JPH09323742A

JPH09323742A - 流出孔付き容器

Info

Publication number: JPH09323742A
Application number: JP8138798A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Chikuhichi; 寛築比地; Takeo Chikuhichi; 建男築比地
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-05-31
Filing date: 1996-05-31
Publication date: 1997-12-16
Anticipated expiration: 2016-05-31
Also published as: JP3002421B2

Abstract

(57)【要約】【課題】容器内の液体を捨てる場合、容器を持ち上げ
て傾けなければならないので大変であった。【解決手段】容器１の底２に容器１内の液体を外部に
排出可能な流出孔３を突設して、その流出孔３を洗い場
や流し台等の排水孔４に差込み可能とし、流出孔３を栓
５により開閉可能とした。流出孔３を底２の偏心位置に
設けた。底２の下方に同容器を水平に保持するカバー６
を着脱可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水、洗浄液等の液
体を収容可能な容器、例えばバケツとかタライ等に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】バケツやタライ等には従来から各種形状
のものがあった。これらの容器に水を入れて洗濯をした
り、雑巾を洗ったりした後に、その汚水を風呂の洗い場
や流し台Ａ等に流す場合は、図５に示すように容器Ｂを
傾けなければならなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の容器には以下の
問題があった。．バケツやタライ等の容器は水が入っていると重いた
め、容器を傾けて容器内の液体を排出することは、力の
弱い女性や老人等にとって大変なことである。特に、容
器内の液体を何度も交換する場合は、その度に重い容器
を傾けなければならず非常に大変であった。．流し台の高さが高い場合は、重い容器をその高さま
で持ち上げなければならないため、力の弱い女性や老人
等にとって大変である。．容器内の汚水を風呂の洗い場に流すと、その汚水に
より洗い場が汚れてしまい、後で洗い場を掃除しなけれ
ばならない。場合によっては汚水が飛散して洗い場の周
囲の壁までが汚れたり、被服が汚れたりすることもあ
る。．容器内の汚水を風呂の洗い場に流すと洗い場が滑り
易くなるため、滑って転んだりすることがあり、場合に
よっては怪我の原因となる。

【０００５】本発明の目的は容器を持ち上げたり、傾け
たりしなくとも、容器内の液体を外部に容易に流出させ
ることができる流出孔付き容器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１記
載の流出孔付き容器は、図１に示す様に液体を収容すよ
うに、液体を収容する容器１の底２に同容器１内の液体
を外部に流出可能な流出孔３を設け、同流出孔３は洗い
場等の排水孔４に差込み可能なるように外側に突設し、
同流出孔３を栓５により開閉可能としたものである。

【０００７】本発明のうち請求項２記載の流出孔付き容
器は、図２に示す様に流出孔３を容器１の底２の外周寄
りに設けられてなるものである。

【０００８】本発明のうち請求項３記載の流出孔付き容
器は、図３に示す様に流出孔３が突設された容器１の底
２に、同容器２を水平に保持するカバー６を下方から着
脱可能としたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態１】本発明の流出孔付き容器の第一
の実施形態を図１（ａ）及び（ｂ）に基づいて詳細に説
明する。この流出孔付き容器は液体を収容可能な容器１
の底２の中央部に、容器１内の液体を外に流出するため
の流出孔３が形成されてなる。容器１は掃除や洗濯の際
に使用される合成樹脂製や金属製のバケツやタライ等で
ある。流出孔３は容器１の底から下方に筒状に突設し
て、洗い場や流し台等の排水孔４内に差し込み可能とし
てある。流出孔３の長さＬは排水孔４内に差し込み可能
な程度とする。この長さＬが短か過ぎると排水孔４に十
分に差し込まれず、容器１が不安定になり、容器２から
流出する汚水が逆流したり、溢れたりすることがあり、
長過ぎると排水孔４に差し込みにくくなったり、差込め
なかったりすることがある。従って、その長さＬは例え
ば１００ｍｍから１５０ｍｍ程度が適する。

【００１０】流出孔３には栓５を差込み取外し可能とし
てあり、栓５はゴムや軟質樹脂等の弾性を有する素材に
より先細り形成されて、流出孔３内に密に差込み可能な
る様にしてある。また、栓５には容器１の周壁８の上部
に取付けた鎖とか紐の連結具７を連結してある。

【００１１】

【発明の実施の形態２】本発明の流出孔付き容器の第二
の実施形態を図２（ａ）及び（ｂ）に基づいて詳細に説
明する。この流出孔付き容器は流出孔３を把手９が付い
た容器１の底２の中心よりも偏心位置、即ち、容器１の
周壁８寄りに形成してある。図４に示すように洗い場や
流し台等の排水孔４の位置は洗い場や流し台等の側壁面
１０に近い所に形成されていることが多いため、流出孔
３が底２の中央部にあると、流出孔３を排水孔４に差込
むときに容器１の周壁８が洗い場等の側壁面１０に当っ
て、流出孔３を排水孔４に差込むことができないことも
ある。図２の場合は流出孔３を底２の偏心位置に設ける
ことにより、その様な位置に形成されている排水孔４に
流出孔３を差込むことができるようにしてある。

