JPH11308170A - 波長分散補償器および光伝送システム - Google Patents

波長分散補償器および光伝送システム

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JPH11308170A
JPH11308170A JP10115676A JP11567698A JPH11308170A JP H11308170 A JPH11308170 A JP H11308170A JP 10115676 A JP10115676 A JP 10115676A JP 11567698 A JP11567698 A JP 11567698A JP H11308170 A JPH11308170 A JP H11308170A
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JP
Japan
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optical fiber
chromatic dispersion
wavelength
loss
transmission line
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Withdrawn
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JP10115676A
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English (en)
Inventor
Tomonori Kashiwada
智徳 柏田
Shinji Ishikawa
真二 石川
Toshiaki Okuno
俊明 奥野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失の波長依存性が低減された波長分散補償
器を提供する。 【解決手段】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯
における波長分散を低減するための波長分散補償器であ
って、150mm以下の胴径を有するボビン10と、光
ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファイ
バ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散
補償光ファイバ16がボビン10の胴12に屈曲させて
巻き回した光ファイバコイル18と、を備え、波長15
50nmにおける分散値に対する、波長1530nm以
上1560nm以下における伝送損失の最大値および最
小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm以下であ
る。屈曲に起因する曲げ損失は長波長側ほど大きくなる
傾向にあるため、短波長側に現れるレーリー散乱による
伝送損失の変化分が、この曲げ損失よる変化分によって
補償される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分散補償器に
関し、特に、光ファイバ伝送路の1.55μm帯におけ
る伝送損失の波長依存性が低減された波長分散補償器お
よび光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】希土類元素のエルビウム(Er)を添加
した光ファイバを利用して1.55μm帯で動作する光
増幅器を用いると、1.55μm帯での長距離大容量伝
送が可能である。しかし、1.3μm帯に零分散波長を
有するシングルモード光ファイバ(1.3SMF)を用
いて1.55μm帯の信号光を伝送する場合、零分散波
長が一致しないため、大きな波長分散が生じて光信号が
歪むので、信号品質が劣化する。このため、1.3SM
Fを用いて1.55μm帯の信号光の伝送を行う際に
は、波長分散を抑える技術が必要である。その一つとし
て、1.3SMFとは逆符号の大きな波長分散を持つ分
散補償光ファイバ(DCF)を用いて、1.55μm帯
における波長分散を相殺する方法がある。
【0003】このDCFには、大きく分けて二つの種類
がある。一つは、特定の波長での波長分散が1.3SM
Fとは逆であるため、その波長での波長分散を補償でき
るDCFである。他の一つは、波長分散だけでなく波長
分散の波長依存性(波長分散傾斜)もが1.3SMFと
逆であるため、広い波長において波長分散を補償できる
DCFである。後者のDCFを用いれば、波長を僅かに
シフトさせた複数の光信号が伝送可能となるので、光フ
ァイバ1本当たりの伝送容量を増加できる波長多重伝送
(WDM)システムを実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このWDMシステムで
は、信号波長帯域内で分散値が小さいことが要求される
と同時に、波長の異なる複数の信号光が伝送波長内に存
在するため、損失の波長依存性も小さいことが必要であ
る。
【0005】ところが、DCFは、単位長さ当たりの分
散補償量を高めるために、コアへのGe元素の添加量を
増加させ屈折率を高めた構造を有している。このため、
短波長側ほどレーリー散乱の影響を強く受けるので、伝
送損失の波長依存性が大きい。例えば、1530nm〜
1560nmの間では0.05dB/km程度の伝送損
失差が生じる。つまり、DCFにおいては伝送損失の波
長依存性は、従来の1.3SMFにおける依存性に比べ
て大きい。そこで、この損失の波長依存性を補償するた
めに、従来の分散補償モジュールではフィルタ等を付加
していた。
【0006】そこで、本発明の目的は、損失の波長依存
性が低減された波長分散補償器および光伝送システムを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる波長分散
補償器は、光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯にお
ける波長分散を低減するための波長分散補償器であっ
て、(1)150mm以下の胴径を有するボビンと、(2)光
ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファイ
バ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散
補償光ファイバがボビンの胴に巻き回されて成る光ファ
イバコイルと、を備え、波長1550nmにおける分散
値に対する、波長1530nm以上1560nm以下に
おける伝送損失の最大値および最小値の差の比が、4×
10-4dB/ps/nm以下である。
【0008】このように、150mm以下の胴径を有す
るボビンに波長分散補償光ファイバを巻き回して光ファ
