JPH09323225A - ワーク移載装置 - Google Patents

ワーク移載装置

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JPH09323225A
JPH09323225A JP16050396A JP16050396A JPH09323225A JP H09323225 A JPH09323225 A JP H09323225A JP 16050396 A JP16050396 A JP 16050396A JP 16050396 A JP16050396 A JP 16050396A JP H09323225 A JPH09323225 A JP H09323225A
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lever
rocking
swing
roller
holding shaft
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Takashi Suzuki
隆史 鈴木
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Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持した後のワークを回動させる機構の軽量
化を図るとともに、上下枠体または前後枠体の位置に対
する回動位置決めの始まりと終わりとのタイミングの取
りかたが容易で、かつ、制御回路が不要なワーク移載装
置を提供する。 【解決手段】 保持軸33は前後枠体30に枢着され前
後枠体30とともに前後動し、この保持軸33に揺動レ
バー34が止着され、この揺動レバー34に枢着された
揺動ローラ36Aは上下枠体20に取着されたドグと常
時当接可能に構成したので、前後枠体30の前後動によ
って保持軸33は前後枠体30とともに前後動し、この
保持軸33に止着された揺動レバー34を揺動させ、こ
の揺動レバー34の揺動によって保持軸33を回動させ
る。そして、上下枠体が下降してワークWを保持した
後、上下枠体が上昇し前後枠体が目的端に達するまでの
移送の間に、ワークWは揺動レバー34の揺動角度と同
一角度で回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下枠体と前後枠
体と前後枠体に取着されたワーク保持機構とによってワ
ークを保持し移送し載置する装置に係るものであり、さ
らに詳しくは、ワークを保持した後、そのワークの方向
を変えて移載するワーク移載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、例えば図7に示すよう
に、上下動可能な上下枠体120の下方に前後枠体13
0が前後動可能に係着され、前後枠体130の下方に回
動位置決め可能なロータリアクチュエータ133が取着
され、このロータリアクチュエータ133の下端部にワ
ーク保持機構150が取着されたワーク移載装置が知ら
れている。
【0003】このワーク移載装置は、上下枠体120を
上下カム108の作用によって下降させ、回転台102
上に載置されたワークWをワーク保持機構150のフィ
ンガ151によって把持した後、上下枠体120を上昇
させ、前後枠体130を図示しない前後カムの作用によ
って前進させてワークWを移送し、上下枠体120を再
び下降させてフィンガ151に把持されていたワークW
を搬送台103上に載置するとともに、回転台102上
のワークWを搬送台103上に載置するまでの間に、ロ
ータリアクチュエータ133を回動させ、回転台102
上のワークWの水平面内の位置に対して、例えば90°
回動させて搬送台103上に載置するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
よるワーク移載装置は、前後枠体130の下方にロータ
リアクチュエータ133が取着されているものである
が、このロータリアクチュエータ133の重量が重いた
め、上下枠体120を上下動可能に固定枠体110に保
