JP4932693B2 - 金型モデルの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータにより、成形品モデルに基づいて金型モデルデータ(基礎データを含む)を作成する金型モデルの作成方法に関する。
従来、プレス成型用の金型を製作する際には、先ずCADにより成形品モデルが作成され、該成形品モデルの形状が得られるような上型と下型の金型モデルデータを作成する。また、プレス成形では、スプリングバック、スプリングフォワード及び皺・亀裂の解析をコンピュータ上で行うメッシュモデルや、FEM解析を行うためのツールメッシュが作成される。
近時、自動車の表面形状が複雑になるとともに、開発期間の短縮化が望まれており、複雑な形状の金型を短期間で開発することが期待されている。このような背景から、FEM解析するデータを用いて金型データを得る方法(例えば、特許文献1参照)や、FEM解析するデータを短時間に作成する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2005−266892号公報 特開2004−272782号公報
ところで、前記の特許文献1に記載されている方法では、解析メッシュに対して乱数又は所定ピッチ間隔で抽出された点を基礎として金型データの補正点を求めており、複雑形状の金型に対しては必要な精度が得られない。
特許文献2に記載されている方法では、実際に製造されて出来上がった部品の出来上がり形状を測定する工程を含むことから、少なくとも1回は試作金型を製作する必要がある。
また、スプリングバック等の解析技術の進歩により成形シミュレーションを行い、金型の面データを修正して見込み面を作成しているが、解析結果データを全て用いて金型モデルのデータ修正を行うと、計算時間が膨大となり、正確な計算には実質的に限界がある。結局、金型面への解析結果の反映は、最終的には人手作業に頼ることになり、依然として多大な時間を要するとともに、経験が求められる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、複雑形状であっても十分に滑らかで高精度な金型を短時間で得ることのできる金型モデルの作成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る金型モデルの作成方法は、コンピュータによって行われる金型モデルの作成方法であって、成形品モデルを作成する工程と、前記成形品モデルに基づいて、FEM解析用の基礎メッシュモデルを作成する工程と、前記基礎メッシュモデルに基づいて、異なる条件の2つのシミュレーションに対応した解析用の第1シミュレーションメッシュモデルと第2シミュレーションメッシュモデルを作成する工程と、前記第1シミュレーションメッシュモデルと前記第2シミュレーションメッシュモデルにおける対応する複数のメッシュ節点間の解析メッシュ節点間ベクトルを求める工程と、前記成形品モデルの表面における複数の基準点に、対応する解析メッシュ節点間ベクトルの一端をシフトして、第1ベクトルを求める工程と、前記第1ベクトルの先端点を節点とするメッシュで構成される第1補助面を作成する工程と、前記第1補助面の各メッシュの中心点を節点とするメッシュで構成される第2補助面を作成する工程とを有することを特徴とする。
このような第2補助面によれば、複雑形状であっても十分に滑らかで高精度な金型を短時間で得ることができる。
前記第1シミュレーションメッシュモデル又は前記第2シミュレーションメッシュモデルのいずれか一方の複数のメッシュ節点から前記成形品モデルの表面に対する垂線が、該表面に対する交差する点を基準節点として設定する工程を有し、前記基準点は前記基準節点であってもよい。
前記第1シミュレーションメッシュモデルは、成型板の皺及び(又は)亀裂の解析をするモデルであり、前記第2シミュレーションメッシュモデルは、成型板のスプリングフォワード又はスプリングバックの解析をするモデルであってもよい。
前記成形品モデルの表面における基準点を節点とするメッシュの中心点と前記第1補助面の各メッシュの中心点とを結ぶ第2ベクトルを求める工程と、前記基礎メッシュモデルの各接点に対して、近い順に2〜8の前記基準点に対応する第2ベクトルを平均して第3ベクトルを求める工程と、前記第3ベクトルの指向方向で前記第2補助面と交差する点を節点とするメッシュで構成される第3補助面を作成する工程とを有してもよい。このような第3補助面は、基礎メッシュモデルの情報が反映されており、製品形状として本来直線の箇所が可及的に直線に近い形状となり、一層滑らかである。
前記基礎メッシュモデルの各メッシュの中心点と前記第3補助面のメッシュの中心点とを結ぶ第4ベクトルを求める工程と、前記第4ベクトルのうち所定閾値を超える長さのものに対して、対応する基準点及びその近傍の点を移動して面の変形をして基礎面を求める工程とを有してもよい。基礎面62を求める。表面20はメッシュデータではなく、曲面を有するデータであり、この曲面形状を可及的に維持して基礎面62を作成する。このような基礎面は、曲面の情報を含む表面に基づいて作成され、曲面形状が相当に維持され、一層滑らかな面が得られるる。
本発明に係る金型モデルの作成方法によれば、複雑形状であっても十分に滑らかで且つ高精度な金型を得ることができる。
