JPH09324882A - 流体用可撓性導管、およびその施工方法 - Google Patents
流体用可撓性導管、およびその施工方法Info
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- JPH09324882A JPH09324882A JP14153896A JP14153896A JPH09324882A JP H09324882 A JPH09324882 A JP H09324882A JP 14153896 A JP14153896 A JP 14153896A JP 14153896 A JP14153896 A JP 14153896A JP H09324882 A JPH09324882 A JP H09324882A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (1) 施工現場に設置した流体用導管を壁材や
床材で隠蔽する際に、導管の損傷の有無の検査が容易な
流体用導管を提供する、(2) 施工現場に設置した流体用
導管を壁材や床材で隠蔽し、釘打しつつ固定する際に誤
って流体用導管を破損した場合の検出の容易な施工方法
を提供する。 【解決手段】 第1発明は、外周が内側から少なくとも
導電体層、絶縁体層、導電体層の順に構成されてなる被
覆層で被覆されてなる流体用導管を特徴とし、第2発明
は、第1発明に係る流体用導管の二層の導電体層を介し
て電流検出回路を形成して、この回路に電流検出装置を
接続して電流を検出しながら、流体用導管を隠蔽した壁
材や床材を釘打しつつ固定することを特徴とする。 【効果】 上記課題が解決される。
床材で隠蔽する際に、導管の損傷の有無の検査が容易な
流体用導管を提供する、(2) 施工現場に設置した流体用
導管を壁材や床材で隠蔽し、釘打しつつ固定する際に誤
って流体用導管を破損した場合の検出の容易な施工方法
を提供する。 【解決手段】 第1発明は、外周が内側から少なくとも
導電体層、絶縁体層、導電体層の順に構成されてなる被
覆層で被覆されてなる流体用導管を特徴とし、第2発明
は、第1発明に係る流体用導管の二層の導電体層を介し
て電流検出回路を形成して、この回路に電流検出装置を
接続して電流を検出しながら、流体用導管を隠蔽した壁
材や床材を釘打しつつ固定することを特徴とする。 【効果】 上記課題が解決される。
Description
【0001】
【産業条の利用分野】本発明は、流体用可撓性導管、お
よびその施工方法に関する。さらに詳しくは、一般の住
宅、集合住宅または商業ビルなどの建築物に用いられる
給水・給湯用の配管、床暖房用の配管、ガス管などに用
いられる流体用可撓性導管(以下、単に「導管」と言う
ことがある)に関し、施工する際に誤って釘を流体用可
撓性導管に打ち込んだ際には、これを素早く検出しつつ
施工する方法に関する。
よびその施工方法に関する。さらに詳しくは、一般の住
宅、集合住宅または商業ビルなどの建築物に用いられる
給水・給湯用の配管、床暖房用の配管、ガス管などに用
いられる流体用可撓性導管(以下、単に「導管」と言う
ことがある)に関し、施工する際に誤って釘を流体用可
撓性導管に打ち込んだ際には、これを素早く検出しつつ
施工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の住宅、集合住宅、ホテルお
よび商業ビルなどの建築物において、水周りユニットの
配管または他の流体用導管としては、耐蝕性、耐震性、
施工性などの観点から、プラスチック製の可撓性導管が
多用されるようになった。
よび商業ビルなどの建築物において、水周りユニットの
配管または他の流体用導管としては、耐蝕性、耐震性、
施工性などの観点から、プラスチック製の可撓性導管が
多用されるようになった。
【0003】一般に、上記のような建築物を建築する際
