JP3056397B2 - 中間的構造物形状設計データの作成方法および工具軌跡データの作成方法 - Google Patents

中間的構造物形状設計データの作成方法および工具軌跡データの作成方法

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JP3056397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、プレス
金型を鋳造品で製作する際に、前記プレス金型の消失型
を最終的構造物と考えた場合、この最終的構造物に対し
て取代の付与された消失型を中間的構造物と考え、この
ような中間的構造物を製作するための中間的構造物形状
設計データの作成方法に関する。
【0002】また、この発明は、中間的構造物形状設計
データを使用して製作された中間的構造物をNC工作機
械により加工して、所望の最終的構造物を得るための工
具軌跡データの作成方法に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、比較的多量に生産される自動車
の外側板(サイドパネルアウタ)等の大型の鋼板成形部
材は、上型と下型とからなるプレス金型により製作され
る。
【0004】このプレス金型(上型と下型)を鋳造品で
製作しようとする場合、鋳型を製作するための原型とし
て、木型のように鋳型から抜く必要がなく、したがっ
て、形状の自由度の高い原型として優れた発泡ポリスチ
レン製等の消失型が採用され、この消失型の製作が必須
の工程になっている。
【0005】この消失型の製作工程の従来技術について
図14の全体工程図を参照しながら説明する。この場
合、まず、周知のCAD(computer aided design :コ
ンピュータ援用設計)システムによりプレス金型の設計
データを作成する(ステップS1)。この金型の設計デ
ータには、面の仕上げ状態を指示する仕上げ記号に係る
データが含まれている。通常、この作成工程は、例え
ば、自動車メーカの生産技術開発部門側のCADシステ
ム上で行われる。また、このステップS1の工程は、単
に型設計とも称される。
【0006】次に、ステップS1の型設計工程において
CADシステム上で作成されたプレス金型の設計データ
が、最終的な消失型に対応する最終的構造物形状設計デ
ータとして、中間的消失型(取代付最終的消失型を意味
する。)を製作する中間的消失型製作部門(一次製作区
という場合もある。)に供給され、この中間的消失型製
作部門において中間的消失型を製作するための中間的構
造物形状設計データが作成される(ステップS2)。
【0007】通常、この中間的消失型製作部門は、前記
自動車メーカとは異なる専門メーカである。この専門メ
ーカ側で、前記最終的構造物形状設計データに基づく設
計図面を見ながら、専門メーカ側のCADシステム上
で、この専門メーカが保有する独自の設計基準、ノウハ
ウにより、前記仕上げ記号に対応する取代(仕上げ代)
等の製作条件を付加することで、その専門メーカだけで
使用する中間的構造物形状設計データを作成する。
【0008】このようにして作成された中間的構造物形
状設計データに基づく図面を参照して、取代付最終的消
失型、すなわち中間的消失型が、その専門メーカ側で製
作される(ステップS3)。この製作は、前記自動車の
外側板用の場合には、数m程度の1辺を有する相当に大
きな直方体から手作業で削り出す作業である。
【0009】製作された中間的消失型が、専門メーカか
ら前記自動車メーカの生産技術開発部門に納入され、こ
の生産技術開発部門または検査部門において、受け入れ
検査が行われる(ステップS4)。受け入れ検査の内容
は、納入された中間的消失型の現物の寸法(取代を含む
寸法)と、前記生産技術開発部門で作成された前記最終
的構造物形状設計データに基づく図面中に記入された寸
法(取代を含まない寸法)との確認、および中間的消失
型の目視等による外観の確認を行うことである。実際
上、この受け入れ検査の段階で初めて発注者(前記生産
技術開発部門)側で中間的構造物の取代等の値を知るこ
とができる。
【0010】次に、受け入れ検査に合格した中間的構造
物から得られた前記取代の値を前記CADシステムによ
り前記最終的構造物形状設計データに入れ込んだ取代付
最終的構造物形状設計データを、周知のCAM(comput
er aided manufacturing:コンピュータ援用生産)シス
テムに供給し、このCAMシステム上でNC工作機械用
の工具軌跡データを作成している。なお、一般には、こ
のCAMシステムと前記CADシステムとは、同様のハ
ードウエアを共用するシステム構成になっており、デー
タも共用される。
【0011】そして、作成した工具軌跡データに基づい
てNC工作機械により前記中間的構造物(具体的には、
中間的消失型)に対する仕上げ加工を行うことで最終的
構造物(具体的には、最終的消失型)を製作する(ステ
