JPH09319772A - 製品設計システム - Google Patents

製品設計システム

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JPH09319772A
JPH09319772A JP8136105A JP13610596A JPH09319772A JP H09319772 A JPH09319772 A JP H09319772A JP 8136105 A JP8136105 A JP 8136105A JP 13610596 A JP13610596 A JP 13610596A JP H09319772 A JPH09319772 A JP H09319772A
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shape
product
design
designed
design process
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JP8136105A
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Yasuhito Hanaki
靖仁 花木
Kazuhiro Sadamura
一洋 定村
Susumu Kato
享 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/4097Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by using design data to control NC machines, e.g. CAD/CAM
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前工程である製品形状設計工程と後工程である
型設計工程との双方にかかる時間を効果的に短縮するC
ADシステムを提供する。 【解決手段】CADシステムを、入力された製品形状の
製品特徴点CP1,CP2,CP3に関連付けて上型1
2の外形部の形状Dを自動設計するものとする。これに
より、前工程である製品形状設計工程が製品特徴点を決
定するのに必要な形状が設計される段階まで進行すれ
ば、その前工程が完了する以前にも後工程である型設計
工程を開始させることができ、後工程を前工程と同時進
行可能となるとともに、前工程で設計変更があり、特徴
点が変更された場合には、後工程ではその特徴点さえ変
更すれば形状が自動修正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品を設計する技
術に関するものであり、特に、製品設計にかかる時間を
短縮する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一つの製品を製造するために複数段階の
設計工程がそれぞれ実施される場合があり、それら設計
工程においては、後設計工程が前設計工程において設計
された一つの製品に関連する形状に基づいてその製品に
関連する別の形状を設計する工程とされる。例えば、自
動車のボデーの一部を構成するボデー部品であってプレ
ス型により製造されるべきものを製造するためには、図
9に示すように、ボデーの外面形状を意匠的に設計する
デザイン工程100と、ボデー部品の形状を設計するボ
デー設計工程102と、プレス型の形状を設計するプレ
ス型設計工程104とがそれらの順に配置される。
【0003】製品設計においては、設計時間の短縮が強
く要望されており、その要望に応えるための製品設計シ
ステムとして本出願人の特開平7−49967号公報に
は、一つの設計工程において、設計すべき製品の形状を
定義するための断面形状および属性を入力し、その製品
の形状を表すソリッドモデルを自動的に生成するソリッ
ドモデラが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一つの製品を
製造するために複数段階の設計工程をそれぞれ実施しな
ければならない場合には、たとえその従来の製品設計シ
ステムを採用しても、前設計工程が完了しないうちには
後設計工程を開始させることができないことに変わりは
ないため、それら設計工程全体における設計時間を短縮
するには限度がある。また、後設計工程は、前設計工程
での設計がすべて最終的に確定した後に開始されること
が前提となっており、前設計工程が完了しないうちに無
理に後設計工程を開始させた場合には、前設計工程にお
ける、後設計工程を先行させた時点での設計情報と最終
的な設計情報とが異なることがあると、後設計工程にお
いて設計のやり直しや大幅な形状修正を余儀なくされ、
後設計工程における設計時間が長くなってしまうととも
に、前設計工程における設計変更が確実に後設計工程に
反映されず、形状修正にもれが発生したり誤った形状修
正が行われる設計ミスが発生してしまうおそれがある。
【0005】複数段階の設計工程でそれぞれ使用される
CADシステムの仕様を共通にすれば、それら設計工程
間で設計データをやり取りすることが比較的容易となる
ため、それら設計工程全体における設計時間を短縮し得
る。しかし、このCADシステム仕様共通化という対策
を講じるにはいくつかの障害がある。実際には、CAD
システムに対して要求される機能、すなわち、仕様が複
数段階の設計工程間で互いに完全には一致しないのが普
通であり、また、それら設計工程について互いに仕様が
一致しないCADシステムが既に導入されている場合に
は、それらの仕様を共通化するには多大な費用や時間が
必要となるのである。
【0006】そこで、それらの事情に鑑み、請求項1な
いし4に係る第1ないし第4発明は、複数段階の設計工
