JPH09323979A - 核酸を用いた免疫調節組成物 - Google Patents

核酸を用いた免疫調節組成物

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JPH09323979A
JPH09323979A JP16252496A JP16252496A JPH09323979A JP H09323979 A JPH09323979 A JP H09323979A JP 16252496 A JP16252496 A JP 16252496A JP 16252496 A JP16252496 A JP 16252496A JP H09323979 A JPH09323979 A JP H09323979A
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nucleotides
nucleosides
nucleic acids
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JP16252496A
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Shinya Nagabuchi
真也 永渕
Tomoko Katayanagi
知子 片柳
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Akinori Yonekubo
明得 米久保
Tamotsu Kuwata
有 桑田
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Meiji Dairies Corp
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Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸、そ
の構成成分である塩基から選ばれる1種又は2種以上を
有効成分として含有する免疫調節組成物。 【効果】 腸管免疫賦活作用、免疫応答修飾作用を有す
る医薬品タイプ又は飲食品タイプの組成物が提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫調節組成物に
関し、更に詳細には、核酸及び/又はその成分を用いた
腸管免疫賦活作用、免疫応答修飾作用等すぐれた免疫調
節作用を有する組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人乳は、人工乳と比べて、ヌクレオチド
や核酸を多く含む。核酸には、脾臓細胞のマイトジェン
応答性、マクロファージやNK細胞の活性を高め(J.
D. CarverらPediatrics 88: 359, 1991、 H. Jyonouchi
らJournal of Nutrition 124 :475, 1994)、宿主の細
菌に対する感染防御能を高める作用(A. D. Kulkarniら
Journal of Parenteral and Enteral Nutrition 10 : 1
69, 1986)が知られている。しかしながら、従来核酸が
腸管免疫系のリンパ細胞に与える影響についての詳しい
報告はなされていない。
【0003】一方、絶食や蛋白質の欠乏、手術や完全静
脈栄養(TPN)等により、生体免疫系の活性が低下す
ることが知られている(R. L. GrossらPhysiological R
eview 60 : 188, 1980)。また、宿主の生体免疫系の低
下は、細菌に対する感染の確率を高めることになる(R.
K. Chandra : Nutrition and Immunology 1,1988)。
特に腸管免疫系では、IgA産生が低下すると、細菌の
生体への侵入(Bacterial Translocation)が起こりや
すくなり、この点の改良が求められている。
【0004】一方、生体免疫系において、ヘルパーT細
胞には、1型ヘルパーT細胞(Th1)と2型ヘルパー
T細胞(Th2)とが存在する。これらの内Th1細胞
は、IL−2,IFN−γを産生し、IgG2aの産生
を誘導し、遅延型過敏反応を高める。それに対し、Th
2細胞はIL−4,IL−5,IL−6,IL−10を
産生し、IgE,IgG1の産生を誘導する。生産され
たこれらのサイトカインは相互に作用し合って、免疫、
アレルギー反応を調節する。例えば、Th1細胞の産生
するIFN−γは、Th2細胞の活性を抑制し、Th2
細胞の産生するIL−4,IL−10は、Th1細胞の
活性を抑制する。Th1およびTh2細胞に対するヌク
レオチドや核酸の作用の面から見ると、これまで、in
vitroでTh1とTh2細胞のクローンにヌクレ
オチドを添加した場合には、ヌクレオチドの添加はサイ
トカインの産生パターンにほとんど影響を与えず、Th
1細胞がTh2細胞よりも強く活性化されるという結果