ップS5)。
【0012】そして、NC工作機械により製作された最
終的構造物の寸法を作業者が3次元測定機等を使用して
手作業で測定した後、この測定寸法値が、生産技術開発
部門において最初に作成された最終的構造物形状設計デ
ータで表される図面上の寸法に合致しているかどうかを
逐一確認して、最終的構造物形状設計データで表される
最終的構造物と同一の最終的構造物を完成させるように
している(ステップS6)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
技術に係る消失型の製作工程においては、消失型の最終
的構造物形状設計データを作成する部門(例えば、上述
の自動車メーカの生産技術開発部門)と、この消失型の
最終的構造物形状設計データに基づいて中間的消失型を
製作する部門(例えば、上述の専門メーカ)との間に技
術的に密接な関係があるとはいえなかった。
【0014】すなわち、一般的に説明すると、一旦、上
流側のある設計基準で作成された目的の最終的構造物形
状設計データに基づいて、下流側で異なる設計基準を用
いて製作条件等が付加された中間的構造物が製作され、
次にその中間的構造物が再び上流側の設計基準に基づい
て目的の最終的構造物に加工されるという工程で作製さ
れているため、以下に示すような種々の問題が発生して
いた。
【0015】第1に、下流側において、中間的構造物製
作用の設計データを作成する際、手入力により取代等を
付加するため、入力ミスが発生する確率が高く、この入
力ミスを原因として中間的構造物そのものが、いわゆる
継ぎ接ぎの構造物になる場合もあり、この場合には、構
造物が完成するまでに時間がかかるという問題があっ
た。また、このような場合には、結果として、中間的構
造物を製作するための製造コストが高くなるという問題
もあった。
【0016】第2に、ステップS4の受け入れ検査工程
では、中間的構造物と上流側のある設計基準で作成され
た目的の最終的構造物の設計データとを参照する検査で
あるため、例えば、取代が実際に付いているかどうかと
いう判断ができるのみで、その取代の量や付け方が、例
えば、加工方向から見て最適であるかどうかについては
判断をすることができない。このような場合には、上流
側の設計基準に基づいて行う次の加工工程において、必
要以上に加工時間がかかってしまうという問題があっ
た。
【0017】第3に、ステップS5の加工工程において
は、NC工作機械による加工を行っているが、このNC
工作機械の加工データをCAMシステムにより作成する
際にも、ステップS4の受け入れ検査工程等で知り得た
取代等の属性データを手入力で行っているので、相当に
時間がかかるという問題があった。
【0018】第4に、ステップS6の製品検査過程で
は、寸法確認作業が最終的消失物について例えば、3次
元測定機等により寸法測定をした後、この測定寸法と最
終的構造物形状設計データで表される図面中の寸法との
照合を行う、視認による作業であるため、作業工数が莫
大にかかるという問題もあった。
【0019】結局、上記従来の技術に係る中間的構造物
の製作方法では、ステップS2の1次製作工程を含む以
降の工程において不良が発生した場合に、後工程に多大
な悪影響を与えるという問題点があった。
【0020】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、製作しようとする中間的構造物の最終
的構造物形状設計データから中間的構造物形状設計デー
タを簡易に作成することを可能とする中間的構造物形状
設計データの作成方法を提供することを目的とする。
【0021】また、この発明は、前記中間的構造物形状
設計データを使用して製作された中間的構造物から所望
の最終的形状の構造物を加工して得るための正確かつ確
実な工具軌跡データを簡易に作成することを可能とする
工具軌跡データの作成方法を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、中間的構造
物を製作し、この中間的構造物をNC工作機械により加
工して最終的構造物を製作する場合における前記中間的
構造物の形状設計データの作成方法において、CADシ
ステム上で、面の仕上げ状態の指示をした最終的構造物
の形状設計データを作成し、前記最終的構造物の形状面
中、加工が必要な面を特定し、特定した面に対して取代
を付与した前記最終的構造物の形状設計データを作成
し、取代を付与した前記最終的構造物について、CAM
システム上で工具との干渉確認を行い、工具と干渉しな
い、前記取代を付与した前記最終的構造物の形状設計デ
ータを、前記中間的構造物形状設計データとすることを
特徴とする。
【0023】この場合、前記CADシステム上で前記面
の仕上げ状態の指示とともに、前記取代加工後の寸法公
差も与えることを特徴とする。
【0024】また、前記面の仕上げ状態が仕上げ記号に
