JPH09323055A - ワックスの供給方法及びそれに用いるバットタンク並びにワックス溶解タンク - Google Patents

ワックスの供給方法及びそれに用いるバットタンク並びにワックス溶解タンク

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JPH09323055A
JPH09323055A JP16682496A JP16682496A JPH09323055A JP H09323055 A JPH09323055 A JP H09323055A JP 16682496 A JP16682496 A JP 16682496A JP 16682496 A JP16682496 A JP 16682496A JP H09323055 A JPH09323055 A JP H09323055A
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wax
tank
pipe
bat
heat transfer
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JP16682496A
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Kazuya Mitsui
一也 三井
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SANWA KAKOSHI KK
Original Assignee
SANWA KAKOSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】バットタンクEとワックス溶解タンクIと
を配管によって連結する。ワックス溶解タンクI内で熱
媒油により加熱・溶融されたワックスをバットタンクE
に送り込むことによって、ダイレクトグラビアコート方
式によりワックスホットメルト加工ないしワックスラミ
ネート加工する。この場合において、前記ワックス輸送
ラインの配管途中にワックスポンプP1を、また、前記熱
媒油輸送ラインの配管途中に熱媒油ポンプP2を配置す
る。そして、前記ワックスポンプP1によりワックスを、
また、前記熱媒油ポンプP2により熱媒油をそれぞれ強制
循環させる。 【効果】ワックスは強制循環せしめられる熱媒油により
効率良く加熱・溶融せしめられる。ワックスへの加熱効
果が大きく、短時間で目標温度の均一な加熱・溶融ワッ
クスを得ることができる。作業中において、輸送ライン
すべてのワックスを設定温度に対し所定の温度範囲以内
に均一にコントロールできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワックス溶解タン
クとバットタンクとを配管によって連結し、ワックス溶
解タンク内で熱媒油により加熱・溶融されたワックスを
バットタンクに送り込み、ダイレクトグラビアコート方
式によりワックスホットメルト加工及びワックスラミネ
ート加工する場合において、ワックスを供給する方法及
びそれに用いるバットタンク並びにワックス溶解タンク
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャンデー、チューインガム、チョコレ
ートその他各種物品の包装材を製造するに当っては、図
13(a) に示すように紙、フィルム、アルミニウム箔等
からなる基材A'に接着剤としてのワックスa'をコーティ
ング(ワックスホットメルト加工)したり、図13(b)
に示すように紙、フィルム等からなる二枚の基材B',B'
を接着剤としてのワックスa'で貼り合わせる(ワックス
ラミネート加工)ことが行われている。ワックスホット
メルト加工とは、図9に示すように、水や溶剤で希釈し
ない常温では固形のワックスを予め加熱・溶融させて塗
工適正粘度に液体化させ、ウエブ状の基材A'に順次塗布
して行く作業をいい、ワックス塗布後の基材A'は冷却ロ
ールからなる冷却部C'に送り、そこでワックスを充分に
固化安定させて順次巻き取って行くものである。一方、
ワックスラミネート加工とは、前記ワックスを基材B'に
塗布して直ちに他の基材B'と貼り合わせる(ラミネー
ト)作業をいい、貼り合わせた後の基材B',B'を冷却部
に送り、そこでワックスを充分に固化安定させて順次巻
き取って行くものである(ワックスラミネート加工につ
いては、図示を省略する)。
【0003】そして、両加工を行うに当っては、一般
に、ダイレクトグラビアコート方式が採用されている。
このダイレクトグラビアコート方式は、図9に示すよう
に、グラビアロールD'の表面を機械的な彫刻加工によっ
て格子型、ピラミッド型、斜線型などの形状の選択と深
さ、線数を決定し、粘度、塗布量に応じて凹版状の部分
でバットタンクE'内の加熱・溶融されたワックスa'を汲
み上げるものである。この場合において、グラビアロー
ルD'表面の余剰ワックスはドクターブレードF'により取
り除き、圧胴ロールG'で基材A'を加圧して塗布液を転移
させる。
