JP2006343231A - 光ファイバセンサシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 長距離かつ大規模な多点計測とし、小型化された光ファイバセンサを用いた光ファイバセンサシステムにおいて、伝送路における非線形光学効果およびセンサにおける損失の発生を抑え、光ファイバセンサにより検知した信号を正確に検出出来るようにする。
【解決手段】 光ファイバセンサにはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバを使用し、光源から光ファイバセンサまでの伝送路と、光ファイバセンサから検出部までの伝送路には、シングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバを使用する。これにより、長距離かつ大規模な多点計測用に光源から出力される送出光のパワーを大きくしても、伝送路における非線形光学効果の発生を抑えることが可能となる。また光ファイバセンサにおいては曲げによる損失が発生する曲げ半径が小さくなるため、センサの小型化が可能となり、光ファイバセンサにより検知した信号を正確に検出することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は歪み、温度、変位、圧力などの物理量の検出に利用できる光ファイバセンサシステムに関するものである。
光ファイバセンサは、電磁誘導に対する信頼性が高く、低損失な光伝送であるため長距離かつ大規模な多点計測が可能であり、地震観測には光ファイバによる加速度センサが、構造物の監視には光ファイバによる歪みセンサが、また水中音響の観測には光ファイバによるハイドロホンが利用されている。
現在、実用化されている光ファイバセンサとしては、図11に示すような光ファイバの微小な曲げ損失であるマイクロベンド・ロスを利用する強度検出型センサや、FBG(Fiber Bragg Grating)のブラッグ反射波長シフトを利用する波長検出型センサ(例えば特許文献1参照)がある。さらには、図12に示すようなマイケルソン干渉(例えば特許文献2参照)やサニャック干渉などを利用する位相検出型センサなどがある。
特開2000−180270号公報 特開平08−285521号公報
光ファイバセンサにおいて長距離かつ大規模な多点計測を行おうとした場合、長距離伝送では伝送距離に応じて光の伝送損失が発生するため、光源から出力される光のパワーは出来る限り大きい方が好ましい。また、光ファイバセンサについては取り扱いや制作費用の面から小型化されている方が好ましく、特に多点計測を行う場合には多数の光ファイバセンサが必要となるため、小型化の要求は高くなっている。しかしながら、光源から出力される光のパワーを大きくした場合、光がパルス光の場合には光がある時と無い時との差が大きくなり、光源から出力される光が連続光であっても相対強度雑音によるパワー変動が発生し、光ファイバを伝送する光の屈折率が変動する。光の屈折率が変動すると、自己位相変調、交差位相変調、四波混合、誘導ブリルアン散乱といった様々な現象(以下、非線形光学効果と示す)が発生して、伝送光のスペクトル歪が大きくなったり、伝送光の波形がパルス状であった場合にはパルス波形歪が大きくなったりする。これらの伝送光への影響は、光の伝送距離が短い場合には無視できる程度のものであるが、長距離の伝送を行う場合には無視できないほどに増幅され、最終的には光ファイバセンサで検知した情報が正確に伝送されなくなるといった課題がある。この課題は光源から出力される光を多波長とし、波長毎のパワーを単波長の場合に比べて小さくした場合でも、光の屈折率は各波長の光の総パワーに影響されるため、同じように発生することとなる。
また、光ファイバセンサを小型化しようとすると、センサ内において光ファイバを配置するためのスペースが限られ、光ファイバを小さい径で曲げる必要が生じる。しかし、曲げによって発生する損失は伝送損失よりも極めて大きく、1箇所でも光ファイバの曲げ半径が所定値以下になると光のパワーが途端に半分以下になってしまう。そのため、光ファイバセンサの小型化は、光ファイバの許容曲げ半径によって大きく制限されてしまうという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するため、送出光を伝送する送出光伝送路と、送出光が入力されると検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサと、信号光を伝送する信号光伝送路とを備えた光ファイバセンサシステムであって、送出光伝送路および信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、入力された送出光を分波し2方向へ出力する第1の光合分波器と、分波された一方の送出光が入力されると検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサと、入力された信号光および他の信号光を合波し合波信号光を出力する第2の光合分波器とを備えた光ファイバセンサノードを複数有し、分波された他方の送出光は光ファイバセンサノードの次の光ファイバセンサノードへの送出光であり、他の信号光は隣に位置する光ファイバセンサノードからの合波信号光である光ファイバセンサシステムであって、さらにそれぞれの送出光を伝送するそれぞれの送出光伝送路と