JP2014136983A - ピストンポンプを用いた油圧システム - Google Patents

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【課題】ピストンの吸入行程において生じるシリンダボア内へのドレン油等の吸込みを低減させたピストンポンプを用いた油圧システムを提供する。
【解決手段】タンク4からサクション流路3を通じてサクションポートに吸入した作動油を、シリンダブロックの回転により加圧してデリバリ流路5へ吐出するピストンポンプ2を用いた油圧システムにおいて、前記ピストンポンプ2のケーシングと前記シリンダブロックとの間の空間部に形成されたドレン室と、前記ドレン室を前記ピストンポンプのサクション側に連結するドレン流路6とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピストンポンプを用いた油圧システムに関する。
建設機械に使用される斜板式ピストンポンプおいて、異物の混入によるポンプ構成部品の損傷の発生と、異物の流出によるアクチュエータ等の故障の発生を防止するために、駆動軸と、同駆動軸に一体にして駆動され軸方向に摺動自在に複数のピストンを支持するシリンダブロックと、駆動軸の一側を回転自在に軸支するハウジングと、同ハウジングの端部を閉塞し駆動軸の他側を回転自在に軸支すると共にピストンに作用する油を給排する吸込みポート及び吐出ポートを設けたカバーと、シリンダブロック端面とカバー端面との間に位置してシリンダブロックの端面上に摺動自在に対接するバルブプレートとからなり、バルブプレートの裏面に設けた吐出室に吐出圧を作用させることにより同バルブプレートを前記シリンダブロック側に押圧してシリンダブロック及びバルブプレート間の摺動面の開離を防止し、カバーに設けた高圧通路とバルブシートの吐出室との間に設けたシール部材によりバルブプレートの吐出室の吐出圧をカバーの高圧通路に液密的に導くと共にカバーの端面に対接するバルブプレートの表面に開口させた吸込み通路を経てカバーの吸込みポートの油をバルブプレートの吸込み室に吸込むようにすると共にバルブプレートとカバーのバルブプレートの取付け面との間に所定の微少隙間を持たせた斜板式ピストンポンプにおいて、微少隙間によるハウジングのドレン室と吸込みポート側の開口部との連通を遮断する遮断手段を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−329055号公報
斜板式ピストンポンプは、ピストンの吸入行程において、シリンダボア内が減圧され、バルブプレートの吸込みポートからシリンダボア内に作動油が流入する。このシリンダボア内が減圧される際に、ケースとバルブプレートの接触面、またはシリンダブロックとバルブプレートの接触面から、ドレン室のドレン油の吸込みが発生する。
上述した特許文献1の斜板式ピストンポンプにおいては、バルブプレートの吸込みポートからドレン室のドレン油を吸込むことを防止するために、バルブプレートの側面あるいはケースとの接触面にシールリングを設けている。この結果、バルブプレートとケースとの接触面からのドレン油の吸込みを防止することができる。しかしながら、シリンダブロックとバルブプレートの接触面からのドレン油の吸込み防止については、記載されていない。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、ピストンの吸入行程において生じるシリンダボア内へのドレン油等の吸込みを低減させるピストンポンプを用いた油圧システムを提供するものである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、タンクからサクション流路を通じてサクションポートに吸入した作動油を、シリンダブロックの回転により加圧してデリバリ流路へ吐出するピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、前記ピストンポンプのケーシングと前記シリンダブロックとの間の空間部に形成されたドレン室と、前記ドレン室を前記ピストンポンプのサクション側に連結するドレン流路とを備えたものとする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記ドレン流路は、前記ケーシングに設けたドレンポートと前記サクション流路とを連結する流路であることを特徴とする。
更に、第3の発明は、第1の発明において、前記ドレン流路は、前記ケーシングに設けたドレンポートと前記ピストンポンプの前記サクションポートとを連結する流路であることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記タンクと前記ピストンポンプのケーシングの内部とを連結するメイクアップ流路を更に備えたことを特徴とする。
