JPH09317501A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JPH09317501A
JPH09317501A JP8130096A JP13009696A JPH09317501A JP H09317501 A JPH09317501 A JP H09317501A JP 8130096 A JP8130096 A JP 8130096A JP 13009696 A JP13009696 A JP 13009696A JP H09317501 A JPH09317501 A JP H09317501A
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intake throttle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の吸気通路に設けられた吸気絞り弁
の開度を制御するための制御装置において、その制御性
を向上させる。 【解決手段】 ディーゼルエンジン11の吸気通路16
に設けられた吸気絞り弁25は、燃焼室16に供給され
る吸入空気量を調節する。電子制御装置(ECU)39
は、エレクトリック・ハ゛キューム・レキ゛ュレーティンク゛・ハ゛ルフ゛(V−EVR
V)34を通電制御し、アクチュエータ26の圧力室3
0に導入される負圧の大きさを調節することにより、吸
気絞り弁25の開度を制御する。ECU39は、吸気圧
センサ59及び回転数センサ56によって検出された吸
気圧PM及びエンジン回転数NEに基づいて、吸気絞り
弁25の上下流側における吸気通路16内の圧力差を推
定するとともに、その圧力差に応じてV−EVRV34
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸気制御
装置に係り、詳しくは、内燃機関の吸気通路に設けられ
た吸気絞り弁を制御することにより、同機関に供給され
る吸入空気量を調節するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気通路に設けられた吸気絞
り弁は、その開度を変化させることにより、同機関に供
給される吸入空気量を調節する。この吸気絞り弁の開度
を調節するために、例えば、同弁をワイヤ等によりアク
セルペダルに対して駆動連結し、同ペダルの踏込量に応
じて吸気絞り弁の開度を調節するようにした構成が従来
より採用されている。しかしながら、この構成にあって
は、アクセルペダルの踏込量に応じて吸気絞り弁の開度
が一義的に決定されてしまうため、吸気絞り弁の開度を
内燃機関の運転状態に応じて的確に調節することは困難
である。
【0003】そこで、アクセルペダルと吸気絞り弁とを
アクチュエータを介して連結し、そのアクチュエータを
アクセルペダルの踏込量及び内燃機関の運転状態を示す
各種パラメータに基づいて駆動制御することによって、
より的確に吸気絞り弁の開度を調節する技術が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吸気絞り弁は吸入空気
が流れる吸気通路内に配置されているため、同弁には吸
入空気からその開度を変化させるように働く力が作用す
る。従って、前述した吸気絞り弁をアクチュエータによ
って駆動するようにした技術において、吸気絞り弁を同
一の開度に調節する場合であっても、アクチュエータの
駆動力は吸入空気から同弁に作用する力に応じて異なっ
たものとなる。ところが、従来では、このような吸気通
路を流れる吸入空気から吸気絞り弁に作用する力につい
て何ら考慮されていなかった。このため、吸気絞り弁の
開度を目標開度に速やかに収束させることが困難にな
り、同弁の開度制御における制御性が低下してしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、その目的は内燃機関の吸気通路に設けられた吸
気絞り弁の開度を制御するための制御装置において、吸
気通路を流れる吸入空気から同弁に作用する力を考慮す
ることにより、その制御性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の第1の発明は、図1に示すように、
内燃機関M1の吸気通路M2に設けられ、同機関M1に
供給される吸入空気量を変更するための吸気絞り弁M3
と、吸気絞り弁M3の開度を調節するための開度調節手
段M4と、内燃機関M1の運転状態を検出するための運
転状態検出手段M5と、運転状態検出手段M5により検
出された運転状態に基づいて目標開度を算出するととも
に、その目標開度に応じた制御値を算出し、その制御値
に基づいて開度調節手段M4を制御するための制御手段
M6とを備えた内燃機関M1の吸気制御装置において、
吸気絞り弁M3の上流側及び下流側の両位置における吸
気通路M2の内圧差を推定するための内圧差推定手段M
7を更に備え、制御手段M6は、推定された内圧差に基
づいて制御値を補正し、補正後の制御値に基づいて開度
調節手段M4を制御することをその趣旨とする。
【0007】上記の構成によれば、内圧差推定手段M7
は、吸気絞り弁M3の上流側及び下流側の両位置におけ
る吸気通路M2の内圧差を推定する。制御手段M6は、
運転状態に基づいて吸気絞り弁M3の目標開度を算出
し、その目標開度に応じて制御値を算出する。更に、制
御手段M6は、この制御値を推定された内圧差に応じて
補正し、補正後の制御値に基づいて開度調節手段M4を
制御する。前記内圧差は、吸気通路M2内における吸入
空気の流れ方向が、吸気絞り弁M3によって変更される
ことにより生じるものであり、換言すれば、吸入空気か
ら吸気絞り弁M3に対して作用する力の大きさに対応す
るものである。従って、吸気絞り弁M3は、開度調節手
段M4により運転状態に応じて制御されるとともに、吸
入空気の流れから同弁に作用する力の大きさに応じて制
御される。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2記載
の第2の発明は、図2に示すように、請求項1記載の内
燃機関の吸気制御装置において、運転状態検出手段M5
は、吸気絞り弁M3の実開度を検出するための弁開度検
出手段M8を含むものであり、制御手段M6は、弁開度
検出手段M8により検出された吸気絞り弁M3の実開度
と目標開度との偏差に基づいてフィードバック制御を行
うものであって、運転状態により検出された運転状態に
基づいて目標開度を算出するための目標開度算出手段M
9と、算出された目標開度に応じた基本制御値を算出す
るための基本制御値算出手段M10と、前記偏差に応じ
たフィードバック制御値を算出するためのフィードバッ
ク制御値算出手段M11と、前記内圧差に基づいて基本
