JPH09318722A - モノパルス受信機 - Google Patents

モノパルス受信機

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JPH09318722A
JPH09318722A JP16053296A JP16053296A JPH09318722A JP H09318722 A JPH09318722 A JP H09318722A JP 16053296 A JP16053296 A JP 16053296A JP 16053296 A JP16053296 A JP 16053296A JP H09318722 A JPH09318722 A JP H09318722A
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JP
Japan
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signal
circuit
difference
sum
difference signal
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Application number
JP16053296A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Shimada
哲夫 島田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は長期に渡り、和信号の特性と、差信
号の特性とを完璧に近い状態に維持して、指向性空中線
を使用したモノパルス方式の測角特性を常に最適な状態
に維持するとともに、S/Nの低下を防止して高い追尾
性能を確保する。 【解決手段】 π/2回路7およびハイブリット回路8
によってハイブリット回路5から出力されるアジマス差
信号Δazと、エレベーション差信号Δelとをまとめて差
信号にした後、周波数fL2の局部発振信号と混合して周
波数fIF2 の差信号にするとともに、受信回路1のハイ
ブリット回路5から出力される和信号Σを周波数fL1の
局部発振信号と混合して周波数fIF1 の和信号Σにした
後、加算回路13によってこれら差信号と、和信号Σと
を加算して、図3に示す周波数帯域特性を持つ差和信号
にし、これを信号処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信衛星、航空
機、自動車などの移動体側に指向性空中線を向ける際に
使用されるモノパルス受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】指向性空中線の指向方向を通信衛星、航
空機、自動車などの移動体側に向けておく際には、ロー
ビング方式やモノパルス方式で、移動体から放射される
電波を受信し、この受信動作で得られた受信信号を利用
して、移動体の方向を検出し、空中線の指向方向を前記
移動体側に向けるようにしている。
【0003】特に、モノパルス方式を使用して自動追尾
を行なう方法は、レーダ信号のような単一パルスを受信
して得られた複数の受信信号の和信号、差信号の振幅、
位相情報から、移動体の方向に対する空中線の指向方向
誤差を瞬時に計算し、この指向方向誤差に応じた制御信
号で、空中線の指向方向を制御することができることか
ら、従来から良く使用されている。
【0004】図4はこのようなモノパルス方式で移動体
の自動追尾を行なうモノパルス受信機で使用される受信
回路部分の回路構成例を示すブロック図である。
【0005】この図に示す受信回路101は、アジマス
方向(水平方向)、エレベーション方向(垂直方向)に
2つずつ並べられた第1〜第4アンテナ102a〜10
2dと、前記第1〜第4アンテナ102a〜102dか
ら出力される4つの受信信号に対して、次式に示す演算
を行なってアジマス差信号Δaz、エレベーション差信号
Δel、和信号Σを求めるハイブリッド回路105とを備
えている。
【0006】 Δaz=(A+C)−(B+D) …(1) Δel=(A+B)−(C+D) …(2) Σ=(A+B+C+D) …(3) 但し、A:第1アンテナ102aの受信信号 B:第2アンテナ102bの受信信号 C:第3アンテナ102cの受信信号 D:第4アンテナ102dの受信信号 このような構成により、この受信回路101では、第1
〜第4アンテナ102a〜102dによって移動体から
