JPH09322837A - 椅子の座板スライド装置 - Google Patents
椅子の座板スライド装置Info
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- JPH09322837A JPH09322837A JP14464896A JP14464896A JPH09322837A JP H09322837 A JPH09322837 A JP H09322837A JP 14464896 A JP14464896 A JP 14464896A JP 14464896 A JP14464896 A JP 14464896A JP H09322837 A JPH09322837 A JP H09322837A
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- Japan
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- seat plate
- plate
- chair
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 座板が前後動して小柄な人から大柄な人まで
が使い易い座部深さに調整可能であり、かつOA作業等
に適した状態に座板を傾斜可能とする。 【解決手段】 案内溝8,9とこの案内溝8,9内を相
対的に摺動するスライダ即ち第1及び第2のスライド軸
10,11とで座受部材(座受金具)7に対し座板6を
前後方向へスライド可能に支持させる一方、案内溝の少
なくとも一部例えば案内溝9に水平方向に摺動させるだ
けの水平部9aと鉛直方向の変位を同時に与える傾斜部
9bとを設けると共に座板6と座受部材7との双方の部
材を連結して摺動方向に固定する係止手段42を備え、
作業内容に応じてあるいは座る人の体格や腰掛け方に合
わせて好適な座部深さに調整したり、座部を傾け得るよ
うにしている。これによって、座り易い上に疲れ難くか
つ作業し易いものとなる。
が使い易い座部深さに調整可能であり、かつOA作業等
に適した状態に座板を傾斜可能とする。 【解決手段】 案内溝8,9とこの案内溝8,9内を相
対的に摺動するスライダ即ち第1及び第2のスライド軸
10,11とで座受部材(座受金具)7に対し座板6を
前後方向へスライド可能に支持させる一方、案内溝の少
なくとも一部例えば案内溝9に水平方向に摺動させるだ
けの水平部9aと鉛直方向の変位を同時に与える傾斜部
9bとを設けると共に座板6と座受部材7との双方の部
材を連結して摺動方向に固定する係止手段42を備え、
作業内容に応じてあるいは座る人の体格や腰掛け方に合
わせて好適な座部深さに調整したり、座部を傾け得るよ
うにしている。これによって、座り易い上に疲れ難くか
つ作業し易いものとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座受部材に対して
座板を前後に摺動可能とする座板スライド装置に関す
る。更に詳述すると、本発明は、座板の傾斜角度の変更
を伴う座板スライド装置に関する。
座板を前後に摺動可能とする座板スライド装置に関す
る。更に詳述すると、本発明は、座板の傾斜角度の変更
を伴う座板スライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の事務用回転椅子は、成人男性に合
わせた大きさに座部の寸法が設定されている。また、多
くの椅子の座部は、単独で前後にスライドすることのな
い固定式とされているが、中には標準位置よりも更に前
方へスライド可能として安楽な姿勢がとれるようにした
ものも市販されている。座部がスライド可能な椅子は、
座板を前後に水平にスライドさせると共に係脱可能なロ
ック機構を操作ノブで操作して任意の位置で座部を固定
する構造とされている。
わせた大きさに座部の寸法が設定されている。また、多
くの椅子の座部は、単独で前後にスライドすることのな
い固定式とされているが、中には標準位置よりも更に前
方へスライド可能として安楽な姿勢がとれるようにした
ものも市販されている。座部がスライド可能な椅子は、
座板を前後に水平にスライドさせると共に係脱可能なロ
ック機構を操作ノブで操作して任意の位置で座部を固定
する構造とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、成人男
性を基準にした座部の奥行き深さによると、女性などに
は使い難い場合がある。特に、女性の場合、椅子に深く
腰掛けることが少なく、どちらかというと浅く腰掛ける
人が多いため、座の先端縁から背もたれまでの座部の奥
行き(椅子深さ)が深すぎると背もたれが十分に役立た
ず姿勢が悪くなって疲れ易くなる。更に、座板が水平で
あると、コンピュータオペレーティングやワープロ入力
作業等のOA作業時や製図板を使用する製図作業時など
には、椅子に深く腰掛けると却って腰に負担をかけたり
腹部などを圧迫し、更には背筋が丸く縮まってしまうこ
とから長時間の作業には不向きである。
性を基準にした座部の奥行き深さによると、女性などに
は使い難い場合がある。特に、女性の場合、椅子に深く
腰掛けることが少なく、どちらかというと浅く腰掛ける
人が多いため、座の先端縁から背もたれまでの座部の奥
行き(椅子深さ)が深すぎると背もたれが十分に役立た
ず姿勢が悪くなって疲れ易くなる。更に、座板が水平で
あると、コンピュータオペレーティングやワープロ入力
作業等のOA作業時や製図板を使用する製図作業時など
には、椅子に深く腰掛けると却って腰に負担をかけたり
腹部などを圧迫し、更には背筋が丸く縮まってしまうこ
とから長時間の作業には不向きである。
【0004】また、座部を単に水平に前後動させるタイ
プの椅子では、安楽姿勢をとることを目的としているた
め、座板を標準的な位置から更に前方へ水平に摺動する
だけであり、作業姿勢に応じた座部の位置の調整および
角度に設定することはできない。
プの椅子では、安楽姿勢をとることを目的としているた
め、座板を標準的な位置から更に前方へ水平に摺動する
だけであり、作業姿勢に応じた座部の位置の調整および
角度に設定することはできない。
【0005】そこで、本発明は、座板が前後動して小柄
な人から大柄な人までが使い易い座部深さに調整可能で
あり、かつOA作業等に適した状態に座板を傾斜可能な
座板スライド装置を提供することを目的とする。また、
本発明は、OA作業の多い女性にとって使いやすい極力
小さな座部の椅子を基準とし、調整により成人男性など
が使い易い標準的な大きさの座部を有する椅子とするこ
とが可能な座板スライド装置を提供することを目的とす
る。
な人から大柄な人までが使い易い座部深さに調整可能で
あり、かつOA作業等に適した状態に座板を傾斜可能な
座板スライド装置を提供することを目的とする。また、
本発明は、OA作業の多い女性にとって使いやすい極力
小さな座部の椅子を基準とし、調整により成人男性など
が使い易い標準的な大きさの座部を有する椅子とするこ
とが可能な座板スライド装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【発明が解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、座受部材に対して座板を前後
に摺動可能とする椅子の座板スライド装置において、座
板または座受部材のいずれか一方の部材に案内溝を、他
方の部材に案内溝内を摺動する前後2組のスライダをそ
れぞれ備え、案内溝とスライダとの鉛直方向の係合によ
り座板と座受部材とを前後方向に摺動可能に支持すると
共に座板と座受部材との双方の部材を連結して摺動方向
に固定する係止手段を備え、かつ案内溝がスライダを水
平方向に摺動させる水平部と鉛直方向の変位を同時に与
える傾斜部とを有するようにしている。
め、本発明の請求項1は、座受部材に対して座板を前後
に摺動可能とする椅子の座板スライド装置において、座