に上記の流体用導管は、配管工事終了後に配管部分は壁
材や床材で隠蔽される。その際、壁材や床材をたる木、
桟などに釘打ちして固定するが、誤って導管に釘打ちし
て、導管の壁面を損傷させたり、導管の壁面を貫通した
穴を開けたりすることがある。このような導管の損傷し
た壁面、壁面を貫通した穴などは、壁材や床材で隠蔽さ
れているために発見し難く、導管の損傷部分から漏洩し
た液体の流体による汚染は、流体漏洩が相当進行してか
ら観察され、高層の集合住宅、ホテルなどの場合には、
下層の部屋の天井や壁面にシミや腐食が顕れて初めて発
見されることが多かった。この様な状態に至ってからの
発見では、手遅れになるという問題があった。流体がガ
スの場合には、住宅、部屋に充満して、火災やガス中毒
が発生する危険があるという問題があった。
に上記の流体用導管は、配管工事終了後に配管部分は壁
材や床材で隠蔽される。その際、壁材や床材をたる木、
桟などに釘打ちして固定するが、誤って導管に釘打ちし
て、導管の壁面を損傷させたり、導管の壁面を貫通した
穴を開けたりすることがある。このような導管の損傷し
た壁面、壁面を貫通した穴などは、壁材や床材で隠蔽さ
れているために発見し難く、導管の損傷部分から漏洩し
た液体の流体による汚染は、流体漏洩が相当進行してか
ら観察され、高層の集合住宅、ホテルなどの場合には、
下層の部屋の天井や壁面にシミや腐食が顕れて初めて発
見されることが多かった。この様な状態に至ってからの
発見では、手遅れになるという問題があった。流体がガ
スの場合には、住宅、部屋に充満して、火災やガス中毒
が発生する危険があるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとした課題】従来、釘打ちによって
流体用導管に損傷が生じたか否か検査する方法として
は、次の様な方法が提案されている。 (1) 流体用導管の施工終了後に、導管内を水で満たして
導管内の水を加圧し、圧力計によって導管内の圧力の変
化を観察する方法。 (2) 外周面をアルミニウムフォイルで被覆した流体用導
管を建築物の所定場所に配置し、釘打ち作業の終了後に
導管内に不凍液などの導電性液体を満たし、アルミニウ
ムフォイルと導電性液体との間に電流検出回路を形成
し、釘がアルミニウムフォイルと導管を打抜き導電性液
体に達すると、回路が通電可能な状態となるので通電す
るか否かを電流検出装置によって確認する方法。
流体用導管に損傷が生じたか否か検査する方法として
は、次の様な方法が提案されている。 (1) 流体用導管の施工終了後に、導管内を水で満たして
導管内の水を加圧し、圧力計によって導管内の圧力の変
化を観察する方法。 (2) 外周面をアルミニウムフォイルで被覆した流体用導
管を建築物の所定場所に配置し、釘打ち作業の終了後に
導管内に不凍液などの導電性液体を満たし、アルミニウ
ムフォイルと導電性液体との間に電流検出回路を形成
し、釘がアルミニウムフォイルと導管を打抜き導電性液
体に達すると、回路が通電可能な状態となるので通電す
るか否かを電流検出装置によって確認する方法。
【0005】しかしながら上記(1),(2) の方法ともに、
釘打ち作業を完全に終了後した後に、導管の損傷の有無
を検査するので、損傷があることが分かったとしても、
損傷場所の探索・確認に手間がかかるなどのほか、流体
用導管に通す流体が、検査のために流体用導管に満たし
た水や導電性液体と異なるときは、これらを完全に抜き
取り、場合によっては流体用導管内を洗浄、乾燥しなけ
ればならず繁雑であるという欠点がある。
釘打ち作業を完全に終了後した後に、導管の損傷の有無
を検査するので、損傷があることが分かったとしても、
損傷場所の探索・確認に手間がかかるなどのほか、流体
用導管に通す流体が、検査のために流体用導管に満たし
た水や導電性液体と異なるときは、これらを完全に抜き
