JPH09318973A - 薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法Info
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- JPH09318973A JPH09318973A JP13331396A JP13331396A JPH09318973A JP H09318973 A JPH09318973 A JP H09318973A JP 13331396 A JP13331396 A JP 13331396A JP 13331396 A JP13331396 A JP 13331396A JP H09318973 A JPH09318973 A JP H09318973A
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- wirings
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- supply wiring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲート電極/配線を陽極酸化した後は不要と
なるゲート電極/配線どうし間の給電配線を除去するに
際して、給電配線残渣を完全に除去する。 【解決手段】 透明絶縁基板1上に薄膜トランジスタと
画素電極2とがマトリクス状に配置され、薄膜トランジ
スタにおけるゲート電極/配線4どうし間にゲート電極
/配線4を陽極酸化するために設けた給電配線14への
通電によりゲート電極/配線4を陽極酸化し、陽極酸化
により不要となった給電配線14を切断分離するように
除去するに際して、ゲート電極/配線4とドレイン電極
11とを分離する開口部12を形成するときのエッチン
グにより給電配線14を除去し、画素電極2上を開口す
るときの追加のエッチングにより給電配線14下の層間
絶縁膜3をも除去して層間絶縁膜3上の給電配線残渣1
4aを完全に除去する。
なるゲート電極/配線どうし間の給電配線を除去するに
際して、給電配線残渣を完全に除去する。 【解決手段】 透明絶縁基板1上に薄膜トランジスタと
画素電極2とがマトリクス状に配置され、薄膜トランジ
スタにおけるゲート電極/配線4どうし間にゲート電極
/配線4を陽極酸化するために設けた給電配線14への
通電によりゲート電極/配線4を陽極酸化し、陽極酸化
により不要となった給電配線14を切断分離するように
除去するに際して、ゲート電極/配線4とドレイン電極
11とを分離する開口部12を形成するときのエッチン
グにより給電配線14を除去し、画素電極2上を開口す
るときの追加のエッチングにより給電配線14下の層間
絶縁膜3をも除去して層間絶縁膜3上の給電配線残渣1
4aを完全に除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いられる薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法
に関するものである。
用いられる薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタアレイ(TFTアレ
イ)を用いたアクティブマトリクス表示装置は、通常2
枚の基板間に液晶等の表示材料を挟み、それぞれの基板
に電極を設けることで、この表示材料に電圧を印加する
ような構成になっている。このような構成において、一
方の基板上に画素電極をマトリクス状に配列し各画素電
極毎に電解効果トランジスタ等の非線形素子を設け、対
向する他方の基板上には透明導電膜およびカラーフィル
タ等を設け、各画素電極を選択的に動作させることによ
り表示を行う。
イ)を用いたアクティブマトリクス表示装置は、通常2
枚の基板間に液晶等の表示材料を挟み、それぞれの基板
に電極を設けることで、この表示材料に電圧を印加する
ような構成になっている。このような構成において、一
方の基板上に画素電極をマトリクス状に配列し各画素電
極毎に電解効果トランジスタ等の非線形素子を設け、対
向する他方の基板上には透明導電膜およびカラーフィル
タ等を設け、各画素電極を選択的に動作させることによ
り表示を行う。
【0003】以下、従来のこの種のアクティブマトリク
ス表示装置について図5、図6、図7、図8を参照して