【0004】このダイレクトグラビアコート方式を実施
するのに用いられている前記バットタンクE'の底には、
図9及び図10において図面符号H'で示すヒータが配置
されており、バットタンクE'の底に入っている熱媒油b'
はこれらヒータH',H'で加熱され、バットタンクE'内の
ワックスa'を所定温度に維持する。また、このワックス
a'は水や溶剤で希釈しない常温では固形のものであり、
図10に示すように、ワックス溶解タンクI'内で熱媒油
b'により加熱・溶融され、それが自然落下流出方式でバ
ットタンクE'内に供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ダイレクトグラビアコ
ート方式に使用される前記ワックスa'は、特に、溶融後
の温度制御がきわめて厄介であり、そのためにきわめて
シビアな条件が要求される。例えば、ワックス温度が指
定温度より低過ぎると、ワックス粘度が極端に上がり、
ダイレクトグラビアコート方式によるワックスホットメ
ルト加工やワックスラミネート加工の作業性が極端に悪
くなったり、ひどいときには不能となる。逆に、ワック
ス温度が指定温度より高過ぎると、ワックス粘度が下が
って作業性は向上するが、劣化の原因となり、また、作
業場の空気雰囲気温度との差が大となると、糸状のワッ
クスほこりが発生して気中に飛散するため、前記ドクタ
ーブレードによるドクター筋が発生することになる。ま
た、高温になればなるほど、ワックスは酸化スピードを
増し、ワックス煙(ヒューム)を多発しながら劣化して
行き、接着力が低下して不良品を作り上げてしまう結果
を招く。さらに、ワックスを高温にして低粘度化し、生
産性を上げる方向に持って行くと、前記グラビアロール
D'の回転スピードに比例してバットタンクE'内のワック
スの流動が大となり、その結果、ワックスが空気を加え
て図11及び図12の矢印の所に起泡が多発することに
なる。この起泡発生はメルト抜け、ドクター筋、酸化の
原因となるから避けなければならない。
【0006】このように、ダイレクトグラビアコート方
式に使用されるワックスは作業性の面でシビアな条件を
要求されるものである。特に、合成樹脂ワックスの種類
も増え、とりわけ高粘度、高温使用のものが増えている
昨今、それらの作業性はきわめて低く、また、不良品を
作り上げてしまう要因にもなっている。そして、ワック
スホットメルト加工・ワックスラミネート加工を行うに
当って、溶融後の温度制御がきわめて厄介なワックスを
入れるためのバットタンクE'やこのようなワックスを加
熱・溶融するためのワックス溶解タンクI'は、それらの
中でワックスが上述したようなシビアな条件を満足する
ように保持され得るものでなければならない。また、バ
ットタンクE'を含めてグラビアロールD'、ドクターブレ
ードF'、圧胴ロールG'の各部は必ず均一な温度制御が必
要である。
【0007】ところが、従来のバットタンクE'は図9及
び図10に示すような構造であり、ヒータH'の熱で熱媒
油b'を加熱し、その熱がバットタンクE'の底側の鉄板を
伝わってバットタンクE'内のワックスb'に達する、いわ
ゆる加熱伝達方式になっている。従って、以下に列挙す
るような欠点を有している。 バットタンクE'内のワックスb'の温度は不均一であ
り、不良品を作り上げてしまう結果を招いている。 開放面が大きいため、放熱、酸化、起泡を生じる原
因を作っている。 生産性が向上するのに比例してワックスの降熱、酸
化、起泡が大となり、また、ワックス煙(ヒューム)、
ワックスほこり(酸化物)が発生し、ドクター筋などが
発生したり、結果的に生産性が低下する。 バットタンクE'の容量が大きいため、常時余分のワ
ックスを溶解しておくことになり、コストアップとな
る。また、作業性も悪い。 バットタンクE'内に残ったワックスを抜くための時
間ロスが大きい。また、それを冷却して倉庫等にしまわ
なければならない分だけ、余分な作業を必要とする。
【0008】また、従来のワックス溶解タンクI'は図1
0に示すような構造である。すなわち、ワックス溶解タ
ンクI'の底には、バットタンクE'の場合と同じようにヒ
ータH'が配置されており、これらヒータH'の熱で熱媒油
b'を加熱し、その熱がワックス溶解タンクI'内のワック
スb'に達する、いわゆる加熱伝達方式になっている。そ
して、ワックス溶解タンクI'内で加熱・溶融されたワッ
クスは、自然落下方式でバットタンクE'内に供給され
る。従って、以下に列挙するような欠点を有している。 外形を比較的大きくせざるを得ない。 ワックス溶融時間が長い。それに伴ないワックス溶
解のための電力を余分に必要とする。 ワックス加熱中、それが酸化して劣化しやすい。 ワックスが自然落下流出方式のため、ワックス温度
が低下しやすい。また、加工温度にバラツキが生じる。 ワックスが自然落下流出方式のため、ワックス溶解
タンクI'内に残ったワックスを抜くための時間ロスが大
きい。
【0009】そして、バットタンクE'、ワックス溶解タ
ンクI'に共通して言える欠点を以下に列挙する。 熱媒油b'の膨張率(250 ℃で17.5%)に対する対策