、信号光及び合波信号光を伝送するそれぞれの信号光伝送路とを備え、送出光伝送路および信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、第1の光合分波器は、シングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい第1の光ファイバとモードフィールド径が小さい第2の光ファイバとを延伸融着結合させたものであって、第1の光ファイバを送出光および分波された一方の送出光が伝送し、第2の光ファイバを分波された他方の送出光が伝送し、第2の光合分波器は、シングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい第3の光ファイバとモードフィールド径が小さい第4の光ファイバとを延伸融着接続させたものであって、第3の光ファイバを他の信号光および合波信号光が伝送し、第4の光ファイバを信号光が伝送することを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、送出光が伝送する経路上に、送出光と同一方向に伝送する励起光により送出光を増幅する第1の増幅用光ファイバを備え、さらに、信号光が伝送する経路上に、信号光とは反対方向に伝送する励起光により信号光を増幅する第2の増幅用光ファイバを備えることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、第1の増幅用光ファイバは光ファイバセンサの近傍であって、光ファイバセンサへのみの分波後の送出光のみが伝送する位置に配置され、第2の増幅用光ファイバセンサは光ファイバセンサの近傍であって、光ファイバセンサからの信号光のみが伝送する位置に配置されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、第2の光ファイバと、光ファイバセンサの近傍であって光ファイバセンサへのみの分波後の送出光のみが伝送する光ファイバとが、送出光と同一方向に伝送する励起光により送出光を増幅する増幅用光ファイバであり、第3の光ファイバと、光ファイバセンサの近傍であって、光ファイバセンサからの信号光のみが伝送する光ファイバとが、信号光とは反対方向に伝送する励起光により信号光を増幅する増幅用光ファイバであることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、増幅用光ファイバはエルビウムドープファイバであることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、送出光を伝送する第1乃至第7の送出光伝送路と、送出光に対し検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサを備えた第1乃至第4のセンサノードと、信号光を伝送する第1乃至第7の信号光伝送路と、第1乃至第10の光合分波器とを備えた光ファイバセンサシステムであって、第1の光合分波器は第1の送出光伝送路の一端と、第2の送出光伝送路の一端と、第5の送出光伝送路の一端と接続され、第1の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は第2の送出光伝送路に、他方は第5の送出光伝送路に送出し、第2の光合分波器は第2の送出光伝送路の他端と、第3の送出光伝送路の一端と、第4の送出光伝送路の一端と接続され、第2の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は第3の送出光伝送路に、他方は第4の送出光伝送路に送出し、第3の光合分波器は第5の送出光伝送路の他端と、第6の送出光伝送路の一端と、第7の送出光伝送路の一端と接続され、第5の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は第6の送出光伝送路に、他方は第7の送出光伝送路に送出し、第4の光合分波器は第4の送出光伝送路の他端と、第1の信号光伝送路の一端と、第1のセンサノードと接続された第1の光ファイバの一端と接続され、第4の送出光伝送路から入力された送出光を第1の光ファイバへ送出し、第1の光ファイバから入力された信号光を第1の信号光伝送路に送出し、第5の光合分波器は第6の送出光伝送路の他端と、第2の信号光伝送路の一端と、第2のセンサノードと接続された第2の光ファイバの一端と接続され、第6の送出光伝送路から入力された送出光を第2の光ファイバへ送出し、第2の光ファイバから入力された信号光を第2の信号光伝送路に送出し、第6の光合分波器は第7の送出光伝送路の他端と、第6の信号光伝送路の一端と、第3のセンサノードと接続された第3の光ファイバの一端と接続され、第7の送出光伝送路から入力された送出光を第3の光ファイバへ送出し、第3の光ファイバから入力された信号光を第6の信号光伝送路に送出し、第7の光合分波器は第3の送出光伝送路の他端と、第3の信号光伝送路の一端と、第4のセンサノードと接続された第4の光ファイバの一端と接続され、第3の送出光伝送路から入力された送出光を第4の光ファイバへ送出し、第4の光ファイバから入力された信号光を第3の信号光伝送路に送出し、第8の光合分波器は第1の信号光伝送路の他端と、第6の信号光伝送路の他端と、第7の信号光伝送路の一端と接続され、第1の信号光伝送路および第6の信号光伝送路から入力された信号光を合波して第7