取り、場合によっては流体用導管内を洗浄、乾燥しなけ
ればならず繁雑であるという欠点がある。
【0006】本発明者らは、かかる状況に鑑み、流体用
導管を施工現場に設置した後に、壁材や床材で隠蔽する
際に、損傷の有無の検査の容易な流体用導管、およびこ
の流体用導管の施工方法を提供すべく鋭意検討した結
果、本発明を完成した。すなわち、本発明は次のことを
目的とする。 1.施工現場に設置した流体用導管を壁材や床材で隠蔽
する際に、導管の損傷の有無の検査が容易な流体用導管
を提供すること。 2.施工現場に設置した流体用導管を壁材や床材で隠蔽
し、釘打ちしつつ固定する際に、誤って流体用導管を破
損した場合の検出が容易な施工方法を提供すること。
導管を施工現場に設置した後に、壁材や床材で隠蔽する
際に、損傷の有無の検査の容易な流体用導管、およびこ
の流体用導管の施工方法を提供すべく鋭意検討した結
果、本発明を完成した。すなわち、本発明は次のことを
目的とする。 1.施工現場に設置した流体用導管を壁材や床材で隠蔽
する際に、導管の損傷の有無の検査が容易な流体用導管
を提供すること。 2.施工現場に設置した流体用導管を壁材や床材で隠蔽
し、釘打ちしつつ固定する際に、誤って流体用導管を破
損した場合の検出が容易な施工方法を提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1発明では、流体用可撓性導管において、その外
周が少なくとも内側から導電体層、絶縁体層、導電体層
の順に構成された被覆層で被覆されてなることを特徴と
する流体用可撓性導管を提供する。
め、第1発明では、流体用可撓性導管において、その外
周が少なくとも内側から導電体層、絶縁体層、導電体層
の順に構成された被覆層で被覆されてなることを特徴と
する流体用可撓性導管を提供する。
【0008】また、第2発明では、外周が内側から少な
くとも導電体層、絶縁体層、導電体層の順に構成された
被覆層で被覆されてなる流体用可撓性導管を所定位置に
配置し、壁材や床材で隠蔽しこれら壁材や床材を釘打ち
によって固定する前に、この流体用可撓性導管の端部の
二層の導電体層を介して常時は絶縁状態とされている電
流検出回路を形成して、この電流検出回路に電流検出装
置を接続して、通電状態を検出しながら所定の位置を順
次釘で固定することを特徴とする流体用可撓性導管の施
工方法を提供する。
くとも導電体層、絶縁体層、導電体層の順に構成された
被覆層で被覆されてなる流体用可撓性導管を所定位置に
配置し、壁材や床材で隠蔽しこれら壁材や床材を釘打ち
によって固定する前に、この流体用可撓性導管の端部の
二層の導電体層を介して常時は絶縁状態とされている電
流検出回路を形成して、この電流検出回路に電流検出装
置を接続して、通電状態を検出しながら所定の位置を順
次釘で固定することを特徴とする流体用可撓性導管の施
工方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において流体用可撓性導管は、その内側に流体を
通す機能を果すものであり、可撓性に優れ、機械強度、
耐熱性、耐薬品性などにも優れている必要がある。この
ような特性を発揮する導管としては、架橋ポリエチレン
管、ポリブテン管、ポリプロピレン管などが挙げられ、
中でも好ましいのは、架橋ポリエチレン管である。
本発明において流体用可撓性導管は、その内側に流体を
通す機能を果すものであり、可撓性に優れ、機械強度、
耐熱性、耐薬品性などにも優れている必要がある。この
ような特性を発揮する導管としては、架橋ポリエチレン
管、ポリブテン管、ポリプロピレン管などが挙げられ、
中でも好ましいのは、架橋ポリエチレン管である。
【0010】本発明に係る流体用可撓性導管は、その外
周が内側から少なくとも導電体層、絶縁体層、導電体層
の順に構成された被覆層で被覆されている必要がある。
