JP2002090436A - 無線方向探知機 - Google Patents

無線方向探知機

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JP2002090436A
JP2002090436A JP2000286666A JP2000286666A JP2002090436A JP 2002090436 A JP2002090436 A JP 2002090436A JP 2000286666 A JP2000286666 A JP 2000286666A JP 2000286666 A JP2000286666 A JP 2000286666A JP 2002090436 A JP2002090436 A JP 2002090436A
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JP
Japan
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signal
output
input
calibration signal
switch
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JP2000286666A
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English (en)
Inventor
Morihiro Okazaki
守宏 岡崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直面内は広いビーム幅の指向性を持ち、水
平面内は無指向性の方探用空中線素子にて、全方位から
の受信可能レベル以上の近距離から遠距離までの到来信
号を受信するため、複数の同一周波数の到来信号による
混信が起きやすく、特に同一方向で近距離より遠距離か
ら強い受信信号がある混信の場合、無線方向探知機を用
いた電波監視の業務上必要な近距離の監視範囲からの受
信信号の復調音を聞くことも難しいという問題点があっ
た。 【解決手段】 円周上に配置された方探用空中線素子の
中心上部に、垂直面内は所定の下向きの狭いビーム幅の
指向性を持つ聴音用補助空中線素子を設け、混信時に音
声復調を聴音用補助空中線素子からの受信信号に切り替
えることにより、近距離からの到来波の復調音をより強
い音で聞くことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は任意の方向より到
来する電波の到来方向を検出する無線方向探知機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の無線方向探知機の構成図で
あり、図4はこの無線方向探知機の方探用空中線素子の
配置図である。図9において、1は、垂直面内は広いビ
ーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性の第1から
第n(nは4以上の整数。以下同様。)番目の方探用空
中線素子、2はこれらの方探用空中線素子1の出力端に
それぞれ接続され、上記方探用空中線素子1から受信し
た信号と校正信号のどちらか一方に切り替えるための第
1から第n番目の校正信号切替器、3はこれらの校正信
号切替器2にそれぞれ接続され、受信した信号を増幅す
るための第1から第n番目のRF増幅器、4はこれらR
F増幅器3にそれぞれ接続され、距離が離れた間を信号
伝達するための第1から第n番目のRF同軸ケーブル、
5はこれらのRF同軸ケーブル4にそれぞれ対応して接
続され、信号をレベル変換・周波数変換するための第1
から第n番目の方探用受信機、6はこれらの方探用受信
機6の中間周波数段の出力を共に入力し、n個の各チャ
ンネル間の信号の相対位相関係を検出するための位相検
出回路、7は同様に上記方探用受信機5の中間周波数段
の出力を共に入力し、n個の各チャンネル間の信号の相
対振幅関係を検出するための振幅検出回路、8は上記位
相検出回路6及び振幅検出回路7のチャンネル間の信号
の相対位相及び振幅差の検出信号出力を処理し、方位情
報を算出するための信号処理器、24は上記方探用受信
機5の中間周波数帯の信号出力を共に入力し、n個のチ
ャンネルの信号から1つだけ信号を選択するn個の入力
端を持つチャンネル切替器、10は上記チャンネル切替
器24に接続され、中間周波数に変換された受信信号の
電界強度レベルを計る電界強度レベル検出回路、11は
上記チャンネル切替器9に接続され、中間周波数に変換
された受信信号の音声を復調するための音声復調器、1
2は校正信号をつくるための校正信号発生器、13はこ
の校正信号発生器12に接続され、距離が離れた間を信
号伝達するための1本のRF同軸ケーブル、32はこの
RF同軸ケーブル13に接続され、入力された信号をn
個の出力に分配し、上記第1から第n番目の校正信号切
替器2に入力するための校正信号分配器である。
【0003】図4において、1は図9のn個の方探用空
中線素子1に対応した水平面内の円周上に配列された方
探用空中線素子、17はこのn個の方探用空中線素子1
を固定するための支柱である。
【0004】次に、動作について説明する。受信信号の
到来方向の算出に先立ち、各受信系の位相・振幅ばらつ
きを補正するための校正が実施される。受信信号と同一
周波数のCW波の校正信号が上記校正信号発生器12よ
り出力され、RF同軸ケーブル13を介して、校正信号
分配器32に入力され、等位相・等振幅の信号に分配さ
れた後、校正信号切替器2にそれぞれ入力される。上記
校正信号切替器2に入力された校正信号は、校正時には
上記RF増幅器3で増幅された後、RF同軸ケーブル4
側に出力され、外部到来信号と同様に方探用受信機5に
入力される。
【0005】上記方探用受信機5より中間周波数に変換
され出力された校正信号はそれぞれ分配され、上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7に入力される。上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7より出力された検出信号
は上記信号処理器8に入力され、それぞれの受信系チャ
ンネル間の位相ずれ及び振幅ずれの補正データが求めら
れる。また、電界強度の算出に用いる受信系の利得補正
のため、上記校正信号入力時、上記方探用受信機5の中
間周波数帯信号出力の一部はそれぞれ分配され、チャン
ネル切替器24に入力する。
【0006】チャンネル切替器24にて第1から第n番
目の入力信号を順次切り替え、電界強度レベル検出回路
10に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が順次出
力される。出力された検出電圧は信号処理器8に入力さ
れ、電界強度算出の基準値として使用される。
【0007】次に受信信号の電界強度レベルが一番大き
