JP2001183530A - 接続ユニット、光ファイバ線路ユニット、光ケーブル及び光伝送システム - Google Patents

接続ユニット、光ファイバ線路ユニット、光ケーブル及び光伝送システム

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JP2001183530A
JP2001183530A JP2000312356A JP2000312356A JP2001183530A JP 2001183530 A JP2001183530 A JP 2001183530A JP 2000312356 A JP2000312356 A JP 2000312356A JP 2000312356 A JP2000312356 A JP 2000312356A JP 2001183530 A JP2001183530 A JP 2001183530A
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Japan
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optical
optical fiber
transmission
loss
line
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JP2000312356A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Terasawa
良明 寺沢
Toshio Oshima
俊夫 大島
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送特性を向上させることのできる接続ユニ
ットを提供する。 【解決手段】 本発明に係る接続ユニット80は、光増
幅器102から導出された複数の第一光ファイバ104
と光ケーブル101内の複数の第二光ファイバ103と
の間に配置されて、一の第一光ファイバ104と一の第
二光ファイバ103とをそれぞれ接続する1又はそれ以
上の光学部品107を備える。光学部品107の各々
は、一の第一光ファイバ104及び一の第二光ファイバ
103に対してそれぞれ低接続損失で接続可能な第三光
ファイバ108及び第四光ファイバ109と、伝送損失
を調整するための損失調整部106とを有する。そし
て、複数の光伝送路82について伝送損失の偏差を0.
005dB/km以下に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅器と光ケー
ブルとの間に介在される接続ユニット、光ケーブルの内
部に収納される光ファイバ線路ユニット、光ケーブル、
及び、光ケーブルと光増幅器とを備えた光伝送システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】海底光ケーブルなどにおいては、長距離
に亘って光信号を伝送させるため、所定距離(最大で9
0km程度、一般に50km前後)毎に中継器を設けて
弱くなった光信号を増幅することが行われる。
【0003】光ケーブルは、光ケーブル被覆部内に複数
の光ファイバ線路を有しており、複数の光ファイバ線路
はそれぞれ中継器の内部に設置された光増幅器(以下、
光アンプとも言う)から導出される複数の光ファイバと
接続される。そして、複数の光ファイバ線路内をそれぞ
れ伝搬する複数の光信号は、光アンプから導出される複
数の光ファイバを介して光アンプに一括して入射され、
一括して増幅される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光アン
プには、入射する光信号の波長によってゲインが異なる
という、いわゆるゲインチルトという性質がある。そし
て、このゲインチルトは入射する光信号のパワーに依存
して変化する。このゲインチルトが入射パワーにより変
化する様子を図11に示す。図11において、P1は入
射パワーが小さくなる方向を示し、P2は入射パワーが
大きくなる方向を示している。図示の通り、入射パワー
が小さいときは短波長側よりも長波長側の方がゲインが
大きくなり、逆に、入射パワーが大きいときは短波長側
よりも長波長側の方がゲインが小さくなる。
【0005】ここで、光ファイバ線路内には、波長分割
多重伝送(WDM:Wavelength DivisionMultiplex)のために
様々な波長の信号が伝送されている。従って、ゲインチ
ルトにより波長間の信号のパワーに差が生じ、伝送特性
が劣化する。
【0006】このとき、一つの入射光に対してゲインチ
ルトを補正することは比較的容易である。しかし、光ア
ンプには各光ファイバ線路を伝搬した各光信号が一括し
て入射されるが、入射される各光信号は伝送損失(光フ
ァイバ自体の損失分や側圧や曲げによる損失など)が異
なる複数の光ファイバ線路をそれぞれ伝搬してきたもの
であるため、パワーがそれぞれ異なる。特に、各光ファ
イバ線路毎の伝送損失の偏差が大きい場合は、入射する
光のパワーの偏差は大きくなる。従って、複数の光信号
に対してゲインチルトがバラバラに生じ、全ての光信号
に対してゲインチルトを一定値以下に抑えることは困難
となって伝送特性が劣化する。
【0007】特に、海底光ケーブルにおいては、各光フ
ァイバ線路上について一定距離毎に光アンプによって光
増幅を行うため、光ファイバ線路毎の伝送損失の偏差が
大きいと、光アンプを通過する毎にゲインチルトが拡大
し、伝送特性に重大な影響を与えることになる。
【0008】従って、本発明の目的は、伝送特性を向上
させることが可能な接続ユニット、光ファイバ線路ユニ