イバコイルを形成したので、巻き回したボビン胴径に応
じた屈曲が光ファイバに加えられる。この屈曲に起因す
る曲げ損失は長波長側ほど大きくなる傾向にあるため、
短波長側に現れるレーリー散乱による伝送損失の変化分
が、この曲げ損失よる変化分によって補償される。ま
た、波長1550nmにおける分散値に対する、波長1
530nm以上1560nm以下の伝送損失の最大値お
よび最小値の差の比を上記の値以下するので、1.55
μm帯において波長多重伝送される複数の信号光間の損
失差が低減される。
【0009】本発明に係わる波長分散補償器では、ボビ
ンの胴径は50mm以上であるようにしてもよい。
【0010】このように、150mm以下50μm以上
の胴径を有するボビンに波長分散補償光ファイバを巻き
回して光ファイバコイルを形成すれば、光ファイバに加
わる曲げ歪みを抑制することによって、光ファイバの破
断確率を小さくすることができる。長期信頼性保証の観
点から有効である。
【0011】本発明に係わる波長分散補償器は、光ファ
イバ伝送路の1.55μm波長帯における波長分散を低
減するための波長分散補償器であって、(1)光ファイバ
伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファイバ伝送路
とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散補償光フ
ァイバの少なくとも一部がボビンの胴に巻き回されて成
る光ファイバコイルと、(2)波長分散補償光ファイバに
曲げあるいは側圧を加え、この波長分散補償光ファイバ
に少なくとも1.55μm帯より長波長領域において伝
送損失を発生させるための手段と、を備え、波長155
0nmにおける分散値に対する、波長1530nm以上
1560nm以下における伝送損失の最大値および最小
値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm以下であ
る。
【0012】このように、少なくとも一部が光ファイバ
コイルを構成する波長分散補償光ファイバに曲げあるい
は側圧を加えて、この波長分散補償光ファイバに少なく
とも1.55μm帯より長波長領域において伝送損失を
発生させるようにした。このため、曲げあるいは側圧に
基づく損失は長波長側ほど大きくなる傾向にあるので、
この損失の波長依存性によって、短波長側に顕著に現れ
るレーリー散乱による伝送損失の波長依存性が補償され
る。また、波長1550nmにおける分散値に対する、
波長1530nm以上1560nm以下の伝送損失の最
大値および最小値の差の比を上記の値以下するので、
1.55μm帯において波長多重伝送される複数の信号
光間の損失差が低減される。
【0013】本発明に係わる波長分散補償器は、光ファ
イバ伝送路の1.55μm波長帯における波長分散を低
減するための波長分散補償器であって、(1)光ファイバ
伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファイバ伝送路
とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散補償光フ
ァイバの第1の部分が主ボビンに胴に巻き回されて成る
光ファイバコイルと、(2)波長分散補償光ファイバの第
2の部分、この第2の部分の少なくとも一部に曲げある
いは側圧を加えるための付加部材、を有する損失付加部
と、を備える。
【0014】このように、光ファイバコイルに加えて、
波長分散補償光ファイバに曲げあるいは側圧を加える損
失付加部を別個に設けるので、光ファイバコイルが巻き
回される主ボビンの胴径とは独立して決定される長波長
側の伝送損失が損失付加部において付加される。
【0015】本発明に係わる波長分散補償器では、波長
1550nmにおける分散値に対する波長1530nm
以上1560nm以下における伝送損失の最大値および
最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm以下で
あるようにしてもよい。
【0016】このように、波長1550nmにおける分
散値に対する、波長1530nm以上1560nm以下
の伝送損失の最大値および最小値の差の比を上記の値以
下するれば、1.55μm帯において波長多重伝送され
る複数の信号光間の損失差が低減される。
【0017】損失付加部は、以下のような付加部材を用
いて実現するようにしてもよい。本発明に係わる波長分
散補償器では、付加部材は、主ボビンの胴径より小さい
胴径の副ボビンであって、波長分散補償光ファイバの第
2の部分は、この副ボビンの側面に巻き回されているよ
うにしてもよい。また、付加部材は主面に複数の柱状凸
部を有し、且つ波長分散補償光ファイバの第2の部分は
1以上の柱状凸部に側面を接しているようにしてもよ
い。
【0018】このような構成の付加部材を採用すれば、
1.55μm帯より長波長側に付加される損失値が簡素
な構成によって調整される。
【0019】加えて、損失付加部は、以下のような付加
部材を用いて実現するようにしてもよい。本発明に係わ
る波長分散補償器では、付加部材は、波長分散補償光フ
ァイバの第2の部分の少なくとも一部に曲げあるいは側
圧が加えられた状態において、この曲げあるいは側圧の
値が変更可能であるようにしてもよい。
【0020】このような構成の付加部材によれば、波長
分散補償光ファイバを付加部材と組み合わせて曲げある
いは側圧を加えた後でも、損失付加部の曲げあるいは側
圧の値を変えれば伝送損失値が変更可能である。
【0021】本発明に係わる光伝送システムは、光ファ
イバ伝送路の1.55μm波長帯における波長分散を低
減するための波長分散補償器を備えた光伝送システムで
あって、波長分散補償器は、(1)150mm以下の胴径
を有するボビンと、(2)光ファイバ伝送路とは符号が逆
の波長分散および光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長
分散傾斜を有する波長分散補償光ファイバがボビンの胴
に巻き回されて成る光ファイバコイルと、を備え、波長
1550nmにおける分散値に対する、波長1530n
m以上1560nm以下における伝送損失の最大値およ
び最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm以下
である。
【0022】このように、伝送波長帯において損失の波
長依存性が低減された波長分散補償器を光ファイバ伝送
路に設けたので、複数の波長の信号光が光伝送路を通し
て伝送される際に伝送信号光間の光強度レベルの差が低
減可能とされる。
【0023】本発明に係わる光伝送システムは、光ファ
イバ伝送路の1.55μm波長帯における波長分散を低
減するための波長分散補償器を備えた光伝送システムで
あって、波長分散補償器は、(1)光ファイバ伝送路とは