以下、本発明に係る金型モデルの作成方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図25を参照しながら説明する。
先ず、成形品モデルに基づいて金型モデルデータを作成する全工程の概略手順について説明する。図1に示す個々の工程は、基本的にはコンピュータにおけるソフトウェア処理によって行われるが、全行程が自動的且つ連続的に行われる必要はなく、工程毎に異なるコンピュータを用いてもよいことはもちろんである。
図1のステップS1において、成形品モデル10(図2参照)をCADにより作成する。この成形品モデル10は、プレスにより成形しようとする製品の目的形状のデータであり、メッシュモデルやソリッドモデルで表されており、少なくとも表面形状を特定することのできるデータである。以下の説明におけるメッシュの要素は基本的には三角形にするとよい。
ステップS2において、成形品モデル10に基づいて、FEM(Finite Element Method、有限要素法)解析用の基礎メッシュモデル12を作成する。この基礎メッシュモデル12(図3参照)は、FEM解析のために主に曲率半径の小さい箇所ほど小さいメッシュが設けられ、曲率半径が大きく又は平面の箇所は大きいメッシュが設けられている。また、基礎メッシュモデル12は、符号13aで示すように、製品として直線となる箇所(図2の符号13b参照)が対応する直線で表されている。
ステップS3において、基礎メッシュモデル12に基づいて、異なる2つの条件のプレスのシミュレーションを行う。つまり、第1の条件としては、成型板の皺及び(又は)亀裂が生じないように解析をする条件であり、基礎メッシュモデル12に基づいて皺・亀裂メッシュモデル(第1シミュレーションメッシュモデル)14(図4参照)を作成する。第2の条件としては、成型板のスプリングフォワード(又はスプリングバック)が適正となるように解析をする条件であり、基礎メッシュモデル12に基づいてスプリングフォワードメッシュモデル(第2シミュレーションメッシュモデル)16(図4参照)を作成する。
図4には、皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16を概念的に示す。皺・亀裂メッシュモデル14とスプリングフォワードメッシュモデル16は、空間上の位置及び個々のメッシュの形状は若干異なるが、基本点には相互に対応する節点とメッシュから構成されている。2つの条件のシミュレーションは、別のコンピュータで行ってもよい。
皺・亀裂メッシュモデル14、スプリングフォワードメッシュモデル16及びこの後の工程で用いられる解析メッシュでは、節点の数や、メッシュ及び節点の識別用の番号が異なることがあり、適当な対応付けの処理を行うとよい。この処理としては、分断されている箇所を連続化しておき、対応付けする2つのモデルにおいて、所定の節を中心として所定範囲(例えば、最大メッシュの2倍程度)の中から対応する相手側の節を検索する。このようにして位相(トポロジー)の整列を行うとよい。
ステップS4において、解析をした結果として得られる皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16を所定条件に基づいて補正及び補間する。皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16は、当初の基礎メッシュモデル12と比較すると細かいメッシュを有するとともに、本来直線の箇所もメッシュにより折れ線(図4の符号13c参照)となって表されることがある。つまり、プレスを行うことにより、滑らかな曲面又は平面である箇所でも、引っ張り、圧縮、曲げ、素材の塑性移動等に基づいて皺、亀裂が発生し、又は応力集中が発生する場合があるからであり、これらの解析が必要な箇所についてはメッシュが細かく設定され、直線の箇所も折れ線となることがある。
ステップS4において、皺・亀裂の第1条件と、スプリングフォワード(又はスプリングバック)の第2条件が成立するときにはステップS5へ移り、非成立であるときには、ステップS3へ戻ってシミュレーションを続行する。
ステップS5において、前記の成形品モデル10に基づき、基礎メッシュモデル12、皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16を利用して金型モデルデータを作成する。この手順については後述する。
ステップS6において、得られた金型モデルデータに基づいてNCデータを作製し、NC加工装置により金型の加工を行う。この手順に基づく加工を行うと相当に高精度の金型が得られるが、該金型を試作型として実際にプレスを行った成形板の測定結果に基づいて金型モデルデータを補正してもよく、該測定結果を反映してステップS3のシミュレーションから再度行ってもよく、又は、ステップS5の金型モデルデータの作成に反映させてもよい。
次に、ステップS5における金型モデルデータの作成の詳細な手順について説明する。
図5のステップS101において、図7に示すように、コンピュータデータ処理の仮想空間で、成形品モデル10、皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16を相対的な位置が整合するように配置する。成形品モデル10の代わりに製品の表面20を特定することのできる他のデータを用いてもよい。図7における板厚tで示される範囲は、成型板の厚みを示す。図7において符号22及び符号24は、皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16における節点を示す。