より特定されていることを特徴とする。さらに、前記構
造物が、鋳造用の消失型であることを特徴とする。
【0025】また、この発明によれば、中間的構造物を
製作し、この中間的構造物をNC工作機械により加工し
て最終的構造物を製作するための工具軌跡データの作成
方法において、CADシステム上で、面の仕上げ状態の
指示をした最終的構造物の形状設計データを作成し、前
記最終的構造物の形状面中、加工が必要な面を特定し、
特定した面に対して取代を付与した前記最終的構造物の
形状設計データを作成し、前記取代を付与した前記最終
的構造物について、CAMシステム上において干渉確認
を行った結果の工具軌跡データを作成し、この工具軌跡
データを上記NC工作機械用の工具軌跡データとするこ
とを特徴とする。
【0026】(作用)この発明によれば、CADシステ
ム上で面の仕上げ状態の指示をした最終的構造物の形状
面中、特定面に対して取代を付与した最終的構造物の形
状設計データを作成し、この取代を付与した最終的構造
物についてCAMシステム上において工具との干渉確認
を行い、工具と干渉しない、取代を付与した最終的構造
物の形状設計データを中間的構造物形状設計データとし
ている。
【0027】このため、この中間的構造物形状設計デー
タに基づいて製作された中間的構造物中の取代をNC工
作機械で加工する際に工具との干渉が発生することがな
い。また、最終的構造物の形状設計データを作成したC
ADシステムにより、特定面に対して取代を付与した最
終的構造物の形状設計データを作成しているので、取代
付与の際の寸法入力の誤り等、いわゆる人為的エラー
(ヒューマンエラー)を未然に防止できる。
【0028】特に、中間的構造部材が取代付の消失型で
ある場合には、最終的な消失型を得るまでの、いわゆる
リードタイム、すなわち、消失型の設計から現物の消失
型を得るまでの時間を相当に短縮することができる。
【0029】また、この発明によれば、CADシステム
上で、面の仕上げ状態の指示をした最終的構造物の形状
面中、特定面に対して取代を付与した前記最終的構造物
の形状設計データを作成し、取代を付与した最終的構造
物について、CAMシステム上において干渉確認を行っ
た結果の工具軌跡データを作成し、この工具軌跡データ
を、中間的構造物をNC工作機械により加工して最終的
構造物を製作するための工具軌跡データにしている。こ
のため、この中間的構造物形状設計データに基づいて製
作された中間的構造物の取代をNC工作機械で加工する
際に工具との干渉が発生することがない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0031】図1は、この発明の実施の形態が適用され
たCAD・CAMシステム11の一般的な構成を示して
いる。
【0032】図1において、ホストコンピュータ21に
インサーネット等のネットワーク22を通じて接続され
ているCAD・CAMシステム11は、中央処理装置を
有し図形計算や表示制御データベース管理等の役割を持
つコンピュータ23、大量の図形情報を保存し更新する
ことのできる光ディスク等の大容量記憶装置24、XY
プロッタ等の図形出力装置25、CAD・CAMシステ
ム11とその使用者(オペレータ)との対話の中心的装
置であり入力装置と連動して利用される複数のグラフィ
ックディスプレイ装置26、各グラフィックディスプレ
イ装置26に接続されるスタイラスペンを有するタブレ
ット31、キーボード32、マウス33、ライトペン3
4等の機器から構成されている。
【0033】なお、コンピュータ23には、オペレーテ
ィングシステム、システムソフトウエア、CAD用の形
状設計データ、取代データ等を作成するためのアプリケ
ーションソフトウエア、CAM用の工具データ、工具干
渉確認用および工具軌跡データ(いわゆるCLデータ)
作成用等のアプリケーションソフトウエアが含まれてい
ることはいうまでもない。工具軌跡データは、Gコード
表現等によるNC加工データに容易に変換することがで
きる。
【0034】以上のようなCAD・CAMシステム11
を使用して、この発明の実施の形態を実施することがで
きる。なお、以下の作用の説明に際し、その都度、この
CAD・CAMシステム11を参照することは繁雑にな
るので、特に必要となる場合以外は参照しない。
【0035】次に、この発明の実施の形態の作用を図2
に示すフローチャートに基づいて説明する。図2のフロ
ーチャートに係る制御主体はコンピュータ23である。
なお、この発明の理解を容易にするために、この実施の
形態において、作成しようとする中間的構造物形状設計
データは、取代付の消失型形状設計データであるものと
する。また、消失型は、自動車の外側板(サイドパネル
アウタ)を成形するためのプレス金型を鋳造品で製作す
る際の原型であるものとする。すなわち、プレス金型の
消失型を最終的構造物と定義し、この最終的構造物に対
して取代の付与された消失型を中間的構造物と定義す
