JPH0932495A - 袋詰コンクリートライニング工法 - Google Patents
袋詰コンクリートライニング工法Info
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- JPH0932495A JPH0932495A JP7182605A JP18260595A JPH0932495A JP H0932495 A JPH0932495 A JP H0932495A JP 7182605 A JP7182605 A JP 7182605A JP 18260595 A JP18260595 A JP 18260595A JP H0932495 A JPH0932495 A JP H0932495A
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Abstract
体の裏込材充填、ECL工法でのコンクリート漏れや地
山内での充填精度、吹付工法における粉塵発生やはね返
り、吹付材の品質管理等における問題点を解消し、施工
工程を簡素化し、地山に密着したライニングを構築で
き、しかも工期短縮とコストの低減を図る。 【解決手段】 シールド掘進に伴い、リング状に内型枠
5を組立て、透水性の袋6を配設し、内型枠5の切羽側
に設置したプレスリング4と、内型枠5と、既設覆工体
8と、地山とで囲まれた空間で、袋6内にコンクリート
7を加圧打設し、リング状の袋詰コンクリートライニン
グ8を形成し覆工体とする。加圧により袋詰コンクリー
トは所定範囲に膨らみ、かつ袋内のコンクリートは脱水
され、密実な袋詰コンクリートのライニングが容易に形
成され、そのため、短工期、低コストで高精度のトンネ
ル外殻部を構築できる。
Description
イニング工法に係り、特に、トンネル全断面を同時に掘
進するシールド工法の地山の支保に好適な袋詰コンクリ
ートライニング工法に関する。
するシールド工法では、まず、シールド掘進機による地
中の掘進と並行して、掘進機の直後で、鋼製や鉄筋コン
クリート製などの既製のセグメントを地山内周面に組み
立て、これを覆工体(ライニング)としてトンネル外殻
部を構築していた(図8参照)。
crete Lining)工法と称するコンクリート
直打設工法では、シールド掘進機によるトンネル全断面
の掘進と並行して、掘進機後方に内型枠を組み立て、こ
の内型枠と地山面との間に、コンクリートを打設充填し
て、このコンクリート製覆工体によりトンネル外殻部を
構築していた。
山岳トンネル等の比較的強固な自立性地盤のトンネルで
は、掘進にともなって露出する地山内周面に、コンクリ
ート、モルタル等を吹き付け、この吹付コンクリートま
たは吹付モルタルを覆工体としてトンネル外殻部を構築
していた。
グメントを組み立てて覆工体とする工法の場合、地山と
セグメントとの間の、掘進機の外側スキンプレートの厚
さに相当する間隙に、地山の崩れを防ぐために、裏込め
材と称するモルタル等の材料を充填する必要があり、材
料および複雑な施工手間が必要となる。また、地山内に
裏込め材を直接注入するため、完全充填には難しい問題
があった。
枠が必要であり、加えて、打設コンクリートが漏れない
ような型枠の端の処理や、コンクリートの品質確保のた
めの工夫が必要であり、さらに、地山内でのコンクリー
ト充填精度が不正確で、涌き水のある地山では、コンク
リートの品質確保が困難であった。
は、吹付にともなう粉塵の発生やはね返りによる作業環
境の悪化や吹付材のロス、あるいは、吹付材であるコン
クリート等の流動性、急結性、地山との付着性などの品
質管理に多大の配慮が必要であった。
ング工法において、上記従来技術の問題点を解消し、施
工工程を簡素化し、地山に密着したライニングを構築で
き、しかも工期短縮とコストの低減を図ることを目的と
する。
に本発明は、以下の手段を採用した。請求項1記載の発
明は、シールド掘進機により掘進されるトンネルの地山
内周壁に沿って、覆工体を構築するライニング工法であ
って、前記トンネルの地山内周壁に沿って周方向に内型
枠を組み立て、前記内型枠の上に透水性の袋を配設し、
