JPH09317388A - 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置 - Google Patents

土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置

Info

Publication number
JPH09317388A
JPH09317388A JP8134547A JP13454796A JPH09317388A JP H09317388 A JPH09317388 A JP H09317388A JP 8134547 A JP8134547 A JP 8134547A JP 13454796 A JP13454796 A JP 13454796A JP H09317388 A JPH09317388 A JP H09317388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
piston
earth
sand
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8134547A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Endo
信昭 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP8134547A priority Critical patent/JPH09317388A/ja
Publication of JPH09317388A publication Critical patent/JPH09317388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】土砂圧送ポンプの動作負荷の正確なモニターを
容易に行うことができる、土砂圧送ポンプの動作負荷の
表示方法及び表示装置を提供する。 【解決手段】油圧検出器45,46からの検出信号を数
値データとして処理部50aに取り込み記憶部50cに
順番に記憶させる。操作スイッチ52からの表示する工
程の指示が入力されると、記憶部50c内の直前の1周
期分の数値データを使用して1周期に要する時間Tを算
出する。その後予め記憶部50cに記憶された1周期に
必要な全圧油流量・各工程に必要な工程別圧油流量とを
用いてT中に占める各工程の時間配分を算出する。そし
てこれらにより表示する工程におけるシリンダ・ピスト
ン動作時期を識別し、この動作時期の油圧検出器45,
46からの検出データを処理部50aで取り込み記憶部
50cに記憶させ、表示する工程の動作負荷として表示
器49に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、地下ケー
ブル等の埋設に使用される小口径管を埋設する小口径管
推進機に備えられた、油圧駆動の土砂圧送ポンプの動作
負荷表示方法及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小口径管推進機に備えられた圧送
ポンプに係わる公知技術として、例えば、特開平4−3
60920号公報記載のものがある。この公知技術にお
いては、油圧操作によって筒状の隔離部材である密封シ
リンダと土砂圧送ピストンを先端部に設けた圧送シリン
ダとを前進・後退させて土砂の吸い込み・圧送を繰り返
し行う。すなわち、まず密封工程において、油圧回路か
ら供給される圧油により、圧送ピストン(内部ピスト
ン)と密封シリンダ(外筒)とが一緒に前進方向に押進
され、土砂を取り込みつつ伸びる。そして、密封シリン
ダの先端部がシール部材に当接する伸限において、圧送
ポンプ内に設けられたスプールが壁面に当たることで油
路が機械的に切り換えられて圧送工程に移り、圧送ピス
トンのみが前進方向に押進されて伸び、これによって圧
送ピストンが密封シリンダ内を前進し、密封シリンダ内
の土砂が土砂圧送パイプに押し込まれて圧送される。
【0003】圧送ピストンが密封シリンダの先端部に達
すると、作動油圧の昇圧により圧送工程が終了したと判
断され、油圧回路から供給される圧油の向きが逆向きに
切り換えられて吸込工程に移り、圧送ピストンと密封シ
リンダとが一緒になって後退方向に押進されて縮む。そ
して、密封シリンダが後端部がケーシング後壁に当接す
る引限になったら、再びスプールで油路が機械的に切り
換えられて圧送ピストンのみが後退方向に押進されて縮
み、密封シリンダ内の土砂タンク側が開放される。
【0004】上記のような工程の繰り返しにおいて、動
作監視のために作動油の油圧が常時油圧検出器によって
測定されている。そして、上記公報には特に明示されて
いないが、一般的には、油圧検出器からの測定信号をそ
のままアナログメータで表示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の小口径管推進機
においては、推進機前方に配置された掘進機で掘削され
た土砂に作泥剤を注入して泥土化し、土砂圧送ポンプへ
と送り込むようになっている。このとき土砂圧送ポンプ
の圧送負荷をモニターしながら作泥剤の注入量を調整
し、泥土化が不十分で圧送困難とならないようにするの
が通常である。また、この圧送負荷は、圧送される土砂
を排出する排土管の長さによっても変化する。すなわ
ち、小口径推進機による掘削が進行するにつれ、排土管
長さが長くなって排土抵抗が増大し圧送負荷が増加す
る。したがって動作負荷の正確なモニターが必要とな
る。
【0006】また、上記したように密封工程から圧送工
程への切り換えは内部のスプールで行うので外部から直
接検知できない。よって、スプールのスティック等によ
る故障発生は、作動負荷の異常として検知するしかない
ので、この意味でも動作負荷の正確なモニターが必要と
なる。
【0007】しかしながら、上記公知技術によるアナロ
グメータ表示においては、以下の理由により、動作負荷
の正確なモニターが困難である。すなわち、上記したよ
うに吸い込み工程から密封工程、圧送工程から吸い込み
工程への切り換えは油圧の昇圧により判断して行うの
で、吸い込み動作(又は圧送動作)が限度まで動いて停