制御値を補正するとともに、補正後の基本制御値及びフ
ィードバック制御値から最終制御値を算出する最終制御
値算出手段M12と、最終制御値に基づいて開度調節手
段M4を制御する駆動制御手段M13とを含むことをそ
の趣旨とする。
【0009】上記の構成によれば、第1の発明の作用に
加えて、基本制御値算出手段M10は、目標開度算出手
段M9により算出された目標開度に応じた基本制御値を
算出する。最終制御値算出手段M12は、その基本制御
値を前記内圧差推定手段により推定された内圧差に応じ
て補正する。更に、最終制御値算出手段M12は、補正
後の基本制御値及びフィードバック制御値算出手段M1
1により算出されたフィードバック制御値から最終制御
値を算出する。駆動制御手段M13は、この最終制御値
に基づいて開度調節手段M4を制御する。このように、
本構成によれば、吸気絞り弁M3の開度は、前記制御手
段M6によってフィードバック制御される。そして、基
本制御値は、最終制御値算出手段M12により前記内圧
差に応じて補正されるため、前記内圧差が弁開度制御に
及ぼす影響を予め見越した制御値となる。その結果、こ
の内圧差によって生じる前記偏差の増大が抑えられるた
め、フィードバック制御値が減少し、フィードバック制
御における訂正動作量が減少する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、上記第1の発明に係る内燃機
関の吸気制御装置を、車輌に搭載された内燃機関として
のディーゼルエンジンに具体化した第1の実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0011】図3は、本実施形態のディーゼルエンジン
11のシステムを示す概略構成図である。同図に示すよ
うに、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」と
いう)11は燃焼室12を含む気筒を複数有する。エン
ジン11の吸入行程において、各気筒毎に設けられた吸
気ポート13が吸気バルブ14により開かれることによ
り、エアクリーナ15を通じて吸気通路16に吸入され
る外気(吸入空気)が各燃焼室12に流入する。各気筒
毎に設けられた燃料噴射ノズル17は、燃料噴射ポンプ
18より燃料ライン19を通じて圧送される燃料を各燃
焼室12内へ噴射する。
【0012】エンジン11の圧縮行程において、各燃焼
室12における燃料及び吸入空気がピストン20の上動
により加圧されて爆発・燃焼することにより、ピストン
20が下動してクランクシャフト21が回転し、エンジ
ン11に駆動力が得られる。エンジン11の排気行程に
おいて、各気筒毎に設けられた排気ポート22が排気バ
ルブ23により開かれることにより、各燃焼室12で生
じた排気ガスが排気通路24へ導出され、更に外部へ排
出される。
【0013】吸気通路16に設けられた吸気絞り弁25
は、同通路16を流れる吸入空気量をエンジン11の運
転状態に応じて調整するために作動する。吸気絞り弁2
5は、図4(a)及び(b)に示すように、吸気通路1
6の内壁に回転可能に支持された軸25aと、軸25a
に固定されたリンク25bとを備える。図3に示すよう
に、吸気絞り弁25を作動させるためのアクチュエータ
26は、ダイアフラム27を内蔵してなるハウジング2
8と、ロッド26aとを備える。ロッド26aは、ダイ
アフラム27とリンク25bとを連結する。アクチュエ
ータ26は、ダイアフラム27とハウジング28とによ
り区画された圧力室30と、同室30内に設けられダイ
アフラム27及びロッド26aを一方向へ付勢するスプ
リング31とを備える。
【0014】圧力室30とバキュームポンプ32とを接
続する負圧通路33に設けられたエレクトリック・バキ
ューム・レギュレーティング・バルブ(以下「第1のE
VRV」という)34は、電気信号により作動する三方
電磁弁よりなる。この第1のEVRV34は、圧力室3
0に対して負圧通路33を介して連通する出力ポート3
5と、バキュームポンプ32に接続される負圧ポート3
6と、フィルタ37を介して大気を導入する大気ポート
38とを備える。フィルタ37は粉塵や泥水が大気ポー
ト38から第1のEVRV34の内部に侵入するのを防
ぐ。この第1のEVRV34が通電されることにより、
バキュームポンプ32で発生する負圧が圧力室30に導
入され、第1のEVRV34に対する通電が停止される
ことにより圧力室30には大気圧が導入される。
【0015】後述する電子制御装置(以下、「ECU」
という)39は、第1のEVRV34を所定のデューテ
ィ比をもって通電制御することにより圧力室30に導入
される圧力を調節する。
【0016】例えば、ECU39は、第1のEVRV3
4を100%のデューティ比をもって通電制御すること
により、出力ポート35と負圧ポート36とを互いに連
通させて圧力室30内に負圧を導入する。これにより、
ダイアフラム27及びロッド26aがスプリング31の
付勢力に抗して下方へ変位し、吸気絞り弁25が、ロッ
ド26aの動きに連動して図4(b)の矢印で示す方向
に回転する。その結果、同図(b)に示すように吸気絞
り弁25の開度は「全閉状態」となって、吸気通路16
内における吸入空気の実質的な流路が遮断される。
【0017】一方、ECU39は、第1のEVRV34
に対する通電を停止する(デューティ比が0%)ことに
より、出力ポート35と大気ポート38とを互いに連通
させて圧力室30内に大気圧を導入する。これにより、
ダイアフラム27がスプリング31の付勢力により上方
へ変位し、吸気絞り弁25が、ロッド26aの動きに連
動して図4(a)の矢印で示す方向に回転する。その結
果、同図(a)に示すように吸気絞り弁25の開度は
「全開状態」となって、吸気通路16が開放される。
【0018】ECU39は、0〜100%の所定のデュ
ーティ比をもって第1のEVRV34を通電制御するこ
とにより、圧力室30に導入される負圧の大きさを調節
する。これにより、吸気絞り弁25の開度を「全閉状
態」から「全開状態」までの間で連続的に調整し、各燃
焼室12に供給される吸入空気量をエンジン11の運転
状態に応じた量に調節する。本実施形態において、アク
チュエータ26、及び第1のEVRV34は開度調節手
段に相当する。
【0019】本実施形態におけるエンジン11は、排気
ガス再循環機構(以下、「EGR機構」という)40、
即ち各燃焼室12から排気通路24へ排出される排気ガ
スの一部を吸気通路16へ戻し各燃焼室12へ再循環さ
せる機構を備える。このEGR機構40は、排気通路2
4から吸気通路16へ排気ガスの一部を戻すためのEG
R通路41と、その通路41を流れるEGR量(排気通
路24から吸気通路16へ再循環される排気ガスの量)
を制御するためのEGRバルブ42と、同バルブ42に