前記袋内にコンクリートを加圧打設して形成する袋詰コ
ンクリートライニングを前記覆工体とすることを特徴と
し、それにより、打設コンクリートが袋から漏れること
なく、しかも加圧によって打設コンクリートは脱水さ
れ、密実な袋詰コンクリートを地山に密着した所定範囲
に形成することができる。
ド掘進機の一掘進過程ごとに前記袋詰コンクリートライ
ニングを形成し、これをくり返して前記覆工体を構築す
ることを特徴とし、それにより、簡素化した施工工程で
トンネル外殻部を構築することができる。
ド掘進機は、前記袋詰コンクリートライニングに反力を
とって掘進することを特徴とし、それにより、掘進工程
が簡素化するとともに、袋内の打設コンクリートの脱水
も可能となる。
ド掘進機は既設覆工体に掘進反力をとるプレスリングを
具備し、前記プレスリングと、前記内型枠と、前記既設
覆工体と、地山とにより囲まれる所定範囲に、前記袋詰
コンクリートライニングを形成することを特徴とし、そ
れにより、打設コンクリートを所定範囲に限定でき、し
かも、地山と既設覆工体とに密着した袋詰コンクリート
ライニングを形成できる。
コンクリートの漏出を防止するとともに、コンクリート
内に含まれる水分を流出させる透水性の不織布または織
布からなることを特徴とし、それにより、袋内の打設コ
ンクリートが地山や地下水と直接接触することがないの
で、コンクリートの品質劣化が防止される。また、脱水
作用により、高強度のコンクリートを早期に形成でき
る。
コンクリートを打設する打設圧力により、前記袋から打
設コンクリート内に含まれる水分を流出させることを特
徴とし、それにより、打設コンクリートの脱水作用を促
す手段を簡素化した。
ド掘進機の掘進反力をとるプレスリングによって、前記
コンクリートを打設した袋を外側から押圧することによ
り、打設コンクリート内に含まれる水分を袋から流出さ
せることを特徴とし、それにより、打設コンクリートの
早期脱水が可能となる。
ド掘進機の掘進方向に前後して並列する隣り合う袋詰コ
ンクリートライニングどうしの隣接部を、互いに係合す
るように形成することを特徴とし、それにより、袋詰コ
ンクリートライニングによる覆工体が一体化し、より強
固な外殻部が構築される。
リートを打設した袋の切羽側を押圧するプレスリング
は、前記袋を押圧する押圧面が所定形状を有し、前記押
圧面の所定形状によって、隣接する袋詰コンクリートラ
イニングどうしの隣接面が互いに係合するように形成さ
れることを特徴とし、それにより、掘進工程とライニン
グどうしの一体化とを同時に行い、施工工程が簡素化す
る。
コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内周壁
に沿って、周方向にエンドレスのリング状に形成するこ
とを特徴とし、それにより、一体化した強固な袋詰コン
クリートライニングが形成できる。
コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内周壁
に沿って、周方向に複数の円弧状ライニングを形成し、
前記複数のライニングの端部どうしを接続してリング状
に形成することを特徴とし、それにより、設計および施
工自由度が増す。
コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内周壁
の周方向に沿って部分的に形成することを特徴とし、そ
れにより、例えば、シールド掘進機の掘進反力をとるの
に必要な部分にのみ効率的にライニングを形成すること
ができる。
コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内周壁
に沿って円弧状に形成し、山岳トンネル等の自立性地盤
における覆工体に適用することを特徴とし、それによ
り、従来この種の山岳トンネルに適用されるコンクリー
ト直吹付工法による作業環境の悪化を改善できる。
ルド掘進機の代わりに移動式内枠支保手段を用い、前記
内型枠に前記内枠を適用して、山岳トンネル等の自立性
地盤を掘削することを特徴とし、それにより、山岳トン
ネル等の覆工体を効率的に形成することができる。
コンクリートライニングを、水道管、ガス管、電気管等