止する動作限になった後、動作終了を判断する所定油圧
まで昇圧する。この昇圧する時の油圧検出値は圧送ポン
プの動作負荷ではないが、アナログメータ表示では、こ
の動作負荷でないものも含め全ての油圧検出値を表示す
るので、動作負荷のみをモニターしにくい(すなわち、
余分なものが入っている)。また、このとき、圧送ポン
プの周期は約5秒であり、しかも切り換え時の保持時間
を除くと約4秒となって非常に短いので、リアルタイム
であるアナログメータ表示では、数周期モニターしない
と動作負荷を正確にモニターできない。
【0008】本発明の目的は、土砂圧送ポンプの動作負
荷の正確なモニターを容易に行うことができる、土砂圧
送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、可動シリンダと、この可動シリン
ダ内に摺動可能に配置された土砂圧送用ピストンと、前
記可動シリンダに接続され該可動シリンダを押進するシ
リンダ押進用ピストンと、前記土砂圧送用ピストンのロ
ッド側に接続され該圧送用ピストンを押進するロッド押
進用ピストンと、前記シリンダ押進用ピストン及び前記
ロッド押進用ピストンを摺動可能に内設する固定シリン
ダとを有し、前記固定シリンダ内で前記シリンダ押進用
ピストンと前記ロッド押進用ピストンとが油圧駆動され
ることにより、前記可動シリンダ及び土砂圧送用ピスト
ンが前進して該可動シリンダ内に土砂を密封する密封工
程、前記土砂圧送用ピストンが前進して該ピストンのボ
トム側にある土砂を圧送する圧送工程、前記可動シリン
ダ及び土砂圧送用ピストンが後退した後に前記土砂圧送
用ピストンがさらに後退して前記可動シリンダ内に土砂
を吸い込む吸い込み工程の3工程を1周期として反復す
る土砂圧送ポンプの、前記油圧駆動に用いられる油圧を
検出し、その検出結果を表示する土砂圧送ポンプの動作
負荷の表示方法において、前記検出される油圧挙動に応
じて前記1周期に要する時間を予め算出し、該1周期に
必要な圧油流量と、前記3工程のそれぞれに必要な圧油
流量とに基づき、前記1周期に要する時間中に占める前
記3工程のそれぞれの時間配分を予め算出した後、該時
間配分に応じて、前記3工程のうち少なくとも1つの工
程における前記土砂圧送用ピストン・可動シリンダの動
作時期を識別し、この動作時期における前記油圧を検出
して表示することを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負
荷の表示方法が提供される。すなわち、動作負荷の表示
を行おうとする前に、油圧駆動に用いられる油圧挙動に
より、密封工程→圧送工程→吸い込み工程の1周期に要
する時間が予め算出される。そしてさらに、土砂圧送ポ
ンプの寸法形状によってきまる、この1周期に必要な圧
油流量と上記3工程のそれぞれに必要な圧油流量とに基
づいて、1周期に要する時間中に占める3工程のそれぞ
れの時間配分、すなわち、密封工程が1周期の何分の
一、圧送工程が1周期の何分の一、吸い込み工程が1周
期の何分の一であるか等が予め算出される。この時間配
分は、圧送ポンプの動作速度に関係なくほぼ一定とな
る。その後、動作負荷の表示を行う際には、例えば3工
程のうちいずれか1つの工程を選択すると、その工程の
うちの土砂圧送用ピストン・可動シリンダの動作時期が
いつであるかが、既に算出した時間配分に応じて識別さ
れる。例えば、予め固定値として設定された1周期に要
する時間と時間配分とにより識別が行われたり、1つ前
の周期で算出された1周期に要する時間と時間配分とに
応じて識別が行われる。したがって、この識別された動
作時期における油圧を動作負荷として検出することによ
り、動作負荷でない検出油圧(例えば工程切り換え昇圧
時の油圧)も表示してしまう従来方法と異なり、その工
程の動作負荷のみを表示することができ、また表示時間
も長くすることができる。したがって、土砂圧送ポンプ
の動作負荷の正確なモニターを容易に行うことができ
る。
【0010】好ましくは、前記土砂圧送ポンプの動作負
荷の表示方法において、前記3工程のうちいずれか1工
程を選択して表示することを特徴とする土砂圧送ポンプ
の動作負荷の表示方法が提供される。
【0011】また好ましくは、前記土砂圧送ポンプの動
作負荷の表示方法において、前記土砂圧送用ピストン・
可動シリンダの動作時期の識別を、1つ前の周期で算出
された前記1周期に要する時間と前記時間配分とに応じ
て行うことを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負荷の表
示方法が提供される。
【0012】また好ましくは、前記土砂圧送ポンプの動
作負荷の表示方法において、前記土砂圧送用ピストン・
可動シリンダの動作時期の識別を、予め固定値として設
定された前記1周期に要する時間と前記時間配分とに応
じて行うことを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負荷の
表示方法が提供される。
【0013】また、好ましくは、前記土砂圧送ポンプの
動作負荷の表示方法において、前記検出された油圧の表
示を開始するまでの間、1つ前の周期における検出油圧
の表示を継続することを特徴とする土砂圧送ポンプの動
作負荷の表示方法が提供される。これにより、前回と今
回の動作負荷を比較することができるので、周期毎の変
化が分かり、スプールスティック等に起因する圧送ポン
プの故障判定が容易となる。
【0014】また上記目的を達成するために、本発明に
よれば、可動シリンダと、この可動シリンダ内に摺動可
能に配置された土砂圧送用ピストンと、前記可動シリン
ダに接続され該可動シリンダを押進するシリンダ押進用
ピストンと、前記土砂圧送用ピストンのロッド側に接続
され該圧送用ピストンを押進するロッド押進用ピストン
と、前記シリンダ押進用ピストン及び前記ロッド押進用
ピストンを摺動可能に内設する固定シリンダとを有し、
前記固定シリンダ内で前記シリンダ押進用ピストンと前
記ロッド押進用ピストンとが油圧駆動されることによ
り、前記可動シリンダ及び土砂圧送用ピストンが前進し
て該可動シリンダ内に土砂を密封する密封工程、前記土
砂圧送用ピストンが前進して該ピストンのボトム側にあ