る。
【0036】したがって、この実施の形態において作成
しようとする工具軌跡データは、中間的構造物形状設計
データを使用して製作された中間的構造物をNC工作機
械により加工して、所望の最終的構造物を得るための工
具軌跡データになる。
【0037】そこで、まず、CAD・CAMシステム1
1または他のCADシステムにより、プレス金型の設計
データを作成する(ステップS11)。他のCADシス
テムにより作成されたプレス金型の設計データは、ホス
トコンピュータ21から読み込まれる。このプレス金型
の設計データは、材質を除いて、最終的構造物としての
消失型の3次元形状設計データとして利用することがで
きる。
【0038】図3は、ディスプレイ装置26上の表示で
あって、上記金型の設計データである3次元形状設計デ
ータに基づく型構造物41を示している。この型構造物
41には、面の仕上げ状態を指示する仕上げ記号に係る
データに基づく仕上げ記号が合わせて表示されている。
すなわち、三角記号(▽)の数で、矢印が示す面の加工
の程度が表されている。なお、三角記号の代わりに他の
表面粗さを表す記号を用いてもよい。また、三角記号が
付与されていない面は、仕上げ精度を特に規定しない波
形記号が付与された面である。
【0039】図3は、プレス金型のうち、下型の形状を
表しており、この型構造物41は、基本的は、図示しな
いワークである鋼板を所望の製品形状に成形する製品形
状成形部42と、この製品形状成形部42の周囲を保持
する型構造部43とから構成される。型構造部43に
は、図示しない上型のガイドポストが挿入されるガイド
ポスト用孔44や、ワークに折り曲げ部を形成するため
のカム45等が含まれる。
【0040】次に、加工が必要な面を特定する(ステッ
プS12)。この場合、加工が必要な面は、仕上げ記号
が付与された面であるので容易に特定することができ
る。
【0041】次いで、特定された加工が必要な面に対し
て、属性情報を自動的にまたは手動により付与する(ス
テップS13)。ここで、自動的に付与される属性情報
は、例えば取代であり、手動により付与される属性情報
は取代の加工後の寸法公差である。寸法公差を自動的に
付与することもできる。また、後に説明するように、例
えば、リブの分割位置の指示が自動的に行われ、かつ分
割位置を指示したリブの工具軌跡データが自動的に作成
される。さらに、後に説明するように、属性情報として
稜線を指定することで、その部分に、いわゆる溶湯の逃
げ部が自動的に作成される。さらにまた、工具による取
代の加工方向を自動で、あるいは手動により付与するこ
とができる。
【0042】ステップS13の工程を具体的に説明す
る。まず、溝部または凹部に関しては、エンドミル等の
工具の長さおよび工具径との関係において、図4Aに示
すように、三角記号が2つである加工深さdが比較的に
浅い溝51に対しては、図4Bに砂目を施した部分で示
すように、いわゆる面一まで取代51aが与えられる。
なお、以下、取代部分には、砂目を施す。これに対し
て、図4Cに示すように、加工深さdが比較的に深い溝
52に対しては、図4Dに示すように、壁面に対応した
取代52aを付与するようにしている。このように溝5
1、52の深さdに応じて取代51a、52aを付与す
ることで、工具の折損の可能性が未然に回避される。な
お、加工方向は、図4B、図4Dの溝51、52の場合
は、紙面と直交する方向である。
【0043】一方、凸部に関しては、図5Aに示すよう
に、テーパ部を有する凸部53の上面に対しては、テー
パを延長した形状での台形状の取代53aを付与する
(図5B参照)。また、図5Cに示すように、断面が台
形状部上に断面長方形状の部位を有する凸部54の上面
に対しては、断面が長方形状の取代54aを付与する
(図5D参照)。さらに、図5Eに示すように、断面の
側面上にR(アール)を有する部位上に断面長方形状の
部位を有する凸部55の上面に対しては、断面が台形状
の取代55aを付与する(図5F参照)。この場合、図
5Bに示すように、台形状の取代53aを付与すること
で、従来、断面長方形状の取代を与えられていた場合に
比較して、消失型の素材(発泡ポリスチレン)を低減す
ることができる。なお、図5Fに示すように、断面台形
状の取代55aを付与したのは、後工程での加工工程に
おける工具に対する加工負荷の低減を図ることが目的で
設計者が意図的に行ったものである。
【0044】次に、図6Aに示すように、溝部56に対
して、稜線指示56a(図3も参照)を施した場合、そ
の稜線指示56aを施した部分が、図6Bに示すように
逃げ部56bとされ、その後に取代56cが付与される
(図6C参照)。
【0045】さらにまた、図7に断面形状を示すよう
に、径の異なる円筒を積み重ねた構成であり、全体とし
て略筒状の中空のリブ61が必要な場合には、取代の付
与は複雑であるので省略するが、図示しないNC工作機