程全体における設計時間を効果的に短縮することを課題
としてなされたものである。特に、第2発明は、複数段
階の設計工程について互いに仕様が一致しないCADシ
ステムが既に導入されている場合または将来導入される
場合にも、それら設計工程全体における設計時間を効果
的に短縮することを課題としてなされたものである。ま
た、第3発明は、型により製造されるべき製品に関連す
る複数段階の設計工程全体における設計時間を効果的に
短縮することを課題としてなされたものである。また、
第4発明は、それら第1ないし第3発明を実施するため
のコンピュータプログラムを提供することを課題として
なされたものである。
【0007】
【第1発明の課題解決手段,作用および効果】第1発明
は、その課題を解決するために、形状が互いに近似する
複数種類の製品の一つに関連する複数段階の設計工程の
うちの前設計工程において設計されるその一つの製品に
関連する形状に基づき、後設計工程においてその一つの
製品に関連する別の形状を設計するシステムであって、
(a) 前記前設計工程において設計される前記一つの製品
に関連する形状の特徴であって、前記複数種類の製品間
で形状が互いに近似する形状近似部分の特徴を入力する
入力装置と、(b) 前記後設計工程において最終的に設計
されるべき前記一つの製品に関連する別の形状と前記特
徴との間の予め定められた関係を記憶するメモリと、
(c) その関係と、前記前設計工程において設計される前
記一つの製品に関連する形状の特徴とに基づき、その一
つの製品に関連する前記別の形状を設計する設計装置
と、(d) その設計された前記一つの製品に関連する別の
形状を出力する出力装置とを含むことを特徴とする。
【0008】前設計工程において、最終的に設計すべき
形状の一部であって当初に設計される形状に関連付けて
後設計工程において別の形状を自動設計可能とすれば、
後設計工程を前設計工程の完了より先行させ、同時進行
させることが可能となる。ただし、前設計工程において
その当初に設計される形状がその一つの製品に固有のも
のであって、その一つの製品が属する複数種類の製品の
うちの別の製品にはないものである場合には、そのよう
な自動設計は、別の製品には適用することができず、汎
用性がない。そこで、それら複数種類の製品が形状が互
いに近似し、形状が互いに近似する形状近似部分が存在
するようにそれら複数種類の製品を設計するとともに、
前設計工程でその形状近似部分について初期に設計する
ことを前提とすれば、前設計工程で設計される形状のう
ちの形状近似部分の、複数種類の製品間での特徴に基づ
き、後設計工程を前設計工程と同時進行させることが可
能となる。しかし、前設計工程と後設計工程とでそれぞ
れ設計される形状は完全には同一ではないから、前設定
工程で設計されるべき形状を互いに近似させるのみでは
足りず、後設計工程で設計されるべき別の形状も互いに
近似させることが必要となる。例えば、前設計工程で製
品自体の形状を設計し、後設計工程でその製品を製造す
る型の形状を設計する場合には、製品形状のみならず型
形状についても複数種類の製品間で形状を互いに近似さ
せることが必要なのである。そして、このように前設計
工程で設計される形状も後設計工程で設計される別の形
状も複数種類の製品間で互いに近似する場合には、それ
ら2つの形状間に成立する関係と同じ関係が複数種類の
製品全体でも成立することになる。
【0009】かかる知見に基づき、この第1発明に係る
製品設計システムにおいては、形状が互いに近似する複
数種類の製品の一つにつき、前設計工程におけるその一
つの製品に関連する形状の特徴をパラメータとし、その
特徴に関連付けて後設計工程においてその一つの製品に
関連する別の形状が自動的に設計される。したがって、
この第1発明によれば、前設計工程において製品に関連
する形状全体が設計される以前でも、その製品に関連す
る形状の特徴が抽出可能となった以後でありさえすれ
ば、前設計工程の完了を待つことなく後設計工程を開始
可能となり、後設計工程を前設計工程と時期的にオーバ
ラップさせて同時に進行させることが可能となる。ま
た、後設計工程を前設計工程の完了より先行させた後
に、前設計工程において形状の設計変更があり、その形
状の特徴も変更された場合には、後設計工程において
は、その特徴を変更するだけで、前設計工程での設計変
更に応じた形状修正が自動的に行われ、前設計工程と連
動した形状修正が可能となる。その結果、この第1発明
によれば、後設計工程が前設計工程との同時進行が可能
となるため、複数段階の設計工程全体における設計時間
が効果的に短縮されるという効果が得られる。さらに、
この第1発明によれば、後設計工程を前設計工程の完了
より先行させた後に、前設計工程において設計変更があ
っても、それが自動的に、漏れなくかつ正確に後設計工
程に反映可能となるため、前設計工程での設計変更に伴
う設計時間の増加も設計ミスもなくなるという効果も得
られる。
【0010】以下、この第1発明を補足説明する。 (1) この第1発明において「製品に関連する形状」およ
び「製品に関連する別の形状」は例えば、前者が製品自
体の形状を意味し、後者がその製品を製造する際に使用
する製造使用物の形状を意味するように定義することが
できる。その製造使用物には例えば、プレス型,鍛造
型,鋳造型,射出成形型等がある。また、製品がそれら
プレス型または鍛造型により複数段階で製造される場合
に、「製品に関連する形状」が製品または製造使用物の
前段階における形状(例えば、粗形状,絞り成形形状)
を意味し、「製品に関連する別の形状」がその製品また
は製造使用物の後段階における形状(例えば、仕上げ形
状)を意味するように定義することもできる。なお、