持する上下スライド機構122や、前後枠体130を前
後動可能に上下枠体120に保持する前後スライド機構
132などに無理が生じ易く、また、回転台102上に
載置されたワークWに対するフィンガ151の把持位置
や、搬送台103上に載置するワークWの所定位置に対
するフィンガ151の載置位置が不安定である問題があ
った。
【0005】また、ロータリアクチュエータ133に
は、サーボモータ,エアアクチュエータなどを使用して
電気または空圧によって回動位置決め制御をするもので
あるが、上下枠体120または前後枠体130の位置に
対する回動位置決めの始まりと終りとのタイミングの取
りかたが難しく、かつ、制御回路が煩雑になるという問
題があった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、前後枠体に設け
られたワーク回動機構を機械的にして軽量化を図るとと
もに、上下枠体または前後枠体の位置に対する回動位置
決めの始まりと終りとのタイミングの取りかたが容易
で、かつ、制御回路が不要な装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のワーク移載装置は、固定枠体に上下動可
能に係着された上下枠体と、該上下枠体に前後動可能に
係着された前後枠体とを備え、前記上下枠体と前記前後
枠体と前記前後枠体に取着され把持、挟持、吸着などの
保持機能を有するワーク保持機構とによってワークを保
持し移送し載置するワーク移載装置であって、一端がワ
ーク保持機構を着脱可能に形成され前後枠体に回動可能
に枢着された保持軸と、該保持軸に一端が止着され他端
にばね掛け部が形設されて前記保持軸とともに揺動可能
な揺動レバーと、該揺動レバーの一端と他端との間に回
動自在に枢着された揺動ローラと、先端部が前後枠体の
前後動方向と直角に、かつ、該前後枠体の内側に向かっ
て突出して形成され前記揺動ローラと当接可能に上下枠
体に取着されたドグと、一端は前記揺動レバーのばね掛
け部に掛止され他端は上下枠体に掛止されて前記揺動レ
バーを介して前記揺動ローラを前記ドグに常時当接可能
に付勢するばねとを備え、前記保持軸が前後枠体ととも
に前進または後退することによって、前記ドグに常時当
接され回動自在な前記揺動ローラを揺動中心にして、前
記保持軸に止着された前記揺動レバーを揺動させ、該揺
動レバーの揺動によって前記保持軸を回動させるように
したものである。
【0008】また、揺動レバーの一端と他端との間に取
着されたストップローラと、前後枠体に前記ストップロ
ーラと当接可能に取着された揺動ストッパとを備え、前
後枠体が後退端から前進端、または、前進端から後退端
に到達するまでのいずれかの間で、前記ストップローラ
を前記揺動ストッパに当接させ、前後枠体がさらに前進
または後退しても、前記揺動レバーは揺動始めの角度位
置から前記ストップローラが前記揺動ストッパに当接す
るまでの間に揺動した設定揺動角度位置を維持して、前
後枠体とともに前進または後退できるようにしたもので
ある。
【0009】本発明は上述のように、保持軸は前後枠体
に枢着され前後枠体とともに前後動し、この保持軸に揺
動レバーが止着され、この揺動レバーに枢着された揺動
ローラは上下枠体に取着されたドグと常時当接するよう
に構成されているので、前後枠体の前後動によって保持
軸は前後枠体とともに前後動し、この保持軸に止着され
た揺動レバーを揺動させ、この揺動レバーの揺動によっ
て保持軸を回動させる。
【0010】そして、保持軸に取着され把持、挟持、吸
着などの保持機能を有するワーク保持機構によってワー
クを保持した後、上下枠体が上昇し前後枠体が前進端か
ら後退端、または、後退端から前進端までの目的端に達
するまでの移送の間において、保持軸に取着されたワー
ク保持機構は揺動レバーの揺動によって回動される保持
軸とともに回動され、ワーク保持機構に保持されたワー
クはワーク保持機構の回動角度だけ方向が変えられ、上
下枠体が下降端に達した後、ワークは載置される。
【0011】また、揺動レバーにストップローラと前後
枠体に揺動ストッパとを備え、前後枠体が前進端または