符号が逆の波長分散および光ファイバ伝送路とは符号が
逆の波長分散傾斜を有する波長分散補償光ファイバの第
1の部分がボビンに胴に巻き回されて成る光ファイバコ
イルと、(2)波長分散補償光ファイバの第2の部分、こ
の第2の部分の少なくとも一部に曲げあるいは側圧を加
えるための付加部材、を有する損失付加部と、を備え
る。
【0024】このように、損失付加部を備えることによ
って伝送波長帯における損失の波長依存性が低減された
波長分散補償器を光ファイバ伝送路に設けるようにし
た。このため、波長分散光ファイバおよび光ファイバ伝
送路の特性に応じて波長分散補償器の伝送損失値を調整
することによって、複数の波長の信号光が光伝送路を通
して伝送される際に伝送信号光間の光強度レベルの差が
低減可能とされる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0026】(第1の実施の形態)本発明の実施の形態
に係る波長分散補償器に使用される光ファイバコイルを
図1(a)および図1(b)を用いて説明する。図1
(a)は、光ファイバコイルの作製に使用する光ファイ
バコイル用のボビンの斜視図、図1(b)は図1(a)
のボビンを用いて作製され、波長分散補償器の主要部を
成す光ファイバコイルの斜視図である。
【0027】図1(a)を参照すると、ボビン10は、
光ファイバが側面に巻き回される胴12、この胴の両側
に設けられた鍔14を備える。胴12は、直線状の軸に
沿って延びコイルの巻き幅に対応する高さを有する柱状
部材、例えば円柱状部材であり、この胴は円形の断面を
有する。この円の直径がdである。この断面形状は、以
下、本実施の形態では円形の場合について説明するが、
これに限られるものではなく、断面の周囲が閉じた凸曲
線で規定される、例えば楕円形等の凸図形でもよい。
【0028】図1(b)を参照すると、ボビン10に
は、光ファイバ16が巻き回されて光ファイバコイル1
8が形成される。この光ファイバ16は、光ファイバ伝
送路とは符号が逆の波長分散および光ファイバ伝送路と
は符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散補償光ファ
イバであって、光ファイバ伝送路の分散を補償するため
に必要な所定長を有する。光ファイバ16は、胴12の
側面に沿って複数回巻き回されて、胴12の側面および
胴12の両側の鍔14によって支持されている。このよ
うにして、所定長の光ファイバ16はボビンに収納され
る。
【0029】図2(a)〜図2(e)は、本発明の波長
分散補償器に使用するために好適な光ファイバの特性を
示している。図2(a)は、本実施の形態において作製
した光ファイバコイルのための光ファイバA〜Dの諸元
を示した一覧図である。図2(b)は光ファイバA〜D
の屈折率のプロファイルをコアの軸を含む面において示
した模式図である。図2(a)および図2(b)におい
て、光ファイバの特性△+および△-は、それぞれ比屈折
率差であり、コア、内側クラッド、および外側クラッド
の屈折率をそれぞれn1、n2、n3とすると、△+=10
0×(n1−n3)/n3および△-=100×(n2
3)/n3で定義される。また、aおよびbは、それぞ
れ、図2(b)に示された断面におけるコアの外径およ
び内側クラッドの外径である。
【0030】本実施の形態では、図2(a)に示された
諸元の光ファイバをボビンに巻き回して作製された光フ
ァイバコイルの特性について説明する。図3(a)およ
び図3(b)は、長さ1kmの光ファイバAを胴径90
mmおよび280mmのボビンの胴に巻き回して作製さ
れた光ファイバコイルの伝送損失の波長依存性を示した
特性図であり、横軸に光の波長、縦軸に伝送損失を示
す。
【0031】図3(a)を参照すると、短波長側におい
ては、レーリー散乱に起因する伝送損失のため、波長が
短くなるにつれて損失が増加する傾向が見られる。ま
た、巻き回わす胴径の違いによって光ファイバコイルの
伝送損失に差が生じることが示されている。図3(b)
を加えて参照すると、特に、胴径が90mmである小さ
い方の光ファイバコイルの特性αと胴径が280μmで
ある光ファイバコイルの特性βとを比較すると、150
0〜1600nmより長波長側において伝送損失に大き
な差が現れている。つまり、光ファイバコイルの径が小
さくなると、長波長側における伝送損失が増加してい
る。この伝送損失は、光ファイバコイルを構成する際に
光ファイバが屈曲することによって光ファイバの曲げ損
失が生じていることによる。
【0032】従来においては、このような伝送損失は波
長分散を補償するための光ファイバコイルにとって好ま
しくないものとして考えられてきた。このため、曲げ損
失に起因する伝送損失を低減することを目的とする試み
が多数行われてきた。しかし、発明者は、短波長側のレ
ーリー散乱に起因する損失と曲げや側圧に起因して長波
長側に発生する損失とを組み合わせれば、伝送波長領域
において伝送損失の波長依存性を低減できることを見い
だした。
【0033】発明者は、これを実現すべく図2(a)に
示した光ファイバを使用して様々な胴径の光ファイバコ
イルを作製を試みた。図4は、このような試みの結果を
示したものであり、各光ファイバA〜Dに対して、1.
55μm帯において好適な伝送損失の波長依存性を示す
胴径値の範囲を示した特性図である。なお、図4では、
1530nmから1560nmの範囲における損失の最
大値および最小値の差の1550nmの分散値に対する
比を媒介変数と考え、この値が4×10-4dB/ps/
nm以下となる胴径範囲を示した。上記の波長範囲は、
Er添加光ファイバ増幅器の典型的な増幅波長範囲に対
応するため、このような光ファイバ増幅器と組み合わせ
て使用する上で特に好適である。また、分散補償光ファ
イバのレ−リー散乱に起因する損失が光ファイバの構造
および光ファイバの長さ(つまり、分散補償量)によっ
て変わるので、上記に比、つまり分散値当たりの損失が
定義として好適である。更に、かかる比の値を有する波
長分散補償器は、典型的な分散補償光ファイバを153
0nm〜1560nmにおいて使用する場合の損失値
(0.05dB/km)に比べて、波長依存性が低減さ
れた優れた損失特性を備えている。このような特性は、
本発明の波長分散補償器によって達成されるものであ
り、典型的な分散、例えば100ps/nm/kmを有
する波長分散光ファイバを使用する波長分散補償器にお
いて、損失の波長依存性を十分に低減する。加えて、こ
の比は、波長分散補償器の損失差を評価する媒介変数と
して好適である。これは以下の理由による。つまり、
(波長分散補償器の損失差)は、(光伝送路の分散値)
×(波長分散補償光ファイバの損失差)/(分散補償光
ファイバの分散値)と表すことができる、また、光伝送
路の分散値は波長分散補償器以外から与えられるもので