説明する。図5は従来のTFTアレイの概略構成を示す
平面図、図6は図5におけるC−C′線矢視の詳細断面
図、図7は従来のTFTアレイの給電配線部分を示す平
面図、図8(a)〜(c)は図7におけるD−D′線矢
視の断面図で、給電配線の除去の過程を示す図である。
ス表示装置について図5、図6、図7、図8を参照して
説明する。図5は従来のTFTアレイの概略構成を示す
平面図、図6は図5におけるC−C′線矢視の詳細断面
図、図7は従来のTFTアレイの給電配線部分を示す平
面図、図8(a)〜(c)は図7におけるD−D′線矢
視の断面図で、給電配線の除去の過程を示す図である。
【0004】これらの図において、1は透明絶縁基板、
2は画素電極、3は画素電極2をオーバコートする透明
な層間絶縁膜、4はゲート電極/配線、5はゲート絶縁
膜、6は真性半導体膜、7はパッシベーション膜(不動
態膜)、8はオーミックコンタクト半導体膜、9はコン
タクトホール、10はソース電極/配線、11はドレイ
ン電極、12は開口部、13は保護膜、14はゲート電
極/配線4につながる給電配線である。
2は画素電極、3は画素電極2をオーバコートする透明
な層間絶縁膜、4はゲート電極/配線、5はゲート絶縁
膜、6は真性半導体膜、7はパッシベーション膜(不動
態膜)、8はオーミックコンタクト半導体膜、9はコン
タクトホール、10はソース電極/配線、11はドレイ
ン電極、12は開口部、13は保護膜、14はゲート電
極/配線4につながる給電配線である。
【0005】この従来のアクティブマトリクス表示装置
の製造方法について説明する。主に図6に示されている
ように、まず、透明絶縁基板1上の所要箇所に画素電極
2を形成し、画素電極2を覆うように層間絶縁膜3を形
成した後、TFTを操作するためのゲート電極/配線4
を形成する。この際、全ゲート配線4を陽極酸化するた
めに、ゲート電極/配線4どうしを一時的に電気的に短
絡させる共通配線としての給電配線14を、ゲート電極
/配線4の形成と同時に形成する。そして、この給電配
線14に通電することによりゲート電極/配線4の一部
を陽極酸化して陽極酸化膜を形成する。
の製造方法について説明する。主に図6に示されている
ように、まず、透明絶縁基板1上の所要箇所に画素電極
2を形成し、画素電極2を覆うように層間絶縁膜3を形
成した後、TFTを操作するためのゲート電極/配線4
を形成する。この際、全ゲート配線4を陽極酸化するた
めに、ゲート電極/配線4どうしを一時的に電気的に短
絡させる共通配線としての給電配線14を、ゲート電極
/配線4の形成と同時に形成する。そして、この給電配
線14に通電することによりゲート電極/配線4の一部
を陽極酸化して陽極酸化膜を形成する。
【0006】次に、ゲート絶縁膜5、真性半導体膜6、
パッシベーション膜7をこの順に形成し、エッチングに
よりパッシベーション膜7をゲート電極/配線4よりも
小さくなる状態に形成する。次に、パッシベーション膜
7および真性半導体膜6を覆うようにオーミックコンタ
クト半導体膜8を形成した後、ドライエッチング法によ
り画素電極2とドレイン電極11とを接続するためのコ
ンタクトホール9を形成する。このコンタクトホール9
を形成するときに、ゲート電極/配線4を1本ずつに独
立分離するために、まず、図8(a)に示すように、ゲ
ート電極/配線4を陽極酸化するための給電配線14の
上部のゲート絶縁膜5を除去しておく。
パッシベーション膜7をこの順に形成し、エッチングに
よりパッシベーション膜7をゲート電極/配線4よりも
小さくなる状態に形成する。次に、パッシベーション膜
7および真性半導体膜6を覆うようにオーミックコンタ
クト半導体膜8を形成した後、ドライエッチング法によ
り画素電極2とドレイン電極11とを接続するためのコ
ンタクトホール9を形成する。このコンタクトホール9
を形成するときに、ゲート電極/配線4を1本ずつに独
立分離するために、まず、図8(a)に示すように、ゲ
ート電極/配線4を陽極酸化するための給電配線14の
上部のゲート絶縁膜5を除去しておく。
【0007】次に、画素電極2およびオーミックコンタ
クト半導体膜8を覆うようにソース電極/配線10およ
びドレイン電極11となるべき層を形成し、その層をソ
ース電極/配線10とドレイン電極11とに分離するた
めに、その層においてパッシベーション膜7に達する開
口部12をエッチングにより形成するが、この開口部1