る土砂を圧送する圧送工程、前記可動シリンダ及び土砂
圧送用ピストンが後退した後に前記土砂圧送用ピストン
がさらに後退して前記可動シリンダ内に土砂を吸い込む
吸い込み工程の3工程を1周期として反復する土砂圧送
ポンプの、前記油圧駆動に用いられる油圧を検出する検
出手段と、この検出手段における検出結果を表示する表
示手段とを有する土砂圧送ポンプの動作負荷の表示装置
において、前記1周期に必要な全圧油流量と、前記3工
程のそれぞれに必要な工程別圧油流量とが記憶された記
憶手段と、前記検出手段からの検出信号が入力されて前
記1周期に要する時間を算出するとともに、前記記憶手
段に記憶された前記全圧油流量及び前記工程別圧油流量
に基づき、前記1周期に要する時間中に占める前記3工
程のそれぞれの時間配分を算出する演算手段と、前記3
工程のうち、動作負荷の表示を行う少なくとも1つの工
程が操作入力される入力手段と、この入力手段で操作入
力された前記少なくとも1つの工程と、前記演算手段で
算出された前記時間配分とに応じて、該少なくとも1つ
の工程における前記土砂圧送用ピストン・可動シリンダ
の動作時期を識別する識別手段とを有し、かつ、前記表
示手段は、該識別手段の識別結果に応じ、前記土砂圧送
用ピストン・可動シリンダの動作時期における前記検出
手段の検出結果を表示することを特徴とする土砂圧送ポ
ンプの動作負荷の表示装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態は、小口径管推進機
の圧送ポンプに適用した場合の実施形態である。この実
施形態による動作負荷の表示装置が適用される圧送ポン
プが搭載された小口径管推進機の、掘進状態を表す縦断
面図を図2に、図2中III方向からみた矢視図を図3
に、図2中IV−IV横断面図を図4に示す。図2〜図4に
おいて、掘進機4は、掘進機本体を構成する掘進機前部
4−1及び掘進機後部4−2と、掘進機後部4−1と掘
進機後部4−2との中間に設けられるリブ状突起部4−
3を備えている。
【0016】掘進機前部4−1には、掘削外径が掘進機
4本体よりも大きい回転カッター2が装着されている。
また、掘進機後部4−2には、回転カッター2の外径よ
り小さいヒューム管(埋設管)5が接続されている。こ
のヒューム管5及び掘進機4は、図示しない発進立坑内
に設置した推進装置(図示せず)により推進される。
【0017】また、掘進機4は、方向修正ジャッキ10
で掘進機前部4−1の掘削姿勢を調整することで掘進方
向を変えられるようになっており、これにより、近年要
請されているヒューム管5の曲線状敷設にも対応できる
ようになっている。そしてこのとき、リブ状突起部4−
3が、方向修正ジャッキ10で方向を修正する時の反力
を地山1に伝達するようになっている。
【0018】回転カッター2は、粘性付与液供給通路1
3から導かれた粘性付与液を注入するための注入口2−
1と、回転カッター2の表面に設けられた最外周掘削刃
2−2と、この最外周掘削刃2−2の後方に設けられ掘
進機4本体とほぼ同径の外筒部2−3と、この外筒部2
−3の表面に周方向・軸方向に順次ずらして複数個設け
られ、先端部回転半径が回転カッター2の掘削半径とほ
ぼ等しい撹拌用の突起物2−4とを備えている。
【0019】上記構成において、回転カッター2を油圧
モータ6で駆動して回転させ掘削刃で地山1を掘削し、
この掘削土砂を切羽近傍から直接掘進機4本体内に取り
込まず、掘削土砂中に注入口2−1から粘性付与液を注
入して回転カッター2の回転により撹拌混合し、塑性流
動性を有する泥土12に変換する。そしてこの泥土12
を、掘削された地山1と掘進機4本体との間に形成され
る隙間である泥土通路9を介して後方の土砂取り込み口
8まで移送し、この土砂取り込み口8から土砂溜めタン
ク39内に取り込んだ泥土12を油圧駆動の圧送ポンプ
7で圧送管11を介し後方の発進立坑内に圧送する。そ
して、このようして泥土の掘削圧送後にできた穴に、小
口径のヒューム管5を敷設していく。
【0020】圧送ポンプ7の詳細構造を図5に示す。な
お図示の都合上、この図5と後述する図7においては、
図2と左右方向を反転して図示している。図5におい
て、圧送ポンプ7は、概略的にいうと、筒状の土砂隔離
用部材である可動シリンダ、例えば密封用シリンダ7a
と、この密封用シリンダ7a内に摺動可能に配置された
圧送用ピストン7bと、密封用シリンダ7aに接続され
密封用シリンダ7aを押進するシリンダ押進用ピストン
19と、圧送用ピストン7bのロッド側(図5中右側)
に接続され圧送用ピストン7bのロッド部7bAを押進
するロッド部押進用ピストン31と、シリンダ押進用ピ
ストン19及びロッド部押進用ピストン31を摺動可能
に内設する固定シリンダ、例えばケーシング30とを有
する。そして、圧送ポンプ7は、ケーシング30内でシ
リンダ押進用ピストン19とロッド部押進用ピストン3
1とが油圧駆動されることにより、密封用シリンダ7a
及び圧送用ピストン7bが前進して密封用シリンダ7a
内に土砂を密封する密封工程、圧送用ピストン7bが前
進して圧送用ピストン7bのボトム側(図5中左側)に
ある土砂を圧送する圧送工程、密封用シリンダ7a及び
圧送用ピストン7bが後退した後に圧送用ピストン7b
がさらに後退して密封用シリンダ7a内に土砂を吸い込
む吸い込み工程の3工程を1周期として反復するように
なっている。
【0021】すなわち詳細には、圧送ポンプ7は、ケー
シング30に設けられた第1のポート14及び第2のポ
ート15と、このシリンダ押進用ピストン19後端面と
ケーシング30後壁内面との間に形成された油室20
と、密封用シリンダ7aの外周とケーシング30の内周
との間に形成された油室21と、シリンダ押進用ピスト
ン19内に形成された油路22,23と、これら油路2
2,23間を開閉するスプール24と、シリンダ押進用
ピストン19内に形成された別の油路26と、シリンダ
押進用ピストン19内中心に軸方向に取り付けられ、圧
送用ピストン7bのロッド部7bAに形成された内室2
9と油路26とを連通するパイプ27と、このロッド部
押進用ピストン31の後端面とシリンダ押進用ピストン
19の前端面との間に形成された油室32と、ロッド部