の電波を各々、受信し、これによって得られた4つの受
信信号に対して、(1)式〜(3)式に示す演算を行な
って、アジマス差信号Δaz、エレベーション差信号Δe
l、和信号Σを求め、これらを図5に示す3系統方式の
信号処理回路106に供給する。
【0007】信号処理回路106は、予め設定されてい
る発振周波数で発振して局部発振信号を生成する局部発
振回路107と、この局部発振回路107から出力され
る局部発振信号と前記受信回路101のハイブリッド回
路105から出力されるアジマス差信号Δazとを混合し
てこのアジマス差信号Δazの周波数を中間周波数にする
第1混合回路108aと、前記局部発振回路107から
出力される局部発振信号と前記受信回路101のハイブ
リッド回路105から出力されるエレベーション差信号
Δelとを混合してこのエレベーション差信号Δelの周波
数を中間周波数にする第2混合回路108bと、前記局
部発振回路107から出力される局部発振信号と前記受
信回路101のハイブリッド回路105から出力される
和信号Σとを混合してこの和信号Σの周波数を中間周波
数にする第3混合回路108cと、制御端子に入力され
たAGC信号に応じた増幅率で、前記第1〜第3混合回
路108a〜108cから出力されるアジマス差信号Δ
az、エレベーション差信号Δel、和信号Σを各々、増幅
する第1〜第3増幅回路109a〜109cと、この第
3増幅回路109cから出力される和信号Σの利得を予
め設定されている値にするのに必要なAGC信号を生成
して、これを前記第1〜第3増幅回路109a〜109
cの制御端子に供給するAGC回路110と、前記第3
増幅回路109cから出力される和信号Σに基づき、前
記第1増幅回路109aから出力されるアジマス差信号
Δazを同期検波してアジマス誤差信号を生成する第1同
期検波回路111aと、前記第3増幅回路109cから
出力される和信号Σに基づき、前記第2増幅回路109
bから出力されるエレベーション差信号Δelを同期検波
してエレベーション誤差信号を生成する第2同期検波回
路111bとを備えている。
【0008】このような構成により、この信号処理回路
106では、前記受信回路101のハイブリッド回路1
05から出力されるアジマス差信号Δaz、エレベーショ
ン差信号Δel、和信号Σの各周波数を各々、下げるとと
もに、和信号Σの利得が一定値となるように、これらア
ジマス差信号Δaz、エレベーション差信号Δel、和信号
Σを各々、増幅した後、和信号Σに基づき、アジマス差
信号Δaz、エレベーション差信号Δelを各々、同期検波
して、アジマス誤差信号、エレベーション誤差信号を生
成し、これらアジマス誤差信号、エレベーション誤差信
号に基づき、アジマス駆動機構、エレベーション駆動機
構を各々、制御して、前記第1〜第4アンテナ102a
〜102dの指向方向を移動体側に向けさせる。
【0009】また、このような3系統方式の信号処理回
路106以外にも、例えば図6に示す2系統方式の信号
処理回路120や図7に示す1系統方式の信号処理回路
121も開発されている。
【0010】図6に示す信号処理回路120は、受信回
路101のハイブリッド回路105から出力されるエレ
ベーション差信号Δelの位相をπ/2だけずらすπ/2
回路122と、このπ/2回路122から出力されるエ
レベーション差信号Δelと前記受信回路101のハイブ
リッド回路105から出力されるアジマス差信号Δazと
をまとめて差信号を生成するハイブリッド回路123
と、予め設定されている発振周波数で発振して局部発振
信号を生成する局部発振回路124と、この局部発振回
路124から出力される局部発振信号と前記ハイブリッ
ド回路123から出力される差信号とを混合して、この
差信号の周波数を中間周波数にする第1混合回路125
aと、前記局部発振回路124から出力される局部発振
信号と前記受信回路101のハイブリッド回路105か
ら出力される和信号Σとを混合してこの和信号Σの周波
数を中間周波数にする第2混合回路125bと、制御端
子に入力されたAGC信号に応じた増幅率で、前記第
1、第2混合回路125a、125bから出力される差
信号、和信号Σを各々、増幅する第1、第2増幅回路1
26a、126bとを備えている。
【0011】さらに、この信号処理回路120は、前記
第2増幅回路126bから出力される和信号Σの利得を
予め設定されている値にするのに必要なAGC信号を生
成して、これを前記第1、第2増幅回路126a、12