供給される作動圧としての負圧及び大気圧を調整するた
めの第2のEVRV48を備える。ECU39は、所定
のデューティ比をもって第2のEVRV48を通電制御
することにより、EGRバルブ42の開度を調節して、
EGR量をエンジン11の運転状態に応じて連続的に調
節する。
【0020】周知の分配型の燃料噴射ポンプ18は、各
燃焼室12で燃焼に供される燃料を燃料ライン19を通
じて各噴射ノズル17へ圧送する。噴射ポンプ18は燃
料タンク(図示しない)に貯留された燃料を高圧に圧縮
し、所要の量と時期をもって各噴射ノズル17へ向けて
吐出する。各噴射ノズル17は圧送された燃料の圧力に
基づき作動し、対応する各燃焼室12へ燃料を噴射す
る。噴射ポンプ18に内蔵された電磁スピル弁54は、
同ポンプ18から各回毎に吐出される燃料の量、即ち各
噴射ノズル17からの燃料の噴射量を調整する。同じく
噴射ポンプ18に内蔵されたタイマ装置55は、同ポン
プ18からの燃料の吐出開始時期、即ち各噴射ノズル1
7からの燃料の噴射時期を調整する。ECU39は電磁
スピル弁54及びタイマ装置55を電気的に制御する。
【0021】エンジン11のクランクシャフト21は、
噴射ポンプ18のドライブシャフト29に連結されてお
り、同シャフト29を回転駆動する。従って、噴射ポン
プ18はエンジン11の運転に連動して駆動される。噴
射ポンプ18に内蔵された回転速度センサ56は、ドラ
イブシャフト29の回転数を検出することにより、クラ
ンクシャフト21の回転速度、即ちエンジン回転速度N
Eを検出する。
【0022】エアクリーナ15に隣接して設けられたエ
アフローメータ57は、吸気通路16に吸入される吸入
空気量Qを実測し、その量に応じた信号を出力する。吸
気絞り弁25の近傍に設けられた吸気絞り弁センサ58
は、吸気絞り弁25の実際の開度(以下、「実開度」と
いう)LUACTを検出し、その実開度LUACTに応
じた信号を出力する。
【0023】吸気通路16において、吸気絞り弁25よ
り下流側に設けられた吸気圧センサ59は、吸気通路1
6における吸入空気の圧力、即ち吸気圧PMを検出し、
その圧力に応じた信号を出力する。アクセルペダル60
の近傍に設けられたアクセルセンサ61は、アクセルペ
ダル60の踏込量に相当するアクセル開度ACCPを検
出する。エアフローメータ57に隣接して設けられた吸
気温センサ62は、吸気通路16に吸入される外気の温
度、即ち吸気温THAを検出し、その温度に応じた信号
を出力する。本実施形態において回転速度センサ56、
吸気圧センサ59、及びアクセルセンサ61は、運転状
態検出手段に相当する。
【0024】各種センサ56〜59,61,62等から
出力される信号が入力されるECU39の構成につい
て、図4のブロック図を参照して説明する。ECU39
は中央処理装置(CPU)70、所定の制御プログラム
及び関数データ等を予め記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)71、CPU70の演算結果等を一時記憶す
るランダムアクセスメモリ(RAM)72、予め記憶さ
れたデータを保存するバックアップRAM73を備え、
これら各部70〜73と入力ポート74及び出力ポート
75とがバス76によって接続された構成を備える。
【0025】エアフローメータ57、吸気絞り弁センサ
58、吸気圧センサ59、アクセルセンサ61、及び吸
気温センサ62は、バッファ77、マルチプレクサ7
8、及びA/D変換器79を介して入力ポート74に接
続されている。回転速度センサ56は、波形整形回路8
0を介して入力ポート74に接続されている。CPU7
0は各センサ56〜59,61,62の検出信号を入力
ポート74を介して読み込む。
【0026】電磁スピル弁54、タイマ装置55、第1
のEVRV34、及び第2のEVRV48は、駆動回路
81を介して出力ポート75に接続されている。CPU
70は各センサ56〜59,61,62から読み込んだ
入力値に基づき、燃料噴射制御、吸気絞り弁開度制御、
及びEGR制御を実行するために電磁スピル弁54、タ
イマ装置55、第1のEVRV34、及び第2のEVR
V48を制御する。
【0027】ここで、燃料噴射制御とは、エンジン11
の運転状態に応じて燃料噴射ポンプ18から吐出される
燃料の量とタイミングを制御することである。吸気絞り
弁開度制御とは、同じくエンジン11の運転状態に応じ
て第1のEVRV34を制御することにより、吸気絞り
弁25を作動させて吸入空気量を制御することである。
EGR制御とは、同じくエンジン11の運転状態に応じ
て第2のEVRV48を制御することにより、EGRバ
ルブ42を作動させてEGR量を制御することである。
【0028】次に、吸気絞り弁25の開度を制御するた
めの処理ルーチン(以下、単に「弁開度制御ルーチン」
という)について、図6のフローチャートを参照して説
明する。CPU70はこのルーチンを所定時間毎に実行
する。
【0029】ステップ100において、CPU70は回
転速度センサ56、アクセルセンサ61、及び吸気圧セ
ンサ59からエンジン回転数NE、アクセル開度ACC
P、及び吸気圧PMをそれぞれ読み込む。
【0030】ステップ110において、CPU70はR
OM71に記憶された関数データを参照することによ
り、エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCPに応
じた噴射量QFINを算出する。ステップ110の処理
を行うCPU70は燃料噴射量算出手段に相当する。ス
テップ120において、CPU70はROM71に記憶
された関数データを参照することにより、この噴射量Q
FIN及びエンジン回転数NEに対応する目標開度LU
TRGを算出する。
【0031】ステップ130において、CPU70は、
ROM71に記憶された関数データを参照することによ
り、目標開度LUTRGに応じた基本制御量DLBSE
を算出する。図7はこの関数データをグラフに示したも
のであり、同図において実線で示す曲線は、目標開度L
UTRGと基本制御量DLBSEとの関係を示す。基本
制御量DLBSEとは、吸入空気から吸気絞り弁25に
作用する力の影響を考慮せず、同弁25をアクチュエー
タ26の駆動力によって所定開度となるように調節する
際に、第1のEVRV34に出力すべき制御信号の大き
さに相当するものであり、目標開度に応じた制御値に相
当する。同図に示すように、基本制御量DLBSEは、
目標開度LUTRGの増加に伴って減少する傾向を有す
る。この目標開度LUTRGと基本制御量DLBSEと
の関係は、予め実験等によって決定されている。
【0032】例えば、目標開度LUTRGがそれぞれ所
定値LUTRG1,LUTRG2である場合、ステップ