2を形成するときに、図8(b)に示すように、給電配
線14の一部を切断分離するように除去する。
クト半導体膜8を覆うようにソース電極/配線10およ
びドレイン電極11となるべき層を形成し、その層をソ
ース電極/配線10とドレイン電極11とに分離するた
めに、その層においてパッシベーション膜7に達する開
口部12をエッチングにより形成するが、この開口部1
2を形成するときに、図8(b)に示すように、給電配
線14の一部を切断分離するように除去する。
【0008】次に、図8(c)に示すように、保護膜1
3を形成し、最後に画素電極2の上部を開口する(図6
参照)。
3を形成し、最後に画素電極2の上部を開口する(図6
参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術の薄膜トランジスタアレイの製造方法におい
て、ゲート電極/配線4の陽極酸化後は、ゲート電極/
配線4どうし間の電気的短絡を招くことから給電配線1
4が不必要になり、この給電配線14の一部ををエッチ
ングにて切断分離するように除去するが、図8(c)に
示すように、残された層間絶縁膜3上に給電配線14の
残渣14aが残っている場合があり、この場合にはゲー
ト電極/配線4どうし間で電気的な短絡を生じてしま
い、画像表示した際に隣接ショートとなって線欠陥が発
生するという問題がある。
来の技術の薄膜トランジスタアレイの製造方法におい
て、ゲート電極/配線4の陽極酸化後は、ゲート電極/
配線4どうし間の電気的短絡を招くことから給電配線1
4が不必要になり、この給電配線14の一部ををエッチ
ングにて切断分離するように除去するが、図8(c)に
示すように、残された層間絶縁膜3上に給電配線14の
残渣14aが残っている場合があり、この場合にはゲー
ト電極/配線4どうし間で電気的な短絡を生じてしま
い、画像表示した際に隣接ショートとなって線欠陥が発
生するという問題がある。
【0010】本発明は、上記従来の薄膜トランジスタア
レイの課題を解決するためになされたもので、給電配線
残渣による電気的短絡を無くすことができる薄膜トラン
ジスタアレイおよびその製造方法を提供することを目的
とする。
レイの課題を解決するためになされたもので、給電配線
残渣による電気的短絡を無くすことができる薄膜トラン
ジスタアレイおよびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ゲート電極/配線どうし間の給電配線に
通電してゲート電極/配線を陽極酸化した後、不要とな
った給電配線をエッチングにより除去した後、さらに追
加のエッチング工程によりゲート電極/配線下の層間絶
縁膜をも除去し、層間絶縁膜上の給電配線残渣を除去す
るようにしたものである。層間絶縁膜上の給電配線残渣
は層間絶縁膜の除去によって完全に除去されることにな
り、ゲート電極/配線どうし間の電気的短絡を確実に無
くすことができる。
成するために、ゲート電極/配線どうし間の給電配線に
通電してゲート電極/配線を陽極酸化した後、不要とな
った給電配線をエッチングにより除去した後、さらに追
加のエッチング工程によりゲート電極/配線下の層間絶
縁膜をも除去し、層間絶縁膜上の給電配線残渣を除去す
るようにしたものである。層間絶縁膜上の給電配線残渣
は層間絶縁膜の除去によって完全に除去されることにな
り、ゲート電極/配線どうし間の電気的短絡を確実に無
くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1の薄膜トラ
ンジスタアレイは、透明絶縁基板上に薄膜トランジスタ
と画素電極とがマトリクス状に形成され、前記薄膜トラ
ンジスタにおけるゲート電極/配線どうし間にこのゲー
ト電極/配線を陽極酸化するために設けた共通配線から
なる給電配線への通電により前記ゲート電極/配線が陽
極酸化されており、陽極酸化により不要となった給電配
線の一部を切断分離するように除去してある薄膜トラン
ジスタアレイであって、前記給電配線の除去が前記透明
絶縁基板に至るまで行われていることを特徴としてい
る。ゲート電極/配線を陽極酸化するために設けた給電
配線は陽極酸化後はゲート電極/配線どうしが短絡する
ので不要となり、除去しなければならないが、この給電
配線の除去を従来の技術のように層間絶縁膜までで止め
てしまうのではなく、透明絶縁基板に至るまで給電配線