6bの制御端子に供給するAGC回路127と、前記第
2増幅回路126bから出力される和信号Σに基づき、
前記第1増幅回路126aから出力される差信号中に含
まれているアジマス差信号Δazを同期検波してアジマス
誤差信号を生成する第1同期検波回路127aと、前記
第2増幅回路126bから出力される和信号Σの位相を
π/2だけずらすπ/2回路128と、このπ/2回路
128から出力される和信号Σに基づき、前記第1増幅
回路126aから出力される差信号中に含まれているエ
レベーション差信号Δelを同期検波してエレベーション
誤差信号を生成する第2同期検波回路127bとを備え
ている。
【0012】このような構成により、この信号処理回路
120では、前記受信回路101のハイブリッド回路1
05から出力されるエレベーション差信号Δelの位相を
π/2だけずらした後、このエレベーション差信号Δel
と前記受信回路101のハイブリッド回路105から出
力されるアジマス差信号Δazとをまとめて1つの差信号
を生成するとともに、この差信号の周波数と、前記受信
回路101のハイブリッド回路105から出力される和
信号Σの周波数とを各々下げて、和信号Σの利得が一定
値となるように、これら差信号、和信号Σを各々増幅す
る。
【0013】この後、和信号Σに基づき、前記差信号中
に含まれているアジマス差信号Δazを同期検波してアジ
マス誤差信号を生成するとともに、前記和信号Σの位相
をπ/2だけずらした後、前記差信号中に含まれるエレ
ベーション差信号Δelを同期検波して、エレベーション
誤差信号を生成し、これらアジマス誤差信号、エレベー
ション誤差信号に基づき、アジマス駆動機構、エレベー
ション駆動機構を各々、制御して、前記第1〜第4アン
テナ102a〜102dの指向方向を移動体側に向けさ
せる。
【0014】また、図7に示す信号処理回路121は、
受信回路101のハイブリッド回路105から出力され
るエレベーション差信号Δelの位相をπ/2だけずらす
π/2回路130と、このπ/2回路130から出力さ
れるエレベーション差信号Δelと前記受信回路101の
ハイブリッド回路105から出力されるアジマス差信号
Δazとをまとめて差信号を生成するハイブリッド回路1
31と、予め設定されている低い周波数の低周波信号を
生成する低周波発振回路132と、この低周波発振回路
132から出力される低周波信号に基づき、前記ハイブ
リッド回路131から出力される差信号を低い周波数で
変調する変調回路133と、この変調回路133から出
力される差信号と前記受信回路101のハイブリッド回
路105から出力される和信号Σとをまとめて差和信号
を生成するハイブリッド回路134と、予め設定されて
いる発振周波数で発振して局部発振信号を生成する局部
発振回路135と、この局部発振回路135から出力さ
れる局部発振信号と前記ハイブリッド回路134から出
力される差和信号とを混合して、この差和信号の周波数
を中間周波数にする混合回路136と、制御端子に入力
されたAGC信号に応じた増幅率で、前記混合回路13
6から出力される差和信号を増幅する増幅回路137と
を備えている。
【0015】さらに、この信号処理回路121は、前記
増幅回路137から出力される差和信号の利得を予め設
定されている値にするのに必要なAGC信号を生成し
て、これを前記増幅回路137の制御端子に供給するA
GC回路138と、前記増幅回路137から出力される
差和信号中に含まれている和信号Σを分離して抽出する
分離回路139と、この分離回路139から出力される
和信号Σに基づき、前記増幅回路137から出力される
差和信号中に含まれているアジマス差信号Δazを同期検
波して、低周波変調されたアジマス差信号Δazを抽出す
る第1同期検波回路140aと、前記増幅回路137か
ら出力される和信号Σの位相をπ/2だけずらすπ/2
回路141と、このπ/2回路141から出力される和
信号Σに基づき、前記増幅回路137から出力される差
和信号中に含まれているエレベーション差信号Δelを同
期検波して、低周波変調されたエレベーション差信号Δ
elを抽出する第2同期検波回路140bと、前記低周波
発振回路132から出力される低周波信号に基づき、前
記第1同期検波回路140aから出力されるアジマス差
信号Δazを同期検波してアジマス誤差信号を生成する第
3同期検波回路142aと、前記低周波発振回路132
から出力される低周波信号に基づき、前記第2同期検波
回路140bから出力されるエレベーション差信号Δel