いチャンネルを決める作業を行う。外部空間より到来し
た信号の電波は、到来方向にかかわらず、支柱17の周
囲に円周上に配置されたn個の無指向性の方探用空中線
素子1すべてに到来角に対応する位相差で入力され、そ
れぞれに接続された校正信号切替器2を介して、RF増
幅器3に入力し、増幅された後、RF同軸ケーブル4に
出力される。このRF同軸ケーブル4を通過したそれぞ
れの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増幅及び
中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力される。
【0008】上記第1から第n番目の方探用受信機5か
らの出力された信号は分配され、チャンネル切替器24
に入力する。チャンネル切替器24にて第1から第n番
目の入力信号を順次切り替え、電界強度レベル検出回路
10に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が順次出
力される。出力された検出電圧は信号処理器8に入力さ
れ、補正データを加え、電界強度が算出され、一番電界
強度が大きいチャンネルが決められる。
【0009】最後に受信信号の到来方向の算出を行うと
共に、受信信号の音声復調を行う。外部空間より到来し
た信号の電波は、n個のすべての方探用空中線素子1
に、到来角に対応する位相差で入力され、それぞれに接
続された校正信号切替器2を介して、RF増幅器3に入
力し、増幅された後、RF同軸ケーブル4に出力され
る。このRF同軸ケーブル4を通過したそれぞれの受信
信号は、方探用受信機5に入力され、増幅及び中間周波
数帯信号へ周波数変換された後、出力される。
【0010】上記第1から第n番目の方探用受信機5か
らの出力された信号は分配され、位相検出回路6及び振
幅検出回路7に、それぞれ入力され、第1からn番目の
チャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差に対応した
検出信号が出力される。上記位相検出回路6及び振幅検
出回路7より出力された検出信号は信号処理器8に入力
され、この検出信号より求めた第1からn番目のチャン
ネル間の信号の相対的な位相、振幅差に、校正にて求め
られたそれぞれの受信系チャンネル間の位相ずれ及び振
幅ずれの補正データを加え、正しい第1からn番目のチ
ャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差を算出する。
【0011】この各チャンネル間の信号の相対的な位
相、振幅差データよりデジタルビームホーミングまたは
MUSIC(Multiple Signal Classification)の手法にて受
信信号の到来方向の算出が実施される。また、上記第1
から第n番目の方探用受信機5の中間周波数帯信号出力
の一部はそれぞれ分配され、チャンネル切替器24に入
力する。チャンネル切替器24では予め測定にて決めら
れた一番電界強度レベルが大きいチャンネルを選択さ
れ、そのチャンネルの受信信号が電界強度レベル検出回
路10に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が出力
される。出力された検出電圧は信号処理器8に入力さ
れ、電界強度が算出される。さらに、チャンネル切替器
24の出力の一部は分配され、音声復調器11に入力さ
れ、受信信号の音声の復調が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線方向探知機
は、以上のように、垂直面内は広いビーム幅の指向性を
持ち、水平面内は無指向性の方探用空中線素子にて、全
方位からの受信可能レベル以上の近距離から遠距離まで
の到来信号を受信するため、複数の同一周波数の到来信
号による混信が起きやすく、特に同一方向で近距離より
遠距離から強い受信信号がある混信の場合、無線方向探
知機を用いた電波監視の業務上必要な近距離の監視範囲
からの受信信号の復調音を聞くことも難しいという問題
点があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、円周上に配置されたn個の方探用
空中線素子の中心上部に、聴音用補助空中線素子を設
け、近距離より遠距離から強い受信信号がある混信の場
合、この聴音用補助空中線素子からの受信信号を用い
て、近距離からの信号の音声復調を行う無線方向探知機
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による無線方
向探知機は、円周上に配置されたn個の方探用空中線素
子の中心上部に設置された、垂直面内は所定の下向きの
狭いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性の聴
音用補助空中線素子と、上記聴音用補助空中線素子に接
続され、入力を聴音用補助空中線素子からの受信信号と
校正信号分配器の(n+1)番目の出力からの校正信号
のどちらか一方に切り替えるための第(n+1)番目の
校正信号切替器と、上記第(n+1)番目の校正信号切
替器の出力端子に接続され、受信した信号を増幅するた
めの第(n+1)番目のRF増幅器と、上記第(n+
1)番目のRF増幅器の出力端に接続される受信信号伝
送用の第(n+1)番目のRF同軸ケーブルと、上記第
(n+1)番目のRF同軸ケーブルの出力端に入力端が
接続され、出力端が上記チャンネル切替器に接続され
た、信号のレベル変換と周波数変換をするための聴音用
受信機から構成したものである。
【0015】また、第2の発明による無線方向探知機
は、第1から第n番目のRF増幅器とRF同軸ケーブル
の間に設けた、入力端がRF増幅器出力端、出力端の一
方が上記RF同軸ケーブルにそれぞれ接続する第1から
第n番目の2分配器と、上記n個の2分配器のもう一方
の出力端に接続し、n個の受信信号から1つを選択する
n個の入力端を持つ第2のチャンネル切替器と、円周上
に配置されたn個の方探用空中線素子の中心上部に設置
された、垂直面内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平
面内は無指向性の聴音用補助空中線素子と、上記聴音用
補助空中線素子に接続され、入力を聴音用補助空中線素
子からの受信信号と校正信号分配器の(n+1)番目の
出力からの校正信号のどちらか一方に切り替えるための
第(n+1)番目の校正信号切替器と、上記第(n+
1)番目の校正信号切替器の出力端子に接続され、受信
した信号を増幅するための第(n+1)番目のRF増幅
器と、入力端の一方が上記第(n+1)番目のRF増幅
器の出力端、入力端のもう一方が上記第2のチャンネル
切替器の出力端に接続され、両者の受信信号を所定の位
相関係にて合成する合成回路と、上記合成回路の出力端
子に接続される受信信号伝送用の第(n+1)番目のR
