JPH09318462A - 多点型光ファイバセンサ - Google Patents

多点型光ファイバセンサ

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JPH09318462A
JPH09318462A JP8138168A JP13816896A JPH09318462A JP H09318462 A JPH09318462 A JP H09318462A JP 8138168 A JP8138168 A JP 8138168A JP 13816896 A JP13816896 A JP 13816896A JP H09318462 A JPH09318462 A JP H09318462A
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Koji Dobashi
孝治 土橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で操作性のよい多点温度計測が可能な光
ファイバセンサを得る。 【解決手段】 正弦波状のFM変調光を出射する光源1
aと、このFM変調光を所定の周期及び時間幅でパルス
化してFM変調パルス光22を出力する送信ゲート21
と、FM変調パルス光を遅延ファイバ92を介して配設
された複数の単位センサ101等を直列的に接続して形
成したセンサアレイに導入する光カプラ31と、各単位
センサを構成する光ファイバによって形成された干渉計
と、戻ってくる干渉光を受光パルス列から時間ゲートで
チャネル選択する受信ゲート11aと、この受信ゲート
からの干渉出力の周波数より求めた多点の光路変化を直
流的な物理変化値に換算する処理器12aとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを利用
した多点型光ファイバセンサで、測定対象としては特に
温度、圧力及び歪み等の物理変数的な直流信号が検出可
能な多点型光ファイバセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを利用した従来の光ファイバ
温度センサとして、下記の文献に開示されたものがあ
る。 文献名:ELECTRONICS LETTERS:“ALL-FIBRE ‘MICHELSO
N ’THERMOMETER"; 19,[13],23,6,1983 ,
[米],471p-472p . 図5は、この文献に記載された構成図を、後述の本発明
の構成図と対比し易いように書き直して示す従来の光フ
ァイバセンサの基本構成説明図である。
【0003】図5において、光源1は鋸歯状波信号でF
M変調されたLFM(Linear・Frequenc
y・Modulation)変調光を送出する。入出力
用カプラ2のLFM出力光はセンサ用カプラ3で均等に
パワー分割され、一方の分岐光はセンシング光として、
センシングファイバ4を通過し反射器5で反射し、セン
サ用カプラ3、入出力用カプラ2を介してO/E変換器
8に戻される。もう一方の分岐光は、リファレンス光と
して、同様にリファレンスファイバ6を通過し反射器7
で反射し、センサ用カプラ3、入出力用カプラ2を介し
てO/E変換器8に戻される。O/E変換器8により、
センシング光とリファレンス光との干渉波は自乗検波さ
れ、処理器(図示せず)へ送出される。
【0004】次に、動作について説明する。光源1は繰
り返し周期で周波数掃引レートa[Hz/sec]の前
記LFM変調光を送出する。干渉計の1要素を構成する
センシングファイバ4が、温度変化に応じて熱膨張及び
屈折率変化を起こし、センシング光の伝搬時間にτ1
変化を発生したとすると、リファレンス光との干渉にお
いて、LFM変調光が時間差τ1 で干渉するようにな
る。そうすると、O/E変換器8の出力は、a×τ
1 [Hz]のビート周波数(うなり周波数)を発生する
ようになる。このビート周波数を前記の繰返周期内で計
測すれば、温度に換算されたデータを得ることができ
る。
【0005】なお、上記の先行文献に開示された従来技
術は“光ファイバ温度計”に関するものであるが、本発
明は、特に例えば温度の場合のように物理変化値的な信
号例えば静的な温度信号つまり直流温度信号を検出可能
な多点型光ファイバセンサに関するものである。因み
