JPH09321154A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH09321154A
JPH09321154A JP8140007A JP14000796A JPH09321154A JP H09321154 A JPH09321154 A JP H09321154A JP 8140007 A JP8140007 A JP 8140007A JP 14000796 A JP14000796 A JP 14000796A JP H09321154 A JPH09321154 A JP H09321154A
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gate
semiconductor substrate
floating gate
memory device
control gate
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JP8140007A
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Kaihei Itsushiki
海平 一色
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、第3層目のポリシリコンのエッ
チング残渣を残らないようにして、選択ゲート間でのシ
ョート発生を防止し、半導体記憶素子の高い信頼性を得
ることをその目的とする。 【解決手段】 この発明は、チャネル上に絶縁膜を介し
て浮遊ゲート105と制御ゲート106と選択ゲート1
09とが順に積層形成されるとともに、選択ゲート10
9の一部がチャネル上に臨んで形成されて成る半導体記
憶装置であって、半導体基板100表面よりも低い溝部
103に浮遊ゲート105及び制御ゲート106が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浮遊ゲート電極
を有し、電気的に書き換え及び消去が可能な半導体記憶
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換え及び消去が可能な不揮
発性半導体記憶装置(EEPROM:Electric
al Erasable & Programable
Read Only Memory)は、記憶用トラ
ンジスタと選択用トランジスタの2つのトランジスタを
有しているため、メモリセルの面積が大きく微細化に不
利であった。また、これに伴うコスト高から一部の限ら
れた用途にしか使われていなかった。
【0003】この問題を解決するために、一般に単ビッ
ト消去を基本にした従来のEEPROMに対して、消去
プロセスをブロック単位で行うことで、ビットあたり1
トランジスタとした一括消去型不揮発性半導体記憶装置
(フラッシュEEPROM:フラッシュメモリ)が提案
され、従来の様々な記憶媒体に変わるものとして、研究
開発が行われている。
【0004】フラッシュメモリに関して、これまでに種
々の構造、方式が提案されている。この中の1つとし
て、米国特許第5,280,446号に提案されている
構造、方式がある。このフラッシュメモリにつき図12
及び図13に従い説明する。図12は平面図、図13は
図12のX−Y線断面図である。
【0005】上記のフラッシュメモリは、図13の断面
図に示すように、半導体基板11にソース領域12およ
びドレイン領域13が形成され、両領域12,13間に
チャネル領域14が形成され、このチャネル領域14上
にゲート絶縁膜15を介して図13の断面部分ではチャ
ネル長に満たない長さの浮遊ゲート16と制御ゲート1
7とが形成され、更に、制御ゲート17上から前記領域
12,13,14上に至って絶縁膜を介して選択ゲート
18が形成されて成るものである。
【0006】このような構造のフラッシュメモリは、前
記選択ゲート18を有することにより、メモリセルが過
剰消去状態になっても問題がなく、また、制御ゲート1
7及び選択ゲート18に適当な電圧を加えることによ
り、効率的にソース側でホットキャリアを発生させるこ
とができ、浮遊ゲート16へ高効率キャリア注入(ソー
ス側キャリア注入)が実現できる。このソース側キャリ
ア注入法は従来行われてきたチャネルホットエレクトロ
ン注入法によるドレイン側からのキャリア注入に比べ
て、1桁から3桁も注入効率が高いため、電源の低電圧
化が実施しやすく、単一電源化を可能にしている。
【0007】更に、図12の平面図に示しているよう
に、制御ゲート17と選択ゲート18とによって、メモ
リセルをマトリックス状に選択できるので、NORコン
タクトレス方式で配置し、隣り合うメモリセル同士のソ
