1本(例えばR)は、回転伝達機構23、幅調節
機構24、25、26を介して幅調節ハンドル27に連
結されている。そして、この幅調節ハンドル27を左巻
に回動させると、例えば無端チェーンからなる回転伝達
機構23を作動(図2の矢印X方向)させて、幅調節機
構24、25、26を一括して同時に右巻に回転させ、
上記一方のレール(例えばR)を他方のレール(例えば
L)から遠ざけるように作動させてレール幅を変更する
ことができる。逆に、幅調節ハンドル27を右巻に回転
させると、回転伝達機構23を作動(図2の矢印Y方
向)させて幅調節機構24、25、26を一括して同時
に左巻に回転させ、上記一方のレール(例えばR)を他
方のレール(例えばL)に近づけるように作動させてレ
ール幅を変更することができる。
【0025】反転落下部14、回転羽根15、反転箱体
滑降部16の下方には、残菜回収機構28が設けられて
いる(図2)。この残菜回収機構28は、残菜シュート
29、残菜集中装置30および残菜受槽31から形成さ
れ、残菜シュート29から落下する残菜は、残菜集中装
置30によって集められながら残菜受槽31に収納され
る。箱体Wから放出された残菜は、反転落下部14、回
転羽根15、反転箱体滑降部16、残菜シュート29、
残菜集中装置30などに付着するが、上方に設けられた
シャワー13から散布される水によって流されるため、
容易に残菜受槽31に回収される。残菜回収機構28で
は、必要に応じて散布された水と残菜とを分離する装置
を取り付けるようにするとよい。
【0026】32は回転羽根15を回動させるモータ、
33は回転部3を回動させるモータ、34は残菜集中装
置30を回動させるモータである(図2)。上述した回
収弁当箱の前処理装置によると、上方から蓋体移送部
9、シャワー13、箱体移送部8、反転箱体滑降部16
を段階的に順次下方に配置するようにしているので、装
置全体の床面に沿う方向の長さを短縮し、蓋体Mおよび
箱体Wの移動距離を短くするようにしている。したがっ
て、前処理作業を効率良く行うことができる。
【0027】また、残菜を除去した後の箱体Wを回転部
3に至らせ、この回転部3を利用して第1移送ライン1
から第2移送ライン2に強制転移させるため、装置全体
の幅方向の大きさを縮小し、また転換を積極的に強制し
て行うため、転換位置での箱体Wの流れ詰まりを解消
し、前処理作業を効率良く行うことができる。また、蓋
体Mが分離された箱体Wは、箱体W内に残っている残菜
を回収する前に予めシャワー13から水が供給され、箱
体Wと残菜との間に水を浸入させて残菜を箱体Wから浮
かせた状態にし、かつその後に箱体Wを反転させなが
ら、回転羽根15で反転速度よりも速い速度で殴打して
反転動作を助成・促進するため、大部分の残菜を一括し
て落下させることができ、残菜回収機構28による回収
を効率良く行うことができる。
【0028】残菜の回収は、残菜の落下を一括して行う
ことにより残菜の周辺への飛散を少なくし、残菜回収機
構28を小型化することができる。また、残菜回収機構
28の上方で散布されているシャワー13の水は、箱体
Wに受け入れられたもの以外は下方に降下し、反転箱体
滑降部16を滑降する箱体Wの底面および反転箱体滑降
部16を形成する2本のレールに降りかかるため、これ
らの周辺に付着あるいは飛散しようとする残菜を洗い流
すことができる。すなわち、反転箱体滑降部16を清掃
しながら、残菜回収を促進助成するため回収効率を向上
する。
【0029】蓋体分離部7を形成する2本のレール
R’,L’の間隔は、弁当箱MWの箱体Wの幅よりも広
幅であるが、蓋体Mよりはやや狭くしてあり、その縁部
分を箱体Wの両横に張出すように蓋体Mに係合浮上させ
ることにより、蓋体Mを箱体Wから分離させるようにす
る。しかし、分離部6が2本のレールR’,L’の蓋体
分離部7だけであると、蓋体Mと箱体Wとが強い摩擦力
で嵌合した弁当箱MWの場合には、レールR’,L’を
蓋体Mに係合させても、箱体Wが蓋体Mから分離しない