に、このような測定対象の温度変化(又は温度変化値)
を、先行技術文献では「DC temperature changes」(上
記文献の第471 頁、左欄中程:直訳すれば“直流温度変
化”)といっている。なお、本邦では、この「直流温度
変化」又は「直流温度信号」という技術用語は見当たら
ないが、ニュアンスとしては、交流のような脈動的な変
動のない温度変化値という意味合いから、「直流的温度
変化」という意味で使用できるのではないかと考えられ
る。以上、本発明と関係する先行技術との関連におい
て、温度センサ等の発明の属する技術分野では、「直流
温度変化」とか、あるいは温度に限らずに一般的な物理
的信号という意味では「直流信号」という用語を使用す
る場合があってもよいことを蛇足的に説明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の光ファイバ温度センサの構成では、多点の
温度計測に適用するためには、光源及び伝送用の光ファ
イバ等を測定点の数だけ用意する必要があり、装備性、
保守面で煩雜であり、さらに価格面でも相当不利となる
問題がある。この他、上記のような多点化に対しては、
センシング部も大型のものとなり、装置小型化という要
請に対処が困難であるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多点型光フ
ァイバセンサは、正弦波状のFM変調光を出射する光源
と、FM変調光を所定の周期及び時間幅でパルス化して
FM変調パルス光を出力する送信ゲートと、FM変調パ
ルス光を遅延ファイバを介して配設された複数の単位セ
ンサを直列的に接続して形成したセンサアレイに導入す
る光カプラと、各単位センサを構成する光ファイバによ
って形成された干渉計と、干渉計から戻ってく干渉光を
受光パルス列から時間ゲートでチャネル選択する受信ゲ
ートと、受信ゲートからの干渉出力の周波数より求めた
多点の光路変化を直流的な物理変化値に換算する処理器
とを有するものである。
【0008】また、本発明に係る第1の多点型光ファイ
バセンサは、多点型光ファイバセンサセンサアレイにお
ける各単位センサの干渉計構成は、一方の光ファイバ端
をセミ反射器で終端し、次段の単位センサに接続するマ
イケルソン方式としたものである。さらに、本発明に係
る第2の多点型光ファイバセンサは、センサアレイにお
ける各単位センサの干渉計構成が、光ファイバ端をセミ
反射器で終端し、次段の前記単位センサに接続するファ
ブリ・ペロ方式のものである。次に、本発明に係る第3
の多点型光ファイバセンサは、センサアレイにおける各
単位センサの干渉計構成が、単位センサを光カプラで分
岐接続するマッハ・ツェンダ方式のものである。そし
て、本発明に係る第4の多点型光ファイバセンサは、セ
ンサアレイにおける各単位センサの干渉計構成が、単位
センサを光カプラで分岐接続するマイケルソン方式のも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明による多点型光ファ
イバセンサの第1の実施の形態を示す構成説明図であ
る。以下、その構成を機能説明的な装置構成によって説
明する。まず、光源1aは正弦波信号でFM変調された
レーザ光を送出し、送信ゲート21はこのFM変調され
たレーザ光を周期的に一定の時間幅でパルス化してFM
変調パルス光22として送出する光ゲートである。
【0010】入出力用カプラ31を通ったFM変調パル
ス光22は、センサ用カプラ41で均等にパワー分割さ
れ、一方の分岐光はセンシングファイバ51を通過しセ
ミ反射器61でその一部の光パワーを反射させセンシン
グ光として使用する。このセンシング光はセンサ用カプ
ラ41、入出力用カプラ31を介してO/E変換器10
に戻される。もう一方の分岐光は、リファレンス光とし
て、同様にリファレンスファイバ71を通過し反射器8
1で反射し、センサ用カプラ41、入出力用カプラ31
を介してO/E変換器10に戻される。従って、本実施
の形態の光路により構成される初段センサ101の干渉
計は、基本的にはマイケルソン干渉計方式の形態をとっ
たものとなっている。
【0011】そして、センシング光とリファレンス光と
の干渉波パルスは、O/E変換器8により自乗検波さ
れ、さらに受信ゲート11aで時間切り出しされて処理