板または座受部材のいずれか一方の部材に案内溝を、他
方の部材に案内溝内を摺動する前後2組のスライダをそ
れぞれ備え、案内溝とスライダとの鉛直方向の係合によ
り座板と座受部材とを前後方向に摺動可能に支持すると
共に座板と座受部材との双方の部材を連結して摺動方向
に固定する係止手段を備え、かつ案内溝がスライダを水
平方向に摺動させる水平部と鉛直方向の変位を同時に与
える傾斜部とを有するようにしている。
【0007】したがって、座板に前後方向の外力を加え
ると、スライダが案内溝内を相対的に摺動することによ
り、座板(ひいては座部)が座受部材に対して前後方向
に水平に摺動される。そして、一方の組のスライダが案
内溝の傾斜部に達したとき、スライダに対し相対的な鉛
直方向の変位も同時に与えられる。このとき、案内溝の
水平部に嵌合されている他方の組のスライダには、依然
として水平方向の相対的な摺動しか与えられないため、
座板は座受部材に対して傾斜しながら前後に摺動する。
これにより、案内溝が設けられた部材とスライダが設け
られた部材との上下方向の相対位置が変化するので、座
板が座受部材に対して傾斜する。そして、調整された座
部位置および座部傾きは係止手段によってその状態に保
持される。
ると、スライダが案内溝内を相対的に摺動することによ
り、座板(ひいては座部)が座受部材に対して前後方向
に水平に摺動される。そして、一方の組のスライダが案
内溝の傾斜部に達したとき、スライダに対し相対的な鉛
直方向の変位も同時に与えられる。このとき、案内溝の
水平部に嵌合されている他方の組のスライダには、依然
として水平方向の相対的な摺動しか与えられないため、
座板は座受部材に対して傾斜しながら前後に摺動する。
これにより、案内溝が設けられた部材とスライダが設け
られた部材との上下方向の相対位置が変化するので、座
板が座受部材に対して傾斜する。そして、調整された座
部位置および座部傾きは係止手段によってその状態に保
持される。
【0008】また、請求項2の座板スライド装置は、案
内溝の傾斜部が、座板を持ち上げる変位を与えるもので
あり、かつ座板を最も後方へ摺動させた位置に形成され
ている。
内溝の傾斜部が、座板を持ち上げる変位を与えるもので
あり、かつ座板を最も後方へ摺動させた位置に形成され
ている。
【0009】したがって、座板が最も後方へ押し込まれ
たとき、即ち座部の奥行きが最も小さい時に、座板が前
傾する。ここで、座板が前傾することにより、着座した
者は背筋を伸ばして浅く腰掛けた状態となる。また、浅
く腰掛けることとなっても、背凭れに背を当てて軽く体
重を掛けることができる。このため、着座者の姿勢は背
筋を伸ばしたOA作業に適した姿勢となるので、長時間
の作業でも疲れ難くなって作業能率が向上する。
たとき、即ち座部の奥行きが最も小さい時に、座板が前
傾する。ここで、座板が前傾することにより、着座した
者は背筋を伸ばして浅く腰掛けた状態となる。また、浅
く腰掛けることとなっても、背凭れに背を当てて軽く体
重を掛けることができる。このため、着座者の姿勢は背
筋を伸ばしたOA作業に適した姿勢となるので、長時間
の作業でも疲れ難くなって作業能率が向上する。
【0010】さらに、請求項3の座板スライド装置で
は、案内溝の傾斜部が、座板の基準となる位置よりも後
方へ座板が摺動された時に座板を前傾させる位置に形成
され、かつ基準となる位置よりも前方へ座板がスライド
されたときに標準的な椅子の座部深さとなるように構成
されている。
は、案内溝の傾斜部が、座板の基準となる位置よりも後
方へ座板が摺動された時に座板を前傾させる位置に形成
され、かつ基準となる位置よりも前方へ座板がスライド
されたときに標準的な椅子の座部深さとなるように構成
されている。
【0011】したがって、座板を基準となる位置に固定
したときには比較的座部奥行きの小さな椅子となり、そ
の基準位置よりも前方へ座板を引き出して調整すること
により標準的な座部奥行き・大きさの椅子となる。更
に、最も後方へ座板を移動させたときには、座部が前傾
し、背筋を伸ばして浅く腰掛ける姿勢をとらざるを得な
い椅子となる。
したときには比較的座部奥行きの小さな椅子となり、そ
の基準位置よりも前方へ座板を引き出して調整すること
により標準的な座部奥行き・大きさの椅子となる。更
に、最も後方へ座板を移動させたときには、座部が前傾
し、背筋を伸ばして浅く腰掛ける姿勢をとらざるを得な
い椅子となる。
【0012】更に、請求項4の座板スライド装置は、傾
斜部の端部には該傾斜部を通過したスライダをその位置
に拘束する拘束部を有するように設けられている。した
がって、座部が傾斜状態例えば前傾姿勢にあるとき、拘
束部で拘束されるスライダにも座部からの荷重が分担さ
れ、係止手段との間で座部にかかる体重が分散支持され
る。
斜部の端部には該傾斜部を通過したスライダをその位置
に拘束する拘束部を有するように設けられている。した
がって、座部が傾斜状態例えば前傾姿勢にあるとき、拘
束部で拘束されるスライダにも座部からの荷重が分担さ
れ、係止手段との間で座部にかかる体重が分散支持され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1から
図7に、本発明の座板スライド装置を回転椅子に適用し
た実施の一形態を示す。なお、本明細書では、特に断ら
ない限り前後方向とは椅子の奥行き方向を指し、後方と
は背もたれ側を意味し、前方とは座部の前端縁側を意味
する。また、左右方向とは椅子の幅方向を指す。
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1から
図7に、本発明の座板スライド装置を回転椅子に適用し
た実施の一形態を示す。なお、本明細書では、特に断ら
ない限り前後方向とは椅子の奥行き方向を指し、後方と
は背もたれ側を意味し、前方とは座部の前端縁側を意味
する。また、左右方向とは椅子の幅方向を指す。
【0014】図1及び図2に示すように、本実施形態の
椅子は、座部1と背もたれ(背支桿2のみを図示して他
は省いている)と、これらを支持する脚部(脚柱4のみ
を示し他は省いている)および座部と背もたれとを連動
して傾斜するよう脚部に取り付ける座受部材としてのシ
ンクロ座受支持機構3とから構成されている。そして、
シンクロ座受支持機構3と座部1との間には、座板スラ
イド装置5が備えられている。
椅子は、座部1と背もたれ(背支桿2のみを図示して他
は省いている)と、これらを支持する脚部(脚柱4のみ
を示し他は省いている)および座部と背もたれとを連動
して傾斜するよう脚部に取り付ける座受部材としてのシ
ンクロ座受支持機構3とから構成されている。そして、
シンクロ座受支持機構3と座部1との間には、座板スラ
イド装置5が備えられている。
【0015】座板スライド装置5は、座板または座受部
材のいずれか一方の部材に案内溝を、他方の部材に案内
溝内を摺動する前後2組のスライダをそれぞれ備え、案
内溝とスライダとの鉛直方向の係合により座板と座受け
部材とを摺動可能に支持するように構成されている。本
実施形態では、座板6に固定した摺動板12に案内溝
8,9を形成し、シンクロ座受支持機構3の座板側に取
り付けられる座受部材としての座受金具7に第1スライ
ド軸10及び第2スライド軸11から成るスライダが備
えられている。また、座板6側の部材と座受金具7と間
には双方の部材を連結して摺動方向に固定する係止手段
42が備えられている。係止手段42は、本実施形態の
場合、座板6と摺動板12との間に挟持される操作レバ
ー16と、摺動板12の天板部分12bに形成されてい
る左右方向の長孔から成る制限孔13および座受金具7
の天板部分7eに形成されているストッパ孔30とから
構成されている。
材のいずれか一方の部材に案内溝を、他方の部材に案内
溝内を摺動する前後2組のスライダをそれぞれ備え、案
内溝とスライダとの鉛直方向の係合により座板と座受け
部材とを摺動可能に支持するように構成されている。本