なお、図7等では、理解を容易にするため、メッシュの節点を同一平面上に展開した状態で示す。
ステップS102において、図8に示すように、皺・亀裂メッシュモデル14の各節点22(又は、スプリングフォワードメッシュモデル16の節点24)から表面20に対する垂線26を設定し、垂線26が表面20に対する交差する点を基準節点28として設定するとともに、これらの基準節点28に基づいて表面20上にメッシュを構成する。基準節点28は、表面20における節点24に最も近い点である。
ステップS103において、図9に示すように、皺・亀裂メッシュモデル14とスプリングフォワードメッシュモデル16における対応する節点22及び24の間の解析メッシュ節点間ベクトル29を求める。解析メッシュ節点間ベクトル29を含め、以下の各種のベクトルは、表面20に近い側を基点とする。
ステップS104において、図10に示すように、表面20における各基準節点28に、対応する解析メッシュ節点間ベクトル29の一端をシフトして、第1ベクトル30を求める。
ステップS105において、図11に示すように、第1ベクトル30の先端点32を節点とするメッシュで構成される第1補助面34を作成する。
ステップS106において、図12及び図13に示すように、表面20における基準節点28に基づくメッシュについてそれぞれ中心点(例えば、重心点。以下同様である。)36を求めるとともに、第1補助面34のメッシュについてもそれぞれ中心点38を求める。
ステップS107において、図14に示すように、各中心点38を節点とするメッシュで構成される第2補助面40を設定する。これにより、図15に示すように、節点32で構成される第1補助面34が凹凸のある形状であっても、中心点38を基準として構成される第2補助面40は、第1補助面34の形状を維持しながら凹凸が略1/2になり(ノイズが緩和されて)滑らかな面が作成できる。
このようにして得られた第2補助面40は相当に滑らかであるが、皺・亀裂メッシュモデル14とスプリングフォワードメッシュモデル16に基づいて作成した面であることから、製品形状として本来直線の箇所もメッシュにより折れ線に基づいて作成される箇所もあり、必要な滑らかさが十分には得られない場合もある。そこで、以下のステップS108以降の処理を続行する。
図6のステップS108において、図16に示すように、対応する中心点36と中心点38とを結ぶ第2ベクトル42を求める。
ステップS109において、図17に示すように、表面20に対して、位置が整合するように解析用の基礎メッシュモデル12(図3参照)をその節点44とともに設定する。上記のように、基礎メッシュモデル12は、曲率半径が大きく又は平面の箇所に大きいメッシュが設けられており、しかも、製品として直線となる箇所が対応する直線で表されている。
ステップS110において、図18に示すように、基礎メッシュモデル12の各節点44を基準点として第3ベクトル46を設定する。第3ベクトル46は、節点44を基準として近い順にN個の中心点36に対応する第2ベクトル42を平均して求める。例えば、図19に示すように、第3ベクトル46は、対応する節点44から最も近い基礎メッシュモデル12のメッシュ47の重心Qを特定し、該重心Qに対応するメッシュ47の各中心点36に存在する第2ベクトル42を平均する。第3ベクトル46は、これ以外にも例えば、適度な半径内の第2ベクトル42を平均して求めてもよい。Nは、距離の近い順に2以上である。あまりに遠距離のものは平均をする意味がなく、多数のベクトルを平均することは処理負荷が増大するために、Nは8以下にするとよい。つまり、2≦N≦8がよい。
ステップS111において、図20に示すように、各第3ベクトル46の指向方向が第2補助面40と交差する点を新たな節点50として設定するとともに、各節点50による第3補助面52を設定する。このとき、第3ベクトル46は、その大きさに関係なく指向方向だけを利用すればよい。
このようにして得られた第3補助面52は、基礎メッシュモデル12の情報が反映されており、製品形状として本来直線の箇所が可及的に直線に近い形状となり、相当に滑らかである。しかしながら、基礎メッシュモデル12は平面のメッシュの集合であって、曲面の情報が含まれておらず、これに基づいて作成された第3補助面52はノイズの影響で多少の凹凸、うねりが残ることがある。そこで、以下のステップS112以降の処理を続行する。
ステップS112において、図21に示すように、基礎メッシュモデル12の節点44に基づくメッシュについてそれぞれ中心点54を求めるとともに、第3補助面52のメッシュについてもそれぞれ中心点56を求める。
ステップS113において、図22に示すように、対応する中心点54と中心点56とを結ぶ第4ベクトル60を求める。
ステップS114において、図23に示すように、各第4ベクトル60を用いて成形品モデル10における表面20を変形して金型モデルの基礎データとしての基礎面62を求める。表面20はメッシュデータではなく、曲面を有するデータであり、この曲面形状を可及的に維持して基礎面62を作成する。これにより、基礎面62を滑らかな面にすることができる。
基礎面62は、実質的な金型モデルデータであり、例えばこれを下型とし、上型については下型データを面直方向に板厚分だけオフセットすることにより得られる。