ット、光ケーブル、及び、光伝送システムを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る接続ユニッ
トは、光増幅器から導出された複数の第一光ファイバと
光ケーブル内の複数の第二光ファイバとの間に配置され
て、該複数の第一光ファイバから選択された一の第一光
ファイバと該複数の第二光ファイバから選択された一の
第二光ファイバとをそれぞれ接続する1又はそれ以上の
光学部品を備えた接続ユニットである。光学部品の各々
は、選択された第一光ファイバに対して低接続損失で接
続可能な第三光ファイバと、選択された第二光ファイバ
に対して低接続損失で接続可能な第四光ファイバと、選
択された第一光ファイバ及び選択された第二光ファイバ
を含む光伝送路の伝送損失を調整するための損失調整部
とを有している。そして、接続ユニットは、複数の第一
光ファイバのいずれかと複数の第二光ファイバのいずれ
かとをそれぞれ含む複数の光伝送路のうち最大の伝送損
失を有する光伝送路の伝送損失の値と、最小の伝送損失
を有する光伝送路の伝送損失の値との差を0.005d
B/km以下に調整する。
【0010】この接続ユニットは、複数の光伝送路の伝
送損失の偏差を0.005dB/km以下に調整するこ
とができるため、光増幅器に入射する複数の光信号のパ
ワーをほぼ均一にしてゲインチルトによる影響を抑制
し、伝送特性の向上を図ることが可能となる。
【0011】また本発明に係る接続ユニットでは、光学
部品の損失調整部は第三光ファイバと第四光ファイバと
の接続部を含み、該接続部の接続損失によって伝送損失
が調整されることを特徴としてもよい。
【0012】また本発明に係る接続ユニットでは、光学
部品の第三光ファイバと第四光ファイバとは接続部にお
いて融着接続されており、該第三光ファイバのコア部中
心軸と該第四光ファイバのコア部中心軸とは該接続部に
おいてズレていることを特徴としてもよい。
【0013】また本発明に係る接続ユニットでは、光学
部品の第三光ファイバと第四光ファイバとは接続部にお
いて融着接続されており、該第三光ファイバおよび該第
四光ファイバの少なくとも何れかのコア部は該接続部に
おいて拡大されていることを特徴としてもよい。
【0014】また本発明に係る接続ユニットでは、光学
部品の損失調整部は第三光ファイバおよび第四光ファイ
バの少なくとも何れかに設けられた曲げ部を含み、該曲
げ部の曲げ損失によって伝送損失が調整されることを特
徴としてもよい。
【0015】また本発明に係る接続ユニットでは、光学
部品の損失調整部は光減衰器を含み、該光減衰器によっ
て伝送損失が調整されることを特徴としてもよい。
【0016】本発明に係る光ファイバ線路ユニットは、
光ケーブル被覆部の内部に収納され、該光ケーブル被覆
部とともに光ケーブルを構成する単長30km以上の複
数の光ファイバ線路を備えた光ファイバ線路ユニットで
ある。光ファイバ線路の各々は複数の光ファイバを接続
して構成されている。そして、光ファイバ線路のうち最
大の伝送損失を有する光ファイバ線路の伝送損失の値
と、最小の伝送損失を有する光ファイバ線路の伝送損失
の値との差が0.005dB/km以下である。
【0017】この光ファイバ線路ユニットは、複数の光
ファイバ線路の伝送損失の偏差が0.005dB/km
以下であるため、光増幅器に入射する複数の光信号のパ
ワーをほぼ均一にしてゲインチルトによる影響を抑制
し、伝送特性の向上を図ることが可能となる。
【0018】本発明に係る光ケーブルは、それぞれが第
一モードフィールド径を有する光ファイバ線路を含む複
数の光伝送路から構成された光ケーブルである。複数の
光伝送路から選択された少なくとも一の光伝送路は、光
ファイバ線路の一端と接続されると共に第一モードフィ
ールド径よりも小さい第二モードフィールド径を有する
光ファイバと、該光ファイバ線路と該光ファイバとを含
む選択された光伝送路全体の伝送損失を調整する損失調
整部とを有している。そして、複数の光伝送路のうち最
大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値と、最小
の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値との差が
0.005dB/km以下である。
【0019】また本発明に係る光ケーブルは、それぞれ
が第一モードフィールド径を有する部分と該第一モード
フィールド径よりも大きい第二モードフィールド径を有
する部分とを有する光ファイバ線路を含む複数の光伝送
路から構成された光ケーブルである。複数の光伝送路か
ら選択された少なくとも一の光伝送路は、光ファイバ線
路の一端と接続されると共に第一モードフィールド径よ
りも大きく第二モードフィールド径より小さい第三モー
ドフィールド径を有する光ファイバと、該光ファイバ線
路と該光ファイバとを含む選択された光伝送路全体の伝
送損失を調整する損失調整部とを有している。そして、
複数の光伝送路のうち最大の伝送損失を有する光伝送路
の伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の
伝送損失の値との差が0.005dB/km以下であ
る。
【0020】この光ケーブルは、複数の光伝送路の伝送
損失の偏差が0.005dB/km以下であるため、光
増幅器に入射する複数の光信号のパワーをほぼ均一にし
てゲインチルトによる影響を抑制し、伝送特性の向上を
図ることが可能となる。
【0021】本発明に係る光伝送システムは、複数の光
ファイバ線路を有する光ケーブルと、光増幅器と、該光
増幅器から導出された複数の光ファイバとを備えた光伝