の除去を進めてあるので、層間絶縁膜上の給電配線残渣
が完全に除去されることになり、ゲート電極/配線どう
し間の電気的短絡を確実に無くすことができ、したがっ
て、画像表示した際の隣接ショートによる線欠陥の発生
を確実に防止することができる。
ンジスタアレイは、透明絶縁基板上に薄膜トランジスタ
と画素電極とがマトリクス状に形成され、前記薄膜トラ
ンジスタにおけるゲート電極/配線どうし間にこのゲー
ト電極/配線を陽極酸化するために設けた共通配線から
なる給電配線への通電により前記ゲート電極/配線が陽
極酸化されており、陽極酸化により不要となった給電配
線の一部を切断分離するように除去してある薄膜トラン
ジスタアレイであって、前記給電配線の除去が前記透明
絶縁基板に至るまで行われていることを特徴としてい
る。ゲート電極/配線を陽極酸化するために設けた給電
配線は陽極酸化後はゲート電極/配線どうしが短絡する
ので不要となり、除去しなければならないが、この給電
配線の除去を従来の技術のように層間絶縁膜までで止め
てしまうのではなく、透明絶縁基板に至るまで給電配線
の除去を進めてあるので、層間絶縁膜上の給電配線残渣
が完全に除去されることになり、ゲート電極/配線どう
し間の電気的短絡を確実に無くすことができ、したがっ
て、画像表示した際の隣接ショートによる線欠陥の発生
を確実に防止することができる。
【0013】本発明に係る請求項2の薄膜トランジスタ
アレイの製造方法は、薄膜トランジスタを操作するゲー
ト電極/配線どうし間にこのゲート電極/配線を陽極酸
化するための共通配線の給電配線を設け、この給電配線
への通電により前記ゲート電極/配線を陽極酸化し、そ
の後に、エッチングにより前記給電配線をこの給電配線
と透明絶縁基板との間の層間絶縁膜まで除去し、さらに
追加のエッチングにより前記除去したゲート電極/配線
の下の層間絶縁膜を前記透明絶縁基板に至るまで除去す
ることを特徴としている。追加のエッチングによりゲー
ト電極/配線の下の層間絶縁膜を透明絶縁基板に至るま
で除去するので、給電配線残渣が完全に除去されて、ゲ
ート電極/配線どうし間の電気的短絡が無く、画像表示
した際の隣接ショートによる線欠陥の発生の無い薄膜ト
ランジスタアレイを製造することができる。
アレイの製造方法は、薄膜トランジスタを操作するゲー
ト電極/配線どうし間にこのゲート電極/配線を陽極酸
化するための共通配線の給電配線を設け、この給電配線
への通電により前記ゲート電極/配線を陽極酸化し、そ
の後に、エッチングにより前記給電配線をこの給電配線
と透明絶縁基板との間の層間絶縁膜まで除去し、さらに
追加のエッチングにより前記除去したゲート電極/配線
の下の層間絶縁膜を前記透明絶縁基板に至るまで除去す
ることを特徴としている。追加のエッチングによりゲー
ト電極/配線の下の層間絶縁膜を透明絶縁基板に至るま
で除去するので、給電配線残渣が完全に除去されて、ゲ
ート電極/配線どうし間の電気的短絡が無く、画像表示
した際の隣接ショートによる線欠陥の発生の無い薄膜ト
ランジスタアレイを製造することができる。
【0014】本発明に係る請求項3の薄膜トランジスタ
アレイの製造方法は、上記請求項2において、追加のエ
ッチングにより層間絶縁膜を透明絶縁基板に至るまで除
去するのに、CF4 /O2 ガスを使用したドライエッチ
ング法、もしくは、BHFエッチング液を使用したウェ
ットエッチング法を用いることを特徴としている。この
方法によれば、層間絶縁膜の透明絶縁基板に至るまでの
除去を確実なものとできる。
アレイの製造方法は、上記請求項2において、追加のエ
ッチングにより層間絶縁膜を透明絶縁基板に至るまで除
去するのに、CF4 /O2 ガスを使用したドライエッチ
ング法、もしくは、BHFエッチング液を使用したウェ
ットエッチング法を用いることを特徴としている。この
方法によれば、層間絶縁膜の透明絶縁基板に至るまでの
除去を確実なものとできる。
【0015】以下、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イおよびその製造方法の実施の形態について、図面に基
づいて詳細に説明する。
イおよびその製造方法の実施の形態について、図面に基
づいて詳細に説明する。
【0016】図1は実施の形態に係るアクティブマトリ
クス表示装置に用いられる薄膜トランジスタアレイの概
略構成を示す平面図、図2は図1におけるA−A′線矢