後退端に到達するまでの間で、揺動レバーの揺動角度を
任意に設定できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき、図を参照にして説明する。まず、本発明の装置
に係る構成について、図1乃至図5にもとづき以下のと
おり説明する。
【0013】本発明の装置は、図2に示すように機台1
の上面に取着された固定枠体10と、固定枠体10の前
面で上下動する上下枠体20と、上下枠体20の下面で
前後動する前後枠体30とから構成されるものであっ
て、前後枠体30には保持軸33が回動可能に枢着さ
れ、保持軸33の下端にはワーク保持機構50が取着さ
れて上下枠体20が下降した後、ワーク保持機構50に
よって回転台2の上面に載置されたワークWを挟持し、
上下枠体20が上昇し、前後枠体30が前進し、上下枠
体20が再び下降するとともに、この間にワークWを回
動させて水平面内の位置を変え、そして、ワークWを搬
送台3の上面に載置する装置である。
【0014】固定枠体10は機台1の上面に固定枠4が
取着され、この固定枠4には、図4に示すように側板4
a,4bを挟む内側央部に従動歯車7が図2,図3に示
す駆動歯車6によって回転可能に、上下カム8および前
後カム11と一体的に支承されている。 上下カム8お
よび前後カム11の端部には、それぞれ側板4a,4b
の外側に突出して図2,図3に示すように外周にカム曲
面8a,11aが形成されている。
【0015】固定枠4の一方の側板4aの外側上方に
は、図2に示すように上下レバー13が、レバー軸14
によって上下レバー13の一端側を上下カム8の近傍で
揺動可能に枢着され、この上下レバー13には、カムフ
ォロア9が、上下カム8のカム曲面8aと当接して回転
可能に上下レバー13の略央部に支承され、他端には、
自在継手19Aが、上下レバー13の揺動作用を直線作
用に変換可能に支承されている。
【0016】また、上下レバー13のカムフォロア9と
自在継手19Aとの間にばね掛け17Aと、固定枠4の
側板4a外側の下方にばね掛け17Bとが立設され、そ
れぞれのばね掛け17A,17Bには、上下ばね18
が、上下レバー13を下方に付勢してカムフォロア9を
上下カム8のカム曲面8aに常時当接可能に掛止されて
いる。
【0017】また、側板4aのばね掛け17Bの下方に
はT字状に形成された上下ストッパ26が取着され、こ
の上下ストッパ26の先端部には、後述する上下ブロッ
ク23の下面と先端が対向する位置で先端の位置調整可
能に調整ボルト26aが螺着され、この調整ボルト26
aの先端位置によって上下ブロック23の下降端(即
ち、上下枠21の下降端)は、上下カム8のカム曲面8
aによる下降端位置よりも優先して位置決めされる。
また、側板4aの下方後端寄りに後述する前後ばね28
を掛止するばね掛け27Bが立設されている。
【0018】固定枠4の他方の側板4bの外側上方に
は、図3に示すように前後レバー15が、レバー軸16
によって前後レバー15の一端側を前後カム11の近傍
で揺動可能に枢着され、この前後レバー15には、カム
フォロア12が、前後カム11のカム曲面11aと当接
して回転可能に前後レバー15の央部からややレバー軸
16寄りに支承され、他端には、ローラ29が、後述す
る前後ブロック25の前方側または後方側(前後レバー
15の前後作用方向によってどちらか)の案内溝25a
と当接して回動可能に支承されている。 また、側板4
bの下方後端寄りに後述する前後ばね28を掛止するば
ね掛け27Bが立設されている。
【0019】固定枠4の前面には、図3に示すように上
下スライド機構22のスライドレール22Aが取着さ
れ、このスライドレール22Aにはスライダ22B,2
2Bが、スライドレール22Aに案内されて上下動可能
に係着されている。 そして、このスライダ22B,2
2Bには、後述する上下枠体20の上下枠21後面が取
着され、上下枠体20は、上下スライド機構22によっ
て上下動可能に保持されている。
【0020】次いで、上下枠体20は前述のように上下
枠21が、上下スライド機構22によって固定枠体10
の固定枠4に上下動可能に保持され、上下枠21の図