を同期検波してエレベーション誤差信号を生成する第4
同期検波回路142bとを備えている。
【0016】このような構成により、この信号処理回路
121では、前記受信回路101のハイブリッド回路1
05から出力されるエレベーション差信号Δelの位相を
π/2だけずらした後、このエレベーション差信号Δel
と前記受信回路101のハイブリッド回路105から出
力されるアジマス差信号Δazとをまとめて1つの差信号
を生成するとともに、この差信号を低周波変調して、こ
の差信号と、前記受信回路101のハイブリッド回路1
05から出力される和信号Σとをまとめて差和信号を生
成する。
【0017】この後、この差和信号の周波数を下げると
ともに、この差和信号の利得を一定値にした後、この差
和信号中に含まれている和信号Σを分離して、この和信
号Σに基づき、前記差和信号中に含まれているアジマス
差信号Δazを同期検波して、低周波変調されたアジマス
差信号Δazを抽出するとともに、前記和信号Σをπ/2
だけずらした後、前記差和信号中に含まれるエレベーシ
ョン差信号Δelを同期検波して、低周波変調されたエレ
ベーション差信号Δelを抽出する。
【0018】次いで、差信号を低周波変調する際に使用
した低周波信号に基づき、上述した動作で抽出された、
低周波変調されたアジマス差信号Δazと、エレベーショ
ン差信号Δelを各々、同期検波して、アジマス誤差信号
と、エレベーション誤差信号とを生成し、これらアジマ
ス誤差信号、エレベーション誤差信号に基づき、アジマ
ス駆動機構、エレベーション駆動機構を各々、制御し
て、前記第1〜第4アンテナ102a〜102dの指向
方向を移動体側に向けさせる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のモノパルス受信機では、次に述べるような問題が
あった。
【0020】すなわち、図5に示す3系統方式の信号処
理回路106では、受信回路101のハイブリッド回路
105から出力されるアジマス差信号Δaz、エレベーシ
ョン差信号Δel、和信号Σを各々、混合処理、増幅処理
するようにしているので、これら3つの信号処理系の利
得特性および位相特性を合致させなければならない。こ
のため、製品を出荷する際、厳しい調整やエージングを
行ない、各信号処理処理系を構成する第1〜第3混合回
路108a〜108c、第1〜第3増幅回路109a〜
109c、第1、第2同期検波回路111a、111b
の各利得特性、各位相特性を各々、完全に合致させて、
長期に渡り、製品の安全性を確認した上でなければ、製
品を出荷することができないという問題があった。
【0021】さらに、信号処理回路106の設計や製作
が困難であるとともに、経年変化などによって各信号処
理処理系を構成する第1〜第3混合回路108a〜10
8c、第1〜第3増幅回路109a〜109c、第1、
第2同期検波回路111a、111bの各利得特性、各
位相特性がずれ易いため、定期的に、これらを調整し
て、各利得特性、各位相特性を合致させておかなければ
ならないという問題があった。
【0022】また、図6に示す2系統方式の信号処理回
路120や図7に示す1系統方式の信号処理回路121
では、図5に示す3系統方式の信号処理回路に比べて、
信号の処理系統数が少ない分だけ、各処理系統の特性を
合致させ易くなるものの、次に述べるような問題があっ
た。
【0023】まず、図6に示す2系統方式の信号処理回
路120では、π/2回路122とハイブリッド回路1
23とによってアジマス差信号Δazと、エレベーション
差信号Δelとを1つのまとめて差信号にした後、これを
混合処理、増幅処理した後、アジマス差信号Δazと、エ
レベーション差信号Δelとに分離して同期検波するよう
にしているので、図5に示す3系統方式の信号処理回路
106に比べてアジマス誤差信号、エレベーション誤差
信号のS/Nが3dB程度、低下してしまい、指向性誤
差が増大し易いという問題があった。
【0024】また、図7に示す1系統方式の信号処理回
路121では、π/2回路130とハイブリッド回路1
31とによってアジマス差信号Δazと、エレベーション
差信号Δelとを1つのまとめて差信号にした後、この差
信号と和信号Σとをまとめて図8に示す周波数帯域の差
和信号にして、これを混合処理、増幅処理した後、アジ
マス差信号Δazと、エレベーション差信号Δelとに分離
して、同期検波するようにしているので、図6に示す2
系統方式の信号処理回路120に比べてアジマス誤差信