被覆層は二層の導電体層の間に絶縁体層を介して常時は
絶縁状態とされているが、金属の釘が二層の導電体層を
打抜くことによって、二層の導電体層は釘によって接続
され、回路は通電可能とされる。壁材や床材を釘打ちし
て固定している際に、回路に電流を通電し電流検出装置
で電流が検出されたときは、釘打ちしているその場所で
釘が流体用可撓性導管の被覆層に打抜いてたことが分か
る。
周が内側から少なくとも導電体層、絶縁体層、導電体層
の順に構成された被覆層で被覆されている必要がある。
被覆層は二層の導電体層の間に絶縁体層を介して常時は
絶縁状態とされているが、金属の釘が二層の導電体層を
打抜くことによって、二層の導電体層は釘によって接続
され、回路は通電可能とされる。壁材や床材を釘打ちし
て固定している際に、回路に電流を通電し電流検出装置
で電流が検出されたときは、釘打ちしているその場所で
釘が流体用可撓性導管の被覆層に打抜いてたことが分か
る。
【0011】被覆層を形成する絶縁体層の素材として
は、プラスチックフィルム・テープ、プラスチック発泡
シート・テープ、織布、不織布、紙、これら二種類以上
の積層物などが挙げられる。中でも、発泡倍率が10〜
40倍、厚さが3〜20mmの低密度ポリエチレンの架橋
発泡シートが好ましい。
は、プラスチックフィルム・テープ、プラスチック発泡
シート・テープ、織布、不織布、紙、これら二種類以上
の積層物などが挙げられる。中でも、発泡倍率が10〜
40倍、厚さが3〜20mmの低密度ポリエチレンの架橋
発泡シートが好ましい。
【0012】被覆層を形成する導電体層の素材として
は、アルミニウムフォイル、導電性を発揮するに十分な
厚さの金属膜が蒸着された金属蒸着プラスチックフィル
ム・テープ、導電性塗料を塗布したプラスチックフィル
ム・テープなどが挙げられる。被覆層は、内側から導電
体層、絶縁体層、導電体層の順に構成された三層構造の
ように、少なくとも二層の導電体層が絶縁体層で絶縁さ
れた構造のものであればよい。従って、さらに三層構造
の導電体層の一方側にさらに絶縁体層を積層した四層構
造、三層構造の導電体層の双方に絶縁体層を積層した五
層構造であってもよい。
は、アルミニウムフォイル、導電性を発揮するに十分な
厚さの金属膜が蒸着された金属蒸着プラスチックフィル
ム・テープ、導電性塗料を塗布したプラスチックフィル
ム・テープなどが挙げられる。被覆層は、内側から導電
体層、絶縁体層、導電体層の順に構成された三層構造の
ように、少なくとも二層の導電体層が絶縁体層で絶縁さ
れた構造のものであればよい。従って、さらに三層構造
の導電体層の一方側にさらに絶縁体層を積層した四層構
造、三層構造の導電体層の双方に絶縁体層を積層した五
層構造であってもよい。
【0013】流体用可撓性導管の外周に形成する被覆層
の例としては、(a) 内側から導電性フィルム、発泡シー
ト、導電性フィルムの順に構成された三層構造、(b)
(a) の導電性フィルムの上にさらに発泡シートを積層し
た四層構造、(c) (b) の導電性フィルムの上にさらに発
泡体シートを積層した五層構造、(d) 発泡シート、導電
性テープ、発泡シート、導電性テープを順次巻き付けた
三層構造、(e) (d) の導電性テープの上にさらに発泡シ
ートを積層した四層構造、(f) 導電体層、絶縁体層、導
電体層の三層構造とされているテープを巻き付けたも
の、(g) 四層構造とされているテープを巻き付けたも
の、(h) 五層構造とされているテープを巻き付けたもの
などが挙げられるが、これら例示した層構造のものに限
定されるものではない。
の例としては、(a) 内側から導電性フィルム、発泡シー
ト、導電性フィルムの順に構成された三層構造、(b)
(a) の導電性フィルムの上にさらに発泡シートを積層し
た四層構造、(c) (b) の導電性フィルムの上にさらに発