ある。このため、波長分散補償器としては、(波長分散
補償光ファイバの損失差)/(分散補償光ファイバの分
散値)が損失差の評価指標と考えられるからである。
【0034】なお、1530μmから1560μmの範
囲は、損失特性を規定するためにのみ用いられる範囲で
あり、本波長分散補償器が使用される波長範囲を制限す
るものではない。1530μmから1560μmの範囲
内において1および複数の波長の信号光を伝送すること
ができ、またこの範囲を越えた波長範囲において1およ
び複数の波長の信号光を伝送することができる。
【0035】図4を参照すると、各光ファイバA〜Dの
光ファイバコイルは、以下の範囲で上記値を満足する胴
径を有する。 光ファイバA:40mm〜80mm 光ファイバB:120mm〜150mm 光ファイバC:100mm〜140mm 光ファイバD:110mm〜150mm これらの値から発明者は、150mm以下の範囲におい
て良好な伝送損失の波長依存性、つまり所定波長帯にお
いて損失の平坦性を示す光ファイバコイルを得ることが
できることを見いだした。また、少なくとも50mmの
胴径であれば、多くの場合に所望の曲げ損失を付加でき
ることを見いだした。更に、胴の直径が50mm以上1
50mm以下の範囲のボビンは、波長分散補償器に使用
する際にも好適な大きさである。
【0036】このように、150mm以下の胴径を有す
るボビンに波長分散補償光ファイバを巻き回して光ファ
イバコイルを形成したので、巻き回したボビン胴径に応
じた曲げや側圧が光ファイバに加えられる。この側圧や
曲げによる損失は長波長側ほど大きくなる傾向にあるた
め、短波長側に顕著に現れるレーリー散乱による伝送損
失の変化分が、この曲げ損失による変化分によって補償
される。
【0037】また、波長1550nmにおける分散値に
対する、波長1530nm以上1560nm以下の伝送
損失の最大値および最小値の差の比を上記の値以下にす
れば、1.55μm帯において波長多重伝送される複数
の信号光間の損失差が低減される。
【0038】したがって、このようなファイバコイルを
使用して光波長分散補償器を作製すれば、波長多重(W
DM)伝送システムにおいて好適に使用できる。WDM
システムでは、波長を僅かにシフトさせた複数の光信号
を伝送するので、信号波長帯域内で分散値が小さいこと
が要求されると同時に、波長の異なる複数の信号光が伝
送波長内に存在するため、損失の波長依存性も小さいこ
とも同様に必要であるからである。
【0039】また、本発明の波長分散補償器は、光ファ
イバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファイバ伝
送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分散補償
光ファイバの少なくとも一部がボビンの胴に巻き回され
て成る光ファイバコイルと、波長分散補償光ファイバに
曲げあるいは側圧を加え、この波長分散補償光ファイバ
に少なくとも1.55μm帯以降の長波長領域において
伝送損失を発生させるための手段と、を備えるようにし
てもよい。
【0040】このように、光ファイバコイルを構成する
波長分散補償光ファイバに損失を加えて、この波長分散
補償光ファイバに少なくとも1.55μm帯より長波長
領域において伝送損失を発生させるようにした。このた
め、光ファイバの損失は長波長側ほど大きくなる傾向に
あるので、この損失の傾斜によって短波長側に顕著に現
れるレーリー散乱による伝送損失の傾斜が補償される。
このため、1.55μm帯における波長分散だけでな
く、波長分散補償器の損失の波長依存性もまた低減され
た波長分散補償器が得られる。
【0041】図2(c)は、光ファイバコア径に対する
曲げ損失特性を示した特性図であり、横軸にコア直径、
縦軸に胴径20mmのボビンに巻いたときの波長155
0nmにおける曲げ損失を示す。図2(d)は、光ファ
イバコア径に対する分散の特性を示した特性図であり、
横軸にコア直径、縦軸に△+=2.5%の光ファイバの
波長1550nmにおける分散値を示す。図2(e)
は、光ファイバコア径に対する分散傾斜の特性を示した
特性図であり、横軸にコア直径、縦軸に△+=2.5%
の光ファイバの波長1.550μmにおける分散傾斜を
示す。
【0042】図2(c)〜図2(e)を参照すると、光
ファイバのコア径、曲げ損失、分散値、および分散傾斜
等の値を組み合わせることによって、信号波長領域内に
おいて、分散補償を行いつつ、且つ伝送損失の波長依存
性も同時に低減可能であることが理解される。したがっ
て、本発明の波長分散補償器は、上記の実施の形態に示
された光ファイバコイルに限られるものではない。
【0043】(第2の実施の形態)次いで、本発明の第
2の実施の形態について説明する。
【0044】図5(a)〜図5(c)は、本発明の第2
の実施の形態の波長分散補償器の主要部である光ファイ
バコイルおよび損失付加部の実施例を示す。
【0045】第2の実施の形態の波長分散補償器の主要
部は、図5(a)を参照すると、光ファイバコイル40
と、損失付加部42と、を備える。光ファイバコイル4
0は、光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および
光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する
波長分散補償光ファイバ(以下、本実施の形態において
波長分散補償ファイバという)46の第1の部分が主ボ
ビン44に胴に巻き回されて成る。損失付加部42は、
波長分散補償光ファイバ46の第2の部分と、この第2
の部分の少なくとも一部に曲げあるいは側圧を加えて損
失を発生させる付加部材として主ボビンよりも胴径の小
さい副ボビン48と、を有する。
【0046】副ボビン48の側面には、波長分散補償光
ファイバ46の第2の部分がこの側面に沿って巻き回さ
れて副光ファイバコイルが形成され、この副コイルは胴
の両側に設けられた鍔によって両側から支持されてい
る。副ボビン48の胴径は、主ボビン44の胴径とは独
立して決定できるので、主ボビン44の胴径よりも副ボ
ビン48の胴径を小さくすれば、光ファイバ46の第2
の部分には主ボビン44の胴に巻き回された第1の部分
と異なる大きさの曲げ損失を発生できる。この損失値
は、巻き回す回数、巻き張力等によって調整可能であ
る。このため、この第2の部分には、光ファイバコイル
40とは独立して、主に長波長側の伝送損失を付加でき
る。
【0047】また、図5(b)を参照すると、波長分散
補償器は、光ファイバコイル50と、損失付加部52
と、を備える。光ファイバコイル50は、波長分散補償
光ファイバ56の第1の部分がボビン54に胴に巻き回
されて成る。損失付加部52は、波長分散補償光ファイ
バ56の第2の部分、この第2の部分の少なくとも一部