まま一体になって蓋体移送部9に進んだところで停止す
る。そのため後から移送されてくる蓋体Mがせき止めら
れて蓋体移送部9から装置外に溢れ出ることになる。
【0030】しかしながら、上述した装置では、蓋体分
離部7の下側に両側の側壁36から内方に突出するよう
に左右一対の箱体挟持部35が設けられているので、こ
の箱体挟持部35が箱体Wを挟持した状態にして蓋体分
離部7のレールR’,L’が係合することにより蓋体M
と箱体Wとを確実に分離する。また、左右の箱体挟持部
35による箱体の挟持幅は、箱体挟持部35をレール
R,Lと同様に幅調節機構24、25、26に連結し、
幅調節ハンドル27を回動させることにより調節可能で
あり、任意の大きさの弁当箱MWに対して対応できるよ
うになっている。
【0031】この箱体挟持部35としては、エラストマ
ーなどの弾性体から構成されたローラ37および/また
はスプリング等の弾性体を介して回転軸に直交する方向
に移動可能にしたローラ37から構成することが好まし
い。このようなローラ37から構成することにより、樹
脂で成形された箱体Wに微小な変形があったり、或いは
成形精度の悪いものであっても、それら変形や誤差を吸
収するようにすることができる。
【0032】箱体挟持部35の構成には、上記のような
ローラの代わりにベルトを使用するようにしてもよい。
このようなローラ或いはベルトはモーターなどの駆動源
によって強制的に回転駆動し、箱体Wを挟持しながら移
動させることにより効率よく蓋体Mを分離することがで
きる。箱体移送部8は、2本のレールR,Lの箱体Wの
両端部で支えて滑降させる構成にすることにより、箱体
Wに対する滑降抵抗を少なくし、シャワー13からの散
水を妨げないようにし、また下端の反転落下部14にお
ける回転羽根15に回動スペースを与えて箱体Wの底面
に叩打を与えるようにする。また、箱体Wから脱落する
残菜の落下を妨げないようにする。同様に、反転箱体滑
降部16も2本のレールR,Lで構成することにより、
箱体Wに対する滑降抵抗を少なくし、シャワー13から
の散水を妨げないようにし、かつ箱体Wから離脱する残
菜の落下を妨げないようにすることができる。
【0033】上記レールR,Lは、その支持幅が広すぎ
ると上述した作用効果を低減するので、細幅にすること
が望ましい。また、2本のレール間の間隔は、幅の異な
る各種の弁当箱に対応することができるように調節可能
にすることが望ましい。すなわち、2本のレールR,L
間の幅および箱体挟持部35の幅は、幅調節ハンドル2
7を右または左に回すと、回転伝達機構23を介して幅
調節機構24、25、26を回動させ、これらを一括し
て横方向に移動させて調節できるようにすることであ
る。このような一括調整により、各部分における調節差
異や誤調節がなくなり、箱体Wや蓋体Mの落下の走行詰
り、箱体Wの挟持ミスなどのトラブルを無くし、操業性
を円滑にすることができる。
【0034】洗浄装置Sでは、第1移送ライン1から蓋
体Mを蓋体導入部S1に供給し、また第2移送ライン2
から箱体Wを箱体導入部S2に供給し、それぞれ区分し
て供給するようにしているため、洗浄装置Sで洗浄後の
蓋体Mと箱体Wとを区分した状態で導出することができ
る。したがって、回収部では蓋体Mと箱体Wとを容易に
分離した状態にして収納容器に回収することができる。
【0035】また、洗浄装置Sの能力や幅などに応じ
て、蓋体Mおよび箱体Wを複数列にして供給することが
望ましい時は、蓋体移送部9の端部に仕分け装置12を
設ければ、蓋体供給部10を複数列にして蓋体導入部S
1に供給することができ、また箱体移送部17の端部に
仕分け装置22を設ければ、箱体供給部21を複数列に
なして箱体導入部S2に供給することができる。
【0036】洗浄装置Sは、回収弁当箱の洗浄専用とし
て設けたものでもよく、或いは茶碗、皿などの他の食器
類や食器籠なども洗浄する兼用の洗浄装置として設ける
ようにしてもよい。
【0037】
【実施例】