ースラインおよびドレインラインの共有化を図ることが
でき、メモリアレイ面積の縮小化が可能である。このよ
うに、上記したフラッシュメモリは低電圧化と高集積化
に有望であると考えられている。尚、図12において、
19は素子分離のためのフィールド酸化膜(LOCO
S)である。
【0008】この利点を更に生かした構造が、米国特許
第5,278,439号に開示されている。このフラッ
シュメモリは、図14の縦断面図に示すように、p型半
導体基板11に形成されたソース又はドレインとなるn
型活性領域13、13が形成され、両領域13,13間
に形成されたチャネル領域にゲート絶縁膜15を介して
一対の浮遊ゲート16と制御ゲート17とがそれぞれ形
成され、更に、制御ゲート17、17上から前記領域上
に至って絶縁膜を介して選択ゲート18が形成されて成
るものである。この構造のフラッシュメモリによれば、
前記構造の2つのフラッシュメモリを共有化し、ソー
ス、ドレインを必要に応じて切り替えるバーチャルグラ
ンドアレイ方式を採用することで、ソース、ドレインラ
イン1本分小さく素子を作ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方式
のフラッシュメモリでは、3層のゲートを持つという構
造から、製造プロセスが長くなり歩留まり、信頼性を得
ることが難しいという問題点を有している。特に、第3
層目のポリシリコンゲートは半導体基板表面から浮遊ゲ
ート及び制御ゲートが積み重なった部分と厳しい凹凸上
を通ることになるため、ハーフミクロン世代やサブハー
フミクロン世代のデバイスでは、写真工程で変形照明法
などの手法を用いても、DOF(Depth Of F
oucus)の限界(約0.3μm)を越えてしまい、
パターニングが困難或いはできないといった不具合が発
生する。また、この厳しい凹凸は、エッチングによる加
工を行う際、段差部分にエッチング残渣が残りやすく、
これが原因で選択ゲート間でショートが発生するという
問題もあった。
【0010】この発明は、上述した従来の問題点に鑑み
なされたものにして、3層に重なるゲート部分の半導体
基板表面からの高さを低減させ、ハーフミクロン、サブ
ハーフミクロン世代でのポリシリコンゲート形成(リソ
グラフィ)を可能にし、第3層目のポリシリコンのエッ
チング残渣を残らないようにして、選択ゲート間でのシ
ョート発生を防止し、半導体記憶素子の高い信頼性を得
ることをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体記憶装
置は、チャネル上に絶縁膜を介して浮遊ゲートと制御ゲ
ートと選択ゲートとが順に積層形成されるとともに、前
記選択ゲートの一部が前記チャネル上に臨んで形成され
て成る半導体記憶装置であって、前記浮遊ゲート及び制
御ゲートの形成部分が半導体基板表面よりも低い位置に
あることを特徴とする。
【0012】また、この発明の半導体記憶装置の製造方
法は、チャネル上に絶縁膜を介して浮遊ゲートと制御ゲ
ートと選択ゲートとが順に積層形成されるとともに、前
記選択ゲートの一部が前記チャネル上に臨んで形成され
て成る半導体記憶装置の製造方法であって、シリコン半
導体基板の浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分に半導体
基板表面より低い溝部を形成する工程と、この溝部に浮
遊ゲート及び制御ゲートを形成する工程と、を含んでい
ることを特徴とする。
【0013】上記のように構成することで、選択ゲート
の半導体基板からの凹凸を少なくすることができる。従
って、写真工程でのDOFを稼ぐことができ、選択ゲー
ト電極が容易に形成できる。また、凹凸が少なくなるこ
とで、エッチングの残渣が残らなくなり、選択ゲート間
のショートが防止できる。
【0014】前記溝部は、シリコン半導体基板の浮遊ゲ
ートが形成される部分以外の部分を耐酸化性膜で覆い、
開口した浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分を熱酸化
し、厚い酸化膜を形成する工程と、この厚い酸化膜を選
択的に除去する工程と、により半導体基板に形成するこ
とができる。
【0015】上記のように、シリコンの熱酸化膜をエッ
チングにより除去しているため、半導体基板にストレス
を加えることなく溝形成ができる。
【0016】また、シリコン半導体基板の表面が(10
0)面であり、前記溝部を、半導体基板の浮遊ゲートが
形成される部分以外の部分を耐アルカリ性膜で覆い、開
口した浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分をアルカリ溶
液を用いて半導体基板表面を選択的に溶解除去して形成
することができる。