7bAの外周と密封用シリンダ7aの内周との間に形成
された油室33と、ロッド部7bAの後端寄りに設けら
れ、内室29と油室33とを連通する油路34と、ケー
シング30の前端部内側に設けられ、シリンダ押進用ピ
ストン19の前進方向への移動を規制するストッパ28
と、密封用シリンダ7aの軸方向ほぼ中間部に設けら
れ、ロッド部押進用ピストン31の前進方向への移動を
規制するストッパ35とを有している。
【0022】このような圧送ポンプ7を駆動する油圧駆
動回路の回路図を図1に示す。なお図1には、構成及び
説明の便宜のために圧送ポンプ7の概念的構成図と、本
実施形態の要部である負荷表示装置100とを併せて示
す。図1に示す油圧駆動回路においては、油タンク36
と、図示しない電動機で駆動される油圧ポンプ38と、
この油圧ポンプ38の吐出側と圧送ポンプ7の第1のポ
ート14とを接続する油路44と、油タンク36と第2
のポート15とを接続する油路43と、これら油路4
3,44に設けられ油圧ポンプ38から第1のポート1
4及び第2のポート15に供給される圧油の流量を制御
する方向切換弁42とを有している。方向切換弁42は
電磁切換弁であり、スプール両端に設けられたソレノイ
ド42a,42bにコントローラ50から入力される駆
動信号に応じて、切り換わるようになっている。すなわ
ち、コントローラ50は、機能ブロック図を図6に示さ
れるように、油圧検出器45,46(後述)からの検出
信号が処理部50aを介して演算部50bに入力され、
演算部50bでこの検出信号に基づき方向切換弁42を
切り換えるための駆動信号を演算し、この演算結果に基
づき処理部50aから方向切換弁42のソレノイド42
a,bに駆動信号を出力する。なおコントローラ50
は、負荷表示装置100における制御にも係わるが、こ
れについては後述する。また、上記構成のうち、油タン
ク36、油圧ポンプ38、方向切換弁42、コントロー
ラ50は、掘進機4の反掘進側に設けられた発進立坑
(図示せず)内に設けられており、油路43,44は、
この発進立坑と掘進機4内の圧送ポンプ4との長い距離
(例えば100m)を接続している。
【0023】このような構成の油圧回路による圧送ポン
プ7の動作を、図1、図5及び図7(a)〜(g)を用
いて説明する。まず、密封工程開始時には、圧送ポンプ
7は図7(a)に示す状態にある。この状態から、コン
トローラ50からソレノイド42aに駆動信号が出力さ
れ(通電され)、方向切換弁42が図1中下側位置に切
り換えられる。この結果、油圧ポンプ38からの圧油が
油路43を介し、圧送ポンプ7内の第1のポート14→
油室20と供給され、この油圧によってシリンダ押進用
ピストン19が前進方向に押進され、圧送用ピストン7
bとともに密封用シリンダ7aが前進していく(図7
(b))。この前進時に、密封用シリンダ7aは、土砂
溜めタンク39(図2参照)内の泥土を取り込んでい
き、先端部が圧送管11に密着した時点でシリンダ押進
用ピストン19がストッパ28に当接する。これによ
り、土砂溜めタンク39と圧送管11とが密封用シリン
ダ7aによって隔離され、密封工程が終了する。なお、
以上の間、油室21内の油は、第2のポート15、油路
44、及び方向切換弁42を介してタンク36へと排出
される。
【0024】ところで、上記の密封用シリンダ7aが前
進してシリンダ押進用ピストン19がストッパ28に当
接するときに、スプール24もストッパ28に当接して
後方に押し込まれ、油路22,23が連通している。こ
れにより、油室20→油路22→油路23→油室32と
圧油が供給されて圧送工程が開始され、ロッド部押進用
ピストン31が押進されて、圧送用ピストン7bが密封
用シリンダ7aの内面に沿って前進する。これによっ
て、圧送用ピストン7bにより密封用シリンダ7a内の
泥土が圧送管11に押し込まれ、圧送される(図7
(c))。
【0025】上記のような圧送工程終了時には、圧送ポ
ンプ7は図7(d)に示すように、ロッド部押進用ピス
トン31がストッパ35に当接し、圧送用ピストン7b
の前進が停止する。これにともない、油室20、第1の
ポート14、及び油路43(図1参照)内の油圧が上昇
する。ここでこの油圧は、前述したように油圧検出器4
6で検出された後にコントローラ50に入力されている
が、この値が所定の設定値以上になると(後述の図8の
点Fになると)、方向切換弁42は、一旦中立位置に戻
った後に、コントローラ50が所定の遅れ時間をもって
方向切換弁42の反対側のソレノイド42bに駆動信号
を出力し、図1中上側位置に切り換えられる。この結
果、油圧ポンプ38からの圧油が油路44を介し、圧送
ポンプ7内の第2のポート15→油室21と供給されて
吸い込み工程が開始される。すなわち、この供給された
圧油の油圧によってスプール24が後方に移動し、油路
22,23間がスプール24によって閉じられる。そし
て、油室21に供給された圧油によりシリンダ押進用ピ
ストン19が後退方向に押進され、密封用シリンダ7a
が圧送用ピストン7bとともに後退する(図7
(e))。なおこのとき、油室20内の油は、第1のポ
ート14、油路43、及び方向切換弁42を介してタン
ク36へと排出される。
【0026】そして、後退方向に押進されたシリンダ押
進用ピストン19がケーシング30の後壁に当接する
と、密封シリンダ7aの後退が停止し、またスプール2
4もケーシング30の後壁に当接して前方へ押し込ま
れ、油路22,23が再び連通する(図7(f))。こ
れにより、油室21→油路26→パイプ27の内部通路
→ロッド部7bAの内室29→油路34を介して油室3
3に圧油が供給され、その油圧によりロッド押進用ピス
トン31が後退方向に押進され、ロッド部7bAととも
に圧送用ピストン7bが後退する。そして、図7(g)
に示すように、ロッド部押進用ピストン31がシリンダ
押進用ピストン19に当接し、圧送用ピストン7bの後
退も停止して、吸い込み工程が終了する(図7
(g))。なお、これら図7(e)〜(g)の工程の
間、密封用シリンダ7aが後退して土砂溜めタンク39
内の土砂取り込み口8が開放されるので、再び泥土通路
9から泥土12が土砂溜めタンク39内へと取り込まれ
