JP5832682B1 - プレス金型形状自動作成システム及びプログラム、並びにプレス成形シミュレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、既存の部品のプレス成形に関する部品工法データを有効活用して、様々なプレス工法及び製品形状に応じたプレス金型形状を自動作成することを課題とする。【解決手段】製品の製品形状データから対象部品をプレス成形するためのプレス金型の金型形状データを自動で作成するプレス金型形状自動作成システムであって、部品毎に、該部品の形状、該部品をプレス成形するためのプレス工法及びプレス金型の形状タイプに関するデータを含む部品工法データ記憶手段と、部品工法データ記憶手段に含まれ、製品に類似する参照部品のデータを参照し、参照部品のプレス工法を製品のプレス工法として決定するプレス工法決定手段と、製品形状データ、参照部品のプレス方向及びプレス金型の形状タイプに基づいて、決定されたプレス工法に応じたプレス金型形状を作成する金型形状作成手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、プレス部品のプレス金型形状自動作成システム及びプログラム、並びにプレス成形シミュレーションシステムに関し、コンピュータによる設計支援システムの技術分野に属する。
例えば自動車の各種車体構成用等のパネル部品は、板金をプレス金型によってプレス成形して製造される成形品であるが、割れやしわ等が発生しない品質の良い成形品をより効率良く製造するため、成形品の設計の際に、プレス金型の形状モデルを作成してプレス成形のシミュレーションが行われている。
ここで、一般に、プレス加工の工法(以下、「プレス工法」という)には、大きく分けてフォーム成形(曲げ加工)とドロー成形(絞り加工)がある。
フォーム成形は、ブランク材の外周部を自由な状態にしてその中央部をダイとパンチで成形する工法であり、ハット型断面形状のフレーム部品等の成形に用いられる。このフォーム成形は、基本的に曲げ加工であるため、比較的低荷重の小型プレス機を利用でき、その結果、省エネ化を実現し易く、金型製造コストも比較的安価であるが、スプリングバックが発生し易いため、形状凍結性、寸法精度を確保することが難しい。
ドロー成形は、ダイとブランクホルダとでブランク材の外周部を挟持した状態で、これらを一体に降下させてブランク材をパンチに押し付けることで成形する工法であり、大抵の深絞り容器等の成形に用いられる。このドロー成形は、形状凍結性が優れており、成形品の強度向上が可能であり、ブランクホルダによるしわ押さえ力を制御することで、成形品のしわや割れの発生を抑制することができるが、金型としてブランクホルダとその駆動部が必要になるため、金型製造コストが高くなる。また、材料の伸びを利用する成形方法のため、近年注目されている高張力鋼板では成形性を確保することが難しい。
また、これらプレス工法では、スプリングパッド(以下、単に「パッド」という。)を用いてブランク材の中央部をパンチに押圧した状態で成形する場合もある。パッドを用いた場合は、成形中のパンチに対するブランク材の浮き上がりや板ずれ、成形品のしわの発生を抑制することができるので、成形品の寸法精度を確保することができるが、パッドとその駆動部が必要になるため、金型製造コストが高くなる。
したがって、成形品の設計の際には、上述の特徴を考慮してプレス工法を使い分けることが必要である。
従来、上述のようなプレス加工用のプレス金型の形状モデルを作成するために、技術者が製品形状を表すCADデータから、製品部とその周辺部を構成するトリミング前の余肉部やしわ押さえ部とから構成された成形品の形状を設計し、該成形品の形状に倣うようにプレス金型を構成するダイ、パンチ等の形状を設計していた。
その際、品質及び歩留まりの良い成形品を製造可能なプレス金型、特に余肉面やしわ押さえ面を効率良く設計するには、熟練した技術者が持つ部品ごとの金型設計ノウハウが必要となる。このような金型設計ノウハウを十分に持たない技術者が設計する場合、シミュレーション結果に基づく金型形状の修正を何度も繰り返さなければならないので、多くの手間と時間がかかることとなる。
さらに、上述の手法のように、製品形状を表すCADデータからプレス金型をゼロから設計するのは、CAD上で適切な面を作成し、フィレットをかけるなどの多くの操作を必要とするので、技術者がCADの操作方法に習熟するまでは多くの時間を要する。
これに対して、近年、コンピュータによって製品形状からプレス金型の形状を自動作成するシステムが活用されている。
例えば、特許文献1には、プレス金型の余肉形状を製品形状から自動作成する余肉形状作成システムが記載されている。この余肉形状作成システムによれば、製品形状外形線の全周及び/又は二次元もしくは三次元パンチ開口線の全周に亘って点在する複数の特徴点を設定し、該特徴点を少なくとも一方の端点とし、製品形状外形線と二次元又は三次元パンチ開口線との間をつなぐ複数の余肉断面を配置し、配置された余肉断面の形状をそれぞれ設定し、隣接する余肉断面を順次連結することで余肉面を生成することができる。
特許第5331260号
ところが、この従来技術で対象としている製品自体は、その周囲にしわ押さえ部(フランジ部)を有さないU字断面形状をしているが、実際の製品は、その周囲にしわ押さえ部(フランジ部)を有し、例えば、ハット型断面形状をしている場合もあり、この場合には、この従来技術では、金型形状を自動作成することができない。
また、この従来技術では、パッド無しドロー成形用のプレス金型について形状を自動作成できるが、これ以外のプレス工程、すなわちフォーム成形用又はパッド付きドロー成形用のプレス金型についても形状を自動作成できるかは明らかではない。
さらに、この従来技術では、製品形状から新規で金型形状を作成するので、ある程度の作成時間を要すると共に、プレス工法の選択には金型設計ノウハウが必要である。時間短縮とノウハウの利用のために、類似する既存の部品のプレス成形に関する部品工法データの活用が考えられるが、この従来技術では、このようなデータを用いることができるかは明らかではない。
そこで、本発明は、既存の部品のプレス成形に関する部品工法データを有効活用して、様々なプレス工法及び製品形状に応じたプレス金型形状を自動作成することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るプレス金型形状自動作成システム及びプログラム、並びにプレス成形シミュレーションシステムは、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
製品形状データを取得する製品形状データ取得手段と、取得された前記製品形状データからその製品をプレス成形するためのプレス金型の金型形状データを自動で作成するプレス金型形状自動作成システムであって、
部品毎に、該部品の形状、該部品をプレス成形するためのプレス工法及び金型形状タイプに関するデータが記憶された部品工法データ記憶手段と、
前記部品工法データ記憶手段に記憶されたデータから、決定された参照部品のプレス工法を前記製品のプレス工法として取得する部品工法取得手段と、
前記製品形状データ、前記参照部品のプレス方向設定データ及び金型形状タイプに基づいて、取得された前記プレス工法に応じたプレス金型における製品部及び周辺部の形状に関する金型形状データを作成する金型形状作成手段と、を備える
ことを特徴とする。
ここで、本明細書及び特許請求の範囲で用いられる用語について定義を行う。上記「金型形状タイプ」とは、製品形状から金型形状を作成する手法を大きく分類した際のタイプを意味するものとする。この金型形状タイプは、次の「製品延長型」と「しわ押さえ面余肉面作成型」に大きく分類される。「製品延長型」とは、例えば、ハット型断面形状を有する製品を成形するためのプレス金型であって、その製品のフランジ部を延長することによってプレス金型のしわ押さえ面が作成されるプレス金型の形状タイプを意味するものとする。また、「しわ押さえ面余肉面作成型」とは、例えば、U字状断面形状を有する製品を成形するためのプレス金型であって、その製品のフランジ部を有さない縦壁部の形状に基づいてプレス金型の余肉面及びしわ押さえ面が作成されるプレス金型の形状タイプを意味するものとする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
取得された前記製品形状データを構成する要素毎に主曲率を算出し、該主曲率に基づいて前記製品のフィレット部を認識し、認識された前記フィレット部との位置関係に基づいて前記製品の天板部、縦壁部又はフランジ部を認識する特徴形状認識手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
前記参照部品の金型形状タイプが製品延長型の場合、
前記金型形状作成手段は、
前記製品の製品外形線をその法線方向に所定距離だけ拡張して金型外形線を作成する金型外形線作成部と、
前記フランジ部に隣接するフィレット部を延長して前記フィレット部及びその延長部と前記金型外形線とで挟まれた領域をしわ押さえ面とするしわ押さえ面作成部と、
前記プレス工法がブランクホルダを有するプレス金型を用いる場合、前記しわ押さえ面と前記フィレット部及びその延長部との境界線を前記ブランクホルダとパンチを分割するパンチ開口線とするパンチ開口線作成部と、
前記プレス工法がパッドを有するプレス金型を用いる場合、前記天板部を前記金型外形線まで延長して前記天板部とその延長部を合わせた領域の外周線を前記パッドとダイを分割するパッド分割線とするパッド分割線作成部と、を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項4に記載の発明は、前記請求項2に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
前記参照部品の金型形状タイプがしわ押さえ面余肉面作成型の場合、
前記金型形状作成手段は、
前記製品の参照部位の指定に応じてしわ押さえ面を作成するしわ押さえ面作成部と、
前記製品形状データに基づいて製品形状外周線上の所定角度以下の折れ角を有する角部の頂点である特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
抽出した前記特徴点から外方へ所定距離オフセットした点を通過するスプライン閉曲線である二次元パンチ開口線を作成する二次元パンチ開口線作成部と、
前記特徴点を余肉断面を配置する余肉断面位置に決定し、各余肉断面位置毎に余肉断面パラメータを参照して余肉断面形状を作成する余肉断面形状作成部と、
前記プレス工法がブランクホルダを有するプレス金型を用いる場合、前記しわ押さえ面に対して前記二次元パンチ開口線をプレス方向に写像し、前記ブランクホルダとパンチを分割する三次元パンチ開口線を作成する三次元パンチ開口線作成部と、
前記プレス工法がパッドを有するプレス金型を用いる場合、前記天板部の外周線を前記パッドとダイを分割するパッド分割線とするパッド分割線作成部と、を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明は、前記請求項1から4のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
取得された前記製品形状データからメッシュモデルを作成し、該メッシュモデルを構成する全要素の平均法線方向を算出し、該平均法線方向をプレス方向として仮決定し、仮決定された前記プレス方向に基づいて前記特徴形状認識手段によって前記製品の特徴形状を認識し、認識された前記特徴形状に基づいて前記プレス方向を調整するプレス方向決定手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項6に記載の発明は、前記請求項1から5のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
前記部品工法データ記憶手段は、プレス金型に設けられた各ビード部の配置位置に関するビード配置線と、ビード形状に関するビードタイプ及び断面パラメータと、を記憶し、