130において、CPU70は各基本制御量DLBSE
1,DLBSE2を各所定値LUTRG1,LUTRG
2に対応する値としてそれぞれ算出する。
【0033】ステップ140において、CPU70は、
補正制御量△DLBSEJを算出する。ROM71に
は、吸気圧PM、エンジン回転数NE、及び目標開度L
UTRGをパラメータとする関数式:△DLBSEJ=
f1(PM,NE,LUTRG)が記憶されている。C
PU70は、上式:△DLBSEJ=f1(PM,N
E,LUTRG)に基づいて補正制御量△DLBSEJ
を算出する。そして、ステップ150においてCPU7
0は、基本制御量DLBSEに対して補正制御量△DL
BSEJを加算することにより最終制御量DLFINを
算出する。
【0034】この補正制御量△DLBSEJは、吸入空
気から吸気絞り弁25に作用する力が弁開度制御に及ぼ
す影響を補正するためのものである。図8(a),
(b)は、前述した吸気通路16、及び吸気絞り弁25
を模式的に示す説明図である。吸気通路16を通過する
吸入空気の流路は、吸気絞り弁25によって狭められる
(絞られる)ため、吸入空気は、図8(a)の二点鎖線
の矢印で示すように、同弁25によってその流れ方向が
変化させられる。このように吸入空気の流れ方向が変化
する結果、吸気絞り弁25の上下流側の両位置における
吸気通路16内の内圧Plow ,Pupには圧力差(=Pup
−Plow 、以下、差圧△Pという)が生じる。そして、
その差圧△Pの大きさに応じて、同弁25には吸入空気
からその開度を増加させるように働く回転力Tが作用す
る。
【0035】従って、吸気絞り弁25の実開度LUAC
Tを目標開度LUTRGに保持するためには、基本制御
量DLBSEに応じた駆動力に加えて、更にこの回転力
Tを相殺するだけの駆動力、換言すれば、回転力Tと同
一の大きさを有し向きが逆方向の回転力をアクチュエー
タ26を介して吸気絞り弁25に与えなければならな
い。本実施形態では、基本制御量DLBSEに対して補
正制御量△DLBSEJを加算した値を最終制御量DL
FINとして設定することにより、前述した回転力Tを
相殺するようにしている。
【0036】本実施形態において、この補正制御量△D
LBSEJは一定の値ではなく、吸気圧力PM、エンジ
ン回転数NE、目標開度LUTRGに応じて異なった値
を採る。
【0037】例えば、吸気絞り弁25の開度が、図8
(a)に示す状態から、図8(b)に示す状態にまで増
加すると、吸入空気の流れ方向が変化させられる度合い
が減少するため、同弁25に作用する回転力Tは減少す
る。このため、本実施形態では、目標開度LUTRGが
大きくなるほど、補正制御量△DLBSEJが小さくな
るように、前述した関数式f1を設定している。例え
ば、図7に示すように、目標開度LUTRG2に対応す
る補正制御量△DLBSEJ2は、目標開度LUTRG
1(LUTRG1<LUTRG2)に対応する補正制御
量△DLBSEJ1よりも小さく設定される。
【0038】更に、目標開度LUTRGが同じ場合であ
っても、吸気絞り弁25の上流側及び下流側の両位置に
おける吸気通路内16の内圧Plow ,Pupによって前記
回転力Tの大きさは異なる。即ち、前記両内圧Plow ,
Pupの差圧△Pが大きくなる程、吸気絞り弁25を通過
する際の吸入空気の流速が増加するため、吸気絞り弁2
5に作用する回転力Tが増加する。
【0039】本実施形態では、この差圧△Pと相関関係
にあるパラメータとして吸気圧PM及びエンジン回転数
NEを選択している。前記差圧△Pは、吸気圧PMが小
さい程、換言すれば、吸気絞り弁25よりも下流側の吸
気通路16における吸気負圧の絶対値が大きくなる程、
大きくなる傾向を有している。同様に、エンジン回転数
NEが大きい程、差圧△Pは大きくなる傾向を有してい
る。本実施形態では、この傾向を利用することにより、
前記差圧△Pに応じて補正制御量△DLBSEJを決定
している。
【0040】図7の一点鎖線は、所定のエンジン回転数
NE及び吸気圧PMにおける目標開度LUTRGと最終
制御量DLFINとの関係を示し、二点鎖線は、一点鎖
線で示す状態から吸気圧PMのみが減少した場合におけ
る目標開度LUTRGと最終制御量DLFINとの関係
を示している。同図に示すように、吸気圧PMが減少す
ることによって、基本制御量DLBSEに対して加算さ
れる補正制御量△DLBSEJが大きくなる。
【0041】例えば、所定の目標開度LUTRG1に対
応する補正制御量△DLBSEJを算出する場合、吸気
圧PMが小さい場合に算出される補正制御量△DLBS
EJ3は、吸気圧PMが大きい場合に算出される補正制
御量△DLBSEJ1よりも大きなものとなる。このよ
うに、本実施形態では、吸気圧PMが小さくなる程、補
正制御量△DLBSEJは大きく設定される。同様に、
エンジン回転数NEが大きくなる程、補正制御量△DL
BSEJは大きく設定される。尚、ステップ140にお
いてエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて補
正制御量△DLBSEJを算出するCPU70は、本発
明における内圧差推定手段に相当する。
【0042】ステップ140及びステップ150の各処
理を行った後、ステップ160において、CPU70は
最終制御量DLFINに相当する駆動信号を第1のEV
RV34に出力する。これにより、CPU70は、圧力
室30に導入される負圧の大きさを調節し、吸気絞り弁
25の実開度LUACTを目標開度LUTRGに一致さ
せる。ステップ160の処理を行った後、CPU70は
本ルーチンを一旦終了する。本実施形態において、ステ
ップ100〜160までの各処理を行うCPU70は制
御手段に相当する。
【0043】次に本実施形態における作用及び効果につ
いて説明する。図9の実線は、目標開度LUTRGをL
UTRG1からLUTRG2まで減少させた場合におけ
る、目標開度LUTRG及び吸気絞り弁25の実開度L
UACTの時間的変化を示す。この際、吸気絞り弁25
は、図8(b)に示す状態から図8(a)に示す状態に
まで回転するものとする。図9に示すように、タイミン
グt1において目標開度LUTRGが所定値LUTRG
2にまで変更されると、吸気絞り弁25の実開度LUA
CTは、現在の実開度LUACT1から目標開度LUT
RG2に等しい実開度LUACT2にまで若干の応答遅
れを伴いながら減少する。そして、所定時間が経過して
タイミングt2となると、吸気絞り弁25の実開度LU
ACTは目標開度LUTRG2に収束する。
【0044】吸気絞り弁25の実開度LUACTが、目
標開度LUTRG2に収束するように減少する際、即
ち、同弁25が図8(b)に示す状態から図8(a)に
示す状態まで回転する際、吸気絞り弁25には、前述し