械による加工のし易さが考慮され、分割指示面61a、
61bにより分割位置の指示が施されて、符号61c、
61d、61eで示す3つの部分に分割される。
【0046】そして、これらそれぞれの分割部分61c
〜61eに対して、図8A〜図8Cに示すように、工具
62a〜62c、63d〜63fの工具軌跡データが自
動的に作成される。なお、工具63d〜63fによる加
工の場合、ワークとしての分割部分61c〜61eは、
上下を反転して図示しないNC工作機械の台座上に取り
付けられる。
【0047】NC工作機械による加工の終了した各分割
部分61c〜61eは、材質が発泡ポリスチレンである
ので、分割指示面61a、61bで分割された部位に接
着剤を塗布して一体化することで、リブ61を形成する
ことができる。
【0048】次に、加工が必要な全ての面に対して取代
等の属性情報が付与されているかどうかを確認し、ステ
ップS13の属性情報の付与処理を終了する(ステップ
S14)。
【0049】次に、属性情報を付与した加工面を分類す
る(ステップS15)。この分類は、例えば、同一の仕
上げ記号の付与されている加工面は、同一径の加工工具
で連続的に加工することにより、加工時間を低減できる
ことに着目して行われる処理である。工具径の小さいエ
ンドミル等により加工面を走査加工することで加工残高
さが低くなって精密仕上げが可能となり、また、工具径
の大きいエンドミル等により面を走査加工することで加
工残高さが高くなって粗仕上げになる。
【0050】なお、この分類は、以下に示すように、画
面上のウィンドウを利用して行うことができる。
【0051】図9は、画面上の一部に表示された分類ウ
ィンドウ(属性分類付与・編集ウィンドウともいう。)
71を示している。この画面の背景側には、図3に示し
た型構造物41が表示されている。
【0052】図9において、左欄は、「加工面」、「粗
さ」、「取代」、「色」、その他(未定義)の属性名7
2を表し、右欄は、各属性に対して選択可能な具体的な
属性を示す属性表74を表し、中欄は属性表74からマ
ウス33等を利用して選択した選択属性73を表してい
る。なお、属性名72中、「色(color)」は、カ
ラーCRTを用いているので、実際には、色表示であ
る。また、属性名72中、「加工面」において、「成形
面」は、図3に示した型構造物41の製品形状成形部4
2を有する面を表し、「底面(bottom)」は、そ
の成形面の裏面であって、図示しないプレス機械への取
付面を表す。「断面材(profile)」は、図7に
示したリブ61等の部材を表し、「合わせ面(mati
ng surface)」は、ガイドポスト用孔44等
を表す。さらに、下欄に表示されている命令75は、そ
れぞれ、その画面の終了を表す「了解」、次の項目(次
の頁)を選択するための「次項目」、および、その画面
のキャンセルを表す「取消」があり、それらは、マウス
33等により選択することが可能である。
【0053】そこで、例えば、その図9に示すように、
加工面を「成形面」、粗さを「▽▽」、取代を「1
0」、色を「緑」とした後、命令75中「次項目」を選
択する。次に、加工面を「成形面」、粗さを「▽」、取
代「5」、色を「黄」として、命令75中「次項目」を
選択する。最後に、命令75中、「次項目」を選択し、
加工面を「成形面」、粗さを「▽▽▽」、取代「1
5」、色を「青」として、命令75中「了解」を選択す
る。
【0054】これにより、取代付与前の画像を表す図1
0に対して、図11に示すように、分類分けした加工面
(加工部位)毎に、取代が付与された状態の図形を画面
上で認識(視認)することができる(ステップS1
6)。
【0055】具体的に説明すると、図10に示す型構造
物41(図3の一部拡大図ではないが、同一の符号を用
い、型構造物41という。)中の仕上げ記号▽▽で示さ
れるプレート載置面81は、図11に示す取代81b、
82b、83bを付与した型構造物41aとして示すよ
うに、10mmの取代81b(取代81bは緑色になっ
ている。)が付与されたプレート載置面81aとして自
動的に作図される。また、仕上げ記号▽で示される座面
83(図10参照)は、図11に示す5mmの取代83
b(取代83bは黄色になっている。)が付与されたガ
イドポスト周囲当接面83aとして自動的に作図され
る。さらに、仕上げ記号▽▽▽で示されるカム面82
(図10参照)は、図11に示す20mmの取代82b
(取代82bは青色になっている。)が付与されたカム
面82aとして自動的に作図される。
【0056】なお、必要に応じて、属性を抽出し、それ
を画面上に出力すること、ファイルに記憶すること、ま
たは、いわゆるマクロ命令のプログラムとして定義する
ことができる。この場合、図12に示すように、画面上
に属性抽出ウィンドウ85を開く。そして、例えば、属
性名の枠86内に「粗さ」を入力し、属性値の枠87内
に「▽▽」を入力し、状態の枠88内に「一致」を入力