送システムである。複数の光ファイバ線路から選択され
たいずれか一の光ファイバ線路と、複数の光ファイバか
ら選択されたいずれか一の光ファイバとを含む複数の光
伝送路のうちの少なくともいずれかには、該複数の光伝
送路のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失
の値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の
値との差を0.005dB/km以下に調整する損失調
整部が設けられている。
【0022】この光伝送システムは、複数の光伝送路の
伝送損失の偏差を0.005dB/km以下に調整可能
であるため、光増幅器に入射する複数の光信号のパワー
をほぼ均一にしてゲインチルトによる影響を抑制し、伝
送特性の向上を図ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明に係る接続ユニット、光ファイバ線路ユニット、光ケ
ーブル及び光伝送システムの好適な実施形態を説明す
る。なお、図面において同一の要素には同一の符号を附
し、重複する説明を省略する。
【0024】本実施形態に係る接続ユニット、光ファイ
バ線路ユニット、光ケーブル及び光伝送システムは、海
底光伝送システムなどに好適に用いることができる。図
1(a)に示されるように、海底光伝送システムなど光
伝送システム90の光ケーブル101においては、長距
離にわたって光信号を伝送させるため、所定距離D(最
大で90km程度、一般に50km前後)毎に中継機1
00を設けて弱くなった光信号を増幅することが行われ
る。中継機100の内部には、図1(b)に示されるよ
うな光増幅器(以下、光アンプとも言う)102が設置
されており、この光アンプ102によって光信号が増幅
される。
【0025】図1(b)は、この光アンプ102と光ケ
ーブル101内の光ファイバ103との接続状態を模式
的に表している。光ケーブル101内の各光ファイバ1
03は、本実施形態に係る接続ユニット80を介して光
アンプ102から導出される複数の光ファイバ104の
各々と接続される。よって、光ケーブル101内の複数
の光ファイバ103から接続ユニット80を経由して複
数の光ファイバ104を伝搬する光信号は、光カプラな
どで一つにまとめられた後、光増幅器102の増幅部1
05において一括して増幅される。増幅後の光信号は、
再度光カプラ等で分岐された後、光ファイバ104、接
続ユニット80を経由して反対側の光ケーブル101内
の複数の光ファイバ103に伝送される。
【0026】ここで、光アンプ102から導出される光
ファイバ104は、光アンプ102の圧力隔壁102a
と溶接される。このため、光ファイバ104には、耐熱
性と耐曲げ性が要求される。耐熱性を実現するために、
光ファイバ104の外被にはポリイミド樹脂などが用い
られる。また、光ファイバ104の外被表面には溶接に
おける接合性を向上させるために金属が蒸着される。ま
た、光ファイバ104には、圧力隔壁102aとの溶接
などによって生じる曲げ応力に対する耐曲げ性も要求さ
れる。モードフィールド径(以下、MFDとも言う)が
小さい光ファイバは、MFDが大きい光ファイバと比べ
て耐曲げ性に優れているため、光ファイバ104として
はMFDの小さい光ファイバを用いると好ましい。
【0027】一方、光ケーブル101内の光ファイバ1
03は、非線形現象を回避するため比較的MFDの大き
い光ファイバを用いると好ましい。非線形現象は、光の
強度が大きいと歪みが生じる現象で、これを抑止するに
は光信号のパワー密度をあまり大きしたくない。そのた
めに、断面内で光を拡げてパワー密度を低下させるため
に、MFDが大きい光ファイバを用いると好ましい。即
ち、光ケーブル101内の光ファイバ103に対して求
められる性能と光アンプ102から導出される光ファイ
バ104に対して求められる性能とは異なり、両者には
異なる種類の光ファイバが用いられる。
【0028】かかる構成の光伝送システム90におい
て、各光伝送路間で生じるゲインチルトのバラツキを抑
制して伝送損失を向上させるためには、全ての光伝送路
について光アンプへの入射パワーをほぼ等しくすると好
ましい。全ての光伝送路について光アンプへ入射する光
のパワーがほぼ等しければ、全ての光伝送路に関してほ
ぼ等しいゲインチルトが発生し、その補正も容易となる
(補正が必要ない場合もある)。本実施形態に係る接続
ユニット、光ファイバ線路ユニット、光ケーブル及び光
伝送システムは、光アンプへ入射する光のパワーをほぼ
等しくするのに好適に用いられる。
【0029】まず、光ケーブル内の光ファイバと光増幅
器(光アンプ)から導出される光ファイバとの間に配置
される接続ユニットについて説明する。
【0030】上述したように、光ケーブル101内の光
ファイバ103と光アンプ102から導出される光ファ
イバ104とでは要求される性能が異なるため、互いに
異なる種類(MFD)の光ファイバが用いられる。この
とき、異なるMFDを有する光ファイバ同士の接続は困
難であり、この部分の接続損失を調整することは難し
い。特に、海底光伝送システムの敷設は、敷設船上で光
ケーブルに対して光アンプを接続させたりするため、接
続部の接続損失を調整するのは難しい。
【0031】そこで、図2に示されるように、光アンプ
102から導出される複数の第一光ファイバ104と、
光ケーブル101内の複数の第二光ファイバ103との
間に、1又はそれ以上の光学部品107を備えた接続ユ
ニット80を介在させることによって、第一光ファイバ
104と第二光ファイバ103とを含む光伝送路82毎
の光アンプ102への入射パワーをほぼ等しくしてい
