JP6280783B2 - 水圧回転機 - Google Patents

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本発明は、水を作動流体とする水圧回転機に関するものである。
水を作動流体とする水圧回転機としては、例えば特許文献1のような水圧ピストンポンプが知られている。特許文献1には、スプラインによって回転軸に連結されたシリンダブロックを有し、作動流体として水を吐出する水圧アキシャルピストンポンプが開示されている。
特開平8−247021号公報
特許文献1に記載のような水圧ピストンポンプは、油と比べて粘性が低く潤滑性が低い水を作動流体とするため、回転軸とシリンダブロックとの連結部での潤滑が十分にはなされていなかった。そのため、連結部に摩擦熱による焼き付きが発生しやすく、作動流体が油である油圧機器と比べて連結部の寿命は低いものとなっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、水圧回転機におけるシャフトとシリンダブロックとの連結部の寿命を向上させることを目的とする。
本発明は水を作動流体とし、ポンプとして使用される水圧回転機であって、シャフトが貫通して連結され、前記シャフトの回転と共に回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックを収容するケースと、前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、前記ケースに設けられ、前記容積室に作動流体を供給する供給通路と、前記ケースに設けられ、前記容積室から排出された作動流体が導かれる排出通路と、前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、前記シャフトの回転に伴って前記シューが摺接する斜板と、前記シャフトの先端面に開口する流入口を有し、前記シャフトの軸心上に穿設された軸方向通路と、前記軸方向通路から前記シャフトの径方向に穿設された径方向通路と、前記供給通路または前記排出通路と前記軸方向通路とを連通する導入通路と、前記径方向通路と前記ケースの内部とを連通する導出通路と、前記導出通路を通じて前記ケースの内部へ導かれた作動流体を供給側へ環流する環流通路と、前記シリンダブロックと前記ケースとの間に介在され、前記供給通路及び前記排出通路と前記容積室とを接続する一対のポートが形成されたバルブプレートと、を備え、前記環流通路は、前記バルブプレートによって区画され、作動流体を供給側へ環流することを特徴とする。
また、本発明は、水を作動流体とし、モータとして使用される水圧回転機であって、シャフトが貫通して連結され、前記シャフトの回転と共に回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックを収容するケースと、前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、前記ケースに設けられ、前記容積室に作動流体を供給する供給通路と、前記ケースに設けられ、前記容積室から排出された作動流体が導かれる排出通路と、前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、前記シャフトの回転に伴って前記シューが摺接する斜板と、前記シャフトの先端面に開口する流入口を有し、前記シャフトの軸心上に穿設された軸方向通路と、前記軸方向通路から前記シャフトの径方向に穿設された径方向通路と、前記供給通路または前記排出通路と前記軸方向通路とを連通する導入通路と、前記径方向通路と前記ケースの内部とを連通する導出通路と、前記導出通路を通じて前記ケースの内部へ導かれた作動流体を環流する環流通路と、を備え、前記環流通路は、前記ケースの内部へ導かれた作動流体を供給側またはタンクへ環流するように前記ケースに形成されたドレンポートであることを特徴とする。