【0017】上記のように、シリコン半導体基板をウェ
ットエッチングにより除去しているため、半導体基板に
ストレスを加えることなく溝部の形成ができる。また、
シリコン基板の持つ結晶方向によるエッチングの異方性
を利用した自己終端性のエッチングを行っているため、
溝深さのばらつきが小さくできる。
【0018】さらに、半導体基板に形成される溝部が、
制御ゲート形成部分の下に連続的に形成するとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づきで説明する。この発明は、上記したように、
浮遊ゲート及び制御ゲートが形成される半導体基板表面
を掘り下げ、溝部を形成することで、選択ゲートとなる
第3層目のポリシリコン膜の半導体基板表面からの高さ
を軽減し、リソグラフィーを行いやすくするものであ
る。
【0020】図1ないし図9に従いこの発明の製造方法
につき詳述する。ここでは、この発明に関する半導体記
憶装置の製造方法に限って説明するが、ウェル工程、配
線工程等は周知の半導体製造方法を使用している。
【0021】最初に、p型のシリコン半導体基板100
上にnウェル、pウェルとなる領域を形成した後、基板
全面にバッファ酸化膜を形成した後、耐酸化性材料であ
るシリコン窒化膜101を約100nmの厚さに堆積
し、写真工程を経て、浮遊ゲート及び制御ゲートが形成
される部分102以外の部分をストライプ状にシリコン
窒化膜101で覆う。この後、ウェット雰囲気下で約1
050℃、約130分間熱処理し、浮遊ゲート及び制御
ゲートが形成される部分102に厚い熱シリコン酸化膜
102aを形成する(図1及び図2参照)。この時形成
されるシリコン酸化膜は、厚さ約700nmでシリコン
半導体基板100上部に約350nm、シリコン基板1
00内部に約350nmの厚さになっている。ここで、
図2は図1のA−B線断面図である。
【0022】このシリコン酸化膜102aはマスク材と
して使用したシリコン窒化膜101を除去した後、例え
ば、弗酸溶液を用いてシリコン酸化膜102aを除去
し、シリコン基板100表面が全面露出した状態にす
る。この処理によって、浮遊ゲート及び制御ゲート形成
領域部分102のシリコン基板100にストライプ状の
深さ約350nmの掘り下げられた溝103が形成され
る(図3参照)。ここで、図3は図1のA−B線断面に
相当する位置の断面図である。
【0023】このように、溝部103の形成部分を制御
ゲート形成領域部分102にストライプ状に形成したこ
とで、素子分離部分にも素子形成領域に対応した溝が形
成できることになり、以降の工程で形成されるチャネル
生成部分との相対的な深さ関係が維持されるため、素子
分離特性が損なわれることが防止できる。
【0024】また、ハーフミクロン世代以降の写真工程
(フォトリソグラフィ)では、微細パターンがレジスト
のパターン丸まりなどが発生し、微細化が困難になると
いう問題がでているが、ストライプ状にパターニングす
ることで、レジストの丸まりの影響を受けることなく、
精度よくパターニングできる。
【0025】続いて、素子分離領域となるフィールド酸
化膜(LOCOS)を形成するため、まず、シリコン基
板全面にシリコン窒化膜をCVD等の方法で約800n
mの厚さに堆積し、写真工程を経てLOCOSを形成す
る部分以外の部分、即ち半導体記憶素子が形成される部
分のみシリコン窒化膜を残す。この後、チャネルストッ
パとなるボロン(B)を注入エネルギー15keV、ド
ーズ量3E13cm-2の条件で注入し、ウェット雰囲気
下で約1050℃、約120分間熱処理し、フィールド
酸化膜104を約600〜700nmの厚さに形成す
る。この時フィールド酸化膜104は図4のように島状
に形成される(図4及び図5参照)。ここで、図5は図
4のE−F線断面図である。
【0026】次に、フィールド酸化膜104が島状に形
成されたシリコン基板100上に、トンネル酸化膜とな
る酸化膜を900〜950℃、約30〜50分の熱処理
条件で、約9〜10nmの厚さに形成する。続いて、シ
リコン基板全面に浮遊ゲートとなる第1のポリシリコン
膜をCVD等の方法で約150〜200nmの厚さに堆
積させる。この後、燐化合物(POCl3など)を堆積
させ、第1のポリシリコン膜に導電性を持たせる。尚、
この実施の形態では、燐化合物を堆積させて、ポリシリ
コン膜に導電性を持たせたが、ドープトポリシリコン膜
などの導電性膜を堆積させても良い。
【0027】そして、第1のポリシリコン膜上にできた
燐ガラス層を除去した後、ONO(Oxide−Nit
ride−Oxide)型インターポリシリコン絶縁膜
となる第1のシリコン酸化膜を約800〜900℃、約
15〜30分熱処理することで、約5〜7nmの厚さに
形成する。続いて、CVD等の方法でシリコン窒化膜を