る。接続ユニット80を構成する各光学部品107は、
一の第一光ファイバ104と低接続損失で接続可能な第
三光ファイバ108と、一の第二光ファイバ103と低
接続損失で接続可能な第四光ファイバ109とを有して
いる。
【0032】ここで「低接続損失で接続可能」とは、通
常の融着接続によって接続してもその接続損失が大きく
ならない状態をいい、具体的には、同種の光ファイバ同
士の接続や、MFDの等しい光ファイバ同士の接続のよ
うな接続のことである。
【0033】そして、この第三光ファイバ108と第四
光ファイバ109との間に、上述した損失調整部106
が形成されている。損失調整部106は、第一光ファイ
バ104と第二光ファイバ103とを含む光伝送路82
の伝送損失を調整する。
【0034】このような光学部品107を1又はそれ以
上備えた接続ユニット80を用いることによって、光ア
ンプ102へ入射する各光信号のパワーを略均一化させ
ることができる。即ち、ある光伝送路82が他の光伝送
路82よりも大きなパワーの光を出射している場合は、
伝送損失が大きくなるように予め調整された光学部品1
07を第一光ファイバ104と第二光ファイバ103と
の間に配置して両者を接続する。これに対して、他の光
伝送路82よりも小さなパワーの光を出射している光伝
送路82に対しては、伝送損失が小さくなるように予め
調整された光学部品107を第一光ファイバ104と第
二光ファイバ103との間に配置して両者を接続する。
【0035】このとき、必ずしも全ての光伝送路82に
ついて光学部品107を設ける必要はなく、極めて大き
なパワーの光を出射する光伝送路82にのみ光学部品1
07を配置してもよい。その意味で、接続ユニット80
は「1又はそれ以上の光学部品」を備えていれば足り
る。
【0036】そして、この接続ユニット80は、複数の
光伝送路82のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の
伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝
送損失の値との差、すなわち伝送損失の偏差を0.00
5dB/km以下に抑制し、より好ましくは0.002
dB/km以下に抑制する。このようにすれば、光アン
プ102に入射される光パワーの均一化が図られ、ゲイ
ンチルトのバラツキが抑制されて伝送特性の向上が図ら
れる。なお、上述したように、第一光ファイバ104と
第三光ファイバ108との接続、及び、第二光ファイバ
103と第四光ファイバ109との接続は、低接続損失
の接続(例えば同種の光ファイバ同士の接続)となるた
め、上述した損失調整部106による伝送損失の調整に
ほとんど影響を与えない。あるいは、予めその影響分を
考慮することができる。
【0037】以下に、上述した光学部品107における
損失調整部106の具体例をいくつか示す。
【0038】まず、図3(a)に示されるように、損失
調整部106が第三光ファイバ108と第四光ファイバ
109との接続部110を有している場合が挙げられ
る。この場合、接続部110における接続損失によって
光伝送路82の伝送損失が調整される。接続部110に
おける接続損失によって光伝送路82の伝送損失を調整
する場合、図3(b)に示されるように、接続部110
において第三光ファイバ108と第四光ファイバ109
とを軸ズレさせると好ましい。
【0039】即ち、第三光ファイバ108のコア部10
8aの中心軸108bと第四光ファイバ109のコア部
109aの中心軸109bとを軸ズレさせた状態で、第
三光ファイバ108と第四光ファイバ109とを融着に
より接続すると好ましい。この場合、軸ズレ量を大きく
すれば接続損失を大きくすることができ、軸ズレ量を小
さくすれば接続損失を小さくすることができる。
【0040】あるいは、接続部110における接続損失
によって光伝送路82の伝送損失を調整する場合、接続
部110における第三光ファイバ108及び第4光ファ
イバ109の少なくともいずれかのコア部を拡大させる
と好ましい。なお、図3(c)では、第三光ファイバ1
08のコア部108aを拡大させている。第三光ファイ
バ108及び第4光ファイバ109の少なくとも何れか
のコア部を拡大する場合、コア部の径偏差を大きくすれ
ば接続損失を大きくすることができ、径偏差を小さくす
れば接続損失を小さくすることができる。
【0041】また、損失調整部106が有する接続部1
10の接続損失によって光伝送路82の伝送損失を調整
するのではなく、図4(a)及び図4(b)に示される
ように、損失調整部106が有する曲げ部111の曲げ
損失によって光伝送路82の伝送損失を調整してもよ
い。この曲げ部111は、図4(a)に示されるように
第三光ファイバ108上に設けてもよいし、図4(b)
に示されるように第四光ファイバ109上に設けてもよ
い。なお、曲げ部111によって光伝送路82の伝送損
失を調整する場合は、紫外線硬化型樹脂などを用いて曲
げ部111の形状を維持すると好ましい。このとき、曲
げ部111はマンドレルに巻き付けたまま固定してもよ
いし、固定後にマンドレルを取り除いてもよい。
【0042】あるいは、接続損失や曲げ損失によって伝
送損失を調整するのではなく、図5に示されるように、
損失調整部106が有する光減衰器(アッテネータ)1
12によって光伝送路82の伝送損失を調整してもよ
い。
【0043】次に、伝送特性を向上させることのできる
光ファイバ線路ユニットについて説明する。
【0044】光ファイバ線路ユニット70は、複数の光
ファイバ線路113がセットとされており、このセット
で光ケーブル被覆部72の内部に収納されるべく準備さ