1,図2に示す側板21aの外側には調整ボルト26a
と対向する上方に上下ブロック23が取着され、この上
下ブロック23の上部には、自在継手19Aと連結され
た自在継手19Bが揺動可能に枢着されている。
【0021】そして、図2に示す上下カム8の回転によ
って、上下ばね18で下方に付勢される上下レバー13
に支承されたカムフォロア9が、カム曲面8aに沿って
上下カム8の中心に向かい、上下レバー13がレバー軸
14を揺動中心にして下方に揺動され、自在継手19
A,19Bおよび上下ブロック23を介して上下枠21
を図2に示す上端位置から下降させ、引き続き上下カム
8が回転することによって、上下枠21を上昇させる。
【0022】上下枠21の側板21aの外側には、図
1,図2に示すように下端の前端側にドグ24が、T字
状の下端に直交して形成されたL字状の先端部を後述す
る揺動ローラ36Aと当接可能に前後枠体30の内側に
向かって、かつ、前後方向の位置調整可能に取着され、
このドグ24の図2に示す左側後端側にはブロック37
が、後述するばね38の一端を掛止するばね掛け37B
を下方に突出して立設されている。
【0023】上下枠21の下面には、図1乃至図3に示
すように前後スライド機構32のスライダ32B,32
Bが取着され、このスライダ32B,32Bにはスライ
ドレール32Aが、スライダ32B,32Bを前後動可
能に係着されている。 そして、このスライドレール3
2Aは、後述する前後枠体30の前後枠31の天板31
a上面に嵌着され、前後枠体30は、前後スライド機構
32によって前後動可能に保持されている。
【0024】次いで、前後枠体30は前述のように前後
枠31の天板31aが、前後スライド機構32によって
上下枠体20の上下枠21に前後動可能に保持され、こ
の天板31aの下面には前後端に側板31c,31cと
側板31c,31cの下面には下方に膨出する円筒部が
形成された台板31bとが取着され、天板31aに嵌着
されたスライドレール32Aの後端には前後ブロック2
5が、その案内溝25aにローラ29を狭入かつ回動可
能に取着されている。
【0025】そして、図3に示す前後カム11の回転に
よって、前後レバー13に支承されたカムフォロア12
が、カム曲面11aに沿って前後カムの中心から遠ざか
り、前後レバー15がレバー軸16を揺動中心にして左
方に揺動され、ローラ29,前後ブロック25およびス
ライドレール32Aを介して前後枠31を図3に示す後
退端位置から左方に前進させ、引き続き前後カム11が
回転することによって、前後枠31を右方に後退させ
る。
【0026】前後枠31の天板31aの前端部上面に
は、図2,図3に示すように前後ストッパ41が立設さ
れ、この前後ストッパ41の上端部には調整ボルト41
aが、上下枠21の下端前面と先端が対向する位置で先
端の位置調整可能に螺着され、この調整ボルト41aの
先端位置によって天板31aの後退端(即ち、前後枠3
1の後退端)は、前後カム11のカム曲面11aによる
後退端位置よりも優先して位置決めされる。
【0027】また、天板31aの両側面には、ばね掛け
27A,27Aがばね28の一端を掛上可能に立設さ
れ、このばね掛け27A,27Aと、固定枠4の下方後
端寄りに立設されたばね掛け27B,27Bとには、そ
れぞれ前後ばね28が、前後枠31を後方に付勢してカ
ムフォロア12を前後カム11のカム曲面11aに常時
当接可能に掛止されている。
【0028】前後枠31の台板31bは央部下方に膨出
する円筒部が形成され、この円筒部には図3に示すよう
に保持軸33が、下端に図2に示すワーク保持機構50
を取着可能にフランジ部と、上端に後述する揺動レバー
34の一端を締着可能に段部とが形成されて、前記の段
部を前後枠31の上下方向略央部に位置するように、か
つ、回動可能に枢着されている。
【0029】保持軸33の段部には揺動レバー34の一
端が締着され、この揺動レバー34の上面側央部には揺
動ローラ36Aが、前述したドグ24の下端に形成され
たL字状の先端部と当接して回動可能に(図5aおよび
図5bの状態)支軸35に支承され、この揺動ローラ3