実施形態では、座板6に固定した摺動板12に案内溝
8,9を形成し、シンクロ座受支持機構3の座板側に取
り付けられる座受部材としての座受金具7に第1スライ
ド軸10及び第2スライド軸11から成るスライダが備
えられている。また、座板6側の部材と座受金具7と間
には双方の部材を連結して摺動方向に固定する係止手段
42が備えられている。係止手段42は、本実施形態の
場合、座板6と摺動板12との間に挟持される操作レバ
ー16と、摺動板12の天板部分12bに形成されてい
る左右方向の長孔から成る制限孔13および座受金具7
の天板部分7eに形成されているストッパ孔30とから
構成されている。
【0016】摺動板12は、コの字形の金属あるいは硬
質プラスチックなどで成形されており、座板6の下面に
例えばねじ止めなどによって固定されている。摺動板1
2の両側の下向きのフランジ部分12aには2組の案内
溝8,9が前後に形成されている。図3及び図4に示す
ように、前側の案内溝8は第1スライダ軸10をほぼ水
平方向に案内する水平部8aのみから成り、後側の案内
溝9は第2スライダ軸11をほぼ水平方向に案内する水
平部9aと鉛直方向の変位を同時に与える傾斜部9bお
よびこの傾斜部9bの端部で傾斜部9bを通過した第2
スライダ軸11をその位置に拘束する拘束部9cとで構
成されている。後側の案内溝9は、後半部に水平部9a
が、前半部に傾斜部9bが、更に最前部に僅かに上方に
向いた拘束部9cとが備えられ、座板1を最も後方へ引
き込んだときに座部後方が持ち上げられるように設けら
れている。また、拘束部9cが第2スライド軸11に嵌
合することにより、案内溝9によっても垂直方向の荷重
を十分に支持することができるので、座部1にかかる体
重は係止手段42の係止ピン25と第2スライド軸11
とで分散して支持可能となり、係止手段42の係止ピン
25にのみ負担を掛けることはない。但し、拘束部9c
は場合によっては設けられないこともある。例えば、係
止手段42の構造強度が十分に得られれば、拘束部9c
は必要ない。なお、本実施形態では案内溝8,9を貫通
した孔で構成しているがこれに特に限られず、フランジ
部分12aの内側の面に有底溝で形成しても構わない。
質プラスチックなどで成形されており、座板6の下面に
例えばねじ止めなどによって固定されている。摺動板1
2の両側の下向きのフランジ部分12aには2組の案内
溝8,9が前後に形成されている。図3及び図4に示す
ように、前側の案内溝8は第1スライダ軸10をほぼ水
平方向に案内する水平部8aのみから成り、後側の案内
溝9は第2スライダ軸11をほぼ水平方向に案内する水
平部9aと鉛直方向の変位を同時に与える傾斜部9bお
よびこの傾斜部9bの端部で傾斜部9bを通過した第2
スライダ軸11をその位置に拘束する拘束部9cとで構
成されている。後側の案内溝9は、後半部に水平部9a
が、前半部に傾斜部9bが、更に最前部に僅かに上方に
向いた拘束部9cとが備えられ、座板1を最も後方へ引
き込んだときに座部後方が持ち上げられるように設けら
れている。また、拘束部9cが第2スライド軸11に嵌
合することにより、案内溝9によっても垂直方向の荷重
を十分に支持することができるので、座部1にかかる体
重は係止手段42の係止ピン25と第2スライド軸11
とで分散して支持可能となり、係止手段42の係止ピン
25にのみ負担を掛けることはない。但し、拘束部9c
は場合によっては設けられないこともある。例えば、係
止手段42の構造強度が十分に得られれば、拘束部9c
は必要ない。なお、本実施形態では案内溝8,9を貫通
した孔で構成しているがこれに特に限られず、フランジ
部分12aの内側の面に有底溝で形成しても構わない。
【0017】案内溝8,9には、図2に示すように、プ
ラスチック製のガイドレール15,15がそれぞれ取り
付けられている。各ガイドレール15,15は、案内溝
8,9の縁を覆っている。このため、各案内溝8,9内
を摺動する各スライド軸10,11の動きは滑らかにな
る。各ガイドレール15の左右方向内側の側端部にはフ
ランジ15aが形成されている。そして、各ガイドレー
ル15は摺動板12のフランジ12aの内側から各案内
溝8,9に嵌め込まれている。このため、各ガイドレー
ル15のフランジ15aが案内溝8,9の縁の内側に当
接して各ガイドレール15の外側への抜け落ちを防止す
る。また、摺動板12の内側には座受金具7が位置して
いる。このため、各ガイドレール15は座受金具7の両
側部のフランジ7dにより押さえられるので、摺動板1
2の内側に抜け落ちることもない。
ラスチック製のガイドレール15,15がそれぞれ取り
付けられている。各ガイドレール15,15は、案内溝
8,9の縁を覆っている。このため、各案内溝8,9内
を摺動する各スライド軸10,11の動きは滑らかにな
る。各ガイドレール15の左右方向内側の側端部にはフ
ランジ15aが形成されている。そして、各ガイドレー
ル15は摺動板12のフランジ12aの内側から各案内
溝8,9に嵌め込まれている。このため、各ガイドレー
ル15のフランジ15aが案内溝8,9の縁の内側に当
接して各ガイドレール15の外側への抜け落ちを防止す
る。また、摺動板12の内側には座受金具7が位置して
いる。このため、各ガイドレール15は座受金具7の両
側部のフランジ7dにより押さえられるので、摺動板1
2の内側に抜け落ちることもない。
【0018】前側の案内溝8には、シンクロ座受支持機
構3の第1スライド軸10の両端部が嵌合されている。
後側の案内溝9には、第2スライド軸11の両端部が嵌
合されている。各スライド軸10,11の両端面は、座
板6の図示しない凸部により押さえられている。この凸
部は、摺動板12の両側部で下方に突出した形状とされ
ている。これにより、各スライド軸10,11の抜け落
ちが防止される。なお、本実施形態では、スライダとし
て座受金具7を左右に貫通する2本の各スライド軸1
0,11を使用しているが、座受金具7の両側のフラン
ジ部分7dから直接外側へ突出するように設けられた4
本のピンを使用しても構わない。なお、本実施形態で
は、摺動板12の前後方向への摺動量は前後方向に50
mmとされている。また、拘束部9cが第2スライド軸
11に係合した時の摺動板12の傾斜角度は5度とされ
ている。但し、これらの数値に限定されないのは勿論で
ある。
構3の第1スライド軸10の両端部が嵌合されている。
後側の案内溝9には、第2スライド軸11の両端部が嵌
合されている。各スライド軸10,11の両端面は、座
板6の図示しない凸部により押さえられている。この凸
部は、摺動板12の両側部で下方に突出した形状とされ
ている。これにより、各スライド軸10,11の抜け落
ちが防止される。なお、本実施形態では、スライダとし
て座受金具7を左右に貫通する2本の各スライド軸1
0,11を使用しているが、座受金具7の両側のフラン
ジ部分7dから直接外側へ突出するように設けられた4
本のピンを使用しても構わない。なお、本実施形態で
は、摺動板12の前後方向への摺動量は前後方向に50
mmとされている。また、拘束部9cが第2スライド軸
11に係合した時の摺動板12の傾斜角度は5度とされ
ている。但し、これらの数値に限定されないのは勿論で
ある。
【0019】一方、摺動板12と座板6との間には、図
1及び図2に示すように、操作レバー16が挟まれてい
る。操作レバー16は、座板6の下面の図示しない溝に
収容されている。この溝は、前後方向に延び、操作レバ
ー16を座板6に対して前後方向のみに摺動可能として
いる。操作レバー16は、前方に突出するノブ受け溝1
7と、中央部の両端に形成された切り欠きから成るばね
収容部18と、係止ピン25のフランジ部分25aを収
容するピン受け溝19とを備えている。ノブ受け溝17
は操作レバー16の前端に両側から突出するように形成
され、前上がりの傾斜面を形成している。
1及び図2に示すように、操作レバー16が挟まれてい