「製品に関連する別の形状」における「別の」とは、そ
の形状を設計すべき設計対象物が前設計工程におけると
は異なることを意味しており、「製品に関連する形状」
と形状が完全に異ならなければならないことを意味する
わけではなく、一部共通する場合をも含む意味である。 (2) この第1発明において「特徴」は例えば、製品また
は製造使用物の外形部の形状としたり、骨組部(例え
ば、リブ,ビード,パイプ,ロッド等の構造部)の位置
または形状としたり、穴部の位置または形状とすること
ができる。それら外形部,骨組部および穴部の各形状
は、形状が互いに近似する複数種類の製品間で互いに近
似することが多いからであり、それら外形部,骨組部お
よび穴部はそれぞれ、「形状近似部分」の一例なのであ
る。また「特徴」は例えば、その製品に関連する形状の
うち形状が一定条件下に拘束される形状拘束部分、例え
ば、その製品が自己の姿勢を保持するために剛性を確保
することが必要な剛性部(骨組部の一例とも考えられ
る。)や、その製品が他の製品に隣接して使用される場
合にその製品のうち他の製品との一定の関係(例えば、
一定のすきまを有するとか接触するとかいう関係)を有
する部分の形状または位置とすることもできる。それら
形状拘束部は前設計工程の初期において設計されること
が多く、しかも、形状が互いに近似する複数種類の製品
間で形状が互いに近似することも多いからである。 (3) この第1発明の一実施形態は例えば、前記別の形状
が、形状が相互に関連する複数の形状を含むものであ
り、それら各形状を、他の形状の特徴をパラメータとし
て、その特徴に関連付けて設計することを特徴とする製
品設計システムとすることができる。この実施形態によ
れば、後設計工程において形状が相互に関連する複数の
形状が互いに連動して設計されるため、後設計工程が前
設計工程と同時進行可能となることと、その後設計工程
において各形状の設計が他の形状の設計と同時進行可能
となることとの共同により、複数段階の設計工程全体に
おける設計時間を一層効果的に短縮し得るという効果が
得られる。なお、この実施形態は例えば、前記前設計工
程が、型により製造されるべき製品の形状を設計するも
のであり、前記後設計工程が、前記型であって上型と下
型とを含むものを設計するものであり、前記複数の形状
が、前記上型の形状と下型の形状とを含むものであるこ
とを特徴とする製品設計システムとすることができる。
【0011】
【第2発明の課題解決手段,作用および効果】第2発明
は、その課題を解決するために、第1発明に係る製品設
計システムであって、前記特徴が、前記形状近似部分の
形状と大きさと位置との少なくとも一方を規定する点を
基準座標上で定義することによって表現されるものであ
ることを特徴とする。
【0012】前記第1発明は、前記特徴を、前記形状近
似部分の形状と大きさと位置との少なくとも一方を規定
する線や面を基準座標上で定義することによって表現す
る形態で実施可能である。しかし、線や面で表現する場
合には、点で表現する場合に比較して複雑な操作が設計
者に要求され、また、より複雑なデータが必要となり、
仕様が互いに一致しないCADシステム間では設計デー
タのやり取りをスムーズに行うことが困難となる。
【0013】かかる知見に基づき、この第2発明に係る
製品設計システムにおいては、特徴が、形状近似部分の
形状と大きさと位置との少なくとも一方を規定する点を
基準座標上で定義することによって表現される。したが
って、この第2発明によれば、比較的簡単で使い勝手の
よいデータにより特徴を表現可能となり、簡単な操作で
後設計工程を前設計工程と同時進行可能となるという効
果が得られる。さらに、この第2発明によれば、後設計
工程で使用されるCADシステムが前設計工程で使用さ
れるCADシステムと仕様が異なる場合でも、特徴を表
すデータを各設計工程のCADシステムの仕様に合わせ
て変換することが不可欠でなくなり、仕様が互いに一致
しないCADシステム間でも設計データのやり取りが容
易になるという効果も得られる。
【0014】
【第3発明の課題解決手段,作用および効果】第3発明
は、その課題を解決するために、第1または第2発明に
係る製品設計システムであって、前記前設計工程が、型
により製造されるべき前記製品の形状を設計する工程で
あり、前記後設計工程が、その型の形状を設計する工程
であることを特徴とする。したがって、この第3発明に
よれば、型により製造されるべき製品に関する複数段階
の設計工程全体における設計時間を効果的に短縮し得る
という効果が得られる。なお、この第3発明の一実施形
態は例えば、前記製品が、自動車のボデーの一構成部品
であるボデー部品であり、前記型が、上型と下型とを含
むプレス型であることを特徴とする製品設計システムと
することができる。
【0015】
【第4発明の課題解決手段,作用および効果】第4発明
は、その課題を解決するために、形状が互いに近似する
複数種類の製品の一つに関連する複数段階の設計工程の
うちの前設計工程において設計されるその一つの製品に
関連する形状に基づき、後設計工程においてその一つの
製品に関連する別の形状を設計するためにコンピュータ
により実行されるべきプログラムであって、前記前設計
工程において設計される前記一つの製品に関連する形状
の特徴であって、前記複数種類の製品間で形状が互いに
近似する部分の特徴と、前記後設計工程において最終的
に設計されるべき前記一つの製品に関連する別の形状と
前記特徴との間の予め定められた関係とに基づき、その
一つの製品に関連する前記別の形状を設計するために前
記コンピュータにより実行されるべきプログラムが予め
記録されていることを特徴とする製品設計プログラム記
録媒体に関するものである。したがって、この第4発明