取得された前記製品形状データに基づいて前記プレス金型における前記周辺部にビード配置線を作成し、作成された各ビード配置線に対して前記参照部品の対応するビード部のビードタイプ及び断面パラメータを設定するビード設定手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項7に記載の発明は、前記請求項1から6のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システムであって、
前記金型形状作成手段によって作成された前記製品の金型形状データを新たな部品の部品工法データとして登録する金型形状データ登録手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項8に記載の発明は、プレス成形シミュレーションシステムであって、請求項1から7のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システムによって作成された前記金型形状データを用いて前記製品のプレス成形シミュレーションを行うシミュレーション手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項9に記載の発明は、前記請求項8に記載のプレス成形シミュレーションシステムであって、
前記部品工法データ記憶手段は、部品からブランクラインを決定するためのブランクラインタイプに関するデータを含み、
前記参照部品の前記プレス工法及びブランクラインタイプに基づいて前記製品のブランクラインを作成するブランクライン作成手段を備える
ことを特徴とする。
また、本願の請求項10に記載の発明は、前記請求項8又は9に記載のプレス成形シミュレーションシステムであって、
前記部品工法データ記憶手段から前記参照部品の総ホルダ荷重を読み取り、前記参照部品のビード部に加わるビード部ホルダ荷重を算出し、該ビード部ホルダ荷重に基づいて製品の総ホルダ荷重を算出して設定するホルダ荷重設定手段を備える
ことを特徴とする。
さらに、本願の請求項11に記載の発明は、
製品形状データからその対象部品をプレス成形するためのプレス金型の金型形状データを自動で作成するためのプレス金型形状自動作成プログラムであって、
コンピュータを
部品毎に、該部品の形状、該部品をプレス成形するためのプレス工法及び金型形状タイプに関するデータが記憶された部品工法データ記憶手段と、
前記部品工法データ記憶手段に記憶されたデータから、決定された参照部品のプレス工法を前記製品のプレス工法として取得する部品工法取得手段と、
前記製品形状データ、前記参照部品のプレス方向及び金型形状タイプに基づいて、取得された前記プレス工法に応じたプレス金型における製品部及び周辺部の形状に関する金型形状データを作成する金型形状作成手段として機能させる
ことを特徴とする。
以上の構成により、本願各請求項に係る発明によれば、次の効果が得られる。
請求項1に係る発明によれば、部品工法データ記憶手段に様々な部品のプレス工法及び製品形状に関するデータを予め記憶させておけば、製品と類似する部品を参照部品として決定することで、既存の部品のプレス成形に関する部品工法データを有効活用して、様々なプレス工法及び製品形状に応じたプレス金型形状を自動作成することができる。
また、実際には、しわ押さえ面余肉面作成型はドロー成形、製品延長型はフォーム成形であることが多いが、プレス工法と金型形状タイプは、必ずしもこの組み合わせに限定されるものではない。そのため、適切なプレス工法及びプレス金型の形状タイプを選択し、選択されたプレス工法及びプレス金型の形状タイプに応じたプレス金型の形状を作成する必要がある。
本発明によれば、金型設計ノウハウが盛り込まれた既存の部品のプレス成形に関するデータを用いることで、技術者の金型の設計経験又はCADの操作経験の程度に依らず、適切なプレス工法及びプレス金型の形状タイプを選択し、選択されたプレス工法及びプレス金型の形状タイプに応じたプレス金型の形状を短時間で作成することができる。
請求項2に係る発明によれば、特徴形状認識手段によって、製品の天板部、縦壁部又はフランジ部を認識することができるので、製品の特徴形状に応じた金型形状を自動作成することができる。
請求項3に係る発明によれば、金型形状タイプが製品延長型の場合に、ダイ、パンチ又はパッド等の金型形状をそれぞれ自動作成することができる。
請求項4に係る発明によれば、金型形状タイプがしわ押さえ面余肉面作成型の場合に、ダイ、パンチ、ブランクホルダ又はパッド等の金型形状をそれぞれ自動作成することができる。
請求項5に係る発明によれば、プレス方向を仮設定した後、製品の特徴形状を認識し、認識された特徴形状に基づいてプレス方向を調整するので、実際の製品の特徴形状に応じた、より適切なプレス方向を設定することができる。
請求項6に係る発明によれば、作成された各ビード配置線に対して参照部品の対応するビード部のビードタイプ及び断面パラメータを設定するので、既存の部品のデータを有効活用したビードを作成することができる。
請求項7に係る発明によれば、作成された製品の金型形状データを新たな部品の部品工法データとして登録するので、部品工法データを拡充することができる。
請求項8に係る発明によれば、上述のプレス金型形状自動作成システムによって作成された金型形状データを用いて製品のプレス成形シミュレーションを行うので、シミュレーション結果まで得ることができる。
請求項9に係る発明によれば、参照部品のプレス工法及びブランクラインタイプに基づいて製品のブランクラインを作成するので、既存の部品のデータを有効活用したブランクラインを作成することができる。
請求項10に係る発明によれば、参照部品の総ホルダ荷重から製品の総ホルダ荷重を算出して設定するので、成形シミュレーションの際、既存の部品のデータを有効活用した成形条件を設定することができる。
請求項11に係る発明によれば、請求項1に係るシステムの発明と同様の効果を得ることができる。
プレス金型形状自動作成システムの全体構成を示すブロック図である。 同システムの処理装置の構成を示すブロック図である。 同システムの記憶装置の構成を示すブロック図である。 同記憶装置のプログラム記憶部の構成を示すブロック図である。 同記憶装置の製品データ記憶部の構成を示すブロック図である。 同記憶装置の部品工法データ記憶部の構成を示すブロック図である。 同記憶装置の金型モデルデータ記憶部の構成を示すブロック図である。 同記憶装置のブランクモデルデータ記憶部の構成を示すブロック図である。 製品形状外形線データのデータ構造を示す図である。 部品工法データテーブルのデータ構造を示す図である。 各ビード指定グループ情報のデータ構造を示す図である。 プレス方向データのデータ構造を示す図である。 二次元パンチ開口線データのデータ構造を示す図である。 三次元パンチ開口線データのデータ構造を示す図である。 特徴点データのデータ構造を示す図である。 余肉断面データのデータ構造を示す図である。 ビードデータのデータ構造を示す図である。 ブランクラインデータのデータ構造を示す図である。 同システムの出力装置に出力表示された検索画面の例を示す図である。 同システムの出力装置に出力表示された結果表示画面の例を示す図である。 フォーム成形(パッド無)の金型構成と動作を概略的に示す斜視図である。 フォーム成形(パッド有)の金型構成と動作を概略的に示す斜視図である。 ブロー成形(パッド無)の金型構成と動作を概略的に示す斜視図である。 ブロー成形(パッド有)の金型構成と動作を概略的に示す斜視図である。 プレス金型形状自動作成方法を示すフローチャートである。 部品工法データ検索方法を示すフローチャートである。 金型モデルデータ作成方法を示すフローチャートである。 プレス方向仮決定方法を示すフローチャートである。 特徴形状認識方法を示すフローチャートである。 プレス方向設定方法を示すフローチャートである。 縦壁部負角調整方法を示すフローチャートである。 プレス工法決定方法を示すフローチャートである。 金型形状作成方法を示すフローチャートである。 しわ押さえ面作成方法を示すフローチャートである。 特徴点抽出方法を示すフローチャートである。 二次元パンチ開口線作成方法を示すフローチャートである。 余肉形状作成方法を示すフローチャートである。 余肉断面配置位置決定方法を示すフローチャートである。 ビード設定方法を示すフローチャートである。 ブランクモデルデータ作成方法を示すフローチャートである。 矩形タイプのブランクライン作成方法を示すフローチャートである。 多角形タイプのブランクライン作成方法を示すフローチャートである。 ホルダ荷重設定方法を示すフローチャートである。 第1適用例及び第2適用例の成形品を示す斜視図である。 第1適用例の成形品からのプレス金型形状の作成例を説明する図である。 第1適用例のプレス方向仮決定を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(1)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(2)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(3)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(4)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(5)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(6)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(7)を説明する図である。 第1適用例の特徴形状認識(8)を説明する図である。 第1適用例のプレス方向設定を説明する図である。 第1適用例の曲げ部の除外について説明する図である。 第1適用例の縦壁部負角調整を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(1)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(2)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(3)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(4)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(5)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(6)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(7)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(8)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(9)を説明する図である。 第1適用例の金型形状作成(10)を説明する図である。 第1適用例で作成されたフォーム成形(パッド無)の金型形状を示す斜視図である。 第1適用例で作成されたフォーム成形(パッド有)の金型形状を示す斜視図である。 第1適用例で作成されたドロー成形(パッド無)の金型形状を示す斜視図である。 第1適用例で作成されたドロー成形(パッド有)の金型形状を示す斜視図である。 第1適用例のブランクライン作成(1)を説明する図である。 第1適用例のブランクライン作成(2)を説明する図である。 第1適用例のブランクライン作成(3)を説明する図である。 