たように差圧△Pによる回転力Tが作用する。そして、
この回転力Tは、吸気絞り弁25の実開度LUACTを
増加させるように作用する。このため、吸気絞り弁25
を目標開度LUTRG2に収束させるためには、この回
転力Tに相当する分だけ大きな駆動力をもって同弁25
を閉駆動させなければならない。
【0045】このような前記差圧△Pによって生じる駆
動力の増加を考慮しない場合における実開度LUACT
の変化を、本実施形態に対する比較例として図9の一点
鎖線及び二点鎖線で示す。この場合には、同図の一点鎖
線で示すように、実開度LUACTは目標開度LUTR
G2にまで減少せず、両開度LUACT,LUTRGの
間には一定の偏差△D1が残る。そして、前記差圧△P
が一点鎖線で示す場合よりも増加した場合には、同図の
二点鎖線で示すように、両開度LUACT,LUTRG
の間における偏差△D2は更に増加する。
【0046】本実施形態によれば、吸気圧PM、エンジ
ン回転数NE、及び目標開度LUTRGに応じた補正制
御量△DLBSEJを基本制御量DLBSEに加算し
て、前記回転力Tに相当する量だけ吸気絞り弁25の駆
動力を増加させることにより、その回転力Tを相殺する
ことができる。その結果、前記各比較例とは異なり、吸
気絞り弁25の実開度LUACTを目標開度LUTRG
に確実に収束させることができる。
【0047】本実施形態によれば、前記差圧△Pと相関
関係のある吸気圧PM及びエンジン回転数NEの二つの
パラメータに基づいて差圧△Pをより正確に推定するこ
とができる。更に、目標開度LUTRGを考慮すること
により、その差圧△Pによって吸気絞り弁25に作用す
る回転力Tの大きさを正確に推定し、その回転力Tが確
実に相殺されるように吸気絞り弁25の駆動力を増加さ
せることができる。
【0048】本実施形態によれば、例えば、吸気絞り弁
センサ58から検出された実開度LUACTと目標開度
LUTRGとの偏差に基づいてフィードバック制御を行
うようにした場合と比較して、前記差圧△Pによって生
じる回転力Tが絞り弁開度制御に与える影響を簡易な制
御及び構成により抑制することができる。
【0049】(第2の実施形態)次に、第1及び第2の
発明を具体化した第2の実施形態について上記第1の実
施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態は、フ
ィードバック制御を行うようにした点で上記第1の実施
形態と異なる。
【0050】図11は本実施形態における「弁開度制御
ルーチン」を示す。同図において、図6に示す「弁開度
制御ルーチン」と同様の符号を付した各処理について
は、第1の実施形態と同様の処理が行われる。
【0051】CPU70はステップ100,110の各
処理を実行した後、ステップ120において、エンジン
回転速度NE及び噴射量QFINに応じた目標開度LU
TRGを算出する。ステップ120の処理を行うCPU
70は、第2の発明における目標開度算出手段に相当す
る。
【0052】ステップ130において、CPU70はR
OM71に記憶された関数データを参照することによ
り、目標開度LUTRGに応じた基本制御量DLBSE
を算出する。ステップ130の処理を行うCPU70
は、第2の発明における基本制御値算出手段に相当す
る。ステップ131において、CPU70は、吸気絞り
弁センサ58から吸気絞り弁25の実開度LUACTを
読み込む。本実施形態において吸気絞り弁センサ58は
第2の発明における弁開度検出手段に相当する。
【0053】ステップ132において、CPU70は、
目標開度LUTRGと実開度LUACTとの偏差DLU
を算出する。ステップ132の処理を行うCPU70
は、偏差算出手段に相当する。
【0054】ステップ140において、CPU70は、
吸気圧PM、エンジン回転数NE、及び目標開度LUT
RGに応じた補正制御量△DLBSEJを算出する。更
に、ステップ141において、CPU70は、吸気圧P
M、エンジン回転数NE、実開度LUACT、及び偏差
DLUをパラメータとする関数式:△DLBSEK=f
2(PM,NE,LUACT,DLU)に基づいて補正
制御量△DLBSEKを算出する。本実施形態におい
て、ステップ140,141の各処理を行うCPU70
は、本発明における内圧差推定手段に相当する。
【0055】ステップ142において、CPU70は、
基本制御量DLBSE及び各補正制御量△DLBSE
J,△DLBSEKをそれぞれ加算することにより、補
正後基本制御量DLBSEAを算出する。ステップ14
2の処理を行うCPU70は、基本制御値補正手段に相
当する。
【0056】以下、前述した補正制御量△DLBSEK
について説明する。図10は、吸気絞り弁25の実開度
LUACTを減少させる際の同弁25の動きを示すもの
である。同図に示すように、吸気絞り弁25の開度を実
線で示す状態から、一点鎖線で示す状態にまで減少させ
る場合、前述した差圧△Pによって生じる回転力Tに抗
して同弁25を駆動させなければならない。このため、
その回転力Tに起因する応答遅れが弁開度制御において
発生することが予想される。吸気絞り弁25の開度を大
きく減少させる場合、即ち、同図において実線で示す状
態から二点鎖線に示す状態まで開度を減少させる場合に
は、この応答遅れによる影響が更に大きくなると考えら
れる。従って、弁開度制御の応答性を向上させるために
は、この応答遅れを予め見越した制御を行う必要があ
る。
【0057】これに対して、吸気絞り弁25の実開度L
UACTを増加させる場合には、前述した回転力Tが、
アクチュエータ26の駆動力に加えて同弁25に作用す
るため、同弁25に作用する駆動力が過剰となる。従っ
て、弁開度制御においてハンチング現象といった不安定
化現象の発生が予想される。
【0058】本実施形態では、上記のような弁開度制御
における応答遅れや、不安定化現象の発生を回避するた
めの制御量として補正制御量△DLBSEKを導入して
いる。
【0059】図12は上記関数式:△DLBSEK=f
2(PM,NE,LUACT,DLU)に基づく偏差D
LUと補正制御量△DLBSEKとの関係をグラフに示
したものであり、同図の実線、破線は、実開度LUAC
Tが全閉の状態(開度:θmin °)、全開の状態(開
度:θmax °)である場合における偏差DLUと補正制
御量△DLBSEKとの関係をそれぞれ示している。同
図の一点鎖線、二点鎖線は、実開度LUACTが開度:
θ1 °、開度:θ2 °(0°<θ1 °<θ2 °<θmax
°)である場合における偏差DLUと補正制御量△DL
BSEKとの関係をそれぞれ示している。尚、同図にお
いて吸気圧PM及びエンジン回転速度NEは一定として
いる。
【0060】同図に示すように、偏差DLUが0より小