によれば、第1ないし第3発明をそれぞれ実施するため
のコンピュータプログラムが提供され、このコンピュー
タプログラムをコンピュータにより実行すれば第1ない
し第3発明のそれぞれの効果が享受でき、複数段階の設
計工程全体における設計時間を効果的に短縮し得るとい
う効果が得られる。なお、ここに「記録媒体」には例え
ば、フロッピーディスク,磁気テープ,磁気ディスク,
磁気ドラム,磁気カード,光ディスク,光磁気ディス
ク,CD−ROM,ICカード,穿孔テープ等がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
型設計用CADシステムを図面に基づいて詳細に説明す
る。この型設計用CADシステムは、自動車のボデー部
品を製造するためのプレス型を設計する製品設計システ
ムである。すなわち、本実施形態においては、ボデー部
品が「製品」の一例であり、また、プレス型が「型」の
一例なのである。プレス型は、図1に示すように、上型
10と下型12とを含むように構成され、概して平坦な
素材を上型10と下型12とで挟んで加圧することによ
り、素材に対して成形と切断とをそれぞれ行って製品を
製造するものである。そのため、それら上型10および
下型12にはいずれも、型構造部(ベース)14を構成
する複数の面の一つに、素材を成形および保持するため
のダイフェース面18がそれぞれ形成され、さらに、そ
の型構造部14に、曲刃や切刃(いずれも図示しない)
がそれぞれ取り付けられている。なお、ダイフェース面
18には、素材成形に直接に関与する製品形状面と、プ
レス加工時に素材の外周を拘束するしわ押さえ面とがそ
れぞれ形成されている。図2には、それら上型10およ
び下型12を開いた状態が示されている。また、上型1
0には図1に示すように、パッド20が内蔵されてい
る。パッド20は、プレス加工中に素材をプレス型内に
おいて保持する。すなわち、プレス型は、上型10,下
型12およびパッド20をそれぞれ型構造部品として備
えており、それらのうち上型10と下型12とはそれぞ
れ、プレス加工に直接に関与するとともに、プレス型の
全体形状を規定する基本的な型構造部品なのである。プ
レス型はさらに、それら基本部品の他に、プレス加工を
補助し、その自動化を円滑に行うために各種機能部品も
備えている。この機能部品には例えば、ゲージ,近接ス
イッチ,リミットスイッチ,カム,ガイドポスト等があ
る。なお、ゲージ22は、図2に示すように、下型12
において素材の外周に近接して複数配置され、素材をプ
レス型内において位置決めする。図3には、ゲージ22
の構造とそのゲージ22と素材Wとの位置関係が示され
ている。
【0017】図4に示すように、ボデー部品を製造する
ために、ボデー設計工程30と型設計工程31とが直列
に配置されている。ボデー設計工程30は、図9に示す
デザイン工程100で設計された自動車のボデー形状に
基づいてボデー部品の外形形状(製品形状)を設計する
工程である。型設計工程31は、図4に示すように、
(a) ボデー設計工程30で設計された製品形状に基づ
き、プレス型のうちのしわ押さえ面の形状を設計し、そ
のしわ押さえ面形状と製品形状の一部とを併せてプレス
製品形状すなわちダイフェース面18の形状とする第1
型設計工程32と、(b) ボデー設計工程30で設計され
た製品形状に基づき、プレス型のうちの型構造部14の
形状(すなわち、型構造部14のうちダイフェース面1
8を除く部分の形状)を設計し、その型構造部形状とダ
イフェース面形状とを併せてプレス型形状とする第2型
設計工程34とを備えている。なお、第2型設計工程3
4において、プレス型形状は、基本部品については、ダ
イフェース面形状と型構造部形状とにより構成され、機
能部品については、型構造部形状により構成される。
【0018】それら設計工程30,32,34において
は、各設計がコンピュータにより支援されて行われる。
それら各設計工程30,32,34に各CADシステム
40,42,44が導入されているのである。また、そ
れらCADシステム40,42,44は、仕様が相互に
一致しないシステムとされている。すなわち、ボデー設
計工程30にはボデー設計に適したCADシステム40
が導入され、第1型設計工程32にはプレス製品形状の
設計に適したCADシステム42が導入され、第2型設
計工程34にはプレス型形状の設計に適したCADシス
テム44が導入されているのである。
【0019】それらCADシステム40,42,44の
うち本発明が適用されたものは第2型設計工程34で使
用されるCADシステム44である。このCADシステ
ム44は、図5に示すように、コンピュータ50を主体
として構成されている。コンピュータ50はプロセッサ
52とメモリ54とを備えており、プロセッサ52がメ
モリ54からプログラムを読み込んで実行することによ
り型設計を支援する。このコンピュータ50には、キー
ボード,マウス等を含む入力装置60が接続され、設計
者の意図をコンピュータ50に入力する。また、コンピ
ュータ50には、外部記憶装置62も接続されており、
フロッピディスク等、記録媒体63に予め記憶されてい
るプログラム,データ等を記録媒体63から読み込んで
コンピュータ50に送信する。また、コンピュータ50
には、ディスプレイ,プリンタ,プロッタ等を含む出力
装置64も接続されており、設計された形状を設計者に
対して出力する。コンピュータ50はさらに、ネットワ
ークにより、CADシステム40,42を含む他のCA
Dシステムとも接続されており、複数のCADシステム
間でデータのやり取りが可能となっている。
【0020】外部記憶装置62における記録媒体63に
は、第2型設計工程34での型設計を支援するための型
設計プログラムが予め記録されており、そのプログラム