【００１２】容器１の底２は図１（ｂ）に示すように流
出孔３から底２の周縁まで一様に平らでもよいが、図２
（ｂ）に示すように流出孔３の周辺部を緩やかな下り傾
斜にして、容器１内の液体が流出し易くなるようにする
と共に底２に液体が残りにくくなるようにしてある。

【００１３】

【発明の実施の形態３】本発明の流出孔付き容器の第三
の実施形態を図３に基づいて詳細に説明する。この流出
孔付き容器は、流出孔３を設けた底２の下方に、容器１
を水平に保持するカバー６を着脱可能としたものであ
る。カバー６は上方開口の皿状であり、その深さを流出
孔３の長さより深くして、底２の下方に被せるときに流
出孔３が邪魔にならないようしてある。このカバー６を
取付けると、容器１の底２に流出孔３が突出していて
も、それがカバー６で被覆されるため流出孔３を排出孔
４に差込まなくとも容器１が安定し、洗い場や流し台の
上に置くことができ、流出孔３の無い通常の容器と同様
に屋外でも使用することができる。

【００１４】

【その他の実施】本発明に置ける容器１は、流出孔３が
底２の中央部にある場合でも、その流出孔３の周辺部を
下り傾斜にして、液体の流出を容易にすることができ
る。また、流出孔３の入口に網等のゴミ受け１１を配置
して、容器１内の液体が外に流出する際にゴミが除去さ
れて排水管が詰まらないようにしてもよい。カバー６は
図３に示す以外の形状であってもよく、例えば、図３に
示すカバー６の底面１２を無くした円筒状のものであっ
てもよい。

【００１５】

【使用例１】本発明の流出孔付き容器、例えばバケツを
使用して、例えば雑巾を洗うには次のようにする。容器
１の底２に設けられている流出孔３に栓５をし、その流
出孔３を洗い場の排水孔４に差込み、その状態で容器１
内に水を溜めて、その中で雑巾を洗う。容器１内の汚水
を排出するときは流出孔３から栓５を抜けばよい。

【００１６】

【使用例２】容器１の底２の下方に図３の様にカバー６
を取付けて使用する場合は、その容器１を流出孔３の無
い通常の容器と同様に使用する。容器１内の汚水を排出
する場合は、カバー６を外してから流出孔３を洗い場の
排水孔４に差込み、それから栓５を抜いて排出する。

【００１７】

【発明の効果】本発明の請求項１から請求項３までの流
出孔付き容器は次のような効果がある。．容器１を一々持ち上げて傾け無くとも、容器１内の
液体を排出することができるため、力の弱い女性や老人
等や足腰の弱い人でも、手軽に、容器１内の液体を排出
することができる。．容器１から排出される液体で洗い場や流し台が汚れ
ることがないので、洗い場や流し台を掃除する面倒も無
い。．容器１から排出される液体が飛散して洗い場の壁や
衣類等が汚れたりすることもない。

【００１８】本発明の請求項底２の流出孔付き容器は、
流出孔３が偏心位置に設けられているため、洗い場の排
水孔４の位置が側壁面１０に寄っている場合でも、容器
１の周壁８がその側壁面１０にぶつからず、流出孔３を
排水孔４に差込むことができる。

【００１９】本発明の請求項３の流出孔付き容器は、容
器１の底２にカバー６を着脱自在としたので、底２にカ
バー６を装着すれば通常の容器と同様に使用することが
でき、カバー６を取外して流出孔３を排水孔４に差込む
ことにより、容器内の液体を容易に排出することもでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の流出孔付き容器の第一の実施
形態を示した斜視図、（ｂ）は（ａ）の流出孔付き容器
の縦断面図。

【図２】（ａ）は本発明の流出孔付き容器の第二の実施
形態を示した斜視図、（ｂ）は（ａ）の流出孔付き容器
の縦断面図。

【図３】本発明の流出孔付き容器の第三の実施形態を示
した縦断面図。

【図４】本発明の流出孔付き容器の使用説明図。

【図５】従来の容器の使用説明図。

【符号の説明】

１容器２底３流出孔４排水孔５栓６カバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体を収容する容器（１）の底（２）に同
容器（１）内の液体を外部に流出可能な流出孔（３）を
設け、同流出孔（３）は洗い場等の排水孔（４）に差込
み可能なるように外側に突設し、同流出孔（３）を栓
（５）により開閉可能としたことを特徴とする流出孔付
き容器。
【請求項２】流出孔（３）が容器（１）の底（２）の外
周寄りに設けられてなることを特徴とする請求項１記載
の流出孔付き容器。
【請求項３】流出孔（３）が突設された容器（１）の底
（２）に、同容器（２）を水平に保持するカバー（６）
を下方から着脱可能としたことを特徴とする請求項１又
は請求項２記載の流出孔付き容器。