さい場合、即ち、実開度LUACTを減少させるように
弁開度制御を行う必要がある場合、補正制御量△DLB
SEKは正の値をとる。これは、吸気絞り弁25に作用
する駆動力を増加させることにより、前述した回転力T
に起因した応答遅れを抑制するためである。
【0061】これに対して、偏差DLUが0より大きい
場合、即ち、実開度LUACTを増加させるように弁開
度制御を行う必要がある場合、補正制御量△DLBSE
Kは負の値をとる。これは、吸気絞り弁25に作用する
駆動力を減少させることにより、駆動力が過剰となるこ
とを防止し、前述した不安定化現象の発生を回避するた
めである。
【0062】又、図12に示すように、偏差DLUの絶
対値が大きくなる程、補正制御量△DLBSEKの絶対
値は大きくなっている。これは、偏差DLUの絶対値が
大きい程、前述した回転力Tが弁開度制御に及ぼす影響
が大きくなるためであり、その影響を抑えるためであ
る。
【0063】更に、前述した関数式:△DLBSEK=
f2(PM,NE,LUACT,DLU)に基づいて算
出される補正制御量△DLBSEKの絶対値は、前述し
た補正制御量△DLBSEJと同様に、吸気圧PMが小
さい程、又、エンジン回転数NEが大きな値となる。
【0064】ROM71には、上記関数式:△DLBS
EK=f2(PM,NE,LUACT,DLU)が関数
マップとして記憶されており、ステップ141におい
て、CPU70はこの関数マップを参照することによ
り、補正制御量△DLBSEKを算出する。
【0065】前述したステップ140〜142の各処理
を行った後、CPU70はステップ143に移行する。
ステップ143において、CPU70は偏差DLUに応
じた比例項DLFBPを算出する。この際、CPU70
は、ROM71に記憶された関数式:DLFBP=f3
(DLU)に基づいて、比例項DLFBPを算出する。
上式においてf3(DLU)は、偏差DLUをパラメー
タとする関数値であり、偏差DLUが大きい程、大きな
値となる。
【0066】ステップ144において、CPU70は、
偏差DLU及び前回の制御周期での積分項DLFBIO
に基づいて、今回の制御周期での積分項DLFBIを算
出する。この際、CPU70は、ROM71に記憶され
た関数式:DLFBI=DLFBIO+f4(DLU)
に基づいて積分項DLFBIを算出する。上式において
f4(DLU)は、偏差DLUをパラメータとする関数
値であり、偏差DLUが大きい程、大きな値となる。本
実施形態において、比例項DLFBP及び積分項DLF
BIは本発明におけるフィードバック制御値に相当し、
ステップ143,144の各処理を行うCPU70は、
第2の発明におけるフィードバック制御値算出手段に相
当する。
【0067】そして、ステップ151において、CPU
70は、補正後基本制御量DLBSEA、比例項DLF
BP及び積分項DLFBIをそれぞれ加算することによ
り最終制御量DLFINを算出し、ステップ160に移
行する。前述したステップ142,151の各処理を行
うCPU70は、第2の発明における最終制御値算出手
段に相当する。
【0068】ステップ160において、CPU70は、
この最終制御量DLFINに応じたデューティ比を有す
る駆動信号を第1のEVRV34に対して出力する。ス
テップ160の処理を行うCPU70は、第2の発明に
おける駆動制御手段に相当する。そして、ステップ16
1において、CPU70は、今回の制御周期での積分項
DLFBIを前回の制御周期における積分項DLFBI
Oとして設定した後、本ルーチンを一旦終了する。
【0069】以下、本実施形態における作用について説
明する。本実施形態によれば、吸気絞り弁25に作用す
る前記回転力Tの影響を補償する制御量として前述した
補正制御量△DLBSEJに加え、補正制御量△DLB
SEKを導入している。そして、吸気絞り弁25の開度
を減少させる場合には、正の値として算出された補正制
御量△DLBSEKが、基本制御量DLBSE及び補正
制御量△DLBSEJに対して加算されることにより、
補正後基本制御量DLBSEAが算出される。従って、
最終制御量DLFINが補正制御量△DLBSEKに相
当する量だけ増加するため、吸気絞り弁25の開度を減
少させる際の弁駆動力が増加する。
【0070】図13は、吸気絞り弁25の目標開度LU
TRGが減少した場合における実開度LUACTの時間
的変化を示す。同図(b)において、実線は本実施形態
における実開度LUACTの変化を示し、二点鎖線は補
正制御量△DLBSEKによって基本制御量DLBSE
を補正しない場合における実開度LUACTの変化を比
較例として示している。又、同図(b)の一点鎖線は、
前述した第1の実施形態における実開度LUACTの時
間的変化を示している。同図に示すように、二点鎖線で
示す比較例にあっては、吸気絞り弁25の駆動力が不足
しているため、目標開度LUTRG2に収束するまでの
時間、即ち応答遅れが大きくなる。これに対して、実線
で示す本実施形態においては、応答遅れが少なくなり、
実開度LUACTは目標開度LUTRG2にまで速やか
に収束している。
【0071】このように本実施形態によれば、吸気絞り
弁25の開度を減少させる際、吸気絞り弁25の駆動力
を増加させることにより、弁開度制御の応答性を向上さ
せることができる。
【0072】逆に、本実施形態において吸気絞り弁25
の開度を増加させる場合、負の値として算出された補正
制御量△DLBSEKが、基本制御量DLBSE及び補
正制御量△DLBSEJに対して加算されることによ
り、補正後基本制御量DLBSEAが算出される。従っ
て、最終制御量DLFINが補正制御量△DLBSEK
に相当する量だけ減少するため、吸気絞り弁25の開度
を増加させる際の弁駆動力が減少する。
【0073】図14は、目標開度LUTRGが増加した
場合における実開度LUACTの時間的変化を示す。同
図(b)において、実線は本実施形態における実開度L
UACTの変化を示し、二点鎖線は補正制御量△DLB
SEKによって基本制御量DLBSEを補正しない場合
における実開度LUACTの変化を比較例として示して
いる。又、同図(b)の一点鎖線は、前述した第1の実
施形態における実開度LUACTの時間的変化を示して
いる。同図に示すように、二点鎖線で示す比較例にあっ
ては、吸気絞り弁25の駆動力が過剰となるためハンチ
ング現象が生じており、目標開度LUTRG1に対して
収束するまでの時間が大きくなっている。これに対し
て、実線で示す本実施形態においては、ハンチング現象
が生じることなく、実開度LUACTは目標開度LUT
RG2にまで速やかに収束している。
【0074】このように本実施形態によれば、吸気絞り
弁25の開度を増加させる際、吸気絞り弁25の駆動力
を減少させることによって同駆動力が過剰となることを