が採られていないため、常に17%程度の熱源のロスがあ
る。 熱媒油b'の酸化防止策が採られていないため、底側
のヒーターH'や鉄板の表面に酸化結晶が付着し、熱伝導
率を著しく低下させている。従って、熱源をロスした
り、温度分布の差が大きくなっている。その結果、タン
クが加熱し、引火・爆発事故が発生している。 均一な温度制御ができないため、常時適温より20〜
30℃ワックス温度を上げて作業を行わざるを得ない。従
って、前記起泡が発生しやすく、それを防止するために
生産性を向上させることができない。
【0010】さらに、バットタンクE'に配置されている
グラビアロールD'や圧胴ロールG'の温度管理の面におい
ても、以下に列挙する問題点がある。 両ロールD',G'の温度が低下しやすいため、生産性
向上に制限がある。 作業開始前、これらを予熱するために空運転をしな
ければならない。 これらはいずれも生産性を低下させる要因となってい
る。
【0011】ダイレクトグラビアコート方式におけるこ
れら種々の欠点は、以下に列挙する条件を満たすことに
よって解消することができる。そして、本発明はこれら
の条件を満たし得るワックスの供給方法とその装置とを
提供することを目的とするものである。 ワックスへの加熱効果が大きく、短時間で、目標温
度の均一な加熱・溶融ワックスが得られること。 作業中において、輸送ラインすべてのワックスが設
定温度に対し所定の温度範囲以内、例えば、設定温度±
5℃以内に均一にコントロールされること。すなわち、
放熱、熱損失を極力減らすこと。 ワックスの流動性が良好であること。 高粘度、高温用ワックスを使用した場合でも、作業
中に起泡が発生しないこと。
【0012】また、昨今、ワックスを少量使った後別の
ものに度々切り換えるような作業が要求されるようにな
り、バットタンクE'やワックス溶解タンクI'、並びに、
輸送ライン上に残っている残留ワックスを短時間に回収
したり、逆に、品種の異なる別のワックスを直ちに供給
できる態勢が確立されていることが望ましい。本発明
は、このような要望にも応え得るようにしたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記諸目的を達成するた
めに、本発明においては、バットタンクとワックス溶解
タンクとを配管によって連結し、前記ワックス溶解タン
ク内で熱媒油により加熱・溶融されたワックスをバット
タンクに送り込み、ダイレクトグラビアコート方式によ
りワックスホットメルト加工・ワックスラミネート加工
するようにしたものにおいて、ワックス輸送ラインの配
管途中にワックスポンプP1を、また、熱媒油輸送ライン
の配管途中に熱媒油ポンプP2を配置し、前記ワックスポ
ンプP1によりワックスを、また、前記熱媒油ポンプP2
より熱媒油をそれぞれ強制循環させる。このようにする
と、ワックスはワックスポンプP1により、また、熱媒油
は熱媒油ポンプP2によりいずれも強制循環せしめられ
る。従って、ワックスは強制循環せしめられる熱媒油に
より効率良く加熱・溶融せしめられる。また、作業中に
おいて、輸送ラインすべてのワックスを設定温度に対し
所定の温度範囲以内に均一にコントロールすることがで
きる。また、ワックスの流動性が良好であり、さらに、
高粘度、高温用ワックスを使用した場合でも、作業中に
起泡が発生しない。
【0014】前記ワックス溶解タンクをメインタンクI1
とサブタンクI2とで構成し、メインタンクI1とサブタン
クI2とを配管9により連結しておくとよい。このように
すると、バットタンクEとメインタンクI1とを結ぶ輸送
ラインを使ってダイレクトグラビアコート方式によりワ
ックスホットメルト加工・ワックスラミネート加工して
いる間に、品種の異なる別のワックスをサブタンクI2
貯留しておくことができる。従って、バットタンクEと
メインタンクI1とを結ぶ輸送ラインを使ったワックスホ
ットメルト加工・ワックスラミネート加工が終了し、そ
の輸送ラインからワックスを抜き出すと、配管9を経て
直ちに品種の異なる別のワックスをサブタンクI2からメ
インタンクI1に供給することができ、その切替えをきわ
めて迅速に行うことができる。
【0015】バットタンクEの一側に加熱・溶融された
ワックスを送り込むための配管4を、また、それと対向
する他側にバットタンクE内に送り込まれたワックスを
送り出すための配管5をそれぞれ配置する。このように
すると、加熱・溶融されたワックスはバットタンクEの
一側の入口側からバットタンクE内に送り込まれ、それ
と反対側の出口側から送り出されることになり、ワック
スは従来の場合と異なりバットタンクE内で少なくとも
流動していることになる。
【0016】加熱・溶融されたワックスを送り込むため
の配管4を、バットタンクEの入口側の異なる位置で複
数本に分岐せしめておくとよい。このようにすると、加
熱・溶融されたワックスは複数本に分岐せしめられた配
管を通ってバットタンクEの異なる入口からバットタン
ク内に送り込まれる。
【0017】バットタンクE内に送り込まれたワックス
を送り出すための配管5を、バットタンクEの出口側の