本発明では、シャフトの内部に供給通路または排出通路と連通する軸方向通路と径方向通路が設けられる。シャフトの回転による遠心力によって供給通路または排出通路から作動流体としての水が軸方向通路に引き込まれ、水はシャフトの内部を通過し、径方向通路を通じてシャフトの外周から吐出される。径方向通路からシャフトの遠心力によって吐出された水は、ケースの内部を通過し、環流通路を通じて供給側に環流する。このように、シャフトの回転に伴って水がシャフトの内部を通過して循環するため、水圧回転機のシャフトとシリンダブロックとの連結部を冷却することができる。このため、摩擦熱によって発生する連結部の焼き付きが抑制され、水圧回転機の連結部の寿命を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る水圧回転機の断面図である。 本発明の実施形態に係る水圧回転機の冷却通路の構成図である。 本発明の実施形態に係る水圧回転機の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る水圧回転機の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る水圧回転機について説明する。
本実施形態では、水圧回転機が、水を作動流体とする水圧ピストンポンプモータ100である場合について説明する。水圧ピストンポンプモータ100は、外部からの動力によりシャフト1が回転してピストン6が往復動することで、作動流体としての水を供給可能なポンプとして機能し、また外部から供給される水の流体圧によりピストン6が往復動してシャフト1が回転することで、回転駆動力を出力可能なモータとして機能する。
以下の説明では、水圧ピストンポンプモータ100をピストンポンプとして使用した場合について例示し、水圧ピストンポンプモータ100を単に「ピストンポンプ100」と称する。
ピストンポンプ100は、水を作動流体とする水圧ピストンポンプである。ピストンポンプ100は、動力源によって回転するシャフト1と、シャフト1に連結されシャフト1の回転に伴って回転するシリンダブロック2と、シリンダブロック2を収容するケース3と、を備える。ケース3は、両端が開口するケース本体3aと、ケース本体3aの一方の開口端を封止しシャフト1が挿通するフロントカバー4と、ケース本体3aの他方の開口端を封止しシャフト1を収容するエンドカバー5と、を備える。
シャフト1におけるフロントカバー4から外部に突出する端部1aには、動力源が連結される。シャフト1の反動力源側の端部は、エンドカバー5に設けられる収容凹部5aに収容され回転自在に支持される。シャフト1は、外周面から径方向に環状に突出して形成されるフランジ部1bを有する。フランジ部1bはフロントカバー4に収容され、シャフト1とフロントカバー4との軸方向の相対移動を規制する。
シリンダブロック2は、シャフト1が貫通する貫通孔2aを有し、シャフト1と連結部50にてスプライン結合される。これにより、シリンダブロック2はシャフト1の回転に伴って回転する。
シリンダブロック2には、一方の端面に開口部を有する複数のシリンダ2bがシャフト1と平行に形成される。複数のシリンダ2bは、シリンダブロック2の周方向に所定の間隔を持って形成される。シリンダ2bには、容積室7を区画する円柱状のピストン6が往復動自在に挿入される。ピストン6の先端側は、シリンダ2bの開口部から突出し、その先端部には球面座6aが形成される。
ピストンポンプ100は、ピストン6の先端に回転自在に連結されるシュー10と、シャフト1の回転に伴ってシュー10が摺接する斜板11と、をさらに備える。
シュー10は、各ピストン6の先端に形成される球面座6aを受容する受容部10aと、斜板11に摺接する円形の平板部10bと、を備える。受容部10aの内面は球面状に形成され、受容した球面座6aの外面と摺接する。これにより、シュー10は球面座6aに対してあらゆる方向に角度変位可能である。
斜板11は、フロントカバー4の内壁に固定され、シャフト1の軸に垂直な方向から傾斜した摺接面11aを有する。シュー10の平板部10bは、摺接面11aに対して面接触する。
ケース本体3aは、第3軸受20を介してシリンダブロック2を回転自在に支持する。第3軸受20は、ケース本体3aの内周面に嵌合するすべり軸受である。
フロントカバー4には、ケース本体3aの内部に連通する導出通路15と、シャフト1が挿通する貫通孔4aと、シャフト1のフランジ部1bを収容する収容部4bと、が形成される。貫通孔4a及び収容部4bには、シャフト1及びフランジ部1bを回転自在に支持する第2軸受19が収容される。