れたものである。光ファイバ線路113は、図6(a)
及び図6(b)に示されるように、それぞれ複数の光フ
ァイバ114を接続して構成されており、光ファイバ線
路113それぞれの長さLは30km以上である。現
在、単長で30km以上の光ファイバを製造するのは非
常に困難であり、光ケーブル115の製造時には、各光
ファイバ線路113は複数の光ファイバ114を接続し
て構成される。
【0045】この光ファイバ線路ユニット70では、全
ての光ファイバ線路113のうち、最大の伝送損失を有
する光ファイバ線路の伝送損失の値と最小の伝送損失を
有する光ファイバ線路の伝送損失の値との差、すなわち
伝送損失の偏差が0.005dB/km以下、より好ま
しくは0.002dB/km以下とされている。言い換
えれば、伝送損失の偏差が0.005dB/km以下、
より好ましくは0.002dB/km以下となるように
光ファイバ114が選択され接続されている(必要に応
じて接続時の接続損失も調整される)。あるいは、光フ
ァイバ114の接続時の接続損失を調整するなどして、
伝送損失の偏差が0.005dB/km以下、より好ま
しくは0.002dB/km以下とされている。この光
ファイバ線路ユニット70を用いて光ケーブル115を
製造すれば、全ての光ファイバ線路113の伝送損失が
ほぼ均一となり、光アンプへの入射パワーを均一化させ
る上で都合がよい。
【0046】なお、光アンプにおいて生じるゲインチル
トは、光アンプに用いられるエルビュームドープファイ
バなどの特性に依存するため、光アンプ毎に異なるのが
一般的である。しかし、上述した複数の光ファイバ線路
113の伝送損失の偏差を0.005dB/km以下、
より好ましくは0.002dB/km以下としておけ
ば、ゲインチルトによる光信号の変化を伝送特性に影響
を与えないレベルに抑えるのが容易となる。上述した伝
送損失の偏差が0.005dB/kmを超えるようであ
ると、ゲインチルトによる伝送特性への悪影響が懸念さ
れる。
【0047】次に、伝送特性を向上させることのできる
光ケーブルについて説明する。
【0048】まず、一つめの光ケーブルの構成を図7に
示す。この光ケーブル116は、それぞれが所定のMD
F(D1)を有する光ファイバ線路117を含む複数の
光伝送路141から構成されている(図7には一つの光
伝送路141のみ図示する)。この複数の光伝送路14
1は、光ケーブル被覆部116aの内部に収容される。
そして、複数の光伝送路141のうち少なくとも一の光
伝送路141は、光ファイバ線路117の一端に設けら
れた損失調整部118を介して、光ファイバ線路117
のMFD(D1)よりも小さなMFD(D2)を有する
光ファイバ119と接続されている(D2<D1)。こ
の光ファイバ119は、光アンプから導出される光ファ
イバ120と低接続損失で接続可能な光ファイバであ
る。なお、ここでの損失調整部118は、上述した図
2、図3(a)〜(c)、図4(a)、図4(b)及び
図5に示した損失調整部106と同様の構成を有する。
【0049】光伝送路141が含む光ファイバ線路11
7を構成する光ファイバは、非線形現象低減のために比
較的MFDが大きなものである。一方、光アンプから導
出される光ファイバ120は、圧力隔壁を貫通する部分
で溶接されるため、曲げによる伝送損失を低減するため
に相対的にMFDが小さなものである。MFDの異なる
光ファイバ同士の接続は接続損失が大きく、不安定にな
るため、所望の伝送損失を得るのが困難である。このた
め、損失調整部118を設けて光伝送路141の伝送損
失を調整し、複数の光伝送路141のうち最大の伝送損
失を有する光伝送路の伝送損失の値と、最小の伝送損失
を有する光伝送路の伝送損失の値との差、すなわち伝送
損失の偏差を0.005dB/km以下、より好ましく
は0.002dB/km以下としている。
【0050】このように、光伝送路141の伝送損失を
ほぼ均一とすることにより伝送特性を向上させることが
できることは、上述した接続ユニット80の説明におい
て述べたとおりである。
【0051】次に、二つ目の光ケーブルの構成を図8に
示す。この光ケーブル121は、それぞれが少なくとも
二種類の異なるMDFを有する部分を備えた光ファイバ
線路122を含む複数の光伝送路151から構成されて
いる(図8には一つの光伝送路151のみ図示する)。
この複数の光伝送路151は、光ケーブル被覆部121
aの内部に収容される。ここでは、光伝送路122の光
入射側にMFDの大きい光ファイバ122aを設け、光
出射側にMFDの小さい光ファイバ122bを設けてい
る。このように、比較的大きなMFD(D3)を有する
光ファイバ122aによって非線形現象が低減されてお
り、この光ファイバ122aとMFD(D4)は相対的
に小さいが分散傾斜(光ファイバの波長分散が波長に依
存して変化する傾斜)を低減した光ファイバ122bと
を組み合わせることによって、伝送速度の向上が図られ
ている。
【0052】そして、複数の光伝送路151のうち少な
くとも一の光伝送路151は、光ファイバ線路122の
一端(ここでは光アンプに接続される出射側)に設けら
れた損失調整部123を介して、光ファイバ122bの
MFD(D4)より大きく、光ファイバ122aのMF
D(D3)より小さいMFD(D5)を有する光ファイ
バ124と接続されている(D4<D5<D3)。この
光ファイバ124は、光アンプから導出される光ファイ
バ125と低接続損失で接続可能な光ファイバである。
なお、この損失調整部123も、上述した図2、図3
(a)〜(c)、図4(a)、図4(b)及び図5に示
した損失調整部106と同様の構成を有する。
