JPH1135468A - 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤 - Google Patents

核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤

Info

Publication number
JPH1135468A
JPH1135468A JP9207368A JP20736897A JPH1135468A JP H1135468 A JPH1135468 A JP H1135468A JP 9207368 A JP9207368 A JP 9207368A JP 20736897 A JP20736897 A JP 20736897A JP H1135468 A JPH1135468 A JP H1135468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
allergy
nucleotides
composition
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9207368A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Nagabuchi
真也 永渕
Tomoko Katayanagi
知子 片柳
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Takaji Yajima
高二 矢島
Tamotsu Kuwata
有 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Milk Products Co Ltd filed Critical Meiji Milk Products Co Ltd
Priority to JP9207368A priority Critical patent/JPH1135468A/ja
Publication of JPH1135468A publication Critical patent/JPH1135468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸、そ
の構成成分である塩基から選ばれる1種又は2種以上を
有効成分として含有するI型アレルギー抑制組成物。 【効果】 喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー
性皮膚炎などのI型アレルギー抑制作用を有する医薬品
タイプ又は飲食品タイプの組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、I型アレルギー抑
制組成物に関し、更に詳細には、核酸及び/又はその成
分を用いたI型アレルギー抑制食品及び抑制剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】人乳は、人工乳と比べて、ヌクレオチド
や核酸を多く含む。ヌクレオチドや核酸は、ヘルパーT
細胞の活性を高めることが報告されている(C. T. Van
Burenら、Transplantation 40 : 694, 1985)。
【0003】一方、生体免疫系において、ヘルパーT細
胞には、l型ヘルパーT細胞(Th1)と2型ヘルパー
T細胞(Th2)とが存在する。これらの内Th1細胞
は、IL−2、IFN−γを産生し、IgG2aの産生
を誘導し、遅延型過敏反応を高める。それに対し、Th
2細胞はIL−4、IL−5、IL−6、IL−10を
産生し、IgE、IgG1の産生を誘導する。生産され
たこれらのサイトカインは相互に作用し合って、免疫、
アレルギー反応を調節する。先に、本発明者らは、特願
平8−162524として出願したように、経口摂取さ
れたヌクレオチドや核酸が、非特異的な抗体及びサイト
カインの産生パターンから、Th1とTh2のバランス
をTh1優位にすることを見出した。しかし、経口摂取
されたヌクレオチドがI型アレルギーの発症に深く関わ
る各種生体異物(スギ花粉、食物タンパク質等)に対す
る抗原特異的なIgE抗体応答やその他のクラスの抗原
特異的な抗体応答に与える影響については知られていな
い。
【0004】一方、ヒトのアレルギーの発症には、遺伝
的な素因が深く関わることが知られている。しかし、こ
れまでの報告では、アレルギー発症リスクの高い宿主を
用いて、ヌクレオチドがアレルギーの発症に与える影響
については検討されていない。
【0005】アレルギーの内、I型アレルギーには、喘
息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎など
があり、これらの疾患は近年急速に増加している。I型
アレルギーの免疫学的機序は、以下のようなものであ
る。すなわち、アレルギーの原因となる抗原物質(アレ
ルゲン)が生体内に入ってくると、アレルゲンに特異的
なIgEが産生される。このIgEは、目、鼻、肺など
の粘膜内のマスト細胞や好塩基球の細胞表面にFcレセ
プターを介して結合する。再び侵入したアレルゲンがこ
のIgEに結合すると、細胞からヒスタミンやロイコト
リエンなどの化学伝達物質が放出され、細胞は脱顆粒を
起こす。これらの化学伝達物質により、血管透過性亢
進、平滑筋収縮、粘液分泌亢進、白血球遊走などの反応
が起こり、I型アレルギーとなる。このようにI型アレ
ルギーの発症には、抗原特異的なIgEが非常に深く関
わる。
【0006】ところで、ヘルパーT細胞であるTh1細
胞とTh2細胞のバランスにおいて、喘息、花粉症、ア
トピー性皮膚炎などのI型アレルギーでは、Th2細胞
が優位な状態になっていることが知られている。また、
HIVの感染においてもTh2細胞が優位になることが
報告されている。さらに、Th1細胞が優位になること
により、マクロファージや細胞障害性T細胞、NK細胞
の活性を促進し、ガンに対する抵抗性が上昇することが
知られている。