第2適用例の成形品からのプレス金型形状の作成例を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(1)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(2)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(3)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(4)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(5)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(6)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(7)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(8)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(9)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(10)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(11)を説明する図である。 第2適用例の金型形状作成(12)を説明する図である。 第2適用例で作成されたフォーム成形(パッド無)の金型形状を示す斜視図である。 第2適用例で作成されたフォーム成形(パッド有)の金型形状を示す斜視図である。 第2適用例で作成されたドロー成形(パッド無)の金型形状を示す斜視図である。 第2適用例で作成されたドロー成形(パッド有)の金型形状を示す斜視図である。 第2適用例のビード設定(1)を説明する図である。 第2適用例のビード設定(2)を説明する図である。 第2適用例のビード設定(3)を説明する図である。 第2適用例のビード設定(4)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(1)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(2)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(3)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(4)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(5)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(6)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(7)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(8)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(9)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(10)を説明する図である。 第2適用例のブランクライン作成(11)を説明する図である。 第2適用例の成形シミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明に係るプレス金型形状自動作成システム及びプログラムの実施形態について説明する。
(1)プレス金型形状自動作成システムの概要
図1は、プレス金型形状自動作成システム1の中心となるコンピュータ10の構成を示す図である。このコンピュータ10は、CPU等の処理装置11と、メモリ又はハードディスク等の記憶装置12と、キーボード、マウス又はCD−ROMドライブ等の入力装置13と、液晶ディスプレイ又はプリンタ等の出力装置14とを有する。
(1−1)処理装置
図2は、図1の処理装置11の構成を示すブロック図である。
処理装置11は、プレス成形シミュレーションを行う対象である製品に関する製品データを入力装置13(又は記憶装置12)から取得する製品データ取得部100と、製品Sに類似する参照部品Rの部品工法データを検索する部品工法データ検索部200と、製品データと参照部品の部品工法データに基づいて、プレス成形シミュレーションで用いる解析用の金型モデルデータを作成する金型モデルデータ作成部300と、これらデータに基づいて解析用のブランクモデルデータを作成するブランクモデルデータ作成部400と、作成された金型モデルデータとブランクモデルデータを記憶装置12に記憶させて新たな部品の部品工法データとして登録する作成モデルデータ登録部500と、プレス条件としてホルダ荷重を設定するホルダ荷重設定部600と、作成された金型モデルデータ及びブランクモデルデータと、設定されたプレス条件とに基づいてプレス成形のシミュレーションを行うプレス成形シミュレーション部700と、シミュレーション結果を出力装置14に表示する結果表示部800と、を備えている。
(1−2)記憶装置
図3は、図1の記憶装置12の構成を概略的に示すブロック図である。記憶装置12は、プログラム記憶部12A、製品データ記憶部12B、部品工法データ記憶部12C、金型モデルデータ記憶部12D及びブランクモデルデータ記憶部12Eから主に構成されている。
プログラム記憶部12Aは、図4に示すように、製品データ取得プログラムPR1、部品工法データ検索プログラムPR2、金型モデルデータ作成プログラムPR3、ブランクモデルデータ作成プログラムPR4、作成モデルデータ登録プログラムPR5、ホルダ荷重設定プログラムPR6、シミュレーションプログラムPR7及び表示プログラムPR8をそれぞれ格納するプログラム格納部12A〜12Aを有している。各プログラムPR1〜PR8は、上述の処理装置11における製品データ取得部100、部品工法データ検索部200、金型モデルデータ作成部300、ブランクモデルデータ作成部400、作成モデルデータ登録部500及びホルダ荷重設定部600、プレス成形シミュレーション部700及び結果表示部800によってそれぞれ実行される。
製品データ記憶部12Bは、図5に示すように、製品データDT100を構成する製品属性データDT101、製品形状モデルデータDT102及び製品形状外形線データDT103をそれぞれ格納するデータ格納部12B〜12Bを有している。
部品工法データ記憶部12Cは、図6に示すように、部品工法データDT200を構成する登録キーデータDT201、プレス方向設定データDT202、特徴形状認識判定データDT203、プレス工法データDT204、プレス成形条件データDT205、ビード情報データDT206、金型形状作成パラメータデータDT207及びブランクライン作成パラメータデータDT208をそれぞれ格納するデータ格納部12C〜12Cを有している。
金型モデルデータ記憶部12Dは、図7に示すように、金型モデルデータDT300を構成する金型形状モデルデータDT301、プレス方向データDT302、しわ押さえ面データDT303、二次元パンチ開口線データDT304、三次元パンチ開口線データDT305、特徴点データDT306、余肉断面データDT307、ビードデータDT308をそれぞれ格納するデータ格納部12D〜12Dを有している。
ブランクモデルデータ記憶部12Eは、図8に示すように、ブランクモデルデータDT400を構成するブランクラインデータDT401、ブランク板厚データDT402をそれぞれ格納するデータ格納部12E〜12Eを有している。
以下、これらデータDT101〜DT402について順に説明する。まず、製品データDT100ついて、以下に詳細に説明する。
(1−2−1)製品属性データ
製品属性データDT101は、製品に関する属性を整理したデータである。例えば、製品が車体を構成するプレス部品の場合、具体的には、製品データ番号、車種名、製作年、部品名、サイズ、材料及び板厚などの属性から構成されている。製品属性データDT101は、液晶ディスプレイやキーボード等の入力装置13を介して処理装置11に入力される。
(1−2−2)製品形状モデルデータ
製品形状モデルデータDT102は、解析を行う対象となる製品の形状を示すデータであり、三次元CADソフトウェアを用いて作成されたIGES、DXF、DWG等のファイル形式の三次元CADデータ、又は、CADデータに基づいて対象物を有限要素に離散化したメッシュデータ等である。製品形状モデルデータDT102は、CD―ROM等の記憶媒体に記憶され、CD―ROMドライブ等の入力装置13を介して処理装置11に入力される。
(1−2−3)製品形状外形線データ
製品形状外形線データDT103は、製品形状モデルと金型形状モデルが重なった部分を製品面部として、この製品面部の外形線を全周に亘って三次元点列に分解し、この点列を構成する各節点の位置等を示すデータである。具体的には、図9に示すように、節点番号N…、各節点の全体座標系でのXYZ座標、折れ角度を判定するための特徴点フラグから構成されている。
ここで、特徴点フラグとは、ある節点とこれに隣接する二つの節点と結んだ二線分のなす折れ角度が所定の角度以下か否かを判定するためのフラグであり、所定の角度以下であればフラグとして1が立つ。図9によれば、例えば節点番号N2001は、特徴点フラグが1となっており、節点番号N2001の節点と隣接する節点番号がN2002又は最終節点番号の2つの節点と結んだ二線分のなす折れ角度が所定の角度以下となっていることを意味する。
次に、部品工法データDT200ついて、図10、図11を参照しながら以下に詳細に説明する。
(1−3−1)登録キーデータ
登録キーデータDT201は、各部品の部品名、サイズ、材質、板厚等のパラメータから構成されている。
(1−3−2)プレス方向設定データ
プレス方向設定データDT202は、プレス金型のプレス方向を設定するためのデータである。具体的には、図10に示すように、決定タイプ、プレス振り角度の原点移動量、X・Y・Z軸ベクトル等のパラメータから構成されている。
(1−3−3)特徴形状認識判定データ
特徴形状認識判定データDT203は、特徴形状を認識するためのデータであり、具体的には、参照部位、パンチ肩R判定許容値、ダイR判定許容値、エンボス深さ判定値等のパラメータから構成されている。
(1−3−4)プレス工法データ
プレス工法データDT204は、フォーム成形又はドロー成形のタイプ、パッドの有無等のパラメータから構成されている。
(1−3−5)プレス成形条件データ
プレス成形条件データDT205は、プレス成形時の成形条件であるホルダ荷重、パッド荷重等のパラメータから構成されている。
(1−3−6)ビード情報データ
ビード情報データDT206は、ビードの有無、パンチ開口線からのオフセット距離、最小ビード長、ビード指定グループ数等のパラメータから構成されている。
ここで、ビード指定グループ情報について、図11を参照しながら詳細に説明する。
ビード指定グループ情報は、図11に示すように、グループ情報(グループ番号、グループ名称、グループ判定タイプ、グループ判定許容値)、ビード配置位置情報(平均方向ベクトル、中心位置座標)、ビード配置方法(ON又はOFF)、ビードタイプ(丸、角又はステップ)、断面形状パラメータ(基準位置、エッジ半径、中心半径、深さ)、ビード最大荷重、総ビード長さ等のパラメータから構成されている。
(1−3−7)金型形状作成パラメータデータ
金型形状作成パラメータデータDT207は、金型形状タイプ、しわ押さえ面パラメータ(しわ押さえ面タイプ(平面又は曲面又は参照部位(天板部又はフランジ部))、作成位置差分指定量、曲面タイプ(円柱又は円錐)、曲面定義パラメータ1、2)及び余肉形状パラメータ(二次元パンチ開口線オフセット距離、パッド部・フランジ部・縦壁部の余肉断面パラメータ)等のパラメータから構成されている。
(1−3−8)ブランクライン作成パラメータデータ
ブランクライン作成パラメータデータDT208は、ブランクタイプ、オフセット量、矩形サイズ最小値、カットポイント移動許容値、カットライン作成許容値等のパラメータから構成されている。
次に、金型モデルデータDT300ついて、図12〜図17を参照しながら以下に詳細に説明する。
(1−4−1)金型形状モデルデータ