次に、ステップS114における基礎面62を求める処理について詳細に説明する。
先ず、図24のステップS201において、金型の所定の拘束条件を設定する。拘束条件とは、例えば製品の性質上、位置が規定されていて動かすことができない場所の情報である。
ステップS202において、全ての第4ベクトル60(図23参照)の長さを求める。
ステップS203において、全ての第4ベクトル60のうち、所定閾値よりも長いものが存在するか否かを判断し、存在する場合にはステップS204に移り、存在しない場合には、図24に示す処理を終了する。
ステップS204において、所定閾値よりも長い第4ベクトル60の全てについて、対応する表面20の基点を面変形して基礎面62を求める。この変形処理は、例えばThink3社のGSM(Global Shape Modeling)機能、dipross社のRhinocerosのモデリングツール等を用いるとよい。これらの変形処理はCADにおけるサーフェス機能の一種で、変換前の曲面データが有する曲率データを利用して変形させる機能である。この後、ステップS202に戻って処理を続行する。
具体的に図25A〜図25Dに基づいて説明をする。先ず、図25Aにおいて、複数の第4ベクトル60のうち、図25Aにおける中央部の中心点54aと中心点56aとを結ぶ第4ベクトル60aが最大であるとする。
この場合、図25Bに示すように、中心点54aが中心点56aに一致するように基礎メッシュモデル12をシフトさせる。そうすると、対応する中心点54と中心点56の組のうち、図25Bにおける右部の中心点54bと中心点56bとの距離X1が最も離間しており、該距離X1は所定閾値よりも大きく、さらに処理を継続する必要がある。
次に、図25Cに示すように、中心点54aが中心点56aに一致するとともに、中心点54bが中心点56bに一致するように、面変形機能を用いて基礎メッシュモデル12を変形させながらシフトさせる。この場合、中心点54a〜56bに渡る範囲では基礎メッシュモデル12と第2補助面40とは相当に接近するが、図25Cにおける左部はまだ離間している。ここで、左部の中心点54cと中心点56cとの距離X2が最も離間しており、該距離X2は所定閾値よりも大きく、さらに処理を継続する必要がある。
次いで、図25Dに示すように、中心点54aが中心点56aに一致し、中心点54bが中心点56bに一致し、さらに中心点54cが中心点56cに一致するように、面変形機能を用いて基礎メッシュモデル12を変形させながらシフトさせる。この場合、全範囲にわたって基礎メッシュモデル12と第2補助面40が相当に接近し、最大の離間距離X3は所定閾値よりも小さくなる。これにより、面変形処理を終了する。
上述したように、金型モデルの作成方法によれば、図26に示すように、当初の成形品モデル10の表面20に対して、皺・亀裂メッシュモデル14及びスプリングフォワードメッシュモデル16を用いて、先ず第2補助面40を作成する。この第2補助面40も相当に滑らかであるが、さらに処理を行うことにより一層滑らかで高精度な基礎面62が得られる。なお、図26は縦倍率を強調して示している。
本実施の形態に係る金型モデルの作成方法では、FEMモデルの構成ピッチと表面20を用いて、ピッチの荒い部分は点を補間してトレランスを下げている。また、ノイズを緩和するためにFEMモデルの構成ピッチを用いて、ピッチの細かい部分は荒く間引くことでノイズを緩和することができる。さらに、計算精度によるノイズを補うために、メッシュの中心点ベクトルを用いて点を補正している。さらにまた、ノイズのない滑らかな面を作成するために補正・補間されたFEMデータのメッシュ中心点を用いて表面20を変形している。
本実施の形態に係る金型モデルの作成方法では、FEM解析結果データを簡便な方法で用いて金型モデルのデータを作成しており、計算時間が短く、且つ解析結果が好適に反映される。したがって、人手作業による修正は不要、又はほぼ不要であり、金型データが短時間で得られる。また、経験の浅い者も簡便に利用可能である。
本実施の形態に係る金型モデルの作成方法は、自動車等の複雑形状のプレスに対しても高精度で且つ滑らかな金型が短時間で得られる。また、基本的には試作型がなくても実施可能であり、開発期間を短縮することができる。試作型を作る場合にも、その回数を低減できる。
本発明に係る金型モデルの作成方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
先ず、成形品モデルに基づいて金型モデルデータを作成する全工程の概略手順を示すフローチャートである。 成形品モデルの模式図である。 基礎メッシュモデルの模式図である。 皺・亀裂メッシュモデル(又はスプリングフォワードメッシュモデル)の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順のフローチャート(その1)である。 金型モデルデータを作成する手順のフローチャート(その2)である。 金型モデルデータを作成する手順の第1工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第2工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第3工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第4工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第5工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第6工程の模式図である。 