器12aへ送出される。また、セミ反射器61を通過し
た透過パルスは遅延用ファイバ92を経由して前述と同
様の動作で、初段センサ101と同様に構成された次段
センサ102のセンシング光及びリファレンス光とし
て、初段センサ101のパルスからは時間遅れしてO/
E変換器10に戻される。そして受信ゲート11bで時
間切り出し(すなわちチヤネル選択)されて、処理器1
2bへ送出される。
【0012】ここで、光信号として正弦波状に変調され
たFM変調パルス光22を用いるため、干渉計を構成す
るセンシングファイバ51が、例えば測定しようとする
温度変化に応じて熱膨張及び屈折率変化を起こし、セン
シング光の伝搬時間にτ1 の変化を発生すると、リファ
レンス光との干渉によって、O/E変換器10の出力I
(t)は、直流成分を省略すると、ほぼ I(t)=Acos(2πfd τ1 cos2πf0 t+φ)‥‥(1) とおくことができる。ここで、f0 ,fd は、それぞれ
FM変調の変調周波数,最大周波数偏移を指す。なお、
Aは定数で振幅値である。
【0013】送信ゲート21では、ゲート幅dを正弦波
の周期1/f0 よりも十分小さく設定し、ゲート間隔を
1/f0 (又はその整数倍)とし、ゲートの中心タイミ
ングを正弦波のゼロクロス点に合わすと、式(1)は、
正弦波の線形な領域に限定されるので、 I(t)=Acos((2πfd τ1 )2πf0 t+φi )‥‥(2) と近似できる。ここで、式(1),(2)ともパルス幅
内のみの時間波形を表しているものとする。なお、φi
の位相は、通常、ゲートの繰り返し毎可変する。
【0014】上述の構成において、まず受信ゲート11
aは、式(2)で表された初段センサ101のパルスの
みを時間切り出して処理器12aに送出する。処理器1
2aでは周波数分析、又はゲート幅内でサイクルカウン
トすれば温度等の値に換算されるようになっている。次
いで、次段センサ102のセンサ信号も同様の動作によ
って測定されていく。従って、このようにして以後の3
段,4段…のように直列式に接続して、後段センサを遅
延ファイバと組にして所定数設けてやれば、その数に応
じた多点計測ができるようになる。
【0015】以上のように第1の実施の形態によれば、
センシングファイバ51とリファレンスファイバ71か
らなるマイケルソン式干渉計で構成される単位センサを
セミ反射器61で終端し、同様の単位センサ構成で遅延
ファイバ92を介して次段のセンサを次々と直列的に接
続してゆく構成をとっているため、多点計測が可能とな
り、さらにこの場合、光源及び伝送用ファイバ等は共通
使用できるので、全体の装備性、保守性が向上すると共
に、低価格となる効果がある。また、この特徴を利用す
ることにより、上述の温度だけでなく、深度、歪み等の
ような物理変数の長距離区間計測に適用しても好適であ
る。
【0016】[第2の実施の形態]図2は本発明による
多点型光ファイバセンサの第2の実施の形態を示す構成
説明図である。以下、その構成を機能説明的な装置構成
によって説明する。まず、光源1aは正弦波信号でFM
変調されたレーザ光を送出し、送信ゲート21はこのF
M変調されたレーザ光を周期的に一定の時間幅でパルス
化してFM変調パルス光22として送出する光ゲートで
ある。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる主な点
は、センサ用カプラ41の代わりにセミ反射器40aを
配置し、従って、リファレンスファイバ71を省略した
構成としたことである。
【0017】入出力用カプラ31を出射したFM変調パ
ルス光22は、セミ反射器40aでその一部の光パワー
が反射され、リファレンス光として入出力用カプラ31
を介してO/E変換器10に戻される。一方、セミ反射
器40aの透過光は、センシングファイバ51を通りセ
ミ反射器50aで同様にその一部の光パワーが反射さ
れ、センシング光として、入出力用カプラ31を介して
O/E変換器10に戻される。このように、セミ反射器
40a,50a及びセンシングファイバ51により各セ
ンサ部を構成する干渉計はファブリ・ペロ方式の形態を
とっている。
【0018】そして、まず、セミ反射器50aで反射さ
れたセンシング光とセミ反射器40aで反射されたリフ