の布設時のサヤ管として適用することを特徴とし、それ
により、大口径トンネルに限らず、産業上の広い分野に
適用することができる。
掘進機により掘進されるトンネルの地山内周壁に沿っ
て、覆工体を構築するライニング工法であって、前記シ
ールド掘進機の掘進にともなって、前記トンネルの地山
内周壁に沿ってリング状に内型枠を組み立て、前記内型
枠の上にリング状に透水性の袋を配設し、掘進時に既設
の覆工体から前記シールド掘進機の推進反力をとるプレ
スリングを前記内型枠の切羽側に配置し、前記袋内にコ
ンクリートを加圧打設することにより、前記プレスリン
グと、前記内型枠と、前記既設覆工体と、地山とにより
囲まれる所定範囲に袋詰コンクリートライニングを形成
し、次いで、前記袋詰コンクリートライニングに前記プ
レスリングを押し当てて前記シールド掘進機を掘進さ
せ、同様に袋詰コンクリートライニングをくり返し形成
して掘進方向に前後して並列させ、前記並列させた袋詰
コンクリートライニングを前記覆工体とすることを特徴
とし、それにより、透水性の袋内にコンクリートを加圧
打設するのでコンクリートの漏れが防止され、また、コ
ンクリートが地山や地下水に直接触れないので品質の劣
化を防止でき、地山に密着して所定範囲にライニングを
構築できる。さらに、加圧脱水により密実で強度の高い
コンクリートが早期に得られ、作業効率が向上し、土質
条件に応じて覆工形状を変えるという設計自由度や施工
自由度もある。また、粉塵発生やはね返り等の作業環境
の悪化も解消し、簡素化した施工工程で、精度のよいラ
イニングを構築でき、工期短縮とコストの低減を図るこ
とができる。
れかの工法において、前記コンクリートは、ファイバー
コンクリートであることを特徴とし、それにより、トン
ネル覆工体であるコンクリートの強度が向上する。
れかの工法におけるコンクリートに代えて、モルタルを
用いることを特徴とし、それにより、それぞれコンクリ
ートの場合と同様の作用を生じさせることができる。
参照して説明する。なお、以下の説明では、コンクリー
トを用いる場合についてのみ説明するが、本発明はこれ
に限定されず、コンクリートの代わりにモルタルを用い
た場合も本発明の適用範囲である。
の一部断面斜視図である。図1において、本実施例工法
におけるシールド掘進機1は、シールドスキンプレート
2で形成される円形の口径全断面を掘削し、シールドジ
ャッキ3を具備して、シールドジャッキ3の先端にはプ
レスリング4が設けられている。
立てられ、この内型枠5と地山との間隔で、透水性のあ
る高強度の袋6内にコンクリート7を打設し、袋詰コン
クリートライニング8を形成してトンネル外殻部を構築
する。プレスリング4は、構築した既設の袋詰コンクリ
ートライニング8からシールド掘進力を得、また、打設
したコンクリート7に対して袋6の外部から加圧力を伝
える。
明する。袋6は、透水性があり、かつ引張強度の十分大
きいものである。透水性は繊維の織り方で確保してもよ
く、また透水孔の形成された合成化合物でできたもので
もよい。この透水性と強度により、袋内にコンクリート
を打設充填したとき、地山に袋を密着させ、所定範囲に
コンクリートをとどめることができ、かつ、打設圧力を
高く維持して、コンクリート内に含まれる水分を袋から
流出させることができる。そのため、コンクリートの密
度が高められ、コンクリート強度を確保することができ
る。本発明者らの実験では、袋内にコンクリートを加圧
打設したとき、スランプが殆ど“0”に近いコンクリー
トを得ることができた。
工程を説明する。 図2に示すように、シールドジャッキ3を作動し
て、プレスリング4を既設の袋詰コンクリートライニン
グ8に押し当ててシールド掘進力を得、シールド掘進機
1を一掘進過程(1サイクル長)前進させる。
進終了後、掘進機後部のシールドスキンプレート2内
で、地山との間に一定の間隔を設けてリング状に内型枠
5を組み立て、プレスリング4を引き込み、この内型枠
5の外周上に袋6を配設する。その後、内型枠5の切羽
側端部に設置したプレスリング4と、内型枠5と、既設
覆工体である袋詰コンクリートライニング8と、地山と