は得られていない(H. Jyonouchi : Journal of Nutrit
ion 124 : 138S, 1994)。しかし、経口摂取したヌクレ
オチドや核酸が、サイトカイン及び抗体の産生パターン
に与える影響に関するin vivoでの報告はほとん
どなく、まだ十分明らかにされていない。
【0005】Th1細胞とTh2細胞のバランスにおい
て、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎などのI型アレル
ギーでは、Th2細胞が優位な状態になっていることが
知られている。また、HIVの感染においてもTh2細
胞が優位になることが報告されている。さらに、Th1
細胞が優位になることにより、マクロファージや細胞障
害性T細胞、NK細胞の活性を促進し、ガンに対する抵
抗性が上昇することが知られている。これまで、Th1
細胞とTh2細胞のバランスを修飾する物質として、I
L−12が知られている。IL−12はマクロファー
ジ、B細胞、肥満細胞などから産生され、NK細胞やT
h1細胞の活性を高めるサイトカインである。IL−1
2はTh1細胞とTh2細胞のバランスをTh1細胞が
優位な方向に誘導することにより、抗腫瘍効果、抗アレ
ルギー効果、HIVの抑制効果などを示す。しかし、I
L−12は医薬品であり、臨床分野で使用されているに
すぎない。IL−12のような活性を有し、食品などに
も広範に応用できる物質はこれまで知られていなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
技術の現状に鑑み、上記した当業界のニーズに応える目
的でなされたものであって、経口摂取も可能な免疫調節
組成物を新たに開発する目的でなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明者らは、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(R
NA,DNA)又はその構成成分である塩基を任意の割
合で配合して、それを自由摂取したマウスのパイエル板
細胞のIgA産生能やマイトジェン応答性に与える影響
を調べた結果、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び核酸
(RNA,DNA)にパイエル板細胞の活性の低下を抑
制する作用があることを見出した。
【0008】また、本発明者らは、ヌクレオチド、ヌク
レオシド、核酸(RNA、DNA)又はその構成成分で
ある塩基を任意の割合で配合して、それを経口摂取した
マウスの血清中の抗体のクラスや脾臓細胞の産生するサ
イトカインへの影響を調べた結果、ヌクレオチド、ヌク
レオシド及び核酸(RNA、DNA)はTh1,Th2細
胞のバランスをTh1細胞が優位な状態にする作用を有
することを見出した。
【0009】以上より、ヌクレオチド、ヌクレオシド、
核酸(RNA,DNA)又はその構成成分である塩基
は、腸管免疫系のリンパ細胞の活性化及びI型アレルギ
ー、細菌への感染、ガンやHIVの予防や治療に有効で
あるとの有用新知見を得た。
【0010】本発明は、これらの有用新知見に基づき、
更に検討した結果遂に完成されたものであって、ヌクレ
オチド、ヌクレオシド、核酸、及び/又は、その構成成
分である塩基を有効成分として含有する免疫調節組成物
を基本的技術思想とするものである。以下、本発明につ
いて詳述する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、核酸(RNA,DN
A)やヌクレオチド、ヌクレオシドまたはその構成成分
である塩基を食品や薬品などに添加することにより、腸
管免疫系のリンパ細胞の活性を高め、それによって、細
菌感染への抵抗性を高め、その予防や治療を行えるよう
にするものである。この点を解決すべく、発明者らは、
経口摂取されたヌクレオチドが腸管免疫系に与える影響
をパイエル板細胞のマイトジェン応答性、IgA産生能
を比較することにより検討した。
【0012】すなわち、3週齢のマウス(BALB/
c)に、母乳とほぼ同じ組成のヌクレオチドを0.4%
添加した飼料と無添加の飼料を4週間自由摂取させて、
パイエル板細胞の増殖能及びIgA産生能を比較した。
その結果、両群間でこれらの値にほとんど差が認められ
なかった。また、3週齢のマウスに上記と同じ2種類の
飼料を4週間摂取させた後、2日間の絶食という形で、
ストレスを与えたところ、両群間のパイエル板細胞のI
gA産生能にConA刺激下で差が見られ、ヌクレオチ
ド添加食が有意に高かった。
【0013】以上の結果より、通常の食餌状態では、腸
管免疫系に対するヌクレオチドの影響は潜在化している
ものの、、絶食によるストレス下では、ヌクオレチドは
パイエル板リンパ細胞のIgA産生能や増殖能の低下を
抑制する作用を有することが示唆された。すなわち、核
酸(RNA,DNA)やヌクレオチド、ヌクレオシドま
たはその構成成分である塩基は、絶食やタンパク質の欠