更に、第5の発明は、第4の発明において、前記タンクから前記ピストンポンプへの作動油の流入を許容し、前記ピストンポンプから前記タンクへの前記作動油の流出を遮断する逆止弁を前記メイクアップ流路に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ピストンポンプのケーシングにおいて、ケーシング内の圧力を減圧させて、シリンダボア内とケーシング内の圧力差を小さくしたので、ピストンの吸入行程において生じるシリンダボア内へのドレン油等の吸込みを低減させることができる。この結果、異物の混入によるポンプ構成部品の損傷の発生が防止できるので信頼性の高いピストンポンプを用いた油圧システムを提供できる。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を示す油圧回路図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を構成する斜板式アキシャルピストンポンプを一部断面にて示す側面図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態を示す油圧回路図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態を示す油圧回路図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態を示す油圧回路図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態におけるサクション流路の他の例を示す油圧回路図である。 本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの各実施の形態を構成する斜軸式アキシャルピストンポンプを一部断面にて示す側面図である。
以下に、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を示す油圧回路図である。図1において、1は動力源であるエンジン、2はエンジン1に駆動される可変容量型のピストンポンプを示す。このピストンポンプ2は可変容量機構として例えば斜板を有していて、この斜板の傾転角を図示しない容量制御装置で調整することによりピストンポンプ2の容量(押しのけ容積)を変化させ、圧油の吐出流量を制御している。
ピストンポンプ2は、後述するサクションポートに連結されたサクション流路3を介してタンク4から作動油を吸い込む。また、ピストンポンプ2は、吸い込んだ作動油を圧縮して、後述するデリバリポートからデリバリ流路5へ圧油を吐出する。また、ピストンポンプ2は、後述するドレンポートに連結されたドレン流路6が、サクション流路3若しくはサクションポートに連結されている。
デリバリ流路5は、ピストンポンプ2から吐出された圧油を油圧アクチュエータである油圧モータ7へ供給する。デリバリ流路5には、圧油の方向と流量を制御する制御弁(図示せず)が設けられている。
油圧モータ7は、作動油入口7aにデリバリ流路5の一端が連結されている。作動油出口7bには、戻り配管8の一端が連結されている。戻り配管8の他端はタンク4に連結されている。
戻り配管8には、タンク4へ戻る戻り油に含まれる異物を除去するためのフィルタ8aと、戻り油の温度を下げるためのクーラ8bとが設けられている。
次に、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を構成するピストンポンプを図2を用いて説明する。図2は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態を構成する斜板式アキシャルピストンポンプを一部断面にて示す側面図である。
図2において、ピストンポンプ2である斜板式アキシャルピストンポンプは、フロントケーシング11Aとリアケーシング11Bとから構成されるケーシング11と、ケーシング11内に、回転自在に支持されたシャフト12と、シャフト12の外周に連結され、シャフト12と一体に回転するシリンダブロック13とを備えている。シリンダブロック13の周方向には、複数のシリンダ14がシャフト12の軸線方向と平行に円筒状に形成されている。各シリンダ14内には、ピストン15が往復摺動自在に嵌挿されている。ここで、ピストン15は、シリンダブロック13が一回転する間にシリンダ14内を往復動する。ピストン15とシリンダ14とで形成される空間(シリンダボア14a)は、この往復動に伴ってその容積が変更される。
これらの各ピストン15の端部には、シューパッド16が球面継手17により揺動可能にそれぞれ連設されている。各シューパッド16はピストン15によってスワッシュプレート18の表面に押し付けられ、シリンダブロック13の回転に伴ってスワッシュプレート18の表面上を環状の軌跡を描くように摺動する。
スワッシュプレート18は、シリンダブロック13と対向してフロントケーシング11A内に配置されていて、シリンダブロック13と対向する面は、シャフト12の軸中心に対して傾斜していて、この面上を各シューパッド16が摺動する。
リテーナ19は、各シューパッド16と各ピストン15の端部との間に位置してシャフト12に挿通した環状の板体であって、中心部に形成されたシャフト挿通孔の内周面に当接するリテーナガイド20とばね21とにより各シューパッド16をスワッシュプレート18の表面に当接させ、その状態を保持するものである。