がメモリ54に一時的に記憶され、そこから読み出され
てプロセッサ52により実行されることによって型設計
が支援されるが、まず、そのプログラムの概要を説明す
る。
【0021】CADシステム44により設計される製品
については、製品形状もプレス型形状も複数種類の自動
車間で標準化されていて、製品形状もプレス型形状も複
数種類の製品間で互いに近似することが前提とされてい
る。したがって、CADシステム44の設計支援対象と
なる製品の形状と型構造部品の形状との間には一定の関
係が成立している。また、CADシステム44において
は、製品形状の特徴に関連付けて型構造部形状が自動的
に設計されるが、この型設計工程31の前設計工程であ
るボデー設計工程30では、製品形状のうち外形部や剛
性確保に直接関与する剛性部や自動車への組付け時に他
の製品との位置関係が問題となる関係部が先に設計され
ることが前提とされている。したがって、CADシステ
ム44においては、「製品形状の特徴」により表される
「形状近似部分」として製品形状のうちの外形部や剛性
部や関係部が選定されている。また、CADシステム4
4においては、その「製品形状の特徴」が、プレス型に
想定されている3次元直交座標である基準座標に、製品
形状の形状近似部分の形状と大きさと位置との少なくと
も一方を規定する1または2以上の点である製品特徴点
CP(座標値)を定義することによって表現されるもの
とされている。
【0022】そして、CADシステム44においては、
「製品形状の特徴」として製品の外形部の形状を入力す
るためには、設計者は、図2に示すように、製品の外形
部の形状を概略的に規定する複数の点、例えば、CP1
〜CP3を基準座標上で定義する。上述のように、製品
の外形部の形状と型構造部品の外形部の形状との間には
一定の関係が成立するから、CADシステム44におい
ては、製品特徴点CP1〜CP3が入力されれば、その
一定の関係に従い、下型12の外形部の形状を規定する
点、例えば、下型12の外形部を規定する4つのコーナ
点の一つであるコーナ点Dの位置が自動的に設計され
る。また、CADシステム44においては、このように
して下型12のコーナ点Dの位置が自動的に設計されれ
ば、上型10のコーナ点Eの位置も自動的に設計され
る。それらコーナ点DおよびEは、それら上型10と下
型12とを重ね合わせたときに互いに一致すべき2点だ
からである。さらに、CADシステム44においては、
上型10の形状が自動的に設計されれば、その上型10
の形状に関連してパッド20の形状が自動的に設計され
る。このように、CADシステム44においては、製品
特徴点CPに関連付けて上型10の形状が自動的に設計
され、その上型10の形状に関連付けて下型12および
パッド20の形状が自動的に設計され、形状が相互に関
連する複数の型構造部品間で相互に連動して各型構造部
品の形状が自動的に設計され、その結果、製品特徴点C
Pに関連付けてすべての型構造部品の形状が自動的に設
計されることになる。なお、CADシステム44におい
ては、下型12およびパッド20の形状をそれぞれ、上
型10の形状を介在させずに直接に、製品特徴点CPに
関連付けて自動的に設計することが可能である。
【0023】以上のように、CADシステム44におい
ては、型構造部品のうちの基本部品の形状が、図4に示
すように、製品特徴点CPに関連付けて設計されること
になるが、機能部品の形状は、その機能部品の形状の特
徴を表す機能特徴点CFに関連付けて設計される。具体
的には、機能部品の一つであるゲージ22については、
図3に示すように、素材Wの外周縁がそのゲージ22に
接触することとなる点が機能特徴点CFとされ、その機
能特徴点CFに関連付けてゲージ22の位置が設計され
る。ゲージ22はそれの全体形状がその機能特徴点CF
に関連付けられており、ゲージ22全体は、その形状を
維持しつつ、その機能特徴点CFに追従して基準座標上
で平行移動させられることになる。機能特徴点CFの決
定方法には2つある。第1の方法は、前記入力された製
品特徴点CPに関連付けて機能特徴点CFを決定する方
法である。この第1の方法においては、例えば、図2の
下型12における6つのゲージ22のうち図において右
下のものにつき、機能特徴点CF1が製品特徴点CP2
(CP1〜CP3のうちCF1最も近い点)に関連付け
て自動的に決定されるか、または、他の製品特徴点CP
1を介して製品特徴点CP2に関連付けて自動的に決定
される。これに対し、第2の方法は、設計者により直接
に機能特徴点CFを基準座標上で入力する方法である。
例えば、第1の方法では、製品特徴点CPの変更に追従
して機能特徴点CFが変更され、その変更後の機能特徴
点CFを基準に機能部品の位置が自動的に変更されたと
しても、プレス製品と機能部品との位置関係が適正に維
持されなくなってしまう場合もあり、このような場合を
想定し、機能特徴点CFを製品特徴点CPとは独立に入
力可能とし、設計者自身が製品形状との関係(例えば、
すきま)を考慮して機能特徴点CFを決定し、それに基
づいて機能部品の位置を決定する。
【0024】次に、CADシステム44の型設計プログ
ラムを図6のフローチャートに基づいて具体的に説明す
る。まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表す。
他のステップについても同じとする。)において、設計
者により製品特徴点CPの位置(座標値)が入力され、
次に、S2において、その製品特徴点CPに関連付けて
プレス型形状(上型10,下型12およびパッド20の
各形状)が自動的に設計される。製品特徴点CPの位置
(座標値)とプレス型形状との間の予め定められた関係
が式,表等の形態で予め記録媒体63に記録されてお