る。操作レバー16は、座板6の下面の図示しない溝に
収容されている。この溝は、前後方向に延び、操作レバ
ー16を座板6に対して前後方向のみに摺動可能として
いる。操作レバー16は、前方に突出するノブ受け溝1
7と、中央部の両端に形成された切り欠きから成るばね
収容部18と、係止ピン25のフランジ部分25aを収
容するピン受け溝19とを備えている。ノブ受け溝17
は操作レバー16の前端に両側から突出するように形成
され、前上がりの傾斜面を形成している。
【0020】操作ノブ20は、座板6に取り付けられて
回転中心となる回動軸22と、操作レバー16と係合す
る係合ピン21と、下方へ突出するノブ突起23とを備
えている。回動軸22は、左右方向へ突出しており、座
板6側に設けられている図示しない軸受け部に回動可能
に支持されている。係合ピン21はノブ受け溝17の切
り欠きを利用してノブ受け溝17内へ差し込まれて前後
方向へ係合するように設けられている。したがって、こ
の操作ノブ20は、ノブ突起23を押し上げることによ
って、係合ピン21でノブ受け溝17の上側の斜面を押
圧して操作レバー16を後方へ押し込む。図5に示すよ
うに、ノブ受け溝17は前上がりに傾斜しているので、
係合ピン21の上昇により操作レバー16は想像線で示
すように後方に摺動される。
回転中心となる回動軸22と、操作レバー16と係合す
る係合ピン21と、下方へ突出するノブ突起23とを備
えている。回動軸22は、左右方向へ突出しており、座
板6側に設けられている図示しない軸受け部に回動可能
に支持されている。係合ピン21はノブ受け溝17の切
り欠きを利用してノブ受け溝17内へ差し込まれて前後
方向へ係合するように設けられている。したがって、こ
の操作ノブ20は、ノブ突起23を押し上げることによ
って、係合ピン21でノブ受け溝17の上側の斜面を押
圧して操作レバー16を後方へ押し込む。図5に示すよ
うに、ノブ受け溝17は前上がりに傾斜しているので、
係合ピン21の上昇により操作レバー16は想像線で示
すように後方に摺動される。
【0021】操作レバー16の各ばね収容部18,18
は、図2,図6,図7に示すように、前後方向を長手方
向として切り欠かれた形状とされている。そして、各ば
ね収容部18,18の前端縁には、ばね支持突起18
a,18aが形成されている。各ばね収容部18,18
には、圧縮コイルばねから成る戻りばね24,24が収
容され、ばね収容部18の前端縁と摺動板12の天板部
分12aを切り起こして形成されているストッパ爪14
との間に挟まれている。戻りばね24は、ばね収容部1
8の前端縁のばね支持突起18aに嵌合しているので外
れてしまうことはない。この戻りばね24は、操作レバ
ー16を摺動板12に対して前方に付勢している。この
ため、着座者が操作ノブ20を操作してから手を離す
と、操作レバー16は戻りばね24により前方に摺動さ
れ、これにより操作ノブ20が下方に揺動して原位置に
戻される。この実施形態によれば、操作ノブ20が座板
6の前端縁付近に取り付けられているので、着座者は座
ったままで操作ノブ20の操作を行うことができる。ま
た、ノブ突起23の押し上げは座部1の前端縁付近を握
ることにより行われるので操作性を向上させることがで
きる。但し、操作レバー16を摺動させる手段は操作ノ
ブ20を押し上げる形式には限られず、例えば操作ノブ
を引き下げる形式としても構わない。また、操作ノブ2
0及び操作レバー16は、本実施形態では座部1の前部
から制限孔13までに達する形状とされているが、これ
に限らず例えば座部1の側方から制限孔13までに達す
る形状としても構わない。この場合、着座者は座部1の
側部を握るようにして操作ノブを操作することになる。
は、図2,図6,図7に示すように、前後方向を長手方
向として切り欠かれた形状とされている。そして、各ば
ね収容部18,18の前端縁には、ばね支持突起18
a,18aが形成されている。各ばね収容部18,18
には、圧縮コイルばねから成る戻りばね24,24が収
容され、ばね収容部18の前端縁と摺動板12の天板部
分12aを切り起こして形成されているストッパ爪14
との間に挟まれている。戻りばね24は、ばね収容部1
8の前端縁のばね支持突起18aに嵌合しているので外
れてしまうことはない。この戻りばね24は、操作レバ
ー16を摺動板12に対して前方に付勢している。この
ため、着座者が操作ノブ20を操作してから手を離す
と、操作レバー16は戻りばね24により前方に摺動さ
れ、これにより操作ノブ20が下方に揺動して原位置に
戻される。この実施形態によれば、操作ノブ20が座板
6の前端縁付近に取り付けられているので、着座者は座
ったままで操作ノブ20の操作を行うことができる。ま
た、ノブ突起23の押し上げは座部1の前端縁付近を握
ることにより行われるので操作性を向上させることがで
きる。但し、操作レバー16を摺動させる手段は操作ノ
ブ20を押し上げる形式には限られず、例えば操作ノブ
を引き下げる形式としても構わない。また、操作ノブ2
0及び操作レバー16は、本実施形態では座部1の前部
から制限孔13までに達する形状とされているが、これ
に限らず例えば座部1の側方から制限孔13までに達す
る形状としても構わない。この場合、着座者は座部1の
側部を握るようにして操作ノブを操作することになる。
【0022】操作レバー16のピン受け溝19は、図6
および図7に示すように、摺動板12の制限孔13に対
し交差するように斜めに形成されている。このピン受け
溝19には、係止ピン25の上端のフランジ25aが収
容されている。係止ピン25は、ピン受け溝19に沿っ
て水平方向に案内される。係止ピン25は、摺動板12
の制限孔13およびその下方の座受金具7のストッパ孔
30を貫通している。ここで、制限孔13の溝幅は、係
止ピン25のフランジ25aを除いた部分の直径よりも
僅かに大きい長さとされている。このため、係止ピン2
5のフランジ25aが制限孔13の縁に当接されるの
で、係止ピン25が制限孔13から抜け落ちることはな
い。また、操作レバー16が前後に摺動することによ
り、係止ピン25のフランジ25aの周面はピン受け溝
19の側壁に押圧され、同時に係止ピン25の周側面は
制限孔13の側壁に押圧される。これにより、係止ピン
25は、ピン受け溝19及び制限孔13の内部を左右方
向に摺動する。
および図7に示すように、摺動板12の制限孔13に対
し交差するように斜めに形成されている。このピン受け
溝19には、係止ピン25の上端のフランジ25aが収
容されている。係止ピン25は、ピン受け溝19に沿っ
て水平方向に案内される。係止ピン25は、摺動板12
の制限孔13およびその下方の座受金具7のストッパ孔
30を貫通している。ここで、制限孔13の溝幅は、係
止ピン25のフランジ25aを除いた部分の直径よりも
僅かに大きい長さとされている。このため、係止ピン2
5のフランジ25aが制限孔13の縁に当接されるの
で、係止ピン25が制限孔13から抜け落ちることはな
い。また、操作レバー16が前後に摺動することによ
り、係止ピン25のフランジ25aの周面はピン受け溝
19の側壁に押圧され、同時に係止ピン25の周側面は
制限孔13の側壁に押圧される。これにより、係止ピン
25は、ピン受け溝19及び制限孔13の内部を左右方
向に摺動する。
【0023】一方、シンクロ座受支持機構3は、図1及
び図2に示すように、座部1を支持する座受金具7と、
この座受金具7及び背支桿2を各々揺動自在に支持して
脚柱4に取り付けられる脚側固定部材(以下、支持金具
26と呼ぶ)と、座部1と背もたれを原位置に復帰させ
る反力を付与する反力ユニット27と、座受金具7及び
支持金具26の間を連結するリンク機構28とから主に
構成されている。
び図2に示すように、座部1を支持する座受金具7と、
この座受金具7及び背支桿2を各々揺動自在に支持して
脚柱4に取り付けられる脚側固定部材(以下、支持金具
26と呼ぶ)と、座部1と背もたれを原位置に復帰させ