リテーナガイド20は、リテーナ19とシリンダブロック13との間に位置して、リテーナ19の内周面に当接する外周面を備えている。この外周面によって、リテーナ19をスワッシュプレート18に向けて押圧する。
リアケーシング11Bには、シリンダブロック13の底部が摺接するバルブプレート22が固定されている。このバルブプレート22には作動油を吸引するサクションポート23と作動油をポンプ外へ圧送するデリバリポート24とが形成されている。各シリンダ14は、これらのポート23,24を介して、サクション流路3またはデリバリ流路5と選択的に連通するようになっている。
なお、ケーシング11とシリンダブロック13との間の空間部にはドレン室25が形成されている。また、フロントケーシング11Aには、ドレン室25からのドレン油を排出するドレンポート26が形成されている。ドレン室25は、ドレンポート26を介してドレン流路6と連通している。
次に、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態における動作を図1及び図2を用いて説明する。
エンジン1の回転力は、図2に示す斜板式アキシャルピストンポンプのシャフト12を介して、シリンダブロック13に伝達する。シリンダブロック13が回転することでシューパッド16は、スワッシュプレート18上を摺動する。シャフト12の軸方向に対して垂直ではなく、ある程度角度を持って取り付けられたスワッシュプレート18の上をシューパッド16が摺動するので、シリンダ14に挿入されているピストン15が、シャフト12の軸方向に往復運動する。
ここで、シリンダボア14aの容積が増加する方向にピストン15が運動すると、作動油が、タンク4からサクション流路3とサクションポート23とを経て、シリンダボア14aに吸入される。これを吸入行程という。
一方、シリンダボア14aの容積が減少する方向にピストン15が運動すると、作動油が、デリバリポート24、デリバリ流路5を経てポンプの外部に圧送される。これを吐出行程という。
吸入行程の際、シリンダボア14aの容積が急激に増加するため、シリンダボア14aの内部圧力は、大気圧以下に減圧される。このとき、ケーシング11の内部のドレン室25の圧力とシリンダボア14aの内部圧力とで差が生じる。このことにより、バルブプレート22とシリンダブロック13との間、ピストン15とシリンダ14との間、シューパッド17とスワッシュプレート18との間などから作動油が引き込まれる現象が生じやすくなる。
一方、吐出行程の際には、シリンダボア14aの容積が急激に減少するため、シリンダボア14aの内部圧力は増圧する。このとき、吸入行程とは逆にバルブプレート22とシリンダブロック13との間、ピストン15とシリンダ14との間、シューパッド17とスワッシュプレート18との間などから作動油が漏れ出す現象が生じやすくなる。
従来のシリンダポンプ2の動作においては、作動油の引き込み現象より漏れ出し現象における作動油の量が多い。この場合、ドレン室25の圧力が上昇し、大気圧と同等かそれ以上の圧力であるタンク4にドレンポート26とドレン流路6とを経て戻されている。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態においては、ピストンポンプ2からのドレン流路6をサクション流路3に接続している。ここで、ピストンポンプ2が動作すると、サクション流路3は、ピストンポンプ2の動作に連動して減圧する。一方、ピストンポンプ2のケーシング11の内部のドレン室25の圧力は、動作直後において、大気圧と同等かそれ以上である。このため、ドレン室25内のドレン油は、ピストンポンプ2のドレンポート26とドレン流路3とを介してサクション流路3へ流れる。
この後、ピストンポンプ2が連続的に動作することにより、ケーシング11の内部のドレン室25の圧力は、減圧されていき、最終的にはサクション流路3の圧力と同等になる。このことにより、ケーシング11の内部のドレン室25の圧力とシリンダボア14aの内部圧力との差は、従来のシリンダポンプにおけるこれらの圧力差と比べて、十分に小さくなる。
この結果、上述したバルブプレート22とシリンダブロック13との間、ピストン15とシリンダ14との間、シューパッド17とスワッシュプレート18との間などで生じた作動油の引き込み現象、または漏れ出し現象の作動油の量を減少させることができる。
ここで、ケーシング11の内部のドレン室25における減圧量は、ピストンポンプ2のシリンダボア14aの減圧量と比例の関係にある。このことから、本発明のピストンポンプの第1の実施の形態においては、ピストンポンプの外部に圧力制御機構を設けることなく、簡素な装置構成で、ピストンの吸入行程におけるシリンダボア内へのドレン油等の吸込みを低減させることができる。
また、シリンダポンプ2の動作時の圧力の大きさは、以下の関係になる。
タンク4内圧力(大気圧又はそれ以上)>ケーシング11のドレン室25圧力>サクション流路3の圧力>シリンダボア14a内の圧力。