の信号光伝送路に送出し、第9の光合分波器は第2の信号光伝送路の他端と、第3の信号光伝送路の他端と、第4の信号光伝送路の一端と接続され、第2の信号光伝送路および第3の信号光伝送路から入力された信号光を合波して第4の信号光伝送路に送出し、第10の光合分波器は第4の信号光伝送路の他端と、第7の信号光伝送路の他端と、第5の信号光伝送路の一端と接続され、第4の信号光伝送路および第7の信号光伝送路から入力された信号光を合波して第5の信号光伝送路に送出し、第1乃至第4の送出光伝送路および第1乃至第5の信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、第5乃至第7の送出光伝送路は送出光と同方向に伝送する励起光によって送出光を増幅する増幅用光ファイバから構成され、第6乃至第7の信号光伝送路は信号光と反対方向に伝送する励起光により信号光を増幅する増幅用光ファイバから構成され、光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、増幅用光ファイバはラマン増幅用であることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
実施例1によれば、光伝送路についてはモードフィールド径の大きい光ファイバを使用し、光ファイバセンサについてはモードフィールド径の小さい光ファイバを使用することにより、光伝送路においては伝送される光を大パワー、もしくは高密度の波長多重とした場合の非線形光学効果の影響を小さくし、さらに光ファイバセンサにおいて曲げによる損失が発生する際の許容曲げ半径を従来の光ファイバセンサに比べて小さく出来る。そのため、大パワーの光を伝送させる長距離伝送および高多重の光ファイバセンサシステムを構築することが可能となり、さらに光ファイバセンサの小型化が可能となる。
実施例2によれば、光ファイバ内部において異種光ファイバの融着延伸による接続が行われるため、従来の接続部において発生していた損失(純接続損失、リターンロス)を減らすことが可能となる。
実施例3によれば、光ファイバセンサの前後にリモート光増幅機能を持たせ、送出光および信号光を増幅しているため、さらに長距離および高多重の光ファイバセンサシステムを構築することが出来る。
実施例4によれば、光ファイバセンサの配置状況や多重化数に応じて、任意のセンサノードについて増幅を行うことが出来る。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の構成および機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明における光ファイバセンサシステムの構成を図1により説明する。1aはパルス光もしくは連続光からなる送出光を出力する光源部、2aおよび2bは一端から入力された光を適切の分岐比で分波して残りの二端に出力し、二端から入力されたそれぞれの光を合波し一端から出力する光カプラ(光分岐結合器)である。なお、光カプラは伝送される光が連続光の場合や、パルス光を用いた時分割多重(TDM:Time Domain Multiplexing)の場合に使用されるが、この際に光カプラの替わりに適切な分岐比に設定された光スイッチを使用してもよい。また、伝送される光が複数の波長からなる波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)の場合には、光カプラに替わって適切な波長だけを合分波する光合分波器(OADM:Optical Add/Drop Multiplexer)や、可変波長フィルタなどの光パッシブデバイスが使用される。さらに、光カプラと光合分波器を用いてTDMとWDMを併用したハイブリット多重構成の光ファイバセンサシステムとすることも可能である。
3aは一般的な透過型の光ファイバセンサ、4aは光ファイバセンサにおいてセンサとして機能する光ファイバであり入力された送出光に対し、検知情報を反映させた信号光が出力される。5aは送出光を光カプラ2aに伝送させる伝送路、5bは光カプラ2aで分波された送出光の一方を図示していない次の光カプラに向けて伝送する伝送路、5cは光カプラ2aで分波された送出光の他方を伝送する伝送路で、光ファイバ4aと接続されている。5dは図示していない光カプラからの信号光を伝送する伝送路で光カプラ2bに接続されている。5eは光ファイバセンサ3aからの信号光を伝送する伝送路で一端が光ファイバ4aに、他端が光カプラ2bに接続されている。6aは光ファイバ5aと光伝送路3cとの接続部であり、融着、メカニカルスプライス、コネクタ接続などによって接続されている。7aは光ファイバセンサ3aからの信号光を受光してセンサ信号を出力する検出部、5fは光カプラ2bから出力される信号光を検出部7aに伝送させる光伝送路であり、一端が光カプラ2bに、他端が検出部7aに接続されている。6bは光ファイバ5aと光伝送路3bとの接続部であり、接続部6aと同様の手段で接続されている。