【0007】一方、既述したように、本発明者らは、先
に、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DN
A)またはその構成成分である塩基を任意の割合で配合
して、それを経口摂取したマウスの血清中の非特異的な
抗体のクラスや脾臓細胞の産生するサイトカインへの影
響を調べた結果、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび核
酸(RNA、DNA)にl型ヘルパーT細胞(Th1細
胞)の活性を促進する作用があることを見出し、既に特
許出願を行ったところである(特願平8−16252
4)。
【0008】しかしながら、これまで、ヌクレオチドが
抗原特異的な抗体応答に与える影響については全く知ら
れていないし、ましてや、ヌクレオチドがI型アレルギ
ーの抑制に有用であることなど何も知られていないのが
現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
技術の現状に鑑み、近年急速に増加しているI型アレル
ギーの有効な抑制システムの開発が希求されている当業
界のニーズに応える目的でなされたものであって、経口
摂取も可能なI型アレルギー抑制組成物を創製する目的
でなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、既述したようにヌ
クレオチドが抗原特異的な抗体応答に与える影響につい
ては何も知られていない技術の現状に鑑み、この点に着
目して本発明者らは、抗原特異的な抗体産生に与えるヌ
クレオチドの影響をさらに鋭意に検討した。その結果、
抗原特異的な免疫応答の観点からも、ヌクレオチドがT
h1−Th2のバランスをTh1優位にすることを見出
した。
【0011】ところで、ヒトのアレルギーの発症には、
遺伝的な素因が深く関わることが知られている、一方、
これまで本発明者らは、通常のマウスについてヌクレオ
チドがTh1とTh2のバランスに与える影響を調べた
が、アレルギー発症リスクの高い宿主については検討し
ていない。そこで、通常の条件下で飼育した場合、成長
とともにアトピー性皮膚炎を発症するマウス(NCマウ
ス)を用いて、ヌクレオチドがTh1とTh2のバラン
スに与える影響についても検討した。その結果、ヌクレ
オチドの経口摂取により血清Total IgE濃度が
低下することも見出した。
【0012】以上のように、ヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸(RNA、DNA)またはその構成成分である
塩基の摂取により、通常のマウスの血清中の食物抗原特
異IgE抗体価およびアレルギー発症リスクの高いマウ
スの血清IgE濃度が低下し、I型アレルギーの予防や
治療に有効であることが明らかになった。また、ヌクレ
オチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)または
その構成成分である塩基がガンやHIVに対する抗原特
異的なT細胞応答のTh1−Th2のバランスをTh1
優位(細胞内寄生生物に対する生体防御反応の亢進)に
することにより、これらの疾患の予防や治療に有効であ
ることも明らかとなり、これらの有用な新知見に基づ
き、更に研究の結果、本発明は遂に完成されたものであ
る。
【0013】すなわち本発明は、ヌクレオチド、ヌクレ
オシド、核酸、その構成成分である塩基から選ばれる1
種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴と
するI型アレルギー抑制組成物を基本的技術思想とする
ものであって、該組成物としては、例えばI型アレルギ
ー抑制食品(飲料や飼餌料も包含する)、I型アレルギ
ー抑制剤等飲食品タイプの組成物及び医薬品タイプの組
成物がいずれも包含される。以下、本発明について詳述
する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、核酸(RNA、DN
A)やヌクレオチド、ヌクレオシドまたはその構成成分
である塩基を食品や薬品などに添加することにより、T
h1−Th2細胞のバランスをTh1細胞が優位な状態
にし、それによって、Th2細胞が優位な状態で誘導さ
れやすくなる抗原特異的なIgE抗体の産生を抑制し、
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのI型アレルギー
の治療や予防を行うことである。また、Th1細胞を優
位な状態にすることで、HIV、ガンや細菌感染への抵
抗性を高め、その予防や治療を行うこともできるように
することである。
【0015】上記の問題点を解決すべく、本発明者ら
は、経口摂取されたヌクレオチドが生体内のTh1−T
h2の細胞バランスに与える影響を、ヌクレオチド摂取
マウスの血清中の特異IgE、IgG1、IgG2a抗
体価を対照マウスと比較することにより検討した。ま
た、ヌクレオチドをNCマウスに自由摂取させ、その血
清中のTotal IgE濃度をELISAで測定し
た。
【0016】ヌクレオチドが食物抗原特異的な抗体応答
に与える影響について、抗原を経口摂取した場合と抗原
を免疫した場合について検討した。
【0017】抗原を経口摂取した場合については、3週
齢のマウス(DBA/2)に、蛋白源をカゼインとした
ヌクレオチド無添加の飼料(C−NT(−)食)と母乳
とほぼ同じ組成のヌクレオチドを0.4%添加した飼料
(C−NT(+)食)を1群10匹で4週間自由摂取さ
せ、マウスの血清中のカゼイン特異IgG1およびIg
G2a抗体価を測定した。その結果、C−NT(+)食
のマウスでは、C−NT(−)食のマウスに比べ、血清
中のカゼイン特異IgG1抗体価はほとんど変わらなか
ったものの、カゼイン特異IgG2a抗体価が有意に上
昇した。
【0018】また、抗原を免疫した場合については、マ
ウス(BALB/c)に3週齢から、蛋白源をWhey Pro
tein Isolate(WPI)としてヌクレオチド無添加の飼