6Aと同軸で揺動レバー34の下面側にはストップロー
ラ36Bが、台板31bの後端側に立設された揺動スト
ッパ39の前面と前後枠31の前進端手前において当接
可能に(図5bの状態)支軸35に支承されている。
【0030】また、揺動レバー34の他端には、ばね掛
け37Aがばね38の一端を掛止可能に立設され、この
ばね掛け37Aと、上下枠21の下端後端側に立設され
たばね掛け37Bとには、ばね38が、揺動レバー34
を後方に付勢して揺動ローラ36Aをドグ24のL字状
の先端部と常時当接可能に(図5aおよび図5bの状
態)、かつ、前後枠31の前進端手前においてストップ
ローラ36Bを台板31bの後端側に立設された揺動ス
トッパ39と当接可能に(図5bの状態。なお、前後枠
31が図5bの状態からさらに前進すると、図5cに示
すように前記揺動ローラ36Aはドグ24から離隔され
る)掛止されている。
【0031】そして、前後枠31を図5(a)に示す後
退端位置から前進させると揺動レバー34は、上下枠体
21に取着されたドグ24に当接する揺動ローラ36A
を揺動中心にして図5(b)に示す状態に向かって時計
方向に揺動するとともに、保持軸33を時計方向に回動
させる。 前後枠31を図5(b)に示す位置までさら
に前進させると、ストップローラ36Bが揺動ストッパ
39に当接して揺動レバー34の時計方向の揺動角度位
置が位置決めされる。 前後枠31を図5(b)に示す
位置からさらに前進させると揺動ローラ36Aはドグ2
4から離隔し、揺動レバー34は、揺動ストッパ39に
当接するストップローラ36Bによって、図5(b)に
示す時計方向の揺動角度位置を維持した状態で、前後枠
31とともに図5(c)に示す位置まで前進する。
【0032】なお、上述した揺動レバー34の揺動始め
から揺動終りまでの揺動角度(即ち、保持軸33の回動
角度)の設定は、図2,図5に示すドグ24の揺動ロー
ラ36Aが当接する面と、揺動ストッパ39のストップ
ローラ36Bが当接する面との距離を調整するか、また
は、保持軸33の軸芯と、揺動レバー34に揺動ローラ
36A,ストップローラ36Bを支承する支軸35の軸
芯との距離を調整することによって設定できるが、本実
施例においては、ドグ24を図2に示す左右方向(即
ち、前後方向)に位置調整して揺動角度が設定ができる
ように構成されている。
【0033】また、揺動レバー34の最大揺動角度(即
ち、保持軸33の最大回動角度)の設定は、前後枠31
の進退可動距離(前後方向のストローク)、または、保
持軸33の軸芯と、揺動レバー34に揺動ローラ36
A,ストップローラ36Bを支承する支軸35の軸芯と
の距離、または、揺動ローラ36A,ストップローラ3
6Bの外周径によって設定できる。
【0034】また、揺動レバー34の揺動角度に対し
て、保持軸33の回動角度を一定の比率で増回動角度ま
たは減回動角度にしたい場合は、保持軸33の揺動レバ
ー34を締着する部分と、ワーク保持機構50を取着す
る部分とを分割して2軸にし、例えば、図示しない歯数
の相違する歯車を2軸に分割したそれぞれの軸に設け、
その歯数比によって、揺動レバー34の揺動角度と保持
軸33の回動角度とを変えることができる。
【0035】引き続いて、本発明の装置に係る作用につ
いて、図1乃至図3および図5にもとづき以下のとおり
説明する。
【0036】上下枠体20の上昇端と下降端との位置決
めは、図2に示すように、上下ばね18で付勢され上下
カム8のカム曲面8aに当接しているカムフォロア9
が、上下カム8の回転によってカム曲面8aに沿って移
動するので上下レバー34が揺動され、自在継手19
A,19Bおよび上下ブロック23を介して上下枠体2
0は上下動される。
【0037】そして、この上下枠体20の上昇端は、カ
ムフォロア9が上下カム8の最大半径のカム曲面8aに
当接して位置決めされ、また、上下枠体20の下降端
は、カムフォロア9が上下カム8の最少半径のカム曲面
8aに当接して位置決めされるが、上下カム8によって
位置決めされる下降端位置よりも上方で上下ストッパ2
6の調整ボルト26a先端部が上下ブロック23の下面
と当接するように調整された場合は、上下カム8のカム