上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態によれば、ピストンポンプ2のケーシング11において、ケーシング11内の圧力を減圧させて、シリンダボア14a内とケーシング内のドレン室25の圧力差を小さくしたので、ピストン15の吸入行程において生じるシリンダボア14a内へのドレン油等の吸込みを低減させることができる。この結果、異物の混入によるポンプ構成部品の損傷の発生が防止できるので信頼性の高いピストンポンプを用いた油圧システムを提供できる。
また、上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態によれば、ピストンポンプ2からのドレン流路6をサクション流路3若しくはサクションポート23に連結することで、ドレン油等の吸込みを低減させている。この結果、簡素な装置構成で上述した効果を奏することができ、油圧システムの信頼性を向上できる。
以下、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図3は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態を示す油圧回路図である。図3において、図1又は図2に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態において、油圧システムの構成は、大略第1の実施の形態と同じであるが、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを設けた点が第1の実施の形態と異なる。
フィルタ6bを設けたことから、ドレン室25から排出されたドレン油の中に、異物が混入していたとしても、サクションポート23からシリンダポンプ2内へ流入することを防止できる。
また、クーラ6aを設けたことから、ドレン室25から排出されたドレン油の温度の上昇を防ぐことができる。このことにより、シリンダポンプ2へ流入する作動油の温度上昇を防止することができる。
上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
また、上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第2の実施の形態によれば、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを設けたので、ピストンポンプ2への異物混入が防止できると共に作動油の温度上昇を防止することができる。この結果、油圧システムの信頼性がより向上する。
なお、本実施の形態においては、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを両方設けた例について説明したが、これに限らない。クーラ6aとフィルタ6bのいずれか一方を設けても良い。
以下、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図4は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態を示す油圧回路図である。図4において、図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態において、油圧システムの構成は、大略第1の実施の形態と同じであるが、タンク4とピストンポンプ2のケーシング11の内部とを連結するメイクアップ流路9と、このメイクアップ流路9に作動油のタンクからピストンポンプ2への流入は許容し、ピストンポンプ2からタンク4への流出は遮断する逆止弁9aとを設けた点が異なる。
逆止弁9aはばね9bを備えている。このばね9bのばね力を調整することにより、タンク4からピストンポンプ2のケーシング11内へのメイクアップ圧力が設定できる。この結果、ケーシング11の内部圧力を適切に設定することが可能になる。換言すると、ピストンポンプ2のケーシング11のドレン室25圧力の最低圧力を設定できるので、ドレン流路6とサクション流路3とを連結したことによる減圧が生じても、過剰な減圧は抑止できる。
上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
また、上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第3の実施の形態によれば、メイクアップ流路9と逆止弁9aとを設けたので、ピストンポンプ2のケーシング11内の最低圧力を設定することができる。このことにより、ピストンポンプ2内の過剰な減圧は抑止できる。この結果、油圧システムの信頼性がより向上する。
以下、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態を図面を用いて説明する。図5は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態を示す油圧回路図である。図5において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態において、油圧システムの構成は、大略第3の実施の形態と同じであるが、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを設けた点が第3の実施の形態と異なる。