に曲げおよび側圧を加えて損失を生じさせるための付加
部材58、を有する。
【0048】光ファイバコイル50は、図5(a)に示
された光ファイバコイル40と同じものを使用できるの
で、その説明を省略する。次いで、損失付加部52につ
いて詳述する。図6(a)は、本発明の波長分散補償器
に関連する付加部材20の一具体例の斜視図を示す。付
加部材20は、一主面を備えた基体22と、複数の柱状
突起部24a〜24eと、を備える。
【0049】基体22は、この主面22上に設けられた
柱状突起部24a〜24eを支持するための支持部材で
ある。基体22は、図6(a)に示した例では柱状突起
部24a〜24eは、円形平板の一平面上に設けられて
いる。この平面の広さは、望まれる曲げ損失を加えるた
めに好適な柱状突起部24a〜24eの配置を実現する
ように決定される。
【0050】柱状突起部24a〜24eは、所定の角度
を成す軸に沿って基体22の主面から一方向に所定の長
さ延びる凸部であって、この柱状突起部の側面には光フ
ァイバがその側面を接して巻き回される。このため、光
ファイバが接触する側面は光ファイバを保護するため曲
面で構成されることが好ましい。図6(a)に示した例
では、柱状突起部24a〜24eは断面が円形の円柱状
突起であるが、これに限定されるものではなく、断面が
凸図形、または光ファイバが接触する側面の形状が凸曲
線であることが好ましい。柱状突起部24a〜24e
は、光ファイバに所定の損失を与えるため、主面上に所
定の間隔に配置されていることが好ましく、図6(a)
の例では主面上に円周上の等間隔に配置されている。
【0051】図6(b)は、図6(a)の付加部材20
に波長分散補償光ファイバを巻いて形成された損失付加
部の斜視図を示す。図6(b)を参照すると、波長分散
補償光ファイバの第2の部分26は、柱状突起部24
a、24d、24c、24b、24a、24eに、この
順で巻き回されている。付加部材20上に設けられた柱
状突起部24a、24b、24c、24d、24e、2
4fの内の任意のものに少なくとも1回以上回し掛け
て、任意の損失を付加するようにできる。
【0052】このように、光ファイバの第2の部分の側
面に接触して光ファイバに曲げおよび側圧を加える柱状
突起部を基体の一主面上に複数個設けて、第2の部分に
損失を生じさせるようにした。このため、伝送波長帯よ
りも長波長側において損失を付加することが可能とな
る。また、この損失値は、主面上に配置された複数の柱
状突起部を順次に経由して屈曲を受ける光ファイバに加
えられる曲げおよび側圧の大きさに応じて、主ボビンの
光ファイバコイル50の損失とは独立して変更可能であ
る。
【0053】更に、図5(c)を参照すると、波長分散
補償器は、光ファイバコイル60と、損失付加部62
と、を備える。光ファイバコイル60は、波長分散補償
光ファイバ66の第1の部分がボビン64に胴に巻き回
されて成る。損失付加部62は、波長分散補償光ファイ
バ66の第2の部分、およびこの第2の部分の少なくと
も一部に曲げと側圧を加えて損失を生じさせるための付
加部材68を有する。光ファイバコイル60は図5
(a)に示された光ファイバコイル40と同じものを使
用できるので、その説明を省略する。次いで、損失付加
部62について詳述する。図7(a)は、本発明の波長
分散補償器に関連する付加部材30の一具体例の斜視図
である。付加部材30は、胴32(32a〜32f)
と、この胴32の一方にのみ設けられた鍔31とを備え
る。つまり、部材30は、一主面を備えた基体(鍔)3
1と、この主面上に垂直に交わる直線軸(図7(a)の
一点鎖線)の沿って延びる胴32と、を備えている。
【0054】胴32は、この軸に沿う方向に向けて複数
の胴片32a〜32fに分割されている。胴片32a〜
32fは、光ファイバが接して巻き回されるための外周
面を有する。外周面の形状は、巻き回される光ファイバ
を保護するために、光ファイバが巻き回される方向に関
して凸曲線となっている。それぞれの胴片32a〜32
fは、その一端が基体31に固定され、また鍔31から
離れるにつれて胴の外側へ向けて開いている。全胴片3
2a〜32fの外周面は、形成される光ファイバコイル
の断面形状の概形を規定する。
【0055】光ファイバは、鍔31から所定の距離だけ
離れた位置で外周面に沿って、胴片に接触し支持されて
巻き回される。このため、巻き回される光ファイバの周
囲長は、巻き廻れる位置が鍔31から離れるにつれて長
くなる。つまり、上記の直線軸に垂直に交わる平面内に
おける光ファイバコイルの一巻分の周囲長は、巻き回さ
れる所定位置が鍔31から離れるにつれて長くなる。
【0056】胴片32a〜32fの先端部分には、各胴
片の外周面に巻かれた部材34が設けられている。部材
34は、各胴片の外周に接して全ての胴片の開きの程度
を調整する。このため、部材34はその周囲長を変更可
能になっている。図7(a)に示された例では、部材3
4はその両端に繋ぎ部を有する。この繋ぎ部は、他端の
対応部分と対抗する対向面をそれぞれ有し、またこの対
向面の各々に設けられた貫通孔を有している。貫通孔に
は、ボルト35aが通され、このボルト35aはナット
35bで固定されている。故に、ナット35bの締め具
合によって、部材34の内側の周囲長が変更できる。つ
まり、部材34は、全ての胴片の開きの程度が調整でき
るため、胴片32a〜32fの開きの程度を変えて、形
成されるべき光ファイバコイルの断面形状の概形および
周囲長を規定する。また、上記の直線軸が垂直に交わる
平面内において光ファイバコイルの周囲長を変更可能に
する。このため、各胴片32a〜32fは所定の範囲内
で弾性変形することが好ましい。
【0057】図7(b)は、図7(a)の付加部材に光
ファイバを巻き回して形成された損失付加部の斜視図を
示す。図7(b)を参照すると、胴片32a〜32fは
ナット35bの締め具合によって部材34の内周囲長が
変更されるため、全ての胴片の開きの程度が調整される
ので、光ファイバ一周分の周囲長が変更可能となる。こ
の胴片32a〜32f群に対して波長分散補償光ファイ
バ36が巻き回わされているため、損失付加部30によ
って光ファイバの第2の部分36に加えられる曲げおよ
び側圧が変化可能となる。したがって、損失が変更でき
る。
【0058】再び、図5(c)を参照すると、この波長
分散補償器は、既に光ファイバコイル60および損失付
加部62を備えている。このため、一応、所定の波長帯
において、波長分散が補償され、且つ波長分散補償器の
損失が補償されている。しかし、波長分散補償器を作製
して後にさらに調整を必要とする場合がある。例えば、
波長分散光ファイバの損失の波長依存性は、製造ロット
毎に異なるため、これを作製した後に調整できれば、損
失の波長依存性を微調整して、更に損失の波長依存性が
低減できるので好適である。