る反力を付与する反力ユニット27と、座受金具7及び
支持金具26の間を連結するリンク機構28とから主に
構成されている。
【0024】座受金具7の両側部には下向きのフランジ
7d,7dがそれぞれ形成され、その各フランジ7d,
7dの前部1箇所及び後部2箇所には軸支持孔7a,7
b,7cが形成されている。各軸支持孔7a,7b,7
cには、前側から順に第1スライド軸10,第2スライ
ド軸11,リンク軸29がそれぞれ貫通されて支持され
ている。また、座受金具7の天板部分7eには、貫通孔
から成るストッパ孔30が形成されている。図2,図
6,図7に示すように、ストッパ孔30は、挿入される
係止ピン25の前後動を許容するための連通部30aと
係止ピン25の前後動を拘束する複数の係止部30bと
から成る。係止部30bは連通部30aの一側壁を切り
欠いて櫛歯状に形成されている。連通部30aの左右方
向の位置は、操作レバー16が最も後方に移動した時
(即ち、操作ノブ20を操作して操作レバー16を押し
込んだ位置)の係止ピン25の位置とされている。ま
た、係止部30bの左右方向の位置は、操作レバー16
が最も前方へ移動する時(即ち、操作レバー16の復帰
位置)の係止ピン25の位置とされている。そして、各
係止部30bの前後方向の位置は、摺動板12(座板
6)が最も前方に位置する時の係止ピン25の位置と、
摺動板12が最も後方に位置する時の係止ピン25の位
置と、これらの中間の2箇所の計4箇所とされている。
この座受金具7は摺動板12の下に配置され、第1及び
第2のスライド軸10,11を介して摺動板12と鉛直
方向に連結されている。即ち、座受金具7は、摺動板1
2を前後方向へスライド自在に支持している。
7d,7dがそれぞれ形成され、その各フランジ7d,
7dの前部1箇所及び後部2箇所には軸支持孔7a,7
b,7cが形成されている。各軸支持孔7a,7b,7
cには、前側から順に第1スライド軸10,第2スライ
ド軸11,リンク軸29がそれぞれ貫通されて支持され
ている。また、座受金具7の天板部分7eには、貫通孔
から成るストッパ孔30が形成されている。図2,図
6,図7に示すように、ストッパ孔30は、挿入される
係止ピン25の前後動を許容するための連通部30aと
係止ピン25の前後動を拘束する複数の係止部30bと
から成る。係止部30bは連通部30aの一側壁を切り
欠いて櫛歯状に形成されている。連通部30aの左右方
向の位置は、操作レバー16が最も後方に移動した時
(即ち、操作ノブ20を操作して操作レバー16を押し
込んだ位置)の係止ピン25の位置とされている。ま
た、係止部30bの左右方向の位置は、操作レバー16
が最も前方へ移動する時(即ち、操作レバー16の復帰
位置)の係止ピン25の位置とされている。そして、各
係止部30bの前後方向の位置は、摺動板12(座板
6)が最も前方に位置する時の係止ピン25の位置と、
摺動板12が最も後方に位置する時の係止ピン25の位
置と、これらの中間の2箇所の計4箇所とされている。
この座受金具7は摺動板12の下に配置され、第1及び
第2のスライド軸10,11を介して摺動板12と鉛直
方向に連結されている。即ち、座受金具7は、摺動板1
2を前後方向へスライド自在に支持している。
【0025】座受金具7は、脚柱4の上端に固定された
支持金具26の前端部を左右方向に貫通する第1スライ
ド軸10とリンク機構28を介して揺動自在に取り付け
られている。リンク機構28は、ピン継手41により連
結された第1リンク31及び第2リンク32から成り、
各リンク31,32が一直線に延びた状態で鉛直に配置
されるようにして座受金具7と支持金具26とにそれぞ
れピン継手29,36で互いに揺動可能に取り付けられ
ている。また、第2リンク32は背支桿リンク33を介
して背支桿2と同軸上の背支桿腕34と回転可能に連結
されている。背支桿腕34と背支桿2とは、支持金具2
6の後端部に回転可能に取り付けられている断面六角形
の背支桿支持軸35に嵌合されて一体的に回転するた
め、第2リンク32と背支桿2とは連動される。また、
第2リンク32には、第1スライド軸10に基端部が取
り付けられている反力ユニット27のガススプリング3
7の先端が支持リンク38を介して回転可能に取り付け
られ、リンク機構28を常時伸張状態とする反力を付加
するようにしている。このため、座受金具7及び座部1
は、背支桿2の傾動に伴うリンク機構28の屈伸によっ
て第1スライド軸10を中心に座部後端側を上下動させ
る。これによって、リンク機構28は、背凭れに荷重が
掛かっていないときには死点を構成して座部1にかかる
荷重を支持すると共に背凭れに荷重が掛かるときには背
支桿2と連動して死点が解除されて屈曲し座部1を背も
たれの傾動と連動させて傾斜させる。尚、支持リンク3
8には、ガススプリング37を操作可能な押圧レバー3
9と該押圧レバー39を揺動可能なワイヤ40とが取り
付けられている。
支持金具26の前端部を左右方向に貫通する第1スライ
ド軸10とリンク機構28を介して揺動自在に取り付け
られている。リンク機構28は、ピン継手41により連
結された第1リンク31及び第2リンク32から成り、
各リンク31,32が一直線に延びた状態で鉛直に配置
されるようにして座受金具7と支持金具26とにそれぞ
れピン継手29,36で互いに揺動可能に取り付けられ
ている。また、第2リンク32は背支桿リンク33を介
して背支桿2と同軸上の背支桿腕34と回転可能に連結
されている。背支桿腕34と背支桿2とは、支持金具2
6の後端部に回転可能に取り付けられている断面六角形
の背支桿支持軸35に嵌合されて一体的に回転するた
め、第2リンク32と背支桿2とは連動される。また、
第2リンク32には、第1スライド軸10に基端部が取
り付けられている反力ユニット27のガススプリング3
7の先端が支持リンク38を介して回転可能に取り付け
られ、リンク機構28を常時伸張状態とする反力を付加
するようにしている。このため、座受金具7及び座部1
は、背支桿2の傾動に伴うリンク機構28の屈伸によっ
て第1スライド軸10を中心に座部後端側を上下動させ
る。これによって、リンク機構28は、背凭れに荷重が
掛かっていないときには死点を構成して座部1にかかる
荷重を支持すると共に背凭れに荷重が掛かるときには背
支桿2と連動して死点が解除されて屈曲し座部1を背も
たれの傾動と連動させて傾斜させる。尚、支持リンク3
8には、ガススプリング37を操作可能な押圧レバー3
9と該押圧レバー39を揺動可能なワイヤ40とが取り
付けられている。
【0026】以上のように構成された椅子によると、次
のようにして座板(座部1)6が水平方向へ前後動する
と共に所定の位置で傾斜する。
のようにして座板(座部1)6が水平方向へ前後動する
と共に所定の位置で傾斜する。
【0027】即ち、図1及び図6に示すように、操作ノ
ブ20によって操作レバー16が操作されない限り、係
止ピン25はいずれかの係止部30bに収容されてい
る。係止ピン25は摺動板12の制限孔13と座受金具
7の係止部30bとを貫通しているので、摺動板12は
座受金具7に対して固定される。また、図1及び図7に
示すように、操作ノブ20を押し上げて操作レバー16
を最も後方へ押し込むときには、斜交するピン受け溝1
9と制限溝13との働きで係止ピン25が連通部30a
へ押し出され、座受金具7に対して前後方向に移動可能
となる。したがって、摺動板12は係止ピン25と共に
座受金具7に対して前後に摺動可能となり、座板6(座
部1)の前後方向へのスライドを可能な状態とする。
ブ20によって操作レバー16が操作されない限り、係
止ピン25はいずれかの係止部30bに収容されてい
る。係止ピン25は摺動板12の制限孔13と座受金具
7の係止部30bとを貫通しているので、摺動板12は
座受金具7に対して固定される。また、図1及び図7に
示すように、操作ノブ20を押し上げて操作レバー16
を最も後方へ押し込むときには、斜交するピン受け溝1