ている。
【0027】そしてこのとき、上記のように圧送用ピス
トン7bの後退が停止していることから、これにともな
って、油室21、第2のポート15、油路44(図2参
照)内の油圧が上昇する。この油圧は、前述したように
油圧検出器46で検出された後にコントローラ50に入
力されているが、この値が所定の設定値以上になると、
出力を停止し、方向切換弁42は、一旦中立位置に戻っ
た後に、図1中下側位置に切り換えられ、コントローラ
50が所定の遅れ時間をもって方向切換弁42の反対側
のソレノイド42aに駆動信号を出力し、既述した密封
工程が再び開始される。
【0028】上記密封工程→圧送工程→吸い込み工程の
1周期における油圧検出器45,46における検出値の
挙動を図8に示す。この図8に示されるように、まず、
密封工程開始時においては、前述したように、方向切換
弁42のソレノイド42aに駆動信号が出力されて図1
中下側位置に切り換えられ、油圧ポンプ38の圧油が油
路43に供給される。そしてこのとき、図8に示される
ように、圧力検出器46で検出される油路43での圧油
の圧力変動の挙動は、密封工程開始時の密封用シリンダ
7a及び圧送用ピストン7bの前進の始まりとともに鋭
く立ち上がり(図中A→B)、密封用シリンダ7a及び
圧送用ピストン7bが前進している間はほぼ平坦となり
(図中B→C)、スプール24がストッパ28に当接し
て圧送工程が開始されるときにやや落ちて(図中C→
D)、圧送用ピストン7bが前進している間に再びほぼ
平坦となり(図中D→E)、圧送工程終了間際に圧送用
ピストン7bが停止して再び鋭く立ち上がり(E→
F)、点Fに達する。なおこのとき、このような油路4
3内の油圧変動は、油圧検出器46からの検出信号によ
ってコントローラ50内に入力されているが、点Fが検
出されると、コントローラ50は圧送が終了したと判断
し、方向切換弁42が中立位置に戻り、油路43内の油
圧は急激に減少し、点Gに至る。
【0029】点Gに至った後は、さらに方向切換弁42
のソレノイド42bに駆動信号が出力され、方向切換弁
42が図1中上側位置に切り換えられ、油圧ポンプ38
の圧油が油路44に供給される。このとき、圧力検出器
45で検出される油路44での圧油の圧力変動の挙動
は、吸い込み工程開始時における密封用シリンダ7a及
び圧送用ピストン7bの後退の始まりとともに鋭く立ち
上がり(図中G→H)、密封用シリンダ7a及び圧送用
ピストン7bが後退している間と圧送用ピストン7bの
みが後退している間はほぼ平坦となり(図中H→I)、
吸い込み工程終了間際に圧送用ピストン7bが停止して
再び鋭く立ち上がり(I→J)、点Jに達する。そして
このとき、前述したように、このような油路44内の油
圧変動が、油圧検出器45からの検出信号によってコン
トローラ50内に入力されているが、点Kが検出される
と、コントローラ50は吸い込みが終了したと判断し、
ソレノイド42bへの出力を停止し、方向切換弁42が
中立位置に戻るので、油路43内の油圧は急激に減少
し、点Aに至る。なお、各工程に要する時間は、例え
ば、吸込動作時間eが約1秒、密封動作時間aが約1.
5秒、圧送動作時間bが約1秒、油圧の昇圧時間c+f
の合計が約0.5秒、切り換え時間d+gの合計が約1
秒で、1周期合計が約5秒となる。ここで密封動作時間
a、圧送動作時間b、及び吸い込み動作時間eについて
は圧送ポンプ7の動作速度によって変動するが、油圧の
昇圧時間c+f及び切り換え時間d+gについては、ほ
ぼ固定値であって変動しない。
【0030】以上のような密封工程→圧送工程→吸い込
み工程を1周期として、同じ順番で同様の工程が繰り返
され、掘進機4から土砂溜めタンク39内に取り込まれ
た泥土12を、自動的に、圧送管11を介して反掘進側
にある発進立坑(図示せず)へと送り出すことができ
る。
【0031】ここで図1及び図6に戻り、負荷表示装置
100は、油圧駆動回路の油路43,44の油圧をそれ
ぞれ検出する検出手段、例えば油圧検出器46,45
と、コントローラ50と、油圧検出器45,46におけ
る検出結果を表示する表示手段、例えば表示器49と、
表示器49に密封工程・圧送工程・吸い込み工程のうち
どの工程(何個の工程)の表示を行わせるかを手動で選
択入力するための入力手段、例えば操作スイッチ52と
から構成される。ここで、この負荷表示装置100にお
ける機能に係わるコントローラ50内の機能は以下の通
りである。すなわち、既に説明した処理部50a及び演
算部50bのほかに、密封工程→圧送工程→吸い込み工
程の1周期に必要な全圧油流量と3工程のそれぞれに必
要な工程別圧油流量(これらはともに圧送ポンプ7の構
造によって一意的に定まる)とが予め記憶された記憶手
段として記憶部50cが設けられている。なおこの記憶
部50cは、そのほかにも、油圧検出器46,45から
取り込まれた検出信号を所定期間記憶しておく機能を果
たす。また演算部50bは、前述した方向切換弁42の
切り換えに関する機能のほかに、処理部50aを介して
油圧検出器45,46からの検出信号が入力され密封工
程→圧送工程→吸い込み工程の1周期に要する時間を算
出するとともに、記憶部50aに記憶された全圧油流量
及び工程別圧油流量に基づき、1周期に要する時間中に
占める3工程のそれぞれの時間配分を算出する演算手段
としての機能を果たす。さらに処理部50aも、前述し
た方向切換弁42の切り換えに関する機能のほかに、こ
の操作スイッチ52で操作入力された表示しようとする
工程と、演算部50bで算出された時間配分とに応じ
て、表示しようとする工程における密封用シリンダ7a
及び圧送用ピストン7bの動作時期(以下適宜シリンダ
・ピストン動作時期という)を識別してその動作時期の
油圧検出器45,46の検出指示のみを取り込む識別手
段としての機能を果たす。
【0032】つぎに、本実施形態の負荷表示装置100
の動作及び作用効果を、コントローラ50の処理部50
a・演算部50b・記憶部50cにおける制御内容を表
すフローチャートである図9を参照しつつ説明する。す
なわち、まず手順S1において、油圧検出器45,46
から時間を追って次々と検出されてくる検出信号を、例
えば図示しないA/D変換器を介してサンプリングし数