で囲まれた空間に相当する体積のコンクリートを、袋6
内に加圧打設する。
ート輸送管10からコンクリートを加圧打設し、同時に
次の掘進準備を行い、コンクリート圧入後、再び図2に
示すように、シールドジャッキ3を作動して、プレスリ
ング4を既設の袋詰コンクリートライニング8に押し当
ててシールド掘進力を得、シールド掘進機1を1サイク
ル長前進させる。これらの工程をくり返してトンネル外
殻部が構築される。
詰コンクリートライニング8の縦断面を示している。地
山と内型枠5との間に、リング状の袋詰コンクリートラ
イニング8が隙間なく構築されている。本実施例では、
袋詰コンクリートライニング8はエンドレスのリング状
に形成しているが、図中点線11で示すように、例えば
2つの半円状の袋詰コンクリートを点線11で接続して
リング状に構成することもできる。
た袋詰コンクリートライニング8a、8bの隣接部を示
す図で、外力に対してより強固になるように、袋詰コン
クリートを押圧するプレスリング4を工夫することによ
って、ライニング8aとライニング8bとの隣接面12
が、互いにかみ合うように構成したものである。
グ8a、8bの隣接部の一例を示す図で、図示するよう
に、プレスリング4aの押圧面を、断面が凸の円弧状に
なるように形成し、これで押圧された袋詰コンクリート
ライニング8aの切羽側は凹の円弧状に形成される。次
いで、これに隣接してコンクリート打設される袋詰コン
クリートライニング8bは、ライニング8aとの隣接面
12aが、コンクリート打設の加圧力およびプレスリン
グ4aの押圧力により、ライニング8aの凹型側面には
め合わされるように凸型の円弧状に形成される。
グ8a、8bの隣接部の他の例を示す図で、図示するよ
うに、プレスリング4bの押圧面を傾斜した形状に形成
し、これで押圧された袋詰コンクリートライニング8a
の切羽側も傾斜して形成される。次いで、これに隣接し
てコンクリート打設される袋詰コンクリートライニング
8bは、ライニング8aとの隣接面12bが、コンクリ
ート打設の加圧力およびプレスリング4bの押圧力によ
り、ライニング8aの傾斜側面に合わせて傾斜して形成
される。
グ8a、8bの隣接部のさらに他の例を示す図で、図示
するように、プレスリング4cの押圧面を、断面が凸の
三角形状になるように形成し、これで押圧された袋詰コ
ンクリートライニング8aの切羽側は、断面が凹型三角
形状に形成される。次いで、これに隣接してコンクリー
ト打設される袋詰コンクリートライニング8bは、ライ
ニング8aとの隣接面12cが、コンクリート打設の加
圧力およびプレスリング4aの押圧力により、ライニン
グ8aの凹型側面にはめ合わされるように、凸型の三角
形状に形成される。
グ8a、8bの隣接部のさらに他の例を示す図で、図示
するように、プレスリング4aの押圧面に段差を形成
し、これで押圧された袋詰コンクリートライニング8a
の切羽側にも段差が形成される。次いで、これに隣接し
てコンクリート打設される袋詰コンクリートライニング
8bは、ライニング8aとの隣接面12dが、コンクリ
ート打設の加圧力およびプレスリング4aの押圧力によ
り、ライニング8aの段差にかみ合うような段差に形成
される。
トライニング8a、8bの互いの隣接面を、互いにかみ
合うように構成することにより、ライニングどうしが一
体的な構造となり、外力に対して、より一層強固なトン
ネル外殻部とすることができる。
を示す図で、図7は本実施例によるトンネル外殻部を示
す図で、袋詰コンクリートライニング8によるリング状
の覆工体が連続して一次覆工を構成している。図8は従
来例を示す図で、鋼製セグメント20を組み立てること
により一次覆工を構成している。図示するように、鋼製
セグメント20には、周方向のセグメント継手21と、
掘進方向にとなり合うセグメントどうしのリング継手2
2が設けられ、図7に示した本実施例のものより、複雑
な構成となっている。
えば岩盤などのような比較的強固な自立性地盤からなる
山岳トンネル等に、本発明の袋詰コンクリートライニン
グ工法を適用した実施例を説明する。図9に示すよう
に、掘進に伴って、断面半円状の内型枠30を組み立