F同軸ケーブルと、上記第(n+1)番目のRF同軸ケ
ーブルの出力端に入力端が接続され、出力端が(n+
1)個の入力端を持つ第1のチャンネル切替器に接続さ
れた、信号のレベル変換と周波数変換をするための聴音
用受信機から構成したものである。
【0016】また、第3の発明による無線方向探知機
は、円周上に配置されたn個の方探用空中線素子の中心
上部に設置された、垂直面内は広いビーム幅の指向性を
持ち、水平面内は無指向性の聴音用補助空中線素子と、
上記聴音用補助空中線素子に接続され、入力を聴音用補
助空中線素子からの受信信号と上記校正信号分配器の
(n+1)番目の出力からの校正信号のどちらか一方に
切り替えるための第(n+1)番目の校正信号切替器
と、上記第(n+1)番目の校正信号切替器の出力端子
に接続され、受信した信号を増幅するための第(n+
1)番目のRF増幅器と、上記第(n+1)番目のRF
増幅器の出力端に接続される受信信号伝送用の第(n+
1)番目のRF同軸ケーブルと、上記第(n+1)番目
のRF同軸ケーブルの出力端に入力端が接続された、信
号のレベル変換と周波数変換をするための聴音用受信機
と、入力端がn個の入力端を持つチャンネル切替器の出
力端に接続し、2個の出力端を持つ第1の切替スイッチ
と、入力端の一方が上記聴音用受信機の出力端に、入力
端のもう一方が上記第1の切替スイッチの一方の出力端
に接続され、両者の受信信号を所定の位相関係にて合成
する合成回路と、2個の入力端を持ち、一方が上記合成
回路の出力端と、もう一方が上記第1の切替スイッチの
もう一方の出力端に接続し、出力端が上記音声復調器と
接続された第2の切替スイッチから構成したものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図であり、図2は図1の空中線
を鉄塔上に設置し、近距離からの到来波を受信した場合
を示す図で、図3は図1の空中線を鉄塔上に設置し、遠
距離からの到来波を受信した場合を示す図で、図4はこ
の無線方向探知器の方探用空中線素子の配置図である。
図1において、1〜8、10〜13は図9と同一であ
り、9は(n+1)個のチャンネルの信号から1つだけ
信号を選択するチャンネル切替器、14は上記RF同軸
ケーブル13に接続され、入力された信号を(n+1)
個の出力に分配し、上記第1から第(n+1)番目の校
正信号切替器2に入力するための校正信号分配器、15
は上記円周上に配置されたn個の方探用空中線素子1の
中心上部に設置された、垂直面内は所定の下向きの狭い
ビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性の聴音用
補助空中線素子、16は、上記第(n+1)番目の校正
信号分配器2、RF増幅器3、RF同軸ケーブル4を介
して上記聴音用補助空中線素子15に接続される、信号
のレベル変換と周波数変換をするための聴音用受信機で
ある。
【0018】図2において、1,15は図1と同一で、
17は上記円周上に配置されたn個の方探用空中線素子
1と中心上部に設置された聴音用補助空中線素子15を
保持するための空中線支柱、18は上記空中線支柱を設
置している鉄塔、19は上記方探用空中線素子1の垂直
面内の広いビーム幅の指向性を持つアンテナパターン、
20は上記聴音用補助空中線素子15の垂直面内に所定
の下向きの狭いビーム幅の指向性を持つアンテナパター
ン、21は下向きの大きな仰角θn方向から入射する近
距離からの到来波である。
【0019】図3において、1,15は図1と同一で、
17〜20は図2と同一であり、22は下向きの小さな
仰角θf方向から入射する近距離からの到来波である。
【0020】次に、動作について説明する。受信信号の
到来方向の算出に先立ち、各受信系の位相・振幅ばらつ
きを補正するための校正が実施される。受信信号と同一
周波数のCW波の校正信号が上記校正信号発生器12よ
り出力され、RF同軸ケーブル13を介して、校正信号
分配器14に入力され、等位相・等振幅の(n+1)個
の信号に分配された後、校正信号切替器2にそれぞれ入
力される。上記校正信号切替器2に入力された校正信号
は、校正時には上記RF増幅器3で増幅された後、RF
同軸ケーブル4側に出力され、外部到来信号と同様に方
探用受信機5及び聴音用受信機16に入力される。
【0021】上記方探用受信機5より中間周波数に変換
され出力された校正信号はそれぞれ分配され、上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7に入力される。上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7より出力された検出信号
は上記信号処理器8に入力され、それぞれの受信系チャ
ンネル間の位相ずれ及び振幅ずれの補正データが求めら
れる。
【0022】また、電界強度の算出に用いる受信系の利
得補正のため、上記校正信号入力時、上記方探用受信機
5の中間周波数帯信号出力のそれぞれ分配された一部及
び上記聴音用受信機16の中間周波数帯信号出力は、チ
ャンネル切替器9に入力する。チャンネル切替器9にて
第1から第(n+1)番目の入力信号を順次切り替え、
電界強度レベル検出回路10に入力し、入力レベルに対
応した検出電圧が順次出力される。出力された検出電圧
は信号処理器8に入力され、電界強度算出の基準値とし
て使用される。
【0023】次に受信信号の電界強度レベルが一番大き
いチャンネルを決める作業を行う。外部空間より到来し
た信号の電波は、到来方向にかかわらず、支柱17の周
囲に円周上に配置されたn個の無指向性の方探用空中線
素子1すべてに到来角に対応する位相差で入力され、そ
れぞれに接続された校正信号切替器2を介して、RF増
幅器3に入力し、増幅された後、RF同軸ケーブル4に
出力される。
【0024】このRF同軸ケーブル4を通過したそれぞ
れの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増幅及び
中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力される。
上記第1から第n番目の方探用受信機5からの出力され
た信号は分配され、チャンネル切替器9に入力する。チ
ャンネル切替器9にて第1から第n番目の入力信号を順
次切り替え、電界強度レベル検出回路10に入力し、入
力レベルに対応した検出電圧が順次出力される。出力さ
れた検出電圧は信号処理器8に入力され、補正データを
加え、電界強度が算出され、一番電界強度が大きいチャ
ンネルが決められる。
【0025】次に受信信号の到来方向の算出を行う。外
部空間より到来した信号の電波は、n個のすべての方探
用空中線素子1に、到来角に対応する位相差で入力さ
れ、それぞれに接続された校正信号切替器2を介して、
RF増幅器3に入力し、増幅された後、RF同軸ケーブ
ル4に出力される。このRF同軸ケーブル4を通過した