泡体シートを積層した五層構造、(d) 発泡シート、導電
性テープ、発泡シート、導電性テープを順次巻き付けた
三層構造、(e) (d) の導電性テープの上にさらに発泡シ
ートを積層した四層構造、(f) 導電体層、絶縁体層、導
電体層の三層構造とされているテープを巻き付けたも
の、(g) 四層構造とされているテープを巻き付けたも
の、(h) 五層構造とされているテープを巻き付けたもの
などが挙げられるが、これら例示した層構造のものに限
定されるものではない。
【0014】流体用可撓性導管の外周に形成する被覆層
の厚さは、流体用可撓性導管の用途、導管の直径、導管
が使用される地域などによって異なるが、30μm〜5
0mmの範囲で選ぶことができる。なお、流体用可撓性導
管の外周に形成する二層の導電体層のうちの一層を導管
に近接させて配置すると、釘打ちによる導管の破損が確
認し易いので、好ましい。
の厚さは、流体用可撓性導管の用途、導管の直径、導管
が使用される地域などによって異なるが、30μm〜5
0mmの範囲で選ぶことができる。なお、流体用可撓性導
管の外周に形成する二層の導電体層のうちの一層を導管
に近接させて配置すると、釘打ちによる導管の破損が確
認し易いので、好ましい。
【0015】本発明に係る流体用可撓性導管を建築物内
に配置するには、(1) 流体用可撓性導管をそのまま所定
位置に配置する方法、(2) 所定位置に予めサヤ管を配置
しておき、このサヤ管の中に流体用可撓性導管を挿入す
る方法、(3) サヤ管の中に流体用可撓性導管を挿入した
配管部材とし、この配管部材を配置する方法、などによ
ることができる。上の(2),(3) の方法による場合には、
ウォーターハンマー現象や、導管とサヤ管との衝突音な
どを消音するために、サヤ管と流体用可撓性導管との間
に緩衝材を介在させるのが好ましい。
に配置するには、(1) 流体用可撓性導管をそのまま所定
位置に配置する方法、(2) 所定位置に予めサヤ管を配置
しておき、このサヤ管の中に流体用可撓性導管を挿入す
る方法、(3) サヤ管の中に流体用可撓性導管を挿入した
配管部材とし、この配管部材を配置する方法、などによ
ることができる。上の(2),(3) の方法による場合には、
ウォーターハンマー現象や、導管とサヤ管との衝突音な
どを消音するために、サヤ管と流体用可撓性導管との間
に緩衝材を介在させるのが好ましい。
【0016】この緩衝材は、流体用可撓性導管の外周面
に接触する側には緩衝効果を発揮する緩衝層と、サヤ管
の内面に接触する滑りの良好なフィルム層との二層を備
えたものが好適である。緩衝層は、発泡ゴムシート、発
泡プラスチックシートなどの弾力性に富み、復元力に富
んだ材料から構成されるものが好ましい。滑りの良好な
層を形成するフィルムとしては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエステルなどのフィルムが挙げられる。
に接触する側には緩衝効果を発揮する緩衝層と、サヤ管
の内面に接触する滑りの良好なフィルム層との二層を備
えたものが好適である。緩衝層は、発泡ゴムシート、発
泡プラスチックシートなどの弾力性に富み、復元力に富
んだ材料から構成されるものが好ましい。滑りの良好な
層を形成するフィルムとしては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエステルなどのフィルムが挙げられる。
【0017】本発明に係る流体用可撓性導管は、これを
所定位置に配置後に、壁材や床材によって隠蔽され、こ
れら壁材や床材は釘打ちによってたる木、桟などに固定
される。本発明方法によるときは、壁材や床材を釘打ち
によって固定する前に、流体用可撓性導管の一方の端部
の二層の導電体層に電流検出回路を組立て、電流検出回
路に電流検出装置を接続する。なお、電流検出回路を組
立てる時期は、壁材や床材を釘打ちによって固定する前