9と制限溝13との働きで係止ピン25が連通部30a
へ押し出され、座受金具7に対して前後方向に移動可能
となる。したがって、摺動板12は係止ピン25と共に
座受金具7に対して前後に摺動可能となり、座板6(座
部1)の前後方向へのスライドを可能な状態とする。
【0028】そこで、座部1の位置を前後に移動する際
は、操作ノブ20を押し上げて操作レバー16を後方に
摺動させた状態で座部1を所望とする方向に移動させ
る。任意の位置で操作ノブ20を離すと、戻りばね24
の弾発力で操作レバー16が前方へ移動して原位置に戻
る。すると、係止ピン25がその位置に対応する係止部
30bに収容されて、摺動板12と座受金具7が係止ピ
ン25を介して前後方向に固定される、摺動板12即ち
座板6の前後位置が再び固定される。
は、操作ノブ20を押し上げて操作レバー16を後方に
摺動させた状態で座部1を所望とする方向に移動させ
る。任意の位置で操作ノブ20を離すと、戻りばね24
の弾発力で操作レバー16が前方へ移動して原位置に戻
る。すると、係止ピン25がその位置に対応する係止部
30bに収容されて、摺動板12と座受金具7が係止ピ
ン25を介して前後方向に固定される、摺動板12即ち
座板6の前後位置が再び固定される。
【0029】ここで、図3に示すように、案内溝9の水
平部9aが第2スライド軸11に嵌合するときは、摺動
板12は座受金具7に対して水平に摺動される。そし
て、摺動板12を後方に摺動させると、案内溝9の傾斜
部9bが第2スライド軸11に沿って案内される。これ
により、傾斜部9bが形成された摺動板12の後部が上
方に案内される。一方、前側の案内溝8は水平なので摺
動板12の前部の位置は第1スライド軸10に案内され
ても上下方向に変化されない。このため、摺動板12は
第1スライド軸10を中心に揺動されると共に後部を上
方に移動させるので、座部1が前傾される。なお、係止
ピン25がいずれかの係止部30bに収容されている時
に係止ピン25に前後方向への外力が加えられても、即
ち座部1に荷重がかかっても、係止ピン25の周側面が
係止部30bの前後縁に当接されるので該係止ピン25
は前後方向に移動することはできない。また、係止ピン
25は前後方向の4箇所の係止部30bに係止可能とな
るので、摺動板12は前後方向に移動しながら4箇所の
位置で固定されることになる。
平部9aが第2スライド軸11に嵌合するときは、摺動
板12は座受金具7に対して水平に摺動される。そし
て、摺動板12を後方に摺動させると、案内溝9の傾斜
部9bが第2スライド軸11に沿って案内される。これ
により、傾斜部9bが形成された摺動板12の後部が上
方に案内される。一方、前側の案内溝8は水平なので摺
動板12の前部の位置は第1スライド軸10に案内され
ても上下方向に変化されない。このため、摺動板12は
第1スライド軸10を中心に揺動されると共に後部を上
方に移動させるので、座部1が前傾される。なお、係止
ピン25がいずれかの係止部30bに収容されている時
に係止ピン25に前後方向への外力が加えられても、即
ち座部1に荷重がかかっても、係止ピン25の周側面が
係止部30bの前後縁に当接されるので該係止ピン25
は前後方向に移動することはできない。また、係止ピン
25は前後方向の4箇所の係止部30bに係止可能とな
るので、摺動板12は前後方向に移動しながら4箇所の
位置で固定されることになる。
【0030】さらに、図4に示すように、案内溝9の拘
束部9cが第2スライド軸11に嵌合すると、摺動板1
2の後部は僅かに下降する。ここで、拘束部9cは上方
を向いているので、拘束部9cが第2スライド軸11に
嵌合することにより、摺動板12は前後方向に摺動でき
なくなって安定した状態となる。すなわち、この状態で
摺動板12が前後方向に移動するには、拘束部9cが第
2スライド軸11から外れるように摺動板12が僅かに
上方に移動しなければならないので、着座者の体重が掛
かっている場合は摺動板12が前後に移動し難くなると
共に前後方向の安定性が向上される。
束部9cが第2スライド軸11に嵌合すると、摺動板1
2の後部は僅かに下降する。ここで、拘束部9cは上方
を向いているので、拘束部9cが第2スライド軸11に
嵌合することにより、摺動板12は前後方向に摺動でき
なくなって安定した状態となる。すなわち、この状態で
摺動板12が前後方向に移動するには、拘束部9cが第
2スライド軸11から外れるように摺動板12が僅かに
上方に移動しなければならないので、着座者の体重が掛
かっている場合は摺動板12が前後に移動し難くなると
共に前後方向の安定性が向上される。
【0031】そこで、比較的小柄な人や浅く腰掛けるタ
イプの人の場合には、座板6が最も後方へ引き込まれて
前傾する直前の基準の位置まで座部1を押し込んで固定
すれば、座部の奥行きの小さな椅子として使用すること
ができ、背もたれから背中が乖離しないため長時間の作
業でも疲れずにできる。また、比較的大柄な人や深く腰
掛けるタイプの人の場合には、座板6を最も前方へ引き
出して固定すれば、座部1の奥行きが標準的あるいはそ
れよりも大きめの椅子として使用することができ、窮屈
な思いや不安定な使用感なく疲れずに長時間の作業を可
能とする。更に、ワープロ入力等のOA作業を行う際
は、座部1を最も後部に移動させる。これにより、座部
1は前傾するので、着座した人は背筋を伸ばして浅く腰
掛ける状態となり、背もたれに軽く背を当てたちょい掛
けの姿勢を容易に維持することができ、疲れ難く作業能
率も向上する。特にOA作業は男性よりも小柄な女性が
行うことが多いため、座部奥行きが狭い状態で前傾する
上述の椅子は最適である。
イプの人の場合には、座板6が最も後方へ引き込まれて
前傾する直前の基準の位置まで座部1を押し込んで固定
すれば、座部の奥行きの小さな椅子として使用すること
ができ、背もたれから背中が乖離しないため長時間の作
業でも疲れずにできる。また、比較的大柄な人や深く腰
掛けるタイプの人の場合には、座板6を最も前方へ引き
出して固定すれば、座部1の奥行きが標準的あるいはそ
れよりも大きめの椅子として使用することができ、窮屈
な思いや不安定な使用感なく疲れずに長時間の作業を可
能とする。更に、ワープロ入力等のOA作業を行う際
は、座部1を最も後部に移動させる。これにより、座部
1は前傾するので、着座した人は背筋を伸ばして浅く腰
掛ける状態となり、背もたれに軽く背を当てたちょい掛
けの姿勢を容易に維持することができ、疲れ難く作業能
率も向上する。特にOA作業は男性よりも小柄な女性が
行うことが多いため、座部奥行きが狭い状態で前傾する
上述の椅子は最適である。
【0032】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、摺動板12のフランジ
に案内溝8,9が形成され、座受金具7のフランジにス
ライド軸10,11が取り付けられた構造としたが、こ
れに限らず、摺動板12の両フランジを連結するスライ
ド軸を取り付け、座受金具7のフランジに案内溝を形成
した構造としても構わない。また、摺動板12の両フラ
ンジから内側に突出するスライドピンを取り付け、座受
金具7のフランジに案内溝を形成した構造としても構わ
ない。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、摺動板12のフランジ
に案内溝8,9が形成され、座受金具7のフランジにス
ライド軸10,11が取り付けられた構造としたが、こ
れに限らず、摺動板12の両フランジを連結するスライ
ド軸を取り付け、座受金具7のフランジに案内溝を形成
した構造としても構わない。また、摺動板12の両フラ
ンジから内側に突出するスライドピンを取り付け、座受
金具7のフランジに案内溝を形成した構造としても構わ
ない。
【0033】また、本実施形態では座板6が最も後部に
ある時に前傾する構造としたが、これに特に限られず、
座板6が最も前方へ引き出された位置で上向きの傾斜部