それぞれの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増
幅及び中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力さ
れる。
【0026】上記第1から第n番目の方探用受信機5か
らの出力された信号は分配され、位相検出回路6及び振
幅検出回路7に、それぞれ入力され、第1からn番目の
チャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差に対応した
検出信号が出力される。上記位相検出回路6及び振幅検
出回路7より出力された検出信号は信号処理器8に入力
され、この検出信号より求めた第1からn番目のチャン
ネル間の信号の相対的な位相、振幅差に、校正にて求め
られたそれぞれの受信系チャンネル間の位相ずれ及び振
幅ずれの補正データを加え、正しい第1からn番目のチ
ャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差を算出する。
【0027】この各チャンネル間の信号の相対的な位
相、振幅差データよりデジタルビームホーミングまたは
MUSIC(Multiple Signal Classification)の手法にて受
信信号の到来方向の算出が実施される。また、上記第1
から第n番目の方探用受信機5の中間周波数帯信号出力
の一部はそれぞれ分配され、チャンネル切替器9に入力
する。チャンネル切替器9では予め測定にて決められた
一番電界強度レベルが大きいチャンネルを選択され、そ
のチャンネルの受信信号が電界強度レベル検出回路10
に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が出力され
る。出力された検出電圧は信号処理器8に入力され、電
界強度が算出される。
【0028】さらに、同時に受信信号の音声復調を行
う。一番電界強度レベルが大きいチャンネルが選択され
たチャンネル切替器9の出力の一部は分配され、音声復
調器11に入力され、受信信号の音声の復調が行われ
る。この時、図2及び図3に示すように、方探用空中線
素子1の垂直面内の広いビーム幅の指向性を持つアンテ
ナパターン19により、近距離からの到来波21も遠距
離からの到来波22もアンテナ利得が大きく変わらない
ため、電界強度レベルが同等な両者の到来波を受信した
場合、復調した音声は混信し、内容の確認が困難にな
る。
【0029】この時、無線方向探知機を用いた電波監視
の業務上必要な近距離の監視範囲からの受信信号の復調
音を聞くために、上記チャンネル切替器9で選択する信
号入力端を第(n+1)番目の端子に切り換える。これ
により上記聴音用補助空中線素子15から入力し、聴音
用受信機16にて中間周波数の信号に変換された受信信
号はチャンネル切替器9を介して、音声復調器11に入
力される。
【0030】聴音用補助空中線素子15のアンテナパタ
ーン20は図2に示すように、垂直面内は所定の下向き
の狭いビーム幅の指向性を持つため、図2に示す近距離
からの到来波21に対しては高い利得を持つが、図3に
示す遠距離からの到来波22に対しては低い利得にな
り、近距離からの到来波21の復調音をより強い音で聞
くことが可能になる。
【0031】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2を示す構成図であり、図6は図5の空中線を鉄塔上
に設置し、近距離からの到来波を受信した場合を示す図
で、図7は図5の空中線を鉄塔上に設置し、遠距離から
の到来波を受信した場合を示す図である。図5におい
て、1〜14、16は図1と同一であり、23は上記n
個のRF増幅器3の出力とRF同軸ケーブル4の間に設
置した第1から第n番目の2分配器であり、24は上記
n個の2分配器23の出力信号が入力され、1つの信号
を選択し出力する第2のチャンネル切替器、25は上記
円周上に配置されたn個の方探用空中線素子1の中心上
部に設置された、垂直面内は広いビーム幅の指向性を持
ち、水平面内は無指向性の聴音用補助空中線素子、26
は上記聴音用補助空中線素子25の接続する第(n+
1)番目の校正信号切替器2とRF増幅器3を通った受
信信号と上記第2のチャンネル切替器24からの信号を
所定の位相関係にて合成する合成回路、27は上記合成
回路26の出力端に接続し、片側が上記聴音用受信機1
6に接続するRF同軸ケーブルである。図6において、
1,17〜19,21は図2と同一で、25は図5と同
一で、28は上記聴音用補助空中線素子25の垂直面内
に広いビーム幅の指向性を持つアンテナパターンであ
る。図7において、1,17〜19,22は図3と同一
で、25は図5と同一で、28は図6と同一である。
【0032】次に、動作について説明する。受信信号の
到来方向の算出に先立ち、各受信系の位相・振幅ばらつ
きを補正するための校正が実施される。受信信号と同一
周波数のCW波の校正信号が上記校正信号発生器12よ
り出力され、RF同軸ケーブル13を介して、校正信号
分配器14に入力され、等位相・等振幅の(n+1)個
の信号に分配された後、校正信号切替器2にそれぞれ入
力される。上記第1から第(n+1)番目の校正信号切
替器2に入力された校正信号は、校正時には上記RF増
幅器3で増幅された後、2分配器23に入力される。
【0033】上記2分配器23の一方の出力はRF同軸
ケーブル4側に出力され、外部到来信号と同様に方探用
受信機5に入力される。上記方探用受信機5より中間周
波数に変換され出力された校正信号はそれぞれ分配さ
れ、上記位相検出回路6及び振幅検出回路7に入力され
る。上記位相検出回路6及び振幅検出回路7より出力さ
れた検出信号は上記信号処理器8に入力され、それぞれ
の受信系チャンネル間の位相ずれ及び振幅ずれの補正デ
ータが求められる。
【0034】また、電界強度の算出に用いる受信系の利
得補正のため、上記校正信号入力時、上記方探用受信機
5の中間周波数帯信号出力のそれぞれ分配された一部
は、第1のチャンネル切替器9に入力する。上記チャン
ネル切替器9にて第1から第(n+1)番目の入力信号
を順次切り替え、電界強度レベル検出回路10に入力
し、入力レベルに対応した検出電圧が順次出力される。
出力された検出電圧は信号処理器8に入力され、電界強
度算出の基準値として使用される。
【0035】次に受信信号の電界強度レベルが一番大き
いチャンネルを決める作業を行う。外部空間より到来し
た信号の電波は、到来方向にかかわらず、支柱17の周
囲に円周上に配置されたn個の無指向性の方探用空中線
素子1すべてに到来角に対応する位相差で入力され、そ
れぞれに接続された校正信号切替器2を介して、RF増
幅器3に入力し増幅された後、2分配器23を介してR
F同軸ケーブル4に出力される。このRF同軸ケーブル
4を通過したそれぞれの受信信号は、方探用受信機5に
入力され、増幅及び中間周波数帯信号へ周波数変換され
た後、出力される。