ァレンス光との干渉波パルスは、O/E変換器10によ
り自乗検波され、さらに受信ゲート11aで時間切り出
しされて処理器12aへ送出される。これらの構成から
なるセンサ部を初段センサ201とする。また、セミ反
射器50aを通過した透過パルスは遅延用ファイバ92
を経由して前述と同様の動作で、初段センサ201と同
様に構成された次段センサ202のセンシング光及びリ
ファレンス光として、初段センサ201のパルスからは
時間遅れしてO/E変換器10に戻される。そして受信
ゲート11bで時間切り出しされて処理器12bへ送出
される。このようにして、以後の3段センサ,4段セン
サ…のように直列式に接続して、後段センサを遅延ファ
イバと組にして所定数設けてやれば、その数に応じた多
点計測ができる。温度等の検出原理或いは検出過程につ
いては、第1の実施の形態で説明した通りである。
【0019】以上のように第2の実施の形態によれば、
第1の実施の形態で説明した効果に加えて、センサ部が
より小型化される効果がある。また、セミ反射器40a
等は、光ファイバの融着接続時の接続点で形成されるの
で、本実施の形態ではファイバを接続して構築された単
純構造となるため、取扱並びに製造方法が極めて容易と
なる利点がある。
【0020】[第3の実施の形態]図3は本発明による
多点型光ファイバセンサの第3の実施の形態を示す構成
説明図である。以下、その構成を機能説明的な装置構成
によって説明する。まず、光源1aは正弦波信号でFM
変調されたレーザ光を送出し、送信ゲート21はこのF
M変調されたレーザ光を周期的に一定の時間幅でパルス
化してFM変調パルス光22として送出する光ゲートで
ある。本実施の形態が第1の実施の形態及び第3の実施
の形態と異なる主な点は、入出力用カプラ21の代わり
に、これを入力用カプラ60aと出力用カプラ80aと
に分離したものとし、これらの間に2個のセンサ用カプ
ラ41,70aを配置し、センサ用カプラ41とセンサ
用カプラ70aとの間にセンシングファイバ51及びリ
ファレンスファイバ71を並列配設した光回路構成とし
たものである。
【0021】送信ゲート21を出射したFM変調パルス
光22は、入力用カプラ60aで分岐され、一方はセン
サ用カプラ41に送られ、ここで均等にパワー分割さ
れ、センシングファイバ51とリファレンスファイバ7
1に入射する。そして、センシングファイバ51を通過
したセンシング光と、リファレンスファイバ71を通過
したリファレンス光とは共に、センサ用カプラ70a、
出力用カプラ80aを介してO/E変換器10に戻され
る。一方、入力用カプラ60aで分岐された他方のFM
変調パルス光22は、遅延ファイバ92を介する次段セ
ンサ302に並列的に接続され、センシング光として、
初段センサ301と同様に遅延ファイバ92a、出力用
カプラ80aを介してO/E変換器10に戻される。3
段センサ以降も同様に配置される。このように、本実施
の形態では、各センサ部を構成する干渉計はマッハ・ツ
ェンダ方式の形態をとっている。
【0022】そして、センシング光とリファレンス光と
の干渉波パルスは、出力用カプラ80aを経由してO/
E変換器10により自乗検波され、さらに受信ゲート1
1aで時間切り出しされて処理器12aへ送出される。
これらの構成からなるセンサ部は前述のように初段セン
サ301となる。また、次段センサ302を介して進行
したセンシング光とリファレンス光は遅延用ファイバ9
2を経由して干渉し、前述と同様の動作で、遅延ファイ
バ92aを経由して初段センサ201の干渉パルスから
は時間遅れしてO/E変換器10に戻される。そして受
信ゲート11bで時間切り出しされて処理器12bへ送
出される。温度等の検出原理あるいは検出過程について
は、第1の実施の形態で説明した通りである。
【0023】以上のように第3の実施の形態によれば、
センシングファイバ51とリファレンスファイバ71の
初期的な長さを同一にでき、さらにセンシングファイバ
とリファレンスファイバの振動変位が同一となるような
構造に設定できるので、振動などの外乱雑音はコモンモ
ードとなり、結果的に振動等の外乱の影響が軽減される
効果が高められる。また、第1,第2の実施の形態の構
成で必要とされていた入出力用カプラ31が不要となる
ので、このカプラを通過する時の光の分割損(通常、パ