値データとして処理部50aに取り込み、記憶部50c
に順番に記憶させる。このときの取り込み間隔は、例え
ば100msec以下となっている。
【0033】つぎに、手順S2に移り、操作スイッチ5
2から表示する工程の指示が入力されたかどうかを判定
する。操作スイッチ52からの表示工程の指示が入力さ
れない場合には、この判定が満たされず、手順S11に
移る。そして手順S11で、記憶部50cにおいて所定
数を超える分のデータを古いものから順に消去し、手順
S1に戻って再び検出データの取り込み・記憶を行う。
すなわち、操作スイッチ52から表示工程の指示が入力
されない限り、手順S1→S2→S11のルーチンが繰
り返し行われ、古いデータの更新が行われ続けることに
なる。
【0034】ここで操作スイッチ52からの表示工程の
指示(例えば「密封工程と吸い込み工程を表示」等)が
入力されると、手順S2の判定が満たされて手順S3へ
移り、処理部50aのデータ取り込み及び記憶部50c
のデータ記憶を停止させ、手順S4へ移る。
【0035】そして手順S4においては、記憶部50c
に記憶されている数値データのうち、直前の1周期(密
封工程→圧送工程→吸い込み工程)分の数値データを使
用して1周期に要する時間T(図8参照)を算出する。
【0036】その後、手順S5において、あらかじめ記
憶部50cに記憶されていた、密封工程→圧送工程→吸
い込み工程の1周期に必要な全圧油流量、及び3工程の
それぞれに必要な工程別圧油流量とを用い、演算部50
bで、1周期に要する時間T中に占める3工程のそれぞ
れの時間配分を算出する。例えば、密封動作時間a=
(3/10)T、圧送動作時間b=(1/5)T、吸込
動作時間e=(1/5)Tとなる。
【0037】そして、手順S6において、処理部50a
及び演算部50bで、表示工程におけるシリンダ・ピス
トン動作時期を識別する。例えば密封工程であれば図8
中B→C付近が相当するので、密封動作開始時期(図8
中点A)を時間ゼロとして、シリンダ・ピストン動作時
期を例えば(1/2)a=(1/5)Tとする。また例
えば吸い込み工程であれば図8中H→I付近が相当する
ので、シリンダ・ピストン動作時期を例えば、a(=
(3/10)T)+b(=(1/5)T)+c(例えば0.
25秒)+d(例えば0.5秒)+(1/2)e=(3
/5)T+0.75秒となる。
【0038】その後、手順S7において、手順S6で算
出したシリンダ・ピストン動作時期における、油圧検出
器45,46からの検出データを処理部50aで取り込
み記憶部50cに記憶させる。
【0039】そして、手順S8に移り、手順S7で取り
込み記憶された検出データを表示工程の動作負荷として
表示器49に表示する。その表示器49における表示の
一例を図10に示す。図は、密封負荷及び吸い込み負荷
の2つを表示した場合の表示例であり、負荷の大小(た
とえばkgf/cm2)を棒グラフの長さで表すもので
ある。
【0040】その後、手順S9に移り、次周期のシリン
ダ・ピストン動作時期が来たかどうかを判定する。すな
わち、上記例の密封工程のシリンダ・ピストン動作時期
であれば、時間(6/5)T(=(1/5)T+T)、吸
い込み工程のシリンダ・ピストン動作時期であれば、時
間(8/5)T+0.75秒(=(3/5)T+0.75
秒+T)となったかどうかを判定する。このような時間
にまだなっていなければ、手順S9の判定は満たされず
再び手順S8に戻る。すなわち、次周期のシリンダ・ピ
ストン動作時期が来るまでは、手順S8→S9のルーチ
ンが繰り返し行われ、現データの表示が継続されること
になる。これにより前回と今回の動作負荷を比較するこ
とができ、周期毎の変化が分かり、スプール24のステ
ィック等に起因する圧送ポンプ7の故障判定が容易とな
る。
【0041】次周期のシリンダ・ピストン動作時期が来
た場合は、手順S10に移って現データを消去し、手順
S7に戻って再び手順S7〜S10を繰り返す。すなわ
ち、周期Tごとに、表示したい工程の検出データ(動作
負荷)が更新されて表示され、更新直前まで、一つ前の
周期における検出データの表示が継続されていることと
なる。
【0042】以上説明したように、本実施形態の負荷表
示装置100によれば、動作負荷の表示を行う際には、
例えば3工程のうちいずれか1つの工程を選択すると、
その工程のうちの可動シリンダ7a・土砂圧送用ピスト
ン7bの動作時期がいつであるかが、1つ前の周期で算
出された1周期に要する時間TとこのTに対する各工程
の時間配分とに応じて識別される。したがって、この識
別された動作時期における油圧を動作負荷として検出す
ることで、動作負荷でない検出油圧(例えば工程切り換
え昇圧時の油圧)も表示してしまう従来方法と異なり、
その工程の動作負荷のみを表示することができ、また表
示時間も長くすることができる。したがって、圧送ポン
プ7の動作負荷の正確なモニターを容易に行うことがで
きる。
【0043】なお、上記実施形態においては、操作スイ
ッチ52で選択して入力する、表示を行いたい工程が密
封工程と吸い込み工程の2つである場合を例にとって説
明したが、これに限られず、密封工程、圧送工程、吸込
工程のうち少なくとも1つであればよく、この場合も同
様の効果を得る。また、上記実施形態においては、表示
器49における表示例として棒グラフを示したが、これ
に限られるものではなく、数値表示や、他のグラフィッ
ク表示等でもよい。また、切換操作入力によって、従来
と同様のアナログメータ表示と切換可能に構成しても良
い。これらの場合も、同様の効果を得る。さらに、上記
実施形態においては、1周期に要する時間Tを、表示し
ようとする周期の直前の1周期のデータから求めたが、
これに限られず、例えばもともと圧送ポンプ7の動作速
度があまり変化しないような条件で使用する場合等に
は、あらかじめ固定値として記憶部50cに記憶させて
おき、これを常時用いるようにしても良い。あるいは、
任意の周期のデータから1周期に要する時間Tを算出
し、これを固定値として記憶部50cに記憶させておき
常時利用しても良い。これらの場合も、同様の効果を得
る。また、上記実施形態においては、密封工程→圧送工