上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態によれば、上述した第3の実施の形態と同様の効果を奏する。
また、上述した本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第4の実施の形態によれば、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを設けたので、ピストンポンプ2への異物混入が防止できると共に作動油の温度上昇を防止することができる。この結果、油圧システムの信頼性がより向上する。
なお、本実施の形態においては、ドレン流路6内にクーラ6aとフィルタ6bとを両方設けた例について説明したが、これに限らない。クーラ6aとフィルタ6bのいずれか一方を設けても良い。
なお、上述した各実施の形態では、ドレン流路6をピストンポンプ2のサクション側となるサクション流路3に連結した例を説明したが、図6に示すように、ドレン流路6をピストンポンプ2のサクション側となるサクションポート23に連結しても良い。図6は本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの第1の実施の形態におけるサクション流路の他の例を示す油圧回路図である。
また、本発明の各実施の形態を説明する際に、ピストンポンプ2として図2に示す斜板式アキシャルピストンポンプを例に説明したが、これに限るものではない。例えば、図7に示す斜軸式アキシャルピストンポンプを用いた油圧システムであっても良い。図7は、本発明のピストンポンプを用いた油圧システムの各実施の形態を構成する斜軸式アキシャルピストンポンプを一部断面にて示す側面図である。図7において、図2に示す符号と同符号のものは同一部分である。斜軸式アキシャルピストンポンプにおいても、シャフト12はエンジン1により駆動される。また、サクションポート23はサクション流路3と、デリバリポート24はデリバリ流路5と、ドレンポート26はドレン流路6と、それぞれ連結されている。
更に、本発明の各実施の形態の説明において、ピストンポンプ2は可変容量型を例に説明したがこれに限るものではない。固定容量型であっても良い。
1 エンジン
2 ピストンポンプ
3 サクション流路
4 タンク
5 デリバリ流路
6 ドレン流路
7 油圧モータ
8 戻り配管
9 メイクアップ流路
9a 逆止弁
9b ばね
11 ケーシング
12 シャフト
13 シリンダブロック
14 シリンダ
15 ピストン
16 シューパッド
17 球面継ぎ手
18 スワッシュプレート
19 リテーナ
20 リテーナガイド
21 ばね
22 バルブプレート
23 サクションポート
24 デリバリポート
25 ドレン室
26 ドレンポート

Claims (5)

  1. タンクからサクション流路を通じてサクションポートに吸入した作動油を、シリンダブロックの回転により加圧してデリバリ流路へ吐出するピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、
    前記ピストンポンプのケーシングと前記シリンダブロックとの間の空間部に形成されたドレン室と、
    前記ドレン室を前記ピストンポンプのサクション側に連結するドレン流路とを備えた
    ことを特徴とするピストンポンプを用いた油圧システム。
  2. 請求項1に記載のピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、
    前記ドレン流路は、前記ケーシングに設けたドレンポートと前記サクション流路とを連結する流路である
    ことを特徴とするピストンポンプを用いた油圧システム。
  3. 請求項1に記載のピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、
    前記ドレン流路は、前記ケーシングに設けたドレンポートと前記ピストンポンプの前記サクションポートとを連結する流路である
    ことを特徴とするピストンポンプを用いた油圧システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、
    前記タンクと前記ピストンポンプのケーシングの内部とを連結するメイクアップ流路を更に備えた
    ことを特徴とするピストンポンプを用いた油圧システム。
  5. 請求項4に記載のピストンポンプを用いた油圧システムにおいて、
    前記タンクから前記ピストンポンプへの作動油の流入を許容し、前記ピストンポンプから前記タンクへの前記作動油の流出を遮断する逆止弁を前記メイクアップ流路に設けた
    ことを特徴とするピストンポンプを用いた油圧システム。
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JP2016075201A (ja) * 2014-10-06 2016-05-12 ナブテスコ株式会社 油圧モータ

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