金型形状モデルデータDT301は、例えば、既存のCADシステムで設計されたCADデータ等、既に作成された様々なデータ形式の金型形状データ、現物の金型について三次元計測システムで計測して得られたSTL(Standard Triangulated Language)データなど、各種システムで得られた既存の金型形状データに基づいて一般的なメッシャにより生成された構造解析用のメッシュデータである。このメッシュデータは、プレス金型を構成する各部材(ダイ、パンチ、ブランクホルダ又はパッド)のモデル形状を示している。
(1−4−2)プレス方向データ
プレス方向データDT302は、プレス金型のプレス振り角度を示すデータである。具体的には、図12に示すように、金型の基準点座標(XYZ座標)、プレス振り角度に基づいてXYZ座標系からプレス方向を一軸とする金型座標系へ変換するための座標変換マトリクスの成分m11、…、m33等のパラメータから構成されている。
(1−4−3)しわ押さえ面データ
しわ押さえ面データDT303は、プレス成形時にブランクの周縁部を挟持してしわ押さえする金型のしわ押さえ面の形状及び高さを示すデータである。なお、しわ押さえ面の形状は製品形状に応じて決まり、平面に限るものではない。
(1−4−4)二次元パンチ開口線データ
二次元パンチ開口線データDT304は、プレス金型の余肉面部の外形線である三次元のパンチ開口線をプレス方向に直交する面に投影した二次元形状を示すデータである。具体的には、図13に示すように、線分番号L…、線分タイプ(フィレット、円弧、直線)、第1端点座標(XY座標)、第2端点座標(XY座標)、中心座標(XY座標)、半径R、開始角度α及び終了角度β等のパラメータから構成されている。
ここで、二次元パンチ開口線は、複数の線分から構成された閉曲線として考えているため、二次元パンチ開口線データDT304は、各線分について、フィレット、円弧又は直線のいずれかを示す線分タイプと、線分の両端のXY座標を示す第1、第2端点座標と共に、線分が円弧又はフィレットの場合、その中心座標及び半径Rと、線分の両端の位相を示す開始角度α及び終了角度βをデータとして有している。
(1−4−5)三次元パンチ開口線データ
三次元パンチ開口線データDT305は、三次元のパンチ開口線を全周に亘って三次元点列に分解し、この点列を構成する各節点の位置等を示したデータである。具体的には、図14に示すように、節点番号N…、各節点の全体座標系でのXYZ座標、フィレット端部を示す特徴点フラグから構成されている。
ここで、特徴点フラグとは、節点がフィレットの端部であるか否かを判定するためのフラグであり、フィレット端部であれば特徴点として、この特徴点フラグに1が立つ。
(1−4−6)特徴点データ
特徴点データDT306は、図15に示すように、製品形状外形線上にある特徴点を節点番号で示したデータである。この特徴点は、上述の製品形状外形線データDT103において、特徴点フラグに1が立てられた節点である。
(1−4−7)余肉断面データ
余肉断面データDT307は、各特徴点を端点とする余肉断面の断面形状を示すデータである。具体的には、図16に示すように、断面番号P…、製品形状外形線の節点番号N…、三次元パンチ開口線の節点番号N…、断面形状タイプ、肩部のフィレット半径等のパラメータ1及び肩部の傾斜角を示す壁角度等のパラメータ2等から構成されている。図16によれば、例えば、断面番号P1の余肉断面は、節点N2001と節点N1005との間にあり、断面形状のタイプが1、余肉断面の肩部のフィレット半径がR5、同肩部の鉛直方向に対する角度が20°であるとわかる。
ここで、断面形状タイプとは、複数ある断面形状のタイプのうちのいずれのタイプかを示すもので、例えば、1つの肩部を有する余肉断面をタイプ1、2つの肩部を有する余肉断面をタイプ2、3つの肩部を有する余肉断面をタイプ3、肩部が無い余肉断面をタイプ0等として登録している。なお、図16にはパラメータ1、2しか記載されてないが、パラメータ数は断面形状タイプによって異なるため、余肉断面データDTは、各断面の断面形状を一意に規定するのに必要なパラメータ数を有するものとする。
(1−4−8)ビードデータ
ビードデータDT308は、ビードの形状と位置を示すデータである。具体的には、図17に示すように、ビード形状パラメータ(ビード番号、ビードタイプ(丸、角、ステップ)、始点終点のXY座標、断面エッジ半径、断面中心半径、深さ等)、ビードラインデータ(節点番号、各節点のXY座標)等のパラメータから構成されている。
次に、ブランクモデルデータDT400ついて、図18を参照しながら以下に詳細に説明する。
(1−5−1)ブランクラインデータ
ブランクラインデータDT401は、図18に示すように、ブランク材の外形線であるブランクラインを構成する節点番号N…、各節点の全体座標系でのXY座標から構成されている。
(1−5−2)ブランク板厚データ
ブランク板厚データDT402は、ブランク材の板厚をパラメータとして有する。
(1−6)入力装置
入力装置13は、製品データの製品属性に関するデータの入力、例えばCADデータ、メッシュデータ等の製品形状に関するデータの入力、データ変換時の各種条件の設定又はシステムの制御等に用いられる。
(1−7)出力装置
出力装置14には、検索画面、入力画面、編集画面、解析結果等が表示される。例えば、検索画面には、図19に示すように、検索条件と検索結果が表示され、解析結果には、図20に示すように、成形シミュレーションの結果として、板厚減少率や相当塑性ひずみ等の大きさに応じて色分けされた成形品の三次元形状がグラフィック表示される。
(2)プレス工法及びプレス金型構造
上述のプレス金型形状自動作成システム1が対象とする4種類のプレス工法について、図21〜図24を参照しながら説明する。
図21には、フォーム成形用のプレス金型構造とその動作が示されている。このプレス金型は、ダイD及びパンチPnを有している。
この例において上型となるダイDは、その下面に成形品の形状に合わせた形状のキャビティCを有する。下型となるパンチPnは、その上面がダイDのキャビティCの形状に合わせた凸形状を有する。
このフォーム成形は、ブランク材Bをその外周部を自由な状態でダイDとパンチPn間に配置し(図21(a)参照)、ダイDを降下させてブランク材BをパンチPnに押し付けてブランク材Bの中央部をダイDのキャビティCに押し込む(図21(b)参照)。これによって、この例ではハット型断面形状の成形品が得られる(図21(c)参照)。
図22には、フォーム成形用のプレス金型構造とその動作が示されている。このプレス金型は、ダイD、パンチPn及びパッドPdを有している。
この例において上型となるダイDは、その下面に成形品の形状に合わせた形状のパッドPdが上下方向に摺動自在に嵌合されたキャビティCを有する。下型となるパンチPnは、その上面がパッドPdの下面とダイDのキャビティCの形状に合わせた凸形状を有する。
このフォーム成形は、ブランク材Bの外周部を自由な状態でダイDとパンチPn間にブランク材Bを配置すると共に、パッドPdを用いてブランク材Bの中央部をパンチPnに対して押圧した状態にし(図22(a)参照)、この状態のままで、ダイDを降下させてブランク材BをパンチPnに押し付けてブランク材Bの中央部をダイDのキャビティCに押し込む(図22(b)参照)。これによって、この例ではハット型断面形状の成形品が得られる(図22(c)参照)。
図23には、ドロー成形用のプレス金型構造とその動作が示されている。このプレス金型は、ダイD、パンチPn及びブランクホルダHを有している。
ドロー成形も上述のフォーム成形と同様に、この例において上型となるダイDは、その下面に成形品の形状に合わせた形状のキャビティCを有し、下型となるパンチPnは、その上面がダイDのキャビティCの形状に合わせた凸形状を有する。
また、ドロー成形の場合、この例において下型となるブランクホルダHは、その中央にダイDのキャビティCの輪郭にほぼ沿った形状の開口を有し、その周囲の上面にダイDのキャビティCの周囲の面に合わせた形状のしわ押さえ面HSを有する。下型となるパンチPnは、その外形はブランクホルダHの開口の形状に合わせた形状で若干小さく形成されている。
このドロー成形は、ダイDとブランクホルダHとでブランク材Bの外周部を所定のしわ押さえ力で挟持した状態で(図23(a)参照)、これらを一体に降下させてブランク材BをパンチPnに押し付けてブランク材Bの中央部をダイDのキャビティC内に押し込む(図23(b)参照)。これによって、有底の容器状の成形品が得られる(図23(c)参照)。
図28には、ドロー成形用のプレス金型構造とその動作が示されている。このプレス金型は、ダイD、パンチPn、ブランクホルダH及びパッドPdを有している。
この例において上型となるダイDは、その下面に成形品の形状に合わせた形状のパッドPdが上下方向に摺動自在に嵌合されたキャビティCを有する。下型となるパンチPnは、その上面がパッドPdの下面とダイDのキャビティCの形状に合わせた凸形状を有する。
このドロー成形は、ダイDとブランクホルダHとでブランク材Bの外周部を所定のしわ押さえ力で挟持すると共に、パッドPdを用いてブランク材Bの中央部をパンチPnに対して押圧した状態にし(図24(a)参照)、これらを一体に降下させてブランク材BをパンチPnに押し付けてブランク材Bの中央部をダイDのキャビティC内に押し込む(図24(b)参照)。これによって、有底の容器状の成形品が得られる(図24(c)参照)。
上述のフォーム成形(図21、図22参照)は、基本的に曲げ加工であるため、比較的低荷重で成形することができ、その結果、省エネ化を実現し易く、金型製造コストも比較的安価である。一方で、フォーム成形は、スプリングバックが発生し易いため、形状凍結性、寸法精度を確保することが難しいという特徴を有する。
また、上述のドロー成形(図23、図24参照)は、形状凍結性が優れており、成形品の強度向上が可能であり、ブランクホルダHによるしわ押さえ力を制御することで、成形品のしわや割れの発生を抑制することができる。一方で、ドロー成形は、金型としてブランクホルダHとその駆動部が必要になるため、金型製造コストが高くなる。また、材料の伸びを利用する成形方法のため、近年注目されている高張力鋼板では成形性を確保することが難しいという特徴を有する。
さらに、これらフォーム成形又はドロー成形においてパッドを用いた場合(図22、図24参照)、成形中のパンチPnからのブランク材Bの浮き上がりや板ずれ、成形品のしわの発生を抑制することができるので、寸法精度を確保することができる。一方で、パッドPdとその駆動部が必要になるため、金型製造コストが高くなるという特徴を有する。
製品の素材となる平板状のブランク材Bは、薄板の鋼板である。なお、ブランク材Bには、成形品の軽量化のために、アルミニウム合金板を用いてもよい。また、軽量化と衝突安全性向上の両立のために、高張力鋼板(ハイテン材)を用いてもよい。
なお、必要に応じて、下型となるブランクホルダHには、その上面に絞りビード凸部(図示しない)を設けると共に、上型となるダイDには、絞りビード凸部に対向してその下面のしわ押さえ面に絞りビード凹部(図示しない)を設けてもよい。
また、プレス成形の際に、ダイD及びブランクホルダHを固定してパンチPnを昇降させてもよい。また、プレス金型は、下型をダイD、上型をパンチPn及びブランクホルダHで構成してもよい。さらに、プレス成形は、冷間プレス又は熱間プレスのいずれであってもよい。
(3)プレス金型形状自動作成システムによるプレス金型形状作成方法
プレス金型形状自動作成システム1によるプレス金型形状のプレス金型形状作成方法について説明する。
なお、以下に説明する際、図44に示すような2つの適用例に適用した場合について適宜言及しながら具体的な説明を行う。図44(a)、図44(b)はそれぞれ、金型形状タイプが製品延長型である第1適用例の製品形状と、金型形状タイプがしわ押さえ面余肉面作成型である第2適用例の製品形状と、を示している。各図に示すように、第1適用例は、ハット状断面形状を有し、その長手方向の両側にフランジ部を有する製品であり、第2適用例は、平面視でブーツ状形状を有し、その長手方向の一側にフランジ部を有さない縦壁部を有する製品である。
まず、図25のフローチャートに示されたメインルーチンの処理手順に従って、プレス金型形状のプレス金型形状作成方法の全体的な流れについて説明する。
このプレス金型形状作成方法を実行するにあたり、データ記憶部12B、12Cには、製品データDT100及び部品工法データDT200が予め格納されているものとする。