約15〜20nmの厚さに堆積する。更に熱処理を施し
て第2のシリコン酸化膜を形成する。これによって、イ
ンターポリ絶縁膜とのあるONO膜が形成される。更に
続いて、半導体記憶装置が形成される領域とフィールド
酸化膜の一部に係る形に第1のポリシリコン膜105を
パターニングする。このパターニングは、レジストパタ
ーンを用い反応性イオンエッチング等の方法で行う。ま
た、この時、ソース、ドレイン領域となる部分でシリコ
ン基板100が開口している部分を電気的に絶縁するた
めに基板と同じ導電型の不純物を、例えば砒素(As)
を注入エネルギー50keV、ドーズ量5E15cm-2
の条件でイオン注入する。そして、レジストパターンを
除去する。この後、約800℃の熱処理を施し、マスク
酸化を行う。この時、イオン注入領域は他の領域に比べ
て増速酸化を起こし、約100〜200nmの厚い酸化
膜が形成される。この酸化膜は次の工程の部分で説明す
る第1のポリシリコン膜105のエッチング時における
エッチングストッパとして機能する重要な酸化膜となる
(図6参照)。
【0028】この後、制御ゲートとなる第2のポリシリ
コン膜をシリコン基板全面にCVD等の方法で、約15
0〜200nmの厚さに堆積させる。続いて燐化合物
(POCl3など)を堆積し、第2のポリシリコン膜に
導電性を持たせる。尚、この実施の形態では、燐化合物
を堆積させて、ポリシリコン膜に導電性を持たせたが、
第1のポリシリコン膜と同様にドープトポリシリコン膜
など導電性の膜を堆積しても良い。
【0029】そして、第2のポリシリコン膜上に形成さ
れた燐ガラス層を除去した後、選択ゲート106との層
間絶縁膜となる高温シリコン酸化膜(HTO:High
Temparature Oxide film)を
約15〜20nmの厚さに堆積させる。この後、前記溝
部103の領域部分に浮遊ゲート105及び制御ゲート
106が形成されるように、フォトマスクパターンの位
置合わせを行い、写真工程を経て所定の制御ゲート10
6の形状が得られるようにパターニングする。このパタ
ーニングは、レジストパターンを用い、反応性イオンエ
ッチングによって、高温シリコン膜、選択ゲートとなる
第2のポリシリコン膜、ONO膜と順次エッチングして
行く。最後に、浮遊ゲート105になる第1のポリシリ
コン膜をエッチングする。ここまでの工程を行うこと
で、前記溝103部分に浮遊ゲート105及び制御ゲー
ト106を形成することができる。
【0030】続いて、レジストを除去した後、ソース領
域107、ドレイン領域108が開口したレジストパタ
ーンを用いて、n型不純物として、例えば、砒素を注入
エネルギー50keV、ドーズ量5E15cm-2の条件
でイオン注入し、レジストを除去した後、約800℃、
60分間の熱処理を施し、n型の活性領域を形成する
(図7参照)。
【0031】次に、選択ゲートのチャネルとなる部分を
開口したレジストパターンを用いて、しきい値調整のた
めのイオン、例えば、ボロン(B)を注入エネルギー1
5keV、ドーズ量2.5E12cm-2の条件でイオン
注入した後、約800〜950℃、約50〜70分間熱
処理し、選択ゲート部分の厚さ約8〜10nmのゲート
酸化膜を形成する。続いて、シリコン基板100全面に
選択ゲート109となる第3のポリシリコン膜を全面に
CVD等の方法で、約150〜200nmの厚さに堆積
させる。更に、燐化合物(POCl3など)を堆積し、
第3のポリシリコン膜に導電性を持たせる。尚、この実
施の形態では、燐化合物を堆積させて、ポリシリコン膜
に導電性を持たせたが、第1のポリシリコン膜と同様に
ドープトポリシリコン膜など導電性の膜を堆積しても良
い。続いて、写真工程を経て所定の選択ゲート109の
形状になるように前記第3のポリシリコン膜をエッチン
グし、素子を完成させる(図8及び図9参照)。この
後、通常の周辺の素子作成工程、配線工程を経て半導体
記憶装置が完成する。ここで、図9は図8のX−Y線断
面図である。
【0032】次に図10を参照して、この発明の第2の
実施の形態につき説明する。尚、浮遊ゲート及び制御ゲ
ートが形成される部分の製造方法は前記第1の実施の形
態と同様のため説明は省略する。
【0033】まず、素子形成面が(100)面であるp
型のシリコン基板100bを準備する。このシリコン基
板100b上にnウェル、pウェルとなる領域を形成し
た後、基板全面にレジスト材を堆積し、写真工程を経
て、浮遊ゲート及び制御ゲートの形成部分以外の部分を
ストライプ状にレジスト材で覆う。この後、水酸化カリ
ウム溶液などのアルカリエッチング液でシリコン基板1
00bをエッチングする。エッチングはシリコン基板1
00bの持つエッチング異方性によって、(111)面
