JPH09317656A - ギヤポンプ - Google Patents
ギヤポンプInfo
- Publication number
- JPH09317656A JPH09317656A JP8137889A JP13788996A JPH09317656A JP H09317656 A JPH09317656 A JP H09317656A JP 8137889 A JP8137889 A JP 8137889A JP 13788996 A JP13788996 A JP 13788996A JP H09317656 A JPH09317656 A JP H09317656A
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- suction
- bearings
- discharge
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- bearing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸込側の圧力が吐出側の圧力よりも高くなる
環境下で使用される場合に、簡単な構成により軸受内に
潤滑液を速やかに供給することが可能なギヤポンプを提
供する。 【解決手段】 歯車２、３の軸２ａ、３ａを支持する軸
受４、５内に、一端が吸込側に開口し他端が軸受４、５
に沿って伸び軸２、３の端部に開口する吸込側潤滑溝１
２、１３を設け、この吸込側潤滑溝１２、１３を吐出側
に連通させて、吸込ポ−ト８から吸込側潤滑溝１２、１
３へと作動液を流入し軸受４、５内を潤滑した後、吐出
ポ−ト９より吐出するようにしているので、吸込側の圧
力が吐出側の圧力よりも高くなるような使用条件下で
も、簡単な構成により軸受４、５内に潤滑液を供給する
ことが可能である。
環境下で使用される場合に、簡単な構成により軸受内に
潤滑液を速やかに供給することが可能なギヤポンプを提
供する。 【解決手段】 歯車２、３の軸２ａ、３ａを支持する軸
受４、５内に、一端が吸込側に開口し他端が軸受４、５
に沿って伸び軸２、３の端部に開口する吸込側潤滑溝１
２、１３を設け、この吸込側潤滑溝１２、１３を吐出側
に連通させて、吸込ポ−ト８から吸込側潤滑溝１２、１
３へと作動液を流入し軸受４、５内を潤滑した後、吐出
ポ−ト９より吐出するようにしているので、吸込側の圧
力が吐出側の圧力よりも高くなるような使用条件下で
も、簡単な構成により軸受４、５内に潤滑液を供給する
ことが可能である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として高粘度溶
液を圧送する際に利用されるギヤポンプ（以下、単にポ
ンプとして説明する）に関するものである。
液を圧送する際に利用されるギヤポンプ（以下、単にポ
ンプとして説明する）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のギヤポンプは、図３に示すよう
に、ボディ１に設けた眼鏡孔１０内に一対の歯車２、３
を互いに噛合状態で収容し、一方の歯車２を軸着する駆
動軸２ａと他方の歯車３を軸着する従動軸３ａとをボデ
ィ１内に配設した軸受４、５によって支承している。ボ
ディ１の両端は一対の前カバ−６及び後カバ−７によっ
て蓋着され、また歯車２、３の歯同士が漸次離反する側
に吸込ポ−ト８が、また歯同士が漸次会合する側に吐出
ポ−ト９がそれぞれ設けられている。そして、駆動軸２
ａを通じて両歯車２、３を同期逆回転駆動したときに、
吸込ポ−ト８から吸い込んだ液を歯車２、３とボディ１
の間にそれぞれ形成される容積空間に閉じ込め、その空
間を移動させて吐出ポ−ト９側に移送するという周知の
ポンプ作用を営み得るようになっている。
に、ボディ１に設けた眼鏡孔１０内に一対の歯車２、３
を互いに噛合状態で収容し、一方の歯車２を軸着する駆
動軸２ａと他方の歯車３を軸着する従動軸３ａとをボデ
ィ１内に配設した軸受４、５によって支承している。ボ
ディ１の両端は一対の前カバ−６及び後カバ−７によっ
て蓋着され、また歯車２、３の歯同士が漸次離反する側
に吸込ポ−ト８が、また歯同士が漸次会合する側に吐出
ポ−ト９がそれぞれ設けられている。そして、駆動軸２
ａを通じて両歯車２、３を同期逆回転駆動したときに、
吸込ポ−ト８から吸い込んだ液を歯車２、３とボディ１
の間にそれぞれ形成される容積空間に閉じ込め、その空
間を移動させて吐出ポ−ト９側に移送するという周知の
ポンプ作用を営み得るようになっている。
【０００３】このような構成において、近時の歯車ポン
プには、作動液を利用して軸受４、５の自己潤滑を行う
ようにした自己潤滑タイプのものが比較的多く採用され
るようになっている。図３に示すポンプも、そのタイプ
のもので、後カバ−７側に配設される軸受４、５の内周
には、軸心に沿って延び軸受４、５の両端面に開口する
吐出側潤滑溝４ａ、５ａが刻設してあり、これらの吐出
側潤滑溝４ａ、５ａの始端は更に直角に伸びて吐出ポ−
ト９に開口している。また、ボディ１の肉厚内であって
前記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの軸心対向位置には、軸心
に沿って伸びボディ１の両端面に開口する還流孔１ｂが
設けてあり、その還流孔１ｂの終端を吸込ポ−ト８に開
口させている。さらに後カバ−７の内面７ｂには、前記
吐出側潤滑溝４ａ、５ａの終端と前記還流孔１ｂの始端
にそれぞれ両端を臨ませた還流溝７ａが設けてある。そ
して、これら吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、還流溝７ａおよ
び還流孔１ｂからなる還流系路が構成してあり、この還
流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５に
供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしてい
る。同様に前カバ−６側に配設される軸受４、５に対し
ても、吐出側潤滑溝４ｂ、５ｂ、還流溝６ａ、還流孔１
ｃからなる還流系路が構成してあり、この還流系路を通
じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５に供給し、し
かる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしている。
プには、作動液を利用して軸受４、５の自己潤滑を行う
ようにした自己潤滑タイプのものが比較的多く採用され
るようになっている。図３に示すポンプも、そのタイプ
のもので、後カバ−７側に配設される軸受４、５の内周
には、軸心に沿って延び軸受４、５の両端面に開口する
吐出側潤滑溝４ａ、５ａが刻設してあり、これらの吐出
側潤滑溝４ａ、５ａの始端は更に直角に伸びて吐出ポ−
ト９に開口している。また、ボディ１の肉厚内であって
前記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの軸心対向位置には、軸心
に沿って伸びボディ１の両端面に開口する還流孔１ｂが
設けてあり、その還流孔１ｂの終端を吸込ポ−ト８に開
口させている。さらに後カバ−７の内面７ｂには、前記
吐出側潤滑溝４ａ、５ａの終端と前記還流孔１ｂの始端
にそれぞれ両端を臨ませた還流溝７ａが設けてある。そ
して、これら吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、還流溝７ａおよ
び還流孔１ｂからなる還流系路が構成してあり、この還
流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５に
供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしてい
る。同様に前カバ−６側に配設される軸受４、５に対し
ても、吐出側潤滑溝４ｂ、５ｂ、還流溝６ａ、還流孔１
ｃからなる還流系路が構成してあり、この還流系路を通
じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５に供給し、し
かる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のポン
プでは、通常、吸込側の圧力より吐出側の圧力が高くな
ることを利用して、作動液を吸込ポ−ト側から吐出ポ−
ト側へ移送させている。しかし、押出機の後に使用され
るポンプの場合、作動液が高圧状態のまま押出機からポ
ンプへ圧送されるため、しばしば吐出側の圧力が吸込側
の圧力より低い状態におちいることがある。このように
吸込側の圧力が吐出側よりも高くなると、吸込ポ−ト側
から吐出ポ−ト側へ作動液が移送されにくくなり、従来
の軸受では、軸受内への潤滑液の供給が困難になる。そ
の結果、潤滑不良を招き、軸、軸受の損傷や焼付き等の
不具合を生じることになる。
プでは、通常、吸込側の圧力より吐出側の圧力が高くな
ることを利用して、作動液を吸込ポ−ト側から吐出ポ−
ト側へ移送させている。しかし、押出機の後に使用され
るポンプの場合、作動液が高圧状態のまま押出機からポ
ンプへ圧送されるため、しばしば吐出側の圧力が吸込側
の圧力より低い状態におちいることがある。このように
吸込側の圧力が吐出側よりも高くなると、吸込ポ−ト側
から吐出ポ−ト側へ作動液が移送されにくくなり、従来
の軸受では、軸受内への潤滑液の供給が困難になる。そ
の結果、潤滑不良を招き、軸、軸受の損傷や焼付き等の
不具合を生じることになる。
【０００５】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、吸込側が高圧状態でも、簡単な構成
により、軸受内に潤滑液を供給することができるギヤポ
ンプを提供することを目的としている。
れたものであって、吸込側が高圧状態でも、簡単な構成
により、軸受内に潤滑液を供給することができるギヤポ
ンプを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、係る目的を達
成するために、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係るギヤポンプは、ボディに設け
た眼鏡孔に一対の歯車を噛合状態で同期逆回転可能に収
容し、歯同士が漸次噛合する側及び漸次離反する側にそ
れぞれ吐出ポ−ト及び吸込ポ−トを設けているものにお
いて、歯車の軸を支持する軸受内に、一端が吸込側に開
口し他端が前記軸受に沿って軸の端部方向に伸びる通路
を設け、この通路の他端を吐出側に連通させている。
成するために、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係るギヤポンプは、ボディに設け
た眼鏡孔に一対の歯車を噛合状態で同期逆回転可能に収
容し、歯同士が漸次噛合する側及び漸次離反する側にそ
れぞれ吐出ポ−ト及び吸込ポ−トを設けているものにお
いて、歯車の軸を支持する軸受内に、一端が吸込側に開
口し他端が前記軸受に沿って軸の端部方向に伸びる通路
を設け、この通路の他端を吐出側に連通させている。
【０００７】このような構成のものであると、吸込側の
圧力が吐出側の圧力よりも高くなり吸込ポ−ト側から吐
出ポ−ト側に作動液が移送されにくい場合でも、吸込側
に設けた通路から軸受内に潤滑液を供給し、軸及び軸受
を良好に潤滑させることが可能となる。
圧力が吐出側の圧力よりも高くなり吸込ポ−ト側から吐
出ポ−ト側に作動液が移送されにくい場合でも、吸込側
に設けた通路から軸受内に潤滑液を供給し、軸及び軸受
を良好に潤滑させることが可能となる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１及び図２を参
照して説明する。なお、図３と共通する部分には同一符
号を付している。このギヤポンプは、図１に示すよう
に、ボディ１に設けた眼鏡孔１０内にそれぞれ駆動軸２
ａ及び従動軸３ａに軸着された一対の歯車２、３が互い
に噛合状態で収容してあり、両軸２ａ、３ａはそれぞれ
歯車２、３の歯側面に対する摺動シ−ルを兼ねたすべり
軸受４、５によって回転可能に支持されている。また、
ボディ１の両端は前カバ−６及び後カバ−７に蓋封され
ている。そして、両歯車２、３の噛合下での同期逆回転
に伴って各歯車２、３とボディ内周とによって囲まれる
容積空間を移動させ、漸次歯同士が離反する側に設けた
吸込ポ−ト８から液を吸い上げて、漸次歯同士が噛合す
る側に設けた吐出ポ−ト９に吐き出すという周知のポン
プ作用を営むようになっている。
照して説明する。なお、図３と共通する部分には同一符
号を付している。このギヤポンプは、図１に示すよう
に、ボディ１に設けた眼鏡孔１０内にそれぞれ駆動軸２
ａ及び従動軸３ａに軸着された一対の歯車２、３が互い
に噛合状態で収容してあり、両軸２ａ、３ａはそれぞれ
歯車２、３の歯側面に対する摺動シ−ルを兼ねたすべり
軸受４、５によって回転可能に支持されている。また、
ボディ１の両端は前カバ−６及び後カバ−７に蓋封され
ている。そして、両歯車２、３の噛合下での同期逆回転
に伴って各歯車２、３とボディ内周とによって囲まれる
容積空間を移動させ、漸次歯同士が離反する側に設けた
吸込ポ−ト８から液を吸い上げて、漸次歯同士が噛合す
る側に設けた吐出ポ−ト９に吐き出すという周知のポン
プ作用を営むようになっている。
【０００９】一方、後カバ−７側に配設される軸受４、
５の内周には、軸心に沿って延び軸受４、５の両端面に
開口する吐出側潤滑溝４ａ、５ａが刻設してあり、これ
らの潤滑溝４ａ、５ａの始端は更に直角に伸びて吐出ポ
−ト９に開口している。また、ボディ１の肉厚内であっ
て前記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの軸心対向位置には、軸
心に沿って伸びボディ１の両端面に開口する還流孔１ｂ
が設けてあり、その還流孔１ｂの終端を吸込ポ−ト８に
開口させている。さらに後カバ−７の内面７ｂには、前
記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの終端と前記還流孔１ｂの始
端にそれぞれ両端を臨ませた還流溝７ａが設けてある。
そして、これら吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、還流溝７ａお
よび還流孔１ｂからなる還流系路が構成してあり、この
還流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５
に供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしてい
る。
５の内周には、軸心に沿って延び軸受４、５の両端面に
開口する吐出側潤滑溝４ａ、５ａが刻設してあり、これ
らの潤滑溝４ａ、５ａの始端は更に直角に伸びて吐出ポ
−ト９に開口している。また、ボディ１の肉厚内であっ
て前記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの軸心対向位置には、軸
心に沿って伸びボディ１の両端面に開口する還流孔１ｂ
が設けてあり、その還流孔１ｂの終端を吸込ポ−ト８に
開口させている。さらに後カバ−７の内面７ｂには、前
記吐出側潤滑溝４ａ、５ａの終端と前記還流孔１ｂの始
端にそれぞれ両端を臨ませた還流溝７ａが設けてある。
そして、これら吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、還流溝７ａお
よび還流孔１ｂからなる還流系路が構成してあり、この
還流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、５
に供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにしてい
る。
【００１０】なお、同様に前カバ−６側に配設される軸
受４、５に対しても、吐出側潤滑溝４ｂ、５ｂ、還流溝
６ａ、還流孔１ｃからなる還流系路が構成してあり、こ
の還流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、
５に供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにして
いる。このような構成において、本実施例は、図２に示
すように、軸受４、５内に、一端が吸込ポート８側に開
口し他端が前記軸受４、５に沿って伸び軸２、３の端部
に開口する通路たる吸込側潤滑溝１２、１３を設けてい
る。詳述すると、吸込側潤滑溝１２、１３は、軸受４、
５内面において、吸込側が高圧になり荷重点が吐出側に
移動した時に軸２、３との間に楔形のすきまを形成する
位置、つまり荷重点の移動方向と反対の位置に設けられ
ている。これら吸込側潤滑溝１２、１３の始端は更に軸
受側面４ｃ、５ｃに直角に伸びて、吸込ポ−ト８に開口
して軸受側面４ｃ、５ｃに刻設された案内溝１４、１５
に通じている。案内溝１４、１５は、吸込ポ−ト８から
流入した作動液を吸込側潤滑溝１２、１３へと案内する
とともに、歯車２、３に充満して吐出される作動液の閉
込み防止のための逃げ孔の役割も果たしている。すなわ
ち、吸込ポ−ト８から流入した作動液は、案内溝１４、
１５から、吸込側潤滑溝１２、１３を通って軸２、３の
荷重点が吐出側に移動して軸２、３と軸受４、５の間に
形成された楔形のすきまに流入し、軸受４、５内を潤滑
しながら還流孔６ａ、７ａ及び吐出側潤滑溝４ａ、５
ａ、４ｂ、５ｂを通り吐出ポ−ト９へと吐出される。
受４、５に対しても、吐出側潤滑溝４ｂ、５ｂ、還流溝
６ａ、還流孔１ｃからなる還流系路が構成してあり、こ
の還流系路を通じて吐出ポ−ト９の液の一部を軸受４、
５に供給し、しかる後、吸込ポ−ト８に戻すようにして
いる。このような構成において、本実施例は、図２に示
すように、軸受４、５内に、一端が吸込ポート８側に開
口し他端が前記軸受４、５に沿って伸び軸２、３の端部
に開口する通路たる吸込側潤滑溝１２、１３を設けてい
る。詳述すると、吸込側潤滑溝１２、１３は、軸受４、
５内面において、吸込側が高圧になり荷重点が吐出側に
移動した時に軸２、３との間に楔形のすきまを形成する
位置、つまり荷重点の移動方向と反対の位置に設けられ
ている。これら吸込側潤滑溝１２、１３の始端は更に軸
受側面４ｃ、５ｃに直角に伸びて、吸込ポ−ト８に開口
して軸受側面４ｃ、５ｃに刻設された案内溝１４、１５
に通じている。案内溝１４、１５は、吸込ポ−ト８から
流入した作動液を吸込側潤滑溝１２、１３へと案内する
とともに、歯車２、３に充満して吐出される作動液の閉
込み防止のための逃げ孔の役割も果たしている。すなわ
ち、吸込ポ−ト８から流入した作動液は、案内溝１４、
１５から、吸込側潤滑溝１２、１３を通って軸２、３の
荷重点が吐出側に移動して軸２、３と軸受４、５の間に
形成された楔形のすきまに流入し、軸受４、５内を潤滑
しながら還流孔６ａ、７ａ及び吐出側潤滑溝４ａ、５
ａ、４ｂ、５ｂを通り吐出ポ−ト９へと吐出される。
【００１１】このような構成のものならば、吐出側だけ
でなく吸込側にも潤滑液を軸受４、５内に導入可能な吸
込側潤滑溝１２、１３を設けているため、吸込側の圧力
が吐出側の圧力よりも高く吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、４
ｂ、５ｂを始端とする自己潤滑系が有効に機能し得ない
場合でも、吸込側潤滑溝１２、１３から強制的に軸受
４、５内に潤滑液を供給することが可能になり、潤滑不
良を生じることなく、軸２、３や軸受４、５の焼付きや
摩耗を有効に防止してポンプの信頼性及び安全性を向上
させることができるという効果を奏する。
でなく吸込側にも潤滑液を軸受４、５内に導入可能な吸
込側潤滑溝１２、１３を設けているため、吸込側の圧力
が吐出側の圧力よりも高く吐出側潤滑溝４ａ、５ａ、４
ｂ、５ｂを始端とする自己潤滑系が有効に機能し得ない
場合でも、吸込側潤滑溝１２、１３から強制的に軸受
４、５内に潤滑液を供給することが可能になり、潤滑不
良を生じることなく、軸２、３や軸受４、５の焼付きや
摩耗を有効に防止してポンプの信頼性及び安全性を向上
させることができるという効果を奏する。
【００１２】なお、軸受の使用が、押出機の後に使用さ
れるポンプなど常に吸込側が高圧状態になるポンプに限
定されるときには、吸込側だけに潤滑溝を設けるように
してもよいのはもちろんである。その他の各部の具体的
な構成も、上述した実施例に限定されるものでなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
れるポンプなど常に吸込側が高圧状態になるポンプに限
定されるときには、吸込側だけに潤滑溝を設けるように
してもよいのはもちろんである。その他の各部の具体的
な構成も、上述した実施例に限定されるものでなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【００１３】
【発明の効果】本発明に係るギヤポンプは、以上説明し
たように、歯車の軸を支持する軸受内に、一端が吸込側
に開口し他端が軸受に沿って伸び軸の端部に開口する通
路を設け、この通路を吐出側に連通させているため、吸
込側の圧力が吐出側の圧力より高くなる使用条件下にお
いて、吸込側に設けた通路から軸受内に潤滑液を供給す
ることができ、その結果、ポリマ−等の高粘性流体等を
取り扱った時の軸や軸受の焼付きや摩耗を有効に防止し
て、ポンプの信頼性及び耐久性を向上させることが可能
になる。
たように、歯車の軸を支持する軸受内に、一端が吸込側
に開口し他端が軸受に沿って伸び軸の端部に開口する通
路を設け、この通路を吐出側に連通させているため、吸
込側の圧力が吐出側の圧力より高くなる使用条件下にお
いて、吸込側に設けた通路から軸受内に潤滑液を供給す
ることができ、その結果、ポリマ−等の高粘性流体等を
取り扱った時の軸や軸受の焼付きや摩耗を有効に防止し
て、ポンプの信頼性及び耐久性を向上させることが可能
になる。
【図１】本発明の一実施例を示す分解斜視図。
【図２】同実施例における軸受を示す斜視図。
【図３】従来例を示す図１に対応した図。
１…ボディ ２…歯車 ２ａ…軸（駆動軸） ３…歯車 ３ａ…軸（従動軸） ４…軸受 ５…軸受 ８…吸込ポ−ト ９…吐出ポ−ト １０…眼鏡孔 １２、１３…通路（吸込側潤滑溝）
Claims (1)
- 【請求項１】ボディに設けた眼鏡孔に一対の歯車を噛合
状態で同期逆回転可能に収容し、歯同士が漸次噛合する
側及び漸次離反する側にそれぞれ吐出ポ−ト及び吸込ポ
−トを設けているギヤポンプにおいて、 前記歯車の軸を支持する軸受内に、一端が吸込側に開口
し他端が前記軸受に沿って軸の端部方向に伸びる通路を
設け、この通路の他端を吐出側に連通させていることを
特徴とするギヤポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8137889A JPH09317656A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ギヤポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8137889A JPH09317656A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ギヤポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09317656A true JPH09317656A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15209053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8137889A Pending JPH09317656A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ギヤポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09317656A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002226572A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Teijin Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
| WO2007007975A1 (en) * | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Jinmyung21 Co., Ltd | Volumetric rotary pump |
| JP2012137132A (ja) * | 2010-12-25 | 2012-07-19 | Orion Machinery Co Ltd | 二軸回転機構のギアオイル潤滑構造 |
| US20130320147A1 (en) * | 2012-06-04 | 2013-12-05 | Honeywell International Inc. | Gear pump, pumping apparatus including the same, and aircraft fuel system including gear pump |
| DE102016225859A1 (de) * | 2016-12-21 | 2018-06-21 | Robert Bosch Gmbh | Außenzahnradpumpe für ein Abwärmerückgewinnungssystem |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP8137889A patent/JPH09317656A/ja active Pending
Cited By (7)
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