【0053】上述したように、光アンプから導出される
光ファイバ125は、圧力隔壁を貫通する部分の溶接で
曲げ損失を発生させないためにMFDを大きくすること
ができない。また、光アンプから導出される光ファイバ
125は、光アンプに入射する場合は十分に光パワーが
減衰しているため非線形現象は小さいが、光アンプから
出射する場合は光パワーが強いので、非線形現象を低減
するためMFDを小さくすることも好ましくない。この
ため、光ファイバ125のMFD(D5)を、光ファイ
バ122bのMFD(D4)より大きく光ファイバ12
2aのMFD(D3)より小さくし、光ファイバ124
のMDFを光ファイバ125のMDF(D5)と等しく
することで、非線形現象を低減して伝送特性を向上させ
ることができる。なお、光ファイバ124は、光アンプ
から導出される光ファイバ125と低接続損失で接続可
能(例えば同種の光ファイバ同士の接続)であるため、
上述した損失調整部123による伝送損失の調整にほと
んど影響を与えない(あるいは、予めその影響分を考慮
することができる)。
【0054】上述した光ケーブル121を、光アンプ1
26に接続した状態を図9に示す。図9には、光ケーブ
ル121内の複数の光伝送路151のうちの二本のみを
示してある。そして、図示された光伝送路151のうち
の一方(図9の上側の光伝送路)においては、図9にお
いて矢示S1及びS2の方向に光信号が伝達され、他方
(図9の下側の光伝送路)においては図9において矢示
S3及びS4の方向に光信号が伝達される。
【0055】このとき、光伝送路151には上述した損
失調整部123が設けられており、複数の光伝送路15
1のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の
値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値
との差、すなわち伝送損失の偏差が0.005dB/k
m以下、より好ましくは0.002dB/km以下とさ
れ、光アンプ126に入射される光信号のパワーの均一
化が図られている。また、光ケーブル121内の各光伝
送路151は、入射側にMFDの大きな(D3)光ファ
イバ122aが配され、出射側にMFDの小さな(D
4)光ファイバ122bが配されており、優れた伝送特
性を有することは既に述べたとおりである。さらに、光
ファイバ125は光ファイバ122bのMFD(D4)
より大きく光ファイバ122aのMFD(D3)より小
さいMFD(D5)を有しており、また光ファイバ12
4は光ファイバ125のMFD(D5)と等しくされて
いるため、光アンプ126から出射されるパワーの強い
光信号に対応して非線形現象を低減することもできる。
【0056】次に、伝送特性を向上させることのできる
光伝送システムについて説明する。
【0057】ここで説明する光伝送システムは、光ケー
ブルと光アンプとを有して構成されている。そして、こ
の光伝送システムでは、ゲインチルトによって伝送特性
が劣化することが懸念されることは既に述べたとおりで
ある。このゲインチルトによる悪影響を抑止するため、
図2、図3(a)〜(c)、図4(a)、図4(b)及
び図5に示す構造の損失調整部106を有する光学部品
107を備えた接続ユニット80を用いて伝送特性を向
上することが可能であることも既に述べたとおりであ
る。このような接続ユニット80を光ケーブルと光アン
プとの間に配置した光伝送システムは伝送特性を向上さ
せることができる。
【0058】このような光伝送システムは、図1(b)
に示すように、第一光ファイバ104と第二光ファイバ
103との間に接続ユニット80を配置して、図1
(a)のように構成したものとなる。また、上述した接
続ユニットを用いなくても、光ケーブルの光ファイバや
光アンプから導出される光ファイバに損失調整部を設け
たり、光ケーブル側の光ファイバと光アンプから導出さ
れる光ファイバとの接続部に損失調整部を設けたりする
ことで同様の効果が得られる。このような場合を、図1
0(a)〜(c)に図示する。
【0059】まず、図10(a)に示される光伝送シス
テム(一部区間のみ図示)160においては、光アンプ
126から導出される複数の光ファイバ127のうち少
なくともいずれかの光ファイバ127の先端に、光ケー
ブル128内の光ファイバ129と低接続損失で接続可
能な光ファイバ130が取り付けられている。そして、
この光ファイバ127から光ファイバ130にかけての
光伝送路上に損失調整部131が形成されている。損失
調整部131は、上述した図2、図3(a)〜(c)、
図4(a)、図4(b)及び図5に示した損失調整部1
06と同様の構成を有する。そして、それぞれ光ファイ
バ127と光ファイバ129とを含む複数の光伝送路1
62のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失
の値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の
値との差、すなわち伝送損失の偏差が0.005dB/
km以下、より好ましくは0.002dB/km以下と
されている。このようにすれば、光アンプ126への入
射パワーが、全ての光伝送路162についてほぼ均一化
され、光伝送路162間でのゲインチルトのバラツキを
抑制して伝送特性を向上させることができる。
【0060】図10(b)に示される光伝送システム
(一部区間のみ図示)160においては、光ケーブル1
28内の複数の光ファイバ129のうち少なくともいず
れかの先端に、光アンプ126から導出されている光フ
ァイバ127と低接続損失で接続可能な光ファイバ13