視の断面図、図3は薄膜トランジスタアレイ基板の給電
配線部分を示す平面図、図4(a)〜(c)は図3にお
けるB−B′線矢視の断面図で、給電配線の除去の過程
を示す図である。
クス表示装置に用いられる薄膜トランジスタアレイの概
略構成を示す平面図、図2は図1におけるA−A′線矢
視の断面図、図3は薄膜トランジスタアレイ基板の給電
配線部分を示す平面図、図4(a)〜(c)は図3にお
けるB−B′線矢視の断面図で、給電配線の除去の過程
を示す図である。
【0017】まず図2において、ガラス等の透明絶縁基
板1上に酸化錫を含む酸化インジウム等の透明導電膜を
スパッタリング法等で堆積する。この後、ホトリソグラ
フィ等の方法で画素電極2を形成する。次に、この画素
電極2を覆うように酸化珪素等による透明な層間絶縁膜
3を常圧化学気相成長(常圧CVD)法等で堆積する。
次いでスパッタリング法等でアルミニウム等のゲート材
料を堆積し、フォトプロセス並びにエッチング加工によ
り、薄膜トランジスタを操作するためのゲート電極/配
線4と給電配線14(図3)を形成する。給電配線14
は、ゲート電極/配線4を陽極酸化するためにゲート電
極/配線4どうし間に設けた共通配線である。図1にお
いて、15は薄膜トランジスタアレイ上の給電配線部分
を示している。給電配線14に通電することにより、各
ゲート電極/配線4の表面を陽極酸化してゲート絶縁膜
とする。
板1上に酸化錫を含む酸化インジウム等の透明導電膜を
スパッタリング法等で堆積する。この後、ホトリソグラ
フィ等の方法で画素電極2を形成する。次に、この画素
電極2を覆うように酸化珪素等による透明な層間絶縁膜
3を常圧化学気相成長(常圧CVD)法等で堆積する。
次いでスパッタリング法等でアルミニウム等のゲート材
料を堆積し、フォトプロセス並びにエッチング加工によ
り、薄膜トランジスタを操作するためのゲート電極/配
線4と給電配線14(図3)を形成する。給電配線14
は、ゲート電極/配線4を陽極酸化するためにゲート電
極/配線4どうし間に設けた共通配線である。図1にお
いて、15は薄膜トランジスタアレイ上の給電配線部分
を示している。給電配線14に通電することにより、各
ゲート電極/配線4の表面を陽極酸化してゲート絶縁膜
とする。
【0018】次に、窒化珪素によるゲート絶縁膜5をプ
ラズマCVD法等により堆積し、次いで非ドープ水素化
アモルファスシリコン等の真性半導体膜6およびそれに
対して充分なエッチング選択比を有するパッシベーショ
ン膜7である窒化珪素等をプラズマCVD法等により堆
積する。次に、パッシベーション膜7をエッチング法に
より少なくともゲート電極/配線4よりも小さくなる状
態で薄膜トランジスタのチャンネル部に島状に形成した
後、リン等をドープした水素化アモルファスシリコン等
のオーミックコンタクト半導体膜8をプラズマCVD法
等で堆積する。
ラズマCVD法等により堆積し、次いで非ドープ水素化
アモルファスシリコン等の真性半導体膜6およびそれに
対して充分なエッチング選択比を有するパッシベーショ
ン膜7である窒化珪素等をプラズマCVD法等により堆
積する。次に、パッシベーション膜7をエッチング法に
より少なくともゲート電極/配線4よりも小さくなる状
態で薄膜トランジスタのチャンネル部に島状に形成した
後、リン等をドープした水素化アモルファスシリコン等
のオーミックコンタクト半導体膜8をプラズマCVD法
等で堆積する。
【0019】次に、画素電極2とドレイン電極11とを
接続するためのコンタクトホール9をドライエッチング
法等により形成する。このコンタクトホール9を形成す
るときに、ゲート電極/配線4を1本ずつに独立分離す
るために、まず、図4(a)に示すように、給電配線部
分15においてゲート電極/配線4を陽極酸化するため
の給電配線14の上部のゲート絶縁膜5を切断分離する
ように除去しておく。
接続するためのコンタクトホール9をドライエッチング
法等により形成する。このコンタクトホール9を形成す
るときに、ゲート電極/配線4を1本ずつに独立分離す
るために、まず、図4(a)に示すように、給電配線部
分15においてゲート電極/配線4を陽極酸化するため
の給電配線14の上部のゲート絶縁膜5を切断分離する
ように除去しておく。
【0020】次に、アルミニウム等の金属をスパッタリ
ング法等により堆積し、ソース電極/配線10およびド
レイン電極11となるべき層を形成し、その層をソース