て、地山と内型枠30との間の空間に、透水性の袋31
を設置し、袋31内にコンクリートを加圧打設する。こ
のようにして形成した半円状の袋詰コンクリートライニ
ング32を連続して並べ、トンネル覆工体とする。
小断面のトンネルに対して、露出した地山内周面に、コ
ンクリート、またはモルタル等を吹き付けて覆工体を構
築する場合に比較して、吹付にともなう粉塵の発生やは
ね返りによる作業環境の悪化や吹付材のロスが防止さ
れ、また、品質の確保された密実なコンクリートを、地
山に密着させて所定範囲に打設することができる。
掘削し、同時に掘削部直後に支保部を備えた、いわゆる
ブレード支保機の斜視図である。このブレード支保機
は、掘削部35のブレードを順次押し出すことによって
掘削前進し、後方の覆工部36内に内型枠部37を常備
し、覆工部36内の内型枠部37に配置した袋にコンク
リートを打設して袋詰コンクリートライニングを形成し
た後、内型枠部37をブレード内に引き寄せて、尺取虫
のように掘進できるようになっている。なお、符号38
は既設の袋詰コンクリートライニングからなる覆工体で
ある。
るときのサヤ管を示す断面図で、図11は本発明工法を
適用した場合、図12は従来のセグメントを組み立てた
場合を示している。図11に示すように、前述の実施例
と同様にして、サヤ管40をリング状の袋詰コンクリー
ト41を並列して構成し、この袋詰コンクリート製サヤ
管40内に、内径d=1000〜2000mmの水道管
42を設置し、周囲の300〜400mmの空隙にコン
クリート43を充填する。一方、図12に示す従来工法
では、セグメント44を組み立ててサヤ管を構成するの
で、手間がかかり、材料コストも高い。
リートによる実施例によれば、次のような優れた作用効
果がある。
によって、コンクリートを限定された所定範囲にとどめ
ることができる。
ングにより、地山に密着したライニングを構築できる。
ることによって脱水され、コンクリート強度があがる。
密度の高いコンクリートが得られる。
近い状態のコンクリートになるため、妻側(切羽側)の
型枠が不要である。
ートは直接地山や地下水に触れることがないので、品質
の劣化を防止できる。
り、コンクリートの締固め状態が早期に得られ、掘進機
の推進反力を早期にとれる。
成する覆工体が、現地で施工できるので、コストダウン
につながる。
工できるという施工自由度がある。従来の既成コンクリ
ートセグメント等は、変更に追従するのが容易ではなか
った。
う設計自由度がある。
に以下のように広く適用できる。 1.普通シールドの一次覆工用のトンネルライニング。 2.山岳トンネルの一次覆工。 3.トンネル内への、水道管、ガス管、電気管等の布設
時のサヤ管。 4.TBM(Tunnel Boring Machi
ne)工法において、トンネル内壁面の全範囲、もしく
は必要範囲での仮巻き。
も、次に述べるような手段を含むものである。 (A)内型枠は、鋼製のパネル型枠に限定されず、例え
ばH型鋼を地山内周壁の周方向に沿って組立て、このH
型鋼を掘進方向に適当なピッチで仮設し、フランジ面を
利用して袋を配置しコンクリートを打設することによ
り、H型鋼間の間隔から覆工部が容易に点検でき、ま
た、コストも低くなる。
方向に沿って、全周にわたって構築するのではなく、例
えば掘進反力をとる部分とか、あるいは地層条件などに
より、必要な部分のみに覆工体を構築し、その他の部分
は、例えば吹付工法等、他の工法を採用することによ
り、効率的で、経済的なトンネル覆工が可能である。
ルド掘進機の後部(テール部)スキンプレート内で行う
ばかりでなく、例えば、山岳トンネルなどのように、地
盤が岩盤のように強固な自立性の地山の場合、スキンプ
レート外でコンクリートを打設できることはもちろんで
ある。
用できることは前述したが、コンクリート自体も、例え
ばファイバーコンクリートを袋内に打設充填することに
より、コンクリート内に混入された繊維質であるファイ
バーによって、鉄筋コンクリートのように強固な袋詰コ
ンクリート覆工体ができる。
きる。例えば、袋の適当な方向に炭素繊維等を配置し、
曲げに対する耐力を増加さることにより、覆工体の強度