料(W−NT(−)食)と上述のヌクレオチドを0.4
%添加した飼料(W−NT(+)食)を1群10匹で自
由摂取させた。オボアルブミン(OVA)をAlum
(水酸化アルミニウム)とともに3週齢と5週齢で腹腔
免疫し、その血清中のOVA特異IgG1、IgG2
a、IgEをELISAで測定した。その結果、7週齢
でW−NT(+)食のマウスでは、W−NT(−)食の
マウスに比べ、血清中のOVA特異IgG1抗体価はほ
とんど変わらなかったものの、血清中のOVA特異Ig
G2a抗体価が上昇した。血清中のOVA特異IgE抗
体価については、W−NT(+)食のマウスの方が、W
−NT(−)食のマウスより有意に低下した。以上の結
果より、ヌクレオチドの飼料への添加により、抗原特異
的な抗体応答に関しても生体内のTh1細胞とTh2細
胞のバランスがTh1細胞側に傾き、血清中の抗原特異
IgE抗体価が抑制されることが示唆された。
【0019】上述の研究では、通常のマウスについて検
討した。さらに、Th1−Th2バランスが極端にTh
2側に傾いていると考えられるNCマウスについて検討
した。NCマウスは、通常の条件下で飼育したとき、成
長とともにアトピー性皮膚炎様の症状を示し、血清Ig
E濃度が上昇するため、アトピーのモデルとして使われ
ている。本研究では、3週齢のNCマウスに1群7匹
で、W−NT(+)食とW−NT(−)食を自由摂取さ
せ、ヌクレオチドが血清Total IgEに与える影
響を検討した。その結果、Total IgE濃度は、
7週齢でW−NT(+)食群の方が低下した。この結果
は、ヌクレオチドのTh1−Th2バランス調節作用
が、アレルギー発症リスクの高い宿主においても有効で
ある可能性を示唆するものと考えられた。
【0020】以上より、Th1細胞が優位になると、血
清中の抗原特異的なIgEやTotal IgEの産生
が抑えられるので、ヌクレオチドの経口摂取は、アトピ
ー性皮膚炎、喘息、花粉症などのI型アレルギーの抑制
につながるものと期待される。また、Th1細胞を優位
な状態にすることで、核酸(RNA、DNA)やヌクレ
オチド、ヌクレオシドまたはその構成成分である塩基
は、HIV、ガンや細菌感染への抵抗性を高め、その予
防や治療を行うことができる。
【0021】以上述べたように、そしてまた後記する試
験例、実施例からも明らかなように、本発明にしたがっ
て、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DN
A)またはその構成成分である塩基を任意の割合で配合
したものは、医薬品、飲食品、調製粉乳、経腸栄養剤、
健康食品、培養細胞の培地の添加物、家畜用の飼料とし
て用いることができる。核酸(RNA、DNA)やヌク
レオチド、ヌクレオシドまたはその構成成分である塩基
は、経口投与、静脈内投与、患部への直接投与等のどの
方法で用いてもよい。本発明で用いる核酸(RNA、D
NA)やヌクレオチド、ヌクレオシドまたはその構成成
分である塩基は、凍結乾燥体、ドリンク剤、錠剤などど
のような形態でもよく、その精製方法についても制限は
ないし、これらは、本来食品中に含まれるものであって
安全性についても問題はない。
【0022】本組成物において使用する有効成分に関
し、ここでいう塩基は、アデニン、グアニン、ヒボキサ
ンチン、キサンチン、シトシン、ウラシル、チミンのこ
とである。ここでいうヌクレオシドは、ウリジン、アデ
ノシン、グアノシン、シチジン、リボチミジン、デオキ
シアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシウリジ
ン、デオキシシチジン、チミジン、イノシン、キサント
シンのことである。ここでいうヌクレオチドは、ヌクレ
オシドの糖部分にリン酸がエステル結合で結合している
化合物のことで、結合するリン酸の位置はどこでもよ
く、結合するリン酸の数もいくつでもよい。また、例え
ば、1つのリン酸が5′,3′位の両方に結合する化合
物もヌクレオチドに含める。この場合も結合するリン酸
の数や位置はどこでもよい。ここでいう核酸は、DN
A、RNAなどのポリヌクレオチドや上記したヌクレオ
チドが結合したポリヌクレオチドのことである。
【0023】有効成分の配合量は、任意でよいが、使用
目的(予防、保健、又は治療)、患者の年齢、投与方
法、剤形等に応じて適宜定めればよく、通常、0.00
01〜10%の範囲が適当である。しかしながら、長期
間に亘って保健上ないし健康維持の目的で摂取する場合
には、上記範囲よりも少量であってもよいし、また本有
効成分は、安全性について問題がないので、上記範囲よ
りも多量に使用しても一向にさしつかえない。現にマウ
スを用いた10日間の急性毒性試験の結果、1000m
g/kgの経口投与でも死亡例は認められなかった。
【0024】ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)またはその構成成分である塩基の由来は、
酵母、細菌、乳、魚介類、動物、植物など制限はない。
また、核酸(RNA、DNA)やヌクレオチド、ヌクレ
オシドまたはその構成成分である塩基の精製方法につい
ても制限はなく、完全に精製されてないものを用いても
よい。したがって、精製物のほか、粗製物、含有物等も
自由に使用することができ、乾燥品〜ペースト状物〜液
状ないし懸濁状物にした処理物も広く使用することがで
きる。
【0025】飲食品タイプの組成物として使用する場合
には、本有効成分(その処理物)をそのまま、使用した
り、他の食品ないし食品成分と併用したりして適宜常法
にしたがって使用できる。本有効成分を用いる本発明に
係る組成物は、固体状(粉末、顆粒状その他)、ペース
ト状、液状ないし懸濁状のいずれでもよいが、甘味料、
酸味料、ビタミン剤その他ドリンク剤製造に常用される
各種成分を用いて、健康ドリンクに製剤化すると好適で
ある。
【0026】医薬品タイプの組成物として使用する場
合、本有効成分は、種々の形態で投与される。その投与