に案内され座部前方が降下することによって前傾する構
造としたり、あるいは座板6を後傾させる構造とするこ
ともできる。
ある時に前傾する構造としたが、これに特に限られず、
座板6が最も前方へ引き出された位置で上向きの傾斜部
に案内され座部前方が降下することによって前傾する構
造としたり、あるいは座板6を後傾させる構造とするこ
ともできる。
【0034】さらに、本実施形態では座部1と背凭れ部
とが連動して傾斜する椅子に適用しているが、これに限
らず座部1と背凭れ部とが連動しない椅子に適用しても
構わない。
とが連動して傾斜する椅子に適用しているが、これに限
らず座部1と背凭れ部とが連動しない椅子に適用しても
構わない。
【0035】また、本実施形態では各フランジの前後部
に別個の案内溝8,9として分けて形成しているが、こ
れに限らず前後の案内溝を連結して1つの案内溝として
も構わない。
に別個の案内溝8,9として分けて形成しているが、こ
れに限らず前後の案内溝を連結して1つの案内溝として
も構わない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の座板スライド装置は、案内溝とこの案内溝内を相対
的に摺動するスライダとで座受部材に対し座板を前後方
向へスライド可能に支持させると共に案内溝が水平方向
に摺動させるだけの水平部と鉛直方向の変位を同時に与
える傾斜部とを有し、かつ座板と座受部材との双方の部
材を連結して摺動方向に固定する係止手段を備え、案内
溝とこの案内溝内を相対的に摺動するスライダとで座受
部材に対し座板を前後方向へスライド可能に支持させる
ようにしているので、座板(ひいては座部)の前後動に
よって座部深さを調整できると共に傾斜可能である。こ
のため、作業内容に応じてあるいは座る人の体格や腰掛
け方に合わせて好適な座部深さ並びに座部傾きに調整す
ることができ、座り易い上に疲れ難くかつ作業し易いも
のとなる。
1の座板スライド装置は、案内溝とこの案内溝内を相対
的に摺動するスライダとで座受部材に対し座板を前後方
向へスライド可能に支持させると共に案内溝が水平方向
に摺動させるだけの水平部と鉛直方向の変位を同時に与
える傾斜部とを有し、かつ座板と座受部材との双方の部
材を連結して摺動方向に固定する係止手段を備え、案内
溝とこの案内溝内を相対的に摺動するスライダとで座受
部材に対し座板を前後方向へスライド可能に支持させる
ようにしているので、座板(ひいては座部)の前後動に
よって座部深さを調整できると共に傾斜可能である。こ
のため、作業内容に応じてあるいは座る人の体格や腰掛
け方に合わせて好適な座部深さ並びに座部傾きに調整す
ることができ、座り易い上に疲れ難くかつ作業し易いも
のとなる。
【0037】また、請求項2の座板スライド装置は、案
内溝の傾斜部が、座板を持ち上げる変位を与えるもので
あり、かつ座板を最も後方へ摺動させた位置に形成され
ているので、座板が最も後方へ押し込まれたとき、即ち
座部の奥行きが最も小さい時に、座板が前傾する。座板
の前傾は、着座した者の背筋を伸ばして浅く腰掛けさせ
る状態となり、また浅く腰掛けることとなっても背もた
れに背を当てて軽く体重を掛けることができるので、着
座者の姿勢は背筋を伸ばしたOA作業に適した姿勢とな
る。この椅子は、長時間座り続けたり比較的長時間同じ
姿勢で座り続けるOA作業等に適した椅子となる。
内溝の傾斜部が、座板を持ち上げる変位を与えるもので
あり、かつ座板を最も後方へ摺動させた位置に形成され
ているので、座板が最も後方へ押し込まれたとき、即ち
座部の奥行きが最も小さい時に、座板が前傾する。座板
の前傾は、着座した者の背筋を伸ばして浅く腰掛けさせ
る状態となり、また浅く腰掛けることとなっても背もた
れに背を当てて軽く体重を掛けることができるので、着
座者の姿勢は背筋を伸ばしたOA作業に適した姿勢とな
る。この椅子は、長時間座り続けたり比較的長時間同じ
姿勢で座り続けるOA作業等に適した椅子となる。
【0038】さらに、請求項3の座板スライド装置で
は、案内溝の傾斜部が、座板の基準となる位置よりも後
方へ座板が摺動された時に座板を前傾させる位置に形成
され、かつ基準となる位置よりも前方へ座板がスライド
されたときに標準的な椅子の座部深さとなるように構成
されているので、座板を基準となる位置に固定したとき
には比較的座部奥行きの小さな椅子となり、その基準位
置よりも前方へ座板を引き出して調整することにより標
準的な座部奥行き・大きさの椅子となる。更に、最も後
方へ座板を移動させたときには、座部が前傾し、背筋を
伸ばして浅く腰掛ける姿勢をとらざるを得ない椅子とな
る。したがって、女性に適した座部位置を基準とし、引
き出した時に成人男性に適した標準的な大きさとし、更
に基準位置から引き込んだときにはコンピュータなどの
オペレーティング作業に適した前傾姿勢となる椅子とし
て使用することができる。また、座部の奥行きが最も小
さい時に座部が前傾することになり、着座者は背筋を伸
ばして浅く腰掛け背凭れに軽く凭れたちょい掛けの状態
となるため、着座者の姿勢は背筋を伸ばしたOA作業に
適した姿勢となるので、着座者は疲れ難くなって作業能
率が向上すると共に長時間の作業を容易に行うことがで
きる。特に、OA作業者の多い女性にとっては、座部の
奥行きが最も小さい時に座部が前傾するので、背中と背
もたれが乖離せず疲れ難く作業効率も向上する。この椅
子は、長時間座り続けたり比較的長時間同じ姿勢で座り
続けるOA作業等に適した椅子となる。
は、案内溝の傾斜部が、座板の基準となる位置よりも後
方へ座板が摺動された時に座板を前傾させる位置に形成
され、かつ基準となる位置よりも前方へ座板がスライド
されたときに標準的な椅子の座部深さとなるように構成
されているので、座板を基準となる位置に固定したとき
には比較的座部奥行きの小さな椅子となり、その基準位
置よりも前方へ座板を引き出して調整することにより標
準的な座部奥行き・大きさの椅子となる。更に、最も後
方へ座板を移動させたときには、座部が前傾し、背筋を
伸ばして浅く腰掛ける姿勢をとらざるを得ない椅子とな
る。したがって、女性に適した座部位置を基準とし、引
き出した時に成人男性に適した標準的な大きさとし、更
に基準位置から引き込んだときにはコンピュータなどの
オペレーティング作業に適した前傾姿勢となる椅子とし
て使用することができる。また、座部の奥行きが最も小
さい時に座部が前傾することになり、着座者は背筋を伸
ばして浅く腰掛け背凭れに軽く凭れたちょい掛けの状態
となるため、着座者の姿勢は背筋を伸ばしたOA作業に
適した姿勢となるので、着座者は疲れ難くなって作業能
率が向上すると共に長時間の作業を容易に行うことがで
きる。特に、OA作業者の多い女性にとっては、座部の
奥行きが最も小さい時に座部が前傾するので、背中と背
もたれが乖離せず疲れ難く作業効率も向上する。この椅
子は、長時間座り続けたり比較的長時間同じ姿勢で座り
続けるOA作業等に適した椅子となる。
【0039】更に、請求項4の座板スライド装置は、傾
斜部の端部には該傾斜部を通過したスライダをその位置
に拘束する拘束部を有するように設けられているので、
座部が傾斜状態例えば前傾姿勢にあるとき、拘束部で拘
束されるスライダにも座部からの荷重が分担され、係止
手段との間で座部にかかる体重が分散支持される。した
がって、係止手段の強度をより小さくでき、コンパクト
な構造とできる。
斜部の端部には該傾斜部を通過したスライダをその位置
に拘束する拘束部を有するように設けられているので、
座部が傾斜状態例えば前傾姿勢にあるとき、拘束部で拘
束されるスライダにも座部からの荷重が分担され、係止
手段との間で座部にかかる体重が分散支持される。した
がって、係止手段の強度をより小さくでき、コンパクト
な構造とできる。
【図1】本発明の座板スライド装置を備えた椅子の主要
部を示す側面図である。
部を示す側面図である。