曲面8aによる下降端位置よりも優先して上方に位置決
めされる。
【0038】次いで、前後枠体30の前進端と後退端と
の位置決めは、図2,図3に示す前後ばね28,28で
付勢され前後カム11のカム曲面11aに当接している
カムフォロア12が、前後カム11の回転によってカム
曲面11aに沿って移動するので前後レバー15が揺動
され、ローラ29,前後ブロック25およびスライドレ
ール32Aを介して前後枠体30は前後動される。
【0039】そして、この前後枠体30の前進端は、カ
ムフォロア12が前後カム11の最大半径のカム曲面1
1aに当接して位置決めされ、また、前後枠体30の後
退端は、カムフォロア12が前後カム11の最少半径の
カム曲面11aに当接して位置決めされるが、前後カム
11によって位置決めされる後退端位置よりも前方で前
後ストッパ41の調整ボルト41a先端部が上下枠21
の下端前面と当接するように調整された場合は、前後カ
ム11のカム曲面11aによる後退端位置よりも優先し
て前方に位置決めされる。
【0040】次いで、前後枠体30に設けられた保持軸
33の回動位置決めは、図1,図2,図3,図5に示す
ように、揺動レバー34がばね38で付勢され、揺動ロ
ーラ36Aがドグ24のL字状の先端部と当接されてい
るので、揺動レバー34は、前後枠31の前進または後
退によって、揺動ローラ36Aを揺動中心にして前後枠
31の前進で時計方向に揺動し、前後枠31の後退で反
時計方向に揺動するとともに、保持軸33を揺動レバー
34と同一方向に回動させる。
【0041】そして、この揺動レバー34の反時計方向
の揺動角度位置は、前後枠31が図5(a)に示す後退
端位置で位置決めされる。 揺動レバー34の時計方向
の揺動角度位置は、前後枠31を図5(a)に示す後退
端位置から図5(b)に示す位置まで前進させると、揺
動レバー34は、ドグ24に当接する揺動ローラ36A
を揺動中心にして時計方向に揺動され、図5(b)に示
す位置において、ストップローラ36Bが揺動ストッパ
39に当接して、揺動レバー34の時計方向の設定揺動
角度位置(本実施例では、90°に設定)が位置決めさ
れる。
【0042】さらに、前後枠31を図5(b)に示す位
置から前進させると、揺動ローラ36Aはドグ24から
離隔し揺動レバー34は、揺動ストッパ39に当接する
ストップローラ36Bによって、図5(b)に示す時計
方向の揺動角度位置を維持した状態で、前後枠31とと
もに図5(c)に示す位置まで前進する。
【0043】従って、図5(a)に示す前後枠31の後
退端位置で保持軸33に取着されたワーク保持機構50
によって把持されたワークWは、前後枠31の前進とと
もに水平面内において時計方向に転回しながら前進し、
図5(b)に示す位置において設定転回角度(本実施例
では、90°に設定)に位置決めされ、図5(b)に示
す設定転回角度を維持して図5(c)に示す位置まで前
進する。
【0044】引き続いて、上述した上下枠体20の上下
動位置、前後枠体30の前後動位置および揺動レバー3
4の揺動角度位置(=保持軸33の回動角度位置=ワー
クWの転回角度位置)のそれぞれの相関について、図
2,図5および図6にもとづき以下のとおり説明する。
【0045】本実施例の作動サイクルは、図6に示す1
作動サイクルの始め位置Sから終り位置Eの間で繰り返
される。1作動サイクルの始め位置Sにおいて、上下枠
体20の上下動位置は、図2に示す上昇端の状態よりも
やや下降したa位置、前後枠体30の前後動位置は、後
退端(図2に示す状態で)のb位置、また、揺動レバー
34の揺動角度位置は、始め角度(図5(a)に示す状
態)のc位置にそれぞれ位置している。
【0046】この始め位置Sの状態から、まず、上下枠
体20が上下カム8の回転によってa位置から下降端の
d位置まで下降され、その後の下降端が維持されるe位
置までの間に、図2に示すワーク保持機構50によって
ワークWを保持した後、上下枠体20が上昇され上昇端
のh位置に到達するα時間だけ手前の位置において、前
後枠体30が前後カム11の回転によってf位置の後退
端からk位置の前進端に向かって前進されるとともに、