【0036】上記第1から第n番目の方探用受信機5か
らの出力された信号は分配され、チャンネル切替器9に
入力する。チャンネル切替器9にて第1から第n番目の
入力信号を順次切り替え、電界強度レベル検出回路10
に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が順次出力さ
れる。出力された検出電圧は信号処理器8に入力され、
補正データを加え、電界強度が算出され、一番電界強度
が大きいチャンネルが決められる。
【0037】その後、上記n個の2分配器23のもう一
方の出力が入力するチャンネル切替器24では、上記電
界強度が一番大きなチャンネルが選択され、合成回路2
6に信号が入力される。また、上記聴音用補助空中線素
子25から入力した受信信号は上記第(n+1)番目の
校正信号切替器2及びRF増幅器3を介して、上記合成
回路26に入力される。
【0038】次に受信信号の到来方向の算出を行う。外
部空間より到来した信号の電波は、n個のすべての方探
用空中線素子1に、到来角に対応する位相差で入力さ
れ、それぞれに接続された校正信号切替器2を介して、
RF増幅器3に入力し、増幅された後、RF同軸ケーブ
ル4に出力される。このRF同軸ケーブル4を通過した
それぞれの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増
幅及び中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力さ
れる。上記第1から第n番目の方探用受信機5からの出
力された信号は分配され、位相検出回路6及び振幅検出
回路7に、それぞれ入力され、第1からn番目のチャン
ネル間の信号の相対的な位相、振幅差に対応した検出信
号が出力される。
【0039】上記位相検出回路6及び振幅検出回路7よ
り出力された検出信号は信号処理器8に入力され、この
検出信号より求めた第1からn番目のチャンネル間の信
号の相対的な位相、振幅差に、校正にて求められたそれ
ぞれの受信系チャンネル間の位相ずれ及び振幅ずれの補
正データを加え、正しい第1からn番目のチャンネル間
の信号の相対的な位相、振幅差を算出する。この各チャ
ンネル間の信号の相対的な位相、振幅差データよりデジ
タルビームホーミングまたはMUSIC(MultipleSignal Cl
assification)の手法にて受信信号の到来方向の算出が
実施される。
【0040】また、上記第1から第n番目の方探用受信
機5の中間周波数帯信号出力の一部はそれぞれ分配さ
れ、チャンネル切替器9に入力する。チャンネル切替器
9では予め測定にて決められた一番電界強度レベルが大
きいチャンネルを選択され、そのチャンネルの受信信号
が電界強度レベル検出回路10に入力し、入力レベルに
対応した検出電圧が出力される。出力された検出電圧は
信号処理器8に入力され、電界強度が算出される。
【0041】さらに、同時に受信信号の音声復調を行
う。一番電界強度レベルが大きいチャンネルが選択され
たチャンネル切替器9の出力の一部は分配され、音声復
調器11に入力され、受信信号の音声の復調が行われ
る。この時、図6及び図7に示すように、方探用空中線
素子1の垂直面内の広いビーム幅の指向性を持つアンテ
ナパターン19により、近距離からの到来波21も遠距
離からの到来波22もアンテナ利得が大きく変わらない
ため、電界強度レベルが同等な両者の到来波を受信した
場合、復調した音声は混信し、内容の確認が困難にな
る。
【0042】この時、無線方向探知機を用いた電波監視
の業務上必要な近距離の監視範囲からの受信信号の復調
音を聞くために、上記合成回路26からの出力信号がR
F同軸ケーブル27を介して入力する聴音用受信機16
に接続する上記チャンネル切替器9で選択する信号入力
端を第(n+1)番目の端子に切り換える。
【0043】上記合成回路26では所定の位相関係に
て、図6に示す垂直面内に広いビーム幅の指向性を持つ
アンテナパターン19を持つ方探用空中線素子1及び同
様に垂直面内に広いビーム幅の指向性を持つアンテナパ
ターン28を持つ聴音用補助空中線25からの受信信号
が合成され、図6に示す下向きに大きな仰角を持つ近距
離からの到来波21では、両者の位相が合い強く受信
し、図7に示す下向きに小さな仰角を持つ遠距離からの
到来波22では、両者の位相が大きくずれ弱く受信され
ることにより、近距離からの到来波21の復調音をより
強い音で聞くことが可能になる。
【0044】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3を示す構成図である。図8において、1〜8、10
〜14、16は図1と同一であり、24は図9と同一で
あり、25は図5と同一であり、29は上記チャンネル
切替器24の分岐された出力の一部が入力する1入力
端、2出力端を持つ第1の切替スイッチ、30は上記聴
音用受信機16の出力端と上記切替スイッチ29の一方
の出力端が接続する合成回路、31は上記切替スイッチ
29のもう一方の出力端と上記合成回路30の出力端に
2つある入力端が接続し、上記音声復調器に1つある出
力端が接続する第2の切替スイッチである。
【0045】次に、動作について説明する。受信信号の
到来方向の算出に先立ち、各受信系の位相・振幅ばらつ
きを補正するための校正が実施される。受信信号と同一
周波数のCW波の校正信号が上記校正信号発生器12よ
り出力され、RF同軸ケーブル13を介して、校正信号
分配器14に入力され、等位相・等振幅の(n+1)個
の信号に分配された後、校正信号切替器2にそれぞれ入
力される。上記校正信号切替器2に入力された校正信号
は、校正時には上記RF増幅器3で増幅された後、RF
同軸ケーブル4側に出力され、外部到来信号と同様に方
探用受信機5及び聴音用受信機16に入力される。
【0046】上記方探用受信機5より中間周波数に変換
され出力された校正信号はそれぞれ分配され、上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7に入力される。上記位相
検出回路6及び振幅検出回路7より出力された検出信号
は上記信号処理器8に入力され、それぞれの受信系チャ
ンネル間の位相ずれ及び振幅ずれの補正データが求めら
れる。
【0047】また、電界強度の算出に用いる受信系の利
得補正のため、上記校正信号入力時、上記方探用受信機
5の中間周波数帯信号出力のそれぞれ分配された一部及
び上記聴音用受信機16の中間周波数帯信号出力は、チ
ャンネル切替器24に入力する。チャンネル切替器24
にて第1から第(n+1)番目の入力信号を順次切り替
え、第1の切替スイッチ29及び第2の切替スイッチ3
1を介して、電界強度レベル検出回路10に入力し、入
力レベルに対応した検出電圧が順次出力される。出力さ
れた検出電圧は信号処理器8に入力され、電界強度算出
の基準値として使用される。
【0048】次に受信信号の電界強度レベルが一番大き
いチャンネルを決める作業を行う。外部空間より到来し