ワーが半分、往復で1/4となる)がなくなる効果があ
る。従って、多点計測の計測点を増やしたり、長距離の
遠隔計測に有利となる。
【0024】[第4の実施の形態]図4は本発明による
多点型光ファイバセンサの第4の実施の形態を示す構成
説明図である。以下、その構成を機能説明的な装置構成
によって説明する。まず、光源1aは正弦波信号でFM
変調されたレーザ光を送出し、送信ゲート21はこのF
M変調されたレーザ光を周期的に一定の時間幅dでパル
ス化してFM変調パルス光22として送出する光ゲート
である。本実施の形態の特徴とする主な点は、第3の実
施の形態で分離させていた入力用カプラ60aと出力用
カプラ80aとを再び合体して、第1,第2の実施の形
態の構成に戻し、入出力用カプラ31を復活させた上
で、センシングファイバ51とリファレンスファイバ7
1を第3の実施の形態のように並列的に配設した光回路
構成としていることである。
【0025】送信ゲート21を出射したFM変調パルス
光22は、入出力用カプラ31を経由して分岐結合用カ
プラ60bで分岐され、一方はセンサ用カプラ41に送
られ、ここで均等にパワー分割され、センシングファイ
バ51とリファレンスファイバ71に入射する。そし
て、センシングファイバ51を通過し反射器61で反射
されたセンシング光と、リファレンスファイバ71を通
過し反射器81で反射たリファレンス光とは共に、セン
サ用カプラ41、分岐結合用カプラ60b及び入出力用
カプラ31を介して、O/E変換器10に戻される。一
方、分岐結合用カプラ60bで分岐された他方のFM変
調パルス光22は、遅延ファイバ92を介する次段セン
サ402に直列的に接続され、センシング光として、初
段センサ401と同様に遅延用ファイバ92、入出力用
カプラ31を介してO/E変換器10に戻される。3段
センサ以降も同様に配置される。このように、本実施の
形態では、各センサ部を構成する干渉計はマイケルソン
方式の形態をとっている。
【0026】センシング光とリファレンス光との干渉波
パルスは、前述のように入出力用カプラ31を経由して
O/E変換器10により自乗検波され、さらに受信ゲー
ト11aで時間切り出しされて処理器12aへ送出され
る。これらの構成からなるセンサ部は前述のように初段
センサ301となる。また、分岐結合用カプラ60bで
分岐されたもう1つの光パルスは、遅延用ファイバ92
を経由して次段センサ402に入り、同様の動作で次段
センサ402のセンシング光とリファレンス光として干
渉し、遅延用ファイバ92を経由して前述と同様の動作
で、初段センサ401の干渉パルスからは時間遅れして
O/E変換器10に戻される。そして受信ゲート11b
で時間切り出しされて処理器12bへ送出される。温度
等の検出原理あるいは検出過程については、第1の実施
の形態で説明した通りである。
【0027】以上のように第4の実施の形態によれば、
第1の実施の形態で述べた効果に加えて、さらに第3の
実施の形態の場合と同様に、センシングファイバ51と
リファレンスファイバ71の初期的な長さを同一にで
き、さらにセンシングファイバとリファレンスファイバ
の振動変位が同一となるような構造に設定できるので、
振動などの外乱雑音はコモンモードとなり、結果的に振
動等の外乱の影響が軽減される効果が高められる。ま
た、反射器61,81に磁気素子を付加した反射器(例
えば、Faraday Rotator Mirror)を用いることができる
ので、干渉時の偏光劣化が軽減できる利点が得られる。
【0028】次に、本発明の上記以外の利用形態につい
て、箇条書で説明する。 (1)第1,3,4の実施の形態において、センシング
ファイバとリファレンスファイバの配置位置は交換され
てもよい。 (2)第1,3,4の実施の形態において、センシング
ファイバとリファレンスファイバの初期的な長さは同一
でなくても、各ファイバ長が既知であればよい。 (3)第1,3,4の実施の形態において、センシング
ファイバとリファレンスファイバが差動動作をする機構
であっても、リファレンスファイバは計測対象から隔離
する構造であってもよい。 (4)第4の実施の形態において、センシングファイバ
とリファレンスファイバはそれぞれ反射器のみで終端す
る構成について説明したが、前記のように、磁気素子を