り、その関係がメモリ54に読み出され、その関係に従
い、製品特徴点CPに関連付けてプレス型形状が自動的
に設計されるのである。その後、S3において、機能特
徴点CFを入力することが必要であるか否かの質問が設
計者に対してなされ、不要である場合には、判定がNO
となるが、必要である場合には、判定がYESとなり、
S4において、設計者により、機能特徴点CFの位置
(座標値)が入力され、S5において、その機能特徴点
CFに関連付けてプレス型形状(ゲージ22の形状)が
自動的に設計される。製品特徴点CPの場合と同様に、
機能特徴点CFの位置(座標値)とプレス型形状との間
の予め定められた関係が式,表等の形態で予め記録媒体
63に記録されており、その関係がメモリ54に読み出
され、その関係に従い、機能特徴点CFに関連付けてプ
レス型形状が自動的に設計されるのである。いずれの場
合にも、その後、S6において、設計者による手動設計
が必要であるか否かの質問が設計者に対してなされる。
不要である場合には判定がNOとなり、本プログラムの
一回の実行が終了するが、必要である場合には判定がY
ESとなり、S7において、設計者により手動設計に必
要なデータが入力され、これに基づいてプレス型形状が
手動で設計される。以上で本プログラムの一回の実行が
終了する。
【0025】プレス型形状の設計後に、ボデー設計工程
30で製品形状が変更された場合には、その設計変更に
応じて製品特徴点CPと機能特徴点CFとの少なくとも
一方の位置を変更し、その変更後の製品特徴点CP等に
基づき、この型設計プログラムを実行すれば、製品形状
の変更に連動してプレス型形状が自動的に修正されるこ
とになる。
【0026】この型設計プログラムにおいては、型設計
の当初には、製品特徴点CPおよび機能特徴点CFの座
標値が特定されておらず、製品特徴点CPおよび機能特
徴点CFの座標値とプレス型形状との間の予め定められ
た関係のみが存在し、その結果、基準となるプレス型形
状が存在せず、その後、作業者によりそれら製品特徴点
CPおよび機能特徴点CFの座標値がそれぞれ特定され
ることによって初めてプレス型形状が存在するようにな
っている。しかし、この型設計プログラムは例えば、以
下の形態に変更することが可能である。すなわち、型設
計の当初から、製品特徴点CPおよび機能特徴点CFの
座標値がそれぞれ予め特定されることによってプレス型
の基準形状が予め存在し、すなわち、プレス型形状の基
準データが予め存在しており、その後、作業者がその基
準データにおいて製品特徴点CPおよび機能特徴点CF
の各座標値を修正してそのプレス型の基準形状を修正す
ることにより、希望するプレス型形状を取得する形態に
変更することが可能なのである。この形態によれば、例
えば、あの車種Aに使用される製品についてプレス型形
状を新たに設計する場合には、それに先立ち、別の車種
Bに使用される製品についてプレス型形状が、製品特徴
点CPおよび機能特徴点CFの各座標値とプレス型形状
とが互いに関連付けられている状態で既に設計されてい
れば、車種Bについてのプレス型形状を規定するデータ
を基準データとし、製品特徴点CPおよび機能特徴点C
Fの座標値を車種Aに合致するように修正するのみで、
車種Aに使用される製品についてプレス型形状が自動的
に設計されることになる。
【0027】以上、CADシステム44につき、一般的
なボデー部品を例にとり、自動設計および自動修正の内
容を説明したが、このCADシステム44は、具体的に
は、例えば、自動車のエンジンフードであってアウタパ
ネルとインナパネルとが結合されて成るフレーム構造を
有するもののそのインナパネル(以下、「インナフー
ド」という。)について使用可能である。図7には、そ
のインナフードの概略が示されており、図から明らかな
ように、インナフードは、概して平面的で、かつ、外形
部が概して矩形状を成し、軽量用の穴部Hが複数、プレ
ス切断により形成され、それら穴部Hの周辺に補強用の
リブRが複数、プレス成形により形成されている。すな
わち、このインナフードにおいては、リブRが骨組部お
よび剛性部の一例を構成しているのである。以下、この
インナフードを例にとり、自動設計および自動修正の内
容を説明する。
【0028】このインナフードについては、製品形状の
特徴として、インナフードの外形部の形状と、骨組部と
してのリブRの位置と、穴部Hの位置とがそれぞれ選定
されている。インナフードという製品は、複数種類の自
動車に使用されるが、それら自動車間において常に次の
ような条件が成立するように予め約束されている。すな
わち、複数種類の自動車間において、外形部が概して矩
形状を成す点で共通し、また、4つのリブRが、互いに
X字状に交差する一対のリブRが左右にそれぞれ対称に
配置される点で共通し、また、8つの穴部Hが、4つの
穴部Hが一組となって左右にそれぞれ対称に、かつ、各
対のリブRの周辺に位置する点で共通するように設計す
るように予め約束されているのである。そして、製品形
状の特徴としてインナフードの外形部の形状を入力する
場合には、インナフードのうちの外形部の形状を概略的
に規定する複数の点、すなわち、図の例では、A1〜A
10をそれぞれ基準座標上で製品特徴点CPとして選択
する。ここに、インナフードのうちの外形部の形状と型
構造部品のうちの外形部の形状との間には一定の関係が
成立するから、CADシステム44においては、製品特
徴点CPが入力されれば、その一定の関係に従い、型構
造部品のうちの外形部の形状が自動的に設計される。な
お、それら点A1〜A10は基本的にはインナフードの
外形線上にあるが、点A3およびA9は、型構造部品の
外形部の形状の設計の適正化を図るため、インナフード
の外形線より外側の点が選択されている。なお、点A5