メッシュに対して中心点を設定した状態の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第7工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第8工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第9工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第10工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第11工程の模式図である。 平均によりベクトルを求める様子を示す模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第12工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第13工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第14工程の模式図である。 金型モデルデータを作成する手順の第15工程の模式図である。 面変形の手順を示すフローチャートである。 図25Aは、面変形処理の第1工程の模式図であり、図25Bは、面変形処理の第2工程の模式図であり、図25Cは、面変形処理の第3工程の模式図であり、図25Dは、面変形処理の第4工程の模式図である。 各種の面を対比する模式図である。
符号の説明
10…成形品モデル 12…基礎メッシュモデル
14…皺・亀裂メッシュモデル(第1シミュレーションモデル)
16…スプリングフォワードメッシュモデル(第2シミュレーションモデル)
20…表面 26…垂線
28…基準節点 29…解析メッシュ節点間ベクトル
30…第1ベクトル 34…第1補助面
36、38、54、54a〜54c、56、56a〜56c…中心点
40…第2補助面 42…第2ベクトル
46…第3ベクトル 52…第3補助面
60…第4ベクトル 62…基礎面

Claims (4)

  1. コンピュータによって行われる金型モデルの作成方法であって、
    成形品モデルを作成する工程と、
    前記成形品モデルに基づいて、FEM解析用の基礎メッシュモデルを作成する工程と、
    前記基礎メッシュモデルに基づいて、異なる条件の2つのシミュレーションを行って第1シミュレーションメッシュモデルと第2シミュレーションメッシュモデルを作成する工程と、
    前記第1シミュレーションメッシュモデルと前記第2シミュレーションメッシュモデルにおける対応する複数のメッシュ節点間の解析メッシュ節点間ベクトルを求める工程と、
    前記成形品モデルの表面における複数の基準点に、対応する解析メッシュ節点間ベクトルの一端をシフトして、第1ベクトルを求める工程と、
    前記第1ベクトルの先端点を節点とするメッシュで構成される第1補助面を作成する工程と、
    前記第1補助面の各メッシュの中心点を節点とするメッシュで構成される第2補助面を作成する工程と、
    を有し
    前記第1シミュレーションメッシュモデルは、成型板の皺及び(又は)亀裂の解析をするシミュレーションの結果として得られるモデルであり、
    前記第2シミュレーションメッシュモデルは、成型板のスプリングフォワード又はスプリングバックの解析をするシミュレーションの結果として得られるモデルであることを特徴とする金型モデルの作成方法。
  2. 請求項1記載の金型モデルの作成方法において、
    前記第1シミュレーションメッシュモデル又は前記第2シミュレーションメッシュモデルのいずれか一方の複数のメッシュ節点から前記成形品モデルの表面に対する垂線が、該表面に対する交差する点を基準節点として設定する工程を有し、
    前記基準点は前記基準節点であることを特徴とする金型モデルの作成方法。
  3. 請求項1又は2記載の金型モデルの作成方法において、
    前記成形品モデルの表面における基準点を節点とするメッシュの中心点と前記第1補助面の各メッシュの中心点とを結ぶ第2ベクトルを求める工程と、
    前記基礎メッシュモデルの各接点に対して、近い順に2〜8の前記基準点に対応する第2ベクトルを平均して第3ベクトルを求める工程と、
    前記第3ベクトルの指向方向で前記第2補助面と交差する点を節点とするメッシュで構成される第3補助面を作成する工程と、
    を有することを特徴とする金型モデルの作成方法。
  4. 請求項記載の金型モデルの作成方法において、
    前記基礎メッシュモデルの各メッシュの中心点と前記第3補助面のメッシュの中心点とを結ぶ第4ベクトルを求める工程と、
    前記第4ベクトルのうち所定閾値を超える長さのものに対して、対応する基準点及びその近傍の点を移動して面の変形をして基礎面を求める工程と、
    を有することを特徴とする金型モデルの作成方法。
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