を袋内の打設コンクリートのみに依存するのでなく、袋
の強度も加えることができるので、より強固な覆工体に
することができる。
覆工工法において、透水性の袋内にコンクリートを加圧
打設するので、コンクリートが漏れることがなく、ま
た、コンクリートが地山や地下水に直接触れることがな
いので品質の劣化を防止でき、所定の範囲に地山に密着
してライニングを構築できる。さらに、加圧脱水により
密実で強度の高いコンクリートが早期に得られ、作業効
率が向上し、土質条件に応じて覆工形状を変えるという
設計自由度や施工自由度もある。また、粉塵発生やはね
返り等の作業環境の悪化も解消し、簡素化した施工工程
で、精度のよいライニングを構築でき、工期短縮とコス
トの低減を図ることができる。
部断面斜視図である。
である。
程を説明する断面図である。
工程を説明するための断面図である。
イニングの隣接部を説明するための断面図である。
殻部を示す斜視図である。
のトンネル外殻部を示す斜視図である。
トンネルに、本発明の袋詰コンクリートライニング工法
を適用した実施例を説明する断面図である。
ード支保機の斜視図である。
した実施例の断面図である。
するための断面図である。
部 20 鋼製セグメント 21 セグメント継手 22 リング継手 30 内型枠 31 袋 32 袋詰コンクリートライニング 35 掘削部 36 覆工部 37 内型枠部 38 既設覆工体 40 サヤ管 41 袋詰コンクリート 42 水道管 43 充填コンクリート 44 セグメント
Claims (18)
- 【請求項1】 シールド掘進機により掘進されるトンネ
ルの地山内周壁に沿って、覆工体を構築するライニング
工法であって、前記トンネルの地山内周壁に沿って周方
向に内型枠を組み立て、前記内型枠の上に透水性の袋を
配設し、前記袋内にコンクリートを加圧打設して形成す
る袋詰コンクリートライニングを前記覆工体とすること
を特徴とする袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の工法において、前記シ
ールド掘進機の一掘進過程ごとに前記袋詰コンクリート
ライニングを形成し、これをくり返して前記覆工体を構
築することを特徴とする袋詰コンクリートライニング工
法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の工法において、前記シ
ールド掘進機は、前記袋詰コンクリートライニングに反
力をとって掘進することを特徴とする袋詰コンクリート
ライニング工法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の工法において、前記シ
ールド掘進機は既設覆工体に掘進反力をとるプレスリン
グを具備し、前記プレスリングと、前記内型枠と、前記
既設覆工体と、地山とにより囲まれる所定範囲に、前記
袋詰コンクリートライニングを形成することを特徴とす
る袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の工法において、前記袋
は、コンクリートの漏出を防止するとともに、コンクリ
ート内に含まれる水分を流出させる透水性の不織布また
は織布からなることを特徴とする袋詰コンクリートライ
ニング工法。 - 【請求項6】 請求項1に記載の工法において、前記袋
内にコンクリートを打設する打設圧力により、前記袋か
ら打設コンクリート内に含まれる水分を流出させること
を特徴とする袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の工法において、前記シ
ールド掘進機の掘進反力をとるプレスリングによって、
前記コンクリートを打設した袋を外側から押圧すること
により、打設コンクリート内に含まれる水分を袋から流
出させることを特徴とする袋詰コンクリートライニング
工法。 - 【請求項8】 請求項1に記載の工法において、前記シ
ールド掘進機の掘進方向に前後して並列する隣り合う袋
詰コンクリートライニングどうしの隣接部を、互いに係
合するように形成することを特徴とする袋詰コンクリー