であればいつでもよく、流体用可撓性導管を所定の位置
に配置する前、所定の位置に配置した後などのいずれで
もよい。
所定位置に配置後に、壁材や床材によって隠蔽され、こ
れら壁材や床材は釘打ちによってたる木、桟などに固定
される。本発明方法によるときは、壁材や床材を釘打ち
によって固定する前に、流体用可撓性導管の一方の端部
の二層の導電体層に電流検出回路を組立て、電流検出回
路に電流検出装置を接続する。なお、電流検出回路を組
立てる時期は、壁材や床材を釘打ちによって固定する前
であればいつでもよく、流体用可撓性導管を所定の位置
に配置する前、所定の位置に配置した後などのいずれで
もよい。
【0018】二層の導電体層に電流検出回路を組立てる
には、各導電体層にリード線を結線し、リード線の適所
に電源、スイッチ、電流検出装置を配置すればよい。電
流検出装置としては、ブザーまたは点滅ランプが一般的
であるが、電流検出回路で計測される電気抵抗を距離に
変換可能な変換器であってもよい。導管の外周を被覆し
た被覆層の二層の導電体層は、前記の通り、常時は電気
的に絶縁状態にあり、釘が二層の導電体層を打抜くこと
によって電流検出回路が通電可能とされ、電流検出回路
に通電したときに電流検出装置によって検出される。
には、各導電体層にリード線を結線し、リード線の適所
に電源、スイッチ、電流検出装置を配置すればよい。電
流検出装置としては、ブザーまたは点滅ランプが一般的
であるが、電流検出回路で計測される電気抵抗を距離に
変換可能な変換器であってもよい。導管の外周を被覆し
た被覆層の二層の導電体層は、前記の通り、常時は電気
的に絶縁状態にあり、釘が二層の導電体層を打抜くこと
によって電流検出回路が通電可能とされ、電流検出回路
に通電したときに電流検出装置によって検出される。
【0019】従って、スイッチをオンの状態として釘打
ちした際に電流検出回路への通電が確認されると、釘が
流体用可撓性導管の被覆層を貫通したことが分かる。こ
の様な場合には、釘を抜いて壁材や床材に目印を付け、
次の場所に釘打ちし、電流検出回路への通電が確認され
た場合には同様に、釘を抜いて壁材や床材に目印を付
け、次の場所に移動し、同様の手順で釘打ちを行う。釘
打ち作業終了後に、目印を付けた場所の壁材や床材を剥
ぎ、導管の損傷の状況を確認し、補修し、必要があれば
導管の一部を切取り、別の導管と入替える修理を行うこ
とができる。
ちした際に電流検出回路への通電が確認されると、釘が
流体用可撓性導管の被覆層を貫通したことが分かる。こ
の様な場合には、釘を抜いて壁材や床材に目印を付け、
次の場所に釘打ちし、電流検出回路への通電が確認され
た場合には同様に、釘を抜いて壁材や床材に目印を付
け、次の場所に移動し、同様の手順で釘打ちを行う。釘
打ち作業終了後に、目印を付けた場所の壁材や床材を剥
ぎ、導管の損傷の状況を確認し、補修し、必要があれば
導管の一部を切取り、別の導管と入替える修理を行うこ
とができる。
【0020】なお、電流検出回路で計測される電気抵抗
を距離に変換可能な変換器を設置した場合には、壁材や
床材を釘打ちによって固定した後に電流検出回路へ通電
し、破損箇所を確認し、補修し、必要があれば導管の一
部を切取り、別の導管と入替える修理を行うことができ
る。
を距離に変換可能な変換器を設置した場合には、壁材や
床材を釘打ちによって固定した後に電流検出回路へ通電
し、破損箇所を確認し、補修し、必要があれば導管の一
部を切取り、別の導管と入替える修理を行うことができ
る。
【0021】本発明方法によって流体用可撓性導管を施
工する際の対象設備は、一般の住宅、マンションなどの
集合住宅、高層商業ビル、高層ビジネスホテルなどの建
築物の給水・給湯用導管、床暖房用導管、ガス導管など
が挙げられるが、これら例示したものに限定されるもの
ではない。