抑え、弁開度制御がハンチング現象等によって不安定な
状態となることを抑制することができる。
【0075】本実施形態によれば、以上のように前記差
圧△Pが吸気絞り弁25に及ぼす影響を考慮することに
よって、吸気絞り弁25の実開度LUACTを目標開度
LUTRGにまで速やかに収束させることができるとと
もに、第1の実施形態と同様に、その目標開度LUTR
Gに保持することができる。本実施形態におけるエンジ
ン11はEGR機構40を備えているが、このようにE
GR機構40を備えたエンジン11にあっては、通常、
EGR量を運転状態によって適切に変更する必要があ
る。このため、そのEGR量の変更に応じて吸気絞り弁
25の実開度LUACTも変更しなければならなず、目
標開度LUTRGの時間的変動量が一般に大きくなる。
【0076】本実施形態によれば、吸気絞り弁25の実
開度LUACTを目標開度LUTRGの変化に対して精
度良く追従させることができることから、このようなE
GR機構40を備えたエンジン11において要求される
弁開度制御の特性を満足させることができる。その結
果、吸気絞り弁25の実開度LUACTが目標開度LU
TRGに一致しないことに起因するEGR量の不適合、
スモークの発生といったエミッションの悪化を回避する
ことができる。
【0077】本実施形態によれば、フィードバック制御
を行うことにより、吸気絞り弁25の実開度LUACT
を速やかに目標開度LUTRGに一致させることができ
る。特に、本実施形態における弁開度制御では、目標開
度LUTRGに応じて基本制御量DLBSEを算出する
とともに、前記差圧△Pによって生じる回転力Tが弁開
度制御に与える影響を予め見越して、これを打ち消すよ
うに基本制御量DLBSEを補正している(ステップ1
40〜ステップ142)。従って、本実施形態における
フィードバック制御では、吸気絞り弁25における特性
のバラツキ、或いは、外乱の影響を補償するだけでよ
い。このため、フィードバック制御量である比例項DL
FBP及び積分項DLFBIは減少し、フィードバック
制御による訂正動作量が減少する。その結果、フィード
バック制御においてみられるハンチング現象といった不
安定状態が、弁開度制御において生じることを抑制する
ことができる。
【0078】加えて、図7に示すように、吸気絞り弁2
5の目標開度LUTRGとその開度LUTRGに対応す
る基本制御量DLBSEとが非線形な関係にある場合で
のフィードバック制御では、通常、目標値への収束性が
低下する。しかしながら、本実施形態では、前述したよ
うにフィードバック制御における訂正動作量が減少する
ため、その収束性を向上させることができる。
【0079】以上、本発明を具体化した各実施形態につ
いて説明したが、本発明は次に示す別の実施形態に具体
化することができる。以下の構成によっても上記実施形
態と同等の作用効果を奏することができる。
【0080】(1)上記各実施形態において補正制御量
△DLBSEJは、いずれも吸気圧PM,エンジン回転
数NE、及び目標開度LUTRGに基づいて決定するよ
うにした。これに対して、補正制御量△DLBSEJを
吸気圧PM及び目標開度LUTRGのみに基づいて決定
するようにしてもよく、同様に、エンジン回転数NE及
び目標開度LUTRGのみに基づいて決定するようにし
てもよい。更に、吸気圧PMのみ、或いはエンジン回転
数NEのみによって決定するようにしてもよい。要する
に、吸気絞り弁25の上流側及び下流側の両位置におけ
る吸気通路16内の差圧△Pと相関関係を有するパラメ
ータによって補正制御量△DLBSEJを決定する構成
であればよい。
【0081】(2)上記第2の実施形態では、補正制御
量△DLBSEKを算出する際、前記差圧△Pを推定す
るためのパラメータとして、吸気圧PM,エンジン回転
数NEを用いた。これに対して、吸気圧PM,エンジン
回転数NEのいずれか一方のパラメータによって前記差
圧△Pを推定するようにしてもよい。
【0082】(3)前記差圧△Pによる弁開度制御への
影響をより適切に推定するために、吸気圧PM、エンジ
ン回転数NEに加えて、エアフローメータ57、吸気温
センサ62によって検出される吸入空気量Q、吸気温T
HAを用いて上記各補正制御量△DLBSEJ、△DL
BSEKを決定するようにしてもよい。
【0083】更に、吸気絞り弁25の上流側及び下流側
における両位置に、吸気通路16の内圧を測定するため
のセンサを設けて、両位置における内圧をそれぞれ測定
し、その各測定値から推定される差圧△Pに基づいて上
記各補正制御量△DLBSEJ,△DLBSEKを算出
するようにしてもよい。
【0084】(4)上記各実施形態において、吸気絞り
弁25をダイヤフラム式のアクチュエータ26及び第1
のEVRV34によって開閉駆動するようにした。これ
に対して、例えばステッピングモータ等によって吸気絞
り弁25を開閉駆動するようにしてもよい。
【0085】(5)第2の実施形態における「弁開度制
御ルーチン」における処理は、例えば図15及び図6の
フローチャートに示すように変更することができる。同
図に示す「弁開度制御ルーチン」において、図11に示
す「弁開度制御ルーチン」の各処理と同様の符号を付し
た各処理については、第2の実施形態と同様の処理が行
われる。
【0086】図15に示すステップ131において、C
PU70は、吸気絞り弁25の実開度LUACTを読み
込んだ後、図16に示すステップ170において、この
読み込まれた実開度LUACTが予め定められた判定範
囲(例えば、0°≦LUACT≦90°)内にあるか否
かを判定する。即ち、この判定処理においてCPU70
は、実開度LUACTが正常値であるか否かを判断する
ことにより、吸気絞り弁センサ58が正常に動作してい
るか否かを判断する。そして、実開度LUACTが判定
範囲内にある場合(ステップ170がYES)、CPU
70は前述したステップ132〜161の各処理を順次
行い、本ルーチンを一旦終了する。
【0087】これに対して、実開度LUACTが判定範
囲内にない場合(ステップ170がNO)、CPU70
は、ステップ171に移行する。ステップ171におい
て、CPU70は、基本制御量DLBSEを最終制御量
DLFINとして設定し、ステップ160に移行する。
そして、ステップ160において、CPU70は、最終
制御量DLFINに対応する駆動信号を第1のEVRV
34に出力した後、ステップ161の処理を行って本ル
ーチンを一旦終了する。尚、ステップ170の処理を行
うCPU70は、吸気絞り弁25が正常であるか否かを
判断するための判断手段に相当する。
【0088】上記のように「弁開度制御ルーチン」の処
理を変更することにより、吸気絞り弁センサ58の故障
等によって同弁25の正常な実開度LUACTが検出さ