形態としては例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、
シロップ剤等による経口投与をあげることができる。こ
れらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において
通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することが
できる。その使用量は症状、年齡、体重、投与方法およ
び剤形等によって異なるが、通常は、成人に対して、1
日当り、静脈投与の場合は、体重1kg当り、0.01
mg〜1000mgを投与することができ、筋肉投与の
場合は同じく0.01mg〜1000mgを投与するこ
とができる。また、経口投与の場合には同じく0.5〜
2000mg、好ましくは1〜1000mgの範囲内で
投与するのがよい。
【0027】以下に、本発明の試験例及び実施例を示
す。
【0028】(試験例1)カゼインを蛋白源としたヌク
レオチド無添加の食餌(C−NT(−)食)および以下
の割合で配合したヌクレオチドを0.4%添加した食餌
(C−NT(+)食)をそれぞれ1群10匹でマウス
(DBA/2)に3週齢から7週齢まで自由摂取させ、
血清中のカゼイン特異IgG1、IgG2a抗体価につ
いて検討した。 シチジン5′−一リン酸 1.62g/Kg グアノシン5′−一リン酸 0.57g/Kg イノシン5′−一リン酸 1.10g/Kg ウリジン5′−一リン酸 0.71g/Kg
【0029】その結果、カゼイン特異IgG1について
は、両群間でほとんど差は見られなかった。一方、カゼ
イン特異IgG2aの抗体価については、5週齢でC−
NT(+)食群の方が、C−NT(−)食群より有意に
高くなった(図1)。なお、このとき、乳蛋白を含まな
い食餌(MF食:オリエンタル酵母工業(株)製)を自
由摂取させたマウスの血清からは、カゼイン特異IgG
1、IgG2a抗体は、ほとんど検出されなかった。
【0030】(試験例2)マウス(BALB/c)に3
週齢から、蛋白源をWhey Protein Isolate(WPI)と
したヌクレオチド無添加の飼料(W−NT(−)食)お
よび上述のヌクレオチドを0.4%添加した飼料(W−
NT(+)食)を1群10匹で自由摂取させた。オボア
ルブミン(OVA)をAlumとともに3週齢と5週齢
で腹腔免疫し、その血清中のOVA特異IgG1、Ig
G2a、IgEをELISAで測定した。その結果、O
VA特異IgG1抗体価については、両群間でほとんど
差は見られなかったものの、OVA特異IgG2a抗体
価については、7週齢でW−NT(+)食群の方が、W
−NT(−)食群より高くなった(図2)。OVA特異
IgE抗体価については、7週齢でW−NT(+)食を
摂食したマウスの方が、W−NT(−)食に比べ有意に
低下した(図3)。
【0031】(試験例3)上述のW−NT(+)食およ
びW−NT(−)食をそれぞれ3週齢のマウス(NC)
に4週間自由摂取させ、5週齢と7週齢の血清中のTo
tal IgE濃度についてELISA法で測定した。
その結果、5週齢で差が見られなかったものの、7週齢
では、W−NT(+)食のマウスの方がTotal I
gEが低くなった(図4)。
【0032】
【実施例1】ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)またはその構成成分である塩基の混合物
0.01%を市販の育児用調製粉乳(明治乳業(株)
製)に以下の割合で配合した。 シチジン5′−一リン酸 1.62g/Kg グアノシン5′−一リン酸 0.57g/Kg イノシン5′−一リン酸 1.10g/Kg ウリジン5′−一リン酸 0.71g/Kg
【0033】なお、本発明による育児用粉乳を製造する
にあたり、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)またはその構成成分である塩基は、上記の
使用量を1例として使用することができるが、本発明に
おいては、粉乳1gあたり、0.1mg、好ましくは
0.01〜4mgを使用すればよい。また、一般にヌク
レオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)また
はその構成成分である塩基は、魚介類や肉などの食品に
含まれているので安全である。したがって、上記範囲を
越えて使用しても何ら差し支えはないし、予防ないし保
健を目的とする場合は、上記範囲よりも少量使用しても
よい。また、育児用粉乳以外の飲食品を調製する場合
も、上記範囲を参考にしてヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸または塩基の使用量を定めればよい。
【0034】
【実施例2】アレルゲンとなる蛋白質を酵素分解した育
児用調製粉乳(明治乳業(株)製;調製粉乳A、調製粉
乳B)に、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)またはその構成成分である塩基の混合物
0.01%を配合した。この場合、調製粉乳Aは乳清蛋
白質を酵素分解し、調製粉乳Bはカゼインを酵素分解し
たものである。しかし、酵素分解するタンパク質に制限
はないし、分解に用いる酵素にも制限はない。製品の配
合組成は下記表1の通りである。なお、ヌクレオチドの
配合割合は実施例1の通りである。
【0035】
【表1】
【0036】なお、本発明による育児用粉乳を製造する
にあたり、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)またはその構成成分である塩基は、上記の
使用量を1例として使用することができるが、本発明に
おいては、粉乳1gあたり、0.1mg、好ましくは
0.01〜4mgを使用すればよい。また、上記範囲を
越えて使用しても何ら差し支えはないし、予防ないし保
健を目的とする場合は、上記範囲よりも少量使用しても
よい。
【0037】
【実施例3】ビタミンC40gまたはビタミンCとクエ