程→吸い込み工程の1周期に必要な全圧油流量と3工程
のそれぞれに必要な工程別圧油流とをあらかじめ固定値
として記憶部50cに記憶させていたが、これに限られ
ず、例えば運転前に手動で設定入力して記憶部50cに
記憶させ、これを利用するようにしてもよい。この場合
も、同様の効果を得る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、動作負荷の表示を行う
際には、例えば3工程のうちいずれか1つの工程を選択
すると、その工程のうちの土砂圧送用ピストン・可動シ
リンダの動作時期がいつであるかが、既に算出した時間
配分に応じて識別される。したがって、この識別された
動作時期における油圧を動作負荷として検出することで
その工程の動作負荷のみを表示することができ、また表
示時間も長くすることができる。よって、土砂圧送ポン
プの動作負荷の正確なモニターを容易に行うことがで
き、例えば、作泥剤注入量の調整を容易に行うことがで
きる。
【0045】また、検出油圧の表示を開始するまでの
間、1つ前の周期における検出油圧の表示を継続するの
で、前回と今回の動作負荷を比較することができる。よ
って、周期毎の変化が分かり、スプールスティック等に
起因する圧送ポンプの故障判定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の負荷表示装置の概念
構成を、圧送ポンプの概念的構成図及び油圧駆動回路図
と併せて示した図である。
【図2】図1に示された負荷表示装置が適用される圧送
ポンプが搭載された小口径坑掘進機の、掘進状態を表す
縦断面図である。
【図3】図2中III方向からみた矢視図である。
【図4】図2中IV−IV横断面図である。
【図5】図2に示された圧送ポンプの詳細構造を表す縦
断面図である。
【図6】図1に示されたコントローラの詳細機能を表す
ブロック図である。
【図7】図2に示された圧送ポンプの各工程における動
作を表す概念図である。
【図8】図1に示された油圧検出器による、密封工程→
圧送工程→吸い込み工程の1周期における検出値の挙動
を表す図である。
【図9】図1に示されたコントローラの制御内容を表す
フローチャートである。
【図10】図1に示された表示器による表示例を表した
図である。
【符号の説明】
1 地山 2 回転カッター 4 掘進機 7 圧送ポンプ 7a 密封用シリンダ 7b 圧送用ピストン 7bA ロッド部 8 土砂取り込み口 11 圧送管 19 シリンダ押進用ピストン 20 油室 21 油室 22 油路 23 油路 24 スプール 26 油路 27 パイプ 28 ストッパ 31 ロッド部押進用ピストン 32 油室 33 油室 34 油路 35 ストッパ 38 油圧ポンプ 42 方向切換弁 43 油路 44 油路 45 油圧検出器 46 油圧検出器 49 表示器 50 コントローラ 50a 処理部 50b 演算部 50c 記憶部 52 操作スイッチ 100 負荷表示装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動シリンダと、この可動シリンダ内に
    摺動可能に配置された土砂圧送用ピストンと、前記可動
    シリンダに接続され該可動シリンダを押進するシリンダ
    押進用ピストンと、前記土砂圧送用ピストンのロッド側
    に接続され該圧送用ピストンを押進するロッド押進用ピ
    ストンと、前記シリンダ押進用ピストン及び前記ロッド
    押進用ピストンを摺動可能に内設する固定シリンダとを
    有し、前記固定シリンダ内で前記シリンダ押進用ピスト
    ンと前記ロッド押進用ピストンとが油圧駆動されること
    により、前記可動シリンダ及び土砂圧送用ピストンが前
    進して該可動シリンダ内に土砂を密封する密封工程、前
    記土砂圧送用ピストンが前進して該ピストンのボトム側
    にある土砂を圧送する圧送工程、前記可動シリンダ及び
    土砂圧送用ピストンが後退した後に前記土砂圧送用ピス
    トンがさらに後退して前記可動シリンダ内に土砂を吸い
    込む吸い込み工程の3工程を1周期として反復する土砂
    圧送ポンプの、前記油圧駆動に用いられる油圧を検出
    し、その検出結果を表示する土砂圧送ポンプの動作負荷
    の表示方法において、 前記検出される油圧挙動に応じて前記1周期に要する時
    間を予め算出し、 該1周期に必要な圧油流量と、前記3工程のそれぞれに
    必要な圧油流量とに基づき、前記1周期に要する時間中
    に占める前記3工程のそれぞれの時間配分を予め算出し
    た後、 該時間配分に応じて、前記3工程のうち少なくとも1つ
    の工程における前記土砂圧送用ピストン・可動シリンダ
    の動作時期を識別し、この動作時期における前記油圧を
    検出して表示することを特徴とする土砂圧送ポンプの動
    作負荷の表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の土砂圧送ポンプの動作負
    荷の表示方法において、前記3工程のうちいずれか1工
    程を選択して表示することを特徴とする土砂圧送ポンプ
    の動作負荷の表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の土砂圧送ポンプの動作負
    荷の表示方法において、前記土砂圧送用ピストン・可動
    シリンダの動作時期の識別を、1つ前の周期で算出され
    た前記1周期に要する時間と前記時間配分とに応じて行
    うことを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の土砂圧送ポンプの動作負
    荷の表示方法において、前記土砂圧送用ピストン・可動
    シリンダの動作時期の識別を、予め固定値として設定さ
    れた前記1周期に要する時間と前記時間配分とに応じて
    行うことを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負荷の表示
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の土砂圧送ポンプの動作負