れず、フィードバック制御が実行不能な場合であって
も、目標開度LUTRGに応じた基本制御量DLBSE
により弁開度制御を行うことができる。
【0089】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1に記載した内燃機関の吸気制御装置にお
いて、運転状態検出手段は吸気絞り弁の開度を検出する
ための弁開度検出手段を含み、制御手段は、弁開度制御
手段により検出された吸気絞り弁の開度が小さい程、前
記制御値に対する補正量が大きくなるように前記制御値
を補正するものであることを特徴とする。
【0090】上記の構成によれば、請求項1に記載した
第1の発明による効果に加え、吸気絞り弁の開度が小さ
い場合には、前記内圧差が吸気絞り弁の開閉動作に及ぼ
す影響が大きくなることから、その影響をより確実に抑
えることができる。
【0091】(ロ)請求項1に記載した内燃機関の吸気
制御装置において、運転状態検出手段は吸気絞り弁の開
度を検出するための弁開度検出手段を含み、制御手段
は、弁開度制御手段により検出された吸気絞り弁の開度
と前記目標開度との偏差が大きい程、前記制御値に対す
る補正量が大きくなるように前記制御値を補正するもの
であることを特徴とする。
【0092】上記の構成によれば、請求項1に記載した
第1の発明による効果に加え、吸気絞り弁の開度と目標
開度との偏差が大きい場合には、前記内圧差が吸気絞り
弁の開閉動作に及ぼす影響が大きくなることから、その
影響をより確実に抑えることができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載した第1の発明では、開
度調節手段を制御するための制御値を、吸気絞り弁の上
流側及び下流側の両位置における吸気通路の内圧差に応
じて補正するようにした。従って、吸気絞り弁は、吸入
空気の流れから同弁に作用する力に応じて制御される。
その結果、前記内圧差が弁開度制御に与える影響を抑え
ることができ、同制御における制御性を向上させること
ができる。
【0094】請求項2に記載した第2の発明では、基本
制御量を前記内圧差の大きさに応じて補正するようにし
た。従って、前記内圧差が弁開度制御に及ぼす影響を予
め見越した制御が可能となる。その結果、第1の発明に
よる効果に加えて、フィードバック制御による訂正動作
量を減少させることができ、例えば、ハンチング等の不
安定化現象が弁開度制御において発生することを抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の構成を示す概念構成図。
【図2】第2の発明の構成を示す概念構成図。
【図3】第1の実施形態におけるエンジンシステムを示
す概略構成図。
【図4】吸気絞り弁及び吸気通路を拡大して示す断面
図。
【図5】ECU等の構成を示すブロック図。
【図6】「弁開度制御ルーチン」を示すフローチャー
ト。
【図7】目標開度と最終制御量及び基本制御量との関係
を示す線図。
【図8】吸気絞り弁の動きを説明するための概略説明
図。
【図9】目標開度及び実開度の時間的変化を示す線図。
【図10】吸気絞り弁の動きを説明するための概略説明
図。
【図11】第2の実施形態における「弁開度制御ルーチ
ン」を示すフローチャート。
【図12】偏差と補正制御量との関係を示す線図。
【図13】目標開度及び実開度の時間的変化を示す線
図。
【図14】目標開度及び実開度の時間的変化を示す線
図。
【図15】別の実施形態における「弁開度制御ルーチ
ン」を示すフローチャート。
【図16】同じく、「弁開度制御ルーチン」を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
11…内燃機関としてのディーゼルエンジン、16…吸
気通路、25…吸気絞り弁、26…アクチュエータ、3
4…第1のEVRV(26,34により開度調節手段が
構成される)、56…運転状態検出手段としての回転数
センサ、58…弁開度検出手段としての吸気絞り弁セン
サ、59…運転状態検出手段としての吸気圧センサ、6
1…運転状態検出手段としてのアクセルセンサ、70…
CPU(内圧差推定手段、制御手段、目標開度算出手
段、基本制御値算出手段、フィードバック制御値算出手
段、最終制御値算出手段、及び駆動制御手段を構成す
る)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に設けられ、同機関
    に供給される吸入空気量を変更するための吸気絞り弁
    と、 前記吸気絞り弁の開度を調節するための開度調節手段
    と、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記運転状態検出手段により検出された運転状態に基づ
    いて目標開度を算出するとともに、その目標開度に応じ
    た制御値を算出し、その制御値に基づいて前記開度調節
    手段を制御するための制御手段とを備えた内燃機関の吸
    気制御装置において、 前記吸気絞り弁の上流側及び下流側の両位置における前
    記吸気通路の内圧差を推定するための内圧差推定手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記推定された内圧差に基づいて前記
    制御値を補正し、補正後の制御値に基づいて前記開度調
    節手段を制御することを特徴とする内燃機関の吸気制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記運転状態検出手段は、吸気絞り弁の
    実開度を検出するための弁開度検出手段を含むものであ
    り、 前記制御手段は、前記弁開度検出手段により検出された
    前記吸気絞り弁の実開度と前記目標開度との偏差に基づ
    いてフィードバック制御を行うものであって、 前記運転状態により検出された運転状態に基づいて前記
    目標開度を算出するための目標開度算出手段と、 前記算出された目標開度に応じた基本制御値を算出する
    ための基本制御値算出手段と、 前記偏差に応じたフィードバック制御値を算出するため
    のフィードバック制御値算出手段と、 前記内圧差推定手段により推定された内圧差に基づいて
    前記基本制御値を補正するとともに、補正後の基本制御
    値及び前記フィードバック制御値から最終制御値を算出
    する最終制御値算出手段と、 前記最終制御値に基づいて前記開度調節手段を制御する
    駆動制御手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関の吸気制御装置。
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