実施例1 市販の洗浄装置(株式会社アイホー社製“型式ED2−
5L”)に、図に示した構成からなる回収弁当箱の洗浄
前処理装置を組合わせた構成にし、弁当箱として168
×120×45mm(500cc)(三信加工株式会社製
“P−7R”弁当箱舟型)を使用し、その一部の弁当箱
に箱体と蓋体の嵌合部を一部分変形して分離しにくい状
態にしたものを混合して前処理と洗浄作業を行った。ま
た、比較のために、上記洗浄前処理装置から箱体挟持部
を取り外した状態の構成にして、同様の前処理と洗浄作
業を行った。
【0038】その結果、箱体挟持部を設けなかった装置
の場合は、変形弁当箱が通過する度に弁当箱が停止して
連続作業を中断せざるを得なかったが、箱体挟持部を設
けた構成にした装置の場合は、変形弁当箱も蓋体と箱体
とが円滑に分離され、連続操業することが可能であっ
た。 実施例2 実施例1における洗浄装置を株式会社アイホー社製“型
式ED2−3S”に変更し、弁当箱を実施例1のサイズ
よりも小形の160×110×45mmの弁当箱に変更し
て前処理と洗浄作業を行った。洗浄結果は、実施例1と
同様の結果を得た。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、回収
弁当箱を蓋体と箱体とに確実に分離して洗浄装置に整列
して供給することができ、また蓋体が分離された後の箱
体に、シャワーから水を供給し、しかる後に反転させる
ようにするため箱体内の残菜を容易に分離することがで
き、洗浄装置へ残菜を導入しないようにするため洗浄効
率を向上することができる。また、箱体から分離された
残菜はシャワーの水によって集中させることができ、周
辺に対して散乱しないようにするため衛生的にすること
ができる。
【0040】また、第1移送ラインと第2移送ラインと
を併設するようにしたことにより、回収弁当箱を前処理
する装置全体を小型化し、設置面積を小さくすることが
でき、かつそれによって前処理作業性を向上することが
できる。また、実施形態のように、箱体挟持部、箱体移
送部、箱体反転部、反転箱体移送部などの幅を調節可能
にすると、幅寸法の異なる種々の回収弁当箱に対応する
ことができ、汎用性を有するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回収弁当箱の洗浄前処理装置の概
略平面図である。
【図2】図1の第1のラインの概略側面図である。
【図3】図1の回転部の概略平面図である。
【図4】図1の第2のラインの概略側面図である。
【図5】図1の分離部の拡大概略平面図である。
【図6】図5のP−Q縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1移送ライン 2 第
2移送ライン 3 回転部 4 導
入部 5 移送部 6 分
離部 7 蓋体分離部 8 箱
体移送部 9 蓋体移送部 10 蓋体
供給部 11 駆動部 12 仕
分け装置 13 シャワー 14 反
転落下部 15 回転羽根 16 反
転箱体滑降部 17 箱体移送部 18 内
側ガイド板 19 外側ガイド板 20 下
降箱体移動部 21 箱体供給部 22 仕
分け装置 23 回転伝達機構 24,2
5,26 幅調節機構 27 幅調節ハンドル 28 残
菜回収機構 29 残菜シュート 30 残
菜集中装置 31 残菜受槽 32,3
3,34 モータ 35 箱体挟持部 36 側
壁 37 ローラ S 洗
浄装置 S1 蓋体導入部 S2 箱
体導入部 M 蓋体 W 箱
体 MW 弁当箱 L,R,
L’,R’ レール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄装置の導入側に、回収弁当箱の導入
    部を有する第1移送ラインと、下流側が前記洗浄装置の
    導入側に接続する第2移送ラインとを併設し、前記第1
    移送ラインの導入部に受け入れた回収弁当箱を移送部に
    より蓋体分離部と箱体挟持部とを配置した分離部へ送