電極/配線10とドレイン電極11とに分離するため
に、フォトプロセス並びにエッチング加工を行う。その
とき、パッシベーション膜7に達する開口部12を形成
するが、この開口部12を形成するときに、図4(b)
に示すように、給電配線部分15において給電配線14
の一部を切断分離するように層間絶縁膜3まで除去す
る。場合によっては、層間絶縁膜3上に給電配線残渣1
4aが残っていることがある。
ング法等により堆積し、ソース電極/配線10およびド
レイン電極11となるべき層を形成し、その層をソース
電極/配線10とドレイン電極11とに分離するため
に、フォトプロセス並びにエッチング加工を行う。その
とき、パッシベーション膜7に達する開口部12を形成
するが、この開口部12を形成するときに、図4(b)
に示すように、給電配線部分15において給電配線14
の一部を切断分離するように層間絶縁膜3まで除去す
る。場合によっては、層間絶縁膜3上に給電配線残渣1
4aが残っていることがある。
【0021】次に、保護膜13をプラズマCVD法等に
より堆積し、フォトプロセス並びにドライエッチング法
等により画素電極2の上部を開口するが、このとき同時
に、図4(c)に示すように、給電配線部分15におい
て層間絶縁膜3の一部を切断分離するように透明絶縁基
板1に至るまで除去することにより、従来の技術の場合
に層間絶縁膜3上に残った給電配線残渣14aを確実に
除去してしまう。このとき、層間絶縁膜3を透明絶縁基
板1に至るまで除去するドライエッチングにCF4 /O
2 ガスを用いると、層間絶縁膜3の除去が確実に行われ
る。
より堆積し、フォトプロセス並びにドライエッチング法
等により画素電極2の上部を開口するが、このとき同時
に、図4(c)に示すように、給電配線部分15におい
て層間絶縁膜3の一部を切断分離するように透明絶縁基
板1に至るまで除去することにより、従来の技術の場合
に層間絶縁膜3上に残った給電配線残渣14aを確実に
除去してしまう。このとき、層間絶縁膜3を透明絶縁基
板1に至るまで除去するドライエッチングにCF4 /O
2 ガスを用いると、層間絶縁膜3の除去が確実に行われ
る。
【0022】上記プロセスに示すように、ゲート電極/
配線4を陽極酸化するために設けたが、陽極酸化後には
不要となった給電配線14を除去するために、コンタク
トホール9を形成する際のドライエッチングによりまず
ゲート絶縁膜5を除去し、次いで、ソース電極/配線1
0とドレイン電極11とを分離するための開口部12を
形成するときエッチングにより給電配線14を除去し、
最後に画素電極2上に開口を形成する際のエッチングに
より層間絶縁膜3を透明絶縁基板1に至るまで除去し
て、層間絶縁膜3上の給電配線残渣14aをも確実に除
去する。すなわち、給電配線14を除去した後に、さら
に追加のエッチング工程を経ることにより、層間絶縁膜
3とともに給電配線残渣14aを確実に除去してしま
う。このように、層間絶縁膜3上に残る可能性のある給
電配線残渣14aを層間絶縁膜3の除去により確実に除
去してしまうので、ゲート電極/配線4どうし間の電気
的短絡を確実に無くすことができ、したがって、画像表
示した際の隣接ショートによる線欠陥の発生を確実に防
止することができる。
配線4を陽極酸化するために設けたが、陽極酸化後には
不要となった給電配線14を除去するために、コンタク
トホール9を形成する際のドライエッチングによりまず
ゲート絶縁膜5を除去し、次いで、ソース電極/配線1
0とドレイン電極11とを分離するための開口部12を
形成するときエッチングにより給電配線14を除去し、
最後に画素電極2上に開口を形成する際のエッチングに
より層間絶縁膜3を透明絶縁基板1に至るまで除去し
て、層間絶縁膜3上の給電配線残渣14aをも確実に除
去する。すなわち、給電配線14を除去した後に、さら
に追加のエッチング工程を経ることにより、層間絶縁膜
3とともに給電配線残渣14aを確実に除去してしま
う。このように、層間絶縁膜3上に残る可能性のある給
電配線残渣14aを層間絶縁膜3の除去により確実に除
去してしまうので、ゲート電極/配線4どうし間の電気
的短絡を確実に無くすことができ、したがって、画像表
示した際の隣接ショートによる線欠陥の発生を確実に防
止することができる。
【0023】なお、上記実施の形態では、層聞絶縁膜3
を酸化珪素としたが、追加エッチングで除去できる膜で