号、エレベーション誤差信号のS/Nがさらに3dB程
度、低下してしまい、指向性誤差が増大し易いという問
題があった。
【0025】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、各信号処理系統の合致調整などを行なうことな
く、長期に渡り、和信号の特性と差信号の特性とを完璧
に近い状態に維持することができ、これによって指向性
空中線を使用したモノパルス方式の測角特性を常に最適
な状態に維持することができるとともに、S/Nの低下
を防止して高い追尾性能を確保することができるモノパ
ルス受信機を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるモノパルス受信機は、複数のアンテナ
によって電波を受信して得られた複数の受信信号の差信
号、和信号を生成して、電波の到来方向を判定するモノ
パルス受信機において、前記差信号、和信号を各々、相
互に異なる周波数の差信号、和信号に変換した後、これ
ら差信号、和信号を加算して差和信号にし、1系統方式
で信号処理を行ない、次いで、この信号処理で得られた
差和信号を2つに分けた後、一方の差和信号、他方の差
和信号を各々、元の周波数の差信号、和信号にして、こ
れら差信号、和信号に基づき、誤差信号を生成すること
を特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1は本発明によるモノパルス受信機の一
形態例で使用される受信回路の一例を示すブロック図、
図2はこのモノパルス受信機の一形態例で使用される信
号処理回路の一例を示すブロック図である。
【0029】図1に示す受信回路1は、アジマス方向
(水平方向)、エレベーション方向(垂直方向)に2つ
ずつ並べられた第1〜第4アンテナ2a〜2dと、第1
〜第4アンテナ2a〜2dから出力される4つの受信信
号に対して、次式に示す演算を行なってアジマス差信号
Δaz、エレベーション差信号Δel、和信号Σを求めるハ
イブリッド回路5とを備えている。
【0030】 Δaz=(A+C)−(B+D) …(4) Δel=(A+B)−(C+D) …(5) Σ=(A+B+C+D) …(6) 但し、A:第1アンテナ2aの受信信号 B:第2アンテナ2bの受信信号 C:第3アンテナ2cの受信信号 D:第4アンテナ2dの受信信号 このような構成により、この受信回路1では、第1〜第
2アンテナ2a〜2dによって移動体からの電波を各々
受信し、これによって得られた4つの受信信号に対して
(4)式〜(6)式に示す演算を行なって、アジマス差
信号Δaz、エレベーション差信号Δel、和信号Σを求
め、これらを図2に示す1系統方式の信号処理回路6に
供給する。
【0031】この信号処理回路6は、受信回路1のハイ
ブリッド回路5から出力されるエレベーション差信号Δ
elの位相をπ/2だけずらすπ/2回路7と、このπ/
2回路7から出力されるエレベーション差信号Δelと前
記受信回路1のハイブリッド回路5から出力されるアジ
マス差信号Δazとをまとめて差信号を生成するハイブリ
ッド回路8と、周波数fL2の局部発振信号を発生する第
1差信号用局部発振回路9と、この第1差信号用局部発
振回路9から出力される局部発振信号と前記ハイブリッ
ド回路8から出力される差信号とを混合して、この差信
号の周波数を中間周波数fIF2 にする第1差信号用混合
回路10と、周波数fL1の局部発振信号を発生する第1
和信号用局部発振回路11と、この第1和信号用局部発
振回路11から出力される局部発振信号と前記受信回路
1のハイブリッド回路5から出力される和信号Σとを混
合して、この和信号Σの周波数を中間周波数fIF1 にす
る第1和信号用混合回路12と、この第1和信号用混合
回路12から出力される和信号Σと前記第1差信号用混
合回路10から出力される差信号とを加算して差和信号
を生成する加算回路13と、2つの周波数帯域を通過さ
せるのに充分な広帯域特性および直線的な位相特性を持
ち、制御端子に入力されたAGC信号に応じた増幅率で
前記加算回路13から出力される差和信号を増幅するI
F増幅回路14とを備えている。
【0032】さらに、この信号処理回路6は、前記IF
増幅回路14から出力される差和信号を周波数領域上で
差信号と和信号とに分けて2つの差和信号にする分配回
路15と、周波数fL3の局部発振信号を発生する第2和
信号用局部発振回路16と、この第2和信号用局部発振
回路16から出力される局部発振信号と前記分配回路1