ン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コー
ンスターチと乳糖の等量混合物60gに、ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)またはその
構成成分である塩基を40g加えて十分に混合した。混
合物を100等分して袋に詰め、1袋1.5gのステッ
ク状栄養健康食品を150袋製造した。
【0038】
【実施例4】次の配合によりI型アレルギー抑制剤を製
造した。(1)ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(R
NA、DNA)またはその構成成分である塩基50g、
(2)ラクトース90g、(3)コーンスターチ29
g、(4)ステアリン酸マグネシウム1g。先ず、
(1)、(2)、(3)(但し17g)を混合し、
(3)(但し7g)から調製したペーストとともに顆粒
化した。得られた顆粒に(3)(但し5g)と(4)を
加えてよく混合し、この混合物を圧縮錠剤機により圧縮
して、1錠あたりヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸
(RNA、DNA)またはその構成成分である塩基を1
0mg含有する錠剤100個を製造した。
【0039】投与量は、患者の症状、年齢によっても異
なるが、0.1〜1500mg/kg/dayで1日1
〜4回投与する。本発明において用いるヌクレオチド、
ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)、塩基は、本来
食品由来のものであり、既述のように安全性にはほとん
ど問題はなく、したがって、上記用量を越えて、投与し
て差し支えはない。また、健康の維持増進、保健栄養剤
等としてこれを利用する場合は、上記用量より少ない量
を長期間にわたって服用すればよい。また、既述のよう
に本発明による錠剤は、経口投与以外の方法でも投与す
ることができるが、静脈投与および筋肉投与の場合は
0.01〜1200mg/kg/dayである。
【0040】
【実施例5】次の配合を用意した。(1)ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)またはその
構成成分である塩基1g、(2)塩化ナトリウム8g、
(3)クロロブタノール4g、(4)炭酸水素ナトリウ
ム1g。全成分を蒸留水1000mlに溶解し、これを
500mlの点滴ビン2本に分注し、I型アレルギー抑
制剤を製造した。
【0041】
【実施例6】次の配合を用意した。(1)ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)またはその
構成成分である塩基0.5g、(2)殺菌乳1L。
(1)を(2)に無菌的に混合し、ビン詰めした。本発
明においては、殺菌乳1Lあたり、(1)を0.01〜
10gを混合すればよい。
【0042】
【実施例7】実施例1の配合割合のヌクレオチドを有効
成分として用い、下記に示す組成にて皮膚外用剤を調製
した。処方例の配合中、「適量」とは、全体で100%
重量になる量を意味する。
【0043】 処方例1 クリーム(1) A (重量%) モノステアリン酸 ポリエチレングリコール(40.E.O.) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 ビタミンE 0.1 ヌクレオチド 1.0 B グリセリン 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
【0044】 処方例2 クリーム(2) A (重量%) モノステアリン酸 ポリエチレングリコール(40.E.O.) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 ビタミンE 0.2 ヌクレオチド 0.5 B グリセリン 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
【0045】 処方例3 乳液 A (重量%) モノステアリン酸 ポリオキシエチレンソルビタン(20.E.O.) 1.0 モノステアリン酸 ポリオキシエチレンソルビタン(60.E.O.) 0.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 アボガド油 4.0 トリオクタン酸グリセリル 4.0 ヌクレオチド 5.0 B 1,3−ブチレングリコール 5.0 エチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
【0046】 処方例4 化粧水 (重量%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60.E.O.) 8.0 エタノール 15.0 ヌクレオチド 0.1 エチルパラベン 0.1 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3−ブチレングリコール 4.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 適量 上記の各成分を混合、均一に撹拌、溶解し、化粧水を製
造した。
【0047】 処方例5 親水性軟膏 A (重量%) ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 グリセリンモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 ヌクレオチド 3.0 B プロピレングリコール 10.0 メチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して撹拌、乳化後、冷却
して親水性軟膏を製造した。
【0048】本発明においては、実施例1の配合割合の
ヌクレオチドだけでなく、ヌクレオチド、ヌクレオシ