第2軸受19は、フロントカバー4とシャフト1との間に介装される一対の円筒部19aと、フロントカバー4とのフランジ部1bとの間に介装され一対の円筒部19aのそれぞれの端部から径方向に環状に突出する一対の環状部19bと、を備える。一対の円筒部19aは、シャフト1を回転自在に支持する。一対の環状部19bは、フランジ部1bをその両側から挟み込むように形成され、互いに対向する対向面によってフランジ部1bを回転自在に支持する。このようにして、フロントカバー4は第2軸受19を介してシャフト1を回転自在に支持する。
エンドカバー5には、容積室7に吸い込まれる水を導く供給通路8と、容積室7から吐出される水が導かれる排出通路9と、が形成される。エンドカバー5は、収容凹部5aに配置される第1軸受18を介してシャフト1を回転自在に支持する。第1軸受18は、収容凹部5aの内周面に嵌合するすべり軸受である。
ピストンポンプ100は、シリンダブロック2とエンドカバー5との間に介在されるバルブプレート17をさらに備える。
バルブプレート17は、シリンダブロック2の基端面が摺接する円板部材であり、エンドカバー5に固定される。バルブプレート17には、供給通路8と容積室7を接続する供給ポート17aと、排出通路9と容積室7を接続する排出ポート17bと、が形成される。
次に、ピストンポンプ100の動作について説明する。
外部からの動力によりシャフト1が回転駆動され、シリンダブロック2が回転すると、各シュー10の平板部10bが斜板11に対して摺接し、各ピストン6が斜板11の傾斜角度に応じたストローク量でシリンダ2b内を往復動する。各ピストン6の往復動により、各容積室7の容積が増減する。
シリンダブロック2の回転により拡大する容積室7には供給通路8及び供給ポート17aを通じて水が導かれる。容積室7内に吸い込まれた水は、シリンダブロック2の回転による容積室7の縮小によって増圧され、排出ポート17b及び排出通路9を通じて吐出される。このように、ピストンポンプ100では、シリンダブロック2の回転に伴って、水の吸込と吐出とが連続的に行われる。
次に、ピストンポンプ100の冷却通路の構成について説明する。
バルブプレート17とエンドカバー5との間には、供給通路8と収容凹部5aを連通する導入通路12が形成される。導入通路12は、バルブプレート17におけるエンドカバー5との当接面に形成される。導入通路12は、径方向に溝状に延設される径方向溝として形成される。導入通路12は、バルブプレート17のエンドカバー5との当接面に少なくとも一つ形成されていればよい。
収容凹部5aに配置される第1軸受18には、その内周面に導入通路12と収容凹部5aの内部空間5bとを連通する溝である第1接続通路21が軸方向に延設される。このため、導入通路12は第1接続通路21を通じて内部空間5bと連通し、供給通路8の水の一部がエンドカバー5の収容凹部5aに導かれる。
シャフト1には、先端面に開口する流入口13aを有し、シャフト1の軸心上に穿設された軸方向通路13と、軸方向通路13からシャフト1の径方向に穿設され、フロントカバー4に対向するシャフト1の外周面に開口する流出口14aを有する径方向通路14と、が形成される。流入口13aは、収容凹部5aの内部空間5bと連通している。このため、導入通路12と軸方向通路13は連通し、導入通路12から導かれた水は流入口13aを通じて軸方向通路13に導かれる。
軸方向通路13は、流入口13aから軸心を通るようにシャフト1の軸方向に穿設される非貫通孔である。径方向通路14は、軸方向通路13と連通し、フロントカバー4に対向するシャフト1の外周面に開口する径方向に穿設される貫通孔である。本実施形態においては、第2軸受19の一対の円筒部19aに対向する位置に開口する2本の径方向通路14が設けられる。
第2軸受19の一対の環状部19bの対向面には、径方向に溝状に延設される径方向溝である第2接続通路22が形成される。第2接続通路22は、フロントカバー4の収容部4bを介して導出通路15と連通する。