し、条件の枠89内に「and」を入力する。そして、
同図に示すように、例えば、マクロ定義枠90をクリッ
クする。クリックしたことで、マクロ定義枠90内に
「X」印が付けられる。その後、命令75中、「了解」
欄をクリックすることで、仕上げ程度「▽▽」に一致す
る全ての加工面を抽出するというマクロプログラムを定
義することができる。
【0057】次に、取代を付与した型構造物(取代付型
構造物ともいう。)41a(図11参照)に対して、予
め定められている工具による工具軌跡データを自動的に
作成し(ステップS17)、ワークである取代付型構造
物41aと図示しないNC工作機械の工具ヘッド部分と
の干渉が発生していないかどうかを確認する(ステップ
S18)。そして、干渉が発生していた場合には、工具
の交換等の修正(ステップS19)を画面を確認しなが
ら行い、変更後の工具により再度工具軌跡を作成する
(再びステップS17)。
【0058】ここで、取代の付与から工具軌跡の作成ま
での工程を図13A〜13Dを参照して説明する。
【0059】まず、図13Aに示すように、仕上げ記号
▽▽▽により面の仕上げ状態が指示された型構造物41
に対して、図13Bに示すように、取代95が付与され
て型構造物41aが作成される。次に、図13Cに示す
ように、工具91と、これを保持するチャック部92
と、このチャック部92を固定するホルダ93とから構
成される工具ヘッド94に係る取代付型構造物41aに
対する工具軌跡(工具軌跡データ)を作成するため、画
面上で干渉の確認を行う。図13Cでは、工具ヘッド9
4中のホルダ93と取代付型構造物41a中の取代95
とが、例えば、赤色で表示された干渉部96で干渉して
いることが視認される。なお、工具軌跡データの自動作
成中に、干渉が発生した際には、図13Cに示した干渉
部96の色表示に加えてブザーまたは音声等により警告
を行うようにしてもよい。
【0060】図13Cに示す干渉発生状態において、オ
ペレータは、工具91を例えばより工具長の長い工具9
1a(図13D参照)に変更して、再度干渉の確認を行
う。このようにして取代付型構造物41aに対する工具
軌跡をほぼ自動的に作成することができる。作成した工
具軌跡データは、周知のように、NC工作機械用のNC
加工データに容易に変換することができる。
【0061】以上の説明が、図2のフローチャートにつ
いての説明である。
【0062】次に、構造物である消失型の型設計の開始
から実際に構造物である消失型を製作するまでの全体工
程について、図14を参照して、かつ必要に応じて従来
技術と対比しながら説明する。なお、図14は、従来の
技術の説明に供した全体工程図であり、各工程の内容は
本発明と異なる部分も多いが、工程の流れは同一である
ので、同一の図面を再度掲示する繁雑さを避けるために
その図14を利用して説明することとする。
【0063】図14中のステップS1の型設計工程にお
いて、従来技術では、生産技術開発部門において、面の
仕上げ状態を指示した仕上げ記号に係るデータが付与さ
れたプレス金型の設計データ(最終的消失物形状設計デ
ータ)を作成するのに対して、この実施の形態では、生
産技術開発部門において、図2のフローチャートに示す
全工程が実施される。このため、最終的消失物形状設計
データを作成するのにとどまらず、さらに取代が付与さ
れた中間的消失物形状設計データを作成するとともに、
干渉確認の終了した工具軌跡データを作成している。ま
た、取代加工後の寸法公差等も付与している。
【0064】したがって、この実施の形態では、ステッ
プS1とステップS2とが、同一系統のCAD・CAM
システム11上で作成されることになる。
【0065】ステップS3では、上記中間的構造物形状
設計データに基づく図面を参照して、取代付の最終的消
失型、すなわち中間的消失型が製作され、ステップS4
では、製作された中間的消失型の受け入れ検査が行われ
る。受け入れ検査工程では、すでに、取代値も分かって
いる図面と現物との照合であるので、検査時間が短縮さ
れる。
【0066】次に、ステップS5では、予めステップS
1の型設計工程で作成してある工具軌跡データを用いて
NC工作機械により中間的消失型に対する仕上げ加工を
行うことで最終的消失型を製作する。
【0067】この場合、予め取代を見込んだ工具軌跡デ
ータを作成しているので、工具ヘッドと取代付消失型
(中間的消失型)との干渉が発生することがない。
【0068】そして、NC工作機械により製作された最
終的消失型の寸法を作業者が3次元測定機等を使用して
手作業で測定した後、この測定寸法値をCAD・CAM
システム11に入力することにより、上記寸法公差と比
較され、生産技術開発部門において最初に作成された最
終的消失型状設計データの寸法公差以内であるかどうか
を自動的に判定することができる。
【0069】このようにして製作された、最終的型構造
物である消失型を原型として、いわゆる砂込め作業を行