異なる位置で分岐させて複数本配置しておくとよい。こ
のようにすると、バットタンクE内に送り込まれたワッ
クスはバットタンクEの異なる出口から送り出される。
【0018】ワックス溶解タンク内の外側部分に、空室
状のジャケット部10を形成し、該ジャケット部10内に螺
旋状の通路が形成されるごとく所定位置に仕切板10a ,
10aを配置する。このようにすると、熱媒油はジャケッ
ト部10において各仕切壁10a ,10a で形成される螺旋状
の通路内を強制循環せしめられる。そして、その後ワッ
クス溶解タンク外へ排出せしめられる。
【0019】ワックス溶解タンク内には、平面及び上下
に蛇行する熱伝導管12を配置しておくとよい。このよう
にすると、熱媒油はワックス溶解タンク内の至るところ
に蛇行している熱伝導管12内を強制循環せしめられる。
そして、その後ワックス溶解タンク外へ排出せしめられ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、
図1〜図8に基いて詳細に説明する。図1、図3及び図
5に示すように、ワックスを加熱・溶融するためのワッ
クス溶解タンクIを地面Gより低いピットg内に設置す
る。また、このワックス溶解タンクIの上方に、ダイレ
クトグラビアコート方式によりワックスホットメルト加
工・ワックスラミネート加工するためのバットタンクE
が配置されている。なお、バットタンクEには図1、図
3、図4、図7及び図8に示すようにグラビアロールD
が備えられており、また、これらの図面には示してない
が、このグラビアロールDに接するごとく圧胴ロールが
配置されていることは、従来の場合と同様である。そし
て、前記ワックス溶解タンクIと前記バットタンクEと
が配管1〜7により連結されている。
【0021】配管1はワックス溶解タンクIの底側にお
いてその内部と連通するものであって、この配管1とそ
の後に続く配管2との間にはワックスポンプP1が配置さ
れている。また、配管2に接続されている配管3は、こ
こでは図3に示すようにフレキシブルパイプとなってお
り、その後に接続されている配管4が前記バットタンク
Eの入口側(図3の左側)に接続されている。一方、配
管5は前記バットタンクEの入口側(配管4が配置され
ている側)と対向する側である出口側(図3の右側)に
接続されており、これと前記ワックス溶解タンクIの上
面とが配管6で連結されている。また、配管7は前記バ
ットタンクEの底と前記ワックス溶解タンクIの上面と
を連結するものであり、使用後のバットタンクE内のワ
ックスをワックス溶解タンクIに戻すためのものであ
る。さらに、配管8は前記配管2から配管3に流れるル
ートから分岐させた別ルート用のもので、配管2とワッ
クス溶解タンクIの上面とを連結するものである。な
お、配管1〜9はすべてワックスの輸送に用いられるも
のである。
【0022】ワックス溶解タンクIは水や溶剤で希釈し
ない常温では固形のワックスを加熱・溶解するためのも
のである。そして、上述したように、バットタンクEの
入口側には加熱・溶融されたワックスを送り込むための
配管1〜4が、また、それと対向する出口側にはバット
タンクE内に送り込まれたワックスを送り出すための配
管5、6がそれぞれ配置されているから、ワックス溶解
タンクI内で加熱・溶融されたワックスの一部は、配管
1によりタンク外へ送り出され、その一部は配管2、3
を経て配管4からバットタンクEに送り込まれる。そし
て、バットタンクEの出口側に配置されている配管5か
らタンク外へ送り出され、配管6を経てワックス溶解タ
ンクIの上面からタンク内へ戻る。バットタンクE回り
のワックス輸送ラインの配管がこのようになっている
と、ワックスは従来の場合と異なりバットタンクE内で
少なくとも流動していることになる。また、配管1によ
りタンク外へ送り出されたワックスの一部は、配管2を
経て配管8側にも送られ、この配管8を通ってワックス
溶解タンクIの上面からタンク内に戻る。
【0023】これらの場合において、ワックス輸送ライ
ンの配管途中の配管1と配管2との間には、ワックスポ
ンプP1が配置されているので、ワックスはこのワックス
ポンプP1によりワックス溶解タンクIとバットタンクE
との間で強制循環せしめられる。なお、ワックス溶解タ
ンクIの出口部分、すなわち、前記配管1が接続されて
いる部分に、図5、図6に示すようにストレーナ1aを設
置しておくと、ワックス内に混入した塵埃その他のもの
がここを通過する際にそれを除去することができる。ま
た、配管8の途中にもストレーナ8aを設置しておくと、
ワックス内に混入した塵埃その他のものがここを通過す
る際にそれを除去することができる。
【0024】ここに例示する場合においては、図1、図
2及び図4に示すように、ワックス溶解タンクIをメイ
ンタンクI1とサブタンクI2の2基からなるものとし、メ
インタンクI1とサブタンクI2とを配管9で連結してあ
る。このようにすると、バットタンクEとメインタンク
I1とを結ぶ輸送ラインを使ってダイレクトグラビアコー
ト方式によりワックスホットメルト加工・ワックスラミ