一般的に長距離伝送の光ファイバセンサシステムにおいて使用される光ファイバは、シングルモード光ファイバ(ITU-T G.652準拠、ITU-T:国際電気通信連合 電気通信標準化部門)であるが、ここでは、各伝送路にはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバ、光ファイバ4aにはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバが使用されている。モードフィールド径(Mode Field Diameter:以下MFDと記す)とは、光ファイバ中に光を伝送させたときに、光のエネルギーがどの程度拡がっているかを示すものである。外見上からは判定出来ない値であるが、一般に光ファイバのコアの径が大きい方がMFDも大きく、光ファイバのコア径よりも少し大きい値でほぼ比例している。図2は、MFDが光ファイバのコア径に比例しているものとして説明したものであり、4bはMFDが大きい光ファイバ、4cはMFDが小さい光ファイバ、そして8aがMFDの大きさを示している。なお、MFDが大きい光ファイバには、例えばコア拡大ノンゼロ分散シフトファイバ、純石英コアファイバ、大モードフィールド径ハイパワー伝送用ホーリーファイバ等が用いられる。また、MFDの小さい光ファイバには、例えばクラッド径80ミクロンの細径ファイバや、宅内配線で用いられる低曲げ損失ファイバ、低曲げ損失ホーリーファイバ等が用いられる。
次に動作について説明する。光源部1aから出力された送出光は伝送路5aを伝送して光カプラ2aに入力する。そして所定の分岐比によって分波され、一方は伝送路5bに、他方は伝送路5cに出力される。伝送路5cに出力された送出光は光ファイバセンサ3aの光ファイバ4aに入力し、ここで光ファイバセンサ3aが検知した温度、圧力、歪、変位などに応じた信号光となり、伝送路5eへ出力される。そして光カプラ2bおいて、他の光ファイバセンサから出力され伝送路5dを伝送してきた信号光と合波され、伝送路5fを経由して検出部7aに入力される。検出部7aでは入力された信号光に基づいて各光ファイバセンサにおいて検知された情報が検出される。
ここで送出光および信号光が光ファイバからなる伝送路を伝送する際の屈折率は次式で表すことが出来る。
Figure 2006343231
ここでn:屈折率、ω:波長、E:光の電界密度、n0:線形屈折率(波長によって変化する)、n2:非線形屈折率(パワーによって変化する)、P:光のパワー、Aeff:コア実効断面積、n2/Aeff:非線形定数、である。
数1の通り、屈折率nは光ファイバを伝送する光のパワーP(光の電界密度E)の変動にあわせて変動する。したがって光源部1aから出力される送出光のパワーを大きくした場合や、送出光を波長多重とし波長密度を高くした場合には、相対強度雑音によって光のパワーPの変動が大きくなるため屈折率nの変動も大きくなり、非線形光学効果の影響が大きくなる。送出光がパルス光であった場合には、元々生じていた屈折率の変動量がさらに増大することとなる。しかしながら、本実施例では各伝送路にはMFDが大きい(=Aeffが大きい)光ファイバが用いられている。そのため、数1における第2項は小さくなり、光のパワーPを大きくしたことによる屈折率nへの影響は小さいものとなるため、非線形光学効果の発生を防ぐことが出来る。なお、光ファイバはMFDが大きくなるほど損失が発生し始める際の曲げ半径が大きくなるという特徴を持っているが、伝送路においては曲げ損失が発生しないように光ファイバの曲げ半径を決めることは容易なので、この点について問題はない。
一方、光ファイバセンサ4aにはMFDが小さい光ファイバが用いられているが、この光ファイバはコア実効断面積が小さく、光は強力にコア中に閉じ込められるという特徴を持っている。そのため、損失が発生し始める際の曲げ半径は小さく、光ファイバの収納スペースを小さくすることが可能となり、光ファイバセンサを小型化することが出来る。ところで、MFDが小さい光ファイバはコア中に光が強力に閉じ込められるため伝送損失が大きく、また非線形定数が大きいため光のパワーPが変動すると非線形光学効果が発生するといった特徴を持っているが、光ファイバセンサにおいて使用される光ファイバの長さは伝送路と比較すると極めて短いため、システム全体からみると光ファイバセンサで発生する損失は無視することが出来る。さらに、個々の光ファイバセンサに光が入力する際には、既に分波された後であるため光のパワーPも小さく、非線形光学効果について全く問題視しなくてよい。
なお、光ファイバセンサにコアとクラッド間の屈折率の差が大きい光ファイバを使用した場合でも、光はコア中に強力に閉じ込められるため、MFDが小さい光ファイバを使用した場合と同様の効果を得ることが出来る。
以上のように、光伝送路にはMFDの大きい光ファイバ、光ファイバセンサにはMFDの小さい光ファイバもしくはコアとクラッド間の屈折率の差が大きい光ファイバを使用することにより、高出力および高密度に波長多重された光を伝送させることができ、さらに光ファイバセンサを小型化することが可能となる。
ここで、図3に図1における光ファイバセンサのみを透過型から反射型のマイケルソン干渉センサ2cに変更したものを示す。2cは光カプラ、4dはセンシングファイバ、4eはセンシングファイバもしくはリファレンスファイバ、9aは反射器である。そして干渉センサ3bの内部に設けられた接続部6cおよび6dにおいてMFDの大きい光ファイバ(伝送路側)とMFDの小さい光ファイバ(干渉センサ側)とが接続されている。このような構成であっても、図1の構成と同様の効果を得ることが出来る。
また、図4は図3に示した光ファイバセンサシステムにおいて、光カプラ2aおよび2bと光カプラ2cとの間にMFDの大きい光ファイバと小さい光ファイバとの接続部6eおよび6fを設けている。そして光カプラ2cを含めた干渉センサ側の光ファイバをMFDの小さいものとしている。このような構成においても図1の構成と同様の効果を得ることが出来る。