った後、溶湯を注入することで、消失型が蒸発して鋳型
が完成すると同時に最初の鋳物が完成する。完成した鋳
物が外側板成形用のプレス金型として使用に供される。
【0070】このように上述の実施の形態によれば、C
AD・CAMシステム11上で面の仕上げ状態の指示を
した最終的構造物の形状面中、特定面に対して取代を付
与した最終的構造物の形状設計データを作成し(ステッ
プS13)、この取代を付与した最終的構造物について
CAD・CAMシステム11上において工具との干渉確
認を行い、工具と干渉しない、取代を付与した最終的構
造物の形状設計データを中間的構造物形状設計データと
している(ステップS17〜S19)。
【0071】このため、この中間的構造物形状設計デー
タに基づいて製作された中間的構造物中の取代をNC工
作機械で加工する際に工具との干渉が発生することがな
いという効果が達成される。
【0072】また、最終的構造物の形状設計データを作
成したCAD・CAMシステム11により、特定面に対
して取代を付与した最終的構造物の形状設計データを作
成しているので(ステップS13)、取代付与の際の寸
法入力の誤り等、いわゆる人為的エラー(ヒューマンエ
ラー)を未然に防止できるという効果が達成される。
【0073】特に、中間的構造部材が取代付の消失型で
ある場合には、最終的な消失型を得るまでの、いわゆる
リードタイム、すなわち、消失型の設計から消失型の現
物を得るまでの時間を相当に短縮することができるとい
う効果が達成される。
【0074】さらに、ステップS6の製品検査工程にお
いて、測定寸法と公差との照合が自動化できるので、従
来の視認による確認作業に比較して格段に作業工数を低
減することができる。
【0075】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、CADシステム上で取代を付与した最終的構造物の
形状設計データを作成し、CAMシステム上において取
代付最終的構造物とこれを加工して最終的構造物とする
工具との干渉確認を行い、工具と干渉しない取代付最終
的構造物の形状設計データを中間的構造物形状設計デー
タとしている。
【0077】このため、このようにして作成された中間
的構造物形状設計データに基づいて製作された中間的構
造物(取代付最終的構造物)中の取代を、NC工作機械
で加工する際に工具との干渉が可及的に阻止されるとい
う効果が達成される。
【0078】また、最終的構造物の形状設計データを作
成したCADシステムにより、取代付最終的構造物の形
状設計データを作成しているので、取代付与の際の寸法
入力の誤り等、いわゆる人為的エラー(ヒューマンエラ
ー)を未然に防止できるという効果も達成される。した
がって、例えば、入力ミス等の確率が低減されることか
ら、後工程で不具合が発生する確率も低くなり、全体と
しての製作コストが低減できる。
【0079】特に、中間的構造物が取代付の消失型であ
る場合には、最終的な消失型を得るまでの、いわゆるリ
ードタイム、すなわち、消失型の設計から現物の消失型
を得るまでの時間を相当に短縮することができるという
効果が達成される。
【0080】また、この発明によれば、CADシステム
上で、取代付最終的構造物の形状設計データを作成し、
CAMシステム上で、取代付最終的構造物について、工
具との干渉確認を行った結果の工具軌跡データを作成
し、この工具軌跡データを、中間的構造物をNC工作機
械により加工して最終的構造物を製作するための工具軌
跡データにしている。このため、この中間的構造物形状
設計データに基づいて製作された中間的構造物の取代を
NC工作機械で加工する際に工具との干渉が発生するこ
とがないという効果が達成される。また、中間的構造物
に対する工具軌跡データを比較的短時間で作成すること
ができる。
【0081】本発明に係る中間的構造物形状データの作
成方法によれば、上流の工程で下流の工程に必要なデー
タを作成しているので、下流の工程である後工程におい
ての作業が円滑に遂行されるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用されたCAD・C
AMシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1例のCAD・CAMシステムを利用した型
設計工程の一例の説明に供されるフローチャートであ
る。
【図3】構造物の例を示す斜視図である。
【図4】図4A乃至図4Dは取代の付与の説明に供され
る図であって、図4Aは仕上げ記号が付けられた比較的
浅い溝を有する構造物を示す図、図4Bはその比較的浅
い溝に取代が付与された構造物を示す図、図4Cは仕上
げ記号が付けられた比較的深い溝を有する構造物を示す
図、図4Dはその比較的深い溝に取代が付与された構造
物を示す図である。
【図5】図5A乃至図5Fは取代の付与の説明に供され