ネート加工している間に、品種の異なる別のワックスを
サブタンクI2に貯留しておくことができる。従って、バ
ットタンクEとメインタンクI1とを結ぶ輸送ラインを使
ったワックスホットメルト加工・ワックスラミネート加
工が終了し、その輸送ラインからワックスを抜き出す
と、配管9を経て直ちに品種の異なる別のワックスをサ
ブタンクI2からメインタンクI1に供給することができ、
その切替えをきわめて迅速に行うことができる。なお、
ここに例示する場合においては、サブタンクI2に貯留さ
れていた加熱・溶融ワックスを、配管9を経て自然落下
方式でメインタンクI1に送り込むようにしてある。
【0025】ところで、バットタンクEの入口側の配管
4を、例えば、図7において4aで示す一本の配管と、図
7において4b〜4dで示すように複数本の配管とからなる
ものとするとよい。すなわち、バットタンクEの入口側
の配管4を、バットタンクの入口側の異なる位置で複数
本に分岐せしめておくとよい。このようにすると、加熱
・溶融されたワックスは一本の配管4aから複数本に分岐
せしめられた配管4b〜4eを通ってバットタンクEの異な
る入口4f〜4iからバットタンク内に送り込まれることに
なる。
【0026】また、バットタンクEの出口側の配管5
を、例えば、図7において5a〜5fで示すように、バット
タンクの出口側の異なる位置で分岐させて複数本配置し
ておくとよい。このようにすると、バットタンクE内に
送り込まれたワックスはバットタンクEの異なる出口5g
〜5lから各配管5a〜5fを通って送り出される。そして、
この配管5の後に接続された配管6を、図7に示すよう
に、一本の配管6aとこれに接続された二本の配管6b、6c
とからなるものとし、前記各配管5a〜5fを通って送り出
されたワックスを一本の配管6aに集め、さらに、これを
二本の配管6b、6cに分岐させてワックス溶解タンクEに
戻すようにするとよい。
【0027】このような配管からなるワックス輸送ライ
ンの循環経路を図1において矢印付の太い実線で示す。
ワックス溶解タンクIで加熱・溶融されたワックスは矢
印付のこの太い実線で示す輸送ラインを通ってワックス
ポンプP1により強制循環せしめられる。すなわち、ワッ
クス溶解タンクIで加熱・溶融されたワックスはワック
ス溶解タンクIの底から配管1、2を通ってワックスポ
ンプP1へ、このワックスポンプP1を経た後配管3、4、
4a、4b、4c、4d、4eを通ってバットタンクEへ送り込ま
れる。そして、ここで上述したダイレクトグラビアコー
ト方式によるワックスホットメルト加工・ワックスラミ
ネート加工作業が行われる。その間においても、ワック
スは強制循環せしめられており、配管5a、5b、5c、5d、
5e、5fを経てバットタンクEから送り出され、配管6a、
6b、6cを経てワックス溶解タンクIへ戻る。特に、ここ
に例示する場合においては、配管9を除く配管1〜8か
らなる輸送ラインでワックスポンプP1による強制循環方
式が採用されており、従来の場合のように、ワックスが
ワックス溶解タンクから自然落下方式でバットタンクに
達するものではなく、また、バットタンク内でワックス
が単に溜められているものでもない点できわめて画期的
なものである。そして、この方式を採用することによ
り、次に述べるような利点を有する。 作業中において、輸送ラインすべてのワックスを設
定温度に対し所定の温度範囲以内、例えば、設定温度±
5℃以内に均一にコントロールすることができる。すな
わち、放熱、熱損失を極力減らすことができる。 ワックスの流動性が良好である。 高粘度、高温用ワックスを使用した場合でも、作業
中に起泡が発生しない。
【0028】ワックスポンプP1を経て配管2に達したワ
ックスの一部は、配管8側にも送られ、この配管8を通
ってワックス溶解タンクIの上面からタンク内に戻る
が、図1ではその輸送ラインを省略してある。また、こ
こに例示する場合においては、サブタンクI2に貯留され
ていた加熱・溶融ワックスが、配管9を経て自然落下方
式でメインタンクI1に送り込まれるようになっており、
図1ではその輸送ラインも合わせて示してある。なお、
図3に示すように、例えば、配管2の途中からワックス
抜出用の配管2aを分岐させておくと、ワックス溶解タン
クIの底側から吸引することによってワックス溶解タン
クI内のワックスを配管2aから順次抜いて行くことがで
きる。
【0029】上述したように、ワックスはワックス溶解
タンクI内で加熱・溶融されるが、その加熱・溶融には
熱媒油が使われる。この熱媒油をワックス溶解タンクI
内に供給するための具体的な構造について、以下、詳細
に説明する。図1〜図6に示すように、前記ワックス溶
解タンクI内の外側部分、ここに例示するようにワック
ス溶解タンクIがメインタンクI1とサブタンクI2とで構
成されている場合には両タンクI1,I2内の外側部分、す
なわち、ワックス溶解タンクI、メインタンクI1、サブ
タンクI2の各外周部分と各底部分には、空室状のジャケ
ット部10が形成されており、該ジャケット部10内には螺