5から出力される差和信号とを混合して、この差和信号
中に含まれている和信号の周波数を元の周波数に戻す第
2和信号用混合回路17と、この第2和信号用混合回路
17から出力される和信号を整流するダイオード18
と、このダイオード18によって整流された和信号の利
得を予め設定されている値にするのに必要なAGC信号
を生成して、これを前記IF増幅回路14の制御端子に
供給するAGC回路19と、周波数fL4の局部発振信号
を発生する第2差信号用局部発振回路20と、この第2
差信号用局部発振回路20から出力される局部発振信号
と前記分配回路15から出力される差和信号とを混合し
て、この差和信号中に含まれる差信号の周波数を元の周
波数に戻す第2差信号用混合回路21と、この第2差信
号用混合回路21から出力される差信号をアジマス差信
号Δazとエレベーション差信号Δelとに分離するハイブ
リッド回路22と、前記第2和信号用混合回路17から
出力される和信号に基づき前記ハイブリッド回路22か
ら出力されるアジマス差信号Δazを同期検波してアジマ
ス誤差信号を生成する第1同期検波回路23aと、前記
ハイブリッド回路22から出力される和信号Σの位相を
π/2だけずらすπ/2回路24と、前記第2和信号用
混合回路17から出力される和信号に基づき前記π/2
回路24から出力されるエレベーション差信号Δelを同
期検波してエレベーション誤差信号を生成する第2同期
検波回路23bとを備えている。
【0033】このような構成により、この信号処理回路
6では、前記受信回路1のハイブリッド回路5から出力
されるエレベーション差信号Δelの位相をπ/2だけず
らした後、このエレベーション差信号Δelと前記受信回
路1のハイブリッド回路5から出力されるアジマス差信
号Δazとをまとめて1つの差信号を生成するとともに、
この差信号を周波数fL2の局部発振信号と混合して中間
周波数fIF2 の差信号にし、さらに前記受信回路1のハ
イブリッド回路5から出力される和信号Σを周波数fL1
の局部発振信号と混合して中間周波数fIF1 の和信号Σ
にし、これらを加算して、図3に示す周波数帯域特性を
持つ差和信号を生成する。
【0034】次いで、IF増幅回路14によって前記差
和信号の利得が一定値となるように増幅した後、これを
2つに分配して一方の差和信号中に含まれている和信号
Σを周波数fL3の局部発振信号と混合して元の周波数に
戻し、これを和信号としてアジマス駆動機構、エレベー
ション駆動機構に供給する。
【0035】さらに、他方の差和信号中に含まれている
差信号を周波数fL4の局部発振信号と混合して元の周波
数に戻して和信号を生成した後、この和信号に基づき前
記差和信号中に含まれているアジマス差信号Δazを同期
検波して、アジマス誤差信号を生成するとともに、前記
差和信号中に含まれているエレベーション差信号Δelの
位相をπ/2だけずらして元の位相にした後、前記和信
号に基づき前記エレベーション差信号Δelを同期検波し
て、エレベーション誤差信号を生成し、これらアジマス
誤差信号、エレベーション誤差信号に基づきアジマス駆
動機構、エレベーション駆動機構を各々、制御して、前
記第1〜第4アンテナ2a〜2dの指向方向を移動体側
に向けさせる。
【0036】このように、この形態例においては、受信
回路1のハイブリッド回路5から出力されるアジマス差
信号Δazと、エレベーション差信号Δelと、和信号Σと
を1つにまとめて、IF増幅回路14で増幅するように
しているので、各信号処理系統の合致調整などを行なう
ことなく、長期に渡り和信号の利得特性、位相特性と、
差信号の利得特性、位相特性とを完璧に近い状態に維持
することができ、これによって指向性空中線を使用した
モノパルス方式の測角特性を常に最適な状態に維持する
ことができる。
【0037】また、この形態例では、1系統方式で信号
を処理するようにしているので、装置全体を簡素化し
て、装置全体をコンパクトにすることができるととも
に、装置の低価格化を達成することができる。
【0038】さらに、この形態例では、π/2回路7お
よびハイブリッド回路8によって受信回路1のハイブリ
ッド回路5から出力されるアジマス差信号Δazと、エレ
ベーション差信号Δelとをまとめて差信号にした後、周
波数fL2の局部発振信号と混合して周波数fIF2 の差信
号にするとともに、受信回路1のハイブリッド回路5か
ら出力される和信号Σを周波数fL1の局部発振信号と混
合して周波数fIF1 の和信号Σにした後、加算回路13