る図であって、図5Aは台形状部を有する構造物を示す
図、図5Bは台形状部上に台形状の取代が付与された構
造物を示す図、図5Cは台形状部上に四角形状部が形成
された構造物を示す図、図5Dは台形状部上に形成され
た四角形状部上に四角形状の取代が付与された構造物を
示す図、図5Eは側辺が略円弧状にされた台形状部上に
四角形状部が形成された構造物を示す図、図5Fは側辺
が略円弧状にされた台形状部上に形成された四角形状部
上に四角形状の取代が付与された構造物を示す図であ
る。
【図6】図6A乃至図6Cは取代等の付与の説明に供さ
れる図であって、図6Aは仕上げ記号が付けられた溝を
有する構造物を示す図、図6Bはその溝の稜線を含む部
分に湯逃がし部を付けた構造物を示す図、図6Cは湯逃
がし部を付けた構造物に取代が付与された構造物を示す
図である。
【図7】リブの断面に分割位置指示線を付けた状態を示
す図である。
【図8】図8A乃至図8Cは分割されたリブに対する工
具軌跡データの作成の説明に供される図であって、図8
Aは上部分に対する工具軌跡データの作成の説明に供さ
れる図、図8Bは中間部分に対する工具軌跡データの作
成の説明に供される図、図8Cは下部分に対する工具軌
跡データの作成の説明に供される図である。
【図9】分類ウィンドウの画面の説明に供される図であ
る。
【図10】最終的構造物の一部拡大図である。
【図11】中間的構造物の一部拡大図である。
【図12】属性抽出ウィンドウの画面の説明に供される
図である。
【図13】図13A乃至図13Dは一連の工程の説明に
供される図であって、図13Aは仕上げ記号の付いた構
造物を示す図、図13Bは取代の付いた構造物を示す
図、図13Cは取代付型構造物と工具との干渉確認過程
を示す図、図13Dは干渉確認の結果により工具の長さ
を長くした状態を示す図である。
【図14】消失型を例として構造物の設計・製作・検査
の流れの説明に供される全体工程図である。
【符号の説明】
11…CAD・CAMシステム 23…コンピュータ 26…ディスプレイ装置 41…型構造物 41a…取代付型構造物 42…製品形状成形
部 43…型構造部 51a、52a、53a、54a、55a、56c、8
1b、82b、83b、95…取代 56a…稜線指示 56b…逃げ部 61…リブ 71、85…ウィン
ドウ 81…プレート載置面 82、82b…カム
面 83…座面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間的構造物を製作し、この中間的構造物
    をNC工作機械により加工して最終的構造物を製作する
    場合における前記中間的構造物の形状設計データの作成
    方法において、 CADシステム上で、面の仕上げ状態の指示をした最終
    的構造物の形状設計データを作成し、 前記最終的構造物の形状面中、加工が必要な面を特定
    し、 特定した面に対して取代を付与した前記最終的構造物の
    形状設計データを作成し、 取代を付与した前記最終的構造物について、CAMシス
    テム上で工具との干渉確認を行い、 工具と干渉しない、前記取代を付与した前記最終的構造
    物の形状設計データを、前記中間的構造物形状設計デー
    タとすることを特徴とする中間的構造物形状設計データ
    の作成方法。
  2. 【請求項2】前記CADシステム上で前記面の仕上げ状
    態の指示とともに、前記取代加工後の寸法公差も与える
    ことを特徴とする請求項1記載の中間的構造物形状設計
    データの作成方法。
  3. 【請求項3】前記面の仕上げ状態が仕上げ記号により特
    定されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    中間的構造物形状設計データの作成方法。
  4. 【請求項4】前記構造物が、鋳造用の消失型であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中間
    的構造物形状設計データの作成方法。
  5. 【請求項5】中間的構造物を製作し、この中間的構造物
    をNC工作機械により加工して最終的構造物を製作する
    ための工具軌跡データの作成方法において、 CADシステム上で、面の仕上げ状態の指示をした最終
    的構造物の形状設計データを作成し、 前記最終的構造物の形状面中、加工が必要な面を特定
    し、 特定した面に対して取代を付与した前記最終的構造物の
    形状設計データを作成し、 前記取代を付与した前記最終的構造物について、CAM
    システム上において干渉確認を行った結果の工具軌跡デ
    ータを作成し、この工具軌跡データを上記NC工作機械
    用の工具軌跡データとすることを特徴とする工具軌跡デ
    ータの作成方法。
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