旋状の通路が形成されるごとく所定位置に仕切板10a ,
10a を配置する。そして、ここに例示する場合にあって
は、ワックス溶解タンクI、メインタンクI1、サブタン
クI2の底に配管11(図図2、図3及び図6参照)を接続
し、この配管11を経て前記ジャケット部10の底の方から
ジャケット部10内に熱媒油を送り込むことができるよう
にしてある。このジャケット部10内を熱媒油が通ること
によって、ワックス溶解タンクI内のワックスを加熱・
溶融することができる。なお、ジャケット部10の螺旋状
の通路を通って底の方から上の方へ送られてきた熱媒油
は図1、図2及び図5において10b で示す配管からタン
ク外へ送り出されるようになっている。
【0030】また、ワックス溶解タンクI内には、図
5、図6に示すように、平面及び上下に蛇行する熱伝導
管12が配置されている。図5、図6には、この熱伝導管
12の両端がタンク外へ突出した状態が示されていない
が、その両端はいずれもワックス溶解タンクIの上部の
周壁を貫通して外部に突出させてあり、その一端から熱
媒油を送り込むと、平面及び上下に蛇行する熱伝導管12
を通って他端からタンク外へ送り出されるようになって
いる。この熱伝導管12内を熱媒油が通ることによって、
ワックス溶解タンクI内のワックスを加熱・溶融するこ
とができる。
【0031】ワックス溶解タンクIをこのような構造と
すると、熱媒油はワックス溶解タンクIの外側部分のジ
ャケット部10とワックス溶解タンクI内の熱伝導管12と
に送り込むことができる。配管11を経てワックス溶解タ
ンクIの底からジャケット部10内に送り込まれた熱媒油
は、各仕切壁10a ,10a によって形成される螺旋状の通
路内を順次上方へと送られる。そして、その後配管10b
(図1、図2、図5参照)からワックス溶解タンクI外
へ排出せしめられる。また、ワックス溶解タンクI内に
配置されている熱伝導管12の一端に送り込まれた熱媒油
は、平面及び上下に蛇行するこの熱伝導管12を通って他
端からワックス溶解タンクI外へ送り出される。
【0032】ここに例示する場合にあっては、図2に示
すように、この熱媒油を熱媒油タンク13内から送り出
し、それらをワックス溶解タンクIの底側からジャケッ
ト部10内に送り込み、螺旋状の通路を経てワックス溶解
タンクI外へ導いた後、再びワックス溶解タンクI内の
熱伝導管12へ送り込み、平面及び上下に蛇行する熱伝導
管12を通した後それらを再びワックス溶解タンクI外へ
導き、最終的に熱媒油タンク13に戻すことができるよう
にしてある。そして、その輸送ラインの途中には熱媒油
ポンプP2が配置されている。熱媒油の輸送ラインの途中
に熱媒油ポンプP2が配置されていると、熱媒油は熱媒油
タンク13から強制的に送り出され、ワックス溶解タンク
Iの底からジャケット部10内に送り込まれる。そして、
ジャケット部10内の熱媒油は各仕切壁10a ,10a によっ
て形成される螺旋状の通路内を順次上方へと送られ、配
管10b からワックス溶解タンクI外へ導かれる。この熱
媒油は再びワックス溶解タンクI内の熱伝導管12へ送り
込まれ、平面及び上下に蛇行するこの熱伝導管12を通っ
て再びワックス溶解タンクI外へ送り出され、最終的に
熱媒油タンク13に戻る。このように、熱媒油ポンプP2
より熱媒油を強制循環させることができる。そして、ジ
ャケット部10内を熱媒油が通過する間に、さらに、平面
及び上下に蛇行する熱伝導管12内を熱媒油が通過する間
に、ワックス溶解タンクI内のワックスを加熱・溶融す
ることができる。従って、ワックスへの加熱効果が大き
く、短時間で、目標温度の均一な加熱・溶融ワックスを
得ることができる。
【0033】このような熱媒油輸送ラインを図2におい
て矢印付の太い実線で示す。ここには、ワックス溶解タ
ンクIがメインタンクI1とサブタンクI2の2基から構成
されている場合が例示してあり、熱媒油タンク13から送
り出された熱媒油をメインタンクI1とサブタンクI2の両
方に送り込むことができるようにしてある。また、メイ
ンタンクI1とサブタンクI2の両方に送り込んだ熱媒油を
いずれも熱媒油タンク13に戻すことができるようにして
ある。熱媒油はこの矢印付の太い実線で示す輸送ライン
を通って熱媒油ポンプP2により強制循環せしめられる。
従って、ワックスへの加熱効果が大きく、短時間で目標
温度の均一な加熱・溶融ワックスを得ることができる。
【0034】図2において矢印付の太い実線で示す熱媒
油輸送ラインをさらに詳しく説明する。熱媒油タンク13
の出口13a から送り出された熱媒油は、配管14、15を通
って熱媒油ポンプP2に送られ、ここで加熱される。そし
て、その一部が配管16からメインタンクI1の底に配置さ
れている前記配管11に至り、ジャケット部10内において
各仕切壁10a ,10a によって形成される螺旋状の通路内
を順次上方へと送られ、配管10b からメインタンクI1
へ排出された後配管17を経て再びメインタンクI1内に導
かれ、平面及び上下に蛇行する熱伝導管12内を通った後
配管18からタンク外へ導き出され、配管19を経て熱媒油