た信号の電波は、到来方向にかかわらず、円周上に配置
されたn個の無指向性の方探用空中線素子1すべてに到
来角に対応する位相差で入力され、それぞれに接続され
た校正信号切替器2を介して、RF増幅器3に入力し、
増幅された後、RF同軸ケーブル4に出力される。
【0049】このRF同軸ケーブル4を通過したそれぞ
れの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増幅及び
中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力される。
上記第1から第n番目の方探用受信機5からの出力され
た信号は分配され、チャンネル切替器24に入力する。
チャンネル切替器24にて第1から第n番目の入力信号
を順次切り替え、第1の切替スイッチ29及び第2の切
替スイッチ31を介して、電界強度レベル検出回路10
に入力し、入力レベルに対応した検出電圧が順次出力さ
れる。出力された検出電圧は信号処理器8に入力され、
補正データを加え、電界強度が算出され、一番電界強度
が大きいチャンネルが決められる。
【0050】次に受信信号の到来方向の算出を行う。外
部空間より到来した信号の電波は、n個のすべての方探
用空中線素子1に、到来角に対応する位相差で入力さ
れ、それぞれに接続された校正信号切替器2を介して、
RF増幅器3に入力し、増幅された後、RF同軸ケーブ
ル4に出力される。このRF同軸ケーブル4を通過した
それぞれの受信信号は、方探用受信機5に入力され、増
幅及び中間周波数帯信号へ周波数変換された後、出力さ
れる。
【0051】上記第1から第n番目の方探用受信機5か
らの出力された信号は分配され、位相検出回路6及び振
幅検出回路7に、それぞれ入力され、第1からn番目の
チャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差に対応した
検出信号が出力される。上記位相検出回路6及び振幅検
出回路7より出力された検出信号は信号処理器8に入力
され、この検出信号より求めた第1からn番目のチャン
ネル間の信号の相対的な位相、振幅差に、校正にて求め
られたそれぞれの受信系チャンネル間の位相ずれ及び振
幅ずれの補正データを加え、正しい第1からn番目のチ
ャンネル間の信号の相対的な位相、振幅差を算出する。
【0052】この各チャンネル間の信号の相対的な位
相、振幅差データよりデジタルビームホーミングまたは
MUSIC(Multiple Signal Classification)の手法にて受
信信号の到来方向の算出が実施される。また、上記第1
から第n番目の方探用受信機5の中間周波数帯信号出力
の一部はそれぞれ分配され、チャンネル切替器24に入
力する。チャンネル切替器24では予め測定にて決めら
れた一番電界強度レベルが大きいチャンネルを選択さ
れ、そのチャンネルの受信信号が、第1の切替スイッチ
29及び第2の切替スイッチ31を介して、電界強度レ
ベル検出回路10に入力し、入力レベルに対応した検出
電圧が出力される。出力された検出電圧は信号処理器8
に入力され、電界強度が算出される。
【0053】さらに、同時に受信信号の音声復調を行
う。一番電界強度レベルが大きいチャンネルが選択され
たチャンネル切替器24の出力の一部は分配され、第1
の切替スイッチ29及び第2の切替スイッチ31を介し
て、音声復調器11に入力され、受信信号の音声の復調
が行われる。この時、図6及び図7に示すように、方探
用空中線素子1の垂直面内の広いビーム幅の指向性を持
つアンテナパターン19により、近距離からの到来波2
1も遠距離からの到来波22もアンテナ利得が大きく変
わらないため、電界強度レベルが同等な両者の到来波を
受信した場合、復調した音声は混信し、内容の確認が困
難になる。
【0054】この時、無線方向探知機を用いた電波監視
の業務上必要な近距離の監視範囲からの受信信号の復調
音を聞くために、上記第1の切替スイッチ29及び第2
の切替スイッチ31を切り替え、上記聴音用補助空中線
素子25から入力し聴音用受信機16で中間周波数に変
換された受信信号、及び上記チャンネル切替器24で選
択された最大レベルのチャンネルの上記方探用空中線素
子1から入力し方探用受信機5で中間周波数に変換され
た受信信号が共に入力する上記合成回路30の出力端に
上記音声復調器11が接続される。
【0055】上記合成回路30では所定の位相関係に
て、図6に示す垂直面内に広いビーム幅の指向性を持つ
アンテナパターン19を持つ方探用空中線素子1及び同
様に垂直面内に広いビーム幅の指向性を持つアンテナパ
ターン28を持つ聴音用補助空中線25からの中間周波
数に変換された受信信号が合成され、図6に示す下向き
に大きな仰角を持つ近距離からの到来波21では、両者
の位相が合い強く受信し、図7に示す下向きに小さな仰
角を持つ遠距離からの到来波22では、両者の位相が大
きくずれ弱く受信されることにより、近距離からの到来
波21の復調音をより強い音で聞くことが可能になる。
【0056】
【発明の効果】第1の発明によれば、円周上に配置され
た方探用空中線素子の中心上部に、垂直面内は所定の下
向きの狭いビーム幅の指向性を持つ聴音用補助空中線素
子を設け、混信時に音声復調を聴音用補助空中線素子か
らの受信信号に切り替えることにより、近距離からの到
来波の復調音をより強い音で聞くことが可能になる効果
がある。
【0057】また、第2の発明によれば、円周上に配置
された方探用空中線素子で受信し2分配器で取り出した
RF信号出力と、方探用空中線素子の中心上部に設置さ
れた、垂直面内は広いビーム幅の指向性を持つ聴音用補
助空中線素子で受信したRF信号出力を所定の位相関係
にて合成回路で合成した信号を混信時に音声復調に用い
ることにより、近距離からの到来波の復調音をより強い
音で聞くことが可能になる効果がある。
【0058】また、第3の発明によれば、円周上に配置
された方探用空中線素子で受信し方探用受信機で中間周
波数に変換した信号出力と、方探用空中線素子の中心上
部に設置された、垂直面内は広いビーム幅の指向性を持
つ聴音用補助空中線素子で受信し聴音用受信機で中間周
波数に変換した信号出力とを所定の位相関係にて合成回
路で合成した信号を混信時に音声復調に用いることによ
り、近距離からの到来波の復調音をより強い音で聞くこ
とが可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無線方向探知
機を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空中線を鉄塔
上に設置し、近距離からの到来波を受信した場合を示す
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空中線を鉄塔
上に設置し、遠距離からの到来波を受信した場合を示す
図である。