まず、製品データ取得部100によって、製品属性データDT101、製品形状モデルデータDT102及び製品形状外形線データDT103を製品データ記憶部12Bから取得する(ステップS1)。
次に、部品工法データ検索部200によって、製品属性データDT101の属性をキーとしてデータベースに登録された部品工法データを検索する(ステップS2)。
次に、金型モデルデータ作成部300によって、金型モデルデータDT300を作成する(ステップS3)。
次に、ブランクモデルデータ作成部400によって、ブランクモデルデータDT400を作成する(ステップS4)。
次に、作成モデルデータ登録部500によって、先に作成された金型モデルデータDT300とブランクモデルデータDT400を新たな部品の部品工法データDT200として部品工法データ記憶部12Cに登録する(ステップS5)。このとき、製品属性データDT101の属性をキーとしてデータベースに登録された変換データを検索できるように、変換データと共に製品属性データDT101をデータベースに登録する。
最後に、ホルダ荷重設定部600によって、プレス条件としてホルダ荷重を設定する(ステップS6)。
以上により、対象とする製品Sの成形シミュレーションで用いる金型モデルデータDT300、ブランクモデルデータDT400及びプレス条件を自動で作成することができる。第1、第2適用例の場合、図45、図75に示すように、製品Sからプレス金型を構成するダイD、ブランクホルダH及びパンチPnの形状モデルを作成することができる。
以下、図26〜図43を参照しながら、上記各ステップS2〜S4、S6について詳細に説明する。
(3−1)部品工法データ検索方法
次に、上述のフローチャートのサブルーチンである部品工法データ検索(ステップS2)について、図26のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データDT200の登録キーのうち、製品と同じ部品名又は製品に関連する部品名を検索キーとして用いて検索を行う(ステップS11)。
次に、該当部品の有無を判定する(ステップS12)。
ステップS12で該当部品があると判定されると、部品工法データDT200の登録キーのうち、製品と同じ又は近似する材質又は板厚を検索キーとして該当部品から絞り込みを行う(ステップS13)。
最後に、絞り込まれた該当部品を参照部品とし、該参照部品に関する部品工法データDT200を参照し(ステップS14)、当該ルーチンを終了する。
一方、ステップS12で該当部品がないと判定されると、製品のサイズによる類似性探索を行う(ステップS15)。
次に、該当部品の有無を判定する(ステップS16)。
ステップS16で該当部品があると判定されると、上述のステップS13へ移動する。一方、ステップS16で該当部品がないと判定されると、入力装置13を用いて所要の部品工法データDT200を手動で入力し(ステップS17)、当該ルーチンを終了する。
以上により、次のステップS3で製品の金型モデルデータDT300を作成する際に必要な部品工法データDT200を取得することができた。
(3−2)金型モデルデータ作成方法
次に、図25のフローチャートのサブルーチンである金型モデルデータ作成(ステップS3)について、図27のフローチャートに従って説明する。
まず、参照された部品工法データDT200について、プレス方向決定タイプが自動か否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21でプレス方向決定タイプが自動ではないと判定されると、同部品工法データの指定方向を参照する(ステップS22)。
次に、プレス方向に基づいて製品Sの特徴形状を認識し(ステップS24)、後述するステップS26へ進む。
一方、ステップS21でプレス方向決定タイプが自動であると判定されると、プレス方向を仮決定する(ステップS23)。
次に、仮決定されたプレス方向に基づいて製品の特徴形状を認識する(ステップS24)。
次に、認識された製品の特徴形状に基づいてプレス方向を設定する(ステップS25)。
次に、設定されたプレス方向では縦壁部の方向が負角となる場合は、縦壁部の方向が負角とならないようにプレス方向を調整する(ステップS26)。
次に、参照部品のプレス工法に基づいて製品のプレス工法を決定する(ステップS27)。
次に、決定されたプレス工法、参照部品の金型形状タイプに応じて製品を成形するための金型形状を作成する(ステップS28)。
最後に、作成された金型形状にビードを設定する(ステップS29)。
以上により、製品の金型モデルデータDT300を自動作成することができる。
(3−2−1)プレス方向仮決定方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンであるプレス方向仮決定(ステップS23)について、第1適用例に関する図46を参照しながら、図28のフローチャートに従って説明する。
まず、図46(a)に示すように、製品形状データからメッシュモデルを作成し、該メッシュモデルを構成する全要素の平均法線方向Naを算出する(ステップS31)。
次に、図46(b)に示すように、座標変換により、算出された平均法線方向NaをXYZ座標系のZ+方向に向ける(ステップS32)。
次に、図46(c)に示すように、製品形状のXY方向の長さXlen、Ylenを算出し、長い方をX軸方向に向ける(ステップS32)。
最後に、Z−方向をプレス方向に仮決定する(ステップS34)。
以上により、製品形状データからプレス方向を自動で仮決定することができた。
(3−2−2)特徴形状認識方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンである特徴形状認識(ステップS5)について、第1適用例に関する図47〜図54を参照しながら、図29のフローチャートに従って説明する。
まず、図47に示すように、製品形状データを構成する各CAD面の要素毎に主曲率を算出する(ステップS41)。このとき、図49(a)に示すように、主曲率がプラスの要素を仮プレス方向fから見て凸角部であるとし、図49(b)に示すように、主曲率がマイナスの要素を仮プレス方向fから見て凹角部であるとする。
次に、図48に示すように、製品Sのエンボス部Eの有無を判定する(ステップS42)。プラスとマイナスの主曲率を有するフィレット部がエンボス深さ判定値dの範囲に共にある場合、このフィレット部に囲まれた領域をエンボス部Eと判定する。なお、エンボス部Eと判定された部分は、以下のステップでのパンチ肩Rフィレット部Rp及びダイRフィレット部Rdの抽出対象外とする。
次に、図50に示すように、算出された主曲率が部品工法データDT200の特徴形状認識判定パラメータのパンチ肩R判定許容値内の要素をパンチ肩Rフィレット部Rpとして抽出する(ステップS43)。
次に、図51に示すように、算出された主曲率が部品工法データDT200の特徴形状認識判定パラメータのダイR判定許容値内の要素をダイRフィレット部Rdとして抽出する(ステップS44)。
次に、図52に示すように、パンチ肩Rフィレット部Rpに挟まれた要素を天板部Tとして抽出する(ステップS45)。
次に、図53に示すように、パンチ肩Rフィレット部RpとダイRフィレット部Rdに挟まれた要素を縦壁部Wとして抽出する(ステップS46)。
次に、図54に示すように、ダイRフィレット部Rdに対して縦壁部Wと反対側にある要素をフランジ部Flとして抽出する(ステップS47)。
最後に、図56に示すように、曲げ部Bを除いて製品形状外形線OLを決定する(ステップS48)。
以上により、製品の特徴形状を自動で認識することができた。
(3−2−3)プレス方向設定方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンであるプレス方向設定(ステップS25)について、図30のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データDT200の特徴形状認識判定パラメータの参照部に基づいて、プレス方向を設定するための参照部タイプが指定されているか否かを判定する(ステップS51)。
ステップS51で参照部が指定されていると判定された場合、参照部タイプを判定する(ステップS52)。
ステップS52で参照部タイプが天板部Tであると判定された場合、製品Sの天板部Tのみ抽出する(ステップS53)。
ステップS52で参照部タイプが天板部T及びフランジ部Flであると判定された場合、図55に示すように、製品Sの天板部Tとフランジ部Flを抽出する(ステップS54)。
ステップS52で参照部タイプがフランジ部Flであると判定された場合、製品のフランジ部のみ抽出する(ステップS55)。
最後に、抽出された製品Sの部位の平均法線方向を算出し、該平均法線方向をプレス方向fに設定する(ステップS56)。
一方で、ステップS51で参照部が指定されていないと判定された場合、先のステップS23で仮決定されたプレス方向をプレス方向fとして設定する(ステップS57)。
以上により、プレス方向を自動で設定することができた。
(3−2−4)縦壁部負角調整方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンである縦壁部負角調整(ステップS26)について、図31のフローチャートに従って説明する。
まず、エンボス部があれば、そのエンボス部の負角発生部Cを平滑化する(ステップS61)。
次に、プレス方向fに対して縦壁部Wの面方向が負角となる負角発生部分Cがあるか否かを判定する(ステップS62)。
ステップS62で負角発生部Cが有ると判定されると、図57に示すように、負角発生部Cがないように、プレス方向fを調整角度Δθだけ傾けたプレス方向f’を当該プレス成形のプレス方向として設定する(ステップS63)。
以上により、縦壁部の負角を調整することができた。
(3−2−5)プレス工法決定方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンであるプレス工法決定(ステップS27)について、図32のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データ記憶部12Cに記憶された参照部品に関するプレス工法データDT204のプレス工法タイプ及びパッド有無のデータを参照する(ステップS71)。
最後に、参照部品のプレス工法タイプ及びパッド有無を当該製品Sのプレス工法として決定する(ステップS72)。例えば、参照部品のプレス工法がパッド無しのフォーム成形の場合、製品Sのプレス工法も同じパッド無しのフォーム成形とする。
以上により、製品のプレス工法を自動で決定することができた。
(3−2−6)金型形状作成方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンである金型形状作成(ステップS28)について、図33のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データ記憶部12Cに記憶された参照部品の金型形状作成パラメータ内の金型形状タイプが製品延長型又はしわ押さえ面余肉面作成型のいずれかを判定する(ステップS81)。
ステップS81での判定結果が製品延長型の場合、まず、製品SのブランクラインBLを仮決定する(ステップS82)。これは、図58に示すように、製品Sから製品展開線DLを作成し、次に、図59に示すように、この製品展開線DLに外接する矩形を作成し、該矩形をブランクラインBLとして仮決定する。
次に、仮決定されたブランクラインBLに基づいて金型外形線OLを作成する(ステップS83)。このとき、図60に示すように、製品形状外形線OLと仮ブランクラインBLとの最大距離Lmaxを算出し、例えば、最大距離Lmaxの1.2倍の距離だけ製品形状外形線OLから外方に金型外形線OLを作成する。これにより、図61に示すように、製品S及びカリブランクラインBLの周囲を囲むように、金型外形線OLが作成される。
次に、製品Sに穴が存在する場合には、該穴を埋める(ステップS84)。