また、図5では図3に示した光ファイバセンサについて、光カプラ2aと2cおよび2bと2cを接続する伝送路上に接続部6gおよび6hを設けている。そして光源部1aおよび検出部7aと接続部6gおよび6hとの間はMFDの大きい光ファイバ、接続部6gおよび6hと接続部6cおよび6dとの間は一般的なシングルモード光ファイバ、接続部6cおよび6dから光ファイバセンサ3d側はMFDの小さい光ファイバとしている。このような構成においても図1の構成と同様の効果を得ることが出来る。
次に実施例2のシステム構成について図6より説明する。光源部1a、光ファイバセンサ3a、光ファイバ4a、伝送路5a、5b、5d、5f、検出部7aは図1と同様の構成なので説明は省略する。2dおよび2eは実施例1において使用されている光カプラとは異なった構造の光カプラであり、図7に示すような構造となっている。ここで2fは光カプラを示しており、図6の光カプラ2dおよび2eに該当する。そして通常の光カプラではMFDが同一の光ファイバを用いて融着延伸されているが、ここでは図示するようにMFDの異なる2本の光ファイバが融着延伸されており、4fはMFDの大きい光ファイバ、4gはMFDの小さい光ファイバとなっている。そして光カプラ2dにおいては、光ファイバ4fは一端が伝送路5aに、他端は伝送路5bと接続され、光ファイバ5gは一端が自由端に、他端は光ファイバ5cと接続されている。また光カプラ2eにおいては、光ファイバ5fは一端が伝送路7aに、他端は伝送路113と接続され、光ファイバ5gは一端が自由端に、他端は光ファイバ4aと接続されている。
次に、動作について説明するが、本実施例では実施例1と全く同様の動作となっている。光源部1aから送出光が出力され、伝送路5a、光カプラ2dを経由して光ファイバセンサ4aに送出光が入力する。そして検知した外力に基づいた信号光が光ファイバセンサ4aから出力され、光カプラ2e、伝送路5fを経由して検出部7aに入力する。
ここで実施例1においてMFDが大きい光ファイバとMFDが小さい光ファイバとが接続される接続部について注目してみる。光ファイバ同士を接続させる複数の方法の中で最も損失の発生を抑えられるのは、融着による接続である。しかし、MFDが異なる光ファイバを融着接続した場合、特に図8に示すようにMFDが大きい光ファイバ4hからMFDが小さい光ファイバ4iに光が伝送する場合には、コア4jとのコア4kの径が異なるため、コア4kに入れない光が発生し、同じMFDの光ファイバを融着接続した場合に比べ大きい損失となる。長距離かつ大規模な多点計測を行う光ファイバセンサシステムの場合には、接続部も多数設けることとなるため、システム全体での損失は大きいものになる。
これに対し本実施例においては、カプラ内部においてMFDの異なる光ファイバの融着延伸による接続がなされており、図8のような融着接続は行われないため、接続部において発生する損失を無くすことが可能となる。
次に実施例3のシステム構成について図9より説明する。光カプラ2aおよび2b、伝送路5a、5b、5d、5f、光ファイバセンサ3a、光ファイバ4aは実施例1と同様の構成なので説明は省略する。1bは光源部であり、送出光を出力すると共に伝送路5aに対して所定波長の励起光を出力する。7bは光ファイバセンサ3aからの信号光を受光してセンサ信号を出力するとともに、伝送路5fに対して信号光伝送方向とは逆向きの励起光を出力する検出部である。9aおよび9bは増幅用光ファイバであり、増幅用光ファイバ9aの一端は光カプラ2aに、他端は光ファイバ4aに接続されている。また、増幅用光ファイバ9bの一端は光カプラ2bに、他端は光ファイバ4aに接続されている。
光源部1bおよび検出部7bから出力される励起光の波長は使用される増幅用光ファイバの種類によって定められる。例えば増幅用光ファイバにエルビウムドープファイバを選択してリモートEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)として動作させる場合には、励起光には980nmあるいは1480nmの波長が使用される。また、増幅用ファイバに分散シフトファイバ(DSF:Dispersion Shifted Fiber)などの非線形定数の大きいファイバを選択してリモートラマンアンプとして動作させる場合には、励起光には信号光よりも約100nm短い波長が使用される(信号光が1550nmの場合には、励起光は1450nm)。さらに増幅用ファイバをEDFA用ファイバとラマンアンプ用ファイバとの組み合わせにすることにより、EDFAおよびラマンアンプの両方を動作させることも可能である。この場合、信号光1550nmに対し、1450nm前後の一つの励起光源で両方の動作が可能となる。なお、図示はしていないが増幅用ファイバの中には、散乱光や多重反射光を遮断するために、適切な光アイソレータや光波長フィルタなどを挿入することが好ましい。
次に動作について説明する。光源部1bから出力された送出光は伝送路5aを伝送して光カプラ2aに入力する。そして所定の分岐比によって分波され、一方は光ファイバ9aに、他方は伝送路5bに出力される。また、光源部1bからは送出光だけでなく励起光も出力されており、励起光も送出光と同様の経路を伝送して光ファイバ9aに出力される。ここで光ファイバ9aは増幅用ファイバが用いられているため、光ファイバ9aを伝送する送出光は励起光によって増幅される。そして増幅後は実施例1と同様に光ファイバ4aに入力し、ここで光ファイバセンサ3aが検知した温度、圧力、歪、変位などに応じた信号光となり、光ファイバ9bへ出力される。