【図4】 無線方向探知機の方探用空中線素子の配置図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2による無線方向探知
機を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2、3による空中線を
鉄塔上に設置し、近距離からの到来波を受信した場合を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2、3による空中線を
鉄塔上に設置し、遠距離からの到来波を受信した場合を
示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による無線方向探知
機を示す構成図である。
【図9】 従来の無線方向探知機を示す構成図である。
【符号の説明】
1 方探用空中線素子、2 校正信号切替器、3 RF増
幅器、4 RF同軸ケーブル、5 方探用受信機、6 位
相検出回路、7 振幅検出回路、8 信号処理器、9 チ
ャンネル切替器、10 電界強度レベル検出回路、11
音声復調器、12校正信号発生器、13 RF同軸ケー
ブル、14 構成信号分配器、15 聴音用補助空中線素
子、16 聴音用受信機、23 2分配器、24 チャン
ネル切替器、25 聴音用補助空中線素子、26 2分配
器、27 RF同軸ケーブル、29切替スイッチ、30
合成回路、31 切替スイッチ、32 校正信号分配器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内の円周上に配列された、垂直面
    内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性
    の第1から第n(nは4以上の整数)の方探用空中線素
    子と、上記方探用空中線素子にそれぞれ対応して接続さ
    れ、入力を方探用空中線素子からの受信信号と校正信号
    のどちらか一方に切り替えるための、2つの入力端を有
    する第1から第nの校正信号切替器と、上記校正信号切
    替器の出力端子にそれぞれ対応して接続され、受信した
    信号を増幅するための第1から第nのRF増幅器と、上
    記第1から第nの校正信号切替器の一方の入力端子に接
    続された(n+1)個の出力端を持つ校正信号分配器
    と、上記n個のRF増幅器の出力端にそれぞれ接続され
    る受信信号伝送用の第1から第nのRF同軸ケーブル
    と、上記校正信号分配器の入力端に接続される校正信号
    伝送用のRF同軸ケーブルと、上記第1から第nのRF
    同軸ケーブルの出力端に接続され、信号のレベル変換と
    周波数変換をするための第1から第nの方探用受信機
    と、上記第1から第nの方探用受信機の中間周波数段の
    出力端子がそれぞれ接続され、このn個の出力端からの
    信号の相対位相関係を検出するための位相検出回路と、
    上記第1から第nの方探用受信機の中間周波数段の出力
    端からそれぞれ分岐されたもう一方の出力端がそれぞれ
    接続され、このn個の出力端からの信号の相対振幅関係
    を検出するための振幅検出回路と、上記位相検出回路と
    振幅検出回路の出力端が共に接続され、上記信号の相対
    位相差と相対振幅差の検出信号より受信信号の到来方位
    を算出するための信号処理器と、上記第1から第nの方
    探用受信機の中間周波数段からさらに分岐された出力端
    に接続された(n+1)個の入力端を持つチャンネル切
    替器と、上記チャンネル切替器の2つに分岐された出力
    端子に接続された受信信号の電界強度レベルを計るため
    の電界強度レベル検出回路及び受信信号の音声を復調す
    るための音声復調器と、出力端が上記校正信号伝送用の
    RF同軸ケーブルに接続され、受信信号に対応した校正
    信号を出力する校正信号発生器と備えた無線方向探知機
    において、上記方探用空中線素子の中心上部に設置され
    た、垂直面内は所定の下向きの狭いビーム幅の指向性を
    持ち、水平面内は無指向性の聴音用補助空中線素子と、
    上記聴音用補助空中線素子に接続され、入力を聴音用補
    助空中線素子からの受信信号と上記校正信号分配器の
    (n+1)番目の出力からの校正信号のどちらか一方に
    切り替えるための第(n+1)の校正信号切替器と、上
    記第(n+1)の校正信号切替器の出力端子に接続さ
    れ、受信した信号を増幅するための第(n+1)のRF
    増幅器と、上記第(n+1)のRF増幅器の出力端に接
    続される受信信号伝送用の第(n+1)のRF同軸ケー
    ブルと、上記第(n+1)のRF同軸ケーブルの出力端
    に入力端が接続され、出力端が上記チャンネル切替器に
    接続された、信号のレベル変換と周波数変換をするため
    の聴音用受信機から構成したことを特徴とする無線方向
    探知機。
  2. 【請求項2】 水平面内の円周上に配列された、垂直面
    内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性
    の第1から第n(nは4以上の整数)の方探用空中線素
    子と、上記方探用空中線素子にそれぞれ対応して接続さ
    れ、入力を方探用空中線素子からの受信信号と校正信号
    のどちらか一方に切り替えるための第1から第nの2つ
    の入力端を持つ校正信号切替器と、上記校正信号切替器
    の出力端子にそれぞれ対応して接続され、受信した信号
    を増幅するための第1から第nのRF増幅器と、上記第
    1から第nの校正信号切替器の一方の入力端子に接続さ
    れた(n+1)個の出力端を持つ校正信号分配器と、上
    記n個のRF増幅器の出力端にそれぞれ接続される受信
    信号伝送用の第1から第nのRF同軸ケーブルと、上記
    校正信号分配器の入力端に接続される校正信号伝送用の
    RF同軸ケーブルと、上記第1から第nのRF同軸ケー
    ブルの出力端に接続され、信号のレベル変換と周波数変
    換をするための第1から第nの方探用受信機と、上記第
    1から第nの方探用受信機の中間周波数段の出力端子が
    それぞれ接続され、このn個の出力端からの信号の相対
    位相関係を検出するための位相検出回路と、上記第1か
    ら第nの方探用受信機の中間周波数段の出力端からそれ
    ぞれ分岐されたもう一方の出力端がそれぞれ接続され、
    このn個の出力端からの信号の相対振幅関係を検出する
    ための振幅検出回路と、上記位相検出回路と振幅検出回
    路の出力端が共に接続され、上記信号の相対位相差と相
    対振幅差の検出信号より受信信号の到来方位を算出する
    ための信号処理器と、上記第1から第nの方探用受信機
    の中間周波数段からさらに分岐された出力端に接続され