工する際の対象設備は、一般の住宅、マンションなどの
集合住宅、高層商業ビル、高層ビジネスホテルなどの建
築物の給水・給湯用導管、床暖房用導管、ガス導管など
が挙げられるが、これら例示したものに限定されるもの
ではない。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図面に基いて詳細に説明す
る。図1は本発明に係る流体用可撓性導管の一例の長さ
方向に直角に切断した断面図であり、図2は流体用可撓
性導管の他の例の断面図であり、図3は釘が被覆層を貫
通した例を示す断面図であり、図4は二層の導電体層に
組立てた電流検出回路の概念図である。
る。図1は本発明に係る流体用可撓性導管の一例の長さ
方向に直角に切断した断面図であり、図2は流体用可撓
性導管の他の例の断面図であり、図3は釘が被覆層を貫
通した例を示す断面図であり、図4は二層の導電体層に
組立てた電流検出回路の概念図である。
【0023】図において、11、21、31は導管、1
2、22、32、14、24、34は導電体層、13、
23、25、26、33は絶縁体層、38はリード線、
39は電源、40は電流検出装置、41はスイッチであ
る。図1には導管11の外周に形成された被覆層が三層
構造の例を示し、図2には導管21の外周に形成された
被覆層が五層構造の例を示した。
2、22、32、14、24、34は導電体層、13、
23、25、26、33は絶縁体層、38はリード線、
39は電源、40は電流検出装置、41はスイッチであ
る。図1には導管11の外周に形成された被覆層が三層
構造の例を示し、図2には導管21の外周に形成された
被覆層が五層構造の例を示した。
【0024】図3は流体用可撓性導管に釘打ちした状態
を示し、釘35は被覆層の導電体層34を貫通してはい
るが、他の導電体層32に達していないので、電気的な
絶縁状態は維持され、電流検出回路に電流は通電せず、
修理の必要はない。釘37は被覆層の導電体層32、3
4を貫通しており、導管31を貫通しかかっているの
で、釘37を抜いて導管31を修理する必要がある。釘
36は被覆層の導電体層32、34を貫通し、導管31
も貫通しているので、釘36を抜いて導管31を部分的
に切断し別の導管に入替えるか、修理する必要がある。
を示し、釘35は被覆層の導電体層34を貫通してはい
るが、他の導電体層32に達していないので、電気的な
絶縁状態は維持され、電流検出回路に電流は通電せず、
修理の必要はない。釘37は被覆層の導電体層32、3
4を貫通しており、導管31を貫通しかかっているの
で、釘37を抜いて導管31を修理する必要がある。釘
36は被覆層の導電体層32、34を貫通し、導管31
も貫通しているので、釘36を抜いて導管31を部分的
に切断し別の導管に入替えるか、修理する必要がある。
【0025】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。1.
本発明に係る流体用可撓性導管は、壁材や床材で隠蔽し
釘打ちする際に、損傷の有無を容易に検出することがで
きるので、流体の漏洩の危険を事前に回避することがで
き、流体漏洩検出の観点では極めて確実性が高い。2.
本発明に係る流体用可撓性導管は、導管の外周面に形成
した被覆層によって電流検出回路を組立てることがで
き、従来法の様に導管内を水や導電性液体によって満た
さないので、検査の後これらを抜き取るなどの作業が不
要で、検査作業が極めて簡単である。3.本発明方法に
よって流体用可撓性導管を施工する時は、回路のスイッ
チをオンの状態として壁材や床材で隠蔽し釘打ちすれ
ば、釘打ちする位置で直ちに導管に釘打ちしたか否か確
認でき、対応することができるので、流体漏洩のない導
管を施工することができる。
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。1.