第2軸受19の円筒部19aには、その内周面に軸方向に溝状に延設される軸方向溝である第4接続通路24が形成される。第4接続通路24は、径方向通路14と第2接続通路22を連通するように形成される。したがって、径方向通路14は、第4接続通路24及び第2接続通路22を通じて、導出通路15と連通する。このため、軸方向通路13に導かれた水は、軸方向通路13を通過した後に径方向通路14の流出口14aから吐出され、第4接続通路24及び第2接続通路22を通じて導出通路15へ導かれる。フロントカバー4には、シャフト1とフロントカバー4との間から水が外部へ洩れないようにシール材25が設けられる。そのため、第4接続通路24を通じて、水が外部へ洩れることない。
導出通路15は、ケース本体3aの内部と連通するようにフロントカバー4に設けられる。このため、第2接続通路22を通じて導かれた水は、導出通路15を通じてケース本体3aの内部へ導かれる。
第3軸受20には、その内周面に軸方向に溝状に延設される軸方向溝である第3接続通路23が形成される。ケース本体3a内には、第3軸受20を挟んでフロント側室26とエンド側室27が画成される。第3接続通路23は、フロント側室26とエンド側室27の水の通過を許容する。
バルブプレート17とケース本体3aとの間には、供給通路8とエンド側室27とを連通する環流通路16が形成される。環流通路16は、バルブプレート17の外周面とケース本体3aの内周面との間に形成される隙間である。このため、エンド側室27の水は、環流通路16を通じて供給通路8へ環流する。
次に、図1及び図2を参照して、ピストンポンプ100の冷却作用について説明する。
図2は、ピストンポンプ100内の冷却通路の構成図であり、図2中の矢印で示すように水が循環する。
ピストンポンプ100におけるケース3とシリンダブロック2の間に画成されるフロント側室26とエンド側室27は、作動流体である水が満たされた状態になっている。シャフト1が回転すると、シャフト1の径方向に設けられる径方向通路14内の水には、回転に伴う遠心力が作用する。シャフト1の遠心力によって径方向通路14内の水は外周へ押し出され、流出口14aから吐出される。径方向通路14内の水が遠心力によって吐出されることにより、径方向通路14内の圧力が低下するため、軸方向通路13内の水は径方向通路14内に吸い込まれる。
軸方向通路13内の水が径方向通路14へ吸い込まれるのに伴い、流入口13aにおいても圧力が低下する。そのため、供給通路8を通過する水の一部が、導入通路12、第1接続通路21、及び収容凹部5aの内部空間5bを通じて吸い込まれ、流入口13aから軸方向通路13内に導かれる。
一方、流出口14aから吐出された水は、第4接続通路24及び第2接続通路22を通じて導出通路15に導かれる。導出通路15は、フロント側室26と連通しているため、流出口14aから吐出された水はフロント側室26へと導かれる。
ケース本体3aの内部のフロント側室26とエンド側室27は第3接続通路23を通じて連通している。このため、フロント側室26に導かれた水は、第3接続通路23を通じて、エンド側室27へ導かれる。
エンド側室27と供給通路8は環流通路16を通じて連通しているため、エンド側室27に導かれた水は、環流通路16を通じて供給通路8に環流する。
以上のように、シャフト1の遠心力によって、供給通路8から軸方向通路13に水が導かれ、導かれた水はシャフト1の内部を通過して径方向通路14から吐出される。吐出された水は、ケース本体3aの内部を通過し、環流通路16を通じて供給通路8へ環流される。
このように、ピストンポンプ100では、シャフト1の内部に水が導かれて循環するため、シャフト1とシリンダブロック2との連結部であるスプライン結合部を冷却することができる。
また、シャフト1の先端を支持する第1軸受18の内周面には、第1接続通路21としての軸方向溝が形成される。シャフト1のフランジ部1bを支持する第2軸受19の環状部19bには、第2接続通路22としての径方向溝が形成され、シャフト1を支持する円筒部19aには第4接続通路24としての軸方向溝が形成される。シリンダブロック2を支持する第3軸受20の内周面には、第3接続通路23としての軸方向溝が形成される。このように溝が循環経路の一部を構成しているため、循環する水は第1,第2,及び第3軸受18,19,20の摺接面の潤滑剤としても機能することになる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