タンク13の入口13b から熱媒油タンク13内に戻る。ま
た、熱媒油ポンプP2で加熱された熱媒油の一部は配管2
0、21を経てサブタンクI2の底に配置されている前記配
管11に至り、ジャケット部10内において各仕切壁10a ,
10a によって形成される螺旋状の通路内を順次上方へと
送られ、配管10b からサブタンクI2外へ排出された後配
管22を経て再びサブタンクI2内に導かれ、平面及び上下
に蛇行する熱伝導管12内を通った後配管23からタンク外
へ導き出され、配管24を経て前記配管19に合流し、熱媒
油タンク13の入口13b から熱媒油タンク13内に戻る。さ
らに、熱媒油ポンプP2で加熱された熱媒油の一部は配管
25、26を経て前記ワックスポンプP1に送られ、ワックス
ポンプP1を熱する。そして、その熱媒油は配管27を経て
前記配管19に合流し、熱媒油タンク13の入口13b から熱
媒油タンク13内に戻る。このように、熱媒油はこの矢印
付の太い実線で示す輸送ラインを通って熱媒油ポンプP2
により強制循環せしめられる。
【0035】なお、図1、図2及び図3において、図面
符号M1はワックスポンプP1を駆動させるためのモータ、
また、図1、図2において、図面符号M2は熱媒油ポンプ
P2を駆動させるためのモータである。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載のワックス供給方法を使っ
た場合には、ワックスをワックスポンプP1により、ま
た、熱媒油を熱媒油ポンプP2によりいずれも強制循環せ
しめることができる。従って、ワックスは強制循環せし
められる熱媒油により効率良く加熱・溶融せしめられ、
ワックスへの加熱効果が大きく、短時間で、目標温度の
均一な加熱・溶融ワックスを得ることができる。そし
て、作業中において、輸送ラインすべてのワックスを設
定温度に対し所定の温度範囲以内に均一にコントロール
することができる。また、ワックスの流動性が良好であ
り、さらに、高粘度、高温用ワックスを使用した場合で
も、作業中に起泡が発生することがない。これらの相乗
効果として、、ダイレクトグラビアコート方式によりワ
ックスホットメルト加工・ワックスラミネート加工に要
求される厳しい条件をすべてクリアすることができるも
のである。
【0037】請求項2記載の発明によれば、バットタン
クEとメインタンクI1とを結ぶ輸送ラインを使ってダイ
レクトグラビアコート方式によりワックスホットメルト
加工・ワックスラミネート加工している間に、品種の異
なる別のワックスをサブタンクI2に貯留しておくことが
できる。従って、バットタンクEとメインタンクI1とを
結ぶ輸送ラインを使ったワックスホットメルト加工・ワ
ックスラミネート加工が終了し、その輸送ラインからワ
ックスを抜き出すと、配管9を経て直ちに品種の異なる
別のワックスをサブタンクI2からメインタンクI1に供給
することができ、その切替えをきわめて迅速に行うこと
ができる効果がある。
【0038】請求項3記載の発明によれば、従来の場合
と異なり加熱・溶融されたワックスをバットタンクE内
で少なくとも流動させることができる。従って、バット
タンクE内におけるワックスの流動性がきわめて良好で
あり、また、高粘度、高温用ワックスを使用した場合で
も、作業中に起泡が発生しない効果がある。
【0039】請求項4記載の発明によれば、加熱・溶融
されたワックスを複数本に分岐せしめた配管を通ってバ
ットタンクEの異なる入口からバットタンク内に送り込
むことができる。従って、バットタンクE内におけるワ
ックスの流動性をさらに向上させることができ、また、
高粘度、高温用ワックスを使用した場合でも、作業中に
起泡が全く発生しないものとすることができる効果があ
る。
【0040】請求項5記載の発明によれば、バットタン
クE内に送り込まれたワックスをバットタンクEの異な
る出口から送り出すことができる。従って、バットタン
クE内におけるワックスの流動性をさらに向上させるこ
とができ、また、高粘度、高温用ワックスを使用した場
合でも、作業中に起泡が全く発生しないものとすること
ができる効果がある。
【0041】請求項6記載の発明によれば、熱媒油をジ
ャケット部10の螺旋状の通路内を強制循環させることが
できる。また、請求項7記載の発明によれば、熱媒油を
ワックス溶解タンク内の至るところに蛇行している熱伝
導管12内を強制循環させることができる。従って、両発
明によれば、ワックスへの加熱効果が大きく、短時間
で、目標温度の均一な加熱・溶融ワックスを得ることが
できる効果がある。また、作業中において、輸送ライン
すべてのワックスを設定温度に対し所定の温度以内に均
一にコントロールすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワックス輸送ラインにおいてワックスポンプに
よりワックスを強制循環させる一例を示す平面図であ
る。
【図2】熱媒油輸送ラインにおいて熱媒油ポンプにより
熱媒油を強制循環させる一例を示す平面図である。
【図3】バットタンクとワックス溶解タンクの配置状