2が取り付けられている。そして、この光ファイバ12
9から光ファイバ132にかけての光伝送路上に損失調
整部133が形成されている。損失調整部133は、上
述した図2、図3(a)〜(c)、図4(a)、図4
(b)及び図5に示した損失調整部106と同様の構成
を有する。そして、それぞれ光ファイバ127と光ファ
イバ129とを含む複数の光伝送路162のうち最大の
伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値と、最小の伝
送損失を有する光伝送路の伝送損失の値との差、すなわ
ち伝送損失の偏差が0.005dB/km以下、より好
ましくは0.002dB/km以下とされている。この
ようにすれば、光アンプ126への入射パワーが、全て
の光伝送路162についてほぼ均一化され、光伝送路1
62間でのゲインチルトのバラツキを抑制して伝送特性
を向上させることができる。
【0061】図10(c)に示される光伝送システム
(一部区間のみ図示)160においては、光アンプ12
6から導出されている服すの光ファイバ127と光ケー
ブル128内の複数の光ファイバ129とが、それぞれ
損失調整部134を介して接続されている。ここでの損
失調整部134も、上述した図2、図3(a)〜
(c)、図4(a)、図4(b)及び図5に示した損失
調整部106と同様の構成を有する。そして、それぞれ
光ファイバ127と光ファイバ129とを含む複数の光
伝送路162のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の
伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝
送損失の値との差、すなわち伝送損失の偏差が0.00
5dB/km以下、より好ましくは0.002dB/k
m以下とされている。このようにしても、光アンプ12
6への入射パワーが、全ての光伝送路162についてほ
ぼ均一化され、光伝送路162間でのゲインチルトのバ
ラツキを抑制して伝送特性を向上させることができる。
【0062】なお、上述した実施形態は、光アンプに接
続される際のゲインチルトによる伝送特性への影響を抑
制する場合について説明したが、本発明は、接続先が光
アンプでなくても、ゲインチルトによる伝送特性への影
響が問題となる場合には適用が可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る接続ユニット、光ファイバ
線路ユニット、光ケーブル及び光伝送システムによれ
ば、光増幅器に入射される光信号の入射パワーをほぼ均
一化することができる。光増幅器への入射パワーをほぼ
均一化できるため、ゲインチルトによる悪影響を抑止で
き、伝送特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、光伝送システムの側面図であ
る。図1(b)は、光ケーブルと光増幅器との接続状態
を模式的に示す説明図である。
【図2】図2は、本発明に係る接続ユニットの一実施形
態を示す側面図である。
【図3】図3(a)は光学部品の一例を示す側面図であ
る。図3(b)は、光学部品の接続部の一例を示す側面
図である。図3(c)は、光学部品の接続部の一例を示
す側面図である。
【図4】図4(a)は、光学部品の一例を示す側面図で
ある。図4(b)は、光学部品の一例を示す側面図であ
る。
【図5】図5は、光学部品の一例を示す側面図である。
【図6】図6(a)は、本発明に係る光ファイバ線路ユ
ニットの一実施形態を示す側面図である。図6(b)
は、本発明に係る光ファイバ線路ユニットを備える光ケ
ーブルの側面図である。
【図7】図7は、本発明に係る光ケーブルの一実施形態
を示す側断面図である。
【図8】図8は、本発明に係る光ケーブルの一実施形態
を示す側断面図である。
【図9】図9は、図8に示す光ケーブルと光増幅器との
接続状態を示す側面図である。
【図10】図10(a)、図10(b)及び図10
(c)は、本発明に係る光伝送システムの一実施形態の
一部区間のみを示す側面図である。
【図11】図11は、光増幅器におけるゲインチルトを
説明するための波長とゲインとの関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
70…光ファイバ線路ユニット、72…光ケーブル被覆
部、80…接続ユニット、82,141,151,16
2…光伝送路、101,115,116,121,12
8…光ケーブル、102,126…光増幅器(光アン
プ)、103…第二光ファイバ、104…第一光ファイ
バ、106,118,123,131,133,134
…損失調整部、107…光学部品、108…第三光ファ
イバ、109…第四光ファイバ、108a,109a…
コア部、108b,109b…中心軸、110…接続部
(損失調整部)、111…曲げ部(損失調整部)、11
2…光減衰器(損失調整部)、113,117,122
…光ファイバ線路、114,119,122a,122
b,124,127…光ファイバ、160…光伝送シス
テム。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光増幅器から導出された複数の第一光フ
    ァイバと光ケーブル内の複数の第二光ファイバとの間に
    配置されて、該複数の第一光ファイバから選択された一
    の第一光ファイバと該複数の第二光ファイバから選択さ
    れた一の第二光ファイバとをそれぞれ接続する1又はそ
    れ以上の光学部品を備えた接続ユニットであって、 前記光学部品の各々は、選択された前記第一光ファイバ