シャフト1の内部に供給通路8と連通する軸方向通路13と径方向通路14が設けられる。シャフト1の回転による遠心力によって供給通路8から作動流体としての水が軸方向通路13に引き込まれ、水はシャフト1の内部を通過し、径方向通路14を通じてシャフト1の外周から吐出される。径方向通路14からシャフト1の遠心力によって吐出された水は、ケース本体3aの内部を通過し、環流通路16を通じて供給通路8に環流する。このように、シャフト1の回転に伴って水がシャフト1の内部を通過して循環するため、ピストンポンプ100のシャフト1とシリンダブロック2との連結部であるスプライン結合部を冷却することができる。このため、摩擦熱によって発生する連結部の焼き付きが抑制され、ピストンポンプ100の連結部の寿命を向上させることができる。
また、第1,第2,及び第3軸受18,19,20の摺接面のそれぞれには、循環経路の一部を構成する接続通路としての溝が形成される。このため、ピストンポンプ100内を循環する水が第1,第2,及び第3軸受18,19,20の摺動面の潤滑剤としても機能することになる。このため摺接面の摩耗が低減され、第1,第2,及び第3軸受18,19,20の寿命を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る水圧ピストンポンプモータ100の変形例について説明する。
上記実施形態では、環流通路16は、バルブプレート17の外周面とケース本体3aの内周面との間に形成されるとした。しかし、環流通路16は、ケース本体3aの内部と供給通路8を連通する限り、どのように構成してもよく、例えばバルブプレート17に形成される孔としてもよいし、バルブプレート17の外周面に形成される溝としてもよい。
さらに、上記実施形態では、環流通路16は、バルブプレート17の外周面とケース本体3aの内周面との間に形成されるとした。これに代えて、ケース本体3aに設けられるドレンポート(図示省略)を環流通路としてもよい。この場合には、遠心力によってケース3の内部に導かれた水は、ドレンポートからタンク(図示省略)に排出される。タンクの水は再び供給通路8を通じてピストンポンプ100に供給される。このように、ケース3の内部へ導かれた水はドレンポートを通じて供給側へ環流され、再びピストンポンプ100に供給されるため、冷却のための水の循環通路が形成される。
さらに、上記実施形態では、導入通路12をバルブプレート17に形成する場合について説明した。これに代えて、導入通路12をエンドカバー5内外に形成してもよい。例えば、エンドカバー5のバルブプレート17に接する面に溝を形成してもよいし、供給通路8と収容凹部5aとを接続するポートを穿設してもよい。
さらに、上記実施形態では、導入通路12は、供給通路8と収容凹部5aとを連通するものであった。これに代えて、図3に示すように、導入通路12は、排出通路9と収容凹部5aとを連通するものであってもよい。この場合には、通過する水に抵抗を付与する絞り(例えばオリフィス)12aを導入通路12に設けることが好ましい。また、導入通路12が排出通路9と収容凹部5aとを連通する場合においても、導入通路12は、エンドカバー5内外どちらに形成してもよい。例えば、エンドカバー5とバルブプレート17との当接面において、エンドカバー5とバルブプレート17との何れかに導入通路12となる溝を形成してもよいし、排出通路9と収容凹部5aとを接続するポートをエンドカバー5に穿設してもよい。
水圧ピストンポンプモータ100をピストンポンプとして使用する場合には、排出通路9を通過する水が加圧されているため、排出通路9と収容凹部5aとを連通するように導入通路12を設けることにより、導入通路12及び収容凹部5aを通じて積極的に軸方向通路13へ水を導くことができる。よって、より多量の水がシャフト1の内部を通過して循環するため、シャフト1とシリンダブロック2との連結部であるスプライン結合部をより効率的に冷却することができる。したがって、摩擦熱によって発生する連結部の焼き付きがさらに抑制され、ピストンポンプの連結部の寿命をより向上させることができる。また、導入通路12には、絞り12aが設けられることにより、ケース3内に導かれる水の流量を調整することができる。