【0059】このように、波長分散光ファイバの第2の
部分に発生した損失は、その光ファイバに付加されてい
る曲げ径あるいは側圧を変えると変更できる。このた
め、図5(c)および図7(b)に示された波長分散補
償器では、ボルト35aおよびナット35bの締め具合
を調整すれば、胴片32a〜32fに巻き回された光フ
ァイバに加えられている曲げ径あるいは側圧を変更でき
るので、損失が変更可能になる。
【0060】つまり、本発明の波長分散補償器では、波
長分散補償光ファイバ66の第2の部分の少なくとも一
部に曲げおよび側圧を加えられた状態において、この曲
げ径および側圧の値が変更可能であるようにしたので、
波長分散補償光ファイバ66を付加部材と組み合わせた
後でも、損失付加部62の伝送損失値が変更可能であ
る。
【0061】以上説明した図5(a)〜図5(c)の波
長分散補償器の主要部は、光ファイバコイル40、5
0、60の加えて、波長分散補償光ファイバ46、5
6、66に損失を与える損失付加部42、52、62を
別個に設けている。このため、光ファイバコイル40、
50、60とは独立して長波長側の伝送損失が、損失付
加部42、52、62において付加される。この付加損
失をレーリー散乱による短波長側の損失と組み合わせれ
ば、伝送波長領域において、波長分散補償器の損失の波
長依存性が低減される。このため、1.55μm帯にお
ける波長分散だけでなく、波長分散補償器の損失の波長
依存性もまた低減された波長分散補償器が得られる。
【0062】なお、損失付加部42、52、62は例示
であって、これに限られるものではない。例えば、本発
明に係わる波長分散補償器は、波長分散補償光ファイバ
の少なくとも一部がボビンに巻き回されて成る光ファイ
バコイルと、波長分散補償光ファイバに曲げあるいは側
圧を加え、この波長分散補償光ファイバに少なくとも
1.55μm帯以降の長波長領域において伝送損失を発
生させるための手段と、を備えるようにしてもよい。こ
のように、少なくとも一部が光ファイバコイルを構成す
る波長分散補償光ファイバに曲げあるいは側圧を加えれ
ば、損失は長波長側ほど大きくなる傾向にあるので、こ
の損失の波長依存性によって短波長側に顕著に現れるレ
ーリー散乱による伝送損失の波長依存性が補償される。
【0063】これらの波長分散補償器では、特に、波長
1550nmにおける分散値に対する波長1530nm
以上1560nm以下における伝送損失の最大値および
最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm以下で
あることが好ましい。このような数値を採用すると好適
な理由については既に詳述した。言い換えれば、本発明
の波長分散補償器においては、既出の波長範囲において
レーリー散乱による波長依存性が低減され、従来に比べ
て十分に優れた特性を示すので好適なのである。 (第3の実施の形態)波長分散補償器は、第1の実施の
形態および第2の実施の形態に示した波長分散補償器の
主要部を収納ケースに収納して完成する。図8は、図5
に示した波長分散補償器の主要部を収納した波長分散補
償器を例示的に示したものである。
【0064】図8を参照すると、波長分散補償器70
は、ボビンの胴に波長分散補償光ファイバ76の一部が
巻き回された光ファイバコイル72と、光ファイバコイ
ル72の胴径よりも小さい胴径のボビンに波長分散補償
光ファイバ76の一部が巻き回された損失付加部74
と、波長分散補償光ファイバ76の端部のそれぞれとピ
グテールファイバ80とを融着接続する融着部78と、
を備える。
【0065】波長分散補償器70では、光ファイバコイ
ル72、損失付加部74等が収納ケースの所定に位置に
固定して、光ファイバコイル72、損失付加部74、融
着部78とを相互に接続する波長分散補償光ファイバ7
6に、余分な曲げ損失が付加されないように保護されて
いる。したがって、所定の波長範囲で伝送損失がほぼ平
坦化され、伝送波長領域において伝送損失の波長依存性
が低減された波長分散補償器を提供される。
【0066】第1の実施の形態〜第3の実施の形態にお
いては、巻き回された光ファイバは、接着用樹脂等によ
って固定されている。
【0067】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
本発明の波長分散補償器を適用した光伝送システムに関
して説明する。図9(a)は、本発明の波長分散補償光
ファイバを備えた光伝送システムの構成図である。図9
(b)および図9(c)は、図9(a)中に示された所
定の位置(1)〜(6)における伝送信号光の相対的強度を示
す模式図である。
【0068】光伝送システム90は、送信器92と受信
器94を結ぶ光伝送路100a、100bを備え、この
光伝送路の少なくとも一部は1.3μmに零分散を有す
る光ファイバで構成されている。そして、少なくとも1
個の波長分散補償器98が、送信器92と受信器94を
結ぶ光伝送路100a、100b上に配置されている。
送信器92は、出力が光伝送路と光学的に結合してい
て、1.55μm帯の複数の信号光、例えばλ1、λ2、
λ3、λ4を発生して、光伝送路へ送出する。受信器94
は、入力が光伝送路に光学的に結合していて、これら複
数の信号光を受信する。波長分散補償器98は、光伝送
路を伝送する複数の信号光に対して分散の加えて光伝送
路の分散補償を行うと共に、この複数の伝送光に対して
この分散補償器で加えられる損失の波長依存性が所定値
以下にされている。Er添加光ファイバを有する光ファ
イバ増幅器96a等が、さらに、光伝送路100a、1
00b上に配置されていてもよい。
【0069】図9(a)に示された光伝送システムの例
においては、送信器92からの信号光λiを光増幅器9
6aが受けて、この信号光λiを所定の信号強度に増幅
して光伝送路100aへ送出する。伝送路100a上を
伝送した信号光λiは、光ファイバ増幅器96bに入力
される。信号光λiは、光ファイバ増幅器96bによっ
て増幅され、例えば光伝送路100aを伝送する際に蓄
積された信号分散が波長分散補償器98によって補償さ
れると共に、損失を受けて信号光λiの強度は減少す
る。この後、信号光λiは、再び光ファイバ増幅器96
cによって所定の強度まで増幅されて、光伝送路100
bに送出される。受信器94は、光伝送路100bから
信号光λiを受信する。なお、波長分散補償器の光伝送
路上における配置位置は、図9(a)に示された例に限
定されない。
【0070】このような光伝送システムを波長が異なる
4つ信号光が伝送される場合、光伝送路上の(1)から(6)
までのそれぞれの位置における信号強度について、図9
(b)を参照しながら説明する。送信器92の出力位置
(1)では、信号光λ1、λ2、λ3、λ4の強度は大きくは
ないがほぼ一定の値を有する。光ファイバ増幅器96a
の出力位置(2)では、本信号波長を含む伝送波長帯にお
いてほぼ一定の増幅度で増幅されるので、信号光λ1、
λ2、λ3、λ4の強度は一様に増大される。光ファイバ
増幅器96bの入力位置(3)では、光伝送路100aを
伝送したため、伝送損失を受けて信号光λ1、λ2、λ
3、λ4の強度は減衰している。再び、伝送波長帯で一様
な増幅度の光ファイバ増幅器96bによって信号光λ
1、λ2、λ3、λ4が増幅されるので、位置(4)では増強
された大きさの揃った信号光の強度を示す。波長分散補
償器98の出力位置(5)では、波長分散が補償されると
共に各波長においてほぼ一様な損失を受けて、信号光λ
1、λ2、λ3、λ4は減衰されほぼ同じ強度を有する。再
度、伝送波長帯で一様な増幅度の光ファイバ増幅器96
cによって信号光λ1、λ2、λ3、λ4が増幅されるの
で、位置(4)では増強された信号光は一様な強度を示
す。この信号光は、光伝送路を100bを介して受信器
94によって受信される。
【0071】このように、伝送波長帯において損失の波
長依存性を低減された波長分散補償器98を光ファイバ
伝送路上に設けたので、送信器92から送出された複数
の波長の信号光が受信器94において受信される際に、
信号光間の波長分散が補償されると共に光強度レベルの
差も低減されている。また、波長分散光ファイバおよび
光ファイバ伝送路の特性に応じて波長分散補償器98の
伝送損失値を調整すれば、送信器92から送出された複
数波長の信号光が受信器94において受信される際に、
信号光間の光強度レベルの差を柔軟に補償できる。
【0072】一方、図9(c)を参照すると、従来の波
長分散補償器を有する光伝送システムでは、位置(1)か
ら(4)までの信号光の強度は同じ特性を示す。しかし、
波長分散補償器では短波長側ほど大きな損失が生じるた
め、波長分散補償器の損失特性が波長依存性を有してい
る。このため、波長分散補償器の出力位置では、λ1<
λ2<λ3<λ4の順の信号強度となる。この信号光は光
ファイバ増幅器によって増幅されて、位置(6)では各信
号は信号光の強度差も増幅されている。
【0073】損失の波長依存性が補償されていない、い
わゆる従来の波長分散補償器を1個備える場合について
説明したが、複数の波長分散補償器を備える場合には、
受信器に到達する多波長信号光の強度の差異は累積され
複数の波長間の信号強度の差を増大する。一方、本発明
の波長分散補償器を有する光伝送システムは、複数の波
長間の信号光の強度差を小さくできるので、S/Nの劣
化を生じることなく良好な伝送が可能となる。
【0074】なお、図9(a)は一方向に光信号を伝送
する光伝送システムを示しているが、本発明はこれに限
られるものではない。例えば、双方向の光伝送システム
にも適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わる波長分散補償器では、光ファイバコイルを構成する
波長分散補償光ファイバに曲げや側圧に起因する損失を
加えて、この波長分散補償光ファイバに少なくとも1.
55μm帯より長波長領域において伝送損失を発生させ
るようにした。このため、光ファイバを曲げや側圧に起
因する損失は長波長側ほど大きくなる傾向にあるので、
この損失の傾斜によって短波長側に顕著に現れるレーリ
ー散乱による伝送損失の傾斜が補償される。
【0076】また、本発明に係わる波長分散補償器は、
光ファイバコイルの加えて、波長分散補償光ファイバに
曲げや側圧に起因する損失を与える損失付加部を別個に
設けている。このため、光ファイバコイルとは独立して
長波長側の伝送損失が損失付加部において付加される。
このため、この付加損失をレーリー散乱による短波長側
の損失と組み合わせれば、伝送波長領域において、波長
分散補償器の損失の波長依存性が低減される。
【0077】したがって、1.55μm帯における波長
分散だけでなく、波長分散補償器の損失の波長依存性も
また補償された波長分散補償器が提供される。
【0078】本発明に係わる光伝送システムでは、伝送
波長帯において損失の波長依存性を低減された波長分散
補償器を光ファイバ伝送路上に設けた。また、波長分散
光ファイバおよび光ファイバ伝送路の特性に応じて波長
分散補償器の伝送損失値を調整するようにした。
【0079】したがって、送信器から送出された複数波
長の信号光が受信器において受信される際に、信号光間
の光強度レベルの差が低減された光伝送システムが提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、波長分散補償光ファイバを巻き
回すためのボビンの斜視図である。図1(b)は、波長
分散補償光ファイバがボビンに巻き回されて形成された
光ファイバコイルおよびボビンの斜視図である。
【図2】図2(a)は、本実施の形態において使用する
波長分散補償光ファイバの諸元を一覧に示した一覧図で
ある。図2(b)は、図2(a)に示された光ファイバ
A〜Dの屈折率をコアの中心軸を含む断面において示し
た模式図である。図2(c)は、光ファイバコア径に対
する曲げ損失特性を示した特性図である。図2(d)
は、光ファイバコア径に対する分散の特性を示した特性
図である。図2(e)は、光ファイバコア径に対する分
散傾斜の特性を示した特性図である。
【図3】図3(a)は、図1(b)の光ファイバコイル
の損失特性を示した特性図である。図3(b)は、図3
(a)の特性に部分的に拡大した特性図である。
【図4】図4は、図2(a)に示された光ファイバA〜
Dの各々に対して好適な特性を示す胴径値の範囲を示し
た特性図である。
【図5】図5(a)〜図5(c)は、波長分散補償器の
主要部の実施の形態をそれぞれ示す斜視図である。
【図6】図6(a)は、付加部材の一実施の形態の斜視
図である。図6(b)は、図6(a)の付加部材と波長
分散補償光ファイバとを組み合わせた損失付加部の斜視
図である。
【図7】図7(a)は、付加部材の別の実施の形態の斜
視図である。図7(b)は、図7(a)の付加部材と波
長分散補償光ファイバとを組み合わせた損失付加部の斜
視図である。
【図8】図8は、本発明の波長分散補償器の斜視図であ
る。
【図9】図9(a)は、本発明の波長分散補償光ファイ
バを備えた光伝送システムの構成図である。図9(b)
は、図9(a)に示された所定の位置における信号光の
相対的強度を示す特性図である。図9(c)は、従来の
波長分散補償光ファイバを備えた光伝送システムにおい
て、図9(a)の所定の位置に対応する位置における信
号光の相対的強度を示す特性図である。
【符号の説明】
10…ボビン、12…胴、14…鍔、16…光ファイ
バ、18…光ファイバコイル、20…付加部材、22…
基体、24a〜24e…柱状突起部、26…波長分散補
償光ファイバ、30…付加部材、31…鍔、32…胴
3、32a〜32f…胴片、34…部材、40、50、
60…光ファイバコイル、42、52、62…損失付加
部、44…主ボビン、46、56、66…波長分散補償
ファイバ、48…副ボビン、70…波長分散補償器7
0、72…光ファイバコイル、74…損失付加部、76
…波長分散補償光ファイバ、78…融着部、80…ピグ
テールファイバ、90…光伝送システム、92…送信
器、94…受信器、96a、96b、96c…光増幅
器、98…波長分散補償器、100a、100b…光伝
送路、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯
    における波長分散を低減するための波長分散補償器であ
    って、 150mm以下の胴径を有するボビンと、 前記光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および前
    記光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有す
    る波長分散補償光ファイバが前記ボビンの胴に巻き回さ
    れて成る光ファイバコイルと、を備え、 波長1550nmにおける分散値に対する、波長153
    0nm以上1560nm以下における伝送損失の最大値
    および最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm
    以下である、ことを特徴とする波長分散補償器。
  2. 【請求項2】 前記ボビンの胴径は50mm以上であ
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の波長分散補償
    器。
  3. 【請求項3】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯
    における波長分散を低減するための波長分散補償器であ
    って、 光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファ
    イバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分
    散補償光ファイバの少なくとも一部がボビンの胴に巻き
    回されて成る光ファイバコイルと、 前記波長分散補償光ファイバに曲げあるいは側圧を加
    え、この波長分散補償光ファイバに少なくとも1.55
    μm帯より長波長領域において伝送損失を発生させるた
    めの手段と、を備え、 波長1550nmにおける分散値に対する、波長153
    0nm以上1560nm以下における伝送損失の最大値
    および最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm
    以下である、ことを特徴とする波長分散補償器。
  4. 【請求項4】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯
    における波長分散を低減するための波長分散補償器であ
    って、 光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファ
    イバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分
    散補償光ファイバの第1の部分が主ボビンに胴に巻き回
    されて成る光ファイバコイルと、 前記波長分散補償光ファイバの第2の部分、この第2の
    部分の少なくとも一部に曲げあるいは側圧を加えるため
    の付加部材、を有する損失付加部と、を備えることを特
    徴とする波長分散補償器。
  5. 【請求項5】 波長1550nmにおける分散値に対す
    る、波長1530nm以上1560nm以下における伝
    送損失の最大値および最小値の差の比が、4×10-4
    B/ps/nm以下である、ことを特徴とする請求項4
    に記載の波長分散補償器。
  6. 【請求項6】 前記付加部材は、前記主ボビンの胴径よ
    り小さい胴径の副ボビンであって、前記波長分散補償光
    ファイバの第2の部分は、この副ボビンの側面に巻き回
    されている、ことを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の波長分散補償器。
  7. 【請求項7】 前記付加部材は主面に複数の柱状突起部
    を有し、且つ前記波長分散補償光ファイバの第2の部分
    は1以上の前記柱状突起部に側面を接して支持されてい
    る、ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の
    波長分散補償器。
  8. 【請求項8】 前記付加部材は、前記波長分散補償光フ
    ァイバの第2の部分の少なくとも一部に曲げあるいは側
    圧が加えられた状態において、この曲げあるいは側圧の
    値が変更可能である、ことを特徴とする請求項4または
    請求項5に記載の波長分散補償器。
  9. 【請求項9】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長帯
    における波長分散を低減するための波長分散補償器を備
    えた光伝送システムであって、 前記波長分散補償器は、 150mm以下の胴径を有するボビンと、 前記光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および前
    記光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有す
    る波長分散補償光ファイバが前記ボビンの胴に巻き回さ
    れて成る光ファイバコイルと、を備え、 波長1550nmにおける分散値に対する、波長153
    0nm以上1560nm以下における伝送損失の最大値
    および最小値の差の比が、4×10-4dB/ps/nm
    以下である、ことを特徴とする光伝送システム。
  10. 【請求項10】 光ファイバ伝送路の1.55μm波長
    帯における波長分散を低減するための波長分散補償器を
    備えた光伝送システムであって、 前記波長分散補償器は、 光ファイバ伝送路とは符号が逆の波長分散および光ファ
    イバ伝送路とは符号が逆の波長分散傾斜を有する波長分
    散補償光ファイバの第1の部分がボビンに胴に巻き回さ
    れて成る光ファイバコイルと、 前記波長分散補償光ファイバの第2の部分、この第2の
    部分の少なくとも一部に曲げあるいは側圧を加えるため
    の付加部材、を有する損失付加部と、を備えることを特
    徴とする光伝送システム。
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