トライニング工法。 - 【請求項9】 請求項1に記載の工法において、前記コ
ンクリートを打設した袋の切羽側を押圧するプレスリン
グは、前記袋を押圧する押圧面が所定形状を有し、前記
押圧面の所定形状によって、隣接する袋詰コンクリート
ライニングどうしの隣接面が互いに係合するように形成
されることを特徴とする袋詰コンクリートライニング工
法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の工法において、前記
袋詰コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内
周壁に沿って、周方向にエンドレスのリング状に形成す
ることを特徴とする袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項11】 請求項1に記載の工法において、前記
袋詰コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内
周壁に沿って、周方向に複数の円弧状ライニングを形成
し、前記複数のライニングの端部どうしを接続してリン
グ状に形成することを特徴とする袋詰コンクリートライ
ニング工法。 - 【請求項12】 請求項1に記載の工法において、前記
袋詰コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内
周壁の周方向に沿って部分的に形成することを特徴とす
る袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項13】 請求項1に記載の工法において、前記
袋詰コンクリートライニングを、前記トンネルの地山内
周壁に沿って円弧状に形成し、山岳トンネル等の自立性
地盤における覆工体に適用することを特徴とする袋詰コ
ンクリートライニング工法。 - 【請求項14】 請求項1に記載の工法において、前記
シールド掘進機の代わりに移動式内枠支保手段を用い、
前記内型枠に前記内枠を適用して、山岳トンネル等の自
立性地盤を掘削することを特徴とする袋詰コンクリート
ライニング工法。 - 【請求項15】 請求項1に記載の工法において、前記
袋詰コンクリートライニングを、水道管、ガス管、電気
管等の布設時のサヤ管として適用することを特徴とする
袋詰コンクリートライニング工法。 - 【請求項16】 シールド掘進機により掘進されるトン
ネルの、地山内周壁に沿って覆工体を構築するライニン
グ工法であって、前記シールド掘進機の掘進にともなっ
て、前記トンネルの地山内周壁に沿ってリング状に内型
枠を組み立て、前記内型枠の上にリング状に透水性の袋
を配設し、掘進時に既設の覆工体から前記シールド掘進
機の推進反力をとるプレスリングを前記内型枠の切羽側
に配置し、前記袋内にコンクリートを加圧打設すること
により、前記プレスリングと、前記内型枠と、前記既設
覆工体と、地山とにより囲まれる所定範囲に袋詰コンク
リートライニングを形成し、次いで、前記袋詰コンクリ
ートライニングに前記プレスリングを押し当てて前記シ
ールド掘進機を掘進させ、同様に袋詰コンクリートライ
ニングをくり返し形成して掘進方向に前後して並列さ
せ、前記並列させた袋詰コンクリートライニングを前記
覆工体とすることを特徴とする袋詰コンクリートライニ
ング工法。 - 【請求項17】 請求項1ないし16のうちいずれかに
記載の工法において、前記コンクリートは、ファイバー
コンクリートであることを特徴とする袋詰コンクリート
ライニング工法。 - 【請求項18】 請求項1ないし16のうちいずれかに
記載の工法におけるコンクリートに代えて、モルタルを
用いることを特徴とする袋詰モルタルライニング工法。
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- 1995-07-19 JP JP7182605A patent/JP2784512B2/ja not_active Expired - Fee Related
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