【図2】座板スライド装置の全体を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図3】座部が水平状態にある時の座板スライド装置を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】座部が前傾状態にある時の座板スライド装置を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図5】操作ノブと操作レバーとの連結部分を示す側面
図である。
図である。
【図6】座部が固定された状態にある時の係止ピンの嵌
合状態を示す平面図である。
合状態を示す平面図である。
【図7】座部が摺動可能な状態にある時の係止ピンの嵌
合状態を示す平面図である。
合状態を示す平面図である。
5 座板スライド装置 6 座板 7 座受金具(座受部材) 8,9 案内溝 8a,9a 水平部 9b 傾斜部 9c 拘束部 10 第1スライド軸(スライダ) 11 第2スライド軸(スライダ) 42 係止手段
Claims (4)
- 【請求項1】 座受部材に対して座板を前後に摺動可能
とする椅子の座板スライド装置において、前記座板また
は前記座受部材のいずれか一方の部材に案内溝を、他方
の部材に前記案内溝内を摺動する前後2組のスライダを
それぞれ備え、前記案内溝と前記スライダとの鉛直方向
の係合により前記座板と座受部材とを前後方向に摺動可
能に支持すると共に前記座板と座受部材との双方の部材
を連結して摺動方向に固定する係止手段を備え、かつ前
記案内溝が前記スライダを水平方向に摺動させる水平部
と鉛直方向の変位を同時に与える傾斜部とを有すること
を特徴とする椅子の座板スライド装置。 - 【請求項2】 前記案内溝の傾斜部は、前記座板を持ち
上げる変位を与えるものであり、かつ前記座板が最も後
方へ摺動された位置に形成されていることを特徴とする
請求項1記載の椅子の座板スライド装置。 - 【請求項3】 前記案内溝の傾斜部は、前記座板の基準
となる位置よりも後方へ座板が摺動された時に前記座板
を前傾させる位置に形成され、かつ前記基準となる位置
よりも前方へ前記座板がスライドされたときに標準的な
椅子の座部深さとなることを特徴とする請求項1記載の
椅子の座板スライド装置。 - 【請求項4】 前記傾斜部の端部には該傾斜部を通過し
たスライダをその位置に拘束する拘束部を有することを
特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の椅子の座
板スライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14464896A JPH09322837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 椅子の座板スライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14464896A JPH09322837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 椅子の座板スライド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09322837A true JPH09322837A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15366972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14464896A Pending JPH09322837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 椅子の座板スライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09322837A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1847199A1 (de) * | 2006-04-21 | 2007-10-24 | Otto Hamminger | Sitzvorrichtung |
JP2008535592A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-04 | ボック 1 ゲーエムベーハー アンド コー コマンデイトゲイトゼルシャフト | 椅子の座部傾斜調整のための装置 |
JP2010094364A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Okamura Corp | 椅子 |
KR101281675B1 (ko) * | 2012-11-01 | 2013-07-03 | 정대훈 | 의자 좌판에 슬라이딩 장치가 구비된 의자 |
WO2014137204A1 (ko) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | Jung Daehoon | 의자 좌판에 슬라이딩 장치가 구비된 의자 |
WO2014171838A1 (en) | 2013-04-15 | 2014-10-23 | Scandinavian Business Seating AS | A chair adjustment device |
WO2021029520A1 (ko) * | 2019-08-09 | 2021-02-18 | 주식회사 포스코 | 시트 프레임 |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP14464896A patent/JPH09322837A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535592A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-04 | ボック 1 ゲーエムベーハー アンド コー コマンデイトゲイトゼルシャフト | 椅子の座部傾斜調整のための装置 |
EP1868467B1 (de) * | 2005-04-13 | 2014-12-17 | Bock 1 GmbH & Co. KG | Vorrichtung zur sitzneigeverstellung eines stuhles |
EP1847199A1 (de) * | 2006-04-21 | 2007-10-24 | Otto Hamminger | Sitzvorrichtung |
JP2010094364A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Okamura Corp | 椅子 |
KR101281675B1 (ko) * | 2012-11-01 | 2013-07-03 | 정대훈 | 의자 좌판에 슬라이딩 장치가 구비된 의자 |
WO2014137204A1 (ko) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | Jung Daehoon | 의자 좌판에 슬라이딩 장치가 구비된 의자 |
WO2014171838A1 (en) | 2013-04-15 | 2014-10-23 | Scandinavian Business Seating AS | A chair adjustment device |
WO2021029520A1 (ko) * | 2019-08-09 | 2021-02-18 | 주식회사 포스코 | 시트 프레임 |
US11897371B2 (en) | 2019-08-09 | 2024-02-13 | Posco | Seat frame |
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