この前後枠体30の前進と同時に、揺動レバー34が支
軸35の軸芯を揺動中心にしてg位置の始め角度からj
位置の設定角度に向かって揺動される。 この、揺動レ
バー34の揺動によってワークWは、図5(a)に示す
水平面内の角度位置から、図5(b)に示すように時計
方向に90°転回される。
【0047】そして、揺動レバー34はj位置におい
て、ストップローラ36Bが揺動ストッパ39に当接し
て(図5(b)に示す状態)、揺動レバー34の揺動は
設定角度で停止するが、揺動レバー34の設定角度は維
持されながら(即ち、ワークWの水平面内の位置は、図
5(b)に示す時計方向に90°転回された角度位置を
維持されながら)前後枠体30は引き続き前進して、j
位置よりもγ時間後にk位置の前進端(図5(c)に示
す状態)に到達する。
【0048】一方、上昇端位置を維持していた上下枠体
20は、上述した前後枠体30がk位置の前進端に到達
するβ時間だけ手前(揺動レバー34が設定角度に到達
するj位置と略同一のタイミング)のi位置からm位置
の下降端に向かって下降され、その後の下降端が維持さ
れるn位置までの間に、ワーク保持機構50の把持を開
放してワークWを載置した後、上下枠体20はn位置か
らq位置の上昇端に向かって上昇する。
【0049】この間、前進端位置を維持していた前後枠
体30は、上下枠体20が上昇端に到達するq位置より
もδ時間だけ手前のp位置から後退端のv位置(即ち、
1作動サイクルの始め位置Sのb位置と同一の後退端位
置)に向かって後退され、この前後枠体30のp位置よ
りもη時間後(上下枠体20が上昇端に到達するq位置
と略同一のタイミング)に、設定角度位置を維持してい
た揺動レバー34は、r位置から始め角度位置のw位置
(即ち、1作動サイクルの始め位置Sのc位置と同一の
始め角度位置)に向かって揺動する。
【0050】また、上昇端位置を維持していた上下枠体
20は、前後枠体30が後退端位置に達するv位置、お
よび、揺動レバー34が始め角度位置に達するw位置よ
りもλ時間だけ手前のt位置からu位置の上昇端よりも
やや下降した位置(即ち、1作動サイクルの始め位置S
のa位置と同一の下降位置)に向かって下降する。
【0051】そして、上下枠体20が上昇端よりもやや
下降した位置のu位置に、前後枠体30が後退端位置の
v位置に、また、揺動レバー34が始め角度位置のw位
置に、それぞれが到達する終り位置Eで1作動サイクル
は終了し、始め位置Sに戻って上述した作動が繰り返さ
れる。
【0052】なお、本実施例では、前後枠体30の前後
動位置を、1作動サイクルの始め位置Sにおいて後退
端、1作動サイクルの終り位置Eにおいて前進端にして
構成したが、それぞれ逆側に構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりに構成されてい
るので、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】保持軸が前後枠体とともに前進または後退
することによって、ドグに常時当接され回動自在な揺動
ローラを揺動中心にして、保持軸に止着された揺動レバ
ーを揺動させ、揺動レバーの揺動によって保持軸を回動
させるようにしたので、軽量化が図れ、上下枠体を上下
動可能に固定枠体に保持する上下スライド機構や、前後
枠体を前後動可能に上下枠体に保持する前後スライド機
構などに無理が生じることなく、また、移送前のワーク
に対するワーク保持機構の把持位置や、移送後のワーク
の所定載置位置に対するワーク保持機構の載置位置が安
定して位置決めできる。
【0055】また、前後枠体の下方に設けられたワーク
回動機構を機械的に構成したので、上下枠体または前後
枠体の位置に対する回動位置決めの始まりと終りとのタ
イミングの取りかたが容易にできるとともに、煩雑な制
御回路が不要となり安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク移載装置の正面図である。
【図2】図1をA矢視した左側面図である。
【図3】図1をB矢視した右側面図であって、前後枠体