に沿って進行し、断面がV字型(溝の角度54度)の溝
部103bが形成される。この溝部103bの深さはレ
ジスト材の開口幅で決まり、その深さでエッチングが停
止する。このV字状の溝103b部分に浮遊ゲート10
5及び制御ゲート106を形成する。
【0034】この後の工程は、前記第1の実施の形態と
同様であるので、簡単に説明する。上記の工程に続い
て、素子分離領域となるフィールド酸化膜を形成する。
この後、トンネル酸化膜となる酸化膜を形成する。次
に、シリコン基板100b全面に浮遊ゲートとなる第1
のポリシリコン膜を堆積させ、導電性を持たせる。
【0035】そして、ONO型インターポリシリコン絶
縁膜を順次堆積させる。続いて、半導体記憶装置が形成
される領域とフィールド酸化膜の一部に係る形に第1の
ポリシリコン膜105を反応性イオンエッチング等の方
法でパターニングする。
【0036】この後、制御ゲートとなる第2のポリシリ
コン膜をシリコン基板全面に堆積させ、導電性を持たせ
る。
【0037】そして、選択ゲートとの層間絶縁膜となる
高温シリコン酸化膜を堆積させる。この後、前記溝10
3b部分に浮遊ゲート105及び制御ゲート106が形
成されるように、フォトマスクパターンの位置合わせを
行い、写真工程を経て所定の制御ゲート106の形状が
得られるようにパターニングする。レジストパターンを
用い、反応性イオンエッチングによって、高温シリコン
膜、選択ゲートとなる第2のポリシリコン膜、ONO膜
と順次エッチングして行く。最後に、浮遊ゲート105
になる第1のポリシリコン膜をエッチングする。ここま
での工程を行うことで、前記溝部103bの領域部分に
浮遊ゲート105及び制御ゲート106を形成すること
ができる。
【0038】続いて、ソース領域107、ドレイン領域
108をイオン注入、熱処理により形成した後、しきい
値調整のためのイオン注入した後、選択ゲート106部
分にゲート酸化膜を形成する。続いて、シリコン基板1
00b全面に選択ゲート109となる第3のポリシリコ
ン膜を堆積させ、導電性を持たせる。続いて、写真工程
を経て所定の選択ゲート形状になるように前記第3のポ
リシリコン膜をエッチングし、素子を完成させる(図1
0)。この後、通常の周辺の素子作成工程、配線工程を
経て半導体記憶装置が完成する。
【0039】このような素子形成方法として、反応性イ
オンエッチング等の方法を用いて図11に示すような矩
形上の溝103cに浮遊ゲート105及び制御ゲート1
06を形成することとも可能である。しかしこの形状で
は溝103cの角の部分に応力が集中しやすく、結晶欠
陥の発生によるリークの問題や、側壁面へのイオン注入
が困難であるなどの問題もあり有効な技術とは言えな
い。
【0040】上記した実施の形態においては、図13に
示すフラッシュメモリの構造に対応しているが、この発
明は、図14に示すフラッシュメモリの構造に適用する
こともできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、浮遊
ゲート及び制御ゲートの形成部分を半導体基板表面より
も低い位置に形成しているので、第3のポリシリコン膜
(選択ゲート)の半導体基板からの凹凸を少なくするこ
とができる。従って、写真工程でのDOFを稼ぐことが
でき、選択ゲート電極が容易に形成できる。また、凹凸
が少なくなることで、エッチングの残渣が残らなくな
り、選択ゲート間のショートが防止できる。
【0042】また、シリコン半導体基板の浮遊ゲートが
形成される部分以外の部分を耐酸化性膜で覆い、開口し
た浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分を熱酸化し、厚い
酸化膜を形成し、この厚い酸化膜を選択的にエッチング
除去して半導体基板に溝部を形成することにより、半導
体基板にストレスを加えることなく溝部の形成ができ
る。
【0043】また、シリコン半導体基板の表面が(10
0)面である基板を用い、溝部を、半導体基板の浮遊ゲ
ートが形成される部分以外の部分を耐アルカリ性膜で覆
い、開口した浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分をアル
カリ溶液を用いて半導体基板表面を選択的に溶解除去し
て形成することにより、半導体基板にストレスを加える
ことなく溝部の形成ができる。また、シリコン基板の持
つ結晶方向によるエッチングの異方性を利用した自己終
端性のエッチングを行っているため、溝深さのばらつき
が小さくできる。
【0044】また、溝部の形成部分を制御ゲート形成部
分の下に連続的、即ちストライプ状に形成することで、
素子分離部分にも素子形成領域に対応した溝が形成でき
ることになり、チャネル生成部分との相対的な深さ関係