次に、図62に示すように、製品Sのパンチ肩Rフィレット部Rp及びダイRフィレット部Rdを延長する(ステップS85)。各フィレット部Rp、Rdの延長された部分をパンチ肩Rフィレット延長部Rp’及びダイRフィレット延長部Rd’とする。
次に、図63に示すように、ダイRフィレット部Rd及びダイRフィレット延長部Rd’と金型外形線OLとで囲まれた領域をしわ押さえ面HSとして決定する(ステップS86)。
次に、図64に示すように、天板部Tを延長する(ステップS88)。天板部Tの延長された部分を天板延長部T’とする。
次に、図66に示すように、ブランクホルダHを有する場合、しわ押さえ面HSとフィレット部R及びその延長部との境界線からブランクホルダHとパンチPnを分割するパンチ開口線Lを作成する(ステップS87)。図67(a)(b)に示すように、このパンチ開口線Lに基づいて、三次元パンチ開口線Lp_3d及び二次元パンチ開口線Lp_2dを作成する。
次に、パッドPdの有無を判定し(ステップS89)、パッド無しの場合、当該サブルーチンを終了する。
ステップS89の判定結果がパッド有りの場合、図65に示すように、天板部T及びその延長部T’の外形線をパッド分割線PLpとして作成する(ステップS90)。
一方で、ステップS81での判定結果がしわ押さえ面余肉作成型の場合、まず、図76、図77(c)、図79(b)、図80(b)に示すように、しわ押さえ面HSを作成する(ステップS91)。
次に、図81に示すように、製品形状外形線OL上の特徴点aを抽出する(ステップS92)。
次に、図81に示すように、特徴点aに基づいて二次元パンチ開口線Lp_2dを作成する(ステップS93)。
次に、図83に示すように、余肉形状を作成する(ステップS94)。
次に、図82に示すように、二次元パンチ開口線Lp_2dに基づいて三次元パンチ開口線Lp_3dを作成する(ステップS95)。
以上により、図68〜図71、図88〜図91に示すように、いずれの金型形状タイプの金型形状も自動作成することができる。
(3−2−6−1)しわ押さえ面作成方法
次に、図33のフローチャートのサブルーチンであるしわ押さえ面作成(ステップS91)について、図34のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データ記憶部12Cに記憶された参照部品に関する金型形状作成パラメータのしわ押さえ面パラメータのしわ押さえ面タイプを判定する(ステップS101)。
ステップS101の判定結果が平面の場合、図76に示すように、参照部品のしわ押さえ面パラメータの作成位置差分指定量Zを読み込む(ステップS102)。
次に、製品Sの最下点Zminから作成位置差分指定量Zだけ下がった位置にしわ押さえ面HSとして平面を作成する(ステップS103)。
ステップS101の判定結果が曲面の場合、参照部品のしわ押さえ面パラメータから作成位置差分指定量Z、曲面タイプ(円柱又は円錐)及び指定半径Rを読み込む(ステップS104)。なお、指定半径は、参照部品のしわ押さえ面パラメータの曲面定義パラメータ1に設定されているものとする。
次に、図77(a)に示すように、製品Sの最上点Zmaxが頂点となるように曲面HSを作成する(ステップS105)。例えば、曲面タイプが円柱の場合、図78(a)に示すように、製品SのサイズL、Lと指定半径Rに基づいて曲面HSが作成される。また、曲面タイプが円錐の場合、図78(b)に示すように、製品SのサイズL、L、Lと指定半径R、Rに基づいて曲面HSが作成される。なお、製品形状から曲面タイプのしわ押さえ面を作成する方法は、周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
次に、図77(b)に示すように、製品Sの最下点Zminに接するまで曲面HSを−Z方向へ平行移動する(ステップS106)。−Z方向へ平行移動された曲面をHSとする。
次に、図77(c)に示すように、作成位置差分指定量Zだけ曲面HSを−Z方向へ平行移動させてしわ押さえ面HSを得る(ステップS107)。
ステップS101の判定結果が参照部位指定の場合、参照部品のしわ押さえ面パラメータから作成位置差分指定量Zを読み込む(ステップS108)。
次に、しわ押さえ面タイプに基づいて参照部位を判定する(ステップS109)。
ステップS109の判定結果が天板部Tの場合、図79(a)に示すように、製品Sの天板部Tにフィットする形状を作成する(ステップS110)。
ステップS109の判定結果がフランジ部の場合、図80(a)に示すように、製品Sのフランジ部Flにフィットする形状を作成する(ステップS111)。
次に、作成されたフィット形状について平滑化を行う(ステップS112)。平滑化された曲面をHSとする。
最後に、図79(b)、図79(b)に示すように、製品Sとの距離が作成位置差分指定量Zとなる位置まで曲面HSを−Z方向へ平行移動する(ステップS113)。
以上により、しわ押さえ面を自動作成することができる。
(3−2−6−2)特徴点抽出方法
次に、図33のフローチャートのサブルーチンである特徴点抽出(ステップS92)について、図35のフローチャートに従って説明する。
まず、図81に示すように、製品形状モデルデータDT102に基づいて、製品Sの外形線である製品形状外形線OLを作成する(ステップS121)。
次に、図示しないが、製品形状外形線OLを全周に亘って三次元点列に分割する(ステップS122)。
次に、分割された三次元点列を構成する節点のうち、両側に隣接する節点と線分で結んでできる角部の折れ角が所定角度以下となる角部の頂点となる節点を、製品形状外形線データDT103の特徴点フラグを用いて抽出する(ステップS123)。
最後に、三次元パンチ開口線Lp_3d上の円弧端点を、三次元パンチ開口線データDT305の特徴点フラグを用いて抽出し、抽出された頂点及び円弧端点を特徴点aとして設定する(ステップS124)。
以上により、特徴点を自動で抽出して設定することができる。
(3−2−6−3)二次元パンチ開口線作成方法
次に、図33のフローチャートのサブルーチンである二次元パンチ開口線作成(ステップS93)について、図36のフローチャートに従って説明する。
まず、図81(a)に示すように、各特徴点aを平均法線方向へ所定距離だけオフセットする(ステップS131)。このとき、図81(b)に示すように、特徴点a、aからの平均法線方向へ延ばした直線l、lが互いに交差する場合、この特徴点a、aはオフセットしない。
次に、図81(a)に示すように、製品形状外形線OL上のCAD面境界点bをCAD面境界線方向へ所定距離だけオフセットする(ステップS132)。ここで、CAD面境界線とは、製品形状データを構成する複数のCAD面において、隣接するCAD面間の境界線を意味し、このCAD面境界線と製品形状外形線OLとの交点をCAD面境界点とする。なお、ステップS131、ステップS132においてオフセットする所定距離は、参照部品の金型形状作成パラメータに含まれる余肉形状パラメータの二次元パンチ開口線オフセット距離によって設定される。
最後に、オフセットした特徴点a及びCAD境界点bを通過するスプライン閉曲線を二次元パンチ開口線Lp_2dとして作成する(ステップS133)。
以上により、二次元パンチ開口線を自動作成することができる。
(3−2−6−4)余肉形状作成方法
次に、図33のフローチャートのサブルーチンである余肉形状作成(ステップS94)について、図37のフローチャートに従って説明する。
まず、図82に示すように、製品形状外形線OL上に位置すると共に縦壁部W上に位置する特徴点a〜aから三次元パンチ開口線Lp_3dまで平均法線方向に引いた線分m〜mと、製品形状外形線OL上のCAD境界点b〜bから三次元パンチ開口線Lp_3dまでCAD面境界線方向に引いた線分n〜nと、を余肉断面の配置位置として決定する(ステップS141)。
ここで、余肉断面の配置位置がCAD境界点b〜bから引いた線分n〜nの場合、図83(a)に示すように、各配置位置のサイズZa、Xaを算出する(ステップS142)。ここで、Zaはそれぞれ、しわ押さえ面HSからCAD境界点b〜bまでのZ方向の高さを示し、Xaは、三次元パンチ開口線Lp_3dからCAD境界点b〜bまでの平均法線方向の長さを示すものとする。
次に、図83(a)に示すように、参照部品の余肉断面パラメータRw、Rd、θwを参照する(ステップS143)。なお、余肉断面パラメータRw、Rd、θwは、参照部品の金型形状作成パラメータ内の余肉形状パラメータに含まれる、パッド部、フランジ部及び縦壁部に関する余肉断面パラメータによってそれぞれ設定される。
次に、図83(b)に示すように、参照部品の余肉断面パラメータRw、Rd、θwに基づいて製品Sの各配置位置の余肉断面形状を決定する(ステップS144)。例えば、製品Sの余肉断面パラメータRw’、Rd’、θw’を参照部品の余肉断面パラメータRw、Rd、θwと同じ値にしてもよい。
一方で、余肉断面の配置位置が特徴点a〜aから引いた線分m〜mの場合、図84に示すように、しわ押さえ面HSから特徴点a〜aまでのZ方向の高さZaと、三次元パンチ開口線Lp_3dから特徴点a〜aまでの平均法線方向の長さXaを算出する(ステップS142)。
次に、図85に示すように、参照部品の余肉断面パラメータとして、縦壁部Wに沿って特徴点a〜aから延長した直線としわ押さえ面HSに沿って三次元パンチ開口線Lp_3dから延長した直線との交点をgとし、この交点gを頂点とする角部aのフィレット半径Rdを参照する(ステップS143)。
次に、参照部品の余肉断面パラメータRdに基づいて製品Sの各配置位置の余肉断面形状を決定する(ステップS144)。例えば、製品Sの余肉断面パラメータRw’を参照部品の余肉断面パラメータRdと同じ値にしてもよい。
そして、最後に、全ての余肉断面(線分n〜n、m〜m)について、隣接する余肉断面を順次連結することで余肉面を生成する(ステップS145)。
以上により、余肉形状を自動作成することができる。作成された余肉形状Eを製品Sに追加した余肉付き製品Sを図86、図87に示す。なお、図87に示すように、余肉付き製品Sの外形線Jは、フランジ部FlとダイRフィレット部Rdとの境界線からなるj1、j3と、天板部Tを延長して作成された余肉部Eの外形線からなるj2、j5と、縦壁部Wを延長して作成した余肉部Eの外形線からなるj4と、によって構成されている。
(3−2−6−4−1)余肉断面配置位置決定方法
次に、図37のフローチャートのサブルーチンである余肉断面配置位置決定(ステップS141)について、図38のフローチャートに従って説明する。
まず、図82に示すように、天板部Tが構成する製品形状外形線OL上のCAD面境界点b〜bから三次元パンチ開口線Lp_3dへCAD面境界線方向に線を引く(ステップS151)。このとき、線n〜nと三次元パンチ開口線Lp_3dが交点b〜bで交差するとすれば、CAD面境界点b〜bと交点b〜bとをそれぞれ結ぶ線分n〜nが余肉断面の配置位置として決定される。
最後に、縦壁部Wが構成する製品形状外形線OL上の特徴点a〜aから三次元パンチ開口線Lp_3dへ法線を引く(ステップS152)。このとき、線m〜mと三次元パンチ開口線Lp_3dが交点c〜cで交差するとすれば、特徴点a〜aと交点c〜cとをそれぞれ結ぶ線分m〜mがさらに余肉断面の配置位置として決定される。
以上により、余肉断面配置位置を自動で決定することができた。
(3−2−7)ビード設定方法
次に、図27のフローチャートのサブルーチンであるビード設定(ステップS29)について、図39のフローチャートに従って説明する。
まず、部品工法データ記憶部12Cから参照部品のビード情報データDTを読み込む(ステップS161)。
次に、読み込んだビード情報データDTに基づいて、ビードの有無を判定し(ステップS162)、ビード無しなら本ルーチンを終了する。
ステップS162の判定結果がビード有りの場合、図92に示すように、製品Sの二次元パンチ開口線Lp_2dをオフセット距離だけ外方へオフセットしてビード配置候補線BLを作成する(ステップS163)。なお、上記オフセット距離は、読み込んだビード情報データDTに含まれている。