あれば、これ以外のものでも使用できることはいうまで
もない。
を酸化珪素としたが、追加エッチングで除去できる膜で
あれば、これ以外のものでも使用できることはいうまで
もない。
【0024】また、上記実施の形態では、ドライエッチ
ングにより追加エッチングを行っているが、層間絶縁膜
3を除去できるなら、ウェットエッチングでも適用でき
ることはいうまでもない。例えば、BHFエッチング液
を用いたウェットエッチング法でも層間絶縁膜3を透明
絶縁基板1に至るまで確実に除去することができる。
ングにより追加エッチングを行っているが、層間絶縁膜
3を除去できるなら、ウェットエッチングでも適用でき
ることはいうまでもない。例えば、BHFエッチング液
を用いたウェットエッチング法でも層間絶縁膜3を透明
絶縁基板1に至るまで確実に除去することができる。
【0025】また、上記実施の形態は、ゲート電極/配
線4どうしをつなぐ給電配線14に適用したものである
が、ソース電極/配線10どうしをつなぐ給電配線に上
記の方法を適用してもよく、同様の効果が得られる。
線4どうしをつなぐ給電配線14に適用したものである
が、ソース電極/配線10どうしをつなぐ給電配線に上
記の方法を適用してもよく、同様の効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ゲート
電極/配線を陽極酸化するためにゲート電極/配線どう
し間に設けた給電配線を除去するに当たり、給電配線を
エッチングにより除去した後、さらに追加のエッチング
によりゲート電極/配線下の層間絶縁膜をも除去し、層
間絶縁膜上の給電配線残渣を除去するようにしたもので
あるから、層間絶縁膜上の給電配線残渣は完全に除去さ
れることになり、ゲート電極/配線どうし間の電気的短
絡を確実に無くし、画像表示した際の隣接ショートによ
る線欠陥の発生を確実に防止することができる。
電極/配線を陽極酸化するためにゲート電極/配線どう
し間に設けた給電配線を除去するに当たり、給電配線を
エッチングにより除去した後、さらに追加のエッチング
によりゲート電極/配線下の層間絶縁膜をも除去し、層
間絶縁膜上の給電配線残渣を除去するようにしたもので
あるから、層間絶縁膜上の給電配線残渣は完全に除去さ
れることになり、ゲート電極/配線どうし間の電気的短
絡を確実に無くし、画像表示した際の隣接ショートによ
る線欠陥の発生を確実に防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタア
レイの概略構成を示す平面図である。
レイの概略構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A′線矢視の詳細断面図であ
る。
る。
【図3】実施の形態における薄膜トランジスタアレイの
給電配線部分を示す平面図である。
給電配線部分を示す平面図である。
【図4】図3におけるB−B′線矢視の断面図で、給電
配線の除去の過程を示す図である。
配線の除去の過程を示す図である。
【図5】従来の技術に係る薄膜トランジスタアレイの概
略構成を示す平面図である。
略構成を示す平面図である。
【図6】図5におけるC−C′線矢視の詳細断面図であ
る。
る。
【図7】従来の技術における薄膜トランジスタアレイの
給電配線部分を示す平面図である。
給電配線部分を示す平面図である。
【図8】図7におけるD−D′線矢視の断面図で、給電
配線の除去の過程を示す図である。
配線の除去の過程を示す図である。
1……透明絶縁基板 2……画素電極 3……層間絶縁膜 4……ゲート電極/配線 5……ゲート絶縁膜 6……真性半導体膜 7……パッシベーション膜 8……オーミックコンタクト半導体膜 9……コンタクトホール 10……ソース電極/配線 11……ドレイン電極 12……開口部 13……保護膜 14……給電配線 14a…給電配線残渣 15……給電配線部分
Claims (3)
- 【請求項1】 透明絶縁基板上に薄膜トランジスタと画
素電極とがマトリクス状に形成され、前記薄膜トランジ
スタにおけるゲート電極/配線どうし間にこのゲート電
極/配線を陽極酸化するために設けた共通配線からなる
給電配線への通電により前記ゲート電極/配線が陽極酸
化されており、陽極酸化により不要となった給電配線の
一部を切断分離するように除去してある薄膜トランジス
タアレイであって、前記給電配線の除去が前記透明絶縁