部のみはC−C矢視断面図である。
【図4】図3をD−D矢視した断面図である。
【図5】図2をE−E矢視した本発明の作動原理を示す
説明図であって、(a)は前後枠体が後退端位置、
(b)は前後枠体が前進端の直前位置、(c)は前後枠
体が前進端位置のときのそれぞれの形態を示す。
【図6】上下枠体の上下動位置、前後枠体の前後動位置
および保持軸の回動角度位置のそれぞれの相関を示すタ
イミングチャートである。
【図7】従来の技術に係る説明図である。
【符号の説明】
8 上下カム 9 カムフォロア 10 固定枠体 11 前後カム 12 カムフォロア 13 上下レバー 15 前後レバー 20 上下枠体 21 上下枠 22 上下スライド機構 30 前後枠体 31 前後枠 32 前後スライド機構 33 保持軸 34 揺動レバー 35 支軸 36A 揺動ローラ 36B ストップローラ 37A,37B ばね掛け 38 ばね 39 揺動ストッパ 50 ワーク保持機構 51 フィンガ W ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定枠体に上下動可能に係着された上下
    枠体と、該上下枠体に前後動可能に係着された前後枠体
    とを備え、前記上下枠体と前記前後枠体と前記前後枠体
    に取着され把持、挟持、吸着などの保持機能を有するワ
    ーク保持機構とによってワークを保持し移送し載置する
    ワーク移載装置であって、 一端がワーク保持機構を着脱可能に形成され前後枠体に
    回動可能に枢着された保持軸と、該保持軸に一端が止着
    され他端にばね掛け部が形設されて前記保持軸とともに
    揺動可能な揺動レバーと、該揺動レバーの一端と他端と
    の間に回動自在に枢着された揺動ローラと、先端部が前
    後枠体の前後動方向と直角に、かつ、該前後枠体の内側
    に向かって突出して形成され前記揺動ローラと当接可能
    に上下枠体に取着されたドグと、一端は前記揺動レバー
    のばね掛け部に掛止され他端は上下枠体に掛止されて前
    記揺動レバーを介して前記揺動ローラを前記ドグに常時
    当接可能に付勢するばねとを備え、 前記保持軸が前後枠体とともに前進または後退すること
    によって、前記ドグに常時当接され回動自在な前記揺動
    ローラを揺動中心にして、前記保持軸に止着された前記
    揺動レバーを揺動させ、該揺動レバーの揺動によって前
    記保持軸を回動させるようにしたことを特徴とするワー
    ク移載装置。
  2. 【請求項2】 揺動レバーの一端と他端との間に取着さ
    れたストップローラと、前後枠体に前記ストップローラ
    と当接可能に取着された揺動ストッパとを備え、前後枠
    体が後退端から前進端、または、前進端から後退端に到
    達するまでのいずれかの間で、前記ストップローラを前
    記揺動ストッパに当接させ、前後枠体がさらに前進また
    は後退しても、前記揺動レバーは揺動始めの角度位置か
    ら前記ストップローラが前記揺動ストッパに当接するま
    での間に揺動した設定揺動角度位置を維持して、前後枠
    体とともに前進または後退できるようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のワーク移載装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111230458A (zh) * 2020-03-04 2020-06-05 费建国 一种管式工件连续压装设备
CN111604662A (zh) * 2020-06-09 2020-09-01 中山市尚研自动化设备有限公司 一种拉手上垫片结构

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CN111230458B (zh) * 2020-03-04 2021-08-27 苏州知云创宇信息科技有限公司 一种管式工件连续压装设备
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