次に、図93に示すように、作成されたビード配置候補線BLから円弧部を抽出し、これを凸円弧部bl、bl、bl、bl、bl11と凹円弧部bl13に分類し、ビード配置候補線BLの残りの部分をそれぞれ直線部bl、bl、bl、bl、bl、bl10、bl12とすることで、ビード配置候補線BLを直線部、凸円弧部又は凹円弧部に分類する(ステップS164)。ここで、円弧部は、ビード配置候補線BLで所定半径以下の曲線部分を円弧とすることで抽出することができる。また、凸円弧部と凹円弧部は、円弧の両端点から外方への法線ベクトルが互いに公差する円弧を凹円弧部、これが交差しない円弧を凸円弧部とすることによって区別することができる。
次に、図94に示すように、例えば、分類された直線部bl、bl、bl、bl、bl、bl10、bl12と凹円弧部bl13をビード配置線bead1〜bead8として決定する(ステップS165)。なお、直線部、凸円弧部bl又は凹円弧部のいずれをビード配置線とするかは、読み込んだビード情報データDTにビード配置方法(直線部on/off、凸円弧部on/off、凹円弧部on/off)として含まれている。
次に、同じグループ判定タイプ(例えば、凸円弧部)に複数の異なるビード断面形状が登録されている場合には、図95に示すように、ビード配置線bead1〜bead8のビード配置位置情報を正規化座標系同士で比較し、配置位置に合致するビードグループ番号を決定する(ステップS166)。具体的には、ビード配置線bead1〜bead8を正規化座標系に座標変換し、正規化された各ビード配置線の平均法線方向ベクトルと中心位置座標を算出する。算出されたビードの平均法線方向ベクトルと、登録されているビード配置位置情報の平均法線方向ベクトルとの内積が正となるもの(すなわち、ブランク材Bに同じ方向の保持力が働く場合)かつ、正規化座標での中心位置座標間の距離が1.0以下の場合を合致した条件とみなす。
次に、ビード配置線bead1〜bead8のうち最小ビード長より短いビードを消去する(ステップS167)。なお、最小ビード長は、読み込んだビード情報データDTに含まれている。
次に、ビード情報にしたがって、ビード配置線bead1〜bead8毎にビードタイプ(丸/角/ステップ)、断面形状パラメータ(基準位置、エッジ半径、中心半径、深さ等)を決定する(ステップS168)。
最後に、設定されたビード情報を作成された製品Sの金型モデルデータDT300に追加する(ステップS169)。このとき、ダイDとブランクホルダHの金型モデルにおけるしわ押さえ面に直接的に凹凸を有するビード形状自体をそれぞれ追加してもよいし、ビード抵抗力を数値モデル化したラインビード(等価ビード)を追加してもよい。
以上により、ビードを自動で設定することができた。
(4)プレス金型形状自動作成システムによるブランクモデルデータ作成方法
プレス金型形状自動作成システム1によるブランクモデルデータ作成方法について説明する。
まず、図40のフローチャートに示されたメインルーチンの処理手順に従って、ブランクモデルデータ作成方法の全体的な流れについて説明する。
最初に、部品工法データ記憶部12Cに記憶された参照部品のブランクライン作成パラメータのブランクタイプに基づいて、ブランクラインを自動で作成するか否かを判定する(ステップS171)。ここで、ブランクタイプには、自動、製品展開線、矩形又は多角形のいずれかが設定されており、自動の場合に、ブランクラインを自動で作成するものとする。
ステップS171でブランクラインを自動で作成すると判定された場合、部品工法データ記憶部12Cに記憶された参照部品のプレス工法パラメータのタイプに基づいてプレス工法のタイプを判定する(ステップS172)。
ステップS172の判定結果がフォーム成形の場合、図72、図96に示すように、製品形状モデルデータDT102に基づいて製品展開線DLを作成し、該製品展開線DL自体をブランクラインBLdlとする(ステップS173)。なお、製品形状から製品展開線の作成は、例えば、製品形状からブランク形状へと成形過程とは逆の過程を1ステップで計算するワンステップ法等の周知の技術を用いることによって実行可能であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS172の判定結果がドロー成形の場合、図73、図97に示すように、製品データに基づいて矩形ブランクラインBLrectを作成する(ステップS174)。
一方で、ステップS171でブランクラインを自動で作成しないと判定された場合、参照部品のブランクライン作成パラメータのブランクタイプに基づいてブランクタイプを判定する(ステップS175)。
ステップS175の判定結果が製品展開線型の場合、図96に示すように、製品展開線DL自体をブランクラインBLdlとする(ステップS173)。
ステップS175の判定結果が矩形型の場合、図97に示すように、矩形ブランクラインBLrectを作成する(ステップS174)。
ステップS175の判定結果が多角形型の場合、図74、図102、図106に示すように、多角形ブランクラインBLpgを作成する(ステップS176)。
最後に、ブランクモデルデータ記憶部12Eのブランク板厚データDT402からブランク材の板厚を読み込む(ステップS177)。
以上により、ブランクモデルデータDT400を自動作成することができる。
(4−1)矩形ブランクライン作成方法
次に、図40のフローチャートのサブルーチンである矩形ブランクライン作成(ステップS174)について、図41のフローチャートに従って説明する。
まず、図73、図97に示すように、製品延長型の場合は製品展開線DL、しわ押さえ面余肉作成型の場合は余肉付き製品Sの展開線DLを作成する(ステップS181)。
最後に、製品延長型の場合は作成された製品展開線DLに外接する矩形、しわ押さえ面余肉作成型の場合は作成された余肉付き製品Sの展開線DLに外接する矩形をブランクラインBLrectとする(ステップS182)。
以上により、矩形のブランクラインBLrectを自動作成することができる。
(4−2)多角形ブランクライン作成方法
次に、図40のフローチャートのサブルーチンである多角形ブランクライン作成(ステップS176)について、図42のフローチャートに従って説明する。
まず、図74、図97に示すように、製品延長型の場合は製品展開線DL、しわ押さえ面余肉作成型の場合は余肉付き製品Sの展開線DLを作成する(ステップS191)。
次に、部品工法データ記憶部12Cに記憶されたブランクライン作成パラメータのオフセット量に基づいて、オフセットの有無を判定する(ステップS192)。
S192の判定結果がオフセット有りの場合、図103に示すように、製品延長型の場合は、二次元パンチ開口線Lp_2dから製品展開線DLへの最大法線方向距離Lmaxを算出し、しわ押さえ面余肉作成型の場合は、二次元パンチ開口線Lp_2dから余肉付き製品Sの展開線DLへの最大法線方向距離Lmaxを算出する(ステップS193)。
次に、図103に示すように、二次元パンチ開口線Lp_2dを最大法線方向距離Lmaxだけオフセットさせたものを多角形作成用外形線OLblとする(ステップS194)。
一方で、S192の判定結果がオフセット無しの場合、図74、図97に示すように、製品延長型の場合は製品展開線DL、しわ押さえ面余肉作成型の場合は余肉付き製品Sの展開線DLを多角形作成用外形線OLblとする(ステップS195)。
次に、図98、104に示すように、多角形作成用外形線OLblに外接する多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0を作成する(ステップS196)。
最後に、図74、図102、図106に示すように、作成された多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0からコーナ部をカットしてブランクラインBLpgとする(ステップS197)。
ここで、多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0からコーナ部をカットする方法について詳細に説明する。
まず、図98に示すように、多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0を構成する各辺Xmax、Xmin、Ymax、Yminを内方に所定距離dだけ平行移動させ、平行移動された各辺Xmax−d、Xmin+d、Ymax−d、Ymin+dと多角形作成用外形線OLblとの交点P〜Pの位置を算出する。
次に、図99、図104に示すように、各交点P〜Pを多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0上に各辺の法線方向に向かって平行移動した点Q〜Qを算出する。
次に、図100に示すように、点Q〜Qのうち、多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0の角部を介して隣接する2点(Q・Q、Q・Q、Q・Q、Q・Q)を通る直線状の切断線CL〜CLを作成する。
次に、図101に示すように、各切断線CL〜CLを多角形作成用外形線OLblと接するまで平行移動させ、平行移動させた切断線CL’〜CL’と多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0との交点Q’〜Q’の位置を算出する。
次に、図102、図106に示すように、多角形作成用矩形ブランクラインBLpg0の各コーナ部を切断線CL’〜CL’でカットすることで、点Q’Q’Q’Q’Q’Q’Q’Q’を頂点とする多角形型のブランクラインBLpgを得る。
以上により、多角形型のブランクラインBLpgを自動作成することができる。
(5)プレス金型形状自動作成システムによるホルダ荷重設定方法
プレス金型形状自動作成システム1によるホルダ荷重設定方法について説明する。
まず、部品工法データ記憶部12Cから参照部品のプレス成形条件の総ホルダ荷重を読み込む(ステップS201)。
次に、部品工法データ記憶部12Cから読み込まれた参照部品のビード情報のビード最大荷重及び総ビード長さに基づいて、参照部品のビード部のホルダ荷重を算出する(ステップS202)。ここで、ビード部のホルダ荷重は、ビード最大荷重と総ビード長さの積により算出できる。なお、ビード最大荷重はビードタイプとその断面形状パラメータから算出できるが、該算出方法は周知であるので説明を省略する。
次に、製品のビード情報に基づいて、総ビード長さを算出する(ステップS203)。
次に、参照部品のビード情報のビード最大荷重と製品Sの総ビード長さに基づいて、製品Sのビード部のホルダ荷重を算出する(ステップS204)。ここで、製品Sと参照部品のビード最大荷重が同じであると考えると、ビード部のホルダ荷重は、参照部品のビード最大荷重と製品Sの総ビード長さの積により算出できる。
最後に、算出された製品Sのビード部のホルダ荷重に基づいて、製品Sの総ホルダ荷重を算出する(ステップS205)。ここで、総ホルダ荷重は、ビード部のホルダ荷重とビード部を除いたブランクホルダHでのホルダ荷重との和である。また、製品Sと参照部品のビード部を除いたブランクホルダHでのホルダ荷重が同じであると考えると、製品Sのビード部を除いたブランクホルダHでのホルダ荷重は、参照部品の総ホルダ荷重からビード部のホルダ荷重を差し引いた値として算出できる。
以上により、製品Sの総ホルダ荷重を自動設定することができた。
(6)プレス金型形状自動作成システムの特徴