    荷の表示方法において、前記検出油圧の表示を開始する
    までの間、1つ前の周期における検出油圧の表示を継続
    することを特徴とする土砂圧送ポンプの動作負荷の表示
    方法。
  6. 【請求項6】 可動シリンダと、この可動シリンダ内に
    摺動可能に配置された土砂圧送用ピストンと、前記可動
    シリンダに接続され該可動シリンダを押進するシリンダ
    押進用ピストンと、前記土砂圧送用ピストンのロッド側
    に接続され該圧送用ピストンを押進するロッド押進用ピ
    ストンと、前記シリンダ押進用ピストン及び前記ロッド
    押進用ピストンを摺動可能に内設する固定シリンダとを
    有し、前記固定シリンダ内で前記シリンダ押進用ピスト
    ンと前記ロッド押進用ピストンとが油圧駆動されること
    により、前記可動シリンダ及び土砂圧送用ピストンが前
    進して該可動シリンダ内に土砂を密封する密封工程、前
    記土砂圧送用ピストンが前進して該ピストンのボトム側
    にある土砂を圧送する圧送工程、前記可動シリンダ及び
    土砂圧送用ピストンが後退した後に前記土砂圧送用ピス
    トンがさらに後退して前記可動シリンダ内に土砂を吸い
    込む吸い込み工程の3工程を1周期として反復する土砂
    圧送ポンプの、前記油圧駆動に用いられる油圧を検出す
    る検出手段と、この検出手段における検出結果を表示す
    る表示手段とを有する土砂圧送ポンプの動作負荷の表示
    装置において、 前記1周期に必要な全圧油流量と、前記3工程のそれぞ
    れに必要な工程別圧油流量とが記憶された記憶手段と、 前記検出手段からの検出信号が入力されて前記1周期に
    要する時間を算出するとともに、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記全圧油流量及び前記工程別圧油流量に基づき、
    前記1周期に要する時間中に占める前記3工程のそれぞ
    れの時間配分を算出する演算手段と、 前記3工程のうち、動作負荷の表示を行う少なくとも1
    つの工程が操作入力される入力手段と、 この入力手段で操作入力された前記少なくとも1つの工
    程と、前記演算手段で算出された前記時間配分とに応じ
    て、該少なくとも1つの工程における前記土砂圧送用ピ
    ストン・可動シリンダの動作時期を識別する識別手段と
    を有し、かつ、 前記表示手段は、該識別手段の識別結果に応じ、前記土
    砂圧送用ピストン・可動シリンダの動作時期における前
    記検出手段の検出結果を表示することを特徴とする土砂
    圧送ポンプの動作負荷の表示装置。
JP8134547A 1996-05-29 1996-05-29 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置 Pending JPH09317388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8134547A JPH09317388A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8134547A JPH09317388A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09317388A true JPH09317388A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15130875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8134547A Pending JPH09317388A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09317388A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2228518C (en) Improved auger piling
US11408146B2 (en) Work machine and method for controlling the same
WO2006013821A1 (ja) 流体圧アクチュエータの制御システムおよび同制御方法ならびに流体圧機械
CN108678049A (zh) 挖掘机斗杆挖掘阻力优化控制方法及控制系统
CN111373228A (zh) 作业车辆、包括作业车辆的系统及作业车辆的装载重量计算方法
JPH09317388A (ja) 土砂圧送ポンプの動作負荷の表示方法及び表示装置
JPH09279993A (ja) 圧送ポンプの負荷表示装置
JP6370954B1 (ja) 泥濃式推進工法に用いる掘進機
JP3460981B2 (ja) シールド掘進機およびシールド掘進機の掘削可能距離推定方法
JP2000064360A (ja) 油圧ショベルの荷重計測装置
JP6608272B2 (ja) トンネル掘進方法及びシールド掘進機
JP2002021122A (ja) 油圧ショベルの荷重計測装置
KR101709737B1 (ko) 압입강관 보강용 직접주입 그라우팅 공법
JP3254643B2 (ja) トンネル掘削機とトンネル掘削方法
JP3464421B2 (ja) 掘進機における排土制御装置
JP4423783B2 (ja) シールド掘進機の掘削管理方法
JP3515719B2 (ja) 滑材供給方法
JP4902328B2 (ja) シールド掘進機の発進時のチャンバ内圧力保持方法
JPS6144197B2 (ja)
EP0289147A2 (en) Piling
CN117108310B (zh) 后退式连续超前注浆装置及其使用方法
JPH0332633Y2 (ja)
JP2002213189A (ja) 推進工法に於ける充填材の注入方法及び推進装置
EP3042038B1 (en) Barrier forming apparatus
JP2003343192A (ja) シールド工法及びシールド装置