一方、検出部7bでは信号光を受光するとともに励起光が出力される。検出部7bから出力された励起光は伝送路3eを伝送して光カプラ2bに入力し、所定の分岐比によって分波され、一方は光ファイバ9bに、他方は伝送路5dに出力される。光ファイバ9bは増幅用ファイバが用いられているため、光ファイバ4aから出力され光ファイバ9bを伝送する信号光は励起光によって増幅される。そして増幅後は光カプラ2bに入力し、他の光ファイバセンサから出力され伝送路5dを伝送してきた信号光と合波され、伝送路5fを伝送して検出部7bに出力される。検出部7bでは信号光から各光ファイバセンサにおいて検知された情報が検出される。
以上のように本実施例では実施例1の効果に加え、光ファイバセンサの前後にリモート光増幅機能を持たせ、送出光および信号光を増幅しているため、さらに長距離および高多重化の光ファイバセンサシステムを構築することが出来る。
次に実施例4のシステム構成について図10より説明する。光ファイバセンサ3bは実施例1と、光源部1b、検出部7bは実施例3と同様の構成である。2f、2g、2h、2i、2j、2k、2lは3方向に端部を持つ光カプラ、2m、2nは4方向に端部を持つ光カプラ、2oは6方向に端部を持つ光カプラである。5g、5h、5i、5j、5k、5l、5m、5n、5oはMFDが大きい光ファイバからなる伝送路であり、伝送路5gは光源部1bと光カプラ2fとを、伝送路5hは光カプラ3fと光カプラ2gとを、伝送路5iは光カプラ2gと光カプラ2iとを、伝送路5jは光カプラ2gと光カプラ2mとを、伝送路5kは光カプラ2mと光カプラ2lとを、伝送路5lは光カプラ2nと光カプラ2kとを、伝送路5mは光カプラ2iと光カプラ2kとを、伝送路5nは光カプラ2kと光カプラ2jとを、伝送路5oは光カプラ2jと検出部7bとを接続している。
9c、9e、9f、9gは実施例3で説明した増幅用ファイバからなる伝送路であり、伝送路9cは光カプラ2fと光カプラ2hとを、伝送路9eは光カプラ2hと光カプラ2oとを、伝送路9fは光カプラ2oと光カプラ2lとを、伝送路9gは光カプラ2lと光カプラ2jとを接続している。4lはMFDが大きい光ファイバからなる伝送路であり光カプラと光ファイバ3bとを接続している。10a、10b、10c、10dは検知対象に応じて単数もしくは複数の光ファイバセンサ3bから構成されるセンサノードである。なお、図10においてはセンサノード内において複数の光ファイバセンサ3bを並列で接続しているが、直列あるいは並列と直列の併用としても構わない。
次に動作について説明する。光源部1bから出力された送出光は各伝送路を伝送し、また伝送路と接続している各光カプラにおいて所定の分岐比で分波され、光ファイバセンサ3bに入力する。ここで光源部1bからは励起光も出力されており、励起光は送出光と同じ経路を伝送する。そのため増幅用ファイバからなる伝送路9c、9e、を伝送した送出光は励起光によって増幅された後に光ファイバセンサ3bに入力する。次いで、送出光が入力された光ファイバセンサ3bからは検知した外力に応じた信号光が出力され、各伝送路を伝送し、また伝送路と接続している各光カプラにおいて他の信号光と合波され、検出部7bに入力する。ここで検出部7bからは励起光が出力されており、信号光とは逆の経路で伝送する。そのため増幅用ファイバからなる伝送路9f、9gを伝送した信号光は励起光によって増幅された後に検出部7bに入力されることとなる。なお、ラマンアンプのような長い増幅媒体を必要とする分布型光増幅においては、増幅用ファイバを伝送路に設けることが出来るので、本構成は特に有効である。
以上のように本実施例では送出光及び信号光についてセンサノード10aは復路のみ、センサノード10bは往路のみでかつセンサノード10aよりも大きく、センサノード10cは往復路のいずれを伝送する光についても増幅され、センサノード10dについては送出光及び信号光共に増幅されないといった、各センサノードの増幅の有無を個別に設定することが出来る。さらに、伝送路に使用する光ファイバをMFDの大きい光ファイバや、増幅用ファイバから任意に選択することで、各センサノードにおける増幅の割合を任意で変化させることが出来る。例えばある特定のノードのみを他のノードに対し極端に多重化数を増やしたいとき、あるいは他のノードとは離れた位置に設置したい時、さらには特定のノードのみを高精度(低雑音)で検出したい際には、そのノードへの送出光あるいはノードからの信号光が伝送する伝送路を増幅用ファイバとすればよい。
なお、本発明では実施例1を除き、全て透過型の光ファイバセンサを用いて説明しているが、反射型の光ファイバセンサを用いても同様の効果を得ることが出来る。
また、各実施例において、TDMであって光カプラを用いて分波および合波される構成について説明しているが、光スイッチを用いたTDMや、光合分波器及びOADMを用いたWDM多重方式とする構成であっても同様の効果を得ることが出来る。
また、各実施例において異種光ファイバの接続に融着を用いているが、メカニカルスプライスによる異種接続や、光コネクタによる異種接続をした場合であっても同様の効果を得ることが出来る。