付加した反射器を用いてもよい。 (5)上述の各実施の形態において、光ファイバ伝送経
路上に増幅用の例えば光増幅器を付加・接続されても差
支えない。 (6)測定対象は上述の発明の実施の形態で例として説
明した温度以外に、圧力、歪み等の広範囲対象の物理的
変化や物性値変化等の直流信号に対しても対応可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、正弦波状
のEM変調光を出射する光源と、これをパルス化する送
信ゲートと、遅延せんを介して直列接続した複数個のセ
ンサアレイと、受光パルス列から時間ゲートでチヤネル
選択し干渉出力より複数個所の光路変化を時分割的に計
測する処理器を有するから、従来にない多点の直流信号
の計測が可能となった。そして、この構成では、光源及
び伝送用ファイバ等を測定点の数だけ準備する必要がな
くなるので、装備性、保守面及び価格面で、さらにセン
シング部の小型化も含めて大幅な装置性能改良に寄与す
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多点型光ファイバセンサの第1の
実施の形態を示す構成説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す構成説明図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す構成説明図で
ある。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す構成説明図で
ある。
【図5】従来の光ファイバ温度センサを示す構成説明図
である。
【符号の説明】
1,1a 光源 2,31 入出力用カプラ 3,41,70a センサ用カプラ 4,51 センシングファイバ 5,7,81 反射器 6,71 リファレンスファイバ 8,10 O/E変換器 11a,11b 受信ゲート 12a,12b 処理器 21 送信ゲート 22 FM変調パルス光 60a 入力用カプラ 60b 分岐結合用カプラ− 61,40a,50a セミ反射器 80a 出力用カプラ 92,92a 遅延用ファイバ 101,201,301,401 初段センサ 102,202,302,402 次段センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波状のFM変調光を出射する光源
    と、前記FM変調光を所定の周期及び時間幅でパルス化
    してFM変調パルス光を出力する送信ゲートと、前記F
    M変調パルス光を遅延ファイバを介して配設された複数
    の単位センサを直列的に接続して形成したセンサアレイ
    に導入する光カプラと、前記各単位センサを構成する光
    ファイバによって形成された干渉計と、この干渉計から
    戻ってくる干渉光を受光パルス列から時間ゲートでチャ
    ネル選択する受信ゲートと、この受信ゲートからの干渉
    出力の周波数より求めた多点の光路変化を直流的な物理
    変化値に換算する処理器とを有することを特徴とする多
    点型光ファイバセンサ。
  2. 【請求項2】 センサアレイにおける各単位センサの干
    渉計構成は、一方の光ファイバ端をセミ反射器で終端
    し、次段の前記単位センサに接続するマイケルソン方式
    であることを特徴とする請求項1記載の多点型光ファイ
    バセンサ。
  3. 【請求項3】 センサアレイにおける各単位センサの干
    渉計構成は、光ファイバ端をセミ反射器で終端し、次段
    の前記単位センサに接続するファブリ・ペロ方式である
    ことを特徴とする請求項1記載の多点型光ファイバセン
    サ。
  4. 【請求項4】 センサアレイにおける各単位センサの干
    渉計構成は、単位センサを光カプラで分岐接続するマッ
    ハ・ツェンダ方式であることを特徴とする請求項1記載
    の多点型光ファイバセンサ。
  5. 【請求項5】 センサアレイにおける各単位センサの干
    渉計構成は、単位センサを光カプラで分岐接続するマイ
    ケルソン方式であることを特徴とする請求項1記載の多
    点型光ファイバセンサ。
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