態、並びに、両タンク回りの配管状態の一部を示す概略
図である。
【図4】ワックス溶解タンクをメインタンクとサブタン
クとで構成した場合の両タンクの配置状態をバットタン
クとともに示す概略図である。
【図5】ワックス溶解タンクの平面図で、蓋の一部を切
り欠いて示す
【図6】図5のVI−VI線における概略断面図である。
【図7】バットタンク回りの配管状態を詳細に示す拡大
平面図である。
【図8】図7を正面から見た概略図である。
【図9】従来のバットタンクを用いて、ダイレクトグラ
ビアコート方式によるワックスホットメルト加工及びワ
ックスラミネート加工の工程、並びに、従来のバットタ
ンクの内部構造を示す概略図である。
【図10】従来の場合のバットタンクとワックス溶解タ
ンクの配置状態、並びに、両タンクの内部構造を示す概
略図である。
【図11】従来のバットタンクを用いて、ダイレクトグ
ラビアコート方式によりワックスホットメルト加工及び
ワックスラミネート加工をした場合に、そのバットタン
ク内で起泡が発生する様子を示す概略平面図である。
【図12】従来のバットタンクを用いて、ダイレクトグ
ラビアコート方式によりワックスホットメルト加工及び
ワックスラミネート加工をした場合に、そのバットタン
ク内で起泡が発生する様子を示す概略正面図である。
【図13】ダイレクトグラビアコート方式によりワック
スホットメルト加工ないしワックスラミネート加工した
状態を示す拡大断面図で、特に、(a) は基材にワックス
ホットメルト加工を施した場合を、また、(b) は二枚の
基材をワックスラミネート加工で接合した場合を示す。
【符号の説明】
1〜4、4a〜4e、5、5a〜5f、6〜9、10b 、11、14〜
27─配管、4f〜4i─入口、5g〜5l─出口、10─ジャケッ
ト部、10a ─仕切板、12─熱伝導管、13─熱媒油タン
ク、a、a'─ワックス、D,D'─グラビアロール、E,
E'─バットタンク、H'─ヒータ、I,I'─ワックス溶解
タンク、I1─メインタンク、I2─サブタンク、P1─ワッ
クスポンプ、P2─熱媒油ポンプ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バットタンクとワックス溶解タンクとを配
    管によって連結し、前記ワックス溶解タンク内で熱媒油
    により加熱・溶融されたワックスをバットタンクに送り
    込み、ダイレクトグラビアコート方式によりワックスホ
    ットメルト加工・ワックスラミネート加工するようにし
    たものにおいて、ワックス輸送ラインの配管途中にワッ
    クスポンプP1を、また、熱媒油輸送ラインの配管途中に
    熱媒油ポンプP2を配置し、前記ワックスポンプP1により
    ワックスを、また、前記熱媒油ポンプP2により熱媒油を
    それぞれ強制循環させるようにしたことを特徴とするワ
    ックスの供給方法。
  2. 【請求項2】前記ワックス溶解タンクIをメインタンク
    I1とサブタンクI2とで構成し、メインタンクI1とサブタ
    ンクI2とを配管9により連結したことを特徴とする請求
    項1記載のワックスの供給方法。
  3. 【請求項3】バットタンクの一側に加熱・溶融されたワ
    ックスを送り込むための配管4を、また、それと対向す
    る他側にバットタンク内に送り込まれたワックスを送り
    出すための配管5をそれぞれ配置したことを特徴とする
    バットタンク。
  4. 【請求項4】加熱・溶融されたワックスを送り込むため
    の配管4を、バットタンクの入口側の異なる位置で複数
    本に分岐せしめたことを特徴とする請求項3記載のバッ
    トタンク。
  5. 【請求項5】バットタンク内に送り込まれたワックスを
    送り出すための配管5を、バットタンクの出口側の異な
    る位置で分岐させて複数本配置したことを特徴とする請
    求項3記載のバットタンク。
  6. 【請求項6】ワックス溶解タンク内の外側部分に、空室
    状のジャケット部10を形成し、該ジャケット部10内に螺
    旋状の通路が形成されるごとく所定位置に仕切板10a ,
    10aを配置したことを特徴とするワックス溶解タンク。
  7. 【請求項7】ワックス溶解タンク内に平面及び上下に蛇
    行する熱伝導管12を配置したことを特徴とするワックス
    溶解タンク。
JP16682496A 1996-06-05 1996-06-05 ワックスの供給方法及びそれに用いるバットタンク並びにワックス溶解タンク Pending JPH09323055A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172037A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Showa Denko Packaging Co Ltd ホットメルト接着剤転写用グラビアロール

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