また、各実施例において送出光と信号光とが異なる伝送路を伝送する構成で説明をしているが、同一の伝送路を伝送させる構成としても同様の効果を得ることが出来る。
また、各実施例において光ファイバセンサの光ファイバには曲げ損失の小さい光ファイバを用いている構成を説明しているが、光導波路やMEMS(Micro Electro-Mechanical System)を用いて外力を検知する光ファイバセンサを用いても同様の効果を得ることができる。
実施例1のシステム構成図 光ファイバのMFDの説明図 実施例1における異なる形態のシステム構成図 実施例1における異なる形態のシステム構成図 実施例1における異なる形態のシステム構成図 実施例2のシステム構成図 実施例2の光カプラ説明図 従来の光ファイバ融着接続部説明図 実施例3のシステム構成図 実施例4のシステム構成図 従来技術の光ファイバセンサ 従来技術の光ファイバセンサ
符号の説明
1:光源部
2:光カプラ
3:光ファイバセンサ
4:光ファイバ
5:伝送路
7:検出部
9:増幅用光ファイバ

Claims (9)

  1. 送出光を伝送する送出光伝送路と、該送出光が入力されると検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサと、該信号光を伝送する信号光伝送路とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記送出光伝送路および前記信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、
    前記光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  2. 入力された送出光を分波し2方向へ出力する第1の光合分波器と、分波された一方の送出光が入力されると検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサと、入力された該信号光および他の信号光を合波し合波信号光を出力する第2の光合分波器とを備えた光ファイバセンサノードを複数有し、分波された他方の送出光は該光ファイバセンサノードの次の光ファイバセンサノードへの送出光であり、該他の信号光は該隣に位置する光ファイバセンサノードからの合波信号光である光ファイバセンサシステムであって、
    さらにそれぞれの前記送出光を伝送するそれぞれの送出光伝送路と、前記信号光及び前記合波信号光を伝送するそれぞれの信号光伝送路とを備え、
    前記送出光伝送路および前記信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、
    前記光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  3. 請求項2記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記第1の光合分波器は、シングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい第1の光ファイバとモードフィールド径が小さい第2の光ファイバとを融着延伸結合させたものであって、該第1の光ファイバを前記送出光および前記分波された一方の送出光が伝送し、該第2の光ファイバを前記分波された他方の送出光が伝送し、
    前記第2の光合分波器は、シングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい第3の光ファイバとモードフィールド径が小さい第4の光ファイバとを融着延伸接続させたものであって、該第3の光ファイバを前記他の信号光および前記合波信号光が伝送し、該第4の光ファイバを前記信号光が伝送することを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  4. 請求項1乃至2記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記送出光が伝送する経路上に、該送出光と同一方向に伝送する励起光により該送出光を増幅する第1の増幅用光ファイバを備え、
    さらに/又は、前記信号光が伝送する経路上に、該信号光とは反対方向に伝送する励起光により該信号光を増幅する第2の増幅用光ファイバを備えることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  5. 請求項4記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記第1の増幅用光ファイバは前記光ファイバセンサの近傍であって、該光ファイバセンサへのみの分波後の送出光のみが伝送する位置に配置され、
    前記第2の増幅用光ファイバセンサは該光ファイバセンサの近傍であって、該光ファイバセンサからの信号光のみが伝送する位置に配置されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  6. 請求項3記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記第2の光ファイバと、前記光ファイバセンサの近傍であって該光ファイバセンサへのみの分波後の送出光のみが伝送する光ファイバとが、該送出光と同一方向に伝送する励起光により該送出光を増幅する増幅用光ファイバであり、