さらに、上記実施形態では、径方向通路14はシャフト1の径方向に貫通する貫通孔が2本設けられるとした。径方向通路14は、軸方向通路13と第4接続通路24とを連通させる構成であれば、1本であってもよいし、円周状に複数形成されてもよいし、貫通孔でなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、第4接続通路24が径方向通路14と第2接続通路22を接続すると説明した。これに代えて、径方向通路14を第2接続通路22に直接連通するように形成してもよい。この場合、第2軸受19には、潤滑のために第4接続通路24を設けてもよいし、設けなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1,第2,第3,及び第4接続通路21,22,23,24は、軸受に設けられる溝とした。これに代えて、第1,第2,第3,及び第4接続通路21,22,23,24は、シャフト1やシリンダブロック2と軸受との間に形成される隙間としてもよい。
さらに、第1,第2,第3,及び第4接続通路21,22,23,24として溝を形成する場合には、それぞれ少なくとも1つ設ければよい。また、第2接続通路22は、第2軸受19の一対の環状部19bの少なくとも一方に設ければよい。第4接続通路24は、第2軸受19の一対の円筒部19aの少なくとも一方に設ければよい。
さらに、シャフト1には径方向に環状に突出するフランジ部1bが形成され、第2軸受19はフランジ部1bを回転自在に支持する環状部19bを備えるとした。これに代えて、フランジ部1bを形成せず、第2軸受19を円筒状の軸受としてもよい。この場合、軸受の径方向に穴や溝を形成し、第2接続通路22とすればよい。
さらに、導出通路15をフロントカバー4に複数設けるようにしてもよい。
以下、図4を参照して、本発明の実施形態に係る水圧ピストンポンプモータ100をピストンモータとして使用する場合について説明する。
水圧ピストンポンプモータ100をピストンモータとして使用する場合には、供給通路8を通じて供給された水によってシャフト1が回転駆動する。供給通路8または排出通路9から軸方向通路13に導かれた水は、シャフト1の内部を通過し、シャフト1の遠心力によって径方向通路14を通じて吐出され、ケース3の内部に導かれる。ケース3には、ケース3の内部へ導かれた水をタンク(図示省略)へ排出するドレンポート3bが形成される。そのため、ケース3の内部に導かれた水は、ドレンポート3bを通じてタンクに環流する。タンクに環流した水は、再び供給通路8を通じてピストンモータに供給される。このように、ピストンポンプモータ100をピストンモータとして使用する場合には、ドレンポート3bが環流通路として機能し、冷却のための水の循環経路が形成される。なお、ケース3の内部に導かれた水はドレンポート3bを通じてタンクに環流するとしたが、これに代えて、供給側である供給通路8に直接環流するようにしてもよい。
以上のように、水圧ピストンポンプモータ100をピストンモータとして使用する場合にも、シャフト1の回転に伴って水がシャフト1の内部を通過して循環するため、ピストンポンプモータ100のシャフト1とシリンダブロック2との連結部であるスプライン結合部を冷却することができる。このため、摩擦熱によって発生する連結部の焼き付きが抑制され、ピストンポンプモータ100の連結部の寿命を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100 水圧ピストンポンプモータ(水圧回転機)
1 シャフト
2 シリンダブロック
3 ケース
3a ケース本体
4 フロントカバー
5 エンドカバー
6 ピストン
7 容積室
8 供給通路
9 排出通路
10 シュー
11 斜板
12 導入通路
13 軸方向通路
14 径方向通路
15 導出通路
16 環流通路
17 バルブプレート
18 第1軸受
19 第2軸受
20 第3軸受
21 第1接続通路
22 第2接続通路
23 第3接続通路
24 第4接続通路

Claims (5)

  1. 水を作動流体とし、ポンプとして使用される水圧回転機であって、
    シャフトが貫通して連結され、前記シャフトの回転と共に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを収容するケースと、
    前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、
    前記ケースに設けられ、前記容積室に作動流体を供給する供給通路と、