によってこれら差信号と、和信号Σとを加算して、図3
に示す周波数帯域特性を持つ差和信号にし、IF増幅回
路14によってこの差和信号を増幅するようにしている
ので、差信号と、和信号Σとが周波数帯域上で干渉しな
いようにして、充分なアイソレーション特性を確保し、
従来の2系統方式の信号処理回路と同じ程度のS/Nを
確保して、高い追尾性能を確保することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
信号処理系統の合致調整などを行なうことなく、長期に
渡り、和信号の特性と、差信号の特性とを完璧に近い状
態に維持することができ、これによって指向性空中線を
使用したモノパルス方式の測角特性を常に最適な状態に
維持することができるとともに、S/Nの低下を防止し
て高い追尾性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモノパルス受信機の一形態例で使
用される受信回路の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明によるモノパルス受信機の一形態例で使
用される信号処理回路の一例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す加算回路から出力される差和信号の
周波数帯域特性例を示す模式図である。
【図4】従来から知られているモノパルス受信機で使用
される受信回路の一例を示すブロック図である。
【図5】従来から知られているモノパルス受信機で使用
される3系統方式の信号処理回路の一例を示すブロック
図である。
【図6】従来から知られているモノパルス受信機で使用
される2系統方式の信号処理回路の一例を示すブロック
図である。
【図7】従来から知られているモノパルス受信機で使用
される1系統方式の信号処理回路の一例を示すブロック
図である。
【図8】図7に示すハイブリッド回路から出力される差
和信号の周波数帯域特性例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…受信回路、2a〜2d…第1〜第4アンテナ、3…
ハイブリッド回路、4a〜4d…第1〜第4ダイプレク
サ回路、5…ハイブリッド回路、6…信号処理回路、7
…π/2回路、8…ハイブリッド回路、9…第1差信号
用局部発振回路、10…第1差信号用混合回路、11…
第1和信号用局部発振回路、12…第1和信号用混合回
路、13…加算回路、14…IF増幅回路、15…分配
回路、16…第2和信号用局部発振回路、17…第2和
信号用混合回路、18…ダイオード、19…AGC回
路、20…第2差信号用局部発振回路、21…第2差信
号用混合回路、22…ハイブリッド回路、23a…第1
同期検波回路、23b…第2同期検波回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナによって電波を受信して
    得られた複数の受信信号の差信号、和信号を生成して、
    電波の到来方向を判定するモノパルス受信機において、 前記差信号、和信号を各々、相互に異なる周波数の差信
    号、和信号に変換した後、これら差信号、和信号を加算
    して差和信号にし、1系統方式で信号処理を行ない、 次いで、この信号処理で得られた差和信号を2つに分け
    た後、一方の差和信号、他方の差和信号を各々、元の周
    波数の差信号、和信号にして、これら差信号、和信号に
    基づき、誤差信号を生成することを特徴とするモノパル
    ス受信機。
JP16053296A 1996-05-31 1996-05-31 モノパルス受信機 Pending JPH09318722A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544526A (ja) * 1999-05-17 2002-12-24 タレス 目標の追尾に特に応用される電磁誘導方法及びその装置
JP2005337765A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Nec Engineering Ltd モノパルス追尾方式
JP2010014433A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導装置

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