ド、核酸(RNA、DNA)またはその構成成分である
塩基のいずれを用いてもよい。また、上記範囲を越えて
使用しても何ら差し障りはないし、上記範囲よりも少量
使用してもよい。好ましくは、皮膚外用剤1gあたり、
ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)
またはその構成成分である塩基を0.1〜100mg使
用すればよい。
【0049】
【発明の効果】喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アト
ピー性皮膚炎などのI型アレルギーは、近年急速に増加
している。I型アレルギーの免疫学的機序は、以下のよ
うなものである。アレルゲンが生体内に入ると、これに
特異的なIgEが産生される。このIgEは、マスト細
胞や好塩基球の細胞表面に結合し、さらに、再び侵入し
たアレルゲンがこのIgEに結合すると、細胞からヒス
タミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出され
る。これらの化学伝達物質により、血管透過性亢進、平
滑筋収縮、粘液分泌亢進、白血球遊走などの反応が起こ
り、I型アレルギーとなる。このようにI型アレルギー
の発症には、抗原特異的なIgEが非常に深く関わる。
【0050】ところで、ヘルパーT細胞は機能的に異な
ったl型(Th1)と2型(Th2)の2つのサブセッ
トに分類される。Th1とTh2はそれぞれ異なったク
ラスの抗体を誘導し、異なったサイトカインを産生す
る。このTh1−Th2のバランスが、生体内の免疫反
応の方向性に影響を与えている。例えば、アレルギーに
関しては、Th1細胞が優位になると、遅延型過敏症
(IV型アレルギー)の発症に、また、Th2細胞が優
位になると、即時型過敏症(I型アレルギー)の発症に
関与する。本発明では、血清中の抗原特異的な抗体応答
の観点から、ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RN
A、DNA)やその構成成分である塩基の摂取により、
Th1−Th2細胞のバランスをTh1優位な状態にで
き、血清中の抗原特異IgE抗体価が抑制されることを
示した。
【0051】一方、ヒトのアレルギーの発症には、遺伝
的な素因が深く関わることが知られている。本発明者ら
は通常のマウスについて、ヌクレオチドがTh1とTh
2のバランスに与える影響を調べたが、アレルギー発症
リスクの高い宿主については検討していない。そこで、
成長とともにアトピー性皮膚炎を発症するマウス(NC
マウス)を用いて、ヌクレオチドがTh1とTh2のバ
ランスに与える影響についても検討した。その結果、N
Cマウスにおいても、ヌクレオチドの経口摂取により血
清Total IgE濃度が低下することを示した。
【0052】これによって、抗原特異IgE抗体価やT
otal IgEが低下することで、喘息、アレルギー
性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎などのI型アレルギ
ーの予防と治療に有効である。
【0053】従来の栄養剤には、生体内のヘルパーT細
胞のバランスを修飾するという観点から配合されている
ものはほとんどない。これに対し、上述の理由により、
ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)
やその構成成分である塩基は、生体内のTh1細胞を優
位な状態にし、抗原特異IgE抗体価を抑制すること
で、喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚
炎などのI型アレルギーの予防と治療を行うことができ
る。さらに、これを目的として、医薬品、飲食品、飼料
の素材として用いることができる。また、ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)やその構成
成分である塩基は、Th1細胞を優位な状態にすること
で、HIV、ガンや細菌感染への予防や治療を目的とし
て、医薬品、飲食品、飼料の素材としても用いることが
できる。しかも、核酸(RNA、DNA)やその成分で
あるヌクレオチド、ヌクレオシド、塩基は、日常的な食
品である魚介類や肉類に多く含まれるため、安全性の点
でも問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】3週齢からC−NT(−)、C−NT(+)食
を自由摂取したマウス(DBA/2)の血清カゼイン特
異IgG1およびIgG2aの抗体価(*;p<0.0
5)を示す。
【図2】3週齢からW−NT(−)、W−NT(+)食
を自由摂取したマウス(BALB/c)の血清オボアル
ブミン特異IgG1およびIgG2aの抗体価を示す。
【図3】3週齢からW−NT(−)、W−NT(+)食
を自由摂取したマウス(BALB/c)の血清オボアル
ブミン特異IgEの抗体価(*;p<0.05)を示
す。
【図4】3週齢からW−NT(−)、W−NT(+)食
をそれぞれ4週間自由摂取したNCマウスの血清Tot
al IgEの濃度を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、抗原を免疫した場合については、マ
ウス(BALB/c)に3週齢から、蛋白源をWhey
Protein Isolate(WPI)とし
クレオチド無添加の飼料(W−NT(−)食)と上述の
ヌクレオチドを0.4%添加した飼料(W−NT(+)
食)を1群10匹で自由摂取させた。オボアルブミン
(OVA)をAlum(水酸化アルミニウム)とともに
3週齢と5週齢で腹腔免疫し、その血清中のOVA特異
IgG1、IgG2a、IgEをELISAで測定し
た。その結果、7週齢でW−NT(+)食のマウスで
は、W−NT(−)食のマウスに比べ、血清中のOVA
特異IgG1抗体価はほとんど変わらなかったものの、
血清中のOVA特異IgG2a抗体価が上昇した。血清
中のOVA特異IgE抗体価については、W−NT