およびA7はそれぞれ、エンジンフードのヒンジ取付部
(形状拘束部の一例)の位置をも示している。また、製
品形状の特徴としてインナフードにおける4つのリブR
の位置を入力する場合には、各リブRの両端位置を概略
的に規定する複数の点対、すなわち、図の例では、点B
1とB2,点B1とB3,点B4とB5,点B4とB6
をそれぞれ基準座標上で製品特徴点対として選択する。
ここに、各リブRの断面形状は予め定められているか
ら、CADシステム44においては、各リブRの両端位
置に関連付けて、型構造部品のうちのリブ対応部位の全
体形状が自動的に設計される。なお、点B1は、フード
ロック部(形状拘束部の一例)の位置をも示しており、
点B2〜6はそれぞれ、ウレタンゴム取付部(形状拘束
部の一例)の位置をも示している。また、製品形状の特
徴としてインナフードの8つの穴部Hの位置を入力する
場合には、各穴部Hの略中心位置を概略的に規定する複
数の点をそれぞれ基準座標上で製品特徴点CPとして選
択する。各穴部Hの外周部は、先に設計されたリブRと
一定の相対位置関係を有して配置されるように予め約束
されているから、CADシステム44においては、各穴
部Hの位置に関連付けて、型構造部品のうちの穴部対応
部位の外周部の形状が自動的に設計される。
【0029】すなわち、CADシステム44によりイン
ナフードを設計する場合には、図8に示すように、ま
ず、S101において、インナフードの外形部の形状が
複数の製品特徴点CPを入力することによって入力さ
れ、次に、S102において、その製品特徴点CPに関
連付けて型構造部品のうちの外形部の形状が自動的に設
計される。その後、S103において、リブRの両端位
置が複数の製品特徴点CPを入力することによって入力
され、次に、S104において、その製品特徴点CPに
関連付けて型構造部品のうちのリブ対応部位の全体形状
が自動的に設計される。続いて、S105において、穴
部Hの位置が複数の製品特徴点CPを入力することによ
って入力され、次に、S106において、その製品特徴
点CPに関連付けて型構造部品のうちの穴部対応部位の
全体形状が自動的に設計される。
【0030】なお、型構造部品のうちの穴部対応部位の
形状については、製品形状における穴部Hの位置を入力
することなく、先に設計されたリブ対応部位の形状に関
連付けて自動的に設計することも可能である。穴部対応
部位がリブ対応部位の周辺に一定の位置関係を有して形
成されることが予め約束されている場合には、あえて各
穴部Hの位置を入力する必要はないからである。
【0031】以上の説明から明らかなように、本実施形
態によれば、前設計工程としてのボデー設計が完了して
いなくても後設計工程としての型設計工程での設計に着
手できるため、複数段階の設計工程全体のリードタイム
(製品開発期間)の短縮が可能になるという効果が得ら
れる。また、後設計工程としての型設計工程における型
設計の途中または完了後に前設計工程での設計内容が変
更されても、特徴点を基準座標上で移動させるだけで、
後設計工程においてプレス型形状が自動的に修正される
ため、後設計工程での形状修正が比較的容易になり、短
時間で終了するという効果も得られる。そして、この効
果から、前設計工程で形状が設計された製品の各種評価
結果を盛り込んで後設計工程で形状修正を行うことが可
能となり、最終製品の完成度および品質を向上させるこ
とができるという効果が派生する。通常、製品の各種評
価にはかなり長い期間が必要であるため、従来の型設計
では、評価結果の後設計工程への盛り込みが時期的に困
難な場合があったが、本実施形態によれば、後設計工程
での形状修正が容易になり、短時間で終了するため、各
種評価の後設計工程への盛り込みが可能となるのであ
る。さらにまた、相互に関連する複数の型構造部品(上
型10,下型12,パッド20)が特徴点によって相互
に関連付けられているため、一つの型構造部品と他の型
構造部品との間で設計が連動するとともに、それら型構
造部品のうちの一部について形状修正を行えばその残部
についての形状修正が自動的に行われ、一部についての
み形状修正が行われたがその残部については形状修正が
行わなかったり、たとえ行われても修正内容に整合性が
なかったりする修正ミスが発生せずに済むという効果が
得られる。この効果から、設計ミス低減によるコスト低
減およびリードタイム短縮という効果も派生する。
【0032】なお、本実施形態においては、複数種類の
CADシステム40,42,44間での製品特徴点CP
および機能特徴点CFという情報の伝達が、座標値を表
すCADデータを伝達対象とし、信号伝送路を伝達媒体
として直接に行われているが、例えば、座標値自体を伝
達対象とし、設計者を介在させつつ、電話,ファクシミ
リまたは手紙を伝達媒体として間接に行うことが可能で
あり、このことから明らかなように、特徴点情報の伝達
のために専用の機器を導入することは不可欠ではない。
【0033】また、本実施形態は例えば、プレス型等の
型のCAD(CAM)設計方法およびシステムにおい
て、製品には製品特徴点、型には基準点をそれぞれ設
け、その製品特徴点の位置に関連付けて型の基準点の位
置を設計する型設計方法およびシステムとして把握した
り、さらに、型に機能特徴点を設け、その機能特徴点の
位置に関連付けて型の形状を設計することも行う型設計
方法およびシステムとして把握したり、さらに、それら
製品特徴点または機能特徴点を表す点情報をCAD(C
AM)データに付与し、そのデータにより前設計工程で
ある製品形状設計工程と後設計工程である型設計工程と
の間で情報伝達することも行う製品設計方法およびシス
テムとして把握することができる。
【0034】また、本実施形態は、形状が互いに近似す
る複数種類の製品の一つにつき、その一つの製品Aに関