    に対して低接続損失で接続可能な第三光ファイバと、選
    択された前記第二光ファイバに対して低接続損失で接続
    可能な第四光ファイバと、選択された前記第一光ファイ
    バ及び選択された前記第二光ファイバを含む光伝送路の
    伝送損失を調整するための損失調整部とを有し、 前記複数の第一光ファイバのいずれかと前記複数の第二
    光ファイバのいずれかとをそれぞれ含む複数の光伝送路
    のうち最大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値
    と、最小の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値と
    の差を0.005dB/km以下に調整する接続ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記光学部品の前記損失調整部は前記第
    三光ファイバと前記第四光ファイバとの接続部を含み、
    該接続部の接続損失によって前記伝送損失が調整される
    請求項1に記載の接続ユニット。
  3. 【請求項3】 前記光学部品の前記第三光ファイバと前
    記第四光ファイバとは前記接続部において融着接続され
    ており、該第三光ファイバのコア部中心軸と該第四光フ
    ァイバのコア部中心軸とは該接続部においてズレている
    請求項2に記載の接続ユニット。
  4. 【請求項4】 前記光学部品の前記第三光ファイバと前
    記第四光ファイバとは前記接続部において融着接続され
    ており、該第三光ファイバおよび該第四光ファイバの少
    なくとも何れかのコア部は該接続部において拡大されて
    いる請求項2に記載の接続ユニット。
  5. 【請求項5】 前記光学部品の前記損失調整部は前記第
    三光ファイバおよび前記第四光ファイバの少なくとも何
    れかに設けられた曲げ部を含み、該曲げ部の曲げ損失に
    よって前記伝送損失が調整される請求項1に記載の接続
    ユニット。
  6. 【請求項6】 前記光学部品の前記損失調整部は光減衰
    器を含み、該光減衰器によって前記伝送損失が調整され
    る請求項1に記載の接続ユニット。
  7. 【請求項7】 光ケーブル被覆部の内部に収納され、該
    光ケーブル被覆部とともに光ケーブルを構成する単長3
    0km以上の複数の光ファイバ線路を備えた光ファイバ
    線路ユニットであって、 前記光ファイバ線路の各々は複数の光ファイバを接続し
    て構成されており、 前記光ファイバ線路のうち最大の伝送損失を有する光フ
    ァイバ線路の伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する
    光ファイバ線路の伝送損失の値との差が0.005dB
    /km以下である光ファイバ線路ユニット。
  8. 【請求項8】 それぞれが第一モードフィールド径を有
    する光ファイバ線路を含む複数の光伝送路から構成され
    た光ケーブルであって、 前記複数の光伝送路から選択された少なくとも一の光伝
    送路は、前記光ファイバ線路の一端と接続されると共に
    前記第一モードフィールド径よりも小さい第二モードフ
    ィールド径を有する光ファイバと、該光ファイバ線路と
    該光ファイバとを含む前記選択された光伝送路全体の伝
    送損失を調整する損失調整部とを有し、 前記複数の光伝送路のうち最大の伝送損失を有する光伝
    送路の伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する光伝送
    路の伝送損失の値との差が0.005dB/km以下で
    ある光ケーブル。
  9. 【請求項9】 それぞれが第一モードフィールド径を有
    する部分と該第一モードフィールド径よりも大きい第二
    モードフィールド径を有する部分とを有する光ファイバ
    線路を含む複数の光伝送路から構成された光ケーブルで
    あって、 前記複数の光伝送路から選択された少なくとも一の光伝
    送路は、前記光ファイバ線路の一端と接続されると共に
    前記第一モードフィールド径よりも大きく前記第二モー
    ドフィールド径より小さい第三モードフィールド径を有
    する光ファイバと、該光ファイバ線路と該光ファイバと
    を含む前記選択された光伝送路全体の伝送損失を調整す
    る損失調整部とを有し、 前記複数の光伝送路のうち最大の伝送損失を有する光伝
    送路の伝送損失の値と、最小の伝送損失を有する光伝送
    路の伝送損失の値との差が0.005dB/km以下で
    ある光ケーブル。
  10. 【請求項10】 複数の光ファイバ線路を有する光ケー
    ブルと、光増幅器と、該光増幅器から導出された複数の
    光ファイバとを備えた光伝送システムであって、 前記複数の光ファイバ線路から選択されたいずれか一の
    光ファイバ線路と、前記複数の光ファイバから選択され
    たいずれか一の光ファイバとを含む複数の光伝送路のう
    ちの少なくともいずれかには、該複数の光伝送路のうち
    最大の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値と、最
    小の伝送損失を有する光伝送路の伝送損失の値との差を
    0.005dB/km以下に調整する損失調整部が設け
    られている光伝送システム。
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