(+)食のマウスの方が、W−NT(−)食のマウスよ
り有意に低下した。以上の結果より、ヌクレオチドの飼
料への添加により、抗原特異的な抗体応答に関しても生
体内のTh1細胞とTh2細胞のバランスがTh1細胞
側に傾き、血清中の抗原特異IgE抗体価が抑制される
ことが示唆された。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【実施例3】ビタミンC40gまたはビタミンCとクエ
ン酸の等量混合物40g、グラニュー糖100g、コー
ンスターチと乳糖の等量混合物60gに、ヌクレオチ
ド、ヌクレオシド、核酸(RNA、DNA)またはその
構成成分である塩基を40g加えて十分に混合した。混
合物を袋に詰め、1袋1.5gのステック状栄養健康食
品を150袋製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/70 ADA A61K 31/70 ADA // A61K 7/00 7/00 F C07D 473/00 C07D 473/00 C07H 19/06 C07H 19/06 19/16 19/16 21/00 21/00 (72)発明者 矢島 高二 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 桑田 有 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸、そ
    の構成成分である塩基から選ばれる1種又は2種以上を
    有効成分として含有することを特徴とするI型アレルギ
    ー抑制組成物。
  2. 【請求項2】 塩基が、アデニン、グアニン、ヒポキサ
    ンチン、キサンチン、シトシン、ウラシル、チミンから
    選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求
    項1に記載のI型アレルギー抑制組成物。
  3. 【請求項3】 ヌクレオシドが、ウリジン、アデノシ
    ン、グアノシン、シチジン、リボチミジン、デオキシア
    デノシン、デオキシグアノシン、デオキシウリジン、デ
    オキシシチジン、チミジン、イノシン、キサントシンか
    ら選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のI型アレルギー抑制組成
    物。
  4. 【請求項4】 ヌクレオチドが、ヌクレオシドの糖部分
    にリン酸がエステル結合で結合してなる化合物であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載のI型アレルギー抑制組成物。
  5. 【請求項5】 核酸が、DNA、RNA、及び請求項4
    に記載のヌクレオチドが重合したポリヌクレオチドから
    選ばれる少なくともひとつであることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれか1項に記載のI型アレルギー
    抑制組成物。
  6. 【請求項6】 該有効成分が、酵母、細菌、乳、魚介
    類、動物、及び植物由来のものから選ばれる少なくとも
    ひとつであることを特徴とする請求項1〜請求項5のい
    ずれか1項に記載のI型アレルギー抑制組成物。
  7. 【請求項7】 該有効成分が、精製物、粗製物、及び含
    有物から選ばれる少なくともひとつであることを特徴と
    する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のI型ア
    レルギー抑制組成物。
  8. 【請求項8】 該組成物がI型アレルギー抑制食品であ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項
    に記載のI型アレルギー抑制組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物がI型アレルギー抑制剤である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に
    記載のI型アレルギー抑制組成物。
JP9207368A 1997-07-17 1997-07-17 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤 Pending JPH1135468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9207368A JPH1135468A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9207368A JPH1135468A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1135468A true JPH1135468A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16538581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9207368A Pending JPH1135468A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1135468A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003037364A1 (fr) * 2001-10-31 2003-05-08 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Agent inducteur de l'interleukine-18 (il-18)
JP2007135587A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Meiji Milk Prod Co Ltd 乳アレルギーモデル動物