乏、手術や完全静脈栄養(TPN)時などのストレス時
における細菌やウィルス、酵母などの感染症の予防や治
療に有効であると考えられる。
【0014】さらに、本発明は、核酸(RNA,DN
A)やヌクレオチド、ヌクレオシドまたはその構成成分
である塩基を食品や薬品などに添加することにより、T
h1,Th2細胞のバランスをTh1細胞が優位な状態
にし、それによって、Th2細胞が優位な状態で起こり
やすくなるアトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのI型
アレルギーの治療や予防を行うことである。また、Th
1細胞を優位な状態にすることで、HIV、ガンや細菌
感染への抵抗性を高め、その予防や治療を行うこともで
きるようにするものである。
【0015】この点を解決すべく、さらに、発明者ら
は、経口摂取されたヌクレオチドが生体内のTh1,T
h2細胞のバランスに与える影響をヌクレオチド摂取マ
ウスの血清IgE,IgG1,IgG2a濃度を対照マ
ウスと比較することにより検討した。また、このときの
脾臓細胞を培養し、その上清中のIFN−γ,IL−4
濃度をELISAで測定した。
【0016】すなわち、発明者らは、10週間、上述の
ヌクレオチドをマウス(BALB/c)に経口摂取さ
せ、マウスの血清中のIgE濃度を測定した。その結
果、ヌクレオチド添加食(NT食)のマウスでは、ヌク
レオチド無添加食(Control食)のマウスに比
べ、血清中のIgE濃度の上昇が有意に抑えられた。ま
た、上記と同様に、2世代にわたってヌクレオチドを経
口摂取したマウスの血清中のIgG1,IgG2a濃度
を測定した結果、IgG1とIgG2aの濃度比(Ig
G1/IgG2a)がヌクレオチド添加食で有意に低下
した。また、NT食、Control食をマウスに自由
摂食させ、その脾臓細胞の培養上清中のIFN−γ,I
L−4濃度についてELISAで測定した。その結果、
IFN−γ濃度については、Control食よりNT
食の方が有意に上昇していた。一方、IL−4について
は、NT食よりControl食の方が有意に上昇して
いた。これらの結果より、ヌクレオチドの飼料への添加
により、生体内のTh1細胞とTh2細胞のバランスが
Th1細胞側に傾くことが示唆された。Th1細胞が優
位になると、IFN−γ産生が上昇し、Th2細胞の誘
導するIgE産生が抑えられるので、ヌクレオチドの経
口摂取は、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのI型
アレルギーの抑制につながるものと期待される。また、
Th1細胞を優位な状態にすることで、核酸(RNA,
DNA)やヌクレオチド、ヌクレオシドまたはその構成
成分である塩基は、HIV、ガンや細菌感染への抵抗性
を高め、その予防や治療を行うことができる。
【0017】以上述べたように、そしてまた下記する試
験例、実施例からも明らかなように、本発明は、ヌクレ
オチド、ヌクレオシド、核酸、その構成成分である塩基
から選ばれる1種又は2種以上を有効成分として含有す
る免疫調節組成物を基本的技術思想とするものであっ
て、本組成物は、すぐれた腸管免疫賦活能、免疫応答修
飾能等の生理活性を有するものであり、本有効成分は本
来食品中に含まれるものであって安全性についても問題
がなく、各種のタイプに使用することができる。
【0018】本組成物は、例えば、ヒト又は動物用の医
薬品、飲食品、調製粉乳、経腸栄養剤、健康飲食品、飼
餌料添加物、培養細胞の培地添加物等各種タイプの組成
物として実用に供することができる。また、投与方法
は、経口投与、静脈内投与、患部への直接投与のどの方
法で用いてもよい。
【0019】本組成物において使用する有効成分に関
し、ここでいう塩基は、アデニン、グアニン、ヒポキサ
ンチン、キサンチン、シトシン、ウラシル、チミンのこ
とである。ここでいうヌクレオシドは、ウリジン、アデ
ノシン、グアノシン、シチジン、リボチミジン、デオキ
シアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシウリジ
ン、デオキシシチジン、チミジン、イノシン、キサント
シンのことである。ここでいうヌクレオチドは、ヌクレ
オシドの糖部分にリン酸がエステル結合で結合している
化合物のことで、結合するリン酸の位置はどこでもよ
く、結合するリン酸の数もいくつでもよい。また、例え
ば、1つのリン酸が5′,3′位の両方に結合する化合
物もヌクレオチドに含める。この場合も結合するリン酸
の数や位置はどこでもよい。ここでいう核酸は、DN
A、RNAなどのポリヌクレオチドや上記したヌクレオ
チドが結合したポリヌクレオチドのことである。
【0020】有効成分の配合量は、任意でよいが、使用
目的(予防、保健、又は治療)、患者の年令、投与方
法、剤型等に応じて適宜定めればよく、通常、0.00
01〜10%の範囲が適当である。しかしながら、長期
間に亘って保健上ないし健康維持の目的で摂取する場合
には、上記範囲よりも少量であってもよいし、また本有
効成分は、安全性について問題がないので、上記範囲よ
りも多量に使用しても一向にさしつかえない。現にマウ
スを用いた10日間の急性毒性試験の結果、1000m
g/kgの経口投与でも死亡例は認められなかった。
【0021】ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A,DNA)またはその構成成分である塩基の由来は、
酵母、細菌、乳、魚介類、動物、植物など制限はない。
また、核酸(RNA,DNA)やヌクレオチド、ヌクレ
オシドまたはその構成成分である塩基の精製方法につい
ても制限はなく、完全に精製されてないものを用いても
よい。したがって、精製物のほか、粗製物、含有物等も
自由に使用することができ、乾燥品〜ペースト状物〜液
状ないし懸濁状物にした処理物も広く使用することがで
きる。
【0022】飲食品タイプの組成物として使用する場合
には、本有効成分(その処理物)をそのまま、使用した
り、他の食品ないし食品成分と併用したりして適宜常法
にしたがって使用できる。本有効成分を用いる本発明に
係る組成物は、固体状(粉末、顆粒状その他)、ペース
ト状、液状ないし懸濁状のいずれでもよいが、甘味料、
酸味料、ビタミン剤その他ドリンク剤製造に常用される
各種成分を用いて、健康ドリンクに製剤化すると好適で
ある。
【0023】医薬品タイプの組成物として使用する場
合、本有効成分は、種々の形態で投与される。その投与
形態としては例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、
シロップ剤等による経口投与をあげることができる。こ
れらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において
通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することが
できる。その使用量は症状、年令、体重、投与方法およ
び剤形等によって異なるが、通常は、成人に対して、1
日当り、静脈投与の場合は、体重1kg当り、0.01
mg〜1000mgを投与することができ、筋肉投与の
場合は同じく0.01mg〜1000mgを投与するこ
とができる。また、経口投与の場合には同じく0.5〜
2000mg、好ましくは1〜1000mgの範囲内で
投与するのがよい。
【0024】以下に、本発明の試験例を示す。
【0025】
【試験例1】以下の割合で配合したヌクレオチドを0.
4%添加した食餌(NT食)およびヌクレオチド無添加
の食餌(Control食)をそれぞれマウス(BAL
B/c)に3週齢から7週齢まで自由摂取させ、小腸パ
イエル板細胞のIgA産生能およびマイトジェン応答性
について検討した。 グアニジン5′−一リン酸2ナトリウム 14.22% シチジン5′−一リン酸 39.5% ウリジン5′−一リン酸2ナトリウム 19.72% イノシン5′−一リン酸2ナトリウム 26.56%
【0026】小腸パイエル板細胞は、マイトジェン(C
onA:4μg/ml、LPS:50μg/ml、PH
A:50μg/ml)とともに1%の同系マウス血清を
添加したRPMI培地で培養した。マイトジェン応答性
については、パイエル板細胞を72時間培養し、3H−
TdRを1μCi添加し、3H−TdRの細胞への取り
込みを液体シンチレーションカウンターで測定した。ま
た、IgA産生能の測定については、パイエル板細胞を
5日間培養し、その培養上清中のIgA濃度をELIS
Aで測定した。
【0027】小腸パイエル板細胞のマイトジェン応答性
やIgA産生能を測定した結果、LPS(リポポリサッ
カライド:B細胞を刺激するマイトジェン)、Con
A、PHA(コンカナバリンA、フィトヘマグルチニ
ン:T細胞を刺激するマイトジェン)のいずれのマイト
ジェンを用いた場合も、NT食とControl食で小
腸パイエル板細胞のマイトジェン応答性(図1)やIg
A産生能(図2)に有意差はなかった。また、マイトジ
ェンによる刺激を行わなくとも、小腸パイエル板細胞の
マイトジェン応答性(図1)やIgA産生能(図2)に
有意差はなかった。
【0028】
【試験例2】NT食およびControl食をそれぞれ
マウス(BALB/c)に3週齢から7週齢まで自由摂
取させ、2日間絶食を行った。絶食後の小腸パイエル板
細胞のIgA産生能およびマイトジェン応答性について
検討した。
【0029】上述の方法で、小腸パイエル板細胞のマイ
トジェン応答性やIgA産生能を測定した結果、LPS
刺激下では、NT食とControl食で小腸パイエル板細胞
のマイトジェン応答性(図3)やIgA産生能(図4)
に有意差は見られなかった。しかし、ConAあるいは
PHAで刺激した場合では、NT食でマイトジェン応答
性及びIgA産生能が有意に高くなった。また、この場
合、マイトジェンによる刺激を行わなくても、NT食で
有意にマイトジェン応答性及びIgA産生能が高くなっ
た。したがって、絶食という形でストレスを与えると、
ヌクレオチドはパイエル板中のT細胞の活性の低下を抑
制する作用があることが示唆された。以上2つの試験例
より、経口摂取されたヌクレオチドは潜在的に腸管免疫
系のT細胞に対する活性化能を有するが、その影響は特
に絶食のようなストレス下で顕著であることが示唆され
た。
【0030】
【試験例3】上述のNT食およびControl食をそ
れぞれマウス(BALB/c)に10週間自由摂取させ
(1群20匹)、血清中のIgE濃度をELISAで測
定した。その結果、血清中のIgE濃度について、NT
食を摂食したマウスの方が、Control食に比べI
gEの上昇が有意に抑制された(図5)。
【0031】
【試験例4】NT食およびControl食をそれぞれ
マウス(BALB/c)に2世代にわたって摂取させ、
血清中のIgG1およびIgG2a濃度について検討し
た。仔マウスは3週齢で離乳させ、その後3週間NT食
とControl食を自由摂取した。この仔マウスの血
清中のIgG1およびIgG2a濃度についてELIS
Aで測定した。IgG1/IgG2aの比について、N
T食のマウスの方が有意に低くなった(図6)。
【0032】
【試験例5】NT食およびControl食をそれぞれ
3週齢のマウス(BALB/c)に10週間自由摂取さ
せた後、マウスを解剖し、その脾臓細胞を1μg/ml
のConAとともにRPMI1640培地で培養した。
培養1日後、その上清中のIFN−γ濃度についてEL
ISAで測定した。また、脾臓細胞を10μg/mlP
WMとともにRPM1640培地で培養し、培養3日後
の上清のIL−4濃度についてELISAで測定した。
その結果、IFN−γ濃度については、Control
食よりNT食の方が有意に上昇していた(図7)。ま
た、IL−4濃度については、Control食の方が
NT食に比べ、有意に高くなった(図8)。これより、
経口摂取されたヌクレオチドは生体免疫系においてTh
1細胞の活性を高めることがサイトカイン産生の面から
も示唆された。
【0033】以下に本発明の実施例を示す。
【0034】
【実施例1】ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A,DNA)またはその構成成分である塩基の混合物
0.01%を市販の育児用調製粉乳(明治乳業(株)
製)に以下の割合で配合した。 グアノシン5′−一リン酸2ナトリウム 14.22% シチジン5′−一リン酸 39.5% ウリジン5′−一リン酸2ナトリウム 19.72% イノシン5′−一リン酸2ナトリウム 26.56%
【0035】なお、本発明による育児用粉乳を製造する
にあたり、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A,DNA)またはその構成成分である塩基は、上記の
使用量を1例として使用することができるが、本発明に
おいては、粉乳1gあたり、0.1mg、好ましくは
0.01〜4mgを使用すればよい。しかしながら、一
般にヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA,DN
A)またはその構成成分である塩基は、魚介類や肉など
の食品に含まれているので安全である。したがって、上
記範囲を越えて使用しても何ら差し支えはないし、予防
ないし保健を目的とする場合は、上記範囲よりも少量使
用してもよい。また、育児用粉乳以外の飲食品を調製す
る場合も、上記範囲を参考にしてヌクレオチド、ヌクレ
オシド、核酸または塩基の使用量を定めればよい。
【0036】
【実施例2】ビタミンC20gまたはビタミンCとクエ
ン酸の等量混合物20g、グラニュー糖50g、コーン
スターチと乳糖の等量混合物30gに、ヌクレオチド、
ヌクレオシド、核酸(RNA,DNA)またはその構成
成分である塩基を20g加えて十分に混合した。混合物
を100等分して袋に詰め、1袋1.1gのスティック
状栄養健康食品を100袋製造した。
【0037】
【実施例3】次の配合により免疫応答修飾剤または腸管
免疫賦活剤を製造した。(1)ヌクレオチド、ヌクレオ
シド、核酸(RNA,DNA)またはその構成成分であ
る塩基を50g、(2)ラクトース90g、(3)コー
ンスターチ29g、(4)ステアリン酸マグネシウム1
g。先ず、(1)、(2)、(3)(但し17g)を混
合し、(3)(但し7g)から調製したペーストととも
に顆粒化した。得られた顆粒に(3)(但し5g)と
(4)を加えてよく混合し、この混合物を圧縮錠剤機に
より圧縮して、1錠あたりヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸(RNA,DNA)またはその構成成分である
塩基を10mg含有する錠剤1000個を製造した。
【0038】投与量は、患者の症状、年齢によっても異
なるが、0.1〜1500mg/kg/dayで1日1
〜4回投与する。本発明において用いるヌクレオチド、
ヌクレオシド、核酸(RNA,DNA)、塩基は、本来
食品由来のものであり、既述のように安全性にほとんど
問題はなく、したがって、上記用量を越えて、投与して
も差し支えはない。また、健康の維持増進、保健栄養剤
等としてこれを利用する場合は、上記用量より少ない量
を長期間にわたって服用すればよい。また、既述のよう
に本発明による錠剤は、経口投与以外の方法でも投与す
ることができるが、静脈投与および筋肉投与の場合は
0.01〜1200mg/kg/dayである。
【0039】
【実施例4】次の配合を用意した。(1)ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA,DNA)またはその
構成成分である塩基1g、(2)塩化ナトリウム8g、
(3)クロロブタノール4g、(4)炭酸水素ナトリウ
ム1g。全成分を蒸留水1000mlに溶解し、これを
500mlの点滴ビン2本に分注し、免疫応答修飾剤ま
たは腸管免疫賦活剤を製造した。
【0040】
【発明の効果】本発明では、ヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸(RNA,DNA)やその構成成分である塩基
が、ストレス時における腸管免疫系のリンパ細胞の抗体
産生能や増殖能の低下を抑制する作用を利用するもので
ある。腸管免疫系は、消化管における細菌感染やBacter
ial translocationの防御や食物アレルギーのアレルゲ
ンの生体内への侵入の予防に中心的な役割を果たしてい
る。核酸(RNA,DNA)やヌクレオチド、ヌクレオ
シドまたはその構成成分である塩基の自由摂取により、
パイエル板細胞による抗体産生を増強し、感染症や食物
アレルゲンの生体への侵入阻止に有効である。
【0041】本発明によるヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸(RNA,DNA)やその構成成分である塩基
は、経口投与が可能であり、絶食やタンパク質の欠乏、
手術や完全静脈栄養(TPN)などのストレス時におい
て、食物アレルギーや細菌感染への抵抗性を高め、その
予防や治療を目的として、医薬品、飲食品、飼料の素材
としても用いることができる。
【0042】ところで、T細胞は、免疫反応において調
節細胞、効果細胞として、中心的な役割を果たしてい
る。ヘルパーT細胞はサイトカインや抗体のクラスの産
生パターンに基づいて、機能的にも異なったTh1とT
h2のサブセットに分類され、Th1,Th2細胞のバ
ランスが免疫反応の方向性を規定している。例えば、ア
レルギーの観点からは、Th1細胞が優位になると、遅
延型過敏症(IV型アレルギー)の発症に、またTh2
細胞は即時型過敏症(I型アレルギー)の発症に関与す
る。このようにTh1,Th2細胞間の不均衡がアレル
ギーの発症や疾患に関与する。ヌクレオチド、ヌクレオ
シド、核酸(RNA,DNA)やその構成成分である塩
基は、Th1,Th2細胞のバランスをTh1優位な状
態にできる。
【0043】従来の栄養組成物には、生体内の上記Th
1およびTh2細胞の機能の修飾の観点からヌクレオチ
ドを配合するという概念はない。これに対し、上述の理
由により、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A,DNA)やその構成成分である塩基は、Th2優位
な状態で生じる喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎などの
I型アレルギーの予防と治療を目的として、医薬品、飲
食品、飼料の素材として用いることができる。また、T
h1細胞を優位な状態にすることで、ヌクレオチド、ヌ
クレオシド、核酸(RNA,DNA)やその構成成分で
ある塩基は、HIV、ガンや細菌感染への抵抗性を高
め、その予防や治療を目的として、医薬品、飲食品、飼
料の素材としても用いることができる。しかも、核酸
(RNA,DNA)やその成分であるヌクレオチド、ヌ
クレオシド、塩基は、日常的に食べられている魚介類や
肉類に多く含まれるため、安全性の点でも問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】3週齢からControl、NT食をそれぞれ
4週間自由摂取したマウス(BALB/c)のパイエル
板細胞のマイトジェン応答性を示す。
【図2】3週齢からControl、NT食をそれぞれ
4週間自由摂取したマウス(BALB/c)のパイエル
板細胞のIgA産生能を示す。
【図3】3週齢からControl、NT食をそれぞれ
4週間自由摂取した後、2日間絶食したマウス(BAL
B/c)のパイエル板細胞のマイトジェン応答性(*;
P<0.05)を示す。
【図4】3週齢からControl、NT食をそれぞれ
4週間自由摂取した後、2日間絶食したマウス(BAL
B/c)のパイエル板細胞のIgA産生能(*;P<
0.05)を示す。
【図5】3週齢からControl、NT食をそれぞれ
10週間自由摂取したマウス(BALB/c)の血清中
のIgE濃度(*;P<0.05)を示す。
【図6】2世代にわたって、Control、NT食を
それぞれ自由摂取したマウス(BALB/c)の血清中
のIgG1とIgG2aの濃度比(IgG1/IgG2
a)(*;P<0.05)を示す。
【図7】マウス(BALB/c)の脾臓細胞培養上清中
のIFN−γ濃度(*;P<0.05)を示す。
【図8】マウス(BALB/c)の脾臓細胞培養上清中
のIL−4濃度(*;P<0.05)を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】以上の結果より、通常の食餌状態では、腸
管免疫系に対するヌクレオチドの影響は潜在化している
のの、絶食によるストレス下では、ヌクレオチドはパ
イエル板リンパ細胞のIgA産生能や増殖能の低下を抑
制する作用を有することが示唆された。すなわち、核酸
(RNA,DNA)やヌクレオチド、ヌクレオシドまた
はその構成成分である塩基は、絶食やタンパク質の欠
乏、手術や完全静脈栄養(TPN)時などのストレス時
における細菌やウイルス、酵母などの感染症の予防や治
療に有効であると考えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【試験例1】以下の割合で配合したヌクレオチドを0.
4%添加した食餌(NT食)およびヌクレオチド無添加
の食餌(Control食)をそれぞれマウス(BAL
B/c)に3週齢から7週齢まで自由摂取させ、小腸パ
イエル板細胞のIgA産生能およびマイトジェン応答性
について検討した。 グアノシン 5’− 一リン酸2ナトリウム 14.22% シチジン 5’− 一リン酸 39.5% ウリジン 5’− 一リン酸2ナトリウム 19.72% イノシン 5’− 一リン酸2ナトリウム 26.56%
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 473/18 C07D 473/18 473/34 311 473/34 311 C07H 21/00 C07H 21/00 (72)発明者 米久保 明得 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 桑田 有 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸、そ
    の構成成分である塩基から選ばれる1種又は2種以上を
    有効成分として含有することを特徴とする免疫調節組成
    物。
  2. 【請求項2】 免疫調節組成物が腸管免疫賦活組成物及
    び/又は免疫応答修飾組成物であることを特徴とする請
    求項1に記載の免疫調節組成物。
  3. 【請求項3】 塩基が、アデニン、グアニン、ヒポキサ
    ンチン、キサンチン、シトシン、ウラシル、チミンから
    選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の免疫調節組成物。
  4. 【請求項4】 ヌクレオシドが、ウリジン、アデノシ
    ン、グアノシン、シチジン、リボチミジン、デオキシア
    デノシン、デオキシグアノシン、デオキシウリジン、デ
    オキシシチジン、チミジン、イノシン、キサントシンか
    ら選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の免疫調節組成物。
  5. 【請求項5】 ヌクレオチドが、ヌクレオシドの糖部分
    にリン酸がエステル結合で結合してなる化合物であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載の免疫調節組成物。
  6. 【請求項6】 核酸が、DNA、RNA、及び/又は、
    請求項5に記載のヌクレオチドが重合したポリヌクレオ
    チドであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の免疫調節組成物。
  7. 【請求項7】 該有効成分が、酵母、細菌、乳、魚介
    類、動物、及び/又は植物由来のものであることを特徴
    とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の免疫
    調節組成物。
  8. 【請求項8】 該有効成分が、精製物、粗製物、及び/
    又は含有物であることを特徴とする請求項1〜請求項7
    のいずれか1項に記載の免疫調節組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物が、医薬品タイプ、飲食品タイ
    プ、及び/又は、培地添加物タイプの組成物であること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載
    の免疫調節組成物。
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