本発明に係る流体用可撓性導管は、壁材や床材で隠蔽し
釘打ちする際に、損傷の有無を容易に検出することがで
きるので、流体の漏洩の危険を事前に回避することがで
き、流体漏洩検出の観点では極めて確実性が高い。2.
本発明に係る流体用可撓性導管は、導管の外周面に形成
した被覆層によって電流検出回路を組立てることがで
き、従来法の様に導管内を水や導電性液体によって満た
さないので、検査の後これらを抜き取るなどの作業が不
要で、検査作業が極めて簡単である。3.本発明方法に
よって流体用可撓性導管を施工する時は、回路のスイッ
チをオンの状態として壁材や床材で隠蔽し釘打ちすれ
ば、釘打ちする位置で直ちに導管に釘打ちしたか否か確
認でき、対応することができるので、流体漏洩のない導
管を施工することができる。
【図1】 本発明に係る流体用可撓性導管の一例の長さ
方向に直角に切断した断面図である。
方向に直角に切断した断面図である。
【図2】 本発明に係る流体用可撓性導管の他の例の断
面図である。
面図である。
【図3】 導管に釘を打付けた例と、二層の導電体層に
組立てた電流検出回路の概念図である。
組立てた電流検出回路の概念図である。
11、21、31:導管 12、22、32、14、24、34:導電体層 13、23、25、26、33:絶縁体層 38:リード線 39:電源 40:電流検出装置 41:スイッチ
Claims (5)
- 【請求項1】 流体用可撓性導管において、その外周が
内側から少なくとも導電体層、絶縁体層、導電体層の順
に構成された被覆層で被覆されてなることを特徴とする
流体用可撓性導管。 - 【請求項2】 被覆層が、内側から導電体層、絶縁体
層、導電体層、縁体層の順に構成されてなる、請求項1
記載の流体用可撓性導管。 - 【請求項3】 外周が内側から少なくとも導電体層、絶
縁体層、導電体層の順に構成された被覆層で被覆されて
なる流体用可撓性導管を所定位置に配置し、壁材や床材
で隠蔽しこれら壁材や床材を釘打ちによって固定する前
に、この流体用可撓性導管の端部の二層の導電体層を介
して常時は絶縁状態とされている電流検出回路を形成し
て、この電流検出回路に電流検出装置を接続して、通電
状態を検出しながら所定の位置を順次釘で固定すること
を特徴とする流体用可撓性導管の施工方法。 - 【請求項4】 電流検出装置が、ブザーまたは点滅ラン
プである、請求項3記載の流体用可撓性導管の施工方
法。 - 【請求項5】 電流検出装置が、電流検出回路で計測さ
れる電気抵抗を距離に変換可能な変換器である、請求項
3記載の流体用可撓性導管の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14153896A JPH09324882A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 流体用可撓性導管、およびその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14153896A JPH09324882A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 流体用可撓性導管、およびその施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324882A true JPH09324882A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15294306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14153896A Pending JPH09324882A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 流体用可撓性導管、およびその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09324882A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014504700A (ja) * | 2010-12-23 | 2014-02-24 | イートン コーポレーション | ホースカッティングクリップを備えた流体コネクタ |
GB2557648A (en) * | 2016-12-14 | 2018-06-27 | Polimer Kaucuk Sanayi Ve Pazarlama A S | Hose for guiding a fluid |
-
1996
- 1996-06-04 JP JP14153896A patent/JPH09324882A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014504700A (ja) * | 2010-12-23 | 2014-02-24 | イートン コーポレーション | ホースカッティングクリップを備えた流体コネクタ |
GB2557648A (en) * | 2016-12-14 | 2018-06-27 | Polimer Kaucuk Sanayi Ve Pazarlama A S | Hose for guiding a fluid |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |