JPH0722076U - ロータリピストンポンプ - Google Patents

ロータリピストンポンプ

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JPH0722076U
JPH0722076U JP5029293U JP5029293U JPH0722076U JP H0722076 U JPH0722076 U JP H0722076U JP 5029293 U JP5029293 U JP 5029293U JP 5029293 U JP5029293 U JP 5029293U JP H0722076 U JPH0722076 U JP H0722076U
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JP
Japan
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oil
bearing
hole
oil passage
valve plate
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Pending
Application number
JP5029293U
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English (en)
Inventor
時彦 梅田
左千夫 川端
芳浩 角田
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動軸を支持するころがり軸受に多量の潤滑
油を供給することができるようにすること。 【構成】 バルブプレートの吐出孔から吸入孔に至る周
方向の途中位置にシリンダ室内の高圧油を抜くための油
孔が形成されており、この油孔から、バルブプレートに
形成された油路を経てころがり軸受の一端部に高圧油を
供給し、軸受の他端部からの潤滑油は、補助ポンプの吐
出油のための圧力調整用リリーフ弁のドレン油の通路に
排出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ロータリピストンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は図5に示されている。斜板式ピストンポンプの駆動軸1は ころがり軸受2によってポンプケーシング3に支持され、シリンダ4にはピスト ン5が移動可能に設けられ、斜板6がケーシング3に固定され、ケーシング3に はバルブプレート7が取付けられる。
【0003】 軸受2の潤滑のためには、ドレン室8からの潤滑油が軸受2のわずかな隙間9 を通じてバルブプレート7側から流れ、潤滑油は戻り油路10および油路11を 経てドレン室8に流れる。このようにして図5に示される先行技術では、油の自 然対流によるわずかな量の油潤滑が期待されるだけである。したがって軸受2で の油温が上昇しやすく、また軸受2付近にごみなどの汚染物が停留しやすい。し たがってこの先行技術では寿命低下を引起しやすいという問題がある。
【0004】 他の先行技術は、実開昭61−17187に開示される斜板式油圧ポンプであ る。高圧および低圧の2個のポートに連通する低圧選択弁から、チェック弁を経 て、駆動軸を支持する軸受に潤滑油を供給する。このような先行技術では、低圧 側のポートに圧油が供給されなければならず、低圧側のポートが負圧であるとき には潤滑が行われないという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、駆動軸を支持する軸受に多量の潤滑油を確実に供給すること ができるようにしたロータリピストンポンプを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、シリンダ/バルブプレート摺動面より内周側に洩れた油を、軸受の 一端部に導く油路が形成されており、 軸受の他端部に、リリーフ弁からのドレン油路が連通し、ケーシングに戻る通 路が設けられていることを特徴とするロータリピストンポンプである。
【0007】 また本考案は、駆動軸に取付けられて回転されるシリンダに摺接するバルブプ レートの吐出孔から吸入孔に至る周方向の途中位置に、シリンダ室内の高圧油を 抜くための油孔が形成されており、 この油孔と、前記駆動軸を支持する軸受の一端部とに連通する油路を形成し、 軸受の他端部は、駆動軸によって駆動される補助ポンプの吐出油のための圧力 調整用リリーフ弁のドレン油の通路に連通していることを特徴とするロータリピ ストンポンプである。
【0008】 また本考案は、油孔と軸受の一端部とに連通する前記油路は、バルブプレート に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案に従えば、シリンダ/バルブプレート摺動面から内周側に洩れた油を、 軸受の一端部に導く油路が形成されており、この軸受の他端部に、リリーフ弁か らのドレン油路が連通して、ケーシングに戻る通路が設けられているようにし、 こうして補助ポンプのリリーフ弁からのドレン油の流れによって、軸受に潤滑油 を円滑に供給することができるようになる。
【0010】 さらに本考案に従えば、シリンダが回転軸とともに回転駆動され、バルブプレ ートには吐出孔から吸入孔に至る周方向の途中に、シリンダ室内の高圧油を抜く ための油孔が形成されており、これによってシリンダ室内の高圧油が吸入孔に入 ることによるエロージョンの発生を防ぐためのものであり、この油孔からの高圧 油の少なくとも一部を軸受の一端部に油路を経て供給し、この一端部から供給さ れる潤滑油は、軸受の他端部を経て、補助ポンプのリリーフ弁のドレン油の通路 に排出され、補助ポンプのリリーフ弁からのドレン油の流れにより、軸受を通過 する潤滑油の流れが促進され、軸受に多量の潤滑油を供給することができるよう になる。前記油孔から前記一端部に高圧油を供給する油路は、バルブプレートに 形成され、製造を容易にすることができる。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の可変容量形斜板式ロータリアキシャルピストンポ ンプの断面図である。この図1に示されるピストンポンプは図2に示されるよう に、ピストンポンプ本体20と、これに設けられる補助ポンプ21と、補助ポン プの吐出油のための圧力調整用リリーフ弁22とを含む。ポンプ本体20の吸入 ポート23から作動油である潤滑油が吸入され、出口ポート24から高圧油が供 給される。補助ポンプ21においてもまた、入口ポート25から作動油が吸入さ れ、出口ポート26から高圧油が作動油として供給される。この出口ポート26 からの作動油の一部は、リリーフ弁22から通路27を経てポンプ本体20に供 給される。
【0012】 ポンプ本体20において、駆動軸28はその回転軸線まわりに回転駆動され、 この駆動軸28には、シリンダ29がスプライン30によって連結される。シリ ンダ29には、周方向に間隔をあけて複数のシリンダ室31が形成され、このシ リンダ室31内にピストン32がそれぞれ収納される。ピストン32の端部33 は、連結片34に連結され、この連結片34は摺動リング35に固定され、摺動 リング35は斜板36と摺接することができる。斜板36には係止孔37が形成 され、この係止孔37には傾転用部材であるサーボピストン38の係止部39が 嵌まり込んで係止する。サーボピストン38は、ポンプ本体20のケーシング本 体40に形成された案内孔41,42に案内され、図1の左右方向である軸線の 一直線方向に変位可能である。ポンプケーシング本体40の部屋43,44はサ ーボ機構45に連結され、これによってサーボピストン38の一直線方向の位置 を調整して斜板36の傾きを変化し、希望する作動油の吐出量を達成することが できる。ポンプケーシング本体40とフロントカバー46とバルブカバー47、 さらにはリアカバー48は、ポンプケーシング49を構成する。駆動軸28は、 軸受50によってフロントカバー46に支持され、またころがり軸受51によっ てバルブカバー47に支持される。
【0013】 シリンダ29は、斜板36とは反対側でバルブプレート53の球面状の表面に 摺接し、駆動軸28およびシリンダ29の回転に伴うピストン32の往復変位に よって潤滑油の吸入、吐出を繰返す。
【0014】 軸受51の軸線方向の一端部60は、バルブプレート53の中心孔87と駆動 油28間に形成された油路52に臨む。軸受51の他端部61は、リリーフ弁2 2のドレン油の通路27に連通した部屋62に臨む。この部屋62は、油路63 から開口端64に連なり、この開口端64は、ポンプケーシング本体40のドレ ン室65に臨む。
【0015】 リリーフ弁22および補助ポンプ21は、ケーシング66内に設けられ、この ケーシング66は、リアカバー48に取付けられる。補助ポンプ21は歯車67 ,69を有する歯車ポンプであり、一方の歯車69はスプライン70によって駆 動軸28に連結されて駆動される。
【0016】 シリンダ/バルブプレートのシール部の内周側に洩れた油は、軸受51の一端 部に導かれる。軸受51の他端部に設けられた油路に流れる補助ポンプのリリー フ油の流れにより、この軸受を通過する潤滑油の流れが促進され、軸受の潤滑状 態を良好に保つことができる。
【0017】 次に、本考案の他の実施例を示す。図3は、バルブプレート53の斜視図であ る。駆動軸28が矢符54の方向に回転されるとき、入口ポート23(前述の図 2参照)からの作動油は吸入孔55から吸入されてシリンダ室31に導かれ、駆 動軸28の回転に伴って高圧とされ、その高圧油は吐出孔56から吐出され、そ の吐出後においてシリンダ室31内に残存する高圧油は、シリンダ室31が吐出 孔56から吸入孔55に至る周方向の途中位置に設けられた油孔57に臨むとき 、排出され、そのシリンダ室31内に残存している高圧油が抜かれる。これによ ってシリンダ室31内の高圧油が吸入孔55に入ってエロージョンが生じること が防がれる。
【0018】 図4は、図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。バルブプレート5 3に形成された油孔57は、そのバルブカバー47側の端部から半径方向内方に 延びる油路58を介して軸受51の一端部60に連通し、また半径方向外方に延 びるもう1つの油路59に連通する。
【0019】 ポンプの運転中、吐出孔56を通過したシリンダ室31は次に、バルブプレー ト53の油孔57に連通し、その高圧油は油路58から軸受51の一端部60に 入り、他端部61を経てリリーフ弁22のドレン油の通路27に連なる部屋62 に排出される。こうして軸受51には、シリンダ29とバルブプレート53との 摺動部より洩れた圧油と、油孔57および油路58より排出された圧油の双方が 導かれるので、スムーズに潤滑油を供給することが可能になる。
【0020】 上述の実施例では油路58,59はバルブプレート53に形成され、これによ って製造が容易にされたけれども、本考案の他の実施例として油路58,59は バルブカバー47のバルブプレート53に臨む表面に形成されてもよい。
【0021】 本考案は斜板36の角度が固定的である定容量形ピストンポンプに関連しても また実施することができ、さらに斜軸式ロータリピストンポンプに関連してもま た実施することができる。補助ポンプ21は、歯車ポンプのほかに、たとえばト ロコイドポンプ、ベーンポンプなどでもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、シリンダとバルブプレートとの摺動面から流出 した作動油の大半が、軸受を介して、補助ポンプのリリーフ弁のドレン油の通路 に排出される。したがってスムーズに潤滑油を軸受に供給することができるよう になり、これによって軸受の油温の上昇を抑制し、またごみなどの汚染物が停留 することを防ぎ、これによって軸受の延命効果が発揮され、しかもポンプの入口 ポートが負圧であっても、軸受の潤滑が確実に達成される。
【0023】 また、バルブプレートにシリンダ室内の圧抜用の油孔57を備えたポンプにお いては、シリンダとバルブプレートの摺動面から洩れた作動油と油孔57および 油路58を経て排出された作動油の双方が軸受51を経て、リリーフ弁のドレン 油の通路に排出されることから、前述の効果を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示される実施例の構成を示す油圧回路図
である。
【図3】バルブプレート53の斜視図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た簡略化した
断面図である。
【図5】先行技術の簡略化した断面図である。
【符号の説明】
20 ポンプ本体 21 補助ポンプ 22 圧力調整用リリーフ弁 27 ドレン油の通路 28 駆動軸 29 シリンダ 31 シリンダ室 32 ピストン 36 斜板 38 サーボピストン 40 ポンプケーシング本体 47 バルブカバー 48 フロントカバー 49 ポンプケーシング 51 軸受 53 バルブプレート 55 吸入孔 56 吐出孔 57 油孔 58 油路 66 補助ポンプケーシング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ/バルブプレート摺動面より内
    周側に洩れた油を、軸受の一端部に導く油路が形成され
    ており、 軸受の他端部に、リリーフ弁からのドレン油路が連通
    し、ケーシングに戻る通路が設けられていることを特徴
    とするロータリピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 駆動軸に取付けられて回転されるシリン
    ダに摺接するバルブプレートの吐出孔から吸入孔に至る
    周方向の途中位置に、シリンダ室内の高圧油を抜くため
    の油孔が形成されており、 この油孔と、前記駆動軸を支持する軸受の一端部とに連
    通する油路を形成し、 軸受の他端部は、駆動軸によって駆動される補助ポンプ
    の吐出油のための圧力調整用リリーフ弁のドレン油の通
    路に連通していることを特徴とするロータリピストンポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 油孔と軸受の一端部とに連通する前記油
    路は、バルブプレートに形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載のロータリピストンポンプ。
JP5029293U 1993-09-16 1993-09-16 ロータリピストンポンプ Pending JPH0722076U (ja)

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