連する形状をその特徴に関連付けて設計し、複数種類の
製品のうち別の製品Bにつき、製品Aについて既に設計
されている形状を、それの特徴を製品Bに合わせて修正
することによって修正し、これにより、製品Bについて
設計すべき形状を取得する製品設計方法およびシステム
として把握することもできる。
【0035】また、以上のようにしてプレス型形状が設
計されれば、その後、そのプレス型を加工する加工工程
が行われ、具体的には、その加工工程のうちの前工程で
あるCAM工程において、その設計されたプレス型形状
に基づいて工具軌跡が決定され、後工程であるNC加工
工程において、その決定された工具軌跡に基づいて工具
が移動させられることによってプレス型が製造される。
そして、それら工程のうち、プレス型形状設計工程(C
AD工程の一例)を前工程、CAM工程を後工程と考
え、そのCAM工程を、プレス型形状の形状近似部の特
徴に関連付けて工具軌跡を決定する工程とすれば、プレ
ス型形状に連動して工具軌跡が自動的に決定され、それ
らCAD工程およびCAM工程全体における所要時間も
効果的に短縮されるという効果が得られる。
【0036】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、この他にも、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した形態で本発明を実施することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である型設計用CADシス
テムに係るプレス型を示す正面図である。
【図2】図1におけるプレス型を構成する上型と下型と
をそれぞれ示す平面図である。
【図3】図2におけるゲージ22を拡大して示す正面図
である。
【図4】前記型設計用CADシステム44が使用される
第2型設計工程34を含む型設計工程31とそれの前設
計工程であるボデー設計工程30とをそれぞれ示す工程
図である。
【図5】その型設計用CADシステム44を示すブロッ
ク図である。
【図6】その型設計用CADシステム44のコンピュー
タにより実行される型設計プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図7】その型設計用CADシステム44を使用してプ
レス型形状が設計される製品の一例であるエンジンフー
ドのインナパネルを示す正面図である。
【図8】その型設計用CADシステム44を図7の製品
について使用する場合の型設計を示すフローチャートで
ある。
【図9】一つの製品に関連して複数段階の設計工程が配
置される様子を示す工程図である。
【符号の説明】
10 上型 12 下型 18 ダイフェース面 20 パッド 22 ゲージ 63 記録媒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状が互いに近似する複数種類の製品の一
    つに関連する複数段階の設計工程のうちの前設計工程に
    おいて設計されるその一つの製品に関連する形状に基づ
    き、後設計工程においてその一つの製品に関連する別の
    形状を設計するシステムであって、 前記前設計工程において設計される前記一つの製品に関
    連する形状の特徴であって、前記複数種類の製品間で形
    状が互いに近似する形状近似部分の特徴を入力する入力
    装置と、 前記後設計工程において最終的に設計されるべき前記一
    つの製品に関連する別の形状と前記特徴との間の予め定
    められた関係を記憶するメモリと、 その関係と、前記前設計工程において設計される前記一
    つの製品に関連する形状の特徴とに基づき、その一つの
    製品に関連する前記別の形状を設計する設計装置と、 その設計された前記一つの製品に関連する別の形状を出
    力する出力装置とを含むことを特徴とする製品設計シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1の製品設計システムであって、前
    記特徴が、前記形状近似部分の形状と大きさと位置との
    少なくとも一方を規定する点を基準座標上で定義するこ
    とによって表現されるものであることを特徴とする製品
    設計システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2の製品設計システムであ
    って、前記前設計工程が、型により製造されるべき前記
    製品の形状を設計する工程であり、前記後設計工程が、
    その型の形状を設計する工程であることを特徴とする製
    品設計システム。
  4. 【請求項4】形状が互いに近似する複数種類の製品の一
    つに関連する複数段階の設計工程のうちの前設計工程に
    おいて設計されるその一つの製品に関連する形状に基づ
    き、後設計工程においてその一つの製品に関連する別の
    形状を設計するためにコンピュータにより実行されるべ
    きプログラムであって、前記前設計工程において設計さ
    れる前記一つの製品に関連する形状の特徴であって、前
    記複数種類の製品間で形状が互いに近似する部分の特徴
    と、前記後設計工程において最終的に設計されるべき前
    記一つの製品に関連する別の形状と前記特徴との間の予
    め定められた関係とに基づき、その一つの製品に関連す
    る前記別の形状を設計するために前記コンピュータによ
    り実行されるべきプログラムが予め記録されていること
    を特徴とする製品設計プログラム記録媒体。
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