本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、部品工法データ記憶部12Cに様々な部品のプレス工法及び製品形状に関するデータを予め記憶させておけば、製品Sと類似する部品を参照部品として決定することで、既存の部品のプレス成形に関する部品工法データDT200を有効活用して、様々なプレス工法及び製品形状に応じたプレス金型形状を自動作成することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、金型設計ノウハウが盛り込まれた既存の部品のプレス成形に関するデータを用いることで、技術者の金型の設計経験又はCADの操作経験の程度に依らず、適切なプレス工法及びプレス金型の形状タイプを選択し、選択されたプレス工法及びプレス金型の形状タイプに応じたプレス金型の形状を短時間で作成することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、特徴形状認識部320によって、製品Sの天板部T、縦壁部W又はフランジ部Flを認識することができるので、製品Sの特徴形状に応じた金型形状を自動作成することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、金型形状タイプが製品延長型又はしわ押さえ面余肉面作成型のいずれの場合にも、ダイD、パンチPn、ブランクホルダH又はパッドPd等の金型形状をそれぞれ自動作成することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、プレス方向を仮設定した後、製品Sの特徴形状を認識し、認識された特徴形状に基づいてプレス方向を調整するので、実際の製品Sの特徴形状に応じた、より適切なプレス方向を設定することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、作成された各ビード配置線に対して参照部品の対応するビード部のビードタイプ及び断面パラメータを設定するので、既存の部品のデータを有効活用したビードを作成することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、作成された製品Sの金型形状データDT301を新たな部品の部品工法データDT200として登録するので、部品工法データDT200を拡充することができる。
また、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、作成された金型形状データDT301を用いて製品Sのプレス成形シミュレーションを行うので、シミュレーション結果まで得ることができる。なお、第2適用例のシミュレーションの結果、例えば、図107に示すような板厚分布図が得られる。
さらに、本実施形態のプレス金型形状自動作成システム1によれば、参照部品のプレス工法及びブランクラインタイプに基づいて製品SのブランクラインBLを作成するので、既存の部品のデータを有効活用したブランクラインBLを作成することができる。
なお、本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、いわゆる単発型のプレス金型について説明したが、これに限るものではなく、例えば、順送型、トランスファー型、ロボット型等であってもよい。
以上のように、本発明によれば、既存の部品のプレス成形に関する部品工法データを有効活用して、様々なプレス工法及び製品形状に応じたプレス金型形状を自動作成することができるので、自動車の車体構成用等のパネル部品の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 プレス金型形状自動作成システム
12C 部品工法データ記憶部(部品工法データ記憶手段)
320 特徴形状認識部(特徴形状認識手段)
330 プレス方向設定部(プレス方向決定手段)
350 プレス工法決定部(プレス工法決定手段)
360 金型形状作成部(金型形状作成手段)
400 ブランクモデルデータ作成部(ブランクライン決定手段)
600 ホルダ荷重設定部(ホルダ荷重設定手段)
700 プレス成形シミュレーション部(シミュレーション手段)
S29 ビード設定ステップ(ビード設定手段)
S83 金型外形線作成ステップ(金型外形線作成部)
S86 しわ押さえ面作成ステップ(しわ押さえ面作成部)
S87 パンチ開口線作成ステップ(パンチ開口線作成部)
S89 パッド分割線作成ステップ(パッド分割線作成部)
S92 特徴点抽出ステップ(特徴点抽出部)
S93 二次元パンチ開口線作成ステップ(二次元パンチ開口線作成部)
S94 余肉断面形状作成ステップ(余肉断面形状作成部)
S95 三次元パンチ開口線作成ステップ(三次元パンチ開口線作成部)

Claims (11)

  1. 製品の製品形状データを取得する製品形状データ取得手段を有し、該手段によって取得された前記製品形状データからその製品をプレス成形するためのプレス金型の金型形状データを自動で作成するプレス金型形状自動作成システムであって、
    部品毎に、該部品の形状、該部品をプレス成形するためのプレス工法、プレス方向設定及び金型形状タイプに関するデータが記憶された部品工法データ記憶手段と、
    前記部品工法データ記憶手段に記憶されたデータから、決定された参照部品のプレス工法、プレス方向設定及び金型形状タイプに関するデータを取得する部品工法取得手段と、
    前記製品の前記製品形状データ前記部品工法取得手段によって取得された前記参照部品の前記プレス工法、前記プレス方向設定及び前記金型形状タイプに関するデータとに基づいてプレス金型における製品部及び周辺部の形状に関する金型形状データを作成する金型形状作成手段と、を備える
    ことを特徴とするプレス金型形状自動作成システム。
  2. 取得された前記製品形状データを構成する要素毎に主曲率を算出し、該主曲率に基づいて前記製品のフィレット部を認識し、認識された前記フィレット部との位置関係に基づいて前記製品の天板部、縦壁部又はフランジ部を認識する特徴形状認識手段を備え
    前記金型形状作成手段は、前記特徴形状認識手段によって認識された前記製品の天板部、縦壁部又はフランジ部に基づいて前記金型形状データを作成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  3. 前記参照部品の前記金型形状タイプが製品延長型の場合、
    前記金型形状作成手段は、
    前記製品の製品形状外形線をその法線方向に所定距離だけ拡張して金型外形線を作成する金型外形線作成部と、
    前記フランジ部に隣接するフィレット部を延長して前記フィレット部及びその延長部と前記金型外形線とで挟まれた領域をしわ押さえ面とするしわ押さえ面作成部と、
    前記プレス工法がブランクホルダを有するプレス金型を用いる場合、前記しわ押さえ面と前記フィレット部及びその延長部との境界線を前記ブランクホルダとパンチを分割するパンチ開口線とするパンチ開口線作成部と、
    前記プレス工法がパッドを有するプレス金型を用いる場合、前記天板部を前記金型外形線まで延長して前記天板部とその延長部を合わせた領域の外周線を前記パッドとダイを分割するパッド分割線とするパッド分割線作成部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  4. 前記参照部品の前記金型形状タイプがしわ押さえ面余肉面作成型の場合、
    前記部品工法データ記憶手段には、前記参照部品の余肉形状パラメータが記憶されており、
    前記部品工法取得手段は、前記余肉形状パラメータも取得し、
    前記金型形状作成手段は、
    前記製品の参照部位の指定に応じてしわ押さえ面を作成するしわ押さえ面作成部と、
    前記製品形状データに基づいて製品形状外形線上の所定角度以下の折れ角を有する角部の頂点である特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    抽出した前記特徴点から外方へ所定距離オフセットした点を通過するスプライン閉曲線である二次元パンチ開口線を作成する二次元パンチ開口線作成部と、
    前記特徴点を余肉断面を配置する余肉断面位置に決定し、前記部品工法取得手段によって取得された前記参照部品の前記余肉形状パラメータを参照して設定される各余肉断面位置毎に余肉断面パラメータを参照して余肉断面形状を作成する余肉断面形状作成部と、
    前記プレス工法がブランクホルダを有するプレス金型を用いる場合、前記しわ押さえ面に対して前記二次元パンチ開口線をプレス方向に写像し、前記ブランクホルダとパンチを分割する三次元パンチ開口線を作成する三次元パンチ開口線作成部と、
    前記プレス工法がパッドを有するプレス金型を用いる場合、前記天板部の外周線を前記パッドとダイを分割するパッド分割線とするパッド分割線作成部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  5. 前記部品工法取得手段によって取得された前記参照部品の前記プレス方向設定に関するデータに基づいてプレス方向決定タイプが自動か否かを判定し、
    自動ではないと判定されると、前記製品のプレス金型のプレス方向として前記参照部品の前記部品工法データのプレス指定方向を参照し、
    自動であると判定されると、取得された前記製品形状データからメッシュモデルを作成し、該メッシュモデルを構成する全要素の平均法線方向を算出し、該平均法線方向を前記製品のプレス金型のプレス方向として仮決定し、仮決定された前記プレス方向に基づいて前記特徴形状認識手段によって前記製品の特徴形状を認識し、認識された前記特徴形状に基づいて前記製品のプレス金型のプレス方向を決定するプレス方向決定手段を備える
    ことを特徴とする請求項から4のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  6. 前記部品工法データ記憶手段は、プレス金型に設けられた各ビード部の配置位置に関するビード配置線と、ビード形状に関するビードタイプ及び断面パラメータと、を記憶し、
    取得された前記製品形状データに基づいて前記プレス金型における前記周辺部にビード配置線を作成し、作成された各ビード配置線に対して前記参照部品の対応するビード部のビードタイプ及び断面パラメータを設定するビード設定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  7. 前記金型形状作成手段によって作成された前記製品の金型形状データを新たな部品の部品工法データとして登録する金型形状データ登録手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のプレス金型形状自動作成システムによって作成された前記金型形状データを用いて前記製品のプレス成形シミュレーションを行うシミュレーション手段を備える
    ことを特徴とするプレス成形シミュレーションシステム。
  9. 前記部品工法データ記憶手段は、部品からブランクラインを決定するためのブランクラインタイプに関するデータを含み、
    前記参照部品の前記プレス工法及び前記ブランクラインタイプに基づいて前記製品のブランクラインを作成するブランクライン作成手段を備える
    ことを特徴とする請求項8に記載のプレス成形シミュレーションシステム。
  10. 前記部品工法データ記憶手段から前記参照部品の総ホルダ荷重を読み取り、前記参照部品のビード部に加わるビード部ホルダ荷重を算出し、該ビード部ホルダ荷重に基づいて製品の総ホルダ荷重を算出して設定するホルダ荷重設定手段を備える
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のプレス成形シミュレーションシステム。
  11. 製品の製品形状データからその製品をプレス成形するためのプレス金型の金型形状データを自動で作成するためのプレス金型形状自動作成プログラムであって、
    コンピュータを
    部品毎に、該部品の形状、該部品をプレス成形するためのプレス工法、プレス方向設定及び金型形状タイプに関するデータが記憶された部品工法データ記憶手段と、
    前記部品工法データ記憶手段に記憶されたデータから、決定された参照部品のプレス工法、プレス方向設定及び金型形状タイプに関するデータを取得する部品工法取得手段と、
    前記製品の前記製品形状データ前記部品工法取得手段によって取得された前記参照部品の前記プレス工法、前記プレス方向設定及び前記金型形状タイプに関するデータとに基づいてプレス金型における製品部及び周辺部の形状に関する金型形状データを作成する金型形状作成手段として機能させる
    ことを特徴とするプレス金型形状自動作成プログラム。
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