JP2009517380A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 エムディー バイオアルファ カンパニー リミテッド 眼球乾燥症候群の処置および予防に対し効果を有する組成物
JP2010047504A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nippon Meat Packers Inc アトピー性皮膚炎緩和剤
WO2019021988A1 (ja) * 2017-07-24 2019-01-31 大塚製薬株式会社 外用組成物
AU2020244377B2 (en) * 2013-09-26 2022-04-07 Energenesis Biomedical Co., Ltd Compound for activating AMPK and uses thereof

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003037364A1 (fr) * 2001-10-31 2003-05-08 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Agent inducteur de l'interleukine-18 (il-18)
JP2007135587A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Meiji Milk Prod Co Ltd 乳アレルギーモデル動物
JP2009517380A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 エムディー バイオアルファ カンパニー リミテッド 眼球乾燥症候群の処置および予防に対し効果を有する組成物
JP2010047504A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nippon Meat Packers Inc アトピー性皮膚炎緩和剤
AU2020244377B2 (en) * 2013-09-26 2022-04-07 Energenesis Biomedical Co., Ltd Compound for activating AMPK and uses thereof
WO2019021988A1 (ja) * 2017-07-24 2019-01-31 大塚製薬株式会社 外用組成物
JPWO2019021988A1 (ja) * 2017-07-24 2020-07-02 大塚製薬株式会社 外用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5846526A (en) Treatment of autoimmune disorders with oral interferon
US5019382A (en) Treatment of immuno-resistant disease with low-dose interferon
US5545670A (en) Composition and method for the treatment of chronic fatigue syndrome
JP5191955B2 (ja) 粘膜免疫調節剤並びにその用途
TW201233335A (en) Methods for reducing the incidence of oxidative stress using human milk oligosaccharides, vitamin C and anti-inflammatory agents
JPH07507569A (ja) ヒトの窒素保持の促進方法
JP4010390B2 (ja) 免疫賦活化組成物
SG186999A1 (en) Anti-viral properties of aloe vera and acquired immune deficiency syndrome (aids) treatment
JP4601745B2 (ja) 免疫賦活効果を相乗的に増強した製剤
JP2007523157A (ja) 風邪予防用組成物
WO2006001492A1 (ja) 栄養組成物および消化管機能低下予防・改善用組成物
JP2001314172A5 (ja)
US6656924B1 (en) Immunopotentiating compositions
JPH10139670A (ja) インターロイキン12誘導物質及び医薬組成物
JPH1135468A (ja) 核酸とその成分を用いたi型アレルギー 抑制食品及び抑制剤
TWI233357B (en) Oromucosal cytokine compositions and uses thereof
EP0855181A2 (en) Medicament or nutritional formulation for immune-modulation with amino acids
JPH10327804A (ja) 核酸関連物質、dha、アラキドン酸及び コレステロール含有栄養組成物
Nikawa et al. Impaired vitamin A-mediated mucosal IgA response in IL-5 receptor-knockout mice
JP2529605B2 (ja) 免疫賦活剤
JP2003137790A (ja) β−2,1(β2→β1)結合連鎖フラクトースオリゴマーを含有するフラクトオリゴ糖を有効成分とする医薬
JPH09323979A (ja) 核酸を用いた免疫調節組成物
JP2007204488A (ja) 免疫賦活効果を相乗的に増強した製剤
JP2021503460A (ja) B型肝炎ウイルス感染症の治療におけるシアノバクテリアバイオマスの使用
JP2001340055A (ja) 家畜、家禽類給餌方法および給餌用人工乳組成物