    前記第3の光ファイバと、前記光ファイバセンサの近傍であって、該光ファイバセンサからの信号光のみが伝送する光ファイバとが、該信号光とは反対方向に伝送する励起光により該信号光を増幅する増幅用光ファイバであることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  7. 請求項4乃至6記載の光ファイバセンサシステムであって、前記増幅用光ファイバはエルビウムドープファイバであることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  8. 送出光を伝送する第1乃至第7の送出光伝送路と、該送出光に対し検知外力に応じた信号光を出力する光ファイバセンサを備えた第1乃至第4のセンサノードと、該信号光を伝送する第1乃至第7の信号光伝送路と、第1乃至第10の光合分波器とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記第1の光合分波器は前記第1の送出光伝送路の一端と、前記第2の送出光伝送路の一端と、前記第5の送出光伝送路の一端と接続され、該第1の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は該第2の送出光伝送路に、他方は該第5の送出光伝送路に送出し、
    前記第2の光合分波器は前記第2の送出光伝送路の他端と、前記第3の送出光伝送路の一端と、前記第4の送出光伝送路の一端と接続され、該第2の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は該第3の送出光伝送路に、他方は該第4の送出光伝送路に送出し、
    前記第3の光合分波器は前記第5の送出光伝送路の他端と、前記第6の送出光伝送路の一端と、前記第7の送出光伝送路の一端と接続され、該第5の送出光伝送路から入力された送出光を分波し、一方は該第6の送出光伝送路に、他方は該第7の送出光伝送路に送出し、
    前記第4の光合分波器は前記第4の送出光伝送路の他端と、前記第1の信号光伝送路の一端と、前記第1のセンサノードと接続された第1の光ファイバの一端と接続され、該第4の送出光伝送路から入力された送出光を該第1の光ファイバへ送出し、該第1の光ファイバから入力された信号光を該第1の信号光伝送路に送出し、
    前記第5の光合分波器は前記第6の送出光伝送路の他端と、前記第2の信号光伝送路の一端と、前記第2のセンサノードと接続された第2の光ファイバの一端と接続され、該第6の送出光伝送路から入力された送出光を該第2の光ファイバへ送出し、該第2の光ファイバから入力された信号光を該第2の信号光伝送路に送出し、
    前記第6の光合分波器は前記第7の送出光伝送路の他端と、前記第6の信号光伝送路の一端と、前記第3のセンサノードと接続された第3の光ファイバの一端と接続され、該第7の送出光伝送路から入力された送出光を該第3の光ファイバへ送出し、該第3の光ファイバから入力された信号光を該第6の信号光伝送路に送出し、
    前記第7の光合分波器は前記第3の送出光伝送路の他端と、前記第3の信号光伝送路の一端と、前記第4のセンサノードと接続された第4の光ファイバの一端と接続され、該第3の送出光伝送路から入力された送出光を該第4の光ファイバへ送出し、該第4の光ファイバから入力された信号光を該第3の信号光伝送路に送出し、
    前記第8の光合分波器は前記第1の信号光伝送路の他端と、前記第6の信号光伝送路の他端と、前記第7の信号光伝送路の一端と接続され、該第1の信号光伝送路および該第6の信号光伝送路から入力された信号光を合波して該第7の信号光伝送路に送出し、
    前記第9の光合分波器は前記第2の信号光伝送路の他端と、前記第3の信号光伝送路の他端と、前記第4の信号光伝送路の一端と接続され、該第2の信号光伝送路および該第3の信号光伝送路から入力された信号光を合波して該第4の信号光伝送路に送出し、
    前記第10の光合分波器は前記第4の信号光伝送路の他端と、前記第7の信号光伝送路の他端と、前記第5の信号光伝送路の一端と接続され、該第4の信号光伝送路および該第7の信号光伝送路から入力された信号光を合波して該第5の信号光伝送路に送出し、
    前記第1乃至第4の送出光伝送路および前記第1乃至第5の信号光伝送路はシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が大きい光ファイバから構成され、
    前記第5乃至第7の送出光伝送路は該送出光と同方向に伝送する励起光によって該送出光を増幅する増幅用光ファイバから構成され、
    前記第6乃至第7の信号光伝送路は該信号光と反対方向に伝送する励起光により該信号光を増幅する増幅用光ファイバから構成され、
    前記光ファイバセンサはシングルモード光ファイバよりもモードフィールド径が小さい光ファイバから構成されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  9. 請求項8記載の光ファイバセンサシステムであって、前記増幅用光ファイバはラマン増幅用であることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
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