が維持されるため、素子分離特性が損なわれることがな
い。更に、ハーフミクロン世代以降の写真工程(フォト
リソグラフィ)では、微細パターンがレジストのパター
ン丸まりなどが発生し、微細化が困難になるという問題
がでているが、ストライプ状にパターニングすること
で、レジストの丸まりの影響を受けることなく、精度よ
くパターニングできるという利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す平面図である。
【図2】図1のA−B線断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す縦断面図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す平面図である。
【図5】図4のE−F線断面図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す平面図である。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す平面図である。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る製造法の工
程を示す平面図である。
【図9】図8のX−Y線断面図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態にを示す縦断面
図である。
【図11】この発明の他の実施の形態にを示す縦断面図
である。
【図12】従来のフラッシュメモリを示す平面図であ
る。
【図13】図12のX−Y線断面図である。
【図14】従来のフラッシュメモリの他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
100 シリコン半導体基板 103、103b、103c 溝部 105 浮遊ゲート 106 制御ゲート 107 ソース領域 108 ドレイン領域 109 選択ゲート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル上に絶縁膜を介して浮遊ゲート
    と制御ゲートと選択ゲートとが順に積層形成されるとと
    もに、前記選択ゲートの一部が前記チャネル上に臨んで
    形成されて成る半導体記憶装置であって、 前記浮遊ゲート及び制御ゲートの形成部分が半導体基板
    表面よりも低い位置にあることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 チャネル上に絶縁膜を介して浮遊ゲート
    と制御ゲートと選択ゲートとが順に積層形成されるとと
    もに、前記選択ゲートの一部が前記チャネル上に臨んで
    形成されて成る半導体記憶装置の製造方法であって、 シリコン半導体基板の浮遊ゲート及び制御ゲート形成部
    分に半導体基板表面より低い溝部を形成する工程と、こ
    の溝部に浮遊ゲート及び制御ゲートを形成する工程と、
    を含んでいることを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記溝部は、シリコン半導体基板の浮遊
    ゲートが形成される部分以外の部分を耐酸化性膜で覆
    い、開口した浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分を熱酸
    化し、厚い酸化膜を形成する工程と、この厚い酸化膜を
    選択的に除去する工程と、により半導体基板に形成され
    ることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 シリコン半導体基板の表面が(100)
    面であり、前記溝部を、半導体基板の浮遊ゲートが形成
    される部分以外の部分を耐アルカリ性膜で覆い、開口し
    た浮遊ゲート及び制御ゲート形成部分をアルカリ溶液を
    用いて半導体基板表面を選択的に溶解除去して形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板に形成される溝部が、制御ゲ
    ート形成部分の下に連続的に形成されていることを特徴
    とする請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444841B1 (ko) * 1997-12-29 2004-10-14 주식회사 하이닉스반도체 플래쉬 메모리 셀의 제조 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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