基板に至るまで行われていることを特徴とする薄膜トラ
ンジスタアレイ。 - 【請求項2】 薄膜トランジスタを操作するゲート電極
/配線どうし間にこのゲート電極/配線を陽極酸化する
ための共通配線の給電配線を設け、この給電配線への通
電により前記ゲート電極/配線を陽極酸化し、その後
に、エッチングにより前記給電配線をこの給電配線と透
明絶縁基板との間の層間絶縁膜まで除去し、さらに追加
のエッチングにより前記除去したゲート電極/配線の下
の層間絶縁膜を前記透明絶縁基板に至るまで除去するこ
とを特徴とする薄膜トランジスタアレイの製造方法。 - 【請求項3】 追加のエッチングにより層間絶縁膜を透
明絶縁基板に至るまで除去するのに、CF4 /O2 ガス
を使用したドライエッチング法、もしくは、BHFエッ
チング液を使用したウェットエッチング法を用いること
を特徴とする請求項2に記載の薄膜トランジスタアレイ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13331396A JPH09318973A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13331396A JPH09318973A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09318973A true JPH09318973A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15101769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13331396A Pending JPH09318973A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09318973A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100495702B1 (ko) * | 2001-04-13 | 2005-06-14 | 삼성에스디아이 주식회사 | 유기 전계 발광 표시 장치 및 그 제조 방법 |
JP2009182015A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 回路基板及び電子素子の製造方法並びに回路基板 |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP13331396A patent/JPH09318973A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100495702B1 (ko) * | 2001-04-13 | 2005-06-14 | 삼성에스디아이 주식회사 | 유기 전계 발광 표시 장치 및 그 제조 방법 |
US6958252B2 (en) | 2001-04-13 | 2005-10-25 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Flat panel display device and method of manufacturing the same |
US7264981B2 (en) | 2001-04-13 | 2007-09-04 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Flat panel display device and method of manufacturing the same |
US7319243B2 (en) | 2001-04-13 | 2008-01-15 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Flat panel display device and method of manufacturing the same |
JP2009182015A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 回路基板及び電子素子の製造方法並びに回路基板 |
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