    り、該分離部で前記箱体挟持部で回収弁当箱の箱体を挟
    持しながら前記蓋体分離部により蓋体を分離し、分離後
    の蓋体を蓋体移送部に移して前記洗浄装置に供給する一
    方、分離後の箱体を前記蓋体移送部の下側に分岐する箱
    体移送部を滑降させながら該箱体に水を散布し、次いで
    該箱体移送部の下端で該箱体を表裏に反転させながら、
    該箱体の底面外側を回転羽根で殴打して残菜を下方の残
    菜回収部に落下させ、さらに反転後の箱体を反転箱体滑
    降部を滑降させて回転部に至らせ、該回転部を介して前
    記第2移送ラインの上流側に移行させて前記洗浄装置に
    供給するようにする回収弁当箱の洗浄前処理方法。
  2. 【請求項2】 前記箱体挟持部の挟持幅を調整可能にし
    た請求項1に記載の回収弁当箱の洗浄前処理方法。
  3. 【請求項3】 前記箱体移送部の左右両側に側壁を設
    け、該側壁から前記箱体挟持部を突出させてなる請求項
    1または2に記載の回収弁当箱の洗浄前処理方法。
  4. 【請求項4】 前記箱体挟持部を左右一対の回転体で構
    成し、該回転体により回収弁当箱の箱体を挟持しながら
    強制移送するようにした請求項1乃至3のいずれかに記
    載の回収弁当箱の洗浄前処理方法。
  5. 【請求項5】 洗浄装置の導入側に、回収弁当箱の導入
    部を有する第1移送ラインと、下流側が前記洗浄装置の
    導入側に接続する第2移送ラインとを併設し、前記第1
    移送ラインに前記回収弁当箱の導入部に続いて移送部を
    設け、該移送部の端部に分離部を接続すると共に、該分
    離部に蓋体分離部と箱体挟持部とを配置し、該蓋体分離
    部の上方側に該蓋体分離部で分離後の蓋体を前記洗浄装
    置へ移送する蓋体移送部を配置する一方、該蓋体分離部
    の下方側に該蓋体分離部で分離後の箱体を滑降させる箱
    体移送部を配置すると共に、その上部に滑降中の箱体に
    水を散布するシャワーを設置し、該箱体移送部の下端に
    箱体を表裏に反転させる反転落下部と該反転中の箱体の
    底面外側を殴打する回転羽根とを設け、該反転落下部に
    反転箱体滑降部を接続すると共に、該反転落下部と反転
    箱体滑降部との下方に残菜回収機構を配置し、前記反転
    箱体滑降部の端部を回転部を介して前記第2移送ライン
    の上流側に接続した回収弁当箱の洗浄前処理装置。
  6. 【請求項6】 前記箱体移送部の左右両側に側壁を設
    け、該側壁から前記箱体挟持部を突出させてなる請求項
    5に記載の回収弁当箱の洗浄前処理装置。
  7. 【請求項7】 前記箱体挟持部の挟持幅を調整可能にし
    た請求項5または6に記載の回収弁当箱の洗浄前処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記箱体挟持部を左右一対の回転体で構
    成し、該回転体により回収弁当箱の箱体を挟持しながら
    強制移送するようにした請求項5乃至7のいずれかに記
    載の回収弁当箱の洗浄前処理装置。
JP30965896A 1996-04-10 1996-11-20 回収弁当箱の洗浄前処理方法および装置 Pending JPH09327430A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011126682A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd パレット搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011126682A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd パレット搬送装置

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