    た(n+1)個の入力端を持つ第1のチャンネル切替器
    と、上記第1のチャンネル切替器の2つに分岐された出
    力端子に接続された受信信号の電界強度レベルを計るた
    めの電界強度レベル検出回路及び受信信号の音声を復調
    するための音声復調器と、出力端が上記校正信号伝送用
    のRF同軸ケーブルに接続され、受信信号に対応した校
    正信号を出力する校正信号発生器と備えた無線方向探知
    機において、上記第1から第nのRF増幅器とRF同軸
    ケーブルの間に設けた、入力端が上記RF増幅器の出力
    端、出力端の一方が上記RF同軸ケーブルにそれぞれ接
    続された第1から第nの2分配器と、上記n個の2分配
    器のもう一方の出力端に接続し、n個の受信信号から1
    つを選択するn個の入力端を持つ第2のチャンネル切替
    器と、上記方探用空中線素子の中心上部に設置された、
    垂直面内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無
    指向性の聴音用補助空中線素子と、上記聴音用補助空中
    線素子に接続され、入力を聴音用補助空中線素子からの
    受信信号と上記校正信号分配器の(n+1)番目の出力
    からの校正信号のどちらか一方に切り替えるための第
    (n+1)の校正信号切替器と、上記第(n+1)の校
    正信号切替器の出力端子に接続され、受信した信号を増
    幅するための第(n+1)のRF増幅器と、入力端の一
    方が上記第(n+1)のRF増幅器の出力端、入力端の
    もう一方が上記n個の入力端を持つ第2のチャンネル切
    替器の出力端に接続され、両者の受信信号を所定の位相
    関係にて合成する合成回路と、上記合成回路の出力端子
    に接続される受信信号伝送用の第(n+1)のRF同軸
    ケーブルと、上記第(n+1)のRF同軸ケーブルの出
    力端に入力端が接続され、出力端が上記(n+1)個の
    入力端を持つ第1のチャンネル切替器の(n+1)番目
    の入力端に接続された、信号のレベル変換と周波数変換
    をするための聴音用受信機から構成したことを特徴とす
    る無線方向探知機。
  3. 【請求項3】 水平面内の円周上に配列された、垂直面
    内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無指向性
    の第1から第n(nは4以上の整数)番目の方探用空中
    線素子と、上記方探用空中線素子にそれぞれ対応して接
    続され、入力を方探用空中線素子からの受信信号と校正
    信号のどちらか一方に切り替えるための、2つの入力端
    を有する、第1から第n校正信号切替器と、上記校正信
    号切替器の出力端子にそれぞれ対応して接続され、受信
    した信号を増幅するための第1から第nのRF増幅器
    と、上記第1から第nの校正信号切替器の一方の入力端
    子に接続された(n+1)個の出力端を持つ校正信号分
    配器と、上記n個のRF増幅器の出力端にそれぞれ接続
    される受信信号伝送用の第1から第nのRF同軸ケーブ
    ルと、上記校正信号分配器の入力端に接続される校正信
    号伝送用のRF同軸ケーブルと、上記第1から第nのR
    F同軸ケーブルの出力端に接続され、信号のレベル変換
    と周波数変換をするための第1から第nの方探用受信機
    と、上記第1から第n番目の方探用受信機の中間周波数
    段の出力端子がそれぞれ接続され、このn個の出力端か
    らの信号の相対位相関係を検出するための位相検出回路
    と、上記第1から第nの方探用受信機の中間周波数段の
    出力端からそれぞれ分岐されたもう一方の出力端がそれ
    ぞれ接続され、このn個の出力端からの信号の相対振幅
    関係を検出するための振幅検出回路と、上記位相検出回
    路と振幅検出回路の出力端が共に接続され、上記信号の
    相対位相差と相対振幅差の検出信号より受信信号の到来
    方位を算出するための信号処理器と、上記第1から第n
    の方探用受信機の中間周波数段からさらに分岐された出
    力端に接続されたn個の入力端を持つチャンネル切替器
    と、上記チャンネル切替器の2つに分岐された出力端子
    に接続された受信信号の電界強度レベルを計るための電
    界強度レベル検出回路及び受信信号の音声を復調するた
    めの音声復調器と、出力端が上記校正信号伝送用のRF
    同軸ケーブルに接続され、受信信号に対応した校正信号
    を出力する校正信号発生器と備えた無線方向探知機にお
    いて、上記方探用空中線素子の中心上部に設置された、
    垂直面内は広いビーム幅の指向性を持ち、水平面内は無
    指向性の聴音用補助空中線素子と、上記聴音用補助空中
    線素子に接続され、入力を聴音用補助空中線素子からの
    受信信号と上記校正信号分配器の(n+1)番目の出力
    からの校正信号のどちらか一方に切り替えるための第
    (n+1)の校正信号切替器と、上記第(n+1)の校
    正信号切替器の出力端子に接続され、受信した信号を増
    幅するための第(n+1)のRF増幅器と、上記第(n
    +1)のRF増幅器の出力端に接続される受信信号伝送
    用の第(n+1)のRF同軸ケーブルと、上記第(n+
    1)のRF同軸ケーブルの出力端に入力端が接続され
    た、信号のレベル変換と周波数変換をするための聴音用
    受信機と、入力端が上記n個の入力端を持つチャンネル
    切替器の出力端に接続し、2個の出力端を持つ第1の切
    替スイッチと、入力端の一方が上記聴音用受信機の出力
    端に、入力端のもう一方が上記第1の切替スイッチの一
    方の出力端に接続され、両者の受信信号を所定の位相関
    係にて合成する合成回路と、2個の入力端を持ち、一方
    が上記合成回路の出力端と、もう一方が上記第1の切替
    スイッチのもう一方の出力端に接続し、出力端が上記音
    声復調器と接続された第2の切替スイッチから構成した
    ことを特徴とする無線方向探知機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132892A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Advantest Corp 半導体試験装置及びパフォーマンスボード
KR101301825B1 (ko) 2006-08-29 2013-08-29 퀄컴 인코포레이티드 스마트 안테나를 위한 온라인 무선 처리 교정 장치 및 방법

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