    前記ケースに設けられ、前記容積室から排出された作動流体が導かれる排出通路と、
    前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、
    前記シャフトの回転に伴って前記シューが摺接する斜板と、
    前記シャフトの先端面に開口する流入口を有し、前記シャフトの軸心上に穿設された軸方向通路と、
    前記軸方向通路から前記シャフトの径方向に穿設された径方向通路と、
    前記供給通路と前記軸方向通路とを連通する導入通路と、
    前記径方向通路と前記ケースの内部とを連通する導出通路と、
    前記導出通路を通じて前記ケースの内部へ導かれた作動流体を環流する環流通路と、
    記シリンダブロックと前記ケースとの間に介在され、前記供給通路及び前記排出通路と前記容積室とを接続する一対のポートが形成されたバルブプレートと、を備え、
    前記環流通路は、前記バルブプレートによって区画され、作動流体を供給側へ環流することを特徴とする水圧回転機。
  2. 水を作動流体とし、モータとして使用される水圧回転機であって、
    シャフトが貫通して連結され、前記シャフトの回転と共に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを収容するケースと、
    前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、
    前記ケースに設けられ、前記容積室に作動流体を供給する供給通路と、
    前記ケースに設けられ、前記容積室から排出された作動流体が導かれる排出通路と、
    前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、
    前記シャフトの回転に伴って前記シューが摺接する斜板と、
    前記シャフトの先端面に開口する流入口を有し、前記シャフトの軸心上に穿設された軸方向通路と、
    前記軸方向通路から前記シャフトの径方向に穿設された径方向通路と、
    前記供給通路または前記排出通路と前記軸方向通路とを連通する導入通路と、
    前記径方向通路と前記ケースの内部とを連通する導出通路と、
    前記導出通路を通じて前記ケースの内部へ導かれた作動流体を環流する環流通路と、を備え、
    前記環流通路は、前記ケースの内部へ導かれた作動流体を供給側またはタンクへ環流するように前記ケースに形成されたドレンポートであることを特徴とする水圧回転機。
  3. 前記ケースと前記シャフトの先端との間に介装され、前記シャフトの先端を回転自在に支持する第1軸受と、
    前記ケースと前記シャフトとの間に介装され、前記シャフトを回転自在に支持する第2軸受と、
    前記ケースと前記シリンダブロックとの間に介装され、前記シリンダブロックを回転自在に支持する第3軸受と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の水圧回転機。
  4. 前記シャフトは、外周面から径方向に環状に突出して形成されるフランジ部を有し、
    前記第2軸受は、
    前記ケースと前記シャフトとの間に介装される一対の円筒部と、
    前記ケースと前記フランジ部との間に介装され一対の前記円筒部のそれぞれの端部から径方向に環状に突出する一対の環状部と、を備え、
    一対の前記円筒部は、前記シャフトを回転自在に支持し、
    一対の前記環状部は、前記フランジ部をその両側から挟むように形成され、互いに対向する対向面によって前記フランジ部を回転自在に支持することを特徴とする請求項3に記載の水圧回転機。
  5. 前記導入通路は、前記第1軸受と前記シャフトとの間に形成される第1接続通路を通じて前記軸方向通路と連通し、
    前記径方向通路は、前記第2軸受の一対の前記環状部の少なくとも一方と前記フランジ部との間に形成される第2接続通路を通じて前記導出通路と連通し、
    前記導出通路は、前記第3軸受と前記シリンダブロックとの間に形成される第3接続通路を通じて前記環流通